JPH06898B2 - 導電性塗布液の製造方法 - Google Patents

導電性塗布液の製造方法

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JPH06898B2
JPH06898B2 JP60168407A JP16840785A JPH06898B2 JP H06898 B2 JPH06898 B2 JP H06898B2 JP 60168407 A JP60168407 A JP 60168407A JP 16840785 A JP16840785 A JP 16840785A JP H06898 B2 JPH06898 B2 JP H06898B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バインダー樹脂を含む溶剤中に酸化錫超微粒
子を分散させてなる導電性塗布液の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
上記種類の導電性塗布液は、プラスチック材の表面電気
抵抗値を小さくして塵埃の吸着を防止するためのコーテ
ィング剤としての用途に適する。
このような導電性塗布液は、従来、三酸化アンチモンで
ドーピングした酸化錫の超微粒子を、酸化錫に対して0.
5〜5wt%の分散剤を溶解した溶液中に混入することに
よって酸化錫分散液を作成し、この酸化錫分散液をバイ
ンダー樹脂溶液と混合することによって製造していた。
このような従来方法において、分散剤の溶剤にはキシレ
ン,トルエン等の芳香族系溶剤又はメチルイソブチルケ
トン,メチルエチルケトン等のケトン類に属する溶剤が
用いられ、分散剤には界面活性剤(例えば、第一工業製
薬(株)製の商品名SAS−13,味の素(株)製の商品
名9S等)が用いられ、酸化錫超微粒子には例えば三菱金
属製の商品名T−1等が用いられる。一方、バインダー
樹脂には例えば塩化ビニル樹脂,アクリル系樹脂,ポリ
エステル系樹脂等が用いられ、バインダー樹脂の溶剤に
はシクロヘキサノン,メチルイソブチルケトン,セロソ
ルブ,芳香族系溶剤等が用いられる。また、酸化錫超微
粒子と分散剤溶液との混合、酸化錫分散液とバインダー
樹脂溶液との混合にはホモジナイザー,ボールミル,サ
ンドミル等の撹拌装置が使用される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記した従来方法によって製造した導電性塗布
液を製造後放置すると数日間で酸化錫超微粒子が他の成
分から分離して凝集したり沈澱したりすることが多々あ
った。
本願発明者はこの点について調査を重ねた結果、酸化錫
超微粒子の凝集や沈澱が、分散剤溶液に混入する前の酸
化錫超微粒子の表面に若干の水分が吸着担持されている
こと,分散剤の溶剤やバインダー樹脂の溶剤に水分が含
まれていること、等に基づいていることを突き止め、さ
らに酸化錫超微粒子に水分が吸着担持されたり溶剤に水
分が含まれるのはそれらを使用する前の保存中であるこ
とを突き止めた。
本発明はこのような調査の結果なされたもので、製造後
に長期間放置しておいても当該導電性塗布液中に分散さ
れている酸化錫超微粒子が凝集や沈澱を起こさず、長期
に亘って均一組成が維持される導電性塗布液の製造方法
を提案することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本発明は、分散剤溶液中に
酸化錫超微粒子を混入することにより作成した酸化錫分
散液をバインダー樹脂溶液と混合する導電性塗布液の製
造方法において、酸化錫超微粒子を分散剤溶液中に混入
する直前に乾燥すると共に、分散剤の溶剤及びバインダ
ー樹脂の溶剤を、分散剤及びバインダー樹脂を溶解させ
る直前に脱水し、さらにバインダー樹脂を溶剤に溶解さ
せる直前に乾燥する点に要旨を有する。
〔作 用〕
上記手段によると、分散剤溶液に混入する酸化錫超微粒
子の表面に吸着担持されていた水分が該溶液への混入に
先立って取り除かれる。また、分解剤の溶剤やバインダ
ー樹脂の溶剤に含まれていた水分が、これらの溶剤への
分散剤の溶解やバインダー樹脂の溶解に先立って取り除
かれる。さらにバインダー樹脂が溶剤に溶解される直前
に乾燥される。
以下、実験例を示して本発明方法を説明する。
〔実験例〕
酸化錫分散液及びバインダー樹脂溶液を次に述べる方法
によって別個に作成した。
(a)酸化錫分散液の作成 シリカゲル適量を投入して脱水した直後のキシレン412.
5ccに味の素(株)製の商品名9Sを分散剤として2.06g溶
解させ、この分散剤溶液に、乾燥器内に105.5℃,3時
間放置して乾燥した酸化錫超微粒子(三菱金属(株)製
の商品名T-1)206.4gを混入し、直径15cmのボールミル
中で約2日間分散処理した。
(b)バインダー樹脂溶液の作成 シリカゲル適量を投入して脱水した直後のシクロヘキサ
ノン412.5ccに50〜60℃で乾燥したポリ塩化ビニル樹脂
(商品名リューロン800BL)41.3gを溶解させ、これに
安定剤として日東化成(株)製の商品名#2000E1.24gを
混入した。
次に、上記方法で作成した酸化錫分散液にバインダー樹
脂溶液を混入し、上記のボールミルを使用して3日間分
散処理することによって導電性塗布液を調製した。
他方、比較例として、上記した酸化錫超微粒子の乾燥並
びにキシレン,シクロヘキサノン,ポリ塩化ビニル樹脂
の脱水を行うことなく、それ以外は上記と同一条件で導
電性塗布液を調製した。
〔実験結果の考察〕
上記の実験例において調製した本発明方法による導電性
塗布液は約3箇月間の長期保存によっても酸化錫超微粒
子の凝集や沈澱がほとんど起こらなかった。また、上記
期間保存後の導電性塗布液をプラスチック板に塗布した
後のプラスチック板の表面状況は良好であった。
これに対し、比較例による導電性塗布液は、調製後の数
日間の保存中に酸化錫超微粒子の沈澱が起こり始めた。
本発明方法において、分散剤の溶剤としては上記したキ
シレンのほかにトルエン等の芳香族系溶剤やメチルイソ
ブチルケトン,メチルエチルケトン等のケトン類の属す
る溶剤を使用でき、バインダー樹脂としては上記したポ
リ塩化ビニル樹脂のほかにアクリル系樹脂やポリエステ
ル系樹脂等を使用でき、バインダー樹脂の溶剤としては
上記したシクロヘキサノンのほかにメチルイソブチルケ
トン,セロソルブ,芳香族系溶剤等を使用でき、さらに
脱水剤としては上記したシリカゲルのほかにゼオライト
等も使用できる。
〔発明の効果〕
本発明によると、長期間放置しても酸化錫超微粒子の凝
集や沈澱が起こりにくく、品質の安定した導電性塗布液
を製造できる。
ところで、本発明方法は、酸化錫微粒子を分散剤溶液に
混入する直前に乾燥することによってその表面に吸着担
持されていた水分の分散剤溶液中への混入を防止すると
共に、分散剤及びバインダー樹脂の各溶剤に分散剤やバ
インダー樹脂を溶解させる直前にそれらの溶剤を脱水
し、さらにバインダー樹脂を溶剤への溶解前に乾燥する
ことによって、分散剤溶液やバインダー樹脂溶液への水
分の混入を防止するものである。
このような本発明方法に対して、導電性塗布液を製造後
にその中へシリカゲルやゼオライト等の脱水剤を投入し
て該塗布液中の水分を取り除くことも考えられる。しか
し、この方法では、分散剤溶液に混入する前の酸化錫超
微粒子に吸着担持されていた水分を十分に取り除くこと
は難しく、本発明方法のように乾燥によってその水分を
取り除く場合に比べるとその効果に格段の差異がある。
また、導電性塗布液に脱水剤を投入すると、該塗布液中
に溶解しているバインダー樹脂が脱水剤に付着して該脱
水剤の分離に困難をきたすほか、分離できたとしても脱
水剤の表面がバインダー樹脂による樹脂膜で覆われてい
るためにその再生が困難である。バインダー樹脂溶液に
脱水剤を投入することによって水分を取り除く場合につ
いても同様のことがいえる。従って、このような不都合
を生じることのない本発明方法は脱水剤の再生再使用を
可能にし、経済性に富む方法であるといえる。
なお、本発明方法では、酸化錫超微粒子を乾燥するこ
と、分散剤及びバインダー樹脂の各溶剤を使用前に脱水
すること及びバインダー樹脂を乾燥することについて触
れているに過ぎないが、このことは分散剤を使用前に脱
水することを除外する趣旨ではない。即ち、分散剤溶液
はシリカゲル等の脱水剤を投入することによって容易に
脱水でき、脱水剤の再生再使用も容易であるが、分散剤
を使用前に脱水しておいてもよく、むしろこの操作を行
うことが導電性塗布液の酸化錫超微粒子の凝集や沈澱を
抑制する上で好ましい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分散剤溶液中に酸化錫超微粒子を混入する
    ことにより作成した酸化錫分散液をバインダー樹脂溶液
    と混合する導電性塗布液の製造方法において、酸化錫超
    微粒子を分散剤溶液中に混入する直前に乾燥すると共
    に、分散剤の溶剤及びバインダー樹脂の溶剤を、分散剤
    及びバインダー樹脂を溶解させる直前に脱水し、さらに
    バインダー樹脂を溶剤に溶解させる直前に乾燥すること
    を特徴とする導電性塗布液の製造方法。
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