JPH0696458A - 光学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置 - Google Patents
光学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置Info
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- JPH0696458A JPH0696458A JP4329227A JP32922792A JPH0696458A JP H0696458 A JPH0696458 A JP H0696458A JP 4329227 A JP4329227 A JP 4329227A JP 32922792 A JP32922792 A JP 32922792A JP H0696458 A JPH0696458 A JP H0696458A
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- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/085—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
- G11B7/08505—Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0901—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/22—Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ディスクの半径方向に移動可能なキャリッ
ジ；光ディスクに対してレーザ光を集光させる対物レン
ズを支持し、このキャリッジ上に、光ディスクのフォー
カシング方向及びトラッキング方向に弾性的に可動に支
持された対物レンズホルダ；及び、この対物レンズホル
ダに設けたフォーカシング用及びトラッキング用のコイ
ル；を備えた光学式情報記録再生装置において、キャリ
ッジ上にいプリント配線板がない、軽量小型で、部品点
数、組立工数を削減できるキャリッジを得ること。 【構成】 キャリッジ上の部材であって、電気配線を備
えるべき三次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構
成し、この樹脂製三次元形状部材の表面に、電気配線を
構成するプリント回路をＭＩＤ法により直接形成した対
物レンズ電磁駆動装置。
ジ；光ディスクに対してレーザ光を集光させる対物レン
ズを支持し、このキャリッジ上に、光ディスクのフォー
カシング方向及びトラッキング方向に弾性的に可動に支
持された対物レンズホルダ；及び、この対物レンズホル
ダに設けたフォーカシング用及びトラッキング用のコイ
ル；を備えた光学式情報記録再生装置において、キャリ
ッジ上にいプリント配線板がない、軽量小型で、部品点
数、組立工数を削減できるキャリッジを得ること。 【構成】 キャリッジ上の部材であって、電気配線を備
えるべき三次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構
成し、この樹脂製三次元形状部材の表面に、電気配線を
構成するプリント回路をＭＩＤ法により直接形成した対
物レンズ電磁駆動装置。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、光ディスクに対し、光学的に情
報を書き込みあるいは読み出す光学式情報記録再生装置
に関し、特にその対物レンズの電磁駆動装置に関する。
報を書き込みあるいは読み出す光学式情報記録再生装置
に関し、特にその対物レンズの電磁駆動装置に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】光磁気ディスク装置等の光
ディスク装置では一般に、光ディスクの半径方向（トラ
ッキング方向）に移動可能なキャリッジを設け、このキ
ャリッジに、フォーカシング方向及びトラッキング方向
に弾性的に可動にして対物レンズを保持している。そし
て、この対物レンズをフォーカシング方向、トラッキン
グ方向に駆動するため、対物レンズを保持したレンズホ
ルダに、フォーカシング用、トラッキング用のコイルを
設ける一方、キャリッジに、これらのコイルと電磁駆動
回路を構成する磁気回路を設けている。フォーカシング
用、トラッキング用のコイルにはそれぞれ、電磁駆動回
路により対物レンズホルダを駆動して、対物レンズで集
光するレーザ光が正しく記録トラックに集光するような
方向及び強さの電流が与えられる。
ディスク装置では一般に、光ディスクの半径方向（トラ
ッキング方向）に移動可能なキャリッジを設け、このキ
ャリッジに、フォーカシング方向及びトラッキング方向
に弾性的に可動にして対物レンズを保持している。そし
て、この対物レンズをフォーカシング方向、トラッキン
グ方向に駆動するため、対物レンズを保持したレンズホ
ルダに、フォーカシング用、トラッキング用のコイルを
設ける一方、キャリッジに、これらのコイルと電磁駆動
回路を構成する磁気回路を設けている。フォーカシング
用、トラッキング用のコイルにはそれぞれ、電磁駆動回
路により対物レンズホルダを駆動して、対物レンズで集
光するレーザ光が正しく記録トラックに集光するような
方向及び強さの電流が与えられる。
【０００３】この対物レンズの電磁駆動装置では、キャ
リッジが光ディスクの半径方向に移動し、キャリッジ上
で対物レンズホルダが移動する。高速アクセス、及び高
精度のフォーカシングとトラッキングのためには、キャ
リッジ及び対物レンズホルダの重量が可及的に小さいこ
とが望ましい。ところが、従来装置においては、キャリ
ッジ上の電気配線基板（プリント基板）が可動部を大型
化し、軽量化を妨げる原因の一つとなっていた。すなわ
ち、従来装置では、対物レンズホルダに固定するフォー
カシング用コイル、及びトラッキング用コイルの接続及
び給電、対物レンズホルダの位置検出用センサの接続、
給電、センサ出力の取出等のために、プリント配線基板
を用いており、このプリント配線基板の存在が、小型
化、軽量化を妨げ、さらに、組立性を阻害していた。
リッジが光ディスクの半径方向に移動し、キャリッジ上
で対物レンズホルダが移動する。高速アクセス、及び高
精度のフォーカシングとトラッキングのためには、キャ
リッジ及び対物レンズホルダの重量が可及的に小さいこ
とが望ましい。ところが、従来装置においては、キャリ
ッジ上の電気配線基板（プリント基板）が可動部を大型
化し、軽量化を妨げる原因の一つとなっていた。すなわ
ち、従来装置では、対物レンズホルダに固定するフォー
カシング用コイル、及びトラッキング用コイルの接続及
び給電、対物レンズホルダの位置検出用センサの接続、
給電、センサ出力の取出等のために、プリント配線基板
を用いており、このプリント配線基板の存在が、小型
化、軽量化を妨げ、さらに、組立性を阻害していた。
【０００４】他方、この対物レンズ駆動装置では、高ダ
イナミックレンジを確保する為に、低周波領域の感度を
高く設定すると、対物レンズホルダの支持構造を低コン
プライアンスとする必要がある。即ち小さな力で動き易
い構造である。ところが、低コンプライアンスの支持構
造は、当然に、対物レンズホルダが自重で低下し易くな
る。従って、駆動時には、対物レンズホルダをサーボ位
置（中立位置）に保持するための定常的な浮上電流を必
要とすることとなり、低電流化、高速化の障害となる。
イナミックレンジを確保する為に、低周波領域の感度を
高く設定すると、対物レンズホルダの支持構造を低コン
プライアンスとする必要がある。即ち小さな力で動き易
い構造である。ところが、低コンプライアンスの支持構
造は、当然に、対物レンズホルダが自重で低下し易くな
る。従って、駆動時には、対物レンズホルダをサーボ位
置（中立位置）に保持するための定常的な浮上電流を必
要とすることとなり、低電流化、高速化の障害となる。
【０００５】
【発明の目的】本発明は、対物レンズホルダを含むキャ
リッジの軽量小型化を目的とするもので、特に、従来必
要としていたプリント配線基板をなくすことにより、軽
量小型化を図ることを目的とする。また本発明は、非駆
動時においても対物レンズホルダの自重を磁気的に支持
することができる構造を提案し、対物レンズホルダの支
持構造の低コンプライアンス化を図った場合において
も、定常的な浮上電流を不要としまたは低減化できる装
置を得ることを目的とする。
リッジの軽量小型化を目的とするもので、特に、従来必
要としていたプリント配線基板をなくすことにより、軽
量小型化を図ることを目的とする。また本発明は、非駆
動時においても対物レンズホルダの自重を磁気的に支持
することができる構造を提案し、対物レンズホルダの支
持構造の低コンプライアンス化を図った場合において
も、定常的な浮上電流を不要としまたは低減化できる装
置を得ることを目的とする。
【０００６】
【発明の概要】本発明は、樹脂材料の射出成形品上に直
接プリント配線を施す技術（ＭＩＤ法、Molded Interco
nnection Device)に着目し、特に可動部材の重量軽減の
ために、キャリッジ上の部材であって、電気配線を備え
るべき三次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構成
し、この樹脂製三次元形状部材の表面に、必要なプリン
ト回路を直接形成したことを特徴としている。
接プリント配線を施す技術（ＭＩＤ法、Molded Interco
nnection Device)に着目し、特に可動部材の重量軽減の
ために、キャリッジ上の部材であって、電気配線を備え
るべき三次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構成
し、この樹脂製三次元形状部材の表面に、必要なプリン
ト回路を直接形成したことを特徴としている。
【０００７】キャリッジ上にあって電気配線を要する樹
脂製三次元形状部材としては、対物レンズホルダ、キャ
リッジ上に固定されこの対物レンズホルダを弾性部材を
介して支持する支持ブロック、及びキャリッジ上に固定
され対物レンズホルダの位置を検出するセンサを有する
センサホルダがある。本発明はこれら樹脂製三次元形状
部材のいずれかに直接プリント回路を構成するものであ
る。
脂製三次元形状部材としては、対物レンズホルダ、キャ
リッジ上に固定されこの対物レンズホルダを弾性部材を
介して支持する支持ブロック、及びキャリッジ上に固定
され対物レンズホルダの位置を検出するセンサを有する
センサホルダがある。本発明はこれら樹脂製三次元形状
部材のいずれかに直接プリント回路を構成するものであ
る。
【０００８】より具体的には、対物レンズホルダ上に形
成するプリント回路は、フォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイルの接続及び給電用である。これらの
コイルへの通電には、対物レンズホルダを弾性的に保持
する４本のサスペンションワイヤを利用することが好ま
しく、この場合、支持ブロック上のプリント回路は、こ
のサスペンションワイヤへの給電用である。さらに、セ
ンサホルダ上のプリント回路は、センサへの接続回路で
ある。
成するプリント回路は、フォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイルの接続及び給電用である。これらの
コイルへの通電には、対物レンズホルダを弾性的に保持
する４本のサスペンションワイヤを利用することが好ま
しく、この場合、支持ブロック上のプリント回路は、こ
のサスペンションワイヤへの給電用である。さらに、セ
ンサホルダ上のプリント回路は、センサへの接続回路で
ある。
【０００９】以上の構成によれば、可動部材であるキャ
リッジ上の電気配線を、プリント基板を用いることな
く、樹脂製三次元形状部材上にプリント回路として構成
することができるので、小型化、軽量化、部品点数及び
組立工数の削減を同時に図ることができる。
リッジ上の電気配線を、プリント基板を用いることな
く、樹脂製三次元形状部材上にプリント回路として構成
することができるので、小型化、軽量化、部品点数及び
組立工数の削減を同時に図ることができる。
【００１０】ＭＩＤ法としては、 立体面へのタンポ印刷の応用、 立体面への印刷技術の応用、 立体面への光の描画技術の応用、 立体面への機械による描画技術の応用、 立体面へのミクロサンドブラストによる描画技術の応
用、 等が知られている。本発明は、どの技術を用いてもよい
が、特に、の光の描画技術を応用したＭＩＤ法による
と、好ましいプリント回路が得られた。
用、 等が知られている。本発明は、どの技術を用いてもよい
が、特に、の光の描画技術を応用したＭＩＤ法による
と、好ましいプリント回路が得られた。
【００１１】また本発明は、非駆動時において対物レン
ズホルダが自重により下降するのを防止する装置を提案
する。この装置は、フォーカシング用又は（及び）トラ
ッキング用の永久磁石の磁力を利用することに着目して
なされたもので、光ディスクに対してレーザ光を集光さ
せる対物レンズを支持し、このキャリッジ上に、光ディ
スクのフォーカシング方向及びトラッキング方向に弾性
的に可動に支持された対物レンズホルダ；この対物レン
ズホルダに設けたフォーカシング用及びトラッキング用
のコイル；及び、キャリッジ上に固定され、フォーカシ
ング用及びトラッキング用のコイルと共働して電磁駆動
回路を構成するフォーカシング用及びトラッキング用の
永久磁石；を備えた光学式情報記録再生装置において、
対物レンズホルダに、フォーカシング用又は（及び）ト
ラッキング用永久磁石の磁力を受けて該対物レンズホル
ダに浮上力を付与する位置に、磁性材料を設けたことを
特徴としている。このように、キャリッジ上の永久磁石
の磁力を利用すれば、非駆動時においても、対物レンズ
ホルダの自重の少なくとも一部を磁気的に支えることが
できる。
ズホルダが自重により下降するのを防止する装置を提案
する。この装置は、フォーカシング用又は（及び）トラ
ッキング用の永久磁石の磁力を利用することに着目して
なされたもので、光ディスクに対してレーザ光を集光さ
せる対物レンズを支持し、このキャリッジ上に、光ディ
スクのフォーカシング方向及びトラッキング方向に弾性
的に可動に支持された対物レンズホルダ；この対物レン
ズホルダに設けたフォーカシング用及びトラッキング用
のコイル；及び、キャリッジ上に固定され、フォーカシ
ング用及びトラッキング用のコイルと共働して電磁駆動
回路を構成するフォーカシング用及びトラッキング用の
永久磁石；を備えた光学式情報記録再生装置において、
対物レンズホルダに、フォーカシング用又は（及び）ト
ラッキング用永久磁石の磁力を受けて該対物レンズホル
ダに浮上力を付与する位置に、磁性材料を設けたことを
特徴としている。このように、キャリッジ上の永久磁石
の磁力を利用すれば、非駆動時においても、対物レンズ
ホルダの自重の少なくとも一部を磁気的に支えることが
できる。
【００１２】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図９に示すように、回転駆動される光ディスク
１１の下面には、その半径方向に向いた一対のレール１
２が配設され、このレール１２に、キャリッジ１３が移
動自在に支持されている。このキャリッジ１３には、不
動の固定光学系１４からレール１２に沿って入射される
レーザ光Ｌを垂直上方に反射するプリズム１５と、この
プリズム１５で反射したレーザ光を光ディスク１１の記
録面に結像させる対物レンズ１６と、この対物レンズ１
６をフォーカシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに駆
動する電磁駆動機構２０とが搭載されている。
明する。図９に示すように、回転駆動される光ディスク
１１の下面には、その半径方向に向いた一対のレール１
２が配設され、このレール１２に、キャリッジ１３が移
動自在に支持されている。このキャリッジ１３には、不
動の固定光学系１４からレール１２に沿って入射される
レーザ光Ｌを垂直上方に反射するプリズム１５と、この
プリズム１５で反射したレーザ光を光ディスク１１の記
録面に結像させる対物レンズ１６と、この対物レンズ１
６をフォーカシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに駆
動する電磁駆動機構２０とが搭載されている。
【００１３】対物レンズ１６を保持する対物レンズホル
ダ２１は、樹脂材料の射出成形品からなる三次元形状部
品である。この対物レンズホルダ２１は、図１ないし図
５に示すように、中心部に対物レンズ１６を保持する筒
状部２１ａを備え、この筒状部２１ａから放射方向の反
対方向に向けて対称に一対のウィング部２１ｂが設けら
れている。すなわちこの一対のウィング部２１ｂは、筒
状部２１ａを挟んで一直線状に位置するもので、その方
向がトラッキング方向Ｔと一致する。この一対のウィン
グ部２１ｂには、それぞれコイル収納貫通孔２１ｃが形
成されている。このコイル収納貫通孔２１ｃには、フォ
ーカシング用コイル３３がそれぞれ挿入固定される。フ
ォーカシング用コイル３３の巻線平面は、ウィング部２
１ｂの延長平面と同じ方向を向いていて、このフォーカ
シング用コイル３３には、トラッキング方向Ｔと平行な
直線部３４Ｌが備えられている。
ダ２１は、樹脂材料の射出成形品からなる三次元形状部
品である。この対物レンズホルダ２１は、図１ないし図
５に示すように、中心部に対物レンズ１６を保持する筒
状部２１ａを備え、この筒状部２１ａから放射方向の反
対方向に向けて対称に一対のウィング部２１ｂが設けら
れている。すなわちこの一対のウィング部２１ｂは、筒
状部２１ａを挟んで一直線状に位置するもので、その方
向がトラッキング方向Ｔと一致する。この一対のウィン
グ部２１ｂには、それぞれコイル収納貫通孔２１ｃが形
成されている。このコイル収納貫通孔２１ｃには、フォ
ーカシング用コイル３３がそれぞれ挿入固定される。フ
ォーカシング用コイル３３の巻線平面は、ウィング部２
１ｂの延長平面と同じ方向を向いていて、このフォーカ
シング用コイル３３には、トラッキング方向Ｔと平行な
直線部３４Ｌが備えられている。
【００１４】一方、筒状部２１ａの外面には、ウィング
部２１ｂの延長方向の直交する両面にそれぞれ、コイル
支持突起２１ｄ、２１ｅが形成されている。上側のコイ
ル支持突起２１ｄは、トラッキング用コイル３４の中心
に嵌まるもので、下側のコイル支持突起２１ｅは、トラ
ッキング用コイル３４の下面を支持する。トラッキング
用コイル３４の巻線平面は、フォーカシング用コイル３
３の巻線平面と平行であり、このトラッキング用コイル
３４には、フォーカシング方向Ｆと平行な直線部３４Ｌ
が含まれている。
部２１ｂの延長方向の直交する両面にそれぞれ、コイル
支持突起２１ｄ、２１ｅが形成されている。上側のコイ
ル支持突起２１ｄは、トラッキング用コイル３４の中心
に嵌まるもので、下側のコイル支持突起２１ｅは、トラ
ッキング用コイル３４の下面を支持する。トラッキング
用コイル３４の巻線平面は、フォーカシング用コイル３
３の巻線平面と平行であり、このトラッキング用コイル
３４には、フォーカシング方向Ｆと平行な直線部３４Ｌ
が含まれている。
【００１５】対物レンズホルダ２１の表面には、一対の
フォーカシング用コイル３３同士、及びトラッキング用
コイル３４同士を直列に接続するとともに、これらフォ
ーカシング用コイル３３、トラッキング用コイル３４に
通電するためのプリント回路がＭＩＤ法により直接形成
されている。図３ないし図５は、このプリント回路にハ
ッチングを付して示したものである。筒状部２１ａの表
面には、一方のコイル支持突起２１ｄを囲む形で、一対
のフォーカシング用コイル３３を接続するための第一接
続部２６ａが形成され、また筒状部２１ａの下部から下
端面には、一対のトラッキング用コイル３４を接続する
ための第二接続部２６ｂが形成されている。また一対の
ウィング部２１ｂにはそれぞれ、フォーカシング用コイ
ル３３への電流供給部２６ｃと、トラッキング用コイル
３４への電流供給部２６ｄがそれぞれ形成されている。
これらの各一対の電流供給部２６ｃ、電流供給部２６ｄ
は、コイル収納貫通孔２１ｃの延長端部の上端と下端に
それぞれ設けたサスペンションワイヤ接続孔２７ａ、２
７ｂ迄それぞれ延長されている。
フォーカシング用コイル３３同士、及びトラッキング用
コイル３４同士を直列に接続するとともに、これらフォ
ーカシング用コイル３３、トラッキング用コイル３４に
通電するためのプリント回路がＭＩＤ法により直接形成
されている。図３ないし図５は、このプリント回路にハ
ッチングを付して示したものである。筒状部２１ａの表
面には、一方のコイル支持突起２１ｄを囲む形で、一対
のフォーカシング用コイル３３を接続するための第一接
続部２６ａが形成され、また筒状部２１ａの下部から下
端面には、一対のトラッキング用コイル３４を接続する
ための第二接続部２６ｂが形成されている。また一対の
ウィング部２１ｂにはそれぞれ、フォーカシング用コイ
ル３３への電流供給部２６ｃと、トラッキング用コイル
３４への電流供給部２６ｄがそれぞれ形成されている。
これらの各一対の電流供給部２６ｃ、電流供給部２６ｄ
は、コイル収納貫通孔２１ｃの延長端部の上端と下端に
それぞれ設けたサスペンションワイヤ接続孔２７ａ、２
７ｂ迄それぞれ延長されている。
【００１６】図１に示す一対のフォーカシング用コイル
３３の一端接続線３３ａはそれぞれ、第一接続部２６ａ
の両端部に半田付けされ、他端電力供給線３３ｂは、そ
れぞれ対応する電流供給部２６ｃに半田付けされる。同
様に一対のトラッキング用コイル３４の一端接続線３４
ａはそれぞれ、第二接続部２６ｂの両端部に半田付けさ
れ、他端電流供給線（図示せず）は、それぞれ対応する
電流供給部２６ｄに半田付けされる。そして、サスペン
ションワイヤ接続孔２７ａ、２７ｂには、上下のサスペ
ンションワイヤ３２ａ、３２ｂの一端がそれぞれ挿入さ
れて半田付けされている。この一対のサスペンションワ
イヤ３２ａは、直列に接続された一対のフォーカシング
用コイル３３に対する電流供給ラインを構成し、一対の
サスペンションワイヤ３２ｂは、直列に接続された一対
のトラッキング用コイル３４に対する電流供給ラインを
構成する。
３３の一端接続線３３ａはそれぞれ、第一接続部２６ａ
の両端部に半田付けされ、他端電力供給線３３ｂは、そ
れぞれ対応する電流供給部２６ｃに半田付けされる。同
様に一対のトラッキング用コイル３４の一端接続線３４
ａはそれぞれ、第二接続部２６ｂの両端部に半田付けさ
れ、他端電流供給線（図示せず）は、それぞれ対応する
電流供給部２６ｄに半田付けされる。そして、サスペン
ションワイヤ接続孔２７ａ、２７ｂには、上下のサスペ
ンションワイヤ３２ａ、３２ｂの一端がそれぞれ挿入さ
れて半田付けされている。この一対のサスペンションワ
イヤ３２ａは、直列に接続された一対のフォーカシング
用コイル３３に対する電流供給ラインを構成し、一対の
サスペンションワイヤ３２ｂは、直列に接続された一対
のトラッキング用コイル３４に対する電流供給ラインを
構成する。
【００１７】一方、キャリッジ１３上には、このフォー
カシング用コイル３３及びトラッキング用コイル３４と
ともに電磁駆動回路を構成する磁気回路が固定されてい
る。この磁気回路は、フォーカシング用永久磁石２２Ｆ
及びトラッキング用永久磁石２２Ｔと、磁性材料からな
るヨーク部材２３とから構成されている。フォーカシン
グ用永久磁石２２Ｆは、一対のウィング部２１ｂのフォ
ーカシング用コイル３３をそれぞれ挟むように、一対ず
つが設けられ、トラッキング用永久磁石２２Ｔは、筒状
部２１ａの両側に位置させて、一対のトラッキング用コ
イル３４を挟むように、一対が設けられている。図１０
ないし図１２は、このフォーカシング用永久磁石２２Ｆ
とトラッキング用永久磁石２２Ｔの極性を示している。
この極性は、フォーカシング用コイル３３、トラッキン
グ用コイル３４の直線部３３Ｌ、３４Ｌ（を流れる電
流）と、図に模式的に示すフォーカシング用永久磁石２
２Ｆ及びトラッキング用永久磁石２２Ｔによる磁束線Φ
が直交するように与えられていて、直線部３３Ｌに流れ
る正逆の電流により、対物レンズホルダ２１にフォーカ
シング方向Ｆの正逆の駆動力が生じ、直線部３４Ｌ（を
流れる電流）により、対物レンズホルダ２１にトラッキ
ング方向Ｔの正逆の駆動力が生じる。
カシング用コイル３３及びトラッキング用コイル３４と
ともに電磁駆動回路を構成する磁気回路が固定されてい
る。この磁気回路は、フォーカシング用永久磁石２２Ｆ
及びトラッキング用永久磁石２２Ｔと、磁性材料からな
るヨーク部材２３とから構成されている。フォーカシン
グ用永久磁石２２Ｆは、一対のウィング部２１ｂのフォ
ーカシング用コイル３３をそれぞれ挟むように、一対ず
つが設けられ、トラッキング用永久磁石２２Ｔは、筒状
部２１ａの両側に位置させて、一対のトラッキング用コ
イル３４を挟むように、一対が設けられている。図１０
ないし図１２は、このフォーカシング用永久磁石２２Ｆ
とトラッキング用永久磁石２２Ｔの極性を示している。
この極性は、フォーカシング用コイル３３、トラッキン
グ用コイル３４の直線部３３Ｌ、３４Ｌ（を流れる電
流）と、図に模式的に示すフォーカシング用永久磁石２
２Ｆ及びトラッキング用永久磁石２２Ｔによる磁束線Φ
が直交するように与えられていて、直線部３３Ｌに流れ
る正逆の電流により、対物レンズホルダ２１にフォーカ
シング方向Ｆの正逆の駆動力が生じ、直線部３４Ｌ（を
流れる電流）により、対物レンズホルダ２１にトラッキ
ング方向Ｔの正逆の駆動力が生じる。
【００１８】以上のフォーカシング用コイル３３とフォ
ーカシング用永久磁石２２Ｆによるフォーカス制御用電
磁駆動回路と、トラッキング用コイル３４とトラッキン
グ用コイル２２Ｔによるトラッキング制御用電磁駆動回
路は、相互に干渉しないように設けられている。すなわ
ち、フォーカシング用コイル３３に流れる電流によっ
て、対物レンズホルダ２１にトラッキング方向Ｔの駆動
力が生じることはなく、同様にトラッキング用コイル３
４に流れる電流によって対物レンズホルダ２１にフォー
カシング方向Ｆの駆動力が生じることはない。この相互
不干渉電磁駆動回路により、トラッキング方向Ｔ、フォ
ーカシング方向Ｆの独立した高精度の制御が可能とな
る。
ーカシング用永久磁石２２Ｆによるフォーカス制御用電
磁駆動回路と、トラッキング用コイル３４とトラッキン
グ用コイル２２Ｔによるトラッキング制御用電磁駆動回
路は、相互に干渉しないように設けられている。すなわ
ち、フォーカシング用コイル３３に流れる電流によっ
て、対物レンズホルダ２１にトラッキング方向Ｔの駆動
力が生じることはなく、同様にトラッキング用コイル３
４に流れる電流によって対物レンズホルダ２１にフォー
カシング方向Ｆの駆動力が生じることはない。この相互
不干渉電磁駆動回路により、トラッキング方向Ｔ、フォ
ーカシング方向Ｆの独立した高精度の制御が可能とな
る。
【００１９】フォーカシング用永久磁石２２Ｆ及びトラ
ッキング用コイル２２Ｔを支持するヨーク部材２３は、
光ディスク１１と平行に位置する対向防磁壁２３ａと、
この対向防磁壁２３ａに略直交し該対向防磁壁２３ａの
周縁部からキャリッジ１３側に伸びる複数のヨーク壁２
３ｂと、このヨーク壁２３ｂからキャリッジ１３上に伸
びる複数の取付フランジ２３ｃとを一体に有する単一部
材から構成されている。対向防磁壁２３ａには、対物レ
ンズ１６の移動空間（レーザ光Ｌの通過空間）としての
レーザ光透過孔２４が形成されている。取付フランジ２
３ｃは、取付ねじ２５によってキャリッジ１３に固定さ
れている。またこのヨーク部材２３には、固定ねじ３０
（図７）によって、支持ブロック３１が固定されてい
る。
ッキング用コイル２２Ｔを支持するヨーク部材２３は、
光ディスク１１と平行に位置する対向防磁壁２３ａと、
この対向防磁壁２３ａに略直交し該対向防磁壁２３ａの
周縁部からキャリッジ１３側に伸びる複数のヨーク壁２
３ｂと、このヨーク壁２３ｂからキャリッジ１３上に伸
びる複数の取付フランジ２３ｃとを一体に有する単一部
材から構成されている。対向防磁壁２３ａには、対物レ
ンズ１６の移動空間（レーザ光Ｌの通過空間）としての
レーザ光透過孔２４が形成されている。取付フランジ２
３ｃは、取付ねじ２５によってキャリッジ１３に固定さ
れている。またこのヨーク部材２３には、固定ねじ３０
（図７）によって、支持ブロック３１が固定されてい
る。
【００２０】サスペンションワイヤ３２ａと３２ｂの他
端部は、この支持ブロック３１に固定されている。対物
レンズホルダ２１、つまり対物レンズ１６は、このサス
ペンションワイヤ３２ａ、３２ｂの弾性により、フォー
カシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに弾性変位でき
る。支持ブロック３１のサスペンションワイヤ保持孔３
１ａは、ワイヤ３２ａ、３２ｂの径より十分大きく、そ
の中に、該ワイヤ３２ａ、３２ｂに適当な減衰抵抗を与
えるダンパ材（例えばゲル）が充填される。
端部は、この支持ブロック３１に固定されている。対物
レンズホルダ２１、つまり対物レンズ１６は、このサス
ペンションワイヤ３２ａ、３２ｂの弾性により、フォー
カシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに弾性変位でき
る。支持ブロック３１のサスペンションワイヤ保持孔３
１ａは、ワイヤ３２ａ、３２ｂの径より十分大きく、そ
の中に、該ワイヤ３２ａ、３２ｂに適当な減衰抵抗を与
えるダンパ材（例えばゲル）が充填される。
【００２１】この支持ブロック３１は、三次元形状を有
する樹脂材料の射出成形品からなるもので、この支持ブ
ロック３１にも、サスペンションワイヤ３２ａ、３２ｂ
に電流を供給するためのプリント回路がＭＩＤ法により
直接形成されている。図１３は、そのパターン形状例を
示すもので、サスペンションワイヤ３２ａ、３２ｂに導
通する電流供給端子４０ａ、４０ｂが形成されている。
する樹脂材料の射出成形品からなるもので、この支持ブ
ロック３１にも、サスペンションワイヤ３２ａ、３２ｂ
に電流を供給するためのプリント回路がＭＩＤ法により
直接形成されている。図１３は、そのパターン形状例を
示すもので、サスペンションワイヤ３２ａ、３２ｂに導
通する電流供給端子４０ａ、４０ｂが形成されている。
【００２２】さらに、プリント回路は、対物レンズ１６
（ホルダ２１）の位置を検出するためのセンサホルダ４
１にも形成されている。センサホルダ４１は、図１４に
示すように、平面略矩形のヨーク部材２３のトラッキン
グ方向Ｔの２面を含む３面を囲むコ字状をしていて、キ
ャリッジ１３上に固定されている。このセンサホルダ４
１は、図１７に単体形状を示すように、トラッキング方
向Ｔと直交する両端壁４１ａに、センサ取付窓４２を有
している。このセンサ取付窓４２には、反射型フォトセ
ンサ４３がそれぞれ固定され、対物レンズホルダ２１に
は、この反射型フォトセンサ４３に対向させて、図１及
び図１５に示す反射面４４が形成されている。この反射
面４４は、図１５にハッチングを付して示したように、
対物レンズホルダ２１のウィング部２１ａ上に直接、上
記プリント回路２６ａないし２６ｄと一緒に、ＭＩＤ法
によって形成されている。
（ホルダ２１）の位置を検出するためのセンサホルダ４
１にも形成されている。センサホルダ４１は、図１４に
示すように、平面略矩形のヨーク部材２３のトラッキン
グ方向Ｔの２面を含む３面を囲むコ字状をしていて、キ
ャリッジ１３上に固定されている。このセンサホルダ４
１は、図１７に単体形状を示すように、トラッキング方
向Ｔと直交する両端壁４１ａに、センサ取付窓４２を有
している。このセンサ取付窓４２には、反射型フォトセ
ンサ４３がそれぞれ固定され、対物レンズホルダ２１に
は、この反射型フォトセンサ４３に対向させて、図１及
び図１５に示す反射面４４が形成されている。この反射
面４４は、図１５にハッチングを付して示したように、
対物レンズホルダ２１のウィング部２１ａ上に直接、上
記プリント回路２６ａないし２６ｄと一緒に、ＭＩＤ法
によって形成されている。
【００２３】反射型フォトセンサ４３は、光ディスク１
１側に位置する発光部４３ａと、この発光部４３ａより
光ディスク１１から離れた側に位置する受光部４３ｂと
を有するもので、発光部４３ａからの光が反射面４４で
反射した後、受光部４３ｂに入射する。図２１は、２つ
の反射型フォトセンサ４３の電気結線図で、各発光部４
３ａを電源に接続し、各受光部４３ｂの出力端子をそれ
ぞれ差動増幅器４５の正負入力端子に接続している。受
光部４３ｂの出力は、反射型フォトセンサ４３と反射面
４４の距離ｄ（図１６）の変化に応じて変化するため、
図２２に示すように、差動増幅器４５の出力を見ること
により、対物レンズホルダ２１（対物レンズ１６）のト
ラッキング方向Ｔの中立位置からの変位を検出すること
ができる。
１側に位置する発光部４３ａと、この発光部４３ａより
光ディスク１１から離れた側に位置する受光部４３ｂと
を有するもので、発光部４３ａからの光が反射面４４で
反射した後、受光部４３ｂに入射する。図２１は、２つ
の反射型フォトセンサ４３の電気結線図で、各発光部４
３ａを電源に接続し、各受光部４３ｂの出力端子をそれ
ぞれ差動増幅器４５の正負入力端子に接続している。受
光部４３ｂの出力は、反射型フォトセンサ４３と反射面
４４の距離ｄ（図１６）の変化に応じて変化するため、
図２２に示すように、差動増幅器４５の出力を見ること
により、対物レンズホルダ２１（対物レンズ１６）のト
ラッキング方向Ｔの中立位置からの変位を検出すること
ができる。
【００２４】センサホルダ４１は、三次元形状を有する
樹脂材料の射出成形品であり、その表面に、図１８に示
すように、ＭＩＤ法によって、反射型フォトセンサ４３
回りのプリント回路が形成されている。このプリント回
路は、反射型フォトセンサ４３の発光部４３ａへの電源
供給端子４６ａ、受光部４３ｂの電源供給端子４６ｂ、
及び受光部４３ｂの出力端子４６ｃからなっている。
樹脂材料の射出成形品であり、その表面に、図１８に示
すように、ＭＩＤ法によって、反射型フォトセンサ４３
回りのプリント回路が形成されている。このプリント回
路は、反射型フォトセンサ４３の発光部４３ａへの電源
供給端子４６ａ、受光部４３ｂの電源供給端子４６ｂ、
及び受光部４３ｂの出力端子４６ｃからなっている。
【００２５】図１９は、以上の対物レンズホルダ２１の
プリント回路２６ａ〜２６ｅと反射面４４、支持ブロッ
ク３１のプリント回路４０ａ、４０ｂ、及びセンサホル
ダ４１のプリント回路４６ａ〜４６ｃを同時に形成する
ＭＩＤ法のプロセスの一例を示す。最初に射出成形工程
５０により、対物レンズホルダ２１、支持ブロック３
１、センサホルダ４１を射出成形し、この射出成形品
に、エッチング処理５１、活性化処理５２を施した後、
無電解メッキ処理５３により、成形品全体に均一なメッ
キを施す。次にこのメッキ層上に、レジスト塗布工程５
４においてフォトエッチングレジスト膜を塗布した後、
光を利用した回路イメージング工程５５において、所要
の回路パターンイメージを形成する。この回路パターン
イメージを、電解銅メッキ処理５６、電解ニッケルメッ
キ処理５７、及び保護メッキ処理５８を経て、回路パタ
ーンとして顕在化させ、次にレジスト剥離処理５９で不
要な残存レジスト膜を除去し、無電解メッキのフラッシ
ュエッチング処理６０による最終処理で完成する。
プリント回路２６ａ〜２６ｅと反射面４４、支持ブロッ
ク３１のプリント回路４０ａ、４０ｂ、及びセンサホル
ダ４１のプリント回路４６ａ〜４６ｃを同時に形成する
ＭＩＤ法のプロセスの一例を示す。最初に射出成形工程
５０により、対物レンズホルダ２１、支持ブロック３
１、センサホルダ４１を射出成形し、この射出成形品
に、エッチング処理５１、活性化処理５２を施した後、
無電解メッキ処理５３により、成形品全体に均一なメッ
キを施す。次にこのメッキ層上に、レジスト塗布工程５
４においてフォトエッチングレジスト膜を塗布した後、
光を利用した回路イメージング工程５５において、所要
の回路パターンイメージを形成する。この回路パターン
イメージを、電解銅メッキ処理５６、電解ニッケルメッ
キ処理５７、及び保護メッキ処理５８を経て、回路パタ
ーンとして顕在化させ、次にレジスト剥離処理５９で不
要な残存レジスト膜を除去し、無電解メッキのフラッシ
ュエッチング処理６０による最終処理で完成する。
【００２６】以上の電磁駆動機構２０の動作を説明する
と次の通りである。一対のサスペンションワイヤ３２ａ
を介して、フォーカシング用コイル３３にフォーカシン
グ用の駆動電流が与えられ、一対のサスペンションワイ
ヤ３２を介して、トラッキング用コイル３４にトラッキ
ング用の駆動電流が与えられる。フォーカシング用コイ
ル３３に駆動電流が与えられると、その方向及び大きさ
に応じて、対物レンズホルダ２１、つまり対物レンズ１
６がフォーカシング方向Ｆに正逆に駆動され、トラッキ
ング用コイル３４に駆動電流が与えられると、その方向
及び大きさに応じ、対物レンズ１６がトラッキング方向
Ｔに正逆に駆動される。よって、この駆動電流を制御す
ることにより、対物レンズ１６によって集光されるレー
ザ光Ｌを、光ディスク１１上の記録トラックに正確にト
レースさせることができる。
と次の通りである。一対のサスペンションワイヤ３２ａ
を介して、フォーカシング用コイル３３にフォーカシン
グ用の駆動電流が与えられ、一対のサスペンションワイ
ヤ３２を介して、トラッキング用コイル３４にトラッキ
ング用の駆動電流が与えられる。フォーカシング用コイ
ル３３に駆動電流が与えられると、その方向及び大きさ
に応じて、対物レンズホルダ２１、つまり対物レンズ１
６がフォーカシング方向Ｆに正逆に駆動され、トラッキ
ング用コイル３４に駆動電流が与えられると、その方向
及び大きさに応じ、対物レンズ１６がトラッキング方向
Ｔに正逆に駆動される。よって、この駆動電流を制御す
ることにより、対物レンズ１６によって集光されるレー
ザ光Ｌを、光ディスク１１上の記録トラックに正確にト
レースさせることができる。
【００２７】図２０は、キャリッジ１３を移動させるコ
ースアクチュエータ７０と、トラッキング用永久磁石２
２Ｔとコイル３４によるトラックアクチュエータ７１と
によるトラッキング制御のブロック図である。キャリッ
ジ１３は、トラッキング信号に基づき、位相進み回路７
２及びコースアクチュエータ７０によって、レール１２
に沿い光ディスク１１の半径方向に駆動される。対物レ
ンズ１６によるレーザ光スポットが光ディスク１１の記
録トラックに正確に照射されない場合には、トラッキン
グエラー信号に基づき、位相進み回路７３及びトラック
アクチュエータ７１を介して、対物レンズ１６（ホルダ
２１）が駆動される。このときトラックアクチュエータ
７１による対物レンズ１６の変位が大きくなると、光学
ビームの光量強度分布の変化によってトラックエラー信
号が変化してしまう。これに対処するため、対物レンズ
１６の位置が反射型フォトセンサ４３及び反射面４４か
ら構成されるポジションセンサによって検出され、その
位置情報に基づくフィードバック系によって、トラッキ
ングエラー信号がなくなる方向に、キャリッジ１３がト
ラッキング方向に駆動される。
ースアクチュエータ７０と、トラッキング用永久磁石２
２Ｔとコイル３４によるトラックアクチュエータ７１と
によるトラッキング制御のブロック図である。キャリッ
ジ１３は、トラッキング信号に基づき、位相進み回路７
２及びコースアクチュエータ７０によって、レール１２
に沿い光ディスク１１の半径方向に駆動される。対物レ
ンズ１６によるレーザ光スポットが光ディスク１１の記
録トラックに正確に照射されない場合には、トラッキン
グエラー信号に基づき、位相進み回路７３及びトラック
アクチュエータ７１を介して、対物レンズ１６（ホルダ
２１）が駆動される。このときトラックアクチュエータ
７１による対物レンズ１６の変位が大きくなると、光学
ビームの光量強度分布の変化によってトラックエラー信
号が変化してしまう。これに対処するため、対物レンズ
１６の位置が反射型フォトセンサ４３及び反射面４４か
ら構成されるポジションセンサによって検出され、その
位置情報に基づくフィードバック系によって、トラッキ
ングエラー信号がなくなる方向に、キャリッジ１３がト
ラッキング方向に駆動される。
【００２８】次に本発明のもう一つの特徴、つまり対物
レンズホルダ２１のフォーカシング用永久磁石２２Ｆに
よる浮上力付与機構について説明する。フォーカシング
用永久磁石２２Ｆの配置、着磁状態及びその磁束線Φの
方向は、図１１、図１２に示されている。一方、対物レ
ンズホルダ２１には、この永久磁石２２Ｆとの対向面で
あって、永久磁石２２Ｆの中心に関し下側に、プリント
回路からなる電流供給部２６ｄが形成されている。図２
３は、この永久磁石２２Ｆと対物レンズホルダ２１の電
流供給部２６ｄの上下位置関係を示している。
レンズホルダ２１のフォーカシング用永久磁石２２Ｆに
よる浮上力付与機構について説明する。フォーカシング
用永久磁石２２Ｆの配置、着磁状態及びその磁束線Φの
方向は、図１１、図１２に示されている。一方、対物レ
ンズホルダ２１には、この永久磁石２２Ｆとの対向面で
あって、永久磁石２２Ｆの中心に関し下側に、プリント
回路からなる電流供給部２６ｄが形成されている。図２
３は、この永久磁石２２Ｆと対物レンズホルダ２１の電
流供給部２６ｄの上下位置関係を示している。
【００２９】プリント回路は、図１９に示した工程によ
って製造されるものであるから、電流供給部２６ｄに
は、ニッケル（Ｎｉ）、つまり磁性材料が含まれてい
る。この為、電流供給部２６ｄは、フォーカシング用永
久磁石２２Ｆにより、上方への磁気吸引力を受け、その
結果、対物レンズホルダ２１も浮上力を受ける。この浮
上力は、永久磁石２２Ｆによって与えられるものである
から、フォーカシング用コイル３３に電流が付与される
か否かに無関係である。従って、対物レンズホルダ２１
の自重の少なくとも一部は、この磁気浮上力によって相
殺されるから、対物レンズホルダ２１の自重による下降
を抑制することができる。
って製造されるものであるから、電流供給部２６ｄに
は、ニッケル（Ｎｉ）、つまり磁性材料が含まれてい
る。この為、電流供給部２６ｄは、フォーカシング用永
久磁石２２Ｆにより、上方への磁気吸引力を受け、その
結果、対物レンズホルダ２１も浮上力を受ける。この浮
上力は、永久磁石２２Ｆによって与えられるものである
から、フォーカシング用コイル３３に電流が付与される
か否かに無関係である。従って、対物レンズホルダ２１
の自重の少なくとも一部は、この磁気浮上力によって相
殺されるから、対物レンズホルダ２１の自重による下降
を抑制することができる。
【００３０】対物レンズホルダ２１には、バランスを取
る為に、対物レンズ１６を中心として、電流供給部２６
ｄとのトラッキング方向Ｔの対称位置に、図３、図４に
示すようにダミーの磁性材料２６ｄ’を設けることが好
ましい。この磁性材料２６ｄ’も、ＭＩＤ法によるプリ
ント回路によって形成することができる。勿論、対物レ
ンズホルダ２１に磁気浮上力を付与するための磁性材料
は、ＭＩＤ法以外の方法、例えば、接着等により、対物
レンズホルダ２１に形成することも可能である。さら
に、以上の実施例は、フォーカシング用永久磁石２２Ｆ
の磁力によって、対物レンズホルダ２１に浮上力が作用
するように磁性材料を設けたものであるが、トラッキン
グ用永久磁石２２Ｔの磁力によって同浮上力が作用する
ように、磁性材料を設けてもよい。
る為に、対物レンズ１６を中心として、電流供給部２６
ｄとのトラッキング方向Ｔの対称位置に、図３、図４に
示すようにダミーの磁性材料２６ｄ’を設けることが好
ましい。この磁性材料２６ｄ’も、ＭＩＤ法によるプリ
ント回路によって形成することができる。勿論、対物レ
ンズホルダ２１に磁気浮上力を付与するための磁性材料
は、ＭＩＤ法以外の方法、例えば、接着等により、対物
レンズホルダ２１に形成することも可能である。さら
に、以上の実施例は、フォーカシング用永久磁石２２Ｆ
の磁力によって、対物レンズホルダ２１に浮上力が作用
するように磁性材料を設けたものであるが、トラッキン
グ用永久磁石２２Ｔの磁力によって同浮上力が作用する
ように、磁性材料を設けてもよい。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明は、請求項１ないし
５によれば、光学式情報記録再生装置の可動部材である
キャリッジ上の部材であって、電気配線を備えるべき三
次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構成し、この
樹脂製三次元形状部材上に、この電気配線を構成するプ
リント回路を直接形成したから、従来装置が必要とした
プリント配線板の設置の必要がない。従って、小型化、
軽量化、部品点数及び組立工数の削減を同時に図ること
ができる。
５によれば、光学式情報記録再生装置の可動部材である
キャリッジ上の部材であって、電気配線を備えるべき三
次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構成し、この
樹脂製三次元形状部材上に、この電気配線を構成するプ
リント回路を直接形成したから、従来装置が必要とした
プリント配線板の設置の必要がない。従って、小型化、
軽量化、部品点数及び組立工数の削減を同時に図ること
ができる。
【００３２】また本発明は、請求項６、７によれば、キ
ャリッジ上の永久磁石の磁力を利用して、対物レンズホ
ルダの自重の少なくとも一部を磁気的に支えることがで
きる。このため、対物レンズホルダの支持構造を低コン
プライアンス化しても、対物レンズホルダをサーボ位置
（中立位置）に保持するための定常的な浮上電流を不要
にし、あるいは低減することができる。
ャリッジ上の永久磁石の磁力を利用して、対物レンズホ
ルダの自重の少なくとも一部を磁気的に支えることがで
きる。このため、対物レンズホルダの支持構造を低コン
プライアンス化しても、対物レンズホルダをサーボ位置
（中立位置）に保持するための定常的な浮上電流を不要
にし、あるいは低減することができる。
【図１】本発明による光学式情報記録再生装置の対物レ
ンズ電磁駆動装置の実施例を示す要部の斜視図である。
ンズ電磁駆動装置の実施例を示す要部の斜視図である。
【図２】プリント配線を有する対物レンズホルダの斜視
図である。
図である。
【図３】図２のＰ矢視図である。
【図４】図２のＱ矢視図である。
【図５】図２の底面図である。
【図６】本発明による光学式情報記録再生装置の対物レ
ンズ電磁駆動装置の別の実施例を示す斜視図である。
ンズ電磁駆動装置の別の実施例を示す斜視図である。
【図７】図６のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図８】図７のＢ−Ｂ線に沿う断面図である
【図９】光学式情報記録再生装置の要部を示す斜視図で
ある。
ある。
【図１０】電磁駆動回路のトラッキング用永久磁石の極
性を示す平面図である。
性を示す平面図である。
【図１１】電磁駆動回路のフォーカシング用永久磁石の
極性を示す正面図である。
極性を示す正面図である。
【図１２】電磁駆動回路の永久磁石とコイルの配置関係
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図１３】保持ブロックのプリント配線を示す正面図で
ある。
ある。
【図１４】図６の装置にセンサホルダを取り付けた状態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図１５】図２のＲ矢視図である。
【図１６】反射型フォトセンサと対物レンズホルダの反
射面の関係を示す正面図である。
射面の関係を示す正面図である。
【図１７】センサホルダ単体の斜視図である。
【図１８】センサホルダのプリント配線を示す図１７の
Ｔ矢視展開図である。
Ｔ矢視展開図である。
【図１９】ＭＩＤ法によるプリント回路の形成工程例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図２０】対物レンズのトラッキング制御の例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２１】一対の反射型センサの電気結線図である。
【図２２】図２１の差動増幅器の出力と対物レンズの変
位量及び方向の関係を示すグラフである。
位量及び方向の関係を示すグラフである。
【図２３】フォーカシング用永久磁石と、対物レンズホ
ルダの磁性材料の位置関係を示す図である。
ルダの磁性材料の位置関係を示す図である。
Ｆ フォーカシング方向 Ｔ トラッキング方向 Ｌ レーザー光 １１ 光ディスク １２ レ−ル １３ キャリッジ １４ 固定光学系 １５ プリズム １６ 対物レンズ ２０ 電磁駆動機構 ２１ 対物レンズホルダ（三次元形状射出成形部品） ２２Ｆ フォーカシング用永久磁石 ２２Ｔ トラッキング用永久磁石 ２３ ヨーク部材 ２６ａ〜２６ｄ ３１ａ ３１ｂ ４６ａ〜４６ｃ プ
リント回路 ３１ 支持ブロック（三次元形状射出成形部品） ３２ａ ３２ｂ サスペンションワイヤ ３３ フォーカシング用コイル ３４ トラッキング用コイル ４１ センサホルダ（三次元形状射出成形部品）
リント回路 ３１ 支持ブロック（三次元形状射出成形部品） ３２ａ ３２ｂ サスペンションワイヤ ３３ フォーカシング用コイル ３４ トラッキング用コイル ４１ センサホルダ（三次元形状射出成形部品）
Claims (7)
- 【請求項１】 光ディスクの半径方向に移動可能なキャ
リッジ；光ディスクに対してレーザ光を集光させる対物
レンズを支持し、このキャリッジ上に、光ディスクのフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に弾性的に可動
に支持された対物レンズホルダ；及び、 この対物レンズホルダに設けたフォーカシング用及びト
ラッキング用のコイル；を備えた光学式情報記録再生装
置において、 上記キャリッジ上の部材であって、電気配線を備えるべ
き三次元形状部材を樹脂材料の射出成形品から構成し、 この樹脂製三次元形状部材の表面に、上記電気配線を構
成するプリント回路を直接形成したことを特徴とする光
学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置。 - 【請求項２】 請求項１において、樹脂製三次元形状部
材は、上記対物レンズホルダ；上記キャリッジ上に固定
されこの対物レンズホルダを弾性部材を介して支持した
支持ブロック；または上記キャリッジ上に固定され対物
レンズホルダの位置を検出するセンサを有するセンサホ
ルダ；のいずれかである対物レンズ電磁駆動装置。 - 【請求項３】 請求項２において、対物レンズホルダ上
のプリント回路は、上記フォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイルの接続及び給電用である対物レンズ
電磁駆動装置。 - 【請求項４】 請求項２において、弾性部材は、４本の
サスペンションワイヤを含み、このサスペンションワイ
ヤは、対物レンズホルダのフォーカシング用コイル及び
トラッキング用コイルへの通電線を構成しており、さら
に上記支持ブロック上のプリント回路は、このサスペン
ションワイヤへの給電用である対物レンズ電磁駆動装
置。 - 【請求項５】 請求項２において、センサホルダ上のプ
リント回路は、センサへの接続回路である対物レンズ電
磁駆動装置。 - 【請求項６】 光ディスクの半径方向に移動可能なキャ
リッジ；光ディスクに対してレーザ光を集光させる対物
レンズを支持し、このキャリッジ上に、光ディスクのフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に弾性的に可動
に支持された対物レンズホルダ；この対物レンズホルダ
に設けたフォーカシング用及びトラッキング用のコイ
ル；及び、 上記キャリッジ上に固定され、上記フォーカシング用及
びトラッキング用のコイルと共働して電磁駆動回路を構
成するフォーカシング用及びトラッキング用の永久磁
石；を備えた光学式情報記録再生装置において、 上記対物レンズホルダに、上記フォーカシング用又は
（及び）トラッキング用永久磁石の磁力を受けて該対物
レンズホルダに浮上力を付与する位置に、磁性材料を設
けたことを特徴とする光学式情報記録再生装置の対物レ
ンズ電磁駆動装置。 - 【請求項７】 請求項６において、磁性材料は、対物レ
ンズホルダの表面に構成されるプリント印刷によって直
接形成されている対物レンズ電磁駆動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4329227A JPH0696458A (ja) | 1992-07-28 | 1992-12-09 | 光学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置 |
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|---|---|---|---|
| JP20104392 | 1992-07-28 | ||
| JP4-201043 | 1992-07-28 | ||
| JP4329227A JPH0696458A (ja) | 1992-07-28 | 1992-12-09 | 光学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH0696458A true JPH0696458A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=26512548
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP4329227A Withdrawn JPH0696458A (ja) | 1992-07-28 | 1992-12-09 | 光学式情報記録再生装置の対物レンズ電磁駆動装置 |
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1992
- 1992-12-09 JP JP4329227A patent/JPH0696458A/ja not_active Withdrawn
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1995
- 1995-01-04 US US08/368,718 patent/US5526340A/en not_active Expired - Fee Related
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| US5526340A (en) | 1996-06-11 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031216 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040223 |