JPH07118647A - コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法 - Google Patents

コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法

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JPH07118647A
JPH07118647A JP28584493A JP28584493A JPH07118647A JP H07118647 A JPH07118647 A JP H07118647A JP 28584493 A JP28584493 A JP 28584493A JP 28584493 A JP28584493 A JP 28584493A JP H07118647 A JPH07118647 A JP H07118647A
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JP
Japan
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cleaning
nozzle
fuel gas
opening
nozzles
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Withdrawn
Application number
JP28584493A
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Eiji Okashita
英治 岡下
Yasuo Okumura
保雄 奥村
Tokinori Ueno
時則 上野
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Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コークス炉燃料ガス分配支管のノズルを掃除
するに際し、省力化および省時間化が図られ、しかもノ
ズルの先端部はもとよりノズルのテーパー部の掃除も行
うことのできる掃除方法を提供することを目的とする。 【構成】 コークス炉燃料ガス分配支管(1) のノズル
(2) を掃除するための掃除口(3) の開閉方式をボールコ
ック式バルブ(4) による開閉方式とする。そして、回転
手段(5) に装着したワイヤブラシ(6) を前記掃除口(3)
から挿入して、上記のノズル(2) を掃除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス炉燃料ガス分
配支管のノズルを効率良く掃除する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の燃焼室に加熱ガスを供給す
るコークス炉燃料ガスの流れは、ガス設備→本管→地下
本管→分配支管→ノズル→コークス炉燃焼装置、となっ
ている。このうち燃料ガスの分配支管の本数は、たとえ
ば前方・後方支管を併せて計124本であり、ノズルは
たとえば1支管当り15個であって、合計では15×1
24=1860個である。
【0003】上記の分配支管のノズルは、燃料ガス中に
含まれるナフタリンやタールなどの不純物により汚れを
生じやすい。もしこのノズルを掃除しないで放置する
と、燃焼室の横方向の温度分布のバランスが崩れて火落
ち遅れ窯が発生し、その結果、安定操業ができなくなっ
たりコークス品質が低下したりするなどの悪影響が出
る。そこでノズルを定期的に掃除することが必要とな
る。掃除頻度の下限は経験的に各ノズルにつき1回/7
日であり、この頻度を減らすわけにはいかない。
【0004】従来法における分配支管のノズル廻りの構
造およびノズル掃除方法を図2に示す。図2中、(1) は
分配支管、(2) はノズル、(3) は掃除口、(7) はキャッ
プ、(8) はニップル部、(9) は羽口管、(10)は羽口管キ
ャップである。掃除口(3) の外周には螺設部(3a)を設け
てあり、その螺設部(3a)に対応してキャップ(7) も螺合
式となっている。
【0005】掃除に際しては、まず掃除口(3) に強く螺
合されているキャップ(7) をレンチを用いて回転させる
ことにより外し(図2(イ)参照)、ついで掃除口(3)
から往復動式の掃除具(11)を挿入して手で往復動させる
ことによりノズル(2) を掃除する(図2(ロ)参照)。
掃除終了後は、キャップ(7) を掃除口(3) に当てがって
軽く手で回してはめ込んでから、レンチで回転させるこ
とにより強く締めつける(図2(ハ)参照)。
【0006】上記の掃除に要する作業時間は、本出願人
の工場における実績では、キャップ開に8秒、掃除に5
秒、キャップ閉に7秒、次のノズルへの移動に3秒で、
計23秒である。キャップ開およびキャップ閉のための
作業時間は、掃除作業時間全体の相当割合を占めること
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】燃料ガス分配支管(1)
のノズル(2) は炉底に配置され、しかも煙道に囲まれて
風通しが悪い。外気温が25〜27℃程度の場合でも現
場は40〜45℃程度になっており、ノズル掃除作業環
境はもともと悪い。
【0008】それに加えて、ノズル掃除作業には多くの
人手と時間を要する上、この掃除作業が旧態依然とした
筋力単純作業であるためコークス炉廻り作業のいわゆる
3K(きつい、きたない、危険)作業の一つとなってお
り、作業者の肉体的疲労が大きい。
【0009】殊に、キャップ(7) の開閉操作に際しては
かなり力を要する(たとえば、キャップ開には10kg、
キャップ閉には7kg)。というのは、キャップ(7) はガ
ス漏れを防止するために強く締め込むことが要求される
からである。
【0010】また、掃除操作は手で掃除具(11)を往復動
させることにより行うので、手首の疲労が著しい上、そ
のような往復動ではノズル(2) の先端部しか掃除でき
ず、ノズル(2) のテーパー部は充分には掃除できないと
いう限界がある。
【0011】職場環境の改善が強く要請される今日にお
いては、このような種々の問題点を有するノズル掃除作
業を改善することが望まれる。
【0012】本発明は、このような背景下において、コ
ークス炉燃料ガス分配支管のノズルを掃除するに際し、
省力化および省時間化が図られ、しかもノズルの先端部
はもとよりノズルのテーパー部の掃除も行うことのでき
る掃除方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のコークス炉燃料
ガス分配支管のノズルの掃除方法は、コークス炉燃料ガ
ス分配支管(1) のノズル(2) を掃除するための掃除口
(3) の開閉方式をボールコック式バルブ(4) による開閉
方式とすると共に、回転手段(5) に装着したワイヤブラ
シ(6) を前記掃除口(3) から挿入して前記ノズル(2) を
掃除することを特徴とするものである。
【0014】以下本発明を説明する。
【0015】本発明においては、まず、コークス炉燃料
ガス分配支管(1) のノズル(2) を掃除するための掃除口
(3) の開閉方式として、ボールコック式バルブ(4) によ
る開閉方式を採用する。この点が本発明のポイントの一
つである。ボールコック式バルブ(4) としたことによ
り、力を要せず、しかもコックハンドル(4a)の回動操作
によりわずか1秒程度で掃除口(3) の開または閉ができ
るので、掃除口(3) の開閉操作が極限にまで簡単化され
る。
【0016】また本発明においては、回転手段(5) に装
着したワイヤブラシ(6) を上記の掃除口(3) から挿入し
てノズル(2) を掃除する。この点が本発明のもう一つの
ポイントである。
【0017】ここで回転手段(5) としては、電動ドリ
ル、エアードリルのような回転具が好適に用いられる。
そのような回転手段(5) にワイヤブラシ(6) を装着して
用いれば、6秒前後の短時間でノズル(2) の先端部はも
とよりテーパー部も完全に掃除することができる。
【0018】
【作用】本発明の方法を実施するにあたっては、次の手
順がとられる。 1.ボールコック式バルブ(4) のコックハンドル(4a)を
開方向に引く。 2.開確認後、掃除口(3) からワイヤブラシ(6) を挿入
し、回転手段(5) を作動させてノズル(2) の掃除を行
う。 3.掃除終了後、ワイヤブラシ(6) を引き出し、コック
ハンドル(4a)を閉方向に押す。 4.閉確認後、次のノズル(2) の掃除を行うため移動す
る。 5.上記1〜4の作業を繰り返す。
【0019】本発明においては、掃除口(3) の開閉操作
を無理な力を加えることなく瞬時に行うことができ、し
かもガス漏れの心配がない。またノズル掃除を回転式と
したことにより、楽に掃除ができる上、ノズル(2) の先
端部もテーパー部もきれいに掃除される。
【0020】分配支管(1) のガス止め時間は約20分間
であるが、その限られたガス止め時間内に数多くのノズ
ル(2) の掃除ができるようになり、作業効率アップが図
られる。
【0021】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0022】〈参考例および現状の把握〉 参考例 従来の技術の項の説明と重複するが、従来の分配支管の
ノズル廻りの構造およびノズル掃除方法は図2の通りで
ある。(1) は分配支管、(2) はノズル、(3) は掃除口、
(3a)は螺設部、(7) はキャップ、(8) はニップル部、
(9) は羽口管、(10)は羽口管キャップである。
【0023】掃除に際しては、まず掃除口(3) に強く螺
合されているキャップ(7) をレンチを用いて回転させる
ことにより外し(図2(イ)参照)、ついで掃除口(3)
から往復動式の掃除具(11)を挿入して手で往復動させる
ことによりノズル(2) を掃除する(図2(ロ)参照)。
掃除終了後は、キャップ(7) を掃除口(3) に当てがって
軽く手で回してはめ込んでから、レンチで回転させるこ
とにより強く締めつける(図2(ハ)参照)。
【0024】本出願人の工場における1号炉の燃料ガス
分配支管(1) の本数は、前方・後方支管を併せて計12
4本であり、ノズル(2) は1支管当り15個、合計では
15×124=1860個である。
【0025】平成3年7月度から平成4年6月度の12
ケ月におけるノズル(2) の掃除回数は54回(月平均
4.5回)であり、掃除間隔は1回/7日であった。な
お、この期間における午後2時の外気温の平均は27℃
であったが、ノズル掃除現場における午後2時の環境温
度は平均42℃であった。
【0026】ノズル掃除に要する人員は年に延べ324
名、月平均では27名であった。また、6名/回・日で
掃除を実施していた。
【0027】図2の方法によるノズル(2) 1個当りの所
要作業時間は、キャップ開に8秒、掃除に5秒、キャッ
プ閉に7秒、次のノズルへの移動に3秒で、計23秒で
あった。
【0028】キャップ(7) の開閉操作に要する力は、キ
ャップ開が10kg、キャップ閉が7kgと大きいものであ
った。
【0029】なお、掃除後の経過日数と支管圧との関係
は図3の通りであり(平成4年8月のデータ)、掃除実
施後は徐々に支管圧が上昇し、8日目からは上昇の程度
が急になるので、長くても7日間隔でノズルの掃除を実
施しなければならないことがわかる。
【0030】〈実施例、および実施例と参考例との対
比〉 実施例 図1は、本発明における分配支管のノズル廻りの構造お
よびノズル掃除方法を示した説明図である。
【0031】図2に示した参考例におけるキャップ(7)
を取り外して、ボールコック式バルブ(4) を取り付け
た。(4a)はそのボールコック式バルブ(4) のコックハン
ドルである。
【0032】(5) は回転手段の一例としてのハンディー
タイプの電動ドリルまたはエアードリルであり、その回
転軸にはワイヤブラシ(6) を取り付けてある。
【0033】掃除に際しては、ボールコック式バルブ
(4) のコックハンドル(4a)を開方向に引き(図1(イ)
参照)、掃除口(3) からワイヤブラシ(6) を挿入し、回
転手段(5) を作動させてノズル(2) の掃除を行った(図
1(ロ)参照)。ついでワイヤブラシ(6) を引き出し、
コックハンドル(4a)を閉方向に押した(図1(ハ)参
照)。
【0034】図1に示した本発明の方法によるノズル
(2) 1個当りの所要作業時間は、キャップ開に1秒、掃
除に6秒、キャップ閉に1秒、次のノズルへの移動に3
秒で、計11秒であった。また、コックハンドル(4a)の
開閉操作に要する力はごくわずかであった。
【0035】ノズル1860個についての掃除時間を参
考例と対比すると、下記のようにちょうど半減してお
り、金銭効果は、1人1時間当り2200円として、22
00円×1240hr= 2,728,000円/年にもなる。 実施例 11秒/個 1240時間/年 (53回/年×6名×7.8hr/日) 参考例 23秒/個 2480時間/年 (53回/年×6名×3.9hr/日) 短縮時間 12秒/個 1240時間/年
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、掃除口(3) の開閉操作
を無理な力を加えることなく瞬時に行うことができ、し
かもガス漏れの心配がない。またノズル掃除を回転式と
したことにより、楽に掃除ができる上、ノズル(2) の先
端部もテーパー部もきれいに掃除される。筋力は従来の
1/10、時間は従来の1/2となり、高温環境下での
曝露時間および筋力作業が著減される。また分配支管
(1) の限られたガス止め時間内に数多くのノズル(2) の
掃除ができるようになり、作業効率アップが図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における分配支管のノズル廻りの構造お
よびノズル掃除方法を示した説明図である。
【図2】従来法における分配支管のノズル廻りの構造お
よびノズル掃除方法を示した説明図である。
【図3】掃除後の経過日数と支管圧との関係を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
(1) …分配支管、 (2) …ノズル、 (3) …掃除口、 (3a)…螺設部、 (4) …ボールコック式バルブ、 (4a)…コックハンドル、 (5) …回転手段、 (6) …ワイヤブラシ、 (7) …キャップ、 (8) …ニップル部、 (9) …羽口管、 (10)…羽口管キャップ、 (11)…掃除具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コークス炉燃料ガス分配支管(1) のノズル
    (2) を掃除するための掃除口(3) の開閉方式をボールコ
    ック式バルブ(4) による開閉方式とすると共に、回転手
    段(5) に装着したワイヤブラシ(6) を前記掃除口(3) か
    ら挿入して前記ノズル(2) を掃除することを特徴とする
    コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法。
JP28584493A 1993-10-20 1993-10-20 コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法 Withdrawn JPH07118647A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28584493A JPH07118647A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法

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JP28584493A JPH07118647A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法

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JPH07118647A true JPH07118647A (ja) 1995-05-09

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JP28584493A Withdrawn JPH07118647A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 コークス炉燃料ガス分配支管のノズルの掃除方法

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JP (1) JPH07118647A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865312B1 (ko) * 2002-09-12 2008-10-27 주식회사 포스코 석회소성로의 연료 공급노즐 소제장치
CN103894380A (zh) * 2014-03-24 2014-07-02 上海华力微电子有限公司 带清洗枪的竖式清洗机

Cited By (2)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20001226