JPH0688014A - 二次接着用不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
二次接着用不飽和ポリエステル樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0688014A JPH0688014A JP23834192A JP23834192A JPH0688014A JP H0688014 A JPH0688014 A JP H0688014A JP 23834192 A JP23834192 A JP 23834192A JP 23834192 A JP23834192 A JP 23834192A JP H0688014 A JPH0688014 A JP H0688014A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- frp
- unsaturated polyester
- resin composition
- polyester resin
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- Pending
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- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】不飽和ポリエステル樹脂にスチレン系重合体、
アクリル系重合体、スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂
の一種または二種以上を配合し、二次接着用不飽和ポリ
エステル樹脂組成物とする。 【効果】ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ／レジコン、レジコン
／ＦＲＰ等の組み合わせに対する二次接着において、極
めて高い密着性と二次接着強度を有する。
アクリル系重合体、スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂
の一種または二種以上を配合し、二次接着用不飽和ポリ
エステル樹脂組成物とする。 【効果】ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ／レジコン、レジコン
／ＦＲＰ等の組み合わせに対する二次接着において、極
めて高い密着性と二次接着強度を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガラス繊維強化プラスチ
ック（以下ＦＲＰと記す）同士、またはＦＲＰとレジコ
ン等の二次接着材の製造に使用する二次接着用ポリエス
テル樹脂組成物に関する。
ック（以下ＦＲＰと記す）同士、またはＦＲＰとレジコ
ン等の二次接着材の製造に使用する二次接着用ポリエス
テル樹脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】浄化槽、水タンク、その他各種貯槽、構
造材等に応用されるＦＲＰとＦＲＰの二次接着材や、ガ
ラス繊維強化プラスチックモルタルパイプ（以下ＦＲＰ
Ｍ管と記す）、コンクリートヒューム管、人造大理石補
強用ＦＲＰ等に用いられるＦＲＰとレジコンの二次接着
材の製造に際し、その二次接着の施行において施行面に
そのまま構造用接着剤、プライマーを使用して接着する
方法が一般的に行われているが、より強固な接着性を得
るため予め接着面を粗面に研磨することも行われてい
る。
造材等に応用されるＦＲＰとＦＲＰの二次接着材や、ガ
ラス繊維強化プラスチックモルタルパイプ（以下ＦＲＰ
Ｍ管と記す）、コンクリートヒューム管、人造大理石補
強用ＦＲＰ等に用いられるＦＲＰとレジコンの二次接着
材の製造に際し、その二次接着の施行において施行面に
そのまま構造用接着剤、プライマーを使用して接着する
方法が一般的に行われているが、より強固な接着性を得
るため予め接着面を粗面に研磨することも行われてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表面研磨にお
ける作業工数の増加、作業雰囲気の悪化や、プライマー
の塗布、硬化後にＦＲＰの積層硬化を行うために待ち時
間や作業工数の増加等の問題点が多い。しかも最近の要
求されている密着性、二次接着強度に応じる為には、従
来の接着剤の物理的なアンカー効果だけによるのでは不
充分となってきており、改善が要望されてきていた。
ける作業工数の増加、作業雰囲気の悪化や、プライマー
の塗布、硬化後にＦＲＰの積層硬化を行うために待ち時
間や作業工数の増加等の問題点が多い。しかも最近の要
求されている密着性、二次接着強度に応じる為には、従
来の接着剤の物理的なアンカー効果だけによるのでは不
充分となってきており、改善が要望されてきていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
に関し鋭意研究を行った結果、ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ
／レジコン、レジコン／ＦＲＰ等の組合せ二次接着にお
いて、物理的な手法、工法に依らないで非常に高い密着
性、二次強度を有する二次接着用不飽和ポリエステル樹
脂を得ることが出来た。
に関し鋭意研究を行った結果、ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ
／レジコン、レジコン／ＦＲＰ等の組合せ二次接着にお
いて、物理的な手法、工法に依らないで非常に高い密着
性、二次強度を有する二次接着用不飽和ポリエステル樹
脂を得ることが出来た。
【０００５】即ち、本発明の二次接着用不飽和ポリエス
テル樹脂組成物は不飽和ポリエステル樹脂にスチレン系
重合体、アクリル系重合体、またはアクリル・スチレン
共重合体等の熱可塑性樹脂の一種または二種以上を重量
比で２〜２０％配合することを特徴とするものである。
テル樹脂組成物は不飽和ポリエステル樹脂にスチレン系
重合体、アクリル系重合体、またはアクリル・スチレン
共重合体等の熱可塑性樹脂の一種または二種以上を重量
比で２〜２０％配合することを特徴とするものである。
【０００６】本発明の樹脂組成物における不飽和ポリエ
ステル樹脂は、例えば無水フタル酸、無水マレイン酸等
のカルボキシル基とプロピレングリコール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール等の水酸基との間のエ
ステル結合が、高分子化合物形成の主要原因となってい
るような一群の化合物で、不飽和ポリエステル樹脂は不
飽和ポルエステルを重合可能のモノマー（例えばスチレ
ン）に混合したものであり、スチレン系重合体は例えば
ポリスチレンバウダー、ポリスチレンのスチレン溶解液
等が用いられ、アクリル系重合体は例えばポリメチルメ
タアクリレート（Ｐ−ＭＭＡ）バウダー、シロップ等及
びこれらの共重合物は例えばスチレン／メチルメタアク
リレートのコポリマーパウダー、シロップ等である。
ステル樹脂は、例えば無水フタル酸、無水マレイン酸等
のカルボキシル基とプロピレングリコール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール等の水酸基との間のエ
ステル結合が、高分子化合物形成の主要原因となってい
るような一群の化合物で、不飽和ポリエステル樹脂は不
飽和ポルエステルを重合可能のモノマー（例えばスチレ
ン）に混合したものであり、スチレン系重合体は例えば
ポリスチレンバウダー、ポリスチレンのスチレン溶解液
等が用いられ、アクリル系重合体は例えばポリメチルメ
タアクリレート（Ｐ−ＭＭＡ）バウダー、シロップ等及
びこれらの共重合物は例えばスチレン／メチルメタアク
リレートのコポリマーパウダー、シロップ等である。
【０００７】これら熱可塑性樹脂を配合するに際して特
別な制限、条件はなく、その一種または二種以上を液状
はたはパウダー状において重量比で２〜20％（液状の場
合には固形分換算すること）、更に良好には５〜10％添
加して単に機械的に混合すれば良い。この使用に際して
は、母材のＦＲＰまたはチジンの表面にブリードしてい
るスチレン系重合体、アクリル系重合体またはその共重
合物が積層された未硬化の樹脂組成物に溶解され、その
後樹脂組成物が硬化することにより母材と積層された樹
脂組成物との間には一体化された強固な密着層が形成さ
れる。
別な制限、条件はなく、その一種または二種以上を液状
はたはパウダー状において重量比で２〜20％（液状の場
合には固形分換算すること）、更に良好には５〜10％添
加して単に機械的に混合すれば良い。この使用に際して
は、母材のＦＲＰまたはチジンの表面にブリードしてい
るスチレン系重合体、アクリル系重合体またはその共重
合物が積層された未硬化の樹脂組成物に溶解され、その
後樹脂組成物が硬化することにより母材と積層された樹
脂組成物との間には一体化された強固な密着層が形成さ
れる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【０００９】実施例１ 不飽和ポリエステル樹脂（三井東圧化学（株）製、エス
ターＧ−13）を90％、パウダー状ポリスチレン（三井東
圧化学（株）製、トーポレックス）を10％( 重量比) 混
合し、充分な機械攪拌を実施後、その樹脂液を使用して
積層した。積層については450 番のガラスマット３枚を
使用した。また硬化剤系としては促進剤（ナフテン酸コ
バルト）を0.5 ％添加し、触媒としてメチルエチルケト
ンパーオキサイドを1.0 ％（樹脂液に対し）添加した。
室温で３時間放置し完全に硬化後、アフターキュアーと
して90℃で２時間乾燥機に投入した。室温迄冷却後、上
と同じ条件にて積層し硬化後に密着性、二次接着性を測
定した。測定結果としては「ＦＲＰ／ＦＲＰの界面剥離
の状態は全て母材破壊」であった。
ターＧ−13）を90％、パウダー状ポリスチレン（三井東
圧化学（株）製、トーポレックス）を10％( 重量比) 混
合し、充分な機械攪拌を実施後、その樹脂液を使用して
積層した。積層については450 番のガラスマット３枚を
使用した。また硬化剤系としては促進剤（ナフテン酸コ
バルト）を0.5 ％添加し、触媒としてメチルエチルケト
ンパーオキサイドを1.0 ％（樹脂液に対し）添加した。
室温で３時間放置し完全に硬化後、アフターキュアーと
して90℃で２時間乾燥機に投入した。室温迄冷却後、上
と同じ条件にて積層し硬化後に密着性、二次接着性を測
定した。測定結果としては「ＦＲＰ／ＦＲＰの界面剥離
の状態は全て母材破壊」であった。
【００１０】実施例２ 不飽和ポリエステル樹脂（三井東圧化学（株）製、エス
ターＣＲ−2311）を95％、スチレン溶解液状ポリスチレ
ン（三井東圧化学（株）製、エスターＥＭ−116 ）を５
％混合し、機械攪拌を実施後その樹脂液を使用して積層
した。積層条件は実施例１と同じである。積層後50℃の
乾燥機中にて60分間放置して硬化させた。
ターＣＲ−2311）を95％、スチレン溶解液状ポリスチレ
ン（三井東圧化学（株）製、エスターＥＭ−116 ）を５
％混合し、機械攪拌を実施後その樹脂液を使用して積層
した。積層条件は実施例１と同じである。積層後50℃の
乾燥機中にて60分間放置して硬化させた。
【００１１】室温まで冷却後、上と同じ樹脂液にてレジ
コンを製造し( レジコン組成は充填材として炭酸カルシ
ウムを85％、樹脂液を15％の割合で混合したものであ
り、促進剤にはナフテン酸コバルトを0.5 ％、触媒には
メチルエチルケトンパーオキサイドを1.0 ％添加した）
ＦＲＰの上に注型し、室温にて１昼夜放置し、硬化後80
℃の乾燥機に１時間投入放置し硬化後80℃の乾燥機に１
時間投入してアフターキュアーを実施した。そして室温
冷却後に密着性、二次接着性を測定した。
コンを製造し( レジコン組成は充填材として炭酸カルシ
ウムを85％、樹脂液を15％の割合で混合したものであ
り、促進剤にはナフテン酸コバルトを0.5 ％、触媒には
メチルエチルケトンパーオキサイドを1.0 ％添加した）
ＦＲＰの上に注型し、室温にて１昼夜放置し、硬化後80
℃の乾燥機に１時間投入放置し硬化後80℃の乾燥機に１
時間投入してアフターキュアーを実施した。そして室温
冷却後に密着性、二次接着性を測定した。
【００１２】測定結果は「ＦＲＰ／レジコンの界面剥離
の状態は全てＦＲＰの母材破壊、レジコンの鱗片状剥
離」であった。
の状態は全てＦＲＰの母材破壊、レジコンの鱗片状剥
離」であった。
【００１３】実施例３ 実施例２と同じ条件にてレジコン／ＦＲＰの密着性、二
次接着性を測定した。測定結果は「レジコン／ＦＲＰの
界面剥離の状態は全てレジコンの鱗片状剥離、ＦＲＰの
母材破壊」であった。
次接着性を測定した。測定結果は「レジコン／ＦＲＰの
界面剥離の状態は全てレジコンの鱗片状剥離、ＦＲＰの
母材破壊」であった。
【００１４】
【発明の効果】本発明の二次接着用不飽和ポリエステル
樹脂組成物によれば、ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ／レジコ
ン、レジコン／ＦＲＰ等の組合せにおける接着複合材に
おいて、従来の塗布型接着剤による複合材で得られなか
った、強固で、一体構造と同等な接着強度を得ることが
出来、複合材の用途を更に大きく拡大することが可能と
なり、産業に利するところ極めて大である。
樹脂組成物によれば、ＦＲＰ／ＦＲＰ、ＦＲＰ／レジコ
ン、レジコン／ＦＲＰ等の組合せにおける接着複合材に
おいて、従来の塗布型接着剤による複合材で得られなか
った、強固で、一体構造と同等な接着強度を得ることが
出来、複合材の用途を更に大きく拡大することが可能と
なり、産業に利するところ極めて大である。
Claims (1)
- 【請求項１】不飽和ポリエステル樹脂にスチレン系重合
体、アクリル系重合体、またはアクリル・スチレン共重
合体等の熱可塑性樹脂の一種または二種以上を重量比で
２〜２０％配合することを特徴とする二次接着用不飽和
ポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23834192A JPH0688014A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 二次接着用不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23834192A JPH0688014A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 二次接着用不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0688014A true JPH0688014A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17028766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23834192A Pending JPH0688014A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 二次接着用不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0688014A (ja) |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP23834192A patent/JPH0688014A/ja active Pending
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