JPH07117030B2 - 内燃機関用ノツク制御装置 - Google Patents

内燃機関用ノツク制御装置

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JPH07117030B2
JPH07117030B2 JP61282809A JP28280986A JPH07117030B2 JP H07117030 B2 JPH07117030 B2 JP H07117030B2 JP 61282809 A JP61282809 A JP 61282809A JP 28280986 A JP28280986 A JP 28280986A JP H07117030 B2 JPH07117030 B2 JP H07117030B2
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寛 原口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関に発生するノックを制御するためのノ
ック制御装置(ノックコントロールシステム)に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来のノックコントロールシステムでは、ノックの有無
を判定するためのノック判定レベルの最適値がエンジン
・ノックセンサのバラツキより変わるため、車輛ごとに
制御時のノック音が大きくばらつくという問題があっ
た。この問題を解決するために、本発明者らは既に特開
昭60−243369号公報において、ノックセンサ信号の統計
的な性質を利用し、ノック判定レベルを適切な方向へ自
動修正する方法及び装置を開示している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、エンジンの設計上ノックセンサ6の取付位置
は第3図に示すごとく、エンジン1の端部に制限される
場合がある。このような場合、センサ取付位置から極端
に遠い気筒(図中の#1気筒)がノックすると、ノック
成分はノックセンサ6まで伝わらず、従来のノック状態
による判定レベルの補正を行うと、その気筒は誤った補
正を行うことがあるという問題がある。そこで、本発明
は判定レベルの不適切な補正を防止することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、第1の発明は第1図に示すごとく、内燃機関
の複数気筒のノック振動を検出するためのノックセンサ
と、このノックセンサ信号から所定区間のノック強度値
Vを検出するノック強度値検出手段と、各気筒毎のノッ
ク判定レベルVrefを作成する判定レベル作成手段と、前
記ノック強度Vの分布形状から各気筒毎のノック状態を
検出するノック状態検出手段と、このノック状態に応じ
て前記判定レベルVrefを各気筒毎に補正するノック判定
レベル補正手段と、この補正された気筒毎の判定レベル
Vrefと、前記ノック強度値Vとの比較によりノック有無
を判定するノック判定手段と、この判定結果に応じて点
火時期あるいは空燃比等のノック制御要因を制御する駆
動手段と、あらかじめ定められたSN比の悪い特定の気筒
を判別し、この特定気筒の前記判定レベルVrefの不適切
な補正を禁止する気筒判別手段とを備えることを特徴と
したノック制御装置を提供するものである。
さらに、第2の発明は第2図に示すごとく、内燃機関の
複数気筒のノック振動を検出するためのノックセンサ
と、このノックセンサの信号から所定区間のノック強度
値Vを検出するノック強度値検出手段と、気筒毎のノッ
ク判定レベルVrefを作成する判定レベル作成手段と、前
記ノック強度値Vと前記気筒毎のノック判定レベルVref
との比較によりノックの有無を判定するノック判定手段
と、この判定結果に応じて点火時期あるいは空燃比等の
ノック制御要因を制御する駆動手段、前記ノック強度V
の分布形状から気筒毎のノック状態を検出するノック状
態検出手段と、この結果に応じて気筒毎に前記ノック判
定レベルを補正するノック判定レベル補正手段と、あら
かじめ定められたSN比の悪い特定の気筒を判別する特定
気筒判別手段と、この特定気筒のノック判定レベルに他
気筒のノック判定レベル補正量を反映する補正量反映手
段とを備えることを特徴とする内燃機関用ノック制御装
置を提供するものである。
〔作用〕
これにより、第1の発明では、気筒制御手段によりあら
かじめ定められたSN比の悪い特定の気筒を判別して、SN
比が悪い気筒などの特定の気筒における判定レベルの不
適切な補正が禁止される。
また、第2の発明では、気筒判別手段によりあらかじめ
定められたSN比の悪い特定の気筒を判別して、特定の気
筒のノック判定レベルに補正量反映手段によって他気筒
のノック判定レベル補正量が反映される。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例により説明する。第4図は
本発明の一実施例を示す構成図である。第4図におい
て、1は4気筒4サイクルエンジン、2はエアクリー
ナ、3はエンジン1の吸入空気量を検出しこれに応じた
信号を出力するエアフローメータ、4はスロットル弁、
5はエンジン1の基準クランク角度位置(たとえば上死
点)を検出するための基準角センサ5Aと、エンジン1の
一定クランク角度毎に出力信号を発生するクランク角セ
ンサ5Bを内蔵したディストリビュータである。6はエン
ジン1のノック現象に対応したエンジンブロックの振動
を圧電素子式(ピエゾ素子式)、電磁式(マグネット,
コイル)等によって検出するためのノックセンサで、第
3図に示すごとく特定気筒(#1気筒)から離れてエン
ジン1の端部に配置されている。7はノックセンサの出
力を気筒毎にピークホールドするピークホールド回路部
である。9はエンジンの冷却水温に応じた信号を発生す
る水温センサ、12はスロットル弁4が全閉状態であると
きに信号を出すための全閉スイッチ(アイドルスイッ
チ)、13はスロットル弁4がほぼ全開状態であるときに
信号を出力するための全開スイッチ(パワースイッ
チ)、14は排気ガスの空燃比(A/F)が理論空燃比に比
べて濃い(リッチ)か薄い(リーン)かに応じて出力信
号を発生するO2センサである。
8は前記各センサ及び各スイッチからの入出力信号状態
に応じてエンジンの点火時期及び空燃比を制御するため
の点火時期制御回路、10は制御回路8から出力される点
火時期制御信号を受けてイグニションコイルへの通電遮
断を行うイグナイタ及びイグニションコイルである。イ
グニションコイルで発生した高電圧はディストリビュー
タ5の配電部を通して適切な時期に所定の気筒の点火プ
ラグに印加される。11は制御回路8で決定された燃料噴
射時間(τ)に基づいて吸気マニホルドに燃料を噴射す
るためのインジェクターである。
次に第5図を用いてピークホールド回路部7の詳細構成
を説明する。第5図の701はノックセンサ6の出力信号
をノック周波数成分のみ選別して取出すためのバンドパ
ス,ハイパス等のフィルタ、702は増幅器、703は制御回
路8からの気筒切換信号を基に702より出力されるノッ
クセンサの信号を例えばコンデンサ等によりピークホー
ルドをするピークホールド回路である。
次に制御回路8の詳細構成及び動作を第6図に従って説
明する。第6図において8000は点火時期及び燃料噴射量
を演算するための中央処理ユニット(CPU)で8ビット
構成のマイクロプロセッサを用いている。8001は制御プ
ログラム及び演算に必要な制御定数を記憶しておくため
の読み出し専用の記憶ユニット(ROM)、8002はCPU8000
がプログラムに従って動作中演算データを一時記憶する
ための一時記憶ユニット(RAM)である。8003は基準角
センサ5Aの出力信号を波形整形するための波形整形回
路、8004は同じくクランク角センサ5Bの出力信号を波形
整形するための波形整形回路である。
8005は外部あるいは内部信号によってCPU8000に割り込
み処理を行わせるための割込制御部、8006はCPU動作の
基本周期となるクロック周期毎にひとつずつカウンタ値
が上がるように構成された16ビットのタイマである。こ
のタイマ8006と割込制御部8005によってエンジン回転
数、及びクランク角度位置が次のようにして検出され
る。すなわち基準角センサ5Aの出力信号により割込みが
発生するごとにCPU8000はタイマのカウント値を読み出
す。タイマのカウント値はクロック周期(例えば1μ
s)毎に上っていくため、今回の割込時のカウント値と
先回の割込時のカウント値との差を計算することによ
り、基準角センサ信号の時間間隔すなわちエンジン1回
転に要する時間が計測できる。こうしてエンジン回転数
が求められる。また、クランク角度位置は、クランク角
センサ5Bの信号が一定クランク角度(たとえば30℃A)
毎に出力されるので基準角センサ5Aの上死点信号を基準
にしてそのときのクランク角度を30℃A単位で知ること
ができる。この30℃A毎のクランク角度信号は点火時期
制御信号発生の基準点と、ピークホールド回路703の気
筒切換信号に使用される。
8007は複数のアナログ信号を適時切換えてアナログ−デ
ジタル変換器(A/D変換器)8008に導びくためのマルチ
プレクサであり、切換時期は出力ポート8010から出力さ
れる制御信号により制御される。本実施例においては、
アナログ信号としてノックセンサ信号のピークホールド
回路部7からの出力信号と、エアフロメータ3からの吸
入空気量信号及び水温センサ9からの水温信号が入力さ
れる。8008はアナログ信号をデジタル信号に変換するた
めのA/D変換器である。8009はデジタル信号のための入
力ポートであり、このポートには本実施例の場合アイド
ルスイッチ12からのアイドル信号、パワースイッチ13か
らのパワー信号、O2センサ14からのリッチ,リーン信号
が入力される。8010はデジタル信号を出力するための出
力ポートである。この出力ポートからはイグナイタ10に
対する点火時期制御信号、インジェクタ11に対する燃料
噴射信号、ピークホールド回路7に対する気筒切換信
号、マルチプレクサ11に対する制御信号が出力される。
8011はCPUバスであり、CPU8000はこのバス信号線に制御
信号及びデータ信号を乗せ、周辺回路の制御及びデータ
の送受を行う。
以上、本発明を実現するための装置の構成について説明
したので、第7図のフローチャートを用いて、ノックコ
ントロールの内容を説明する。
ステップ100からノックコントロールルーチンが始まる
と、ステップ200でノック強度値Vを取り込む。この強
度値Vは、例えは、ノックセンサ信号の所定区間内の最
大ピーク値である。
ステップ300では、ノック判定レベルVrefを次のように
作成する。
Vref=K×KC×V50 ここで、KはあらかじめROMに書き込まれた定数であ
り、エンジン回転数のテーブルになっている。KCは判定
レベル補正用K値であり、ステップ700で作成される。
また、このKCもエンジン回転数、エンジン一回転当りの
吸入空気量Q/Nのテーブルで待ち、かつ、バックアップ
することが望ましい。V50はVの分布の中央値であり、
気筒別にステップ500で作成される。
ステップ400では、ノック判定および遅角量の算出をす
る。
ステップ500では、ノック状態検出用パラメータを更新
する。
ステップ600では、判定レベル補正条件が成立したかの
判断をする。
ステップ700では、判定レベルの補正を行う。
ステップ800では、ノック状態検出用パラメータを初期
化する。
ステップ900でノックコントロールルーチンが終了す
る。
第8図のフローチャートを用いて、ステップ400を詳細
に説明する。
ステップ4001からノック判定および遅角量算出のルーチ
ンが始まると、ステップ4002でエンジンがノックコント
ロール領域かを判断し、YESならばステップ4003へ進
む。ステップ4003では、ノックがあったかをVとVref
大・小関係から判断し、YES(V≧Vref)ならば、ステ
ップ4004へ進む。ステップ4004では、遅角量Rを所定量
ΔRだけ増す。
ステップ4003でNOと判断された場合はステップ4007へ進
み、ノックなしが所定期間続いたかを判断し、YESなら
ばステップ4008へ、NOならばステップ4009へ進む。ステ
ップ4008では、遅角量Rを所定量ΔRだけ減らす。ステ
ップ4009では、遅角量Rを所定範囲内へガードする。
ステップ4002でNOと判断された場合はステップ4010へ進
み、遅角量Rに初期値ROを設定する。
ステップ4011で本ルーチンが終了する。
第9図を用いて、ステップ500を詳細に説明する。
ステップ5001からノック状態検出用パラメータの更新が
始まると、ステップ5002で、今回とり込まれたVがV50
より大きいか判断し、YESならばステップ5003へ進む。
ステップ5003では、レベルVhを次のように作成する。
Vh=(A+D)×V50 ここで、Aはステップ700で作成される気筒別の変数で
ある。Dはあらかじめ定められた定数であり、エンジン
回転数,Q/Nなどのテーブルとして種々の値を持つように
してもよい。
次のステップ5004ではVhを所定値以下にガードする。次
にステップ5005へ進み、V≧Vhの判断を行い、YESなら
ばステップ5006へ、NOならば5007へ進む。ステップ5006
では、ノック状態検出用カウンタCPHL(気筒別)をイン
クリメントする。次にステップ5007へ進み、V50をDV50
だけ大きくする。
ステップ5002でNOと判断された場合はステップ5008へ進
み、V<V50の判断を行う。ここで、YESと判断された場
合はステップ5009へ進み、A×V≦V50の判断を行う。
ここで、YESと判断された場合はステップ5010へ進み、
ノック状態検出用カウンタCPHLをデクリメントする。次
にステップ5011へ進み、V50をDV50だけ小さくする。次
にステップ5012へ進み、現在処理を行っている気筒のA
フラグをセットする。
ステップ5008および5009でNOと判断された場合はステッ
プ5013へ進む。
ステップ5013では、DV50を次ように設定する。
次にステップ5014へ進み、DV50を所定範囲内へガードす
る。ステップ5015で本ルーチンが終了する。
第10図のフローチャートを用いて、ステップ600を詳細
に説明する。
ステップ6001から判定レベル補正条件成立の判断のルー
チンが始まると、ステップ6002で、前回のステップ6003
以降の全気筒の処理が終了した時点から所定期間経過し
たかの判断を行う。そして、YESの場合はステップ6003
へ、NOの場合はステップ900へ進む。こうすることによ
り、ステップ6003の処理が所定期間ごとに実行されるこ
とになる。
ステップ6003ではノックコントロール領域内、かつ定常
状態を判断し、YESならばステップ6005へ、NOならばス
テップ7010へ進む。
ステップ6005で本ルーチンは終了して、ステップ700へ
進む。
第11図のフローチャートを用いて、ステップ700を詳細
に説明する。
ステップ7001から特定気筒の判断および判定レベルの補
正ルーチンが始まると、ステップ7002で、あらかじめ実
験結果により定められたSN比の悪い特定気筒かどうかの
判断を行ない、特定気筒以外であればステップ7003へ進
む。ステップ7003ではノック状態が大きすぎるかの判断
を例えば、CPHL>0またはA≧Amaxで求め、YESであれ
ばステップ7004へ進み、判定レベルを小さくする。例え
ば、KCを所定量DKだけ小さくする。ステップ7003でNOと
判断された場合はステップ7005へ進み、ノック状態が小
さすぎるかを、例えばCPHL<0で判断する。そしてYES
の場合はステップ7006へ進み、判定レベルを大きくす
る。例えば、KCを所定量DKだけ大きくする。
ステップ7009では判定レベルを所定範囲内へガードす
る。例えば、KCをKCminとKCmaxの間へガードする。この
KCminとKCmaxはエンジン回転数のテーブルでもつことが
望ましい。
ステップ7010では、対象気筒のAフラグがセットされて
いるかを判断する。そして、YESならばステップ7011
へ、NOならば7012へ進む。ステップ7011では、Aを所定
量DAだけ大きくし、ステップ7012では、Aを所定量DAだ
け小さくする。次にステップ7014へ進み、全気筒の処理
が終了したかを判断する。そして、YESならばステップ7
015へ、NOならば次の気筒の処理をステップ6003から始
める。
ステップ7002で特定気筒と判断された場合は、ステップ
7014へ進み、KCの補正は行なわない。
ステップ7015で本ルーチンが終了する。
第12図を用いて、ステップ800を詳細に説明する。ステ
ップ8001からノック状態検出用パラメータの初期化ルー
チンが始まると、ステップ8002へ進み、CPHL,Aフラグを
クリアーする。次にステップ8003へ進み、全気筒の処理
が終了したかの判断を行う。そして、YESの場合はステ
ップ8004へ進み、NOの場合は次の気筒についてステップ
8002の処理を行う。ステップ8004で本ルーチンが終了す
る。
さらに第11図のフローチャートにおいて、特定気筒のKC
補正禁止は、第13図に示す第2実施例の如く、ステップ
7002と7014との間にエンジン回転数判別ステップ7016を
追加して、エンジンの高回転域のみに行うようにしても
よい。なぜなら高速回転域はエンジンのノイズ成分が増
し、低速回転域に比較しSN比が悪くなるからである。
また、第14図に示す第3実施例のフローチャートのごと
く、ステップ7002によって特定気筒と判断された場合に
はステップ7051に進み、特定気筒のKCとして他の気筒の
KCを設定する。例えば全気筒のKCの平均値を設定した
後、ステップ7010へ進むようにしてもよい。
なお、第14図のフローチャートではステップ7051で特定
気筒のKCを全気筒の平均値としたが、第15図に示す第4
実施例のステップ7051Aのように、一般気筒のKCの中で
最も小さなKCを設定するようにしてもよい。
また、SN比の非常に悪い気筒は実際にノックが発生して
いてもノック状態が小さすぎると検出される恐れがあ
る。言いかえれば、その気筒でノック状態が大きすぎる
と判断された場合には、実際にノックが発生しているも
のと考えられるので、判定レベルを下げ、ノック状態が
小さすぎると判断されたときのみ他気筒の補正量を反映
させるようにしてもよい。例えば、第14図において、ス
テップ7002,7051を廃止し、ステップ7005と7006との間
に第16図に示す第5実施例のフローチャートのごとくス
テップ7002A,7051Bを挿入する。すなわち、ステップ700
2Aで特定気筒かを判断し、YESの場合はステップ7051Bへ
進み、特定気筒のKCを全気筒のKCの平均値でなましてい
る。このようにすることにより、ノック状態が大きすぎ
るときは特定気筒の区別なく判定レベルが下げられ、ノ
ック状態が小さすぎるときには、一般気筒は判定レベル
を上げ、特定気筒は他気筒の補正量が反映された判定レ
ベルとなる。
上述した第3〜第5実施例のごとく、特定の気筒と判別
された場合に他気筒のノック判定レベル補正量を反映さ
せることにより、前記第1,第2実施例のごとくKCの補正
を禁止するものに対し、以下のごとき効果が得られる。
すなわち、エンジン毎にトレースノックに制御するため
の要求判定レベルの変わり方は、要求判定レベルが気筒
にかかわらず全体的に高い方向あるいは低い方向に変わ
る傾向がある。従って、SN比の悪い特定の気筒の判定レ
ベルに他の気筒の判定レベルの補正量を反映することに
よって、全体的に高めの判定レベルが要求されているエ
ンジンではSN比の悪い特定気筒の判定レベルも高めにな
り、逆に全体的に低めの判定レベルが要求されているエ
ンジンでは特定気筒の判定レベルも低めに補正されるこ
とになり、より良好なノック制御が可能となる。
〔発明の効果〕
以上述べたように第1の発明においては、特定の気筒を
判別して、SN比が悪い気筒などの特定の気筒におけるノ
ック強度値の分布形状から各気筒毎のノック状態を検出
してノック判定レベルを気筒毎に補正する際における、
特定気筒の判定レベルの不適切な補正が禁止され、判定
レベルの不適切な補正を防止することができて、良好な
ノック制御が可能になるという優れた効果がある。
さらに、第2の発明においては、特定気筒のノック判定
レベルに他気筒のノック判定レベル補正量が反映され
て、ノック強度値の分布形状から各気筒毎のノック状態
を検出してノック判定レベルを気筒毎に補正する際にお
ける、特定気筒の判定レベルをより適切にすることがで
きて、より良好なノック制御が可能になるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明になる装置の構成を明示す
るための全体構成図、第3図はノックセンサのエンジン
への取付状態を示す模式構成図、第4図は本発明を実施
するための装置の一実施例を示す図、第5図は第4図中
のピークホールド回路部の構成図、第6図は第4図中の
制御回路の詳細構成図、第7図は本発明におけるノック
コントロールの手順を示すフローチャート、第8図〜第
12図は第7図中のステップ400〜800の第1実施例を示す
フローチャート、第13図〜第16図は第7図中のステップ
700の第2〜第5実施例を示すフローチャートである。 1……エンジン,5……ディストリビュータ,6……ノック
センサ,7……ピークホールド回路部,8……点火時期制御
回路,10……イグナイタおよびイグニッションコイル,70
3……ピークホールド回路,8000……中央処理ユニット,8
001……ROM,8002……RAM。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の複数気筒のノック振動を検出す
    るためのノックセンサと、 このノックセンサの信号から所定区間のノック強度値V
    を検出するノック強度値検出手段と、 各気筒毎のノック判定レベルVrefを作成する判定レベル
    作成手段と、 前記ノック強度値Vの分布形状から各気筒毎のノック状
    態を検出するノック状態検出手段と、 このノック状態に応じて前記判定レベルVrefを各気筒毎
    に補正するノック判定レベル補正手段と、 この補正された気筒毎の判定レベルVrefと前記ノック強
    度値Vとの比較によりノック有無を判定するノック判定
    手段と、 この判定結果に応じて点火時期あるいは空燃比等のノッ
    ク制御要因を制御する駆動手段と、 あらかじめ定められたSN比の悪い特定の気筒を判別し、
    この特定気筒の前記判定レベルVrefの不適切な補正を禁
    止する気筒判別手段とを備えることを特徴としたノック
    制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の複数気筒のノック振動を検出す
    るためのノックセンサと、 このノックセンサの信号から所定区間のノック強度値V
    を検出するノック強度値検出手段と、 各気筒毎のノック判定レベルVrefを作成する判定レベル
    作成手段と、 前記ノック強度値Vと前記気筒毎の判定レベルVrefとの
    比較によりノックの有無を判定するノック判定手段と、 この判定結果に応じて点火時期あるいは空燃比等のノッ
    ク制御要因を制御する駆動手段と、 前記ノック強度値Vの分布形状から気筒毎のノック状態
    を検出するノック状態検出手段と、 このノック状態に応じて気筒毎に前記ノック判定レベル
    Vrefを補正するノック判定レベル補正手段と、 あらかじめ定められたSN比の悪い特定の気筒を判別する
    特定気筒判別手段と、 この特定気筒のノック判定レベルに他気筒のノック判定
    レベル補正量を反映する補正量反映手段とを備えること
    を特徴とするノック制御装置。
JP61282809A 1986-11-27 1986-11-27 内燃機関用ノツク制御装置 Expired - Lifetime JPH07117030B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59114431A (ja) * 1982-12-22 1984-07-02 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のノツキング検出装置
JPS60256539A (ja) * 1984-05-31 1985-12-18 Nippon Denso Co Ltd 内燃機関用ノツクコントロ−ル装置

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