JPH0710948A - 硬化性ウレタン樹脂水性分散液 - Google Patents

硬化性ウレタン樹脂水性分散液

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JPH0710948A
JPH0710948A JP18069093A JP18069093A JPH0710948A JP H0710948 A JPH0710948 A JP H0710948A JP 18069093 A JP18069093 A JP 18069093A JP 18069093 A JP18069093 A JP 18069093A JP H0710948 A JPH0710948 A JP H0710948A
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JP
Japan
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urethane resin
aqueous dispersion
hydrazine
dispersion
acid
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Application number
JP18069093A
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English (en)
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Tomiya Sugiura
富弥 杉浦
Shigeyuki Ozawa
茂幸 小沢
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリブチレンアジペートジオール、ジメチロー
ルプロピオン酸および1,3−ジヒドロキシ−2−プロ
パノンとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させ
た後、トリエチルアミン水溶液と混合し乳化した後、エ
チレンジアミンにて鎖延長を行いウレタン樹脂水性分散
液を得た。さらにアジピン酸ジヒドラジドを添加して組
成物を得た。 【効果】ポットライフが長く、乾燥硬化させると強靭な
塗膜を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の硬化性ウレタン樹脂水性
分散液は、塗料、コーティング剤、接着剤、バインダ
ー、繊維等の処理剤、各種仕上げ加工剤、表面処理剤等
に好適に利用できる。
【0002】
【従来の技術】塗料、コーティング、処理剤および仕上
げ加工剤等の分野において環境問題や人体への影響の問
題より、有機溶剤を多量に含むウレタン樹脂溶液から、
溶剤をほとんど含まないウレタン樹脂水性分散液に移行
しており、その使用量は増加しつつある。しかし、ウレ
タン樹脂水性分散液は水性液化するための親水性基ある
いは界面活性剤を含むため、塗膜の強度、耐水(熱水)
性、耐溶剤性、耐熱性等の物性が不充分であった。
【0003】これを改良するため今までに種々の架橋・
硬化反応の検討がなされてきた。例えば、ブロックドイ
ソシアネ−ト、メチロール化メラミン、エポキシ等を架
橋剤として添加、または架橋基として導入した場合、充
分な効果を発揮させるためには加熱硬化が必要であっ
た。また、多官能アジリジンを用いれば常温での硬化は
可能となるが、アジリジンが毒性を持つために通常の使
用では問題があった。さらに、硬化剤添加系はポットラ
イフが充分ではないために使用時に必要量だけ調合する
という煩雑さも伴っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の前述の課題を解決しようとするものであり、塗膜
強度が高く、耐水性、耐溶剤性、耐熱性が高く、作業性
も良好な硬化性ウレタン樹脂水性分散液を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(A)お
よび(B)を主たる成分とする硬化性ウレタン樹脂水性
分散液組成物である。 (A)カルボニル基含有ウレタン樹脂水性分散液、
(B)該カルボニル基1モルに対し0.02〜20モル
のヒドラジン残基を少なくとも2個有するヒドラジン誘
導体。
【0006】(カルボニル基含有ウレタン樹脂水性分散
液)一般にポリオール、ポリイソシアネート、親水性基
導入剤、鎖延長剤、カルボニル基導入剤等を適宜反応さ
せ、水と混合することによりカルボニル基含有ウレタン
樹脂水性分散液を合成できる。
【0007】ポリオール成分としては、一般にウレタン
製造に用いられるポリエーテル類、ポリエステル類、ポ
リカーボネート類、ポリブタジエン類、ポリチオエーテ
ル類、ポリエステルアミド類等が好適に使用される。特
にポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、
およびポリカーボネートポリオールが好ましい。
【0008】ポリエーテルポリオールとしてはポリオキ
シアルキレンポリオールが好ましく、少なくとも1個の
活性水素を有する活性水素化合物であるイニシエーター
にアルキレンオキシドを付加して得られるものが好まし
い。イニシエーターとしては特に少なくとも1個の水酸
基を有するモノヒドロキシ化合物もしくはポリヒドロキ
シ化合物が好ましい。
【0009】モノヒドロキシ化合物としてメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のモノアルコ
ールが挙げられる。ポリヒドロキシ化合物としては、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコール等の2
価アルコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール等の3価アルコール、ペンタエリス
リトール、ジグリセリン、デキストロース、ソルビトー
ル、シュークロース等の4価以上のアルコール等が挙げ
られる。
【0010】また、ビスフェノールA、レゾール、ノボ
ラック等のフェノール性水酸基やメチロール基を有する
化合物、エタノールアミン、ジエタノールアミン等の水
酸基と他の活性水素を有する化合物、ヒドロキシ化合物
その他の活性水素化合物に目的とする最終量以下のアル
キレンオキシドを付加して得られる化合物等のヒドロキ
シ化合物も使用できる。これらの活性水素化合物は2種
以上を併用しうる。
【0011】アルキレンオキシドとしては炭素数2以上
のアルキレンオキシド、すなわちエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、エピク
ロロヒドリン等のアルキレンオキシドが好ましく、それ
ら単独あるいはそれらの2種以上またはそれらとスチレ
ンオキシドやグリシジルエーテル等の他のエポキシ基含
有化合物を併用して使用することができる。2種以上の
アルキレンオキシドの使用あるいはアルキレンオキシド
と他のエポキシ含有化合物の使用の場合は、それらを混
合して付加しあるいは順次付加し、ランダム重合鎖やブ
ロック重合鎖を形成することができる。
【0012】アルキレンオキシドの付加反応において、
最も普通には水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のア
ルカリ金属水酸化物が触媒として使用され、さらに三フ
ッ化ホウ素や3級アミン等の触媒の使用も提案されてい
る。また、低副生物かつ高分子量のポリエーテル類の合
成触媒としては、複合金属シアン化物錯体が有効であ
る。
【0013】本発明で用いるのポリエーテルポリオール
の構造は、先に述べたイニシエーターにアルキレンオキ
シドまたは他のエポキシ基含有化合物をブロックまたは
ランダム共重合することによって得られる。さらには上
記イニシエーターにテトラヒドロフランを付加重合した
ポリエーテルポリオールおよびそれをイニシエーターに
してモノエポキシドを付加したポリエーテルポリオール
も使用できる。
【0014】好ましいポリエステルポリオールとしては
多価カルボン酸残基と多価アルコール残基とを有するポ
リエステル類、または環状エステルの開環重合鎖ないし
はヒドロキシカルボン酸重合鎖を有するポリエステル系
ポリオールがある。
【0015】前者としては、2価カルボン酸残基と2価
アルコール残基を有し、場合によっては少量3価以上の
多価カルボン酸残基あるいは多価アルコール残基とを有
するポリエステル系ポリオールであり、それらの残基は
各々2種以上存在してもよい。多価カルボン酸として
は、例えば、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
コハク酸などの脂肪族ジカルボン酸が好ましく、これら
とともにフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸を併用しうる。多価アルコールとし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオールなどが好ましく、これらとと
もにグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用しう
る。
【0016】前記後者のポリエステル系ポリオールとし
ては、多価アルコールなどの開始剤にε−カプロラクト
ン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、その他
の環状エステル、あるいは6−ヒドロキシヘキサン酸な
どのヒドロキシカルボン酸を付加して得られるポリエス
テル系ポリオールがある。
【0017】特に、多価アルコール、その他のポリヒド
ロキシ化合物系イニシエーターにε−カプロラクトンを
付加して得られるポリエステル系ポリオールが好まし
い。多価アルコール系イニシエーターとしては、前記ポ
リエーテルポリオールのところに記載した2〜8価の多
価アルコールが適当であり、特に2〜4価のアルコール
が好ましい。
【0018】ポリカーボネートポリオールとしてはポリ
ヘキサメチレンカーボネート等が挙げられる。
【0019】ポリイソシアネート成分としては、芳香
族、脂肪族および脂環族のポリイソシアネート、例え
ば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジ
イソシアネート、1,6−ヘキシレンジイソシアネー
ト、1,4−ブチレンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート等が好適に用いられる。
【0020】親水性基としてはイオン性、非イオン性い
ずれでもよい。イオン性のものとしてはカチオンではア
ンモニウム塩、ホスホニウム塩等、アニオンではスルホ
ン酸塩、硫酸エステル塩、カルボン酸塩等、非イオン性
のものとしてはエチレンオキシド連鎖等が挙げられる。
【0021】イオン性親水性基の導入法としては、イソ
シアネートと反応性のある活性水素を有するイオン性化
合物をポリイソシアネート化合物を介してポリオールに
導入することによりウレタン樹脂へ導入する方法があ
る。そのようなイオン性化合物としては例えばイソシア
ネート反応性カルボン酸類、イソシアネート反応性アミ
ン類が挙げられる。イソシアネート反応性カルボン酸類
としてはジメチロールプロピオン酸やアミノ酸等、イソ
シアネート反応性アミン類としてはN−メチルジエタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0022】非イオン性親水性基の導入法としてはポリ
オールの製造の際にエチレンオキシドを他のアルキレン
オキシドを共重合させてポリオールに組み込むことによ
りウレタン樹脂へ導入する方法がある。水酸基またはア
ミン末端のエチレンオキサイド連鎖等とポリイソシアネ
−トとを反応させることによりポリイソシアネートに親
水部位を持たせる方法もある。
【0023】親水性基部位は非イオン性のものでは1分
子中に10〜90重量%、好ましくは30〜90重量
%、イオン性のものでは例えばカルボキシル基の場合ウ
レタン樹脂中0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜3
重量%が含有することが好ましい。
【0024】これらのうちイオン性親水性基をウレタン
樹脂に導入した場合は乳化時に酸または塩基で中和する
ことが好ましい。また、親水性基をポリマー中に導入す
る代わりに、通常用いられる非イオン性、アニオン性、
カチオン性、両性等の界面活性剤を添加してもよい。
【0025】鎖延長剤成分としては、通常用いられてい
る短鎖のポリオール、ポリアミン等が用いられる。例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエタノールアミン等のジオール類、グリセリン、
トリメチロールプロパン、トリエタノールアミン等のト
リオール類、ネオペンチルグリコール等のテトラオール
類、エチレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキシレン
ジアミン等のジアミン類、ジエチレントリアミン等のト
リアミン類、トリエチレンテトラミン等のテトラアミン
類等が好適に用いられる。またこれらを適宜併用しても
よい。
【0026】カルボニル基のウレタン樹脂への導入方法
としては、ケトンまたはアルデヒドを含むヒドロキシ化
合物またはアミノ化合物をポリイソシアネートと反応さ
せるのが簡便であるが、必ずしもこれに限定されず、公
知の反応を用いることができる。ケトンまたはアルデヒ
ドを含むヒドロキシ化合物またはアミノ化合物として、
例えばヒドロキシアセトフェノン、ヒドロキシベンズア
ルデヒド、ヒドロキシブタノン、ヒドロキシペンタノ
ン、ヒドロキシオクタノン、2−ヒドロキシアジポアル
デヒド、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノ
ン、2−ヒドロキシシクロヘキサノン、1,3−ジヒド
ロキシ−2−プロパノン、ジヒドロキシアセトフェノ
ン、ジヒドロキシベンズアルデヒド、ジヒドロキシベン
ゾフェノン、アミノアセトフェノン、アミノベンゾフェ
ノン、アミノアントラキノン、ジアミノベンゾフェノ
ン、1,4−ジアミノ−2−ブタノン等が好適に用いら
れる。
【0027】ウレタン樹脂の製造は通常、溶剤の存在下
または非存在下で必要があれば触媒を少量添加し常温か
ら150℃の温度で反応させて行う。また、水性分散液
の製造はウレタン樹脂を製造した後、水等と混合するこ
とにより行われる。またポリオールとポリイソシアネー
トからいわゆるプレポリマーを製造した後、水等と混合
し水性液化した後、鎖延長などの後反応を行ってもよ
い。
【0028】(ヒドラジン誘導体)ヒドラジン残基を少
なくとも2個有するヒドラジン誘導体としてはシュウ酸
ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジ
ヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、カルボヒドラジ
ド、マレイン酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジ
ド、エチレンジヒドラジンのほか、ポリヒドラジド含有
化合物、ポリマー例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、イタコン酸等を含む共重合体をヒドラジド化
して得られる化合物等が好適に用いられる。また、これ
らは複数を同時に用いてもよい。
【0029】ヒドラジン残基とケトンやアルデヒドのよ
うなカルボニル基とは常温で反応してヒドラゾンを形成
する。この反応は縮合により水が生成する反応であるの
で水が多量にある水性分散液中では容易に反応は進行せ
ず、充分なポットライフが得られる。しかし、塗布後風
乾等で乾燥させることにより反応、硬化が進行し強靭で
耐水性、耐溶剤性、耐熱性の良好な塗膜を与える。
【0030】カルボニル基含有ウレタン樹脂水性分散液
とヒドラジン誘導体の割合はカルボニル基1モルに対し
ヒドラジン残基が0.02〜20モルの割合が好適であ
り、さらに好ましくは0.01〜10モルである。ヒド
ラジン残基が0.02モル未満または20モル超ではウ
レタン樹脂を充分に架橋、硬化することができず良好な
塗膜が得られない。
【0031】本発明の水性分散液組成物には必要に応じ
て各種添加剤、充填剤等を水相中に共存させることがで
きる。例えばエマルジョンの安定化剤としてナトリウム
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリアクリルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール等
の合成高分子系の分散剤や増粘剤、カゼイン、でんぷ
ん、にかわ、卵白、ゴム質等の天然高分子類、ベントナ
イト、活性白土等の無機物等が挙げられる。また、他の
樹脂等の水性液を適宜混合して使用しうる。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、これらの実施例に限定されるものではない。
【0033】[参考例1]撹拌装置付フラスコに窒素下
でポリブチレンアジペートジオール(水酸基価56.
1)100.0g、ジメチロールプロピオン酸8.0
g、1,3−ジヒドロキシ−2−プロパノン4.5g、
ヘキサメチレンジイソシアネート31.0g、メチルエ
チルケトン40.0gと少量のジブチル錫ジラウレート
を添加し、80℃で反応を行った。NCO滴定により所
定量の反応の進行を確認後冷却した。この溶液をトリエ
チルアミン6.0gを含むアミン水溶液326.0gと
充分混合し乳化した後エチレンジアミン4.8gを加え
不揮発分40%のウレタン樹脂水性分散液を得た。
【0034】[参考例2]撹拌装置付フラスコに窒素下
でポリカプロラクトントリオール(水酸基価56.1)
150.0g、ジメチロールプロピオン酸20.1g、
4−ヒドロキシ−2−ブタノン4.4g、イソホロンジ
イソシアネート44.5g、N,N−ジメチルホルムア
ミド95.0gと少量のジブチル錫ジラウレートを添加
し、80℃で反応を行った。NCO滴定により所定量の
反応の進行を確認後冷却した。この溶液をトリエチルア
ミン7.6gを含むアミン水溶液254.8gと充分混
合し乳化した後エチレンジアミン1.5gを加え不揮発
分40%のウレタン樹脂水性分散液を得た。
【0035】[実施例1]参考例1の水性分散液100
gにアジピン酸ジヒドラジド1.4gを添加混合し、ド
クターブレードによりキャスト後3日間風乾し厚さ10
0μmのフィルムを得た。
【0036】[実施例2]参考例1の水性分散液100
gにポリアクリル酸ヒドラジド(分子量50000)
2.8gを添加混合し、ドクターブレードによりキャス
ト後3日間風乾し厚さ100μmのフィルムを得た。
【0037】[実施例3]参考例2の水性分散液100
gにアジピン酸ジヒドラジド1.5gを添加混合し、ド
クターブレードによりキャスト後3日間風乾し厚さ11
0μmのフィルムを得た。
【0038】[実施例4]参考例2の水性分散液100
gにポリアクリル酸ヒドラジド(分子量50000)
3.0gを添加混合し、ドクターブレードによりキャス
ト後3日間風乾し厚さ110μmのフィルムを得た。 実施例1〜4の水性分散液は非常に安定で室温3カ月後
も特に増粘は見られなかった。
【0039】[比較例1]参考例1の水性分散液をドク
ターブレードによりキャスト後3日間風乾し厚さ100
μmのフィルムを得た。
【0040】[比較例2]参考例2の水性分散液をドク
ターブレードによりキャスト後3日間風乾し厚さ110
μmのフィルムを得た。
【0041】評価は下記の方法により実施した。 ・耐水性:サンプルフィルムを20℃の水中に48時間
浸漬しフィルムの外観変化を観察した。 ・耐熱水性:サンプルフィルムを80℃の熱水に6時間
浸漬しフィルムの外観変化を観察した。 ・耐アセトン性:サンプルフィルムを20℃のアセトン
に24時間浸漬しフィルムの外観変化を観察した。 ・耐アルコール性:サンプルフィルムを20℃のエタノ
ールに24時間浸漬しフィルムの外観変化を観察した。 判定は、○:特に変化なし、△:やや変化あり、×:か
なり変化あり、の3段階で実施した。 評価結果を表1にまとめて示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1より、本発明の常温硬化ウレタンフィ
ルムは非常に高い耐溶剤性を示すことがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明の硬化性ウレタン樹脂水性分散液
はポットライフが非常に長く、常温であるいは加熱等に
より乾燥・硬化させると、強靭かつ耐溶剤性の非常によ
い塗膜を形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 175/04 JFF D06M 15/564

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)および(B)を主たる成分とす
    る硬化性ウレタン樹脂水性分散液組成物。 (A)カルボニル基含有ウレタン樹脂水性分散液、
    (B)該カルボニル基1モルに対し0.02〜20モル
    のヒドラジン残基を少なくとも2個有するヒドラジン誘
    導体。
JP18069093A 1993-06-25 1993-06-25 硬化性ウレタン樹脂水性分散液 Pending JPH0710948A (ja)

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