JPH07100139B2 - 麦粒製粉方法および装置 - Google Patents

麦粒製粉方法および装置

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JPH07100139B2
JPH07100139B2 JP30133787A JP30133787A JPH07100139B2 JP H07100139 B2 JPH07100139 B2 JP H07100139B2 JP 30133787 A JP30133787 A JP 30133787A JP 30133787 A JP30133787 A JP 30133787A JP H07100139 B2 JPH07100139 B2 JP H07100139B2
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利彦 佐竹
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株式会社佐竹製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、麦粒表皮を乾燥・精麦した後、胚乳部を粉砕
する麦粒製粉方法および装置に関する。
〔従来技術〕
一般に麦粒を製粉する前処理としては、貯蔵サイロ,貯
留ビン等に一時貯留した麦を乾燥あるいは加湿して同一
ロットの麦粒を均等的な水分率に調湿し、ロール機によ
る挽砕処理前の30分〜2時間前に0.25〜0.5%の水分を
麦粒に添加し、麦粒の麩部を胚乳部よりも若干高水分と
し、麩部と胚乳部との分離を良好にすると共に、麩部の
細粉化を防止する処理がなされる。
次いでロール機によって挽砕されるが、ロール機を1回
通過しただけでは胚乳部を完全に取りだすことができ
ず、通常5〜7回ロール機を通過させる必要があり、1
回目を1番ブレーキング、以後順次2番ブレーキング、
3番ブレーキングと呼ばれている。良質の麦粉の抽出歩
留を向上させるためには、胚乳部をなるべく粗い粒子の
まま表皮から剥離して取り出すことが必要で、少ないブ
レーキングで処理されることが望ましいが、通常3〜4
番ブレーキングを必要としている。ブレーキングで挽砕
された粉砕物を篩選別して篩網上に残った粒子を順次ロ
ール機に掛けて粉砕し、さらに4〜7番ブレーキングに
おいて胚乳部の抽出を繰り返していくうち粒子を小さく
すると共に表皮の麩部の混入率を高率とする。そのた
め、ブレーキングに使用されるロールの形状,ブレーキ
ングごとに最適とする専用ロールの選択,その操作方法
等に技術を必要とするものである。麦粉の抽出歩留は、
原料品種,産地等によっても相違するが通常73〜78%が
平均的な歩留とされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、ブレーキングごとに篩選別を施し、網上
に残った粉砕物を順次ブレーキングして胚乳部の麦粉を
抽出するものであるが、胚乳部と表皮とが完全2分に分
離されるものではない。また、ブレーキングごとのロー
ルによる圧砕作用の影響が表皮よりも胚乳部の方がわず
かに大きく、胚乳部が若干細粒子になる特性によって篩
選別し、胚乳部の回収を行うものは、後段のブレーキン
グに至るほど表皮と残留する胚乳部との特性の相違が近
似し、胚乳部として抽出する粒子中に同一サイズの表皮
の混入率を高くしてしまう。また、表皮が高水分の場合
には、粘性が高く表皮が完全に剥離されず残ったまま製
粉されていた。そこで、胚乳部の抽出歩留率を向上する
には、いかに表皮部分と胚乳部分との分離を完全に行う
かということが技術的課題となる。
本発明は、上記技術的課題に着目し、麦粒の品種あるい
は産地によってもその成分に相違はあるが、高水分で粘
性の高い麦粒であっても、表皮のみを乾燥し、硬化させ
て脆くした後、精麦して、その後表皮を取り去った胚乳
部を粉砕することにより、良質の麦粉の製品歩留率の改
善を計ろうとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記技術的課題を達成するために本発明は、第1の発明
は、乾燥装置によって麦粒表皮を乾燥して、次いで精麦
機で麦粒表皮を剥離する前処理を施し、前記表皮を剥離
した表粒を製粉機に供給して粉砕し、粉砕された麦粒を
篩選別機を通過させて、所望粒度の麦粉に加工する。
第2の発明は、熱風発生機を備えた乾燥装置の後工程
に、多孔壁除糠用精白筒に精白転子を回転自在に内装
し、多孔壁除糠用精白筒と精白転子との間隙を主要部と
する精白室の一側部に供給部を、他側部に排出部をそれ
ぞれ設けた精麦機を連結し、次いで製粉機と篩選別機と
を設けた、という手段を講じた。
〔作 用〕
麦粒表皮が乾燥装置の熱風によって乾燥され硬化し、脆
くなった後、直ちに精度機の供給部へ麦粒が供給され
る。精白室内を排出部に向けて流動する際、精白転子の
穏やかな撹拌作用によって麦粒相互が粒々研削されて、
麦粒表皮が剥離され、剥離された表皮の糠粉を多孔壁除
糠用精白筒から排除する。次いで、胚乳部を露出した麦
粒は製粉機に供給されて粉砕され、粉砕粒子を篩選別機
に通過させて所望粒度の麦粉に加工される。
〔実施例〕
本発明を実施する装置の例を第1図〜第3図に基づき説
明する。
1は麦粒製粉装置全体を示し、麦粒製粉装置1は、乾燥
装置2と研削式精麦機16と製粉機52と篩選別機63とから
構成されている。乾燥装置2は、原麦粒を乾燥させるも
のであり、ロータリードライヤーから成っている。乾燥
装置2は、長円筒状の盲外枠3の内側に通気孔を多数設
けた多孔回転ドラム4を、供給側5より排出側6が低く
傾斜するよう軸架してある。盲外枠3の下方には通気口
7に連なる熱風室8を設け、熱風発生機9とバーナー10
と熱風室8とが連通している。バーナー10の上方に、投
入口11を設け、投入口11の投入筒12は、盲外枠3および
多孔回転ドラム4の中心を貫いて内部までのぞむように
してある。投入筒12内には任意の搬送装置を設け、多孔
回転ドラム4の排出側6にある盲外枠3には、排風口13
を設け、排風口13の下側に麦粒排出口14を設けている。
15は、排出口14と、研削式精麦機16と連絡するエレベー
ターである。
研削式精麦機16は機枠17の内部に多孔壁除糠用精白筒18
を回転自在に横設する。一端を開口したロール軸19に螺
旋転子20と、砥粒を焼成結合して成形した研削ロールと
研磨ロール21,22とを軸装して多孔壁除糠用精白筒18に
内装する。研削ロール21と精白筒18との間に形成する精
白室23の一側部に供給部24を設け、その他側部に抵抗板
25と抵抗調節装置26とを装設した排出部27を設ける。排
出部27に設けた軸受箱28の数箇所に、研磨ロール22の内
筒部に連通する通孔29を開設し、高圧ブロア30と軸受箱
28とを送風管31によって連結する。研磨ロール22の外周
面の数箇所に装着した攪拌爪32の回転方向に対する背面
に、内筒部に連通する噴風孔33を穿設する。精白室23の
下部に装設した集糠樋34A,34Bを糠粉輸送用パイプ35に
連結し、糠粉輸送用パイプ35は任意箇所にけた排風機36
に連結される。
第3図において、2分割にした多孔壁除糠用精白筒18,1
8の両連結部に設けた精白筒連結杆37,37に、複数個の角
度可変の抵抗爪38を装設して操作杆39に連結する。底部
に設けた精白筒連結杆37に、機枠17を鉛直方向に区分す
る区画壁40を横設する。区画壁40によって鉛直方向に区
分した図上左側半部を吸風室41に、右側半部を排風室42
に形成する。左側半部の機枠17側壁に装脱自在に設けた
点検用扉43に、多数の吸風用多孔壁44を穿設する。吸風
室41側の多孔壁除糠用精白筒18の上半部45の多孔壁に
は、多孔壁から糠粉の露出を防止する遮閉板46を装着し
て吸風用精白筒47に形成する。排風室42側の多孔壁除糠
用精白筒18を排風用精白筒48に形成する。排風用精白筒
48の下部を集糠樋34に連絡し、吸風室41の下部に設けた
砕粒案内樋49の底部を集糠樋34A,34Bの仕切板50に開口
した砕粒回収用窓51に連絡する。
研削式精麦機16の排出部27に連絡したエレベーター52
を、製粉機53に連絡して製粉の前処理工程と製粉工程が
一貫的に形成する。製粉機53は、ホッパー54の下部を二
方に分岐して麦粒供給量を制御するロタータリーバルブ
55A,55Bを回転自在に軸架し、ロータリーバルブ55Aの下
方に高速回転ロール56Aと低速回転ロール56Bを設け、ロ
ール56Aとロール56Bとは対向して回転する。同様にロー
タリーバルブ55Bの下方は高速回転ロール56Cと低速回転
ロール56Dとを設け、粉体受樋57A,57Bを空気輸送管58に
連結してサイクロン59に連結してある。サイクロン59の
頭部はパイプ60を介してターボファン61に連絡する。
サイクロン59の底部に連結したエヤーロック用のロータ
リーバルブ62を、篩選別機63の供給部64に接続する。篩
選別機63は、機台65に軸受筒66を立設し、調車67を軸着
したクランク軸68を軸受筒66に嵌装するとともに、その
一側端部を揺動フレーム69底部に軸着し、揺動フレーム
69は複数個の支持杆70…によって懸架してある。上中下
各段に分けて網目を大中小とする、多孔壁選別網71A,71
B,71Cを装着した複数個の箱枠72…は揺動フレーム69上
に重載され、一側端を揺動フレーム69に軸支した複数個
の箱枠圧着棒73…により圧着枠74を介して箱枠72…を固
定してある。篩選別機63の大粒子排出口75を、飛散防止
用軟質材76を介して製粉機53のホッパー54に連絡する流
下樋77を接続し、中粒子排出口78を流下樋79を介して、
小粒子排出口80をパイプ81を介して次工程(図示しな
い)にそれぞれ連結する。
次に上記構成における作用を説明する。麦粒が乾燥装置
2の投入口11から投入され、投入筒12から回転する多孔
回転ドラム4に供給される。麦粒が多孔回転ドラム4の
供給側5から順次排出側6へ移動する際、熱風発生機9
で起風された空気がバーナー10により加熱されて、乾燥
風となり、盲外枠3に開口した通気口7を介して、麦粒
に通風される。その乾燥風により麦粒表皮のみが乾燥さ
れ、硬くなるとともに脆くなる。そして、熱風は排風口
13を通じて外部へ送り出される。その熱風の加熱作用が
麦粒の胚乳部へ浸透しないうちに、すなわち、内層部の
水分が移行して麦粒の水分が平衡化する時間を設けず
に、研削式精麦機16に麦粒を供給する。
研削式精麦機16の供給部24から螺旋転子20によって、精
白室23に供給された麦粒は、麦粒表面に研削ロール21の
回転に伴う接触によって削除され、削除された麦粒表皮
の糠粉は多孔壁除糠用精白筒18から排除される。精白室
23内を排出部27に向けて流動する麦粒は、研磨ロール22
により攪拌作用を受ける。高圧ブロア30からの高圧空気
は送風管31,軸受箱28の通孔29を介して、研削ロール21
の内筒部に流入し、噴風孔33から噴出する高圧空気によ
って、麦粒面に浮遊状に付着する微粉を離脱して多孔壁
除糠用精白筒18外に排除する。
上記研削式精麦機16の精白作用中において、点検用扉43
の吸風用多孔壁44から吸風室41に流入した風は、多孔壁
除糠用精白筒18の周面を流動して集糠樋34に流入する。
さらに、吸風用精白筒47の多孔壁通孔から精白室23内に
も流入し、流入した風によって精白室23の底部から上動
する麦粒の流動を助勢する。その風により、精白室23の
底部に麦粒密度を高密度にしようとする麦粒の密度を疎
開して、精白室23の全周に亘り均等的とし、研削ロール
21の研削作用を効率的に作用させる。さらに、麦粒全粒
面に斑なく精白作用を及ぼさせ、削除した糠粉を排風用
精白筒48の多孔壁通孔から排風室42に流出させる。な
お、研削ロール21の研削作用の程度は、抵抗調節装置26
と角度可変の抵抗爪38の調節により、精白室23内の麦粒
の流動抵抗を増減変化させることにより行われる。
胚乳部を露出した麦粒をエレベーター52から製粉機53に
移送し、ロータリーバルブ55A,55Bによってホッパー54
から機体の左右に亘って均等的に麦粒を流出する。ロタ
ーリーバルブ55Aから高速回転ロール56Aと低速回転ロー
ル56B上に供給された麦粒は、対向的に異速回転する両
ロール56A,56B間に流入し圧砕され、ターボファン61の
吸風作用によって粉体受樋57Aに流下した粉体を空気輸
送管58を介してサイクロン59に空送する。サイクロン59
において空気と分離した粉体を、ロータリーバルブ62を
介して篩選別機63に排出する。
なお、ロータリーバルブ55B,高速回転ロール56C,低速回
転ロール56Dおよび粉体受樋57Bは、前記したそれぞれの
作用と同一であるので省略する。
篩選別機63に供給された粉体は、クランク軸68の駆動に
よって水平方向に円運動する多孔壁選別網71A,71A上を
流動し、選別網71Aの網上に残留した大粒子を大粒子排
出口75に流出するとともに、流下樋77を介して製粉機53
のホッパー54に還元させる。選別網71Aの網目から落下
し粉体を選別網71B,71B上に流動させ、選別網71Bから落
下した粉体をさらに選別網71C,71C上に流動させ、選別
網71Cの網目から落下した粉体を小粒子排出口80に流出
させる。小粒子粉体はターボファン61の吸引作用により
パイプ81を介して次工程に供給される。選別網71B,71C
の網目上に残留した中粒子粉体は、中粒子排出口に流出
し、流下樋79を介して、次工程に供給される。
上記実施例の説明では精麦機は、研削式精麦機の1回通
過であるが、研削の複数回通過や摩擦式精麦機との組合
わせ等、また、製粉機や篩選別機は1回通過するものに
とらわれず複数回通過の組合わせ等限定されるものでは
ない。
〔発明の効果〕
本発明における麦粒製粉方法及び装置によれば、原麦粒
の水分が高く、表皮の粘性が高いものでも、乾燥装置に
よって表皮のみを乾燥させ、硬化し脆質化させるので、
精麦機の性能を低下させることなく、表皮を剥離して、
胚乳部を露出させた後に製粉することができる。そのた
め、粉砕した粒子中に純度を低下する表皮の混入が少な
く、良質の麦粉を高歩留りに製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は麦粒製粉装置の全体を示す実施例図、第2図は
乾燥装置の要部を示す側面図、第3図は精麦機の側断面
図である。 1……麦粒製粉装置、2……乾燥装置、3……盲外枠、
4……多孔回転ドラム、5……供給側、6……排出側、
7……通気口、8……熱風室、9……熱風発生機、10…
…バーナー、11……投入口、12……投入筒、13……排風
口、14……排出口、15……エレベーター、16……研削式
精麦機、17……機枠、18……多孔壁除糠用精白筒、19…
…ロール軸、20……螺旋転子、21……研削ロール、22…
…研磨ロール、23……精白室、24……供給部、25……抵
抗板、26……抵抗調節装置、27……排出部、28……軸受
箱、29……通孔、30……高圧ブロア、31……送風管、32
……攪拌爪、33……噴風孔、34,34A,34B……集糠樋、35
……糠粉輸送用パイプ、36……排風機、37……精白筒連
結杆、38……抵抗爪、39……操作杆、40……区画壁、41
……吸風室、42……排風室、43……点検用扉、44……吸
風用多孔壁、45……上半部、46……遮閉板、47……吸風
用精白筒、48……排風用精白筒、49……砕粒案内樋、50
……仕切板、51……砕粒回収用窓、52……エレベータ
ー、53……製粉機、54……ホッパー、55A,55B……ロー
タリーバルブ、56A……高速回転ロール、56B……低速回
転ロール、57A,57B……粉体受樋、58……空気輸送管、5
9……サイクロン、60……パイプ、61……ターボファ
ン、62……ロータリーバルブ、63……篩選別機、64……
供給部、65……機台、66……軸受筒、67……調車、68…
…クランク軸、69……揺動フレーム、70……支持杆、71
…A,71B,71C……多孔壁選別網、72……箱枠、73……箱
枠圧着棒、74……圧着枠、75……大粒子排出口、76……
飛散防止用軟質材、77……流下樋、78……中粒子排出
口、79……流下樋、70……小粒子排出口、81……パイ
プ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥装置によって麦粒表皮を乾燥して、次
    いで精麦機で麦粒表皮を剥離する前処理を施し、前記表
    皮を剥離した麦粒を製粉機に供給して粉砕し、粉砕され
    た麦粒を篩選別機を通過させて、所望粒度の麦粉に加工
    することを特徴とする麦粒製粉方法。
  2. 【請求項2】熱風発生機を備えた乾燥装置の後工程に、
    多孔壁除糠用精白筒に精白転子を回転自在に内装し、多
    孔壁除糠用精白筒と精白転子との間隙を主要部とする精
    白室の一側部に供給部を、他側部に排出部をそれぞれ設
    けた精麦機を連結し、次いで製粉機と篩選別機を設けた
    ことを特徴とする麦粒製粉装置。
  3. 【請求項3】前記精麦機が研削式精麦機である特許請求
    の範囲第(2)項記載の麦粒製粉装置。
  4. 【請求項4】前記乾燥装置がロータリードライヤーであ
    る特許請求の範囲第(2)項および第(3)項記載の麦
    粒製粉装置。
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