JPH07117185A - 樹脂加工布 - Google Patents

樹脂加工布

Info

Publication number
JPH07117185A
JPH07117185A JP26884493A JP26884493A JPH07117185A JP H07117185 A JPH07117185 A JP H07117185A JP 26884493 A JP26884493 A JP 26884493A JP 26884493 A JP26884493 A JP 26884493A JP H07117185 A JPH07117185 A JP H07117185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
flame
cloth
resistance
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26884493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Yamamoto
忠之 山本
Shingo Nakanishi
慎吾 中西
Yasumichi Iio
泰通 飯尾
Toshiaki Kobayashi
利章 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP26884493A priority Critical patent/JPH07117185A/ja
Publication of JPH07117185A publication Critical patent/JPH07117185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防炎性、防汚性、耐候性に優れるとともに軽
量で目ずれを起こしにくく焼却時の有害ガス発生の少な
い樹脂加工布を提供する。 【構成】 少なくとも2層に樹脂加工された共重合難燃
ポリエステル繊維布帛であって、内層樹脂、外層樹脂が
共に融点が270℃未満、熱分解温度が300℃以上の
熱可塑性樹脂であり、樹脂付着量が内層樹脂が2%以上
30%以下、外層樹脂が2%以上10%以下であり、ウ
エザーメーター1000時間照射後の目止め強度保持率
が70%以上、防汚性が70%以上であり、かつ1〜2
50mm2の開口を有する粗目の樹脂加工布である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築工事用メッシュシー
ト、テント地などに使用する軽量で防炎性、防汚性、耐
侯性に優れた樹脂加工布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂加工布は、有機繊維あるいは
無機繊維からなる布帛に、布帛重量と同等以上の量の樹
脂がコーティングされたものが使用されている。コーテ
ィング用の樹脂としては防炎性、防汚性、耐侯性の点か
らポリ塩化ビニル系の樹脂が主流であった。このような
樹脂加工布は、目付けが大きく、また、焼却時に大量の
塩化水素ガスを発生するという問題を有している。
【0003】近年、脱ハロゲンを目的として、共重合難
燃ポリエステル繊維からなり、塩化ビニル系樹脂以外の
樹脂で被覆した建築工事用メッシュシートも使用されて
いるが、繊維自身の防炎性を損なうことなく目ずれ防止
のための樹脂加工を行うことができない。このため、目
ずれ防止のために搦み織り組織を採用しているため、布
帛目付けが大きくなり軽量性に劣るものとなる。また、
樹脂加工していないために繊維間に汚れが沈着しやす
く、防汚性に劣る。さらに、紫外線が直接繊維に照射さ
れるため、耐侯性にも劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹脂加工布は、
防炎性を高めるためにはポリ塩化ビニル系の樹脂を多量
にコーティングしなければならず、焼却時の有害ガス発
生の問題がある。ポリ塩化ビニル樹脂の被覆量を少なく
すれば焼却時の問題は軽減されるものの、防炎性が低下
し、さらに、メッシュシートの目止め効果が十分に得ら
れないという問題を生ずる。目止め効果の高い樹脂を用
いればメッシュ基材に共重合難燃ポリエステル繊維を用
いた場合にも防炎性が低下したり、耐候性や防汚性が低
下するという問題があった。本発明は、このような問題
のない、防炎性、防汚性、耐候性に優れるとともに軽量
の樹脂加工布を提供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、共重合難
燃ポリエステル繊維よりなる布帛に、繊維自身の難燃性
を損なうことなく樹脂加工し、上記の目的を達成し得る
樹脂加工方法に就いて鋭意検討を重ねた結果、共重合難
燃ポリエステル繊維布帛を少なくとも内外層2層に特定
の樹脂で被覆加工することにより、目的を達成できるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、少なくとも2層に樹
脂加工された共重合難燃ポリエステル繊維布帛であっ
て、内層樹脂、外層樹脂が共に融点が270℃未満、熱
分解温度が300℃以上の熱可塑性樹脂であり、樹脂付
着量が内層樹脂が2%以上30%以下、外層樹脂が2%
以上10%以下であり、ウエザーメーター1000時間
照射後の目止め強度保持率が70%以上、防汚性が70
%以上であり、かつ1〜250mm2の開口を有する粗
目の樹脂加工布である。
【0007】
【作用】本発明の樹脂加工布は、共重合難燃ポリエステ
ル繊維布帛を樹脂加工して得られる。本発明で用いる共
重合難燃ポリエステル繊維は、例えば、特開昭53−5
6250号公報、特開昭63−15823号公報、特開
昭63−280728号公報、特開平1−284521
号公報、特開平1−266219号公報などに記載され
ているリン酸エステルを共重合してなるポリエステル繊
維である。このような共重合ポリエステル繊維は、接炎
した場合容易に溶融し、いわゆるメルトドリップするた
め着火することはない。難燃性ポリエステル繊維として
は、このような共重合タイプの他に難燃化剤を練り込ん
だものもあるが、リン酸エステルを練り込んだものでは
メルトドリップはするものの、十分な難燃性を得るため
には練り込み量を多くしなければならず、ポリエステル
繊維の強度が低下する。また、ブロム化合物や水酸化ア
ルミニウム等の難燃化剤を練り込んだポリエステル繊維
の場合には、着火はしないものの繊維が分解炭化して樹
脂加工した樹脂の燃焼を助けるため本発明の方法で樹脂
加工布とした場合難燃性が発揮されない。
【0008】ポリエステル繊維布帛は、通気性のため
に、樹脂加工後で1〜250mm2の開口を有する粗目
の布帛を使用する。開口の大きさが1〜250mm2
範囲にあれば、メッシュ織物やメッシュ編み物など特に
限定されるものではないが、目付け当たりの強力、形態
安定性などの点から粗目織物であることが好ましい。こ
のような粗目織物としては、平織物であってもよいが、
樹脂加工時に目ずれを起こし易く加工性に劣るため、搦
み織りや模紗織り組織であることが好ましい。この場
合、組織の安定性は樹脂加工時の工程通過性が確保され
ればよく、必ずしも強固に組織固定されている必要はな
い。好ましい模紗織り組織の1例を図1に示すが本発明
はこれに限定されるものではない。
【0009】また、布帛を構成する糸の形態はフィラメ
ント、紡績糸のいずれでもよいが、防汚性の点から表面
に繊維毛羽を有しないフィラメントであることが好まし
い。特に、フィラメント織物は目ずれを起こし易いた
め、本発明による効果が顕著である。糸の太さも特に限
定されるものではなく、従来から使用されている範囲で
適宜選定すればよく、例えば、250〜2000デニー
ル程度の太さの糸が使用される。
【0010】樹脂加工に用いる樹脂は、内層用樹脂とし
て融点が270℃未満、熱分解温度が300℃以上の熱
可塑性樹脂を用いる。その付着量としては、繊維重量に
対して2%以上30%以下である。樹脂の融点が270
℃より高いと、接炎時に溶融した難燃性ポリエステル繊
維のメルトドリップを妨げ、十分な難燃性が得られな
い。また、熱分解温度が300℃より低いと、接炎時に
メルトドリップする前に分解ガスに着火したり、あるい
は分解炭化してメルトドリップしない、等により十分な
難燃性が得られない。なお、本発明でいう融点は、空気
中で走査型示差熱量分析(DSC)で得られる吸熱曲線
のピーク温度であり、熱分解温度は空気中での熱重量分
析(TG)で得られる減量曲線の変曲点の温度である。
【0011】内層用樹脂あるいは外層用樹脂として用い
られる融点が270℃未満、熱分解温度が300℃以上
の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げ
られるが必ずしもこれらに限定されるものではない。こ
れらの樹脂は難燃性を付与された樹脂であってもよい
が、ポリエステル繊維と共にメルトドリップするもので
あれば、難燃性である必要はない。ポリ塩化ビニル樹脂
などのハロゲン化ビニル樹脂を用いる場合は、付着量を
多くするとポリエステル繊維のメルトドリップを阻害す
るため、付着量は内層、外層合わせた全体量で繊維重量
の10%以下、好ましくは8%以下の範囲である。ま
た、この範囲内であれば焼却処分されたときの有害ガス
の発生量が少なく、実用上特に問題となることはない。
【0012】内層用樹脂は、糸を構成する繊維間の空隙
を埋め、糸表面をあるていど平滑にして外層用樹脂を付
着させ易くすると共に、糸同士が滑ることによる粗目組
織の目ずれによる変形、すなわち目止め効果を有するも
のである。内層用樹脂の付着量は、繊維重量に対して、
2%以上30%以下、好ましくは3%以上20%以下、
より好ましくは4%以上10%以下である。付着量が2
%未満であると、繊維間の空隙を十分埋めることが出来
ないため、外層用樹脂の付着量を少なくすることが出来
なくなり、また、十分な目止め効果を得ることが出来な
い。付着量が30%を越えて大きくなると、糸の被覆や
目止め効果は問題ないものの、樹脂加工布の目付けが大
きくなりすぎたり、難燃効果を低下させる等の不都合を
生じる。目止め効果の点からは、ポリエステル繊維との
親和性が高いことが好ましく、ポリエステル系樹脂やポ
リアミド系樹脂が好ましく用いられる。なお、目止め効
果は、後述する方法によって測定した目止め強度が8k
gであることが好ましい。
【0013】内層用樹脂は、難燃性ポリエステル繊維布
帛に溶液あるいは分散液の形で付与されるが、より少な
い付着量で糸表面を被覆するためには、有機溶剤溶液で
はなく水系の分散液を使用することが好ましい。難燃性
ポリエステル布帛は、樹脂の水系分散液に浸漬、搾液
し、乾燥し、さらに必要に応じてキュアリングした後、
外層用樹脂を付与する。水系分散液を使用した場合に
は、乾燥時に樹脂が繊維間から糸表面や織物の組織点付
近にマイグレーションを起こし易く、比較的少ない付着
量で糸表面の凹凸が埋められ、外層用樹脂の付着量を低
減させられる効果がある。
【0014】樹脂加工布の耐候性や防汚性は外層樹脂に
大きく依存するため、外層用樹脂は、それ自身耐候性に
優れ紫外線遮断効果の高い樹脂、あるいは紫外線吸収剤
などの耐候性付与剤を混合した樹脂で汚れを吸収しにく
い樹脂を使用する。一般に、熱硬化性樹脂は汚れが樹脂
内部に拡散しにくい傾向があるが、熱可塑性樹脂、特に
本発明で使用するような融点が270℃以下と比較的低
融点の樹脂は、表面に付着した汚れが内部に拡散し易い
傾向にあり、防汚加工を施しても長期間汚れ成分と接触
した場合には汚れが沈着しやすい。汚れの拡散のしやす
さは、樹脂のガラス転移点と関連があり、ガラス転移点
が高くなるほど汚れが内部に拡散しにくい傾向にある。
ガラス転移点が60℃以上であれば通常の使用条件下に
おいて防汚性は特に問題とならない。このような樹脂と
しては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂が挙げられる。
【0015】外層樹脂の付着状態は、耐侯性や防汚性を
高めるため、実質的に切れ目なく布帛表面を被覆し、表
面に汚れ成分が沈着しやすい微細な凹凸が少ないことが
重要である。樹脂付着量は、繊維重量に対して2%以上
10%以下、好ましくは4%以上7%以下である。付着
量が2%未満であると、表面全体を被覆することが出来
ず、耐候性や防汚性に劣るものとなる。また、付着量が
10%を越えて大きくなると、繊維の熱収縮特性が阻害
され樹脂加工布の防炎性が損なわれるので好ましくな
い。また、軽量化の観点からも少ない方が好ましい。
【0016】外層用樹脂は、内層用樹脂と同様に、内層
樹脂を付与した難燃性ポリエステル繊維布帛に溶液ある
いは分散液の形で付与される。溶液で付与する場合は、
内層樹脂を溶解あるいは膨潤させない溶剤を使用する必
要がある。内層用樹脂あるいは外層用樹脂には、必要に
応じて防炎性を阻害しない範囲で各種の安定化剤、着色
剤などを混合することが出来る。
【0017】本発明の樹脂加工布は、ウエザーメーター
で1000時間照射後の目止め強度の保持率が70%以
上あることが必要である。好ましくは80%以上、さら
に好ましくは85%以上である。強度保持率が80%よ
り低いと、屋外で使用中に強度低下して十分な防護効果
が期待できなくなる。本発明でいう目止め強度は、図2
に示すように、メッシュ構造を形成する繊維束10本分
の幅で170mm長さの短冊状の試料を準備し、中央部
の30mmの長さにおいて幅の外側より各4本または内
側の2本を切断して引っ張り試験機で両側に引っ張った
とき、繊維束同士がずれ始めるときの強度(最高値)を
いい、タテ、ヨコの平均で示す。なお、メッシュ構造を
形成する繊維束とは、例えば、図1に示す模紗織り組織
の場合に就いていえば、経糸、緯糸が各々3本ずつが束
状となってメッシュを構成するため、各々の3本合わさ
った繊維束を意味する。
【0018】本発明の樹脂加工布は、防汚性が70%以
上であることが必要である。好ましくは80%以上、さ
らに好ましくは85%以上である。なお、本発明でいう
防汚性は、4cm×4cmの試験片を下記組成の合成汚
れ物質100gと共に広口瓶にいれ、80℃×15分間
なじませた後、1分間攪拌し、試料を取り出し水洗する
操作を4回繰り返した後の反射率の残存率で表したもの
である。 合成汚れ物質: 腐葉土 38% セメント 17% カオリン 17% シリカゲル 17% カーボンブラック 1.75% 酸化第2鉄 0.5% 鉱物油 8.75%
【0019】
【実施例】以下に本発明を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
なお、実施例中の部は特に断りのない限り重量に関する
ものである。
【0020】実施例1 750デニール/72フィラメントの共重合難燃ポリエ
ステル繊維フィラメントからなる図1に示す組織の模紗
織物(目付475g/m2)に、内層用樹脂として融点が
120℃、熱分解温度350℃のポリエステル系樹脂の
水系エマルジョン(互応化学社製Z−850、)を含浸
し、搾液した後105℃で3分間乾燥し、170℃で熱
処理し硬化させた。このときの樹脂付着量は2%であっ
た。次に、外層用樹脂として樹脂の融点が130℃、熱
分解温度305℃のポリ塩化ビニル系樹脂の水系ラテッ
クス(日本ゼオン社製G−576)を含浸し、搾液した
後105℃で3分間乾燥し、さらに170℃で3分間熱
処理し、硬化させ、本発明の樹脂加工布を得た。外層用
樹脂の付着量は繊維重量に対し2%であった。得られた
樹脂加工布は約1mm2の開口を有するメッシュシートで
あり、防炎性や耐候性等に優れ、かつ軽量で取り扱い性
に優れるものであった。この樹脂加工布の目止め性、防
炎性、防汚性、耐候性の評価結果を表1に示した。
【0021】
【表1】 なお、各評価方法は下記によった。 目止め強度:前記目止め強度試験法によるタテ、ヨコ各
3枚の平均 防汚性:前記防汚性評価試験における反射率の低下率 防炎性:JIS A8952による 耐侯性:サンシャインウエザーメーターで1000時間
照射後の目止め強度保持率
【0022】実施例2、比較例1〜3 実施例1において、それぞれの樹脂の付着量を変更する
以外は同様にして樹脂加工布を得た。得られた樹脂加工
布の目止め性、防炎性、防汚性、耐候性の評価結果を樹
脂付着量とともに表1に示した。
【0023】実施例3 実施例1において、内層用樹脂の含浸液として、樹脂の
融点が90℃、熱分解温度315℃のナイロン系樹脂の
水エマルジョン(東レ社製A−90)を用い、外層用樹
脂付着量を5%に変更する以外は同様にして樹脂加工布
を得た。得られた樹脂加工布の目止め性、防炎性、防汚
性、耐候性の評価結果を表1に示した。
【0024】比較例4 実施例3において、外層用樹脂の含浸液をポリエステル
系樹脂の水エマルジョン(互応化学社製Z−850)に
変更する以外は同様にして樹脂加工布を得た。得られた
樹脂加工布の目止め性、防炎性、防汚性、耐候性の評価
結果を表1に示した。
【0025】比較例5 実施例3において、内層用樹脂に融点が130℃、熱分
解温度310℃のポリ塩化ビニル系ラテックス(日本ゼ
オン社製G−576)を用い、外層用樹脂の付着量を1
0%に変更する以外同様にして樹脂加工布を得た。得ら
れた樹脂加工布の目止め性、防炎性、防汚性、耐候性の
評価結果を表1に示した。得られた樹脂加工布はポリ塩
化ビニル樹脂の付着量が全体で12%あるため防炎性が
劣っていた。
【0026】従来例1 実施例1の模紗織物に、ポリ塩化ビニル樹脂を(ナイフ
コート)することにより樹脂加工布を得た。樹脂付着量
は繊維重量に対して100%であった。得られた樹脂加
工布の目ずれ防止め性、防炎性、防汚性、耐候性の評価
結果を表1に示した。これらの性能は満足すべき範囲に
あったが、多量のポリ塩化ビニル樹脂の付着によりメッ
シュ組織の開口がかなりつぶれており、しかも目付けが
大きくかつ柔軟性に劣るため取扱い性の悪いものであっ
た。
【0027】
【発明の効果】本発明の樹脂加工布は、防炎性、防汚
性、耐候性目ずれ防止性などに優れるにもかかわらず、
従来のポリ塩化ビニル樹脂で被覆した樹脂加工布に比べ
て目付けが約半分以下と軽量である。また、同程度の目
付けのものでは強力が2倍以上となり、耐久性や安全性
が大きく改善される。このため、建築工事現場の養生用
メッシュシートなどとして使用するときに運搬が容易で
ある、展張時や撤収時の取扱い性がよく作業負担が軽減
される、シート取り付け枠への重量負担が少ない等の優
れた効果を有する。さらに、消却処分するときの有害ガ
スの発生が少なく、環境への負担も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の樹脂加工布に使用するメッシュ織物
(模紗織り)の組織図の一例である。
【図2】 本発明の樹脂加工布の目止め性評価用試料の
模式図である。
【符号の説明】
1,1' 繊維束の切断部(4本切断) 2 繊維束の切断部(2本切断)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 利章 大阪市北区梅田1−12−39 株式会社クラ レ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層に樹脂加工された共重合
    難燃ポリエステル繊維布帛であって、内層樹脂、外層樹
    脂が共に融点が270℃未満、熱分解温度が300℃以
    上の熱可塑性樹脂であり、樹脂付着量が内層樹脂が2%
    以上30%以下、外層樹脂が2%以上10%以下であ
    り、ウエザーメーター1000時間照射後の目止め強度
    保持率が70%以上、防汚性が70%以上であり、かつ
    1〜250mm2の開口を有する粗目の樹脂加工布。
JP26884493A 1993-10-27 1993-10-27 樹脂加工布 Pending JPH07117185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26884493A JPH07117185A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 樹脂加工布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26884493A JPH07117185A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 樹脂加工布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07117185A true JPH07117185A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17464059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26884493A Pending JPH07117185A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 樹脂加工布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07117185A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1080788C (zh) * 1996-05-16 2002-03-13 日本协和株式会社 防火网片

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1080788C (zh) * 1996-05-16 2002-03-13 日本协和株式会社 防火网片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101457280B1 (ko) 텍스타일 복합재 물품
JP4814939B2 (ja) アークおよび火炎保護および収縮率減少のためのモダクリル/アラミド繊維混紡
EP1847638B1 (en) Fire retardant and heat resistant yarns and fabrics treated for increased strength and liquid shedding
WO2018066438A1 (ja) 遮炎性織物
JP2003073973A (ja) 防水・不燃性膜材
JP3245555B2 (ja) メッシュシート用難燃剤とこれを用いた防炎メッシュシート
JPH07117185A (ja) 樹脂加工布
KR101177487B1 (ko) 난연성 라이오셀 섬유 및 이를 이용한 직물의 제조방법
JPH07189129A (ja) メッシュ状樹脂加工布
JP3787893B2 (ja) 防炎メッシュシート
JPH10237760A (ja) ポリエステル繊維構造物
EP2789732B1 (en) Resin-coated flame-retardant glass fiber bundle and resin-coated flame-retardant fiber woven fabric
JPH10102348A (ja) 建築工事用メッシュシート
JP2001348756A (ja) メッシュ状シート
JPH09250086A (ja) 防炎性樹脂加工布
KR102415881B1 (ko) 방염성 폴리프로필렌 필라멘트사 제조방법 및 이를 이용한 방염성 폴리프로필렌 필라멘트사
JPH10169205A (ja) 建築工事用メッシュ織物
JPH04352843A (ja) エァーバック用生地
JPH0534094A (ja) 迷彩加工テント地
JPH04247151A (ja) テキスタイルジオグリッド
JP2003253541A (ja) 建築工事用メッシュシート
JPH1136603A (ja) 建築工事用メッシュシート
JPH08246244A (ja) 熱接着性複合長繊維糸及びシート
JP2622806B2 (ja) 建築用メッシュシ−ト
JPH08325941A (ja) メッシュシート