JPH0686609B2 - 射出成形用バインダ - Google Patents
射出成形用バインダInfo
- Publication number
- JPH0686609B2 JPH0686609B2 JP62166297A JP16629787A JPH0686609B2 JP H0686609 B2 JPH0686609 B2 JP H0686609B2 JP 62166297 A JP62166297 A JP 62166297A JP 16629787 A JP16629787 A JP 16629787A JP H0686609 B2 JPH0686609 B2 JP H0686609B2
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- JP
- Japan
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- injection molding
- binder
- degreasing
- present
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、射出成形用バインダ、詳しくは、成形性、脱
脂性及び焼結性などの物性に優れた射出成形用バインダ
に関する。
脂性及び焼結性などの物性に優れた射出成形用バインダ
に関する。
鉄及び合金などの金属粉末やセラミックス粉末などの射
出成形は、一般に次のようにして行われている。上記の
金属粉末やセラミックス粉末にバインダを添加してコン
パウンドとし、このコンパウンドを射出成形機にかけて
射出成形し、次いでバインダを成形物から除去（脱脂）
した後、脱脂された成形物を焼結して製品を得る。
出成形は、一般に次のようにして行われている。上記の
金属粉末やセラミックス粉末にバインダを添加してコン
パウンドとし、このコンパウンドを射出成形機にかけて
射出成形し、次いでバインダを成形物から除去（脱脂）
した後、脱脂された成形物を焼結して製品を得る。
そして、上記バインダとしては、従来、熱可塑性樹脂や
ワックスなどが用いられている。
ワックスなどが用いられている。
そして、前記バインダとしては、次のような性能を有し
ていることが要求される。
ていることが要求される。
（１）バインダの添加されたコンパウンドが射出成形機
により成形可能である。
により成形可能である。
（２）上記コンパウンドを用いて射出成形された成形物
が焼結工程にかかるまで破損されない強度を有する。
が焼結工程にかかるまで破損されない強度を有する。
（３）成形物の脱脂が容易である（脱脂時間が短く、且
つ脱脂温度が低い）。
つ脱脂温度が低い）。
（４）成形物の焼結性が良い（寸法変化が小さく且つ強
度が大きく、しかも、高密度の製品が得られる）。
度が大きく、しかも、高密度の製品が得られる）。
しかしながら、従来用いられているバインダは、上記
（１）の性能は満足しているものの、その他の性能は未
だ不満足なものであった。例えば、ワックス又は熱可塑
性樹脂などを主成分とする従来のバインダを用いた場合
は、脱脂に70時間以上もの時間がかかった。
（１）の性能は満足しているものの、その他の性能は未
だ不満足なものであった。例えば、ワックス又は熱可塑
性樹脂などを主成分とする従来のバインダを用いた場合
は、脱脂に70時間以上もの時間がかかった。
従って、本発明の目的は、バインダとして要求される上
記の性能を全て満足した、即ち、成形性、脱脂性及び焼
結性などの物性に優れた射出成形用バインダを提供する
ことにある。
記の性能を全て満足した、即ち、成形性、脱脂性及び焼
結性などの物性に優れた射出成形用バインダを提供する
ことにある。
本発明は、前記目的を、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール又はポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコールのポリオキシアルキレン縮合物
であるポリオキシアルキレン系ポリエーテルからなる射
出成形用バインダにより達成したものである。
プロピレングリコール又はポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコールのポリオキシアルキレン縮合物
であるポリオキシアルキレン系ポリエーテルからなる射
出成形用バインダにより達成したものである。
以下、本発明の射出成形用バインダについて詳述する。
本発明の射出成形用バインダを構成するポリオキシアル
キレン系ポリエーテルは、ポリエチエングリコール、ポ
リプロピレングリコール又はポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコールのポリオキシアルキレン（ポ
リオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、あるいはポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレン）縮合物であ
る。
キレン系ポリエーテルは、ポリエチエングリコール、ポ
リプロピレングリコール又はポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコールのポリオキシアルキレン（ポ
リオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、あるいはポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレン）縮合物であ
る。
このようなポリオキシアルキレン系ポリエーテルとし
て、プルロニック（旭電化工業株式会社製品）、テトロ
ニック（旭電化工業株式会社製品）などのノニオン系界
面活性剤が市販されており、これらの市販品を用いるこ
とができる。
て、プルロニック（旭電化工業株式会社製品）、テトロ
ニック（旭電化工業株式会社製品）などのノニオン系界
面活性剤が市販されており、これらの市販品を用いるこ
とができる。
本発明の射出成形用バインダには、上記ポリオキシアル
キレン系ポリエーテルの他に、副次的成分として、天然
ワックス、合成ワックス、脂肪酸、脂肪酸アルコールエ
ステル、セルロース、油脂、水、金属石鹸、熱可塑性樹
脂（ポリエチレン、ポリプロピレンなど）などを適宜配
合することができる。
キレン系ポリエーテルの他に、副次的成分として、天然
ワックス、合成ワックス、脂肪酸、脂肪酸アルコールエ
ステル、セルロース、油脂、水、金属石鹸、熱可塑性樹
脂（ポリエチレン、ポリプロピレンなど）などを適宜配
合することができる。
本発明の射出成形用バインダは、常温で固形となるよう
調製するのが好ましく、ポリオキシアルキレン系ポリエ
ーテルの選択や副次的成分の配合により、融点又は流動
点を容易に調整することができる。
調製するのが好ましく、ポリオキシアルキレン系ポリエ
ーテルの選択や副次的成分の配合により、融点又は流動
点を容易に調整することができる。
本発明の射出成形用バインダを用いて射出成形用コンパ
ウンドを製造する場合は、金属粉末又はセラミックス粉
末に本発明の射出成形用バインダを80〜150℃で添加混
練するのが好ましく、その添加量は、使用する金属粉末
又はセラミックス粉末の粒度分布に応じて常法により増
減調整すれば良い。
ウンドを製造する場合は、金属粉末又はセラミックス粉
末に本発明の射出成形用バインダを80〜150℃で添加混
練するのが好ましく、その添加量は、使用する金属粉末
又はセラミックス粉末の粒度分布に応じて常法により増
減調整すれば良い。
本発明の射出成形用バインダが添加されたコンパウンド
の射出成形、脱脂、及び焼結は、従来のこの種のコンパ
ウンドにおける場合と同様にして行うことができる。
の射出成形、脱脂、及び焼結は、従来のこの種のコンパ
ウンドにおける場合と同様にして行うことができる。
上述の本発明の射出成形用バインダによれば、脱脂温度
300℃、脱脂時間３時間で約50％以上の脱脂が可能であ
り、また通常10〜24時間、成形物の形状によっては５時
間位で、ほぼ完全に脱脂することが可能である。
300℃、脱脂時間３時間で約50％以上の脱脂が可能であ
り、また通常10〜24時間、成形物の形状によっては５時
間位で、ほぼ完全に脱脂することが可能である。
以下に本発明の実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明
する。
する。
実施例１ （１）コンパウンドの製造 合金粉末（SUS304-20ミクロン）100部（重量部、以下同
じ）と、プルロニック界面活性剤（旭電化工業株式会社
製品）6.0部、天然ワックス2.0部、合成ワックス1.0
部、脂肪酸アルコールエステル1.0部、脂肪酸0.5部及び
金属石鹸1.0部からなる射出成形用バインダとを80〜95
℃で30分間ミキサーで混練した。この混練物は、ペース
ト状で流動可能であった。混練完了後、混練物を常温ま
で冷却し、粒状乃至塊状に粉砕し、コンパウンドを得
た。
じ）と、プルロニック界面活性剤（旭電化工業株式会社
製品）6.0部、天然ワックス2.0部、合成ワックス1.0
部、脂肪酸アルコールエステル1.0部、脂肪酸0.5部及び
金属石鹸1.0部からなる射出成形用バインダとを80〜95
℃で30分間ミキサーで混練した。この混練物は、ペース
ト状で流動可能であった。混練完了後、混練物を常温ま
で冷却し、粒状乃至塊状に粉砕し、コンパウンドを得
た。
（２）射出成形 スクリュー型射出成形機を用い、シリンダ温度60〜80
℃、金型温度25℃で、上記コンパウンドをJIS引張型ダ
ンベル（引張り部分幅10mm、厚さ5mm、長さ30mm、つか
み部分を含めた全長80mm）で射出成形した。
℃、金型温度25℃で、上記コンパウンドをJIS引張型ダ
ンベル（引張り部分幅10mm、厚さ5mm、長さ30mm、つか
み部分を含めた全長80mm）で射出成形した。
（３）脱脂及び焼結 射出成形により得られた成形物を窒素雰囲気中400℃に
６時間かけて昇温し、該温度に15時間維持した後、冷却
した。冷却終了後、減量測定で97〜100％の脱脂を確認
した。
６時間かけて昇温し、該温度に15時間維持した後、冷却
した。冷却終了後、減量測定で97〜100％の脱脂を確認
した。
脱脂した成形物を水素雰囲気中で常法により焼結した。
（４）焼結物の物性 得られた焼結物の物性は次の通りであった。
抗折力（kg/cm） 48 伸び（％） 31 硬度（HRB） 68 密度（％） 96 〔発明の効果〕 本発明の射出成形用バインダは、成形性、脱脂性及び焼
結性などの物性に優れたものである。
結性などの物性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八森 英夫 東京都千代田区内神田１−７−４ 晃永ビ ル アデカ・ファインケミカル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−34101（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−11562（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ングリコールのポリオキシアルキレン縮合物であるポリ
オキシアルキレン系ポリエーテルからなる射出成形用バ
インダ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62166297A JPH0686609B2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 | 射出成形用バインダ |
| US07/211,756 US4898902A (en) | 1987-07-03 | 1988-06-27 | Binder composition for injection molding |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62166297A JPH0686609B2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 | 射出成形用バインダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6411908A JPS6411908A (en) | 1989-01-17 |
| JPH0686609B2 true JPH0686609B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=15828731
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62166297A Expired - Fee Related JPH0686609B2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 | 射出成形用バインダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0686609B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0689369B2 (ja) * | 1988-05-31 | 1994-11-09 | アデカ・ファインケミカル株式会社 | 射出成形用バインダ組成物 |
| JPH0711012B2 (ja) * | 1990-02-06 | 1995-02-08 | 三洋化成工業株式会社 | 成形用組成物および焼結体の製造方法 |
| DE69213334T2 (de) * | 1991-06-07 | 1997-02-20 | Nalco Chemical Co | Verfahren und Zusammensetzung zum Binden keramischer Pulver |
| JP5053505B2 (ja) * | 2004-06-14 | 2012-10-17 | 積水化学工業株式会社 | 加熱消滅性樹脂粒子及びその製造方法 |
| AU2005329527B2 (en) | 2005-03-23 | 2011-10-27 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Thermally disappearing resin particle |
| JP4877476B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2012-02-15 | 東洋製罐株式会社 | ヒートシール装置 |
| WO2010058655A1 (ja) | 2008-11-21 | 2010-05-27 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | テープ記録装置におけるデータの上書き制御方法、上書き制御プログラム、及びテープ記録装置 |
| CN103381481A (zh) * | 2012-05-03 | 2013-11-06 | 湖南科技大学 | 一种金刚石纤维及其制备方法和用途 |
| CN111826540A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-10-27 | 丽水学院 | 一种max相金属陶瓷注射成型工艺 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6134101A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-18 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 永久磁石用合金粉末の成型改良剤 |
| JPS6311562A (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-19 | 日産自動車株式会社 | 射出成形用材料 |
-
1987
- 1987-07-03 JP JP62166297A patent/JPH0686609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6411908A (en) | 1989-01-17 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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