JPH0686200U - 車両周辺監視装置 - Google Patents

車両周辺監視装置

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JPH0686200U
JPH0686200U JP2479093U JP2479093U JPH0686200U JP H0686200 U JPH0686200 U JP H0686200U JP 2479093 U JP2479093 U JP 2479093U JP 2479093 U JP2479093 U JP 2479093U JP H0686200 U JPH0686200 U JP H0686200U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査路面に反射率の低い物体が存在しても確
実に警報を出力するよう改良した車両周辺監視装置を提
供することを目的とする。 【構成】 パターン光投光器3が、レーザ光入射に対し
投影面に正方格子状に輝点マトリクスを投影する。撮像
機4がこの輝点マトリクスの輝点パターンを撮像する。
データ処理部10が撮像機から得られる画像を処理する
ことによって障害物や溝あるいは人等の存在を検知する
と共に、検査路面より輝点が抽出できなかった場合は、
輝点が消失した位置に不明物体が存在することを警報す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車などの車両の周辺を監視して車両運転におけるドライバーの安 全確認を支援するのに有効に適用される車両周辺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両周辺監視装置としては、パターン光投光器によって格子状の輝点パ ターンを路面に投影し、平坦路面に投影された輝点パターンを撮像機で撮像して 参照データを作成し、検査路面に投影された輝点パターンと対比することによっ て物体や溝あるいは人等の存在を検知するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、従来の車両周辺監視装置は、平坦路面より得られた輝点と検 査路面より得られた輝点とを対比して物体や溝あるいは人等を検知するようにし ていた。 このため、検査路面に存在する物体の反射率が非常に小さい場合は輝点が消失 して、平坦路面より得られた輝点との対比を行なうことが出来なくなり、物体が 存在するにもかかわらず物体が存在しないと判定されることがあった。 本考案は、検査路面に存在する物体の反射率が非常に小さい場合でも確実に警 報を出力するよう改良した車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案により成された車両周辺監視装置は、レーザ光 入射により監視領域に輝点パターンを投影するパターン光投光器と、該輝点パタ ーンを撮像する撮像機と、該撮像機から得られる画像を処理して障害物や溝ある いは人等の存在を検知するデータ処理部とを備えることを特徴としている。
【0005】 前記データ処理部は、平坦路面に投影された輝点パターンを撮像した前記撮像 機からの画像信号による画素データから輝点パターンを抽出して各輝点座標を含 む参照データを作成する参照データ作成手段と、検査路面に投影された輝点パタ ーンを撮像した前記撮像機からの画像信号による画素データに基づいて抽出した 輝点と前記参照データの各輝点を対比して障害物や溝あるいは人等の存在を検知 する検知手段と、検査路面よりの画素データから輝点が抽出されなかったとき消 失した輝点に対応する参照データの輝点位置に不明物体が存在することを警報す る不明物体警報手段とを有することを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記構成において、パターン光投光器は、レーザ光入射に対し投影面(実施例 では監視領域としての地面を示す)に正方格子状に輝点マトリクスを投影する。 参照データ作成手段は平坦路面に投影された輝点パターンを撮像機で撮像した 画像信号の画素データから輝点パターンを抽出して各輝点座標を含む参照データ を作成する。
【0007】 検知手段は検査路面に投影された輝点パターンを撮像機で撮像した画像信号の 画素データより抽出した輝点と前記参照データの各輝点を対比して障害物や溝あ るいは人等の存在を検知する。 不明物体警報手段は検査路面よりの画素データから輝点が抽出されなかった時 、消失した輝点に対応する参照データの輝点位置に不明物体が存在することを警 報する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面とともに説明する。図1は本考案による車両周辺 監視装置の一実施例を示す図であり、同図において、1はレーザ光源、2はレー ザ光源1を駆動するレーザ光源駆動装置、3はレーザ光源1からレーザ光1aを 入力し、この入力したレーザ光1aにより監視領域に輝点マトリクスを投影する パターン光投光素子、4は輝点マトリクスを撮影する撮像機としてのCCDカメ ラ、5はCCDカメラ4から得られる映像信号を一時的に蓄えるフレームメモリ 、6は予め定めたプログラムに従って動作するコンピュータによって構成される データ処理部、7は障害物等がない平坦な地面の場合の画像データを参照データ として予め記憶した参照データ記憶部、8はハンドルの操舵角度を検出する舵角 検出器、9は警報音を発するブザー、10はディスプレイ装置である。
【0009】 上記パターン光投光素子3としては、図2(a)に示すようなファイバグレイ ティング(FG)13や、図2(b)に示すようなマルチビームプロジェクタ( MBP)23が適用される。
【0010】 図2(a)のFG13は、直径が数十μm、長さ10mmの光ファイバを10 0本程度シート状に並べそれを2枚直交して重ね合わせたものである。このFG 13にレーザ光源1が発生するレーザ光1aを入射すると、レーザ光は個々の光 ファイバの焦点で集光した後、球面波となり干渉しつつ広がって行き、その結果 、投影面には正方格子状に輝点マトリクス14が投影される。
【0011】 図2(b)のMBP23は、薄い透明なプレートにマイクロレンズを多数集積 したものであり、レーザ光源1から入射されたレーザ光1aはMBP23により 多重ビームとなり、投影面に正方格子状に輝点マトリクス14が投影される。
【0012】 以上の構成により、パターン光投光素子3(FG13またはMBP23)によ り監視領域に投影された輝点マトリクス14がCCDカメラ4によって撮像され 、CCDカメラ4から得られる映像信号はフレームメモリ5に一時的に蓄えられ た後、データ処理部6に取り込まれる。データ処理部6は、フレームメモリ5か ら得られる画像データと、参照データ記憶部7に予め記憶された参照データとを 比較することによって、CCDカメラ4のイメージプレーン4b上での輝点の移 動量を求める。
【0013】 図3は図1について上述した実施例における光学配置を示し、CCDカメラ4 のレンズ4aを原点にして、パターン光投光素子3をy軸上で距離dの位置に、 イメージプレーン4bをZ軸上で距離Iの位置にそれぞれ配置する。この光学配 置において、監視領域4c(CCDカメラの視野)が障害物等のない平坦な地面 (路面)であるとき点Pn (Xn ,Yn ,0)に投影される輝点は、監視領域4 c内に物体Oが存在することによって、物体O上の点PB (XB ,YB ,ZB ) に投影される。これによって、この輝点を撮像するCCDカメラ4のイメージプ レーン4b上では、図中の点Pn (Xn ,Yn ,0)に対応する点A(u,v) が、点PB (XB ,YB ,ZB )に対応する点B(u,v+δ)に移動する。す なわち、輝点が一定の方向に移動する。
【0014】 従って、点Aの位置と点Bの位置との距離を求めることによって移動量δが検 出される。データ処理部6はまた、上記距離d及びIと、監視領域4cからy軸 までの距離hと、CCDカメラ光軸と監視領域4cの法線となす角θと、上記移 動量δとを用いて演算処理することによって、輝点の三次元位置〔図3において は点PB (XB ,YB ,ZB )〕を検出する。そして、入力画像における全ての 輝点について三次元位置を検出し、三次元位置の変化した輝点について演算処理 を施すことによって、障害物や溝あるいは人等のおおよその大きさや位置を検出 し、この検出結果によってディスプレイ装置10に表示を行う。
【0015】 また、検査路面上に存在する物体の反射率が非常に小さい場合は物体O上の点 PB は抽出されず、このような場合は、参照データ、すなわち平坦路面であると きの点Pn に不明物体が存在することをディスプレイ装置10に表示色を変更し て表示する。
【0016】 以上概略説明したデータ処理部6における処理は、大別して、図4及び図5の フローチャートに示す基準画面データ(参照データ)の作成処理と障害物検出処 理とからなる。
【0017】 参照データ作成処理においては、図4のフローチャートに示すように、ステッ プS1において、CCDカメラ4が撮像して出力する輝点マトリクス14の画像 信号を入力し、これを例えば512×512ピクセル、輝度0〜255階調の画 素データに変換してフレームメモリ5に一時的に蓄える。フレームメモリ5に一 時的に蓄えられた画素データは、ステップS2においてデータ処理部6において 先ず輝点抽出を行う。その後、ステップS3において、輝点重心の座標位置を決 定する処理が行われる。更にその後、ステップS4において、輝点の明るさを決 定する処理、すなわち、検査時の輝点抽出のためのしきい値を決定する処理を行 ってからステップS5に進んで明るさ補正の際に必要な背景輝度データを求める 。
【0018】 上記ステップS2の輝点抽出処理は、図6に示すような監視領域内の輝点投影 画像の図7に示すような一走査線上の輝度をしきい値と比較して輝点を抽出する ためのもので、この処理においては、先ずフレームメモリ5の各画素データにつ いて、画素の階調値が予め設定されたしきい値より大きければその値を残し、小 さければその画素の階調値を零にする。上述した処理は1画素づつずらして全て の画素について行い、この処理によって、図8に示すような画素のかたまり(輝 点)が抽出される。
【0019】 次に、上記ステップS3の処理、すなわち、輝点重心の座標位置を決定する処 理について説明する。この決定処理においては、例えば図9に示すような輝点の 重心座標(U,V)を輝点内の各画素の輝点の座標から輝度の重みを付けた重心 位置を求める。
【0020】 その後のステップS4の処理、すなわち、輝点の明るさ(輝度しきい値)を決 定する処理について説明する。この処理においては、輝点を構成する画素の例え ば最小値を輝点の重心の明るさとする。図9に示した輝点では、I(min )=5 0であるから、輝点重心の明るさは50である。
【0021】 上述のような処理を行うことにより、図10に示すように、各輝点のNo. に対 する輝点重心とその輝度並びに背景データ(位置、輝度)とからなる最終基準輝 点データ(参照データ)が得られ、これが参照データ記憶部7に記憶される。上 述した図4のフローチャートの実行により、データ処理部6は、平坦路面に投影 された輝点パターンを撮像した前記撮像機からの画像信号による画素データから 各輝点座標、各輝度しきい値、背景データを含む参照データを作成する参照デー タ作成手段として働く。
【0022】 上記障害物検出処理においては、図5のフローチャートに示すように、先ずス テップS11において参照データ記憶部7から参照データを取り込む処理を行う 。そして、続くステップS12においてセンサの高さ変化に対する補正処理を行 う。その後、ステップS13において画像を取り込む処理を行ってからステップ S14に進み、ここで取り込んだ画像に付いて背景の明るさに対する変化の検出 ・補正処理を行う。更にステップS15に進んで移動スポットの抽出処理を行う 。続いてステップS16で各スポットの三次元座標位置の計算処理、ステップS 17で監視領域及び物体が存在する場合はその障害物を表示する処理、ステップ S18で消失スポットの抽出処理、ステップS19でステップS17で表示した 監視領域の消失スポット位置に不明物体表示処理を行ってステップS13に戻る 。
【0023】 上記ステップS12のセンサの高さ変化に対する補正処理は次の理由で行う。 すなわち、上述した三次元位置点PB (XB ,YB ,ZB )を計測するために距 離hと共に使用するイメージプレーン4b上の三次元座標からなる参照データを 取り込むが、この参照データとしては、車両の高さhの再現性などを考慮し、車 両に重量物が乗っていない場合の座標を用いる。このために平坦路面上の各輝点 のイメージプレーン4b上の三次元座標からなる参照データを記憶しておき、各 計測時の基準値とする。そして、実際の走行状態における凹凸路面の三次元計測 では、重量物を一切乗せないで求めた各輝点の基準値に対する計測時の輝点座標 のずれより各輝点の三次元座標を求めることになる。
【0024】 乗員、荷物などが乗った状態でまず略平坦と考えられる路面で車両沈み込みに よる路面せり出し量を計測すればよい。このためには、図11に示すように、検 出エリアの四隅の輝点1,2,3及び4の移動量より四隅の輝点の路面せり出し 量を求め、これより直線近似で各輝点のせり出し量を算出できる。これらの検出 されたせり出し量は車両の沈み込みにより発生したものであり、実際の路面凹凸 の三次元座標を求める際の補正値となる。
【0025】 上記ステップS13における画像取り込み処理では、図6に示すような監視領 域4c内の輝点投影画像の取り込みを行う。CCDカメラ4が撮像して出力する 画像信号の一走査線分を図7に示したが、輝点及び背景の明るさが一様でないた め、輝点を検出するための輝度しきい値は同図に破線で示すようなしきい値(各 輝点毎に異なった値)となっている。この輝度しきい値は、上述したように参照 データの一部として予め記憶されている。
【0026】 上記ステップS14における画像について背景の明るさに対する変化の検出及 び輝度しきい値の補正処理は次の理由で行う。今、輝度投影画像を取り込んで輝 点の移動量を求め、障害物などの検出を行おうとする際、まず取り込んだ画像か ら輝点を抽出しなければならない。このとき、自車のブレーキランプや他車のヘ ッドライトの光によって監視領域4c内が照らされると、図12に示すように輝 度分布が変化し、予め記憶した輝度しきい値では輝点を抽出できなくなる。この 場合、障害物検出不能若しくは大きな検出誤差が生じる。
【0027】 このようなことを解消するためには、輝点投影画像を取り込んで輝点の移動量 を求める際に、予め参照データに記録した背景位置に相当する画素の輝度を求め る。次に、求めた数点の背景輝度値より輝度しきい値に対する補正係数を算出す る。この補正係数に基づいて参照データの輝度しきい値を補正し、輝点の抽出を 行う。
【0028】 その後の上記ステップS15における移動スポットの抽出は各輝点ついて行わ れる。そして、ステップS16において、抽出された輝点座標と参照データの輝 点座標により各輝点の移動量を求め障害物の三次元位置を算出する。
【0029】 障害物の三次元位置の算出は、図13に示すように、監視領域をX,Y,Zで 表わすと、監視領域内の障害物の位置x,yおよび高さzは z=z′cos θ+y′sin θ−y″sin θcos θ ………(1) y=y′/cos θ−ztan θ ………(2) x=(u+Δu)/f×(h′−z′) ………(3) ただし、z′,y′y″,h′は、図13を真横から見た図である図14で 示されるように、 z′=(h′2 Δu)/(df+h′Δu) ………(4) y′=v/f×(h′−z′) ………(5) h′=h/cos θ+y″sin θ ………(6) y″=h(tan φ−tan θ) ………(7) φ=θ+tan -1(v/f) ………(8) として、三角測量の原理より求める。
【0030】 各輝点座標の算出は、平坦路面における基準値を求める場合も、凹凸路面など を対象とした三次元計測時にも適用される。上記輝点座標の算出はCCDカメラ の全画素(例えば512×512)出力が計算対象となるため計算時間が長くな る。計測前の平坦路を対象とした基準値取りの場合は問題ないが、計測時には計 測速度が遅いという問題がある。
【0031】 図3に示した幾何学的レイアウトにおいて、イメージプレーン4b上における 各輝点座標は、平坦路面の場合の点A(u,v)に対し路面に凹凸があると輝点 座標B(u,v+δ)は一定方向にのみ移動する。図の場合、輝点の移動方向は v方向のみであり、路面が凸の場合vの正の向きに、凹の場合vの負の方向にそ れぞれ移動する。この性質を利用して以下のようにして三次元座標の算出を高速 化することができる。
【0032】 図15において、A(u,v)は平坦路面上のある輝点に対応する点を示す。 枠Fは三次元座標計測時の走査領域を示し、サブ領域+S1 ,−S2 は実走行状 態で問題となる路面凹凸の大きさより設定できる。例えば一般乗用車の場合、平 坦路面上1.5 m、路面下0.5 mなどと設定し、これに対応して+S1 ,−S2 を それぞれ設定できる。なお、同図に示されている点は全て各輝点の重心位置を表 しており、v方向において隣接する輝点間の距離は、上記のような条件下で輝点 が移動しても重なり合うことがないように設定されている。また、同図において は、スペースの有効利用のため各輝点がu方向において1つおきになるように配 置されたパターンとなっている。
【0033】 次に計測時においては、各輝点について、上記走査領域についてのみ輝点座標 を求めればよい。輝点座標の求め方は、例えば所定しきい値以上の画素が輝点を 構成しているとして、この輝点の重心又は幾何学的中心などを算出すればよい。
【0034】 具体的には、図16に示すように、参照データの輝点重心と同一ライン上にお いて、V1 ,V2 を検出し、この検出したV1 ,V2 により輝点重心(V1 +V 2 )/2を求め、重心間の距離によって輝点の移動量ΔVを求める。なお、同一 ライン上に輝点が存在しなければ、上下ラインを走査する。また、V1 ,V2 の 検出は基準輝点の輝度しきい値Iの大小により検出する。走査領域の幅Wは一画 素ライン分でも良いし、検出精度向上を考慮し、数画素ライン、例えば5画素ラ インとしてもよい。なお、上記例では検出速度を速めるために重心表を幾何学的 中心座標におきかえて求めているが、精度を上げるためには、上述の参照データ 作成時の重心座標検出方法の方がよい。
【0035】 ステップS18における消失スポットの抽出は、図6の点線で示す部分は低反 射率であるため輝点スポットが抽出されなかった部分を示しており、この部分の 消失スポットを抽出する。 ステップS19では、ステップS18で抽出した消失スポットに対して、消失 スポットに対応する参照データの輝点位置に不明物体が存在することをディスプ レイに表示して警報を発する。
【0036】 消失スポットの場合スポット(輝点)の移動量を知ることができないので、物 体の三次元位置を求めることはできない。つまり、物体の高さだけでなく物体の x,y座標値も算出できないわけである。しかし、物体の位置が算出できないか らといって物体の位置情報を運転者に全く知らせないよりは、おおよその位置を 表示する方がよいと思われ、消失スポットとなった輝点の移動量ΔuをΔu=0 として、その消失スポットもしくは消失スポット群に存在すると予想される物体 の三次元位置を求め表示する。
【0037】 この場合、消失スポットとなった部分に存在すると予想される物体は高さ零と して考えている。しかし、実際に高さのある物体であるならば、実際には輝点は 移動しているはずで(Δuに値が存在)、実際に物体が存在する位置(x,y座 標値)は上述のようにΔu=0として求めた位置とは異なってしまう。即ち、物 体の表示位置と実際に存在する位置が異なってしまう。では、どの程度の誤差が 生じるのか、これについて考えてみる。
【0038】 まず1つの考え方として、消失スポットとなった輝点の周囲輝点位置から消失 スポットとなった輝点の位置を予測することができると考えられる。例えば、消 失スポットとなった輝点あるいは輝点群の周囲8近傍輝点の移動量が全て零であ るならば、物体に高さがあったとしてもその物体は必ず消失スポットとなった領 域(=消失スポットの周囲8近傍輝点で囲む領域の中)に存在するはずである。
【0039】 但し、物体が宙に浮いて存在する場合は、必ずしも消失スポットの周囲8近傍 輝点で囲む領域の中に物体が存在するとは限らない。しかし、本装置の用途を考 えると宙に浮く低反射率の障害物はほとんどないと考えられるため、消失スポッ トの周囲8近傍輝点で囲む領域の中に物体が存在すると表示しても実際の存在位 置と大きな誤差はないと考えられる。
【0040】 また、消失スポットとなった輝点あるいは輝点群の周囲8近傍輝点のいずれか が移動していた場合、画面下側(車両寄り)の輝点が移動しているのであれば消 失スポット群より手前に存在する障害物も併せて表示・警報されるし、画面上側 の輝点が移動しているのであればその輝点とは無関係に消失スポットの発生した 領域に高さ不明の物体があるとしても問題ない。
【0041】 よって、消失スポットもしくは消失スポット群が発生した場合、高さ不明の物 体が存在すると考えられる位置(x,y座標値)は、消失スポットの周囲8近傍 輝点で囲む領域の中、即ちΔu=0として求めたx,y座標値に存在するとして 表示しても実用上問題ないと考えられる。
【0042】 もう1つの考え方として、消失スポットの発生した領域に物体が存在する場合 、その物体が宙に浮いていない限り、その領域内の一番下側(車両寄り)の輝点 は物体の高さの低い部分に当たっているはずである。即ち、消失スポット群のな かでも画面下側のスポットについてはその移動量をΔu=0としても誤差は少な いことになる。従って、消失スポット群の移動量全てをΔu=0として位置を算 出し表示しても実用上問題ないと考えられる。
【0043】 以上のことから、消失スポットもしくは消失スポット群が発生した場合の位置 表示はΔu=0として求めた座標位置でよいと判断できる。尚、安全を見積もれ ば消失スポットの移動量Δu=0とするのではなく、その周囲8近傍輝点が取り 囲む領域に物体が存在することを表示したほうがよいと思われ、その場合には周 囲8近傍輝点の移動量Δu=0として求めた領域に物体が存在すると表示した方 がよい。
【0044】 図17は監視領域4c内に壁及び溝がある場合の三次元位置検出結果および中 央に低反射率の物体が存在する場合のディスプレイ装置10に表示した例を示し ている。なお輝点が消失する場合は検査路面が低反射率の場合もあり、また、低 反射率の物体が存在する場合でもその高さを知ることができないので、例えば5 0cmの高さの物体があるとして、その表示色を例えば赤で表示して不明物体で あることを警報する。
【0045】 なお実施例のフローチャートでは不明物体の表示を消失スポット位置に表示す るようにしたが、消失スポットの外周にある各輝点位置の内側に不明物体が存在 するとして表示させるようにしてもよい。
【0046】 また、上述した実施例では、監視領域における障害物や溝等の存在を自動車の 運転者に知らせる場合について説明したが、工場などにおける無人搬送車や組み 立て工程等における産業用ロボットなどに本発明を応用できる。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、車両の周辺における障害物や溝あるいは 人の存在を短時間に検知し、その際、検査路面より輝点スポットが抽出されなか った場合は、輝点スポット消失位置に不明物体が存在することを警報するように したので、反射率の低い物体が検査路面上に存在した場合に確実に物体の存在を 知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における車両周辺監視装置の一実施例を
示す図である。
【図2】パターン光投光素子としてのファイバグレイテ
ィング及びマルチビームプロジェクタを示す図である。
【図3】図1の装置の光学配置の詳細を示す図である。
【図4】図1中のデータ処理部が行う一処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図1中のデータ処理部が行う他の処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】監視領域内の輝点投影画像を示す図である。
【図7】一走査線上の輝度分布を示す図である。
【図8】輝点抽出処理によって得られる輝点の画素デー
タを示す図である。
【図9】輝点重心の求め方を説明するための図である。
【図10】作成された参照データを示す図である。
【図11】高さ補正の仕方を説明するための図である。
【図12】輝度補正の必要性を説明するための図であ
る。
【図13】FG視覚センサの光学的配置図である。
【図14】図13を真横から見た光学配置図である。
【図15】走査領域の設定の仕方を説明する図である。
【図16】三次元座標計測時の走査領域における輝点重
心及び移動距離の求め方を説明する図ある。
【図17】輝点の三次元位置検出結果の表示例を示す図
である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 3 パターン光投光器 4 撮像機 6 データ処理部(参照データ作成手段、検知手段、
高さ補正手段、輝度補正手段) 8 舵角検出器(進路検出手段) 9 ブザー、音声合成装置(スピーカ) 10 ディスプレイ装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光入射により監視領域に輝点パタ
    ーンを投影するパターン光投光器と、 該輝点パターンを撮像する撮像機と、 平坦路面に投影された輝点パターンを撮像した前記撮像
    機からの画像信号による画素データから輝点パターンを
    抽出して各輝点座標を含む参照データを作成する参照デ
    ータ作成手段と、検査路面に投影された輝点パターンを
    撮像した前記撮像機からの画像信号による画素データに
    基づいて抽出した輝点と前記参照データの各輝点を対比
    して障害物や溝あるいは人等の存在を検知する検知手段
    と、検査路面よりの画素データから輝点が抽出されなか
    ったとき消失した輝点に対応する参照データの輝点位置
    に不明物体が存在することを警報する不明物体警報手段
    とを有するデータ処理部とを備えることを特徴とする車
    両周辺監視装置。
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JP2014106897A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Toyota Motor Corp 通行可否判定装置
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