JPH07102303B2 - 燃料供給装置の自動排水装置 - Google Patents

燃料供給装置の自動排水装置

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JPH07102303B2
JPH07102303B2 JP62166094A JP16609487A JPH07102303B2 JP H07102303 B2 JPH07102303 B2 JP H07102303B2 JP 62166094 A JP62166094 A JP 62166094A JP 16609487 A JP16609487 A JP 16609487A JP H07102303 B2 JPH07102303 B2 JP H07102303B2
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芳彦 大矢
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日本電装株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D36/00Filter circuits or combinations of filters with other separating devices
    • B01D36/003Filters in combination with devices for the removal of liquids

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、燃料供給装置の自動排水装置に関し、特にデ
ィーゼルエンジン用燃料の如く含水率の高い燃料中の水
分を選択的に除去できる自動排水装置に関する。
[従来の技術] ディーゼルエンジン用燃料は、ガソリンに比べて含水率
が高く、そのまま燃料として使用すると、水分によるエ
ンジンの出力低下や燃料系機器の発錆を招くという問題
点がある。
これを防止するため、実開昭59−126170号公報には、デ
ィーゼルエンジンの燃料供給配管途中に設けた燃料フィ
ルタに自動排水装置を設けたものが提案されている。こ
の排水装置は、燃料フィルタを通過する間に沈降分離し
た水が一定量溜まると水レベルセンサが作動し、弁が開
いてポンプで排水するものである。
しかしながら、かかる従来の自動排水装置は、水レベル
センサ、排水ポンプ、電磁弁、制御回路等を要するため
部品点数が多く、組付性およびコスト面で不利である。
また、排水時に燃料が混入して流出するおそれがある。
そこで、特開昭61−216701号公報では、燃料フィルタの
底壁を親水性高分子多孔質膜からなる油水分離膜で構成
して、フィルタ内で燃料から分離、沈降した水を上記油
水分離膜で選択的に排出するものが提案されている。こ
れによれば、極めて簡単かつ低コストの自動排水装置が
実現できる。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記油水分離膜が良好に機能するには、常に
充分な水分を含有していることが必要である。その理由
は、油水分離膜の膜面上に吸着した水分により、あるい
は油水分離膜を構成する高分子間に水素結合による架橋
が生じることにより燃料が通孔を通過するのが防止され
るからである。したがって、比較的水分含有量の少ない
燃料に装置を使用する場合には、油水分離膜が乾燥しな
いように注意を払う必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、多孔膜
の乾燥を防止し、水分含有量の少ない燃料に使用して
も、燃料が流出するおそれがない燃料供給装置の自動排
水装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の構成を第1図で説明すると、自動排水装置は、
燃料供給装置の燃料供給路中に燃料滞留室Aを設けてそ
の底部に排水管4を接続し、上記燃料滞留室Aの底壁
を、予め充分水分を含有せしめた親水性高分子多孔質膜
よりなる油水分離膜5で構成するとともに、上記油水分
離膜5下方の上記排水管4内には、途中、疎水性高分子
多孔質膜よりなる水保持膜6を設けてその上方を貯水室
Bとしてある。
[作用] 上記燃料滞留室Aにおいて、燃料中の水分は、燃料との
比重差によって沈降し、上記油水分離膜5上に達する。
油水分離膜5は予め充分水分を含有させた親水性高分子
多孔質膜よりなるから、燃料の通過を阻止し、水分のみ
を通過させる。
上記油水分離膜5を通過し落下した水分は、下方の排水
管4中に設けた水保持膜6に保持された貯水室Bに至
る。該水保持膜6は疎水性高分子の多孔質膜であるから
通常は水分を通過させず、水層7として保持する。水層
7の水位が一定値を越えると、水圧により、水分は多孔
質膜6の通孔を強制的に通過して排出される。
[発明の効果] 上記構成によれば、油水分離膜の下方に、水保持膜によ
り常に一定水位の水層を保持せしめるようになしたか
ら、油水分離膜の乾燥を効果的に防止することができ、
含水率の比較的低い燃料に対しても燃料漏れを生じず良
好な排水機能を発揮する。
[実施例] 以下、本発明の自動排水装置の一例を図面に基いて説明
する。第1図は燃料供給装置の燃料配管途中に設けた燃
料フィルタFの全体断面図である。図において、1は円
筒状のフィルタケースで、上方より蓋体2が覆着され、
該蓋体2は下端部を固定金具31により上記フィルタケー
ス1に接続してある。上記フィルタケース1の下端開口
にはろうと状の下部ケース4が上端部でフランジ接続し
てある。
上記フィルタケース1の内部には、支持用内筒12に支持
せしめて円筒形の除塵用過エレメント11が配設され、
該過エレメント11の下方空間は燃料滞留室Aとしてあ
る。そして、上記燃料滞留室Aと上記下部ケース4内
を、外周縁を上記フランジ接続部に挟着せしめた油水分
離膜5で区画してある。
上記油水分離膜5としては、アセチルセルロース、ニト
ロセルロース、ポリサルフォン、ポリアミド、ポリアク
リロニトリル、またはポリビニルアルコール系高分子等
の親水性が高く、かつ非親油性の高分子よりなる多孔質
膜が使用できる。
上記下部ケース4の下端開口には固定金具32により継手
管41が連結され、継手管41には下方より排水ホース8が
接続してある。そして、上記下部ケース4と継手管41の
連結部に外周縁を挟着せしめて水保持膜6が設けてあ
る。
上記水保持膜6は疎水性高分子よりなる多孔質膜であ
り、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル等の多孔質膜が使用でき
る。
上記油水分離膜5と水保持膜6で上下開口を覆われた下
部ケース4内は貯水室Bとしてある。上記排水ホース8
内を負圧雰囲気とすることにより、排水効率が向上す
る。
上記蓋体2内には燃料流路が設けられ、燃料導入口21よ
り導入された燃料は、図中矢印の如く、上記過エレメ
ント11より燃料滞留室Aを経て燃料導出口22に至り送出
される。
上記燃料導入口21は図略の燃料タンクに通じ、燃料導出
口22は図略の燃料噴射弁に至る。また、上記蓋体2の頂
面には燃料フィルタF内に燃料を導入するための公知の
ハンドポンプ9が取付けてある。
上記構成において、燃料タンクより上記燃料導入口21を
経て導入された燃料は、過エレメント11を通過する間
に除塵され、燃料滞留室Aより、内筒12内を経て燃料導
出口22より燃料噴射弁に送られる。
燃料中に含有される水分は、過エレメント11を通過す
る間に凝集し、燃料との比重差によって上記滞留室内を
沈降して油水分離膜5上に集まる。
上記油水分離膜5は、予め充分水分を含有せしめた親水
性高分子多孔質膜よりなるから、燃料の通過を阻止し、
水分のみを選択的に通過せしめて下方の貯水室B内へ落
下せしめる。落下した水分は水保持膜6に捕集され、凝
集して水層7となる。
上記水保持膜6は疎水性高分子よりなり、かつ孔径が小
さいため(通常約0.1μ程度)、上記水層7の水位が低
い場合には水分の通過を阻止してこれを保持し、水層7
の水位が一定値を越えると、その水圧により、水分は通
孔を強制的に通過して排水ホース8内へ落下する。かく
して、水保持膜6により貯水室B内には常に一定水位の
水層が保持される。
かかる構成によれば、油水分離膜はその下方の水層によ
り大気と隔離されるから、含有する水分が蒸発して乾燥
するという問題は生じず、したがって、水分含有量の少
ない燃料に使用した場合においても、燃料の漏れを生じ
ることなく良好な排水機能を発揮する。
なお、本実施例では、燃料滞留室を燃料フィルタ内に設
けたが、燃料滞留室を燃料タンク内に設けてもよく、あ
るいは、燃料配管内等に燃料の滞留部を設けて燃料滞留
室とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す燃料供給装置の自動排
水装置の全体断面図である。 F……燃料フィルタ A……燃料滞留室 B……貯水室 11……過エレメント 4……下部ケース(排水管) 5……油水分離膜 6……水保持膜 7……水層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給装置の燃料供給路中に燃料滞留室
    を設けてその底部に排水管を接続し、上記燃料滞留室の
    底壁を、予め充分水分を含有せしめた親水性高分子多孔
    質膜よりなる油水分離膜で構成するとともに、上記油水
    分離膜下方の上記排水管には、途中、疎水性高分子多孔
    質膜よりなる水保持膜を設けてその上方を貯水室とし、
    低水位時には水分の通過を阻止して水層を保持し、一定
    深さを超えると排水して上記油水分離膜の乾燥を防止す
    るようになしたことを特徴とする燃料供給装置の自動排
    水装置。
  2. 【請求項2】上記燃料滞留室を、内部に過エレメント
    を配設した燃料フィルタ内に設けた特許請求の範囲第1
    項記載の燃料供給装置の自動排水装置。
  3. 【請求項3】上記油水分離膜を、アセチルセルロース、
    ニトロセルロース、ポリサルフォン、ポリアミド、ポリ
    アクリロニトリル、またはポリビニルアルコール系高分
    子よりなる多孔質膜で構成した特許請求の範囲第1項記
    載の燃料供給装置の自動排水装置。
  4. 【請求項4】上記疎水性高分子多孔質膜を、ポリテトラ
    フルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ま
    たはポリ塩化ビニルよりなる多孔質膜で構成した特許請
    求の範囲第1項記載の燃料供給装置の自動排水装置。
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