JPH07104151B2 - 魚釣用リールの糸長計測装置 - Google Patents

魚釣用リールの糸長計測装置

Info

Publication number
JPH07104151B2
JPH07104151B2 JP3949290A JP3949290A JPH07104151B2 JP H07104151 B2 JPH07104151 B2 JP H07104151B2 JP 3949290 A JP3949290 A JP 3949290A JP 3949290 A JP3949290 A JP 3949290A JP H07104151 B2 JPH07104151 B2 JP H07104151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
bobbin
spool
measuring
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3949290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03223614A (ja
Inventor
治臣 広瀬
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ精工株式会社 filed Critical ダイワ精工株式会社
Priority to JP3949290A priority Critical patent/JPH07104151B2/ja
Publication of JPH03223614A publication Critical patent/JPH03223614A/ja
Publication of JPH07104151B2 publication Critical patent/JPH07104151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚釣用リールの糸長計測装置、さらに詳しく
はスプールの回転数から釣糸の繰出量及び巻取量を高精
度に計測できる糸長計測装置に関する。
〔従来の技術〕
近年の魚釣用リールにあっては、スプールからの釣糸の
繰出し長さ/巻取り長さを計測して、魚のいる棚に正確
に仕掛けを降ろし、あるいは投釣では、仕掛けの飛距離
を測って、仕掛けを投入したポイントを確認できるよう
になっている。
従来、釣糸の繰出量、巻取量を計測する方法としては、
例えば、特開昭60−244247号公報等に示されるように、
リール本体に組み込んだマイクロコンピュータに糸の太
さをパラメータとする糸巻量及びスプール糸巻径の関係
式や糸の全長等のデータをキーボードから入力してお
き、糸長計測に際しては、スプールの回転をセンサによ
り検出し、このセンサからのパルス信号をカウンタによ
り計数し、この計数値を演算周期毎にマイクロコンピュ
ータに取り込むと共に、使用する糸径に応じた糸長計算
式を選定して、該計算式に基づき糸長を演算し、その演
算結果を表示器に出力することにより、繰出しあるいは
巻取りの糸長を表示器にデジタル表示して釣人の便益に
供するようにしていた。
しかしながら、上述のような従来の魚釣用リールにおけ
る糸長計測装置では、使用する糸が変わる度に糸の太さ
データやスプールに巻いた糸の全長データを、その都度
キーボードを操作して入力しなければならず、その入力
操作が煩雑になると共に、糸長計算式が2次式又は3次
式となるため、演算能力の低いマイクロコンピュータで
は、糸長演算に時間がかかり、投釣のように糸の繰出速
度が速い場合には、糸の繰出速度に糸長演算スピードが
追いつかず、時々刻々に変化する糸長を即時に表示でき
ない。又、糸長計算式を簡単にすると、正確な糸長計測
が不能となる問題があった。
そこで、本出願人は、このような問題を解決した魚釣用
リールの糸長計測装置を先に開発し、これを特願昭63−
137764号において、魚釣用リールの糸長計測装置として
出願した。
この出願に係わる魚釣用リールの糸長計測装置は、リー
ル本体と、このリール本体に回転可能に支持された釣糸
が巻回されたスプールと、このスプールの回転を検出す
るセンサと、このセンサから出力されるパルス信号をア
ップ及びダウンカウントするアップ/ダウンカウンタ
と、前記スプールの糸巻径の表面にスポット光を照射す
る発光手段と、糸巻径の表面から反射される反射光の位
置をポジションセンサで検出して糸巻径に比例した電気
信号に変換する糸巻径検出手段と、この糸巻径検出手段
からの糸巻径データと前記アップ/ダウンカウンタの計
数値とを基に糸長を演算する手段と、この演算手段で演
算された糸長を表示する表示器とから構成されている。
そして、この魚釣用リールの糸長計測装置では、発光手
段がスプールの糸巻径表面を照射すると、そのスポット
反射光の位置が糸巻径検出手段のポジションセンサで検
出され、糸巻径に比例した信号に変換できるから、この
糸巻径信号とアップ/ダウンカウンタで計数された糸繰
出又は巻取時の回転数に相当する回転数を基にして糸長
を演算手段で計算すれば、繰出糸長及び巻取糸長を迅速
にかつ高い精度で求めることができ、しかも糸長計測時
における糸の太さ、糸の全長等のパラメータは不要にな
り、リールの操作性が良くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のような魚釣用リールにおける糸長
計測装置では、スプールの糸巻径の表面にスポット光を
照射しているため、LED,半導体レーザ素子等の発光体よ
り出力された光ビームを、レンズ等の光学系により糸巻
面上に集束させる必要があり、また、反射光を別の光学
系によりポジションセンサに集束させる必要があるとい
う問題があった。
すなわち、上述のような光学系を使用する場合には、光
学系があるため、センサ部を小型化することが非常に困
難であった。
また、一の光学系により測定できる糸巻径の範囲が限定
されるため、リールのサイズに応じて光学系を変更する
必要があるという問題があった。
本発明は、上述のような問題点を解決したものであっ
て、種々のサイズのリールに適用でき、小型,軽量の魚
釣用リールの糸長計測装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の魚釣用リールの糸長計測装置は、リール本体
と、このリール本体に回転可能に支持され釣糸が巻回さ
れたスプールと、このスプールの回転を検出するセンサ
と、このセンサから出力されるパルス信号をアップ及び
ダウンカウントするアップ/ダウンカウンタと、前記ス
プールの糸巻径の表面に超音波ビームを発射することに
より糸巻径を測定する計測手段と、この計測手段からの
糸巻径データと前記アップ/ダウンカウンタの計数値と
を基に糸長を演算する手段と、この演算手段で演算され
た糸長を表示する表示器とを備えたものである。
請求項2の魚釣用リールの糸長計測装置は、請求項1に
おいて、計測手段は、スプールの糸巻径の表面に超音波
ビームを発射する送信手段と、糸巻径の表面から反射さ
れた反射波を受信する受信手段と、前記送信手段から発
射された超音波ビームが受信手段に受信されるまでの時
間を測定する計時手段と、この計時手段で測定された時
間を糸巻径に比例した電気信号に変換する糸巻径検出手
段とを有するものである。
請求項3の魚釣用リールの糸長計測装置は、請求項1に
おいて、計測手段は、周波数変調を施した送信波電圧を
超音波センサに印加しスプールの糸巻径の表面に超音波
ビームを発射させる送信手段と、前記糸巻径の表面から
反射された反射波により超音波センサに誘起された受信
波電圧を受信する受信手段と、前記送信波電圧と受信波
電圧とをミキシングして得られるビート信号の周波数か
ら超音波センサと糸巻径との間の距離を求める距離測定
手段と、この距離測定手段で求められた距離から糸巻径
の大きさを示す糸巻径データを算定する糸巻径算定手段
とを有するものである。
〔作 用〕
請求項1の魚釣用リールの糸長計測装置では、送信手段
から超音波ビームがスプールの糸巻径表面に発射され糸
巻径が測定され、この糸巻径信号とアップ/ダウンカウ
ンタで計数された糸繰出又は巻取時の回転数に相当する
回転数を基にして糸長が演算手段により計算される。
請求項2の魚釣用リールの糸長計測装置では、送信手段
から超音波ビームがスプールの糸巻径表面に発射され、
その反射波が受信手段で受信され、計時手段により、送
信手段から発射された超音波ビームが受信手段に受信さ
れるまでの時間が測定される。
そして、糸巻径検出手段により、計時手段で測定された
時間が糸巻径に比例した電気信号に変換され、この糸巻
径信号とアップ/ダウンカウンタで計数された糸繰出又
は巻取時の回転数に相当する回転数を基にして糸長が演
算手段により計算される。
請求項3の魚釣用リールの糸長計測装置では、送信手段
により、周波数変調を施した送信波電圧が超音波センサ
に印加され、超音波センサからスプールの糸巻径の表面
に超音波ビームが発射され、一方、この糸巻径の表面か
ら反射された反射波により超音波センサに誘起された受
信波電圧が受信手段に受信される。
そして、距離測定手段により、受信手段に受信された受
信波電圧と前記送信波電圧とがミキシングされ、このミ
キシングにより得られるビート信号の周波数から超音波
センサと糸巻径との間の距離が求められ、糸巻径算定手
段により、距離測定手段で求められた距離から糸巻径の
大きさを示す糸巻径データが算定される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図および第2図は、本発明の一実施例を示すもの
で、第2図において、1はリール本体、2はリール本体
1に回転可能に取り付けたスプールであり、このスプー
ル2には釣糸3が巻回されている。
4はリール本体1の上面に一体に取り付けた防水性の偏
平なボックスで、このボックス4の上面パネル4aには、
表示器5及び糸巻径検出装置6が設けられている。
又、ボックス4内には、糸長を演算するマイクロコンピ
ュータ及び電池(いずれも後述する)等が水密に収容さ
れている。7はスプール2を巻取回転させるハンドルで
ある。
第1図において、8は糸長演算、糸長表示及びデータの
書込制御を行なうマイクロ・プロセッサを示している。
このマイクロ・プロセッサ8は、プログラムメモリ,デ
ータメモリ,タイマ及び入出力装置を制御管理して与え
られたジョブを処理すべく必要な演算、転送処理を実行
するCPU(中央処理装置)9と、糸長演算処理プログラ
ム及び糸長計算式を格納するROM10及びCPU9での演算結
果等のデータを記憶するRAM11と、入力インターフェー
ス12及び出力インターフェース13とを備え、これらはバ
ス14を介してCPU9に接続されている。
15は前記スプール2の回転及びその方向を検出するセン
サで、一対のリードスイッチ15a,15bと、これに対向し
てスプール2の内側周縁に固着した複数のマグネット15
cとから構成されている。
そして、リードスイッチ15a,15bがマグネット15cにより
いずれか先にON/OFFされることで得られるスプールの正
転、逆転判定信号は入力インターフェース12を通してCP
U9に取り込むことで内蔵のアップ/ダウンカウンタ16を
アップカウント又はダウンカウント状態にセットするよ
うになっている。
また、リードスイッチ15a,15bのON/OFFにより得られる
スプール2の回転パルスを入力インターフェース12を通
してアップ/ダウンカウンタ16に入力することにより、
該カウンタをアップカウント又はダウンカウントさせる
ようになっている。
さらに、入力インターフェース12には、糸巻径検出装置
6が送信回路17a,受信回路17bを介して接続されてい
る。
前記出力インターフェース13には、デコーダ18を介して
糸長表示用のデジタル表示器5が接続され、また、糸巻
径検出装置6が接続されている。
糸巻径検出装置6は、スプール2の糸巻径の表面に超音
波ビーム21を発射するとともに、糸巻径の表面から反射
された反射波25を受信する超音波センサ19から構成され
ている。
この超音波センサ19は、例えば、第3図に示す外形を有
し、防水構造となっており、第4図に示すように、圧電
セラミックス191にリード線192,193を介して端子194,19
5を接続して構成されている。
なお、図において符号196は音響整合層を、符号197は金
属ケースを、符号198はベースを、符号199はシール材を
示している。
第1図は、また、糸巻検出装置6の制御手段の詳細をも
示すもので、この制御手段は、スプール2の糸巻径の表
面に超音波ビーム21を発射するための送信回路23と、糸
巻径の表面Pから反射された超音波ビーム21の反射波25
を受信する受信回路27とを備え、前記送信回路23から発
射された超音波ビーム21が受信回路27に受信されるまで
の時間差をマイクロ・プロセッサ8に内蔵されているタ
イマ29で測定するように構成されている。そして、この
時間差ΔtとROM10にメモリされた糸巻面までの距離d
=(音速331〔m/sec〕×2/1×Δtなる式よりdが算出
される。
第5図は、送信回路23及び受信回路22の一例を示すもの
で、ドリガ端子20に測定を指示する信号がCPU9から入る
と、トランジスタ22がONして、パルス・トランス24から
高圧のパルス信号がCPU9の波数だけ超音波センサ19に印
加される。超音波ビーム21は糸巻径の表面Pで反射さ
れ、反射波25となり、再び超音波センサ19に入り、受信
波電圧を誘起する。受信波電圧は受信回路27に入り、複
数段の増巾回路を通り、検波トランス28をへて、デテク
タ端子30より、マイクロプロセッサ8の入力インターフ
ェース12に出力される。タイマ29はCPU9の測定を指示す
る信号でスタートし、デテクタ端子30の信号で測定を終
る。この時間差ΔtはRAM11にメモリされ、距離dの計
算に使われる。
第6図は、時間差測定の一例を示す。超音波センサ19
に、例えば、スプール1/4回転毎に一回づつ30μsの時
間、送信の電圧波形35を印加し、超音波センサ19から、
スプール2の糸巻径の表面に超音波ビーム21を発射す
る。糸巻径の表面Pで反射した反射波25は超音波センサ
19に入り、電圧が誘起される。この電圧は受信回路27で
増巾されて、受信パルス25として出力される。送信パル
スの立上りより受信パルスの立上りまでの時間差181μ
s時間差Δtとして、RAM11にメモリされる。
すなわち、第1図に示したように、超音波センサ19から
糸巻径までの距離dは、音速をvとすると、 d=Δt×(v/2) で求められるため、時間Δtを測定することによりdを
求めることが可能になる。
第7図はリールが糸を繰出し/巻取り操作をした場合
に、第5図のデテクター端子30に現れるセンサ出力電圧
とセンサ面から糸巻径の表面までの距離との関係を実測
してプロットしたものである。距離dとセンサ出力電圧
は一次式の関係になる。
そして、このCPU9により、糸巻径Dが求められ、後述す
るようにして糸長が算出される。
なお、糸巻径Dは、第1図に示すように、超音波センサ
19とスプール2の回転軸37との間の距離をcとすると、 D=(c−d)×2 で容易に求めることができる。
次に、上記のように構成された本実施例の糸長計測動作
を第8図に示す処理手順に従って説明する。
第8図のプログラムがスタートすると、まず、ステップ
S10において、釣糸3の繰出しかを判定する。
ここで、釣糸3の繰出しであると判定された場合は、釣
糸3の繰出しに従ってスプール2が正転方向に回転され
るため、センサ15からは正転方向の信号が入力インター
フェース12を通してCPU9に取り込まれ、これによりアッ
プ/ダウンカウンタ16をアップ方向に設定すると共に、
スプール2の回転に伴ってセンサ15から出力されるスプ
ール1回転毎のパルス信号は、入力インターフェース12
を通してアップ/ダウンカウンタ16に取り込まれ、順次
アップカウントされる(ステップS11)。
次のステップS12では、マイクロコンピュータ8の演算
周期毎にアップ/ダウンカウンタ16の計数内容NをCPU9
に取り込み、さらに糸巻径検出手段31から出力される糸
巻径Dに対応する電圧を、A−D変換器によりデジタル
変換したデータを取り込み(ステップS12)、次のステ
ップS13でL=π・D・Nの計算を実行し、その演算結
果を出力インターフェース13及びデコーダ18を通してデ
ジタル表示器5に出力し、釣糸3の繰出糸長Lをデジタ
ル表示する(ステップS14)。
一方、ステップS10において、釣糸3の巻取りであると
判定された場合は、釣糸3の巻取りに伴ってスプール2
が逆転方向に回転されるため、センサ15からは逆転方向
の信号が入力インターフェース12を通してCPU9に取り込
まれ、これによりアップ/ダウンカウンタ16をダウン方
向に設定すると同時に、スプール2の逆回転に伴いセン
サ15から出力されるパルス信号はアップ/ダウンカウン
タ16に取り込まれ、そのダウンカウント動作により繰出
時に計数した内容から減算する(ステップS15)。
そして、次のステップS16では、マイクロコンピュータ
8の演算周期毎にアップ/ダウンカウンタ16の計数内容
NaをCPU9に取り込み、La=π・D・Naの計算を実行する
ことにより巻取糸長、即ち繰り出された糸長から巻取糸
長を差し引いた糸長Laを演算し、これをデジタル表示器
5に出力して糸長Laをデジタル表示する(ステップS1
7)。
しかして、以上のように構成された魚釣用リールの糸長
計測装置では、魚釣用リールの糸長計測装置を、リール
本体1と、このリール本体1に回転可能に支持された釣
糸3が巻回されたスプール2と、このスプール2の回転
を検出するセンサ15と、このセンサ15から出力されるパ
ルス信号をアップ及びダウンカウントするアップ/ダウ
ンカウンタと、前記スプール2の糸巻径の表面に超音波
ビーム21を発射する送信手段23と、糸巻径の表面から反
射された反射波25を受信する受信手段27と、前記送信手
段23から発射された超音波ビーム21が受信手段27に受信
されるまでの時間を測定する計時手段29と、この計時手
段29で測定された時間を糸巻径に比例した電気信号に変
換する糸巻径算出手段31と、この糸巻径算出手段31から
の糸巻径データと前記アップ/ダウンカウンタの計数値
とを基に糸長を演算する手段と、この演算手段で演算さ
れた糸長を表示する表示器5とから構成したので、種々
のサイズのリールに適用でき、小型,軽量の魚釣用リー
ルの糸長計測装置を容易に提供することが可能になる。
すなわち、以上のように構成された魚釣用リールの糸長
計測装置では、距離の測定に超音波センサ19を使用した
ため、レンズ等の光学系が不要となるため、センサ部を
小型化することが非常に容易になる。
また、一の超音波センサ19により、短い距離から長い距
離にわたって確実に測定できるため、同一の超音波セン
サを、種々のサイズのリールに適用することが可能にな
る。
第9図は、本発明の他の実施例のリールを示すもので、
この実施例では、サムレスト6aの下部に、糸巻径検出装
置6bが配置されている。
第10図は、本発明のさらに他の実施例の魚釣用リールの
糸長計測装置を示すもので、この実施例では、スプール
2の糸巻径の表面Pに超音波ビーム21を発射することに
より糸巻径を測定する計測手段は、送信手段33と、受信
手段35と、距離測定手段と糸巻径算定手段とから主体部
分が構成されている。
すなわち、送信手段33は、入力インターフェース12から
の測定を指示する信号により、第11図に示すように、周
波数変調を施した送信波電圧41を超音波センサ19に印加
し、スプール2の糸巻径の表面Pに超音波ビーム21を発
射させる。
受信手段35は、糸巻径の表面Pから反射された反射波25
により超音波センサ19に誘起された受信波電圧42を受信
する。
距離測定手段は、送信波電圧41と受信波電圧42とをミキ
シングして得られるビート信号43のビート周波数frから
超音波センサ19と糸巻径との間の距離dを求める。
すなわち、ビート信号のビート周波数frは、下式および
第12図に示すように、距離dに対して一次式の関係があ
るため、ビート周波数frを測定することにより、距離d
を正確に測定することができる。
fr=4d・fm・Δf/v ここで、fmは、変調周波数を、Δfは、変調周波数帯域
巾を、vは、音速(331m/秒)をそれぞれ示している。
なお、上述したミキシングされる受信波電圧42には、受
信手段35の受信回路に配置される複数段の増幅回路によ
り所定の値に増幅されたものが使用される。
糸巻径算定手段は、距離測定手段で求められた距離から
糸巻径の大きさを示す糸巻径データを算定する。
以上のように構成された魚釣用リールの糸長計測装置で
は、計測手段を、周波数変調を施した送信波電圧41を超
音波センサ19に印加しスプール2の糸巻径の表面Pに超
音波ビーム21を発射させる送信手段33と、糸巻径の表面
Pから反射された反射波25により超音波センサ19に誘起
された受信波電圧42を受信する受信手段35と、送信波電
圧41と受信波電圧42とをミキシングして得られるビート
信号43のビート周波数frから超音波センサ19と糸巻径と
の間の距離dを求める距離測定手段と、この距離測定手
段で求められた距離から糸巻径の大きさを示す糸巻径デ
ータを算定する糸巻径算定手段とから構成したので、送
信手段33により、周波数変調を施した送信波電圧41が超
音波センサ19に印加され、超音波センサ19からスプール
2の糸巻径の表面Pに超音波ビーム21が発射され、一
方、この糸巻径の表面Pから反射された反射波25により
超音波センサ19に誘起された受信波電圧42が受信手段35
に受信され、そして、距離測定手段により、受信手段35
に受信された受信波電圧41と送信波電圧42とがミキシン
グされ、このミキシングにより得られるビート信号43の
ビート周波数frから超音波センサ19と糸巻径との間の距
離dが求められ、糸巻径算定手段により、距離測定手段
で求められた距離から糸巻径の大きさを示す糸巻径デー
タが算定されることとなる。
すなわち、以上のように構成された魚釣用リールの糸長
計測装置では、送信波電圧41と受信波電圧42とをミキシ
ングし、このミキシングにより生じるビート信号43のビ
ート周波数frに基づいて距離dを測定するようにしたの
で、第1図に示した実施例と同様の効果を得ることがで
き、さらに、このようなFM変調方式を使用することによ
り、小型のリールにおいてより短い距離を正確に測定す
ることが可能となる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、請求項1の魚釣用リールの糸長計測
装置では、送信手段から超音波ビームがスプールの糸巻
径表面に発射され糸巻径が測定され、この糸巻径信号と
アップ/ダウンカウンタで計数された糸繰出又は巻取時
の回転数に相当する回転数を基にして糸長が演算手段に
より計算されることとなるため、従来のように、複雑な
構造の光学系が不要となり、種々のサイズのリールに適
用でき、小型,軽量の魚釣用リールの糸長計測装置を容
易に提供することができる。
請求項2の魚釣用リールの糸長計測装置では、送信手段
から超音波ビームがスプールの糸巻径表面に発射され、
その反射波が受信手段で受信され、計時手段により、送
信手段から発射された超音波ビームが受信手段に受信さ
れるまでの時間が測定されるため、糸巻径を容易、か
つ、正確に求めることができる。
請求項3の魚釣用リールの糸長計測装置では、送信手段
により、周波数変調を施した送信波電圧が超音波センサ
に印加され、超音波センサからスプールの糸巻径の表面
に超音波ビームが発射され、一方、この糸巻径の表面か
ら反射された反射波により超音波センサに誘起された受
信波電圧が受信手段に受信され、距離測定手段により、
受信手段に受信された受信波電圧と前記送信波電圧とが
ミキシングされ、このミキシングにより得られるビート
信号の周波数から超音波センサと糸巻径との間の距離が
求められ、糸巻径算定手段により、距離測定手段で求め
られた距離から糸巻径の大きさを示す糸巻径データが算
定されることとなるため、超音波センサと糸巻径の表面
との距離をより正確に求めることができるという利点が
ある。
〔主要な部分の符号の説明〕
1……リール本体 2……スプール 3……釣糸 5……デジタル表示器 6……糸巻径検出装置 7……ハンドル 8……マイクロコンピュータ 9……CPU 15……回転検出センサ 16……アップ/ダウンカウンタ 19……超音波センサ 21……超音波ビーム 23,33……送信手段 25……反射波 27,35……受信手段 29……計時手段 31……糸巻径検出手段 41……送信波電圧 42……受信波電圧 43……ビート信号 fr……ビート周波数。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体と、このリール本体に回転可能
    に支持され釣糸が巻回されたスプールと、このスプール
    の回転を検出するセンサと、このセンサから出力される
    パルス信号をアップ及びダウンカウントするアップ/ダ
    ウンカウンタと、前記スプールの糸巻径の表面に超音波
    ビームを発射することにより糸巻径を測定する計測手段
    と、この計測手段からの糸巻径データと前記アップ/ダ
    ウンカウンタの計数値とを基に糸長を演算する手段と、
    この演算手段で演算された糸長を表示する表示器とを備
    えたことを特徴とする魚釣用リールの糸長計測装置。
  2. 【請求項2】計測手段は、スプールの糸巻径の表面に超
    音波ビームを発射する送信手段と、糸巻径の表面から反
    射された反射波を受信する受信手段と、前記送信手段か
    ら発射された超音波ビームが受信手段に受信されるまで
    の時間を測定する計時手段と、この計時手段で測定され
    た時間を糸巻径に比例した電気信号に変換する糸巻径検
    出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の魚釣
    用リールの糸長計測装置。
  3. 【請求項3】計測手段は、周波数変調を施した送信波電
    圧を超音波センサに印加しスプールの糸巻径の表面に超
    音波ビームを発射させる送信手段と、前記糸巻径の表面
    から反射された反射波により超音波センサに誘起された
    受信波電圧を受信する受信手段と、前記送信波電圧と受
    信波電圧とをミキシングして得られるビート信号の周波
    数から超音波センサと糸巻径との間の距離を求める距離
    測定手段と、この距離測定手段で求められた距離から糸
    巻径の大きさを示す糸巻径データを算定する糸巻径算定
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の魚釣用
    リールの糸長計測装置。
JP3949290A 1989-12-07 1990-02-20 魚釣用リールの糸長計測装置 Expired - Fee Related JPH07104151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3949290A JPH07104151B2 (ja) 1989-12-07 1990-02-20 魚釣用リールの糸長計測装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-320299 1989-12-07
JP32029989 1989-12-07
JP3949290A JPH07104151B2 (ja) 1989-12-07 1990-02-20 魚釣用リールの糸長計測装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8331179A Division JP2806427B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03223614A JPH03223614A (ja) 1991-10-02
JPH07104151B2 true JPH07104151B2 (ja) 1995-11-13

Family

ID=26378899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3949290A Expired - Fee Related JPH07104151B2 (ja) 1989-12-07 1990-02-20 魚釣用リールの糸長計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07104151B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2861563B2 (ja) * 1991-12-07 1999-02-24 株式会社村田製作所 超音波糸長計
JP2712973B2 (ja) * 1991-12-07 1998-02-16 株式会社村田製作所 超音波糸長計
JPH05164542A (ja) * 1991-12-18 1993-06-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ケーブル繰出し速度・繰出し長の測定方法及び測定装置
US5427323A (en) * 1992-10-09 1995-06-27 Daiwa Seiko, Inc. Fishline length measurement device
JP2002000141A (ja) 2000-06-26 2002-01-08 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リールの糸長計測装置
JP7086819B2 (ja) * 2018-11-01 2022-06-20 株式会社シマノ キャスティング評価装置及びキャスティング評価プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03223614A (ja) 1991-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2702817B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
US5427323A (en) Fishline length measurement device
JPH08103195A (ja) 糸張力計測装置を備えた魚釣用リール
JPH07104151B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JPH05316906A (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
US5645237A (en) Spinning reel for fishing
JP2806427B2 (ja) 魚釣用リール
JP3102678B2 (ja) 魚釣用リール
JP2772356B2 (ja) 魚釣用リールの糸長測定装置
JP2940888B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JPS60244247A (ja) 魚釣用リ−ル
JPH1142030A (ja) 魚釣用リール
JP3473856B2 (ja) 釣り用リール
JP2940889B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JPH0523082A (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP2940887B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP2950524B2 (ja) 釣り用リール
JPH10117647A (ja) 魚釣用リールにおける釣糸長さ測定方法
JP2712973B2 (ja) 超音波糸長計
JP2002262736A (ja) 魚釣用リール
JP2861563B2 (ja) 超音波糸長計
JPS60244249A (ja) 魚釣用リ−ル
JP2772901B2 (ja) 釣糸繰出し量測定装置
JPH01307612A (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JPH0630679A (ja) 釣糸の繰出し量及び巻取り量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees