JPH0699258A - 連鋳機における地金流出防止装置 - Google Patents

連鋳機における地金流出防止装置

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JPH0699258A
JPH0699258A JP25094492A JP25094492A JPH0699258A JP H0699258 A JPH0699258 A JP H0699258A JP 25094492 A JP25094492 A JP 25094492A JP 25094492 A JP25094492 A JP 25094492A JP H0699258 A JPH0699258 A JP H0699258A
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metal
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Fusao Ito
房雄 伊藤
Katsumi Tomita
勝美 冨田
Masaru Minamishima
勝 南島
Shigeki Okada
重喜 岡田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレークアウト発生時における地金流出事故
の被害を最小限に止め、短時間に復旧できるようにした
連鋳機における地金流出防止装置を提供する。 【構成】 連鋳機のサポートロールセグメント2の内部
に、プロテクター7を取付ける。このプロテクターはフ
レーム8間にエキスパンドメタルのような水抜け可能な
流下抑制部材9を張り、その下端に回転ローラ10を設け
たもので、この回転ローラ10をエアシリンダ12等により
所定圧力でスラブの短辺に接触させ、流下する地金を堰
き止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレークアウト発生時
における地金流出事故の被害を最小限に止めるための連
鋳機における地金流出防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連鋳機においてブレークアウトが発生す
ると、流出した高温の地金はサポートロールセグメント
のロールやロール軸受等に付着しながらその下方のセグ
メントに向かって流下する。このために地金の付着した
ロールは回転不能となり、復旧のためには鋳造スタンド
一式を交換する必要があるのみならず、それ以下のセグ
メントも交換する必要がある。特に大量の地金流出事故
の場合には地金が♯3セグメントまでも流出することが
あり、その復旧には平均して14時間を必要としていた。
【0003】このようなブレークアウトに対処するた
め、特開平4-37458 号公報や特開平4-46658 号公報に示
されるように、湯面レベルやモールド温度からブレーク
アウトを予知する技術が従来から提案されている。また
実開昭54-33413号公報には、スプレーノズルによりスラ
ブの角部に冷却水をスプレーしてブレークアウトを防止
する技術が示されている。しかしこれらの従来技術は既
に発生してしまったブレークアウトに対しては無力であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、ブレークアウトが発生した際の地
金の流出範囲をサポートロールセグメント内に止め、サ
ポートロールセグメントを含む鋳造スタンドを交換する
だけで連鋳機を短時間で復旧できるようにした連鋳機に
おける地金流出防止装置を提供するためになされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、フレーム間に水抜け可能な流下
抑制部材を張り、その下端に回転ローラを備えたプロテ
クターを連鋳機のサポートロールセグメントの内部に取
付け、この回転ローラを所定圧力でスラブの短辺に接触
させたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の装置は、鋳造中はプロテクターの下端
の回転ローラをシリンダ等により所定圧力でサポートロ
ールセグメントを通過するスラブの短辺に接触させてあ
るため、ブレークアウトが発生した際にサポートロール
セグメントの間から流出しようとする地金は、プロテク
ターのフレーム間に張られたエキスパンドメタル等の流
下抑制部材により流下を抑制され、プロテクター上で凝
固する。このためにその下方のセグメントまで流下した
地金による被害が及ぶことがなく、鋳造スタンドを交換
するだけで短時間内に復旧させることができる。また、
このプロテクターは下端の回転ローラがスラブに接触し
ているのみであるから、正常運転時にスラブの表面に擦
り疵を発生させることがなく、流下抑制部材は水抜け可
能なものであるから冷却水等が溜まることがない。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は連鋳機の要部を示すもので、1は
モールド長辺銅板1aとモールド短辺銅板1bとからなるモ
ールド、2はその下方に設置されたサポートロールセグ
メントである。このサポートロールセグメント2は垂直
に配列された例えば10対のサポートロール3により構成
されており、モールド1から引き出されたスラブはこの
サポートロールセグメント2の間を通過し、更にその下
方に設置された♯0セグメント4、♯1セグメント5を
通過するようになっている。なお、モールド1とサポー
トロールセグメント2とは鋳造スタンド6に取り付けら
れており、事故発生時には短時間内に一括して交換でき
る構造となっている。
【0008】さてこのように構成されたサポートロール
セグメント2の内部の、サポートロール3の両側には、
プロテクター7がそれぞれ取り付けられている。図2に
拡大して示したように、プロテクター7は左右一対のフ
レーム8の間に水抜け可能な流下抑制部材9を張り、そ
の下端に回転ローラ10を設けたものである。流下抑制部
材9を水抜け可能なものとしたのは、スラブに向かって
噴射される冷却水が溜まらないようにするためであり、
そのような流下抑制部材9としては、高温の地金を捕捉
する効果の高いエキスパンドメタルや、多数の平行バー
を使用することができる。
【0009】これらのプロテクター7の上端は、サポー
トロールセグメント2の垂直ビーム11に水平ピンにより
枢着されている。またプロテクター7の中央部と垂直ビ
ーム11との間にはエアシリンダ12が設けられており、フ
レーム8の下端の回転ローラ10をサポートロールセグメ
ント2を通過するスラブの両側の短辺に所定の圧力で接
触させている。この接触圧は強すぎるとスラブの表面に
擦り疵を発生させるおそれがあり、弱すぎると流下する
地金を止めることができないが、実施例では70〜100kg
程度の力で接触させている。
【0010】これらのプロテクター7は、鋳造時以外は
エアシリンダ12を縮めて回転ローラ10を後退させておく
が、鋳造開始時にダミーバーが通過した直後にエアシリ
ンダ12を作動させ、回転ローラ10をスラブの両側の短辺
に接触させておく。この状態を図3に示す。前記したよ
うに回転ローラ10の接触圧を調整しておくことにより、
スラブの表面に擦り疵を発生させることなく連鋳を行う
ことができ、また鋳造中にスラブに向かって噴射される
冷却水は流下抑制部材9を通過して流れるので、プロテ
クター7を使用しない従来の場合と同様に連鋳を行うこ
とができる。
【0011】このようにして連鋳を行っている間にブレ
ークアウトが発生すると、高温の地金がサポートロール
セグメント2の間から流出する。このブレークアウトは
スラブの短辺側で生じ易く、またスラブの長辺側は多数
のサポートロール3と接触しているため、地金は主とし
てスラブの短辺側のサポートロール3の間隙から流出す
る。しかし本発明によれば、プロテクター7の下端の回
転ローラ10をスラブの両側の短辺に接触させてあるた
め、図4に示すように流出した高温の地金はプロテクタ
ー7のフレーム8の間に張られたエキスパンドメタル等
の流下抑制部材9に引っ掛かって固まる。このために大
量の地金が流出した場合にも、サポートロールセグメン
ト2よりも下方の♯0セグメント4や♯1セグメント5
にまで達することがない。
【0012】従って本発明によれば、仮に大量の地金が
流出した場合にもその被害をサポートロールセグメント
2の内部に止めることができるから、凝固した地金を取
り除いた後に鋳造スタンド6を交換するだけで、2〜4
時間程度の短時間で復旧させることができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の連鋳機
における地金流出防止装置は、ブレークアウトが発生し
た場合にも地金を直ちに捕捉してその流出範囲をサポー
トロールセグメント内のみに止めることができるので、
サポートロールセグメントを含む鋳造スタンドを交換す
るだけで連鋳機を短時間で復旧させることができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地金流出防止装置を設置した連鋳機を
示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例の要部を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例の使用状態を示す正面図であ
る。
【図4】本発明の実施例の使用状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
2 サポートロールセグメント 7 プロテクター 8 フレーム 9 流下抑制部材 10 回転ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 重喜 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム間に水抜け可能な流下抑制部材
    を張り、その下端に回転ローラを備えたプロテクターを
    連鋳機のサポートロールセグメントの内部に取付け、こ
    の回転ローラを所定圧力でスラブの短辺に接触させたこ
    とを特徴とする連鋳機における地金流出防止装置。
  2. 【請求項2】 流下抑制部材がエキスパンドメタルであ
    る請求項1記載の連鋳機における地金流出防止装置。
JP25094492A 1992-09-21 1992-09-21 連鋳機における地金流出防止装置 Expired - Lifetime JP2571894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25094492A JP2571894B2 (ja) 1992-09-21 1992-09-21 連鋳機における地金流出防止装置

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JPH0699258A true JPH0699258A (ja) 1994-04-12
JP2571894B2 JP2571894B2 (ja) 1997-01-16

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100705245B1 (ko) * 2005-12-19 2007-04-09 주식회사 포스코 연주설비의 세그멘트 브레이크아웃차단방법 및 장치
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CN111438343A (zh) * 2019-01-16 2020-07-24 宝山钢铁股份有限公司 一种用于防止连铸终浇冒涨事故的工装及其防止方法

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