JPH0710799A - 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法 - Google Patents

不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法

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JPH0710799A
JPH0710799A JP5154885A JP15488593A JPH0710799A JP H0710799 A JPH0710799 A JP H0710799A JP 5154885 A JP5154885 A JP 5154885A JP 15488593 A JP15488593 A JP 15488593A JP H0710799 A JPH0710799 A JP H0710799A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合酸化物触媒を用いてプロピレン又はイソ
ブチレンを気相接触酸化して相当する不飽和アルデヒド
及び不飽和酸カルボン酸を製造する方法において、長期
間にわたって複合酸化物触媒の性能劣化を抑制する方法
を提供することを目的とする。 【構成】 例えば、Mo12Bi1 Fe2 Ni0.1 Co7
Tl0.180.1 Si1 で示される複合酸化物触媒を用い
てプロピレン又はイソブチレンを分子状酸素で気相接触
酸化して相当する不飽和アルデヒド及び不飽和酸カルボ
ン酸を製造する方法において、複合酸化物触媒と共に反
応に実質的に不活性な酸化モリブデンを存在させて反応
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロピレン又はイソブ
チレンを気相接触酸化して不飽和アルデヒドおよび不飽
和酸を製造する方法に関する。詳しくは該方法に用いる
複合酸化物触媒の性能劣化を抑制する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるモリブデン−ビスマス系複合酸
化物触媒を用いた気相接触酸化反応によるプロピレンか
らのアクロレイン及びアクリル酸の製造、イソブチレン
からのメタクロレイン及びメタクリル酸の製造、また気
相接触アンモ酸化によるアクリロニトリル、メタクリロ
ニトリルの製造はよく知られている。しかし、この触媒
は長期間、反応を継続すると、時間経過と共に触媒の性
能劣化により反応活性、選択性が低下するという問題点
を有している。
【0003】この複合酸化物触媒の性能劣化を抑制する
方法はいくつか知られている。例えば、特開昭59−1
93136号には、不活性な耐熱性無機物質に酸化モリ
ブデンを担持した担持物を充填する方法が、特公昭63
−38331号には、モリブデン−ビスマス系多元触媒
の成分中のアルカリ金属とタリウム群元素の種類及び/
又は量を変えることにより、活性を制御された複数種の
触媒を用意し、原料ガス入口側より出口側に向かって活
性のより高い触媒を配置する方法が提案されている。
【0004】また、特公昭53−30688号には、触
媒の活性を反応管の入口から出口まで反応ガスの流れ方
向に連続的に、または段階的に100%まで増大するよ
う不活性物質で希釈して変化させる方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方法はそれ
ぞれ有効な方法ではあるが、例えば、特開昭59−19
3136号では、不活性な耐熱性無機物質に担持しなけ
ればならないという制約があること、また実施例による
と、不活性な耐熱性無機物質に担持したモリブデン酸ア
ンモニウムを500℃で2時間焼成して使用している
が、本発明者らが検討したところによると、この方法で
は担体は不活性でもモリブデンが必ずしも不活性ではな
いため、選択性が悪くなり、実用上問題のあることがわ
かった。
【0006】また、特公昭63−38331号および特
公昭53−30688号にみられる触媒の組成変更また
は触媒の希釈により活性を制御して、局部的な高温を避
ける方法は、劣化原因の一つである触媒中のモリブデン
の逃散をある程度抑制し、有効な方法であるものの、触
媒性能を長期的に抑制できるものではない等、工業的に
必ずしも十分満足できる方法ではない。
【0007】本発明者らは、かかる課題を解決するた
め、触媒の性能劣化原因の究明および触媒の使用方法に
ついて鋭意検討を重ねた結果、プロピレン又はイソブチ
レンを気相接触酸化して不飽和アルデヒド及び不飽和カ
ルボン酸を製造する方法において、該反応に優れた触媒
活性を有する複合酸化物触媒と共に反応に実質的に不活
性な酸化モリブデンを存在させて反応することにより、
長期にわたって該触媒の性能劣化が抑制されることを見
出し、本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式 Moa Bib Fec Ad Be Cf Dg Ox(Mo、
Bi、Feはそれぞれモリブデン、ビスマスおよび鉄を
表し、Aはニッケルおよび/またはコバルトを表し、B
はマンガン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、スズお
よび鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を
表し、Cはリン、ホウ素、ヒ素、テルル、タングステ
ン、アンチモンおよびケイ素からなる群より選ばれた少
なくとも1種の元素を表し、Dはカリウム、ルビジウ
ム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少
なくとも1種の元素を表し、a=12としたとき、0<
b≦10、0<c≦10、1≦d≦10、0≦e≦1
0、0≦f≦10、0<g≦2であり、xは各元素の酸
化状態により定まる値である。)で示される複合酸化物
触媒を用いてプロピレン又はイソブチレンを分子状酸素
で気相接触酸化して相当する不飽和アルデヒド及び不飽
和カルボン酸を製造する方法において、複合酸化物触媒
と共に反応に実質的に不活性な酸化モリブデンを存在さ
せて反応することを特徴とする不飽和アルデヒド及び不
飽和カルボン酸の製造方法である。
【0009】本発明はプロピレンを分子状酸素で気相接
触酸化してアクロレイン及びアクリル酸を製造する方
法、イソブチレンを分子状酸素で気相接触酸化してメタ
クロレイン及びメタクリル酸を製造する方法に適用され
る。なお、プロピレンを分子状酸素とアンモニアでアン
モ酸化してアクリロニトリルを製造する方法、イソブチ
レンを分子状酸素とアンモニアでアンモ酸化してメタク
リロニトリルを製造する方法にも適用できる。
【0010】本発明の方法において用いられる触媒は、
通常、プロピレン又はイソブチレンの酸化又はアンモ酸
化に使用されている複合酸化物触媒であり、その組成は
上記一般式で示されるものであり、この範囲内では特に
制限されるものではない。
【0011】この複合酸化物触媒は優れた触媒活性を有
するが、これを長期に使用していると、反応時間の経過
と共に触媒が性能劣化して、反応率、目的生成物の選択
率などの反応成績が悪くなる。その原因の一つは、触媒
中のモリブデンの一部が高温により昇華、逃散するため
と考えられている。
【0012】工業的なオレフィンの気相接触反応におい
て、一般に使用されている固定床反応器には、反応にお
いて多量に発生する熱による触媒層の温度分布を少なく
するために管径約20〜50mm、長さ約1〜6mの反
応管を複数本束ねた多管式のものが採用されている。し
かし、反応器内では、熱媒体と触媒層との温度差が約3
0〜100℃になる場合があり、触媒層の温度も高温、
例えば400℃以上の高温となることもある。また原料
ガス導入部分では、オレフィン濃度も高く反応熱も多量
であるため、特に熱媒体との温度差が大きくなり、触媒
中のモリブデンの昇華、逃散が多くなると考えられる。
【0013】このことは、実際に数年間使用した触媒の
入口付近と中央以降の部分について組成分析及び性能評
価した結果、入口付近の方が触媒表面のモリブデン成分
が、中央及び出口部分より少なくなっており、またその
入口付近の方が活性及び選択性の低下が他の部分より大
きくなっていることから裏付けられる。
【0014】本発明において、上記の複合酸化物触媒と
共に反応に実質的に不活性な酸化モリブデンを存在させ
て使用する。このことにより触媒の性能劣化を長期にに
わたって抑制できる。
【0015】本発明において使用される酸化モリブデン
は、反応に実質的に不活性なものであれば特に限定され
ないが、例えば市販のモリブデン酸アンモニウム、三酸
化モリブデン等のモリブデン化合物を空気中で約550
〜700℃で焼成することにより得られる。これより低
温で焼成した三酸化モリブデンはオレフィンの完全酸化
活性を有しており、これを触媒と共存させた場合、反応
の選択性を悪くする原因となる。なお、既に不活性なも
のを改めて焼成する必要はなく、市販の三酸化モリブデ
ンの中から反応に不活性なものを用いることもできる。
【0016】反応に実質的に不活性な酸化モリブデンを
複合酸化物触媒と共存させる方法は特に限定されるもの
ではなく、反応に実質的に不活性な酸化モリブデンを単
独またはシリカなどの不活性な担体と共に、打錠、押出
し、含浸等の方法で成形したものを、成形した複合酸化
触媒と反応器に混合充填する方法、または触媒の成形段
階で、予め不活性化した酸化モリブデンの粉末を複合酸
化物触媒成分の粉体と混合し、それを打錠成形、押出し
成形または担持成形して得られる触媒を用いる方法でも
良い。
【0017】反応に実質的に不活性な酸化モリブデンを
複合酸化物触媒と共存させる位置および充填方法は、少
なくとも反応ガス入口部に共存させることを除いては特
に制限されるものではなく、触媒層全体にわたって共存
させてもよく、入口部だけに共存させてもよい。また連
続的に或いは段階的に共存させる濃度を変えて充填して
もよいが、ガス入口側から出口側に向けて触媒の活性が
高くなるように配置させるよう、少なくとも触媒の劣化
しやすい入口部のホットスポット付近に共存させる方法
がより効果的である。反応に実質的に不活性な酸化モリ
ブデンを共存させない場合、触媒の劣化はこのホットス
ポットで最も大きく、この部分だけで劣化防止の効果が
得られるだけでなく、触媒の希釈効果により入口部の発
熱を抑えることで過度の酸化を抑え選択性の向上または
単位触媒当たりの生産性の向上の効果が得られる。
【0018】プロピレン又はイソブチレンの分子状酸素
による気相接触酸化反応の反応条件は、従来公知の方法
で行うことができる。例えば、反応温度280〜400
℃、反応圧力は減圧でも可能であるが、通常、常圧〜5
atm、酸素/オレフィン(モル比)は1〜3、空間速
度SV=500〜5000/Hで適宜行われる。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法により、プロピレン又はイ
ソブチレンの気相接触酸化反応における複合酸化物触媒
の性能劣化を従来方法よりも長期にわたって抑制でき、
その工業的意義は非常に大きいものがある。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、反応率(%)、選択率(%)は、次の如く定義す
る。 反応率(%) =(反応したオレフィンのモル数/供給した
オレフィンのモル数)×100 選択率(%) =(生成物のモル数/反応したオレフィンの
モル数)×(生成物の炭素数/原料オレフィンの炭素
数)×100
【0021】実施例1 〔複合酸化物触媒の調製〕 モリブデン酸アンモニウム
〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕144gを温水
470mlに溶解し、さらに20%シリカゾル(SiO
2 )20.4gを加え、これをA液とする。硝酸ニッケ
ル〔Ni(NO32 ・6H2 O〕2gおよび硝酸コバ
ルト〔Co(NO3 2 ・6H2 O〕138.5gおよ
び硝酸第二鉄〔Fe(NO3 3 ・9H2 O〕55gお
よび硝酸タリウム(TlNO3 )3.3gを温水250
mlに溶解し、これをB液とする。純水40mlに60
%硝酸9.4gを加え、硝酸ビスマス〔Bi(NO3
3 ・5H2 O〕33gを溶解し、これをC液とする。次
にB液とC液を混合する。
【0022】A液を撹拌しながら、BとCの混合液を添
加し、ついで燐酸(H3 PO4 )0.8gを加えてスラ
リーを得る。これを濃縮乾燥後、空気流通下200〜2
50℃で塩分解する。その後粉砕し、5mmФ×2mm
Ф×5mmHの円筒状に打錠成形し、480℃で6時間
空気中で焼成して触媒とした。触媒組成はMo12Bi1
Fe2 Ni0.1 Co7 Tl0.180.1 Si1 (酸素を除
く。以下同様に記載する。)である。
【0023】別に、モリブデン酸アンモニウム〔(NH
4 6 Mo7 24・4H2 O〕100gを650℃で6
時間空気中で焼成して、MoO3 をつくった。
【0024】〔反応〕 上記触媒3mlと650℃で焼
成したMoO3 1g(6〜10メッシュ)を内径18m
mФのガラス反応管に充填した。充填方法は14メッシ
ュのシリコンカーバイトで希釈して温度分布がほとんど
出来ないように、また触媒とMoO3 は、ほぼ均一にな
るようにした。反応温度を410℃で、プロピレン:空
気:スチーム=1:7.5:3のモル比で、空間速度S
V=3400/Hの反応条件で加速試験を行った。その
結果を表1に示す。
【0025】比較例1 MoO3 を充填しなかった以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1に示す。実施例1と比較例1を比較
すると、MoO3 を共存させることによる活性劣化の抑
制効果が現れている。
【0026】比較例2 650℃で焼成したMoO3 の代わりに、モリブデン酸
アンモニウムを500℃で6時間空気中で焼成したMo
3 を使用した以外は、実施例1と同様に行った。その
結果を表1に示す。500℃で焼成して得たMoO3
共存させた場合、初期から選択率が低く満足できるもの
になっていない。
【0027】
【表1】
【0028】参考例1 モリブデン酸アンモニウムを350℃で3時間焼成して
MoO3 を得た。若干の水分とステアリン酸1.5%を
混合して、5mmФ×2mmФ×5mmHの円筒状に打
錠成形し、630℃で6時間空気中で焼成した。これを
内径18mmФの反応管に10ml充填し、反応温度3
60〜420℃でプロピレン:空気:スチーム=1:
7.5:3のモル比で空間速度SV=1100/Hの条
件で反応を行った。その結果、いずれもプロピレン反応
率は、0.5%未満で実質上反応していないことが認め
られた。
【0029】参考例2 参考例1と同様にMoO3 を調製し、最終焼成のみを5
00℃で6時間行ったMoO3 を使用して参考例1と同
じ実験を行った。その結果を表2に示す。不活性なMo
3 をつくるためには、500℃の焼成では不完全であ
る。
【0030】
【表2】
【0031】実施例2 〔複合酸化物触媒の調製〕 硝酸ニッケルおよび燐酸を
使用しなかったこと、硝酸タリウムの代わりに硝酸セシ
ウム(CsNO3 )を使用したこと、および調製規模を
80倍スケールで行った以外は実施例1と同様に塩分
解、粉砕まで行ない触媒前駆体を調製した。別に、市販
のMoO3 を630℃で6時間焼成した。
【0032】上記触媒前駆体55部とMoO3 45部を
混合し、通常行われる方法で押出し成形して、480℃
で6時間焼成して触媒Aをつくった。MoO3 を混合し
ないで触媒前駆体のみをつかって押出し成形し、480
℃、空気中で焼成して触媒Bをつくった。 触媒Aの組成:55(Mo12Bi1 Fe2 Co7 Cs0.05
Si1)+45MoO3 触媒Bの組成:Mo12Bi1 Fe2 Co7 Cs0.05Si
1
【0033】〔反応〕 内径30mmФの反応管に、原
料ガス入口側の触媒として、触媒Aを1.15リット
ル、その後に触媒Bを2.3リットル充填し、反応管周
囲の熱媒温度325℃で、プロピレン:空気:窒素:ス
チーム=1:8:3:1.5のモル比で空間速度SV=
1300/H、入口圧力2.8atmの条件で反応を行
った。その結果を表3に示す。
【0034】約1年間使用したこの触媒を抜き出して、
入口部と出口部の触媒をそれぞれ10ml用いて上記条
件で反応を行った。その結果を表4に示す。
【0035】比較例3 実施例2の触媒Bを使用して、原料ガス入口側に磁製ラ
ッシヒリング45%と触媒B55%を希釈混合して1.
15リットル、その後に触媒Bを2.3リットル充填し
た。反応温度327℃で、その他は実施例1と同じ条件
で、反応を行った。その結果を表3に示す。
【0036】実施例2と同様に、入口部と出口部の触媒
10mlを評価した。その結果を表4に示す。本発明の
方法では約1年使用した触媒の入口部、出口部とも選択
率の低下は認められないが、MoO3 を使用していない
場合、入口部の選択率が低下している。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】実施例3 〔複合酸化物触媒の調製〕 実施例1に準じた調製法
で、Mo12Bi1.4 Fe2Ni5 Co4 Tl0.5 0.4
Si15の組成の触媒をつくり、成形法はα−Al23
(5mmФボール)に担持(30%)して、550℃で
6時間、空気中で焼成して触媒とした。別に、市販のM
oO3 を630℃で6時間、空気中で焼成した。
【0040】〔反応〕 上記触媒12mlと630℃で
焼成したMoO3 1g(6〜10mesh)を内径18
mmФのガラス反応管に充填した。MoO3 は触媒層全
域にほぼ等分になるように充填した。反応温度420℃
で、イソブチレン:空気:スチーム=1:20:8のモ
ル比で、空間速度SV=1500/Hの反応条件で寿命
試験を行った。その結果を表5に示す。
【0041】比較例4 MoO3 を充填しなかった以外は実施例3と同様に行っ
た。その結果を表5に示す。
【0042】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 Moa Bib Fec Ad Be C
    f Dg Ox(Mo、Bi、Feはそれぞれモリブデン、
    ビスマスおよび鉄を表し、Aはニッケルおよび/または
    コバルトを表し、Bはマンガン、亜鉛、カルシウム、マ
    グネシウム、スズおよび鉛からなる群より選ばれた少な
    くとも1種の元素を表し、Cはリン、ホウ素、ヒ素、テ
    ルル、タングステン、アンチモンおよびケイ素からなる
    群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Dはカリ
    ウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群
    より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、a=12と
    したとき、0<b≦10、0<c≦10、1≦d≦1
    0、0≦e≦10、0≦f≦10、0<g≦2であり、
    xは各元素の酸化状態により定まる値である。)で示さ
    れる複合酸化物触媒を用いてプロピレン又はイソブチレ
    ンを分子状酸素で気相接触酸化して相当する不飽和アル
    デヒド及び不飽和カルボン酸を製造する方法において、
    複合酸化物触媒と共に反応に実質的に不活性な酸化モリ
    ブデンを存在させて反応することを特徴とする不飽和ア
    ルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸
    がアクロレイン及びアクリル酸又はメタクロレイン及び
    メタクリル酸である請求項1記載の不飽和アルデヒド及
    び不飽和カルボン酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応に実質的に不活性な酸化モリブデン
    がモリブデン化合物を550〜700℃で焼成して得ら
    れる酸化モリブデンである請求項1記載の不飽和アルデ
    ヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応に実質的に不活性な酸化モリブデン
    を複合酸化物触媒と混合成形して存在させて反応する請
    求項1記載の不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 原料ガスの入口側に反応に実質的に不活
    性な酸化モリブデンを存在させて反応する請求項1記載
    の不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法。
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