JPH0711322A - 有効利用が可能な転炉スラグの製造方法 - Google Patents

有効利用が可能な転炉スラグの製造方法

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Publication number
JPH0711322A
JPH0711322A JP15710793A JP15710793A JPH0711322A JP H0711322 A JPH0711322 A JP H0711322A JP 15710793 A JP15710793 A JP 15710793A JP 15710793 A JP15710793 A JP 15710793A JP H0711322 A JPH0711322 A JP H0711322A
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JP
Japan
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converter slag
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Pending
Application number
JP15710793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Hamagami
和久 濱上
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0711322A publication Critical patent/JPH0711322A/ja
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  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 路盤材などへの有効利用が可能な塩基度の低
い転炉スラグを提供すること。 【構成】 転炉にて、脱珪または脱燐された溶銑を精錬
する際に、この転炉内にSiO2源を投入することにより、
炉内に生成するスラグの塩基度を4.0 以下の低塩基度ス
ラグとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転炉スラグ、特に路盤
材などとして有効に利用し得る転炉スラグの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に転炉スラグは、高炉や転炉で再利
用されることもあるが、大半は埋め立て工事に利用され
る他、特性の劣るものは産業廃棄物として処理されてい
る。また、一定期間のエージングによって膨張崩壊をほ
ぼ終了させたものは、アスファルトコンクリート用骨材
として、主に路盤材に有効利用されることもある。
【0003】一方、近年、溶銑の予備処理技術が発達
し、溶銑段階で脱珪または脱燐処理が頻繁に行われてい
る。この脱珪または脱燐処理された溶銑の転炉精錬は、
炉体保護のためのドロマイトや少量のCaO が使用される
だけで、溶銑中のSi濃度が低くてSiO2源がないため、ス
ラグの塩基度(CaO /SiO2)が高くなる。この塩基度の
高い転炉スラグは、膨張が大きく、なかなか安定せずに
粉化し易いため、路盤材として有効利用することが困難
で、埋め立て用材や産業廃棄物として扱われる傾向にあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】環境維持の観点から
は、これ以上産業廃棄物を増やすことは避けなければな
らず、有効利用の難しい転炉スラグ、すなわち脱珪また
は脱燐処理された溶銑の転炉精錬にて生成する塩基度の
高い転炉スラグにあっても、それを産業廃棄物としない
ための方途を開くことが肝要である。そこで、本発明
は、路盤材への有効利用が可能な塩基度の低い転炉スラ
グを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、転炉にて、脱
珪または脱燐された溶銑を精錬する際に、この転炉内に
SiO2源を投入し、スラグの塩基度を4.0 以下に制御する
ことを特徴とする有効利用が可能な転炉スラグの製造方
法である。
【0006】
【作用】脱珪または脱燐処理された溶銑を使用して転炉
精錬を行う利点は、スラグボリュームが小さく、すなわ
ちCaO の使用量が少なくかつSiO2も少ないため、鉄歩留
りやMn歩留りが向上するところにある。従って、脱珪ま
たは脱燐処理された溶銑の転炉精錬において、SiO2源を
転炉に投入することは、歩留りの観点から考えると得策
ではない。しかしながら、上記のように時代の趨勢は環
境保護にあり、特に限られた資源の有効利用を図ること
は、工業的効率に優先される。
【0007】さて、図1に、塩基度を種々に変化させた
転炉スラグの膨張率について示す。同図に示すように、
塩基度が4.0 をこえる転炉スラグは、6か月を経過して
も1.5 %をこえる膨張率を示す。なお、膨張率は、15mm
φの円筒に 150mmの高さまで粉砕した転炉スラグを入れ
て、その高さ( 長さ) の変化を測定することによって求
めたものである。
【0008】ここに、アスファルト舗装要綱によると、
路盤材として利用できるのは膨張率が1.5 %以下のもの
に限られ、すなわち、路盤材として有効利用するために
は、転炉スラグの膨張率を1.5 %以下にする必要があ
る。膨張率を1.5 %以下にするには、塩基度の高い転炉
スラグにおいても、長期間にわたるエージングを施せば
よいが、長期間の保管場所を確保することは難しい上、
初期の膨張率が大きいと粉化しやすく、路盤材としての
利用は困難である。
【0009】従って、路盤材には、エージングの初期段
階から膨張率が1.5 %以下である転炉スラグが適当であ
り、図1から、転炉スラグの塩基度を4.0 以下にすれば
よいことがわかる。
【0010】転炉スラグの塩基度を4.0 以下にするに
は、転炉精錬段階において、SiO2源を投入して塩基度を
低下させる。ここで、SiO2源としては、安価で、ハンド
リングしやすい川砂利が有利に適合する。
【0011】
【実施例】表1に示す成分組成になる脱珪または脱燐処
理された溶銑を、表1に示す条件にて転炉精錬を行っ
た。すなわち、No. 1〜3の条件に従う従来の精錬で
は、スラグの塩基度が5.O 以上であったが、No. 4〜6
の条件に従う本発明法の精錬では、精錬時に砂利(SiO2
源)を1.4 〜5.0 kg/t-steel使用してスラグの塩基度を
4.0 以下に制御した。
【0012】
【表1】
【0013】かくして得られた転炉スラグに関し、エー
ジング2か月後の膨張率について調べた結果を、表2に
示すように、塩基度が4.0 以下に制御された転炉スラグ
は、2か月のエージングで膨張率が、路盤材への適用基
準の1.5 %以下となり、路盤材として問題なく使用可能
であった。
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、脱
珪または脱燐された溶銑の転炉精錬の際に、スラグ塩基
度を4.0 以下に制御するので、得られた転炉スラグのエ
ージング初期段階における膨張率を1.5 %以下にでき、
これによって転炉スラグを路盤材として有効に活用する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転炉スラグとその膨張率との関係を示す図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転炉にて、脱珪または脱燐された溶銑を
    精錬する際に、この転炉内にSiO2源を投入し、スラグの
    塩基度を4.0 以下に制御することを特徴とする有効利用
    が可能な転炉スラグの製造方法。
JP15710793A 1993-06-28 1993-06-28 有効利用が可能な転炉スラグの製造方法 Pending JPH0711322A (ja)

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JP15710793A JPH0711322A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 有効利用が可能な転炉スラグの製造方法

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JP15710793A JPH0711322A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 有効利用が可能な転炉スラグの製造方法

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JPH0711322A true JPH0711322A (ja) 1995-01-13

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ID=15642388

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JP15710793A Pending JPH0711322A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 有効利用が可能な転炉スラグの製造方法

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JP (1) JPH0711322A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264011A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Kawasaki Steel Corp スラグの有効利用方法
WO2020110392A1 (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 Jfeスチール株式会社 鋼の製造方法及びスラグの塩基度低減方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264011A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Kawasaki Steel Corp スラグの有効利用方法
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040330