JPH068936A - ラップフイルムの収納箱 - Google Patents

ラップフイルムの収納箱

Info

Publication number
JPH068936A
JPH068936A JP16756992A JP16756992A JPH068936A JP H068936 A JPH068936 A JP H068936A JP 16756992 A JP16756992 A JP 16756992A JP 16756992 A JP16756992 A JP 16756992A JP H068936 A JPH068936 A JP H068936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
lid
paperboard
film
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16756992A
Other languages
English (en)
Inventor
Narito Yonei
也人 米井
Iku Kato
▲イク▼ 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP16756992A priority Critical patent/JPH068936A/ja
Publication of JPH068936A publication Critical patent/JPH068936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
    • B65D83/0847Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
    • B65D83/0852Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing
    • B65D83/0882Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing and for cutting interconnected articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H35/00Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
    • B65H35/0006Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/17Nature of material
    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラップフイルム収納箱の蓋体ヒンジ部の封止
性を改善する。 【構成】 前板、底板、後板、蓋板、脇板、掩蓋片を主
体部位とし適宜の部位に切断具を持つラップフイルム収
納箱であり、少なくとも後板と蓋板の間に配した折り線
(ヒンジ部)の断面構造は、板紙が複数の薄層に内部剥
離しており、剥離した薄層が屈曲し薄層間に空隙部を持
つことで元の板紙部分の厚みの1.8〜3倍の断面寸法
を有する状態に膨れた構造のものである。 【効果】 蓋体の封止性が、ヒンジ部の耐久性、封止方
向の適性なバネ強さと共に兼備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭や飲食業界等
で汎用されているラップフイルムの収納箱の、折り線部
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図2に示す前板1、底板2、後
板3、蓋板4、脇板8及び蓋板4から前板1を覆う方向
に延出した掩蓋片5である板紙製の部位板面が、各々の
折り線の部分でほぼ直角に折り曲げられて形成される、
長方形の箱体である処のラップフイルム収納箱は周知で
ある。この種の箱での切断具は、例えば底板2と前板1
の間の稜線近傍に、前板1の上側縁近傍に、或るいは掩
蓋片の先端縁近傍のいずれかに、各々取付けられてある
ものが多い。図2A),B)はその内で、掩蓋片の先端
部に鋸刃状切断具を固定した場合のものを例示した斜視
図である。図2A)は、完成した箱体から開封片6を中
途切取り除去して、箱を開封しようとする段階を、図2
B)は、開封片6を完全に除去して箱を開封し、収納さ
れていた巻回フイルムRからフイルムFを若干引き出し
た状態を描いている。この収納箱では、ほぼ水平な直状
である掩蓋片5の先端部裏面に鋸刃状切断具Kが、掩蓋
片5の先端縁に沿って歯山7がはみ出る様に取り付けら
れてある。引き出されたフイルムの切断操作は、引き出
した必要なフイルム長の一端を前板1と掩蓋片5との間
で挟んで保持し、フイルムが歯先に当接して鋭角に屈曲
する方向に他端フイルムを手で持って誘導し、フイルム
及び箱体を斜め上下に対向回動させて、フイルムをその
一側端から他側端に順次歯先に押圧させるように操作す
れば、フイルムは鋭利な歯先に食い込んで一側端から他
側端に確実に切断出来る。
【0003】この種の収納箱の問題点には、各々の部位
の形成上でほぼ直角に折り曲げられる折り線の部分が、
要求品質を満たさないという問題がある。例えば、部位
となる板紙が僅かに湾曲した形で折り曲がり、形成した
部位の面の平面性が欠如する現象、折り線で成る稜が凹
凸やジグザグ状となり、稜線が不鮮明で見苦しくなる現
象、折り線から板紙内部が露出したり、板紙表面の一部
分が捲れて破れたりする現象等が生じ、全体として箱の
外観品位が低下してしまうことである。
【0004】これ等折り線部の改善案として、例えば実
開昭60ー123317号公報では2本の罫線(板紙面
に線状の窪み溝を付したもの)が板紙の表裏面で平行線
になる様に配し、これを折り線にする提案、実開昭61
ー39544号公報では、或る深さの平行する2本の半
切れ目の条溝を入れ、これを折り線にする提案等が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
60ー123317号公報の2本の罫線では、形成する
部位面の平面性が不十分であるし、特にこの罫線を後板
3と蓋板4との間に配してヒンジ部として用いる時は、
開封片6を除去した後での蓋板が掩蓋片と共に跳ね上っ
て、蓋体としての封止性に欠如し外観上見苦しい。しか
も掩蓋片先端の切断具でフイルムを切断する時には、蓋
板上部から掩蓋片にまで指を掛けまわして掩蓋片を前板
に押し付ける様にしないと、刃先がフイルムに直角に当
接し難い為に切断性能が低下するが、手の小さい女性な
どでは指が届き難いと言う問題が生じてしまう。他方、
実開昭61ー39544号公報の提案を応用して上記部
位面の平面性が得られる状態のものは、条溝から板紙の
内部が露出する欠点があるし、特にその条溝を後板3と
蓋板4との間に配した時は、蓋体の繰り返し開閉操作
(繰り返しの切断操作に伴なう)で、条溝から板紙の一
部分が捲れて破れる現象が生じてしまう問題点がある。
一方罫線をアイロン等で熱プレスし片側に折り癖を付け
たものをヒンジ部とし蓋体の封止性を重視したものは、
封止性や部位面の平面性は十分に保てるが、フイルムを
取り出す際の蓋体を持ち上げ操作時の抵抗(封止方向へ
のバネ強さ)が大きく、掩蓋片の先の歯山で強く指が押
さえられて操作が困難となる現象が生じ、指を傷付け易
い不安全さの危惧がある。
【0006】本発明の目的は、形成する各部位面の平面
性、稜線の鮮明性が保たれて箱の外観品位に優れる箱
体、特に、蓋体の封止性が、蓋体の持ち上げ抵抗(封止
方向のバネ強さ)を強めすぎることなく、開閉使用時の
耐久性を保った状態のものとして確保できるヒンジ部を
有したラップフイルム収納箱を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前板
1、底板2、後板3、蓋板4、脇板8及び蓋板4から前
板1を覆う方向に延出した掩蓋片5である板紙製の部位
板面が、各々の折り線の部分でほぼ直角に折り曲げて形
成された長方形の箱体であって、内部に収納したラップ
フイルムの必要寸法量を適宜に引出し切断して用いるラ
ップフイルムの収納箱において、上記各折り線の内の少
なくとも後板3と蓋板4との間に位置した折り線部は、
双方の板面がほぼ水平になる状態に戻した時の板紙厚み
方向の断面構造が、板紙が複数の薄層に内部剥離してお
り、剥離した薄層が屈曲し薄層間に空隙部を持つことで
元の板紙部分の厚みの1.8〜3倍の断面寸法を有する
状態に膨れた構造であることを特徴とするラップフイル
ムの収納箱によって達成される。
【0008】
【作用】本発明の作用は、図1に例示した折り線部の構
造によって発揮される。以下図面を用いて本発明の内容
を説明する。図1及び図2は本発明の実施例を示すもの
で、図2A),B)は収納箱の斜視概念図、図1は、図
2の箱体の折り線(殊に後板3と蓋板4との間の折り線
Q)部付近の断面構造を示す模式図である。
【0009】図2A)において、本発明の収納箱は、前
板1の表面と開封片6の裏面とを貼合している局部接合
部9で閉塞封止されている。この開封片6を引きまくっ
て、前板1の表面と開封片6の裏面とを貼合している局
部接合部9を剥ぎながら、切取り線10から切り取って
開封片6を除去すると箱体は開封する。そうすると図2
B)に示す様に前板1、底板2、後板3、蓋板4、脇板
8及び蓋板4から前板1を覆う方向に延出した掩蓋片5
を主体部位として有した長方形の箱体が、掩蓋片の先に
切断具固定部12に依って固定された鋸刃状の切断具の
歯山7を掩蓋片5の先端縁に沿って露出した状態に形成
されることになる。この掩蓋片の先に形成される切断具
Kの先端形状は、例えば水平直状、湾曲形状、台形形
状、波形形状のもの等種々のものがあり、その歯山7の
替りに砥粒を固着して得た刃先である場合もあるが、こ
れ等はいずれのものであっても良い。この様式の掩蓋片
5は蓋板4や脇掩蓋片11と一体化して蓋体となり、後
板3と蓋板4との間の折り線をヒンジ部として開閉自在
となり、収納箱の開口部を覆う閉塞部となる。そして箱
体に収納してある巻回フイルムRからフイルムFを図の
様に引き出して、その引き出されたフイルムを切断する
場合、上記蓋体を閉じ、掩蓋片5の先端縁に露出した歯
山7で切断することになる。この種の収納箱は一般に、
一枚の長方形の板紙に各部位及び折り線の予定部を配置
しておき、その折り線予定部分で折曲げ、曲げた処を稜
線にして箱体に構成されるものであることも良く知られ
ている。上述の説明部分は、従来品と共通している部分
である。
【0010】図2の箱体における本発明の主要部は、箱
体を形成する為の折り線の内の、少なくとも後板3と蓋
板4との間の折り線(ヒンジ)部に、折り線Qなるもの
を配することである。図1において、本発明の折り線部
の特徴は、双方の板面(例えば後板3と蓋板4と)がほ
ぼ水平になる状態に戻した時の板紙厚み方向の断面構造
が、折り線(元罫線であった部分)Sとその近傍部分で
板紙が複数の薄層t1,t2,t3,t4,t5,t
6,…に内部剥離しており、剥離した薄層t1,t2,
t3,t4,t5,t6…が屈曲して、その薄層間に複
数の空隙部m,n,o,p,q,r…を持つ結果とし
て、元の板紙部分の厚みTより大きく膨らんだ厚み部分
T’を持つ形状になっており、しかもその膨らみの大き
さは、元の板紙部分の厚みTに比べて、T’/Tの値で
1.8〜3の断面寸法を有する状態に膨れた構造をして
いることである。
【0011】この膨らみ構造は、板紙の厚み中央の仮想
線の両側にほぼ同じ形状・同じ大きさの膨らみである場
合が最も望ましいが、片側の膨らみが他方側のものより
大きく、膨らみが片寄っている場合のものでも良い。こ
こで肝腎なことはその膨らみの大きさで、元の板紙部分
の厚みTに比べて、T’/Tの値で1.8〜3、好まし
くは2〜2.8の値になっていることである。つまりこ
の値は、板紙の局部におけるその内部が、内部剥離して
薄層にばらけたその剥離の仕方の状態と、その薄層間に
空隙を持つ為の薄層の屈曲の仕方の状態とを総合的に示
す構造指標である。つまり、T’/Tの値が1.8未満
では、判別できる薄層は厚くその数も3〜4枚程度と少
ない剥離状態で、薄層の屈曲状態も相対的に小さく緩や
かな内部構造を示している。この様なものを例えばヒン
ジ部に用いると、手を放した時に蓋体が跳ね上って蓋と
しての封止性機能は期待できない。しかし反面T’/T
の値が3を越えて大きいものは、判別できる薄層は薄
く、その数は10枚以上と多く、薄層の屈曲状態も大き
い内部構造を示している。この様なものを例えばヒンジ
部に用いると、蓋としての封止性は満たされるが、繰り
返しの開閉操作で屈曲した薄層部からの材料破壊が急激
に進行し、ヒンジ部の表面から板紙の破れが生じたり、
ヒンジ部としての耐久性に欠如する現象に繋がる。この
内面剥離の状態は、断面幅Mが1.5〜3mm程度、望
ましくは2〜2.5mmの狭い寸法範囲で、箱の長手方
向にほぼ均一に行われることになる。
【0012】この様な構造をした本発明の折り線部の構
造は、収納箱にあるどの折り線にも採用することが出来
る。しかし部位の中には例えば脇板8等の様に、部位面
積も小さく又糊付されることでその平面性が保ち易い部
位もある。従って本発明の折り線部は、高度に部位面の
平面性を要求される処の前板1と底板2、底板2と後板
3、後板3と蓋板4、蓋板4と掩蓋片5との、各々の間
の折り線に用い、そこに生じてくるこれ等の部位の平面
性と稜線としての鮮明さの効果を活用することが有効で
ある。殊に後板3と蓋板4との間の折り線に採用する時
は、上記の効果に加えてヒンジ部としての封止性が、適
度の封止方向のバネ強さとヒンジ部としての耐久性とを
兼備した状態で発揮されるので極めて有効となる。
【0013】次に本発明で言う折り線部の形成方法につ
いて述べる。この形成方法は下記の3つの手順から成
り、最も望ましい条件の実例の開示として記載した。即
ち、 (1) 板紙に罫線を入れる工程 この部分は従来の折り線を作る慣用手段に当たる部分
で、例えば折り線を付したい部分に線状の突起部を持っ
た金型を押圧し、板紙に線状の突起部の跡を、例えば幅
約0.5mm深さ約0.2〜0.3mmの窪みとして付
ける。この罫線は一本線構成のもので十分であるが、二
本線で構成された所謂、ダブル罫線と呼称されるもので
あっても良い。 (2) 折り込み工程 上記罫線に沿って強く折り込む。例えば罫線部分を背に
して板紙を二つ折り(180度の折曲げ)にし、例えば
径80mm、ロール圧20kgの金属製のピンチロール
間に上記板紙の折り目の部分挟み込んで押圧する。 (3) 折り返し工程 上記の折り込み線を360度返して逆二つ折りにし、例
えば径80mm、ロール圧20kgの金属製のピンチロ
ール間にこの逆折りの折り目部分挟み込んで押圧する。
【0014】この様にして得られた折り目を、折り線Q
とするのである。この工程で重要な部分は上記(2)、
(3)の押圧操作とその条件で、例えばこれを2〜3k
g程度の弱い圧力で押圧したのでは、幾度繰り返して折
り返し押圧しても折り線Qにはならない。反面20kg
を越える強い圧力の押圧では折り目の材料破壊が目立っ
てくる。そしてこの折り目の押圧操作も、上記折り込み
とその折り返しの2回に留めるべきで、3回を越えると
折り目の材料破壊が生じてくる。上記罫線の方向に対す
る折り込みと折り返しの方向順序は、上記(2)、
(3)の通りにした方が両面側に膨らんだ形状の折り目
が得られて望ましいが、この順序を変えても本発明で言
う折り線Qの構造にはなる。
【0015】本発明で言うラップフイルムとは、塩化ビ
ニリデン系樹脂フイルム、ポリエチレン系樹脂フイル
ム、ポリエステル系樹脂フイルム等で代表される合成樹
脂製のフイルム、アルミ箔等の金属箔、グラッシングペ
ーパー、ワックスペーパー等の長尺紙類及びこれらの積
層品で、巻回したものを引出して用いるものを総称す
る。
【0016】本発明に用いる板紙は、0.35〜1.5
mm程度の厚紙及びEフルートと呼称させるダンボール
等である。肉厚のものは丈夫ではあるが、折り曲げ加工
が困難になるので厚み約0.35〜0.8mm(秤量で
310〜550g/m2 )の範囲の比較的薄い方のもの
を用いることが望ましい。
【0017】
【実施例】ここに用意した本発明品と比較品は、折り線
に対する要求品質が最も厳しくなる「後板3と蓋板4と
の間の折り線の所をヒンジ部として使う場合、そのヒン
ジ部の性能比較という点」に焦点を絞り、比較品のもの
と対比することで本発明品の効果を、客観的に評価した
ものである。従って本発明品と比較品とで相違する処は
「後板3と蓋板4との間の折り線」部分の構造のみであ
る。基本とする収納箱は共通して、肉厚み約0.5mm
(秤量:400g/m2 )の厚紙で作った従来公知の展
開板紙を用いて、図2に示す様式のラップフイルム収納
箱とした。よって他の部分の折り線は総て、従来汎用の
罫線(一線構造)を配することに統一した。結果は下記
表1にまとめた。 本発明品:上記ヒンジ部とする折り線を、本文記載の方
法で折り線Qに加工した。このものの折り線部を拡大し
たスケッチ図を図1として示す。この折り線部はT’/
Tの値が2.6であり、元の罫線の跡Mを中程に有して
約2.2mmの断面幅で箱の長手方向に沿って形成され
ていた。 比較品1:市販品と同等のもの、即ち上記ヒンジ部とす
る折り線が罫線だけのものにした。 比較品2:上記ヒンジ部とする折り線は、罫線部分に上
記(2)の折り込み工程のみの加工を加えたものにし
た。 比較品3:上記ヒンジ部とする折り線は、罫線の溝に沿
って箱の長手全長に溝底部分の板紙厚さの約三分の二を
残す切れ目を入れたものにした。 比較品4:上記ヒンジ部とする折り線は、罫線の溝に沿
って箱の長手中央部約15cm(全長の約半分)に、溝
底部分の板紙厚さの約二分の一を残す切れ目を入れたも
のにした。 比較品5:上記ヒンジ部とする折り線は、罫線の溝に箱
の長手方向に沿って溝底部分の板紙厚さの約四分の三を
残す二本の切れ目を入れたものにした。 比較品6:上記ヒンジ部とする折り線は、罫線の溝を箱
の長手方向に沿って前板側に折り曲げ、表面温度150
℃のアイロンで押圧して折り目をセットしたものにし
た。 評価項目と評価方法 I.蓋体の封止性 掩蓋片5と蓋板4と脇掩蓋片11とが一体化して成る蓋
体を、90度上方に開いて放置した時に蓋体がどの程度
開口部を閉塞する状態に戻るかを、蓋板4と底板2とで
なす角度の大きさで評価する。近来この蓋体の封止性
は、封止性が悪いと製品としての見栄えが悪いことの
他、切断性能の低下にも繋がる為に重視される品質とな
ってきた。
【0018】 評価尺度 記号 角度の値 状態の記録 ○……8度未満………………蓋体が閉塞しているとみなせる ●……8度以上30度未満…箱の中味は見えないが蓋体が閉塞している感 じがしない ×……30度以上……………箱の中味が見える II.ヒンジ部としての耐久性 蓋体を約70〜80度上方に開いてフイルムを引きだ
し、蓋体を指で押さえて閉塞状態にしてフイルムを切断
する操作を150回繰り返した後の、ヒンジ部の劣化状
態を評価した。
【0019】 評価尺度 記号 劣化の程度 状態の記録 ○……劣化なし……………膨らみが若干大きくなる程度で外観上、封止機 能上に変化がない ●……劣化認められる……ヒンジ部近傍の化粧印刷が剥げ、部分的に捲れ て外観上見苦しい ×……劣化大きい…………ヒンジ部から板紙の内部が露出して見苦しく、 部分的に切断している(又は切断寸前である) 処がある。 III.封止方向のバネ強さ 箱の長手中央部の掩蓋片5の先を吊り上げ、蓋板4と底
板2とでなる角度が45度になるに要する坑力(バネ強
さ)を、バネ計りで測定し評価した。この場合測定値に
は蓋体の重量が加味されて来るので、蓋体の重量は同じ
に揃えて比較する様にした。
【0020】 評価尺度 記号 バネ強さ 状態の記録 ○……25g未満…………………フイルムの取り出し操作に支障なし ●……55g未満〜25g以上…フイルムの取り出し操作に支障あり ×……55g以上…………………フイルムの取り出し操作が困難、 押圧で指に触れる歯山が痛い
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明は上述の構成を持つことにより、
蓋体の封止性ヒンジ部としての耐久性、及び封止方向の
バネ強さの三者を適性な状態に兼備させることができる
と言う効果を発揮する。この効果は従来から渇望されな
がら、どうしても達成できなかったものである。又本発
明で言う折り線Qは、ヒンジ部にしない他の折り線に用
いた時は、稜線としての鮮明さを持ち、部位の平面性を
確保し、それでいて実用時においても稜線部から板紙の
内部が捲れて露出することがないと言う、外観品位を向
上させる効果を持つ。従って本発明は産業界に果たす役
割の大きい優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納箱の折り線の断面構造を例示する
スケッチ概略図
【図2】本発明の収納箱の形状構造を例示する斜視概念
【符号の説明】
1 前板 2 底板 3 後板 4 蓋板 5 掩蓋片 6 開封片 7 歯山 8 脇板 9 局部接合部 10 切取り線 11 脇掩蓋片 12 カシメ具 Q 折り線(ヒンジ部) S 罫線の跡 T 板紙の元の部分の厚み T’膨らんだ部分の厚み t1,t2,t3,t4,t5,t6……薄層 m,n,o,p,q,r……空隙部 M 断面幅 K 切断具 R 巻回フイルム F フイルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前板1、底板2、後板3、蓋板4、脇板
    8及び蓋板4から前板1を覆う方向に延出した掩蓋片5
    である板紙製の部位板面が、各々の折り線の部分でほぼ
    直角に折り曲げて形成された長方形の箱体であって、内
    部に収納したラップフイルムの必要寸法量を適宜に引出
    し切断して用いるラップフイルムの収納箱において、上
    記各折り線部の内の少なくとも後板3と蓋板4との間に
    位置した折り線部は、双方の板面がほぼ水平になる状態
    に戻した時の板紙厚みの方向の断面構造が、板紙が複数
    の薄層に内部剥離しており、剥離した薄層が屈曲し薄層
    間に空隙部を持つことで元の板紙部分の厚みの1.8〜
    3倍の断面寸法を有する状態に膨れた構造であることを
    特徴とするラップフイルムの収納箱。
JP16756992A 1992-06-25 1992-06-25 ラップフイルムの収納箱 Pending JPH068936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16756992A JPH068936A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 ラップフイルムの収納箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16756992A JPH068936A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 ラップフイルムの収納箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH068936A true JPH068936A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15852172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16756992A Pending JPH068936A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 ラップフイルムの収納箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068936A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5850729U (ja) * 1981-09-19 1983-04-06 株式会社東芝 弾性表面波フイルタ
JPS59179494A (ja) * 1983-03-28 1984-10-12 Hitachi Zosen Corp 作業船
JPS6260178A (ja) * 1985-09-10 1987-03-16 Olympus Optical Co Ltd 光学式情報読取装置
JPS6344A (ja) * 1986-06-09 1988-01-05 ペ−・カ−・エル・フエルパツクングスジステ−メ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 切妻形包装体並びにその製法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5850729U (ja) * 1981-09-19 1983-04-06 株式会社東芝 弾性表面波フイルタ
JPS59179494A (ja) * 1983-03-28 1984-10-12 Hitachi Zosen Corp 作業船
JPS6260178A (ja) * 1985-09-10 1987-03-16 Olympus Optical Co Ltd 光学式情報読取装置
JPS6344A (ja) * 1986-06-09 1988-01-05 ペ−・カ−・エル・フエルパツクングスジステ−メ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 切妻形包装体並びにその製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930008693B1 (ko) 두루마리 필름의 분배 케이스
JPH05262349A (ja) 堅実な蓋閉鎖を容易にする保持カット付シガレットパック
JP2000085762A (ja) ロール状長尺体収納カートン
US2888180A (en) Tear strip for dispensing package
JPH068936A (ja) ラップフイルムの収納箱
JPH05178344A (ja) シート分配ケース
JP3827761B2 (ja) 包装用容器
JP5692846B2 (ja) 蓋材および蓋材付き包装体
JP2006298448A (ja) ロール状包装材料収納カートン
JPH0734823Y2 (ja) ラップフィルムの収納ケース
JPH0632351A (ja) ラップフィルムの収納箱
JP2007254026A (ja) 紙箱及びそれを形成するためのブランク板
JPH06171644A (ja) ラップフイルムの収納箱
JP3009515U (ja) 衛生用紙
JP2000062801A (ja) 易開封性包装袋及びその開封方法
JPS6034583Y2 (ja) プラスチツク袋収納箱
JP2007145355A (ja) 衛生用紙入りカートン
JP3237875B2 (ja) ラップフィルム用カートン
JP4124294B2 (ja) ロール収納箱用カッター
JPH0912036A (ja) 滑り止め付きラップカートン
JPH0637127U (ja) シート分配ケース
JPH05330549A (ja) ラップフィルムの収納箱
JPS5911069Y2 (ja) 包装箱体
JP3195470B2 (ja) ラップフイルムの収納箱
JP3011666B2 (ja) シート分配ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970218