JPH07115560B2 - 装飾板の製作方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発泡樹脂板上に両面テ
ープを介して和紙等の装飾片を接着し、該装飾片の周縁
部を発泡樹脂板に押し込むようにして構成される装飾板
の製作方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の装飾板を製作する際に
は、発泡樹脂板上の所定の位置に両面テープを貼り付
け、発泡樹脂板に所定の輪郭に沿って切り込みを入れ、
和紙等の装飾片を前記両面テープに貼り付けた後、該装
飾片の周縁部を前記切り込みに押し込むようにしてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、両
面テープを所定の形状にカットすると共に、所定の輪郭
に沿って発泡樹脂板に切り込みを入れる必要があるの
で、手間の掛かる繁雑な作業を余儀なくされるという不
都合があった。

【０００４】本発明は、上記事情に鑑み、両面テープの
カットと切り込み作業を同時に行なうことによって作業
手間を省くことが出来る装飾板の製作方法を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、発泡樹
脂板（１）の片面に特定の色のベース紙（２）を貼り付
けたベース材（３）と、両面テープの片面に所定の形
状、模様を施した台紙（５）とを用いる装飾板の製作方
法であって、前記台紙を前記ベース材のベース紙上の所
定の位置に位置決めした状態で、前記台紙を所定の形状
の小片（５ａ）に切り取ると同時に、前記ベース材に切
り込み（３ａ）を入れ、その後、前記ベース材のベース
紙とは別の色の装飾片（７）を前記ベース材と前記台紙
との間に挟み、前記小片が切り取られた前記台紙のその
抜けた部分に沿って前記装飾片をカットし、次いで、前
記小片を前記ベース材上の所定の位置に貼り付けた後、
該小片を介して前記カットされた装飾片を接着し、該装
飾片の周縁部を前記ベース材の切り込みに押し込むよう
にして構成される。

【０００６】また、上記台紙（５）を上記ベース材
（３）に対して開閉自在に取り付けて、該台紙を閉じる
と該ベース材上の所定の位置に位置決めされ、該台紙を
開くと該ベース材から離反するようにして構成される。

【０００７】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発
明は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは、「特許請求の範囲」及び「作用」の欄について
も同様である。

【０００８】

【作用】上記した構成により、本発明は、小片（５ａ）
の切り取り作業が、台紙（５）とベース材（３）が上下
に重なった状態で行なわれるため、小片の切り取りと同
時にベース材に切り込み（３ａ）が入るように作用す
る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１０】図１は本発明による装飾板の製作方法の一
実施例を適用する際に用いるベース材及び台紙を示す斜
視図、図２乃至図５は本発明による装飾板の製作方法の
一実施例の工程を示す断面図である。

【００１１】本発明による装飾板の製作方法を適用して
装飾板を製作する際には、まず、図１に示すように、発
泡樹脂板１の片面に特定の色（例えば、黒色）を有する
和紙等のベース紙２を貼り付けたベース材３と、両面テ
ープの片面に所定の形状、模様を印刷した台紙５とを用
意する。このベース材３と台紙５とは、それぞれ別個に
準備してもよいが、図１に示すように、台紙５をベース
材３に対して開閉自在に取り付けておけば、台紙５を矢
印Ａ方向に閉じると該台紙５がベース材３上の所定の位
置に位置決めされ、また、台紙５を矢印Ｂ方向に開くと
該台紙５がベース材３から離反するので、以下に述べる
各種の作業においてその作業性が良好となる。

【００１２】即ち、台紙５がベース材３上の所定の位置
に位置決めされた状態で、図２に示すように、カッター
ナイフ等を用いて台紙５を所定の形状の小片５ａに切り
取る。このとき、台紙５の下側にはベース材３があるの
で、小片５ａの切り取りの際に同時にカッターナイフ等
によってベース材３に切り込み３ａが入る。

【００１３】その後、図３に示すように、ベース材３の
ベース紙２とは別の色（例えば、赤色や緑色）の和紙等
の装飾片７をベース材３と台紙５との間に挟み、小片５
ａが切り取られた台紙５のその抜けた部分に沿って装飾
片７をカットする。この際、小片５ａが切り取られた台
紙５が型となるので、装飾片７のカット作業は円滑に行
なわれる。

【００１４】次いで、台紙５を矢印Ｂ方向に開き、図４
に示すように、前記小片５ａをベース材３上の所定の位
置に貼り付けた後、図５に示すように、該小片５ａを介
して前記カットされた装飾片７を接着する。その後、装
飾片７の周縁部を前記ベース材３の切り込み３ａに押し
込むと、装飾板が出来上がる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発泡樹脂板１の片面に特定の色のベース紙２を貼り付け
たベース材３と、両面テープの片面に所定の形状、模様
を施した台紙５とを用いる装飾板の製作方法であって、
前記台紙５を前記ベース材３のベース紙２上の所定の位
置に位置決めした状態で、前記台紙５を所定の形状の小
片５ａに切り取ると同時に、前記ベース材３に切り込み
３ａを入れ、その後、前記ベース材３のベース紙２とは
別の色の装飾片７を前記ベース材３と前記台紙５との間
に挟み、前記小片５ａが切り取られた前記台紙５のその
抜けた部分に沿って前記装飾片７をカットし、次いで、
前記小片５ａを前記ベース材３上の所定の位置に貼り付
けた後、該小片５ａを介して前記カットされた装飾片７
を接着し、該装飾片７の周縁部を前記ベース材３の切り
込み３ａに押し込むようにして構成したので、小片５ａ
の切り取り作業が、台紙５とベース材３が上下に重なっ
た状態で行なわれるため、小片５ａの切り取りと同時に
ベース材３に切り込み３ａが入ることから、装飾板の作
業手間を省くことが可能となる。

【００１６】また、上記台紙５を上記ベース材３に対し
て開閉自在に取り付けて、該台紙５を閉じると該ベース
材３上の所定の位置に位置決めされ、該台紙５を開くと
該ベース材３から離反するようにして構成すると、装飾
板の製作に際しての各種の作業の作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装飾板の製作方法の一実施例を適
用する際に用いるベース材及び台紙を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明による装飾板の製作方法の一実施例の第
１工程を示す断面図である。

【図３】本発明による装飾板の製作方法の一実施例の第
２工程を示す断面図である。

【図４】本発明による装飾板の製作方法の一実施例の第
３工程を示す断面図である。

【図５】本発明による装飾板の製作方法の一実施例の第
４工程を示す断面図である。

【符号の説明】

１……発泡樹脂板 ２……ベース紙 ３……ベース材 ３ａ……切り込み ５……台紙 ５ａ……小片 ７……装飾片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発泡樹脂板（１）の片面に特定の色のベ
   ース紙（２）を貼り付けたベース材（３）と、両面テー
   プの片面に所定の形状、模様を施した台紙（５）とを用
   いる装飾板の製作方法であって、 前記台紙を前記ベース材のベース紙上の所定の位置に位
   置決めした状態で、前記台紙を所定の形状の小片（５
   ａ）に切り取ると同時に、前記ベース材に切り込み（３
   ａ）を入れ、 その後、前記ベース材のベース紙とは別の色の装飾片
   （７）を前記ベース材と前記台紙との間に挟み、前記小
   片が切り取られた前記台紙のその抜けた部分に沿って前
   記装飾片をカットし、 次いで、前記小片を前記ベース材上の所定の位置に貼り
   付けた後、該小片を介して前記カットされた装飾片を接
   着し、該装飾片の周縁部を前記ベース材の切り込みに押
   し込むようにして構成した装飾板の製作方法。
2. 【請求項２】 台紙（５）をベース材（３）に対して開
   閉自在に取り付けて、該台紙を閉じると該ベース材上の
   所定の位置に位置決めされ、該台紙を開くと該ベース材
   から離反するようにしたことを特徴とする請求項１記載
   の装飾板の製作方法。