JPH0688782A - 濃度測定方法および濃度測定装置 - Google Patents

濃度測定方法および濃度測定装置

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JPH0688782A
JPH0688782A JP4238123A JP23812392A JPH0688782A JP H0688782 A JPH0688782 A JP H0688782A JP 4238123 A JP4238123 A JP 4238123A JP 23812392 A JP23812392 A JP 23812392A JP H0688782 A JPH0688782 A JP H0688782A
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Katsue Kotari
克衛 小足
Atsuki Wada
篤機 和田
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度・確度、感度、再現性、安定性および信
頼性が優れ、ブランク補正が不要で、かつ、保守の必要
性が最小限となる濃度測定方法およびユニット化、モジ
ュール化、小型化が容易な濃度測定装置を提供すること
である。 【構成】 駆動装置18は、サンプル系のセル3と参照
系のセル4との間のセパレータ窓12を平行に変位させ
る。演算装置11は、光検出器2の出力から、サンプル
系のセル3と参照系のセル4との濃度差に比例する吸光
度差の信号を検出するとともに、この吸光度差の信号と
濃度既知の参照系のセル4の濃度とセパレータ窓12の
変位量Δbとから、サンプル系のセル3の濃度を演算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光分析を用いて化学
物質の濃度の定量を行なう濃度測定方法および濃度測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化学物質の濃度の定量には、分
光学的な方法が広く用いられているが、基本原理は、次
の数1で表されるランベルト−ベールの法則に基づいて
いる。
【0003】
【数1】
【0004】上記数1において、 A:サンプルの特定成分のある特性吸収波長λにおける
吸光度 T:サンプルの特定成分のある特性吸収波長λにおける
透過率 a:サンプルの特定成分のある特性吸収波長λにおける
吸光係数 b:セル長またはパス長 c:サンプルの特定成分の濃度
【0005】また、上記透過率Tは、次の数2で表され
る。
【0006】
【数2】
【0007】上記数2において、 I0:特性吸収波長λの入射光強度 It:特性吸収波長λの透過光強度
【0008】液体サンプルの場合はセルを用いる必要が
あるが、既知濃度の標準サンプルと未知濃度のサンプル
について同一セルを使用すれば、吸光係数aとセル長b
について、具体的に知る必要はない。すなわち、aおよ
びbを定数とみなしてab=kとおけば、数1は単純に
次の数3のように表される。
【0009】
【数3】
【0010】標準サンプルの吸光度の測定で、一旦、上
記定数kが決まると、逆に未知サンプルの吸光度を測定
することによりその成分濃度を計算、推定することがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ランベ
ルト−ベールの法則に基づく濃度測定を実際に装置化し
て精度・確度、再現性および信頼性のあるデータを得る
ためには、次のような種々の問題がある。
【0012】(光学系の問題)測光信号は、光源の強度
変動や光検知器の感度変動などに起因するドリフトによ
って変動する。このドリフトを低減、相殺しなければデ
ータは信頼できない。したがって、上記ドリフトを低減
および防止するためには、光源や光検知器を安定化する
必要がある。
【0013】しかし、光源の発光スペクトルは時間とと
もに非線形に変化したり劣化するので、その較正は単純
ではない。また、上記のような、ドリフト対策を講じて
も、長時間にわたってブランク補正をしなくてもよいと
いう保証はない。
【0014】特に、オンラインやインラインのプロセス
計測において、頻繁にブランク補正を実施することは、
煩わしく不便であるばかりでなく、困難な場合も多い。
【0015】このように、光源や光検知器の安定化はコ
ストがかかるわりには、良い結果が期待できない厄介な
問題である。
【0016】一方、液体の場合は、セルを用いて測光す
る必要があるが、サンプルの真の吸収以外に、セル・サ
ンプル・雰囲気間の屈折率の違いによるセル窓材表面で
の反射成分、セル窓材自身の吸収、セルの傷による散乱
成分、汚れによる吸収成分、あるいはサンプル中に浮遊
するごみ、懸濁物質による散乱成分が発生するが、これ
らの因子をどのように除去、相殺するかも測定確度・測
定精度を決める重要な因子である。
【0017】(検量線の問題)サンプルの特定成分の濃
度cとその吸光度Aとの間には、濃度の定量式である数
3で表される関係があるが、実際の場合は、このように
単純ではない。多くの場合、装置定数や測定・実験誤差
が含まれるので、いわゆる検量線を次のようにして作成
する。
【0018】すなわち、作業濃度域を考慮して、適当に
濃度の異なる標準サンプルを作成して吸光度を測定す
る。そして、最小二乗法を適用して係数kを決定し、検
量線を作成する。また、吸光度と濃度との関係が原点を
通らない場合は、数3において、オフセット項k0を付
け加えたA=kc+k0を用いる。
【0019】なお、検量線は、上記のような直線ではな
く、曲線が適合することもある。また、多成分系サンプ
ルの場合は、多変量解析法が使用される。
【0020】ところで、検量線は、通常、個々の装置固
有のもので、互換性、汎用性は保証されていない。ま
た、検量線は、最初に一度作成すればそれで済むもので
もない。長期にわたって使用するには、定期的に検量線
をチェック、較正をしなければ測定値の信頼性は維持さ
れない。
【0021】光源ランプやセルを取り替えた場合は、も
との検量線が使用できるかどうかの判断は単純ではな
い。検量線を作成しなおさなければならないこともしば
しばである。
【0022】(スペクトル解析上の問題)液体系サンプ
ル、特に水溶液のスペクトルは、水のバックグラウンド
信号が重畳しており、このバックグラウンド信号はベー
スラインとも呼ばれている。ベースラインは、光学・電
気系に起因するドリフトによってシフトし、また、傾斜
や湾曲していることもしばしばある。
【0023】これを相殺する手法として、2波長法およ
びベースライン法がある。2波長法とは、特性吸収ピー
ク波長を測定波長に、ピークのすそのあるいは等吸収波
長を参照波長にとり、その強度比をとるものである。一
方、ベースライン法とは、特定吸収ピークの両側のすそ
のに参照波長を取り、両参照波長のすそのにベースライ
ンを引き、このベースラインからピークの高さを測る手
法である。すなわち、両者のちがいは、吸収ピーク高さ
の基準の取り方のちがいである。溶媒などのバックグラ
ウンドに重畳する場合は、ベースライン法が優れてい
る。しかしベースライン法は、3波長を使用するため
に、コスト高になる問題がある。
【0024】2波長法、ベースライン法は優れた手法で
あるが、これらの手法といえども、測定波長と参照波長
の強度比が変化しないという前提条件が存在する。光源
の発光スペクトルのプロファイルは短時間では変化しな
い。しかし、長時間では、この強度比は変化し、ブラン
ク補正を必要とする。光源が劣化したり、光源を取り替
えたりすれば、ブランク補正をやり直さなければならな
い。
【0025】本発明の一つの目的は、精度・確度、感
度、再現性、安定性および信頼性が優れ、ブランク補正
が不要で、検量線の作成が単純もしくは不要であり、か
つ、セルのクリーニングなどの保守の必要性が最小限と
なる濃度測定方法を提供することである。
【0026】また、本発明のいま一つの目的は、ユニッ
ト化、モジュール化、小型化などユーザの多様な要求を
カバーすることができ、温度計あるいは温度コントロー
ラと同じ感覚で使用することができ、ユーザが機器、シ
ステム等に組み込んで、アナログ比例制御、最適濃度域
制御を簡単に行なうことができる安価な濃度測定装置を
提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる濃度測定方法は、光源から光検出器
に到る光路の途中にて光路の軸方向に直列に配置してな
るサンプル系のセルと参照系のセルとがその間に配置さ
れたセパレータ窓にて互いに分離されてなるパス長相補
変調セルを用い、上記サンプル系のセルに成分濃度未知
のサンプルを供給するとともに上記参照系のセルに成分
濃度既知の参照サンプルを供給し、上記セパレータ窓を
上記光源および光検知器のドリフトが無視できる時間内
で周期的に平行移動させ、上記光検出器の出力からサン
プル系のセルと参照系のセルの濃度差に比例する吸光度
差を検出し、この吸光度差と上記参照サンプルの既知の
成分濃度と上記セパレータ窓の変位量とから成分濃度未
知のサンプル成分濃度を演算することを特徴とする。
【0028】上記いま一つの目的を達成するために、本
発明にかかる濃度検出装置は、光源と、この光源からの
光を検知する光検知器と、光源から光検知器に到る光路
の途中にて光路の光軸方向に直列に配置してなるサンプ
ル系のセルと参照系のセルとがその間に配置されたセパ
レータ窓にて互いに分離されてなるパス長相補変調セル
と、上記セパレータ窓を上記光源および光検知器のドリ
フトが無視できる時間内で周期的に平行移動させるセパ
レータ窓駆動手段と、上記光検知器の出力からサンプル
系のセルと参照系のセルの濃度差に比例する吸光度差を
検出するとともに、この吸光度差と上記参照サンプルの
既知の成分濃度と上記セパレータ窓の変位量とから成分
濃度未知のサンプルの成分濃度を演算する演算手段とを
備えたことを特徴とする。
【0029】
【作用】サンプル系と参照系のトータルのセル長は一定
で、サンプル系のセル長がΔb増加したとき、参照系の
セル長はΔb減少する。サンプル系のセルと参照系のセ
ルとの間のセパレータ窓は、平行に変位する。演算手段
は、光検知器の出力から、サンプル系のセルと参照系の
セルとの濃度差に比例する吸光度差の信号を得る。この
吸光度差の信号と濃度既知の参照系セルの濃度とセパレ
ータ窓の変位量Δbとから、サンプル系のセルの濃度を
演算する。
【0030】
【発明の効果】本発明にかかる濃度測定方法によれば、
セパレータ窓のΔbの変位によるサンプル系のセルと参
照系のセルとの濃度差に比例する吸光度差の信号と濃度
既知の参照系セルの濃度とセパレータ窓の変位量とに基
づいて、サンプル系の濃度を演算しているので、サンプ
ル系のセルと参照系のセルとの吸光度差により、セル窓
材の表面反射成分、傷による散乱成分、セル材自身の吸
収成分、雰囲気の吸収、迷光、検知器の暗電流が相殺さ
れ、セパレータ窓のΔbの変位を、光源、光検知器のド
リフトが無視できる短い時間内に行なうことによって、
光源、検知器のドリフトの影響が相殺され、測定データ
の精度・確度、感度および再現性が向上するとともに、
ブランク補正も不要になる。
【0031】また、本発明にかかる濃度測定装置によれ
ば、セパレータ窓が周期的に一定変位量平行移動するパ
ス長相補変調セルを備え、サンプル系のセルと参照系の
セルの濃度差に比例する吸光度差と参照サンプルの既知
の成分濃度とセパレータ窓の変位量とから成分濃度未知
のサンプルの成分濃度を検出しているので、サンプル系
のセルと参照系のセルの濃度差に比例する吸光度差によ
り、また、セパレータ窓が光源、検知器のドリフトが無
視できる時間内で変位することにより、特別な補償手段
を備えることなく、セル窓材の表面反射成分、傷による
散乱成分、セル材自身の吸収成分、雰囲気の吸収、迷
光、検知器の暗電流の相殺が行われるとともに、光源、
検知器のドリフトの影響が相殺され、ユニット化、モジ
ュール化、小型化が容易になり、温度計あるいは温度コ
ントローラと同じ感覚で使用することができ、ユーザが
機器、システム等に組み込んで、アナログ比例制御、最
適濃度域制御を簡単に行なうことができる安価な濃度測
定装置を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して、本発明の実
施例を説明する。本発明にかかる濃度測定装置の全体構
成を図1に示す。
【0033】(濃度測定装置の構成)図1において、光
源1から光検出器2に到る光路の途中に、サンプル系の
セル3と参照系のセル4とを備えてなるパス長相補変調
セル5を配置している。このパス長相補変調セル5のサ
ンプル系のセル3と参照系のセル4は、上記光路の光軸
6方向に直列に配置される。上記光源1から出た光はレ
ンズ7により平行光とされた後、モノクロメータ8にて
単色光に分離される。この単色光は、上記パス長相補変
調セル5のサンプル系のセル3に入射する。また、上記
パス長相補変調セル5のサンプル系のセル3を透過した
光は、参照系のセル4を透過した後、集光レンズ9で集
光され、光検出器2に入射する。この光検出器2の出力
は、濃度の演算装置11に入力する。
【0034】上記光源1としては、たとえばタングステ
ンランプなどの白色光源もしくは発光ダイオード等の発
光素子を用いることができる。また、上記モノクロメー
タ8としては、たとえば光学フィルタもしくは回折格子
等を用いることができる。
【0035】上記パス長相補変調セル5は、たとえば図
2に示すような構成を有する。上記パス長相補変調セル
5のサンプル系のセル3と参照系のセル4とは、セパレ
ータ窓12により、互いに隔離されている。
【0036】上記サンプル系のセル3は、セル筒3aお
よびセル窓25を有し、また参照系のセル4は、セル筒
4aおよびセル窓26を有する。上記セル筒3aおよび
セル筒4aは、その光軸6を合致させるととともに、上
記セパレータ窓12を支持する支持筒の上記軸方向への
移動を許容する間隔をおいて、固定柱13,14により
固定台15に支持している。上記サンプル系のセル3の
セル筒3aとセパレータ窓12の支持筒12aとは、蛇
腹16により結合され、また、上記参照系のセル4のセ
ル筒4aとセパレータ窓12の支持筒12aとは、いま
一つの蛇腹17により結合される。
【0037】上記セパレータ窓12の支持筒12aは、
上記固定柱13,14に回転自在に支持されるとともに
図1の駆動装置18により回転駆動されるウオーム19
に螺合するねじ部材21に、結合部材22により結合さ
れ支持される。上記セパレータ窓12の支持筒12a
は、その光軸6が参照系のセル4の上記セル筒4aおよ
びサンプル系のセル3の上記セル筒3aの光軸6に合致
する。
【0038】上記ウオーム19は駆動装置18により回
転駆動され、それに螺合している上記ねじ部材21が上
記ウオーム19の軸方向に変位し、セパレータ窓12は
上記参照系のセル4のセル筒4aとサンプル系のセル3
のセル筒3aの間で平行に往復移動する。セパレータ窓
12の移動量Δbは、たとえば駆動装置18が上記ねじ
部材21が当接すると信号を出力する左右のリミッタ
(図示せず。)からの上記信号と上記ウオーム19の回
転量から検出する。
【0039】上記セパレータ窓12の移動量Δbは、ね
じ部材21にポテンシヨメータ(図示せず。)を結合
し、このポテンシヨメータの出力により検出することも
できる。
【0040】上記サンプル系のセル3のセル筒3aおよ
び参照系のセル4のセル筒4aには、下側の各入口ポー
ト23から矢印で示すようにサンプルおよび標準サンプ
ルがそれぞれ供給され、上側の各出口ポート24から矢
印で示すようにサンプルおよび標準サンプルがそれぞれ
流出する。この場合、上記パス長相補変調セル5は、フ
ローセルとなる。
【0041】(濃度測定方法)以上に説明した濃度測定
装置において、パス長相補変調セル5のトータルのセル
長bは一定であるから、上記セパレータ窓12が光軸6
方向に移動し、サンプル系のセル3のセル長bsがΔb
増加すると、次の数4に示すように、参照系のセル4の
セル長brがΔb減少し、逆に、サンプル系のセル3の
セル長bsがΔb減少すると、参照系のセル4bsのセル
長がΔb増加する。
【0042】
【数4】
【0043】サンプル系のセル3のセル長bsおよび参
照系のセル4のセル長brの増減量±Δbの検出信号
は、図1に示す駆動装置18から演算装置11に与えら
れる。この演算装置11は、以下に説明するようにし
て、サンプル系のセル3の濃度を演算する。
【0044】(イ)2成分系のサンプルの場合 2成分系のサンプルの成分1,成分2の濃度をそれぞれ
1,c2,その吸光度をそれぞれA1,A2とする。さら
に、サンプル系のセル3と参照系のセル4を区別して、
サンプル系のセル3の成分1,2の濃度をそれぞれ
1s,c2sと表わし、参照系のセル4の成分1,2の濃
度をそれぞれc1r,c2rと表わす。そして、サンプル系
のセル3,参照系のセル4の成分濃度について正規化す
る(数5および数6参照)。
【0045】
【数5】
【0046】
【数6】
【0047】サンプル系のセル3の吸光度Asと参照系
のセル4の吸光度Ar,およびトータルの吸光度Aにつ
いて考える。いま、成分間には、化学的な相互作用はな
いものとする。あるいは、化学的相互作用が無視できる
波長帯を利用する。ランベルト−ベールの法則により、
次の数7および数8が成立する。
【0048】
【数7】
【0049】
【数8】
【0050】トータルの吸光度Aは、サンプル系のセル
3と参照系のセル4の吸光度の単純な和であり、数9で
表わされる。
【0051】
【数9】
【0052】透過率、測光強度により上記吸光度Aを表
せば、数10のようになる。
【0053】
【数10】
【0054】この状態で、パス長相補変調セル5のサン
プル系のセル3のセル長bsがΔb増加し、参照系のセ
ル4のセル長brがΔb減少すると、サンプル系のセル
3の吸光度A′sおよび参照系のセル4の吸光度A′
rは、数11および数12で表される。
【0055】
【数11】
【0056】
【数12】
【0057】また、トータルの吸光度A′は、数13で
示すように、サンプル系のセル3の吸光度A′sおよび
参照系のセル4の吸光度A′rの単純な和である。
【0058】
【数13】
【0059】一方、トータルの吸光度A′を、透過率
T′および測光強度で表わすと、数14となる。
【0060】
【数14】
【0061】上記数13において、Aを左辺に移項し、
吸光度差A′−A=ΔAとおくと、次の数15を得る。
【0062】
【数15】
【0063】ここで、上記吸光度差ΔAは、2波長法で
いう測定波長λsと参照波長λrとの吸光度差ではなく、
同じ波長における吸光度差であることに注意する必要が
ある。
【0064】上記吸光度差ΔAを透過率および強度で表
わすと、次の数16で表される。
【0065】
【数16】
【0066】光検出器2の出力と上記数16から吸光度
差ΔAを知ることができ、この吸光度差ΔA,セパレー
ト窓12の変位量Δb(既知)、および参照系のセル4
の成分1,2の濃度c1r,c2rを用いて、数15および
数5,6から、サンプル系のセル3の成分1,2の濃度
1s,c2sを求めることができる。
【0067】以上の数式では示さなかったが、サンプル
系のセル3のセル窓25および参照系のセル4のセル窓
26の表面反射成分、傷による散乱成分、セル窓25,
26自身の吸収成分、あるいは汚れによる吸収成分など
も、上記吸光度差ΔAの差演算により相殺される。もち
ろん雰囲気の吸収、迷光、検知器の暗電流も相殺され
る。このような無効、有害成分は相殺されて、サンプル
そのものの絶対吸光度に近いものが測定できる。すなわ
ち、装置に依存しない互換性のある検量線が得られる。
また、上記差演算により、セル固有の反射、吸収成分も
相殺されるので、セル互換性がある。さらに、セルの汚
れも同様に相殺されるので、クリーニングの回数も低減
される。
【0068】(ロ)多成分系の場合 上記で説明した2成分系の数15を、多成分系に一般化
すれば、次の数17のようになる。
【0069】
【数17】
【0070】2成分系の数15において、成分1に注目
すれば、成分1の特性吸収波長の中で、成分2の影響を
受けない吸光係数の大きい波長を選び、その波長の吸光
度値を用いる。すなわち、
【0071】
【数18】
【0072】ならば、吸光度差ΔAに対して、数17の
第1項の寄与が支配的となる。
【0073】逆に成分2に注目するときは、数19のよ
うに、成分2の特性吸収波長の中で、成分1の影響を受
けない吸光係数の大きい波長を選んで、その波長での吸
光度値を用いる。すなわち、
【0074】
【数19】
【0075】ならば、吸光度差ΔAに対して、数17の
第2項の寄与が支配的となる。
【0076】ところで、数15において、濃度間の関係
式数5および数6を用いると、次の数20および数21
を得る。
【0077】
【数20】
【0078】
【数21】
【0079】上記数20および数21において、a1
2は吸光係数であるから、(a1−a2)は定数であ
る。したがって、吸光度差ΔAは、成分1に関して、次
の数22で表されるサンプル系のセル3と参照系のセル
4の濃度差に比例する。
【0080】
【数22】
【0081】同様に、成分2に関して、次の数23で表
されるサンプル系のセル3と参照系のセル4との濃度差
に反比例する。
【0082】
【数23】
【0083】これは、数5および数6の2成分系サンプ
ルの濃度の相補関係に由来している。
【0084】参照セル系に既知の成分濃度c1r,c2r
用いることで、数20および数21から、サンプル系の
成分濃度c1s,c2sを求めることができる。
【0085】(ハ)参照系のセル4を成分1のみ単一成
分とした場合 この場合は、溶媒、または水溶液サンプルの場合の水の
場合である。すなわち、数6において、
【0086】
【数24】
【0087】である。したがって、数20および数21
は次の数25および数26のようになる。
【0088】
【数25】
【0089】
【数26】
【0090】すなわち、吸光度差ΔAは、単純にサンプ
ル系のセル3の成分2の濃度c2sに比例することがわか
る。すなわち、上記数25および数26により、吸光度
差ΔAから濃度を求めることができる。
【0091】また、数19の条件、すなわち、成分2の
特性吸収波長の中で、成分1の影響を受けない吸光係数
の大きい波長を選んで、その波長での吸光度値を用いる
と、絶対吸光度に近い値が得られ、装置に依存しない吸
光係数を求めることができる。このような吸光係数は多
成分系の濃度解析に役立つ。
【0092】単波長のみでもよい定量性が得られる場合
も多い。最適な波長の発光ダイオードが入手可能なら
ば、フィルタを用いる必要はない。光学系は単純になり
小型化できる。
【0093】参照系のセル4にサンプル系のセル3の成
分と異なる単一の成分のみ用いる。そしてその吸光度特
性が既知であれば、セル長の変位量の実際値あるいは較
正ができることも明らかである。
【0094】(ニ)サンプル系のセル3が多成分系、参
照系のセル4が単一成分の場合 さらに、サンプル系のセル3が多成分系である場合に一
般化すると、数5および数17は次の数27および数2
8のように表現される。
【0095】
【数27】
【0096】
【数28】
【0097】一般に、溶媒はサンプル系のセル3の大部
分を占め、バックグラウンドスペクトルを形成する。特
に、水溶液系サンプルの場合は、水のバックグラウンド
が大きく、光源1や光検出器2のドリフトの影響を受け
やすく、このドリフトを相殺できれば成分濃度の検出精
度が向上する。
【0098】数27の第1項(c1s−1)は、サンプル
系のセル3と参照系のセル4との溶媒の濃度差である。
完全には相殺されないが、多くの場合、大部分を相殺し
ている。第2項ΣaiΔbcisが成分分析の有用な情報
をもっている。一般的には、回帰手法を適用して、個々
の成分濃度を求める検量線を作成する。
【0099】既に説明したように、個々の成分の吸光係
数は、実験で求めることができるので、波長の選択で単
純解析が可能である場合も多い。面倒な回帰式を適用し
なくてもよい。
【0100】上記では、参照セル系に溶媒1成分のみと
したが、サンプル系の成分構成の中から適切な組合せを
選択して参照サンプルを作成すれば、数17からも明ら
かなように、パス長相補変調セル5での相殺効果が得ら
れることも明らかである。
【0101】(ホ)吸光度差ΔAと測光強度との間の関
係式数16について 光源1、光検出器2のドリフトは長時間の変動であり、
Δbの変位を極く短時間で行えば、入射光強度の測光信
号値I0,I0′は、上記ドリフトの影響を無視できる。
すなわち、
【0102】
【数29】
【0103】である。
【0104】したがって、吸光度差ΔAは、次の数30
で表される。
【0105】
【数30】
【0106】上記数30から分かるように、測光が単純
になる。単光束光学系で問題となる、ブランク測定を必
要としない。したがって、オンラインやインラインの計
測には好都合である。電気信号処理上からも有利であ
る。A/D変換器のダイナミックレンジを有効に利用で
きるメリットもある。
【0107】上記ドリフトが無視できる時間(Δbの変
位時間)は、たとえば、光源1、光検出器2を含めた測
光信号のドリフトが、測光信号強度で1時間当たり1パ
ーセントであるとすると、1秒間あたりの換算ドリフト
は10-5以下になる。信号対雑音比(S/N)105
得るには、秒オーダでΔbを変位すればよいことにな
る。繰り返して変位させる、すなわち、変調させる場合
は、数Hz以下で変調すればよい。これらの条件は、も
ちろん要求精度によって変わるが、この条件は充分実現
可能である。
【0108】ドリフトの影響を無視できる条件では、測
光信号が積算平均すると積算回数の2乗根に比例してラ
ンダム雑音は低減する。ドリフトが大きいと、信号を積
算平均してもランダム雑音は低減しない。
【0109】これに対し、通常の2波長法でいう吸光度
差とは、測定波長λsと参照波長λrとの吸光度差ΔAt
で、次の数31で表される。
【0110】
【数31】
【0111】もし、数32における測定波長と参照波長
との強度比kが一定の場合には、数33が成立する。
【0112】
【数32】
【0113】
【数33】
【0114】光源の発光スペクトルのプロフィルは、短
時間では変化しない。しかし、長時間では光源の発光ス
ペクトルは変化し、この強度比kは変化する。したがっ
て、通常の2波長法では、この変化を較正するために
は、ブランク補正が必要になる。また、光源の劣化や光
源を取り替えた場合は、強度比kの変化に基づく較正が
必要になる。
【0115】以上に説明した実施例の濃度測定方法は、
バックグラウンド信号を相殺して真の吸光度差信号のみ
を得ることができるので、2波長法やベースライン法を
用いなくても、特性吸収ピーク波長のみ、すなわち単波
長で充分な精度の測定が実現できる。しかも、光学系、
電気系の構成は単純である。もちろん、多成分系の複雑
なスペクトルから個々の成分を分離、定量する場合は、
多波長を用いればよいことはいうまでもない。
【0116】(実験例)図2のパス長相補変調セル5を
使用し、参照系のセル4を純水とし、また、サンプル系
のセル3を、2.0mol/l,1.0mol/l,
0.5mol/l,0.25mol/lおよび0.12
5mol/lのサッカロース水溶液とし、Δb≒1mm
としたときの、各サッカロース水溶液の差吸光度を測定
した結果を図4に示す。
【0117】図4から分かるように、吸光度差は、波長
1500nm〜1800nmの領域で、サッカロース水
溶液の濃度に比例して変化していることが分かる。
【0118】なお、以上に説明した実施例において、簡
易な濃度測定では、図2で説明したパス長相補変調セル
5のセパレータ窓12の支持筒12aから外部に取り出
したレバー(図示せず。)で、リミッタ間の固定距離を
手動移動させて、測定することもできる。
【0119】また、図2で説明した構成を有するパス長
相補変調セル5に代えて、液体の非圧縮性を利用し、図
3に示すように、対向する側壁に光学窓25,26をそ
れぞれ設けた一つのケーシング27をサンプル系のセル
3と参照系のセル4とに分離するセパレータ窓12を、
ゴムや金属からなる変位膜28で支持し、参照系のセル
4に連通するダイヤフラム装置29もしくはピストンポ
ンプ31のピストン32を矢印で示すように往復動させ
ることにより、平行に変位させるようにしてもよい。な
お、図3において、図2に対応する部分には対応する符
号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0120】(濃度コントローラへの適用例)本発明
を、濃度コントローラに適用した実施例について説明す
る。
【0121】2成分系の数20および数21について、
1s:c1r(またはc2s:c2r)の大小関係から次の3
つの場合に分類する。(a1−a2)>0となるように特
性波長を選ぶ(できれば、a1≫a2,a2〜0)
【0122】(1)サンプル系の濃度c1sが参照系のセ
ル4の濃度c1rより高いとき(c1s>c1r),ΔA>0
となり、その大きさは濃度差に比例する。 (2)サンプル系の濃度c1sが参照系のセル4の濃度c
1rより低いとき(c1s<c1r),ΔA<0となり、その
大きさは濃度差に比例する。 (3)サンプル系の濃度c1sが参照系のセル4の濃度c
1rに等しいとき(c1s=c1r),ΔA=0となり、Δb
が変化しても吸光度差は変化しない。
【0123】ΔAは、単純に濃度差の比例制御信号にな
っており、オンラインにおける濃度制御信号に好都合で
あることがわかる。参照系のセル4に注目成分の注目濃
度の標準を用いると、標準との差異の検出と濃度の制御
が簡単に実現できる。工数と熟練を要する検量線の作成
を必要としない。
【0124】また、Δbを連続的に滑らかに一定速度で
変位、変調すれば、Δbの時間変化率を取っても、同様
のことがいえる。サンプル系のセル3と参照系のセル4
の濃度差は、吸光度差の時間変化率に比例する。この場
合、間欠信号ではなく連続信号が取り出せる利点があ
る。数30の処理に、ログアンプを用いれば、A/D変
換する必要がなく、単純なコントローラで、高度な制御
が実現できる。
【0125】他の応用として、相補セルを2ユニットを
用いて、1ユニットを注目成分の許容濃度上限、もう1
ユニットは許容下限濃度にセットするようにすれば、許
容範囲の濃度制御が簡単に実現できる。
【0126】濃縮、希釈、抽出工程の濃度モニタ、制御
に最適である。また、劣化や変成など計量、数量化しに
くい特性変化を標準または新品と比較して差異を調べる
ときに便利であり、たとえば、エンジンオイルやマシン
オイルの劣化の評価に利用できる。
【0127】(濁度計への適用例)本発明を、濁度計に
適用した実施例について説明する。本発明は、濁りのあ
るサンプルの測定にも有効であるが、濁度計にも適用す
ることができる。
【0128】濁度とは、溶媒、たとえば水中に浮遊する
粒子による光散乱現象に起因する透過光の減光量であ
る。濁度計では、入射光量で透過光量を正規化するが、
通常、入射光量は正確、精密に測定することは非常に困
難であり、装置依存性がある。また、一般には、散乱特
性の表現には絶対基準がないため、不便である。
【0129】本発明を濁度計に適用した場合、数24お
よび数25により、粒子濃度c2sが求められる。上記数
24および数25において、係数(a2−a1)は吸光係
数というより、溶媒中の散乱係数もしくは散乱断面積に
相当する係数と考えることができる。
【0130】上記数24および数25により、セルの窓
材の表面反射成分、傷による散乱成分、セル材自身の吸
収成分、あるいは汚れによる吸収成分などの無効、有害
成分が相殺され、サンプルそのものの絶対吸光度に近い
ものが測定できる。すなわち、装置に依存しない値が得
られる。また、セル固有の反射、吸収成分も相殺されて
いるから、セル互換性がある。濁度計で問題となるセル
の汚れも同様に相殺されるから、クリーニングのメンテ
ナンスの回数も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる濃度測定装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】 図1の濃度測定装置に使用される一つのパス
長相補変調セルの構成を示す説明図である。
【図3】 いま一つのパス長相補変調セルの構成を示す
説明図である。
【図4】 図2のパス長相補変調セルを使用して5つの
異なる濃度を有するサッカロース水溶液の吸光度差を測
定した測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 光検出器 3 サンプル系のセル 3a セル筒 4 参照系のセル 4a セル筒 5 パス長相補変調セル 6 光軸 7 レンズ 8 モノクロメータ 9 集光レンズ 11 演算装置 12 セパレータ窓 13 固定柱 14 固定柱 15 固定台 16 蛇腹 17 蛇腹 18 駆動装置 19 ウオーム 21 ねじ部材 22 結合部材 23 入口ポート 24 出口ポート 25 セル窓 26 セル窓 27 ケーシング 28 変位膜 29 ダイヤフラム装置 31 ピストンポンプ 32 ピストン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から光検出器に到る光路の途中にて
    光路の軸方向に直列に配置してなるサンプル系のセルと
    参照系のセルとがその間に配置されたセパレータ窓にて
    互いに分離されてなるパス長相補変調セルを用い、上記
    サンプル系のセルに成分濃度未知のサンプルを供給する
    とともに上記参照系のセルに成分濃度既知の参照サンプ
    ルを供給し、上記セパレータ窓を上記光源および光検知
    器のドリフトが無視できる時間内で周期的に平行移動さ
    せ、上記光検出器の出力からサンプル系のセルと参照系
    のセルの濃度差に比例する吸光度差を検出し、この吸光
    度差と上記参照サンプルの既知の成分濃度と上記セパレ
    ータ窓の変位量とから成分濃度未知のサンプル成分濃度
    を演算することを特徴とする濃度検出方法。
  2. 【請求項2】 光源と、この光源からの光を検知する光
    検知器と、光源から光検知器に到る光路の途中にて光路
    の光軸方向に直列に配置してなるサンプル系のセルと参
    照系のセルとがその間に配置されたセパレータ窓にて互
    いに分離されてなるパス長相補変調セルと、上記セパレ
    ータ窓を上記光源および光検知器のドリフトが無視でき
    る時間内で周期的に平行移動させるセパレータ窓駆動手
    段と、上記光検知器の出力からサンプル系のセルと参照
    系のセルの濃度差に比例する吸光度差を検出するととも
    に、この吸光度差と上記参照サンプルの既知の成分濃度
    と上記セパレータ窓の変位量とから成分濃度未知のサン
    プルの成分濃度を演算する演算手段とを備えたことを特
    徴とする濃度検出装置。
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