JPH0699532B2 - 高光沢射出成形体 - Google Patents

高光沢射出成形体

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JPH0699532B2
JPH0699532B2 JP57220147A JP22014782A JPH0699532B2 JP H0699532 B2 JPH0699532 B2 JP H0699532B2 JP 57220147 A JP57220147 A JP 57220147A JP 22014782 A JP22014782 A JP 22014782A JP H0699532 B2 JPH0699532 B2 JP H0699532B2
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JP
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propylene
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ethylene
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insoluble
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JP57220147A
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浅沼  正
一郎 藤隠
昌弘 金子
進隆 内川
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高光沢射出成形体に関し、より詳しくは流れ
性、耐衝撃性に優れ、しかも成形物の光沢に優れた薄肉
射出成形用エチレン/プロピレン共重合体を成形してな
る高光沢射出成形体に関する。
結晶性ポリプロピレンの低温で脆いという欠点を解決す
る方法についてはすでに多くの検討がなされ、中でもポ
リプロピレンとプロピレン−エチレン共重合体を含有す
る組成物が耐衝撃性と剛性のバランスのすぐれたもので
あることは公知である。これらの組成物を重合で作るこ
とについては多くの特許が見られ、例えば特公昭47−71
41、特公昭47−26190、特開昭49−61278、特開昭50−14
2652などが挙げられる。
一方近年の省資源、省エネルギーの見地から成形材料と
してのポリプロピレンに対してさらに流れ性、耐衝撃
性、剛性の高いものが要求されている。流れ性を改良す
るためには重合でポリマーを得る際に低分子量のポリマ
ーを得ると同時に過酸化物の添加によりさらに流れ性を
改良する方法、或は無機フイラーの添加によつて、剛性
をさらに高める方法などが実施されている。これらの方
法によつて流れ性、剛性、耐衝撃性のすぐれた樹脂が得
られるが、これらの樹脂組成物は特に家庭用電気製品な
どで要求される成形品の場合表面光沢が悪いという問題
があつた。
本発明者らは種々の検討を行つた結果、特定のプロピレ
ン−エチレンの連鎖長分布を有するセグメントを含有す
るポリプロピレン樹脂が、流れ性、剛性、耐衝撃性及び
光沢のバランスの優れたものであることを見い出し本発
明を完成した。
本発明の高光沢射出成形体は、立体規則性触媒を用いて
初めにプロピレン単独か又はエチレン及びプロピレンを
エチレン/プロピレンの反応重量比6/94以下で、プロピ
レン自身を溶媒として塊状重合を行い、次いでエチレン
/プロピレンの反応重量比15/85〜95/5で塊状重合を行
うことによって製造した、エチレン含量が4〜20重量%
で230℃におけるメルトフローインデックスが10以上で
あるエチレン/プロピレン共重合体であって、30℃の白
灯油に可溶な成分(A)の全重合体に対する割合が5〜
20重量%であり、30℃の白灯油に不溶で且つ沸騰n−ヘ
プタンに不溶な成分(B)の全共重合体に対する割合が
60〜90重量%であり、30℃の白灯油に不溶で且つ沸騰n
−ヘプタンに可溶な成分(C)の全共重合体に対する割
合が5〜20重量%であり、該成分(A)はエチレン含量
が20〜50重量%で且つC13NMRで測定したプロピレン分子
3個以上よりなるヤグメントの数と孤立のプロピレン分
子1個よりなるセグメントの数との比率が1.2以上であ
る共重合体を成形してなる成形体である。
本発明で用いるエチレン/プロピレン共重合体を構成す
る成分(A)、(B)及び(C)は次の如くして分離さ
れ特定される。
1) 初めに全組成物を135℃の灯油に溶解する。この
際、剛性を高めるために炭酸カルシウム等が添加されて
いる組成物では若干の不溶部が残るが、135℃で2時間
撹拌した場合不溶の部分が存在してもそのまま次のステ
ツプに進んでもよい。標準的な溶解は、組成物10gに対
して200mlの白灯油、2.6−ジターシヤリブチルクレゾー
ルなどの抗酸化剤を1g添加して行われる。完全に溶解後
或は135℃で2時間撹拌の後、撹拌しながらゆつくりと
降温する。この降温は0.5℃/min程度で行うのが好まし
い。30℃で5時間静置した後過によつて可溶部と不溶
部が分離される。不溶部は30℃のn−ヘプタンで3回
(200ml/回)洗浄し可溶部は先の液と合せて2のア
セトン/メタノール(1/1)液で不溶化され分離され
る。これを30℃灯油可溶部(A)とする。
2) 上の操作で分離された不溶部はソツクスレー抽出
器を用いて沸騰n−ヘプタンで抽出され、沸騰n−ヘプ
タン可溶部と不溶部に分離され、可溶部はアセトン/メ
タノール(1/1)液で不溶化し、別される。これを沸
騰n−ヘプタン可溶部(C)とし、又上記の不溶部は沸
騰n−ヘプタン不溶部(B)とされる。
上記操作で分離された30℃灯油可溶部(A)部の全共重
合体に対する割合は、5〜20重量%である必要があり5
重量%未満では耐衝撃性が劣り、又20重量%をこえると
剛性が劣る。又該(A)部のエチレン含量は20〜50重量
%である必要があり、20重量%未満≠では耐衝撃性が劣
り又50重量%をこえると光沢が不良となる。該(A)部
においてC13NMRより測定されたプロピレン分子3個以上
よりなるセグメントの数とプロピレン分子1個よりなる
セグメントの数との比率が1.2以上である必要がありこ
の連鎖長分布が本発明が公知の技術から区別される大き
な特徴である。上記比率の好ましい範囲は1.5〜3であ
る。比率が1.2未満では光沢が劣り又3をこえると耐衝
撃性が不良となり好ましくない。上記プロピレンの連鎖
長はC13NMRを用いてRubber chemistry and Technlog
y vol.44 781(1971)又はMacromolecules vol.11 33
(1978)に従つて帰属され決定される。該(A)部の13
5℃テトラリン溶液で測定された極限粘度数〔η〕は好
ましくは1.0〜10でありさらに好ましくは、1.5〜6であ
る。
30℃の白灯油に不溶でしかも沸騰n−ヘプタンに不溶な
成分(B)の割合は60〜90重量%である。該(B)部は
剛性を高く保つために必要であり60重量%未満では剛性
が劣り、90重量%をこえると耐衝撃性が不良となる。該
(B)部のエチレン含量は好ましくは5重量%以下であ
り5重量%より多いと剛性が不良である。該(B)の極
限粘度は1.5以下であることが流動性を良好とするため
望ましい。
30℃の白灯油に不溶でしかも沸騰n−ヘプタンに可溶な
成分(C)の割合は5〜20重量%である。5重量%未満
では耐衝撃性が劣り20重量%をこえると剛性が劣る。該
(C)部のエチレン含量は好ましくは10〜50重量%であ
り10重量%未満では衝撃強度が不良であり又50重量%を
こえると光沢が不良となる。該(C)部の極限粘度数
は、好ましくは0.5〜3である。
本発明で用いるエチレン/プロピレン共重合体は立体規
則性触媒を用いて多段階の重合により得られ、即ち、第
一段階でプロピレン単独か又はエチレン及びプロピレン
をエチレン/プロピレンの反応重量比6/94以下で、プロ
ピレン自身を溶媒として塊状重合を行い、第二段階以降
ではエチレン/プロピレンの反応重量比15/85〜95/5で
塊状重合を行うことによって得られる。また必要に応じ
て連続重合と回分重合との組合せを用いることもでき
る。
以下に実施例を挙げさらに詳細に検討する。
実施例及び比較例に於て、 メルトフローインデツクス(以下MIと略記)JIS K7210
に基づいて230℃、荷重2.16kgで測定。
破断時の伸び及び降伏強さ(以下El及びYsと略記) AS
TM D638に基づく 極限粘度数(以下ηと略記) 135℃テトラリン溶液で
測定 曲げ弾性率 ASTM D790−63による デユポン衝撃 JIS K6718に準ず アイゾツト衝撃 ASTM D256 光沢 JIS Z874(入射角60゜) 上記測定のうち温度の特定のないものはすべて23℃で実
施し、デユポン、アイゾツト衝撃はさらに−10℃でも測
定した。
実施例及び比較例 実施例及び比較例はすべてプロピレン自身を媒体とする
塊状重合法で実施した。
実施例1及び2は塩化マグネシウムとオルソケイ酸と
α,α,α−トリクロロトルエンを重量比10:2:1.5で48
時間共粉砕し次いで四塩化チタンと80℃で加熱接触処理
後n−ヘプタンで固定部を洗浄して得た固体触媒を用い
実施例3及び比較例1,2は丸紅ソルヴエー社製高活性三
塩化チタン、ロット番号TGY−24を固体触媒として使用
した。
重合反応は容量500リットルのオートクレーブを用いプ
ロピレン100Kgを用い回分法で重合反応を行なった。
実施例1,2では上述の固体触媒2g、ジエチルアルミニウ
ムクロライド8.5ml、トルイル酸メチル4ml、トリエチル
アルミニウム6mlを用いて重合を行ない、実施例3、比
較例1,2では上記固体触媒4g、ジエチルアルミニウムク
ロライド40mlを用いて重合を行なった。
重合条件の詳細は表1に示す。
表2に成分(A)、(B)、(C)の割合及び物性並び
に樹脂組成物の物性を示す。
210℃、1000kg/cm2の条件下で射出成形により2mm×80mm
×160mmのシートを作成しテストに供した。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−152038(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体規則性触媒を用いて初めにプロピレン
    単独か又はエチレン及びプロピレンをエチレン/プロピ
    レンの反応重量比6/94以下で、プロピレン自身を溶媒と
    して塊状重合を行い、次いでエチレン/プロピレンの反
    応重量比15/85〜95/5で塊状重合を行うことによって製
    造した、エチレン含量が4〜20重量%で230℃における
    メルトフローインデックスが10以上であるエチレン/プ
    ロピレン共重合体であって、30℃の白灯油に可溶な成分
    (A)の全共重合体に対する割合が5〜20重量%であ
    り、30℃の白灯油に不溶で且つ沸騰n−ヘプタンに不溶
    な成分(B)の全共重合体に対する割合が60〜90重量%
    であり、30℃の白灯油に不溶で且つ沸騰n−ヘプタンに
    可溶な成分(C)の全共重合体に対する割合が5〜20重
    量%であり、該成分(A)はエチレン含量が20〜50重量
    %で且つC13NMRで測定したプロピレン分子3個以上より
    なるセグメントの数と孤立のプロピレン分子1個よりな
    るセグメントの数との比率が1.2以上である共重合体を
    成形してなる高光沢射出成形体。
JP57220147A 1982-12-17 1982-12-17 高光沢射出成形体 Expired - Lifetime JPH0699532B2 (ja)

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