JPH0686194B2 - メモリー付きシートスライド装置 - Google Patents

メモリー付きシートスライド装置

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JPH0686194B2
JPH0686194B2 JP63221275A JP22127588A JPH0686194B2 JP H0686194 B2 JPH0686194 B2 JP H0686194B2 JP 63221275 A JP63221275 A JP 63221275A JP 22127588 A JP22127588 A JP 22127588A JP H0686194 B2 JPH0686194 B2 JP H0686194B2
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seat
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operation lever
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は車両用シートを前後スライド調整可能に支持す
るメモリー付きシートスライド装置に関する。
(従来の技術) 従来、一般に車両用シートは車体フロアに対してスライ
ド装置を介して取付け支持されている。そしてそのスラ
イド装置のロック解除操作レバーを操作して、ロック爪
によるロックを解除することにより、シートを前後にス
ライド調整して着座者の最適ポジションを得ることがで
き、そこでロック解除操作レバーを放せばロック爪が自
動復帰してシートの位置決めロック状態となるように構
成されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、近年では乗員の体格向上やスポーティ趣向の
乗車姿勢などから、乗降時に特に運転席側ではハンドル
等の間が狭く干渉して乗り降りしずらく且つシート側部
の表皮擦切れなどを招く問題が生じて来ている。
そこで、一部の人々は乗降時にスライド装置のロック解
除操作レバーを操作してロック解除しながら、シートを
最後部まで移動させて乗り降りするようにしている。し
かしながら、こうした場合、乗車(着座)してシートを
元のポジションに戻す際、一般の車両用シートのスライ
ド装置にはメモリー機能が無いので、その都度一々再調
整しなければならず、その操作が面倒で煩わしく、なか
なか一発で元の最適ポジションに戻せない不便があっ
た。
なお、電動式シートスライド装置ではシートを元のポジ
ションに自動的に戻せて前記問題を解決できるが、しか
しこの場合にはシートの移動速度が遅く乗員のいらいら
を招くと共に、構成が複雑で重量増並びにコスト高を招
き、一般車には搭載が困難な問題があった。
本発明は前記事情に鑑みなされ、従来のスライド装置を
少し加工すれば簡単に適用できて、重量増並びにコスト
高を招くことが少ないと共に、乗降し易いようにシート
をロック解除しながら最後部まで移動させても、そのま
まシートを元の最適ポジションに一発で戻すことができ
て、その都度一々再調整しなくて済む非常に簡便で実用
性大なるメモリー付きシートスライド装置を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1の発明のメモリー付きシートスライド装置は、
前記目的を達成するために、車両用シートをロアレール
に対し前後動可能なアッパーレールを介して支持し、且
つ着座席がロック解除操作レバーを操作してロック爪に
よるロックを解除することで該車両用シートを前後にス
ライド可能とし、その適当ポジションでロック解除操作
レバーを放せばロック爪が自動復帰して車両用シートを
当該ポジションに位置決めロックする構成のスライド装
置において、このスライド装置のロック解除操作レバー
によるロック爪のロック解除を行う第一段の操作により
シートポジションをメモリー保持した状態のまま車両用
シートの後方への移動を許容すると共に該車両用シート
の前方への復帰を前記メモリー保持したポジションまで
とし、且つ前記ロック解除操作レバーの更に第二段の操
作により前記メモリー解除して車両用シートの前後移動
でメモリーポジションの変更調整が可能となるメモリー
機構を、前記スライド装置のロアレールに対しユニット
化して並設したこと特徴とする。
請求項2の発明は、前記請求項1記載のメモリー付きシ
ートスライド装置において、メモリー機構を、スライド
装置のロアレールと並設された多数の係止段部付きガイ
ドレールと、このガイドレールに前後移動自在に摺嵌さ
れた摺動体と、平時は前記ガイドレールの係止段部に係
止して摺動体の前後移動を規制し車両用シートの前方へ
の復帰ポジションをメモリー保持すると共に前記スライ
ド装置のロック解除操作レバーの更に第二段の操作に応
動して該ガイドレールの係止段部から外れ摺動体の前後
移動を許容して車両用シートの前後移動でメモリーポジ
ションの変更調整を可能とするストッパとから構成し、
且つ着座者の前記ロック解除操作レバーの第一段の操作
の後の第二段の操作に対し節度感を与える弾性体を設け
て構成したことを特徴とする。
(作 用) 前記請求項1の発明のメモリー付きシートスライド装置
であれば、着座者がスライド装置のロック解除操作レバ
ーの第一段の操作を行えば、該スライド装置のロック爪
によるロックが解除され、そのまま車両用シートを後方
へ移動させて着座者が楽に乗り降りできるようになる。
この際メモリー機構は元のシートポジションをメモリー
保持したままの状態にある。ここで後方に移動した車両
用シートをそのまま前方に戻せば、その車両用シートが
メモリー機構によりメモリー保持されたポジションまで
復帰でき、即ちその車両用シートを元のシートポジショ
ンに一発で戻すことができ、そこでロック解除操作レバ
ーを放せば、ロック爪が自動復帰して車両用シートを当
該メモリーポジションに位置決めロックし、一々再調整
しなくて済む。
ここで、着座者が前記ロック解除操作レバーの第1段の
操作から更に第二段の操作を行うと、即ちロック解除操
作レバーを前回よりも多く回動或いは回転させると、ロ
ック爪によるロックが解除される上に、メモリー機構が
メモリー解除される。この状態で車両用シートを前後方
向いずれかに移動させることで、その車両用シートのメ
モリーポジションの変更調整ができ、その変更調整した
位置でロック解除操作レバーを放せば、その変更した位
置をメモリー機構がシートポジションとしてメモリー保
持すると共に、ロック爪が自動復帰して当該メモリーポ
ジションに車両用シートを位置決めロックするようにな
る。
つまり、着座者が同一のロック解除操作レバーで、乗り
降り時の車両用シートの前後移動のためのロック解除操
作と、車両用シートのメモリー機能のメモリーポジショ
ンの変更調整操作とを、簡単に行うことができ、それぞ
れ専用のレバーを選択して操作する煩わしさや誤操作が
なくなる。
また、上記メモリー機構は、スライド装置のロアレール
に対しユニット化して並列的に設けたので、従来のスラ
イド装置を少し加工するだけで殆ど変更せずに簡単に適
用できて、スライド装置の複雑化や重量増並びにコスト
高を招くことが少なくなる。
請求項2の発明のメモリー付きシートスライド装置であ
れば、前記請求項1の発明の作用に加え、メモリー機構
がスライド装置のロック解除操作レバーの第二段の操作
に機械的に応動して車両用シートのメモリーポジション
を変更調整できるようになり、構成が非常に簡単で、コ
ストの低減が図れるようになる。しかも、着座者の前記
ロック解除操作レバーの第一段の操作の後の第二段の操
作に対し節度感を与える弾性体を設けているので、着座
者の乗り降り時の車両用シートの前後移動のためのロッ
ク解除操作と、車両用シートのメモリー機能のメモリー
ポジションの変更調整操作とを、同一のロック解除操作
レバーでもって行うものでありながら、その両操作を着
座者が容易に判別してそれぞれ適確に行い得て、誤って
メモリーポジションを変えてしまう虞れがなくなる。
(実施例) 以下本発明の第1実施例を第1図乃至第5図により説明
する。図中1は車両用シート(図示せず)のスライド装
置を示す。このスライド装置1自体は従来のものと略同
様で、車体フロアに前後一対のボルト等の締結具2によ
り固定されるロアレール3と、このロアレール3上に前
後動可能に摺嵌されたアッパーレール4と、このアッパ
ーレール4上面部に溶接固定したブラケット5に軸ピン
6を介して水平に回動可能に枢着されたロックプレート
7と、このロックプレート7に一体的に固着されて前方
に延出されたロック解除操作レバー8と、前記ロックプ
レート7の後端側寄り部から一体に突設されたロック爪
7aと、このロック爪7aが前記ロアレール3の側壁部にこ
の長手方向に小間隔を存して多数穿設したロック孔3aの
一個に嵌合する方向に常時附勢するロックばね9とから
構成されている。
こうしたスライド装置1が車体フロア上に左右一対(片
側図示省略)設置される。なお図示省略した側のスライ
ド装置はロック解除操作レバー8を有さずにロックプレ
ート7が図示のスライド装置1のそれと連動バー等を介
して連動する構造のものか、或いはロアレール3とアッ
パーレール4だけでロック部材を全く有さない構造のも
のである。そしてこの左右のスライド装置のアッパーレ
ール4上に図示しないシートを搭載支持させ、この状態
でロック解除操作レバー8をロックばね9に抗して回動
操作すれば、ロックプレート7が軸ピン6を支点に回動
して、このロック爪7aがロック孔3aから離脱してロック
解除状態となり、シートをアッパーレール4と共に前後
に移動調整でき、またその調整により着座者にとってシ
ート最適ポジションを選んだところで前記ロック解除操
作レバー8を放せば、ロックばね9の附勢力によりロッ
クプレート7が回動復帰して、このロック爪7aが当該位
置のロック孔3aに嵌合して該シートをアッパーレール4
と共に位置決めロックできるようになっている。
こうしたスライド装置1に対してシートポジションのメ
モリー機構10が取付けられている。このメモリー機構10
は、一本のガイドレール11と、このガイドレール11に前
後動自在に摺嵌された摺動体12と、この摺動体12に組込
まれて前記ガイドレール11の係止段部11aに係止するス
トッパ13と、このストッパ13の押えばね14並びに前記摺
動体12を常時後方に引張り附勢する復帰ばね15などで構
成されている。
前記ガイドレール11は細長角棒状のもので、一側面に長
手方向(前後方向)に小間隔を存して多数の凹状をなす
係止段部11aが形成されている。このガイドレール11を
前後端を取付枠16,17の角孔に嵌合して固定ピン18によ
り止め付け、この状態で該前後の取付枠16,17の一端側
部を前記スライド装置1のロアレール3に固定すること
で、該ガイドレール11がスライド装置1のロアレール3
と間隔を存して並設されている。なお前後の取付枠16,1
7は一端側部をロアレール3の前後の締結具2に嵌め込
んで車体フロアとの間に挟着されるように該ロアレール
3と共締めして固定されている。
前記摺動体12は略長方体状のもので、前後方向に貫通し
て前記シャフト11に摺嵌する摺動角孔12aを有すると共
に、これと直交して両側方向に貫通するストッパ組込み
孔12bを有し、このストッパ組込み孔12bに前記ストッパ
13が摺動可能に組込まれている。このストッパ13はやや
横長板状のもので、中央部に前記ガイドレール11と嵌り
合う係止孔13aを有している。そしてこのストッパ13は
平時は摺動体12の一側方(反スライド装置側)から押え
ばね14により押え付けられて、係止孔13aがガイドレー
ル11の一つの係止段部11aに係合して摺動体12の前後移
動を規制し、逆に該ストッパ13が他側方(スライド装置
側)から押されて押えばね14に抗して一側方に移動する
と、係止孔13aがガイドレール11の係止段部11aから外れ
て摺動体12の前後移動を許容するようになっている。
そのストッパ13を他側方から押し動かすものとして、前
記スライド装置1のロックプレート7の反ロック爪側に
円弧板状のストッパ解除突起19が立設されている。この
ストッパ解除突起19は前記ロック解除操作レバー8の第
一段の回動操作(第3図のAのスライドロック位置から
第5図のBのスライドロック解除位置への回動操作)で
はストッパ13に接触せず、更にロック解除操作レバー8
の第二段の回動操作(Bのスライドロック解除位置から
Cの位置への回動操作)によりストッパ13を一側方へ押
し動かしてガイドレール11の係止段部11aから外して摺
動体12の前後移動を許容するようになっている。
またそのロックプレート7のストッパ解除突起19より少
し後方部位には舌片状の衝止片20が立設され、これが摺
動体12の後端面に前記ロック解除操作レバー8のB並び
にCの回動位置での状態で後方から当接して該摺動体12
よりも前側への移動を阻止されるようになっている。
前記押えばね14は板ばねで、前記摺動体12の一側面部に
後端をビス止めして取付られている。また前記摺動体12
を後方に引張り付勢する復帰ばね15はコイルスプリング
で、この前端を前記摺動体12の一側面前端寄り部にビス
止めして突設したL字状のばね受け21に係止し、後端を
前記後部取付枠17に係止して設けられている。
なお、前記ロック解除操作レバー8を回動操作するの
に、第一段の回動操作(Aの位置からBの位置への回動
操作)であるか、第二段の回動操作(Bの位置からCの
位置への回動操作)であるかを操作者が判別し易いよう
に、前記アッパーレール4の上面前端寄り部に取付板22
を介してゴム等の弾性体23が設けられ、これにロック解
除操作レバー8が第二段の回動操作(Bの位置からCの
位置への回動操作)時に当たって節度感が向上するよう
にしてある。
而して、前述した第1実施例のメモリー付きシートスラ
イド装置の作用を述べる。先ず通常は、第1図及び第3
図の如くスライド装置1のロック解除操作レバー8がロ
ックばね9に引張られてロック位置Aにある。この状態
ではロック爪7aがロック孔3aに嵌合してシートをアッパ
ーレール4と共に位置決めロックしている。ここでロッ
ク解除操作レバー8をロックばね9に抗してAの位置か
らBの位置への第一段の回動操作すれば、第5図実線の
状態にロックプレート7が軸ピン6を支点に回動して、
このロック爪7aがロック孔3aから離脱してロック解除状
態となる。そのままの状態でシートを後方へ押せばアッ
パーレール4と共に該シートが最後部までスライドバッ
クし、乗員が楽に乗り降りできるようになる。この際メ
モリー機構10は元のシートポジションをメモリー保持し
たままの状態にある。つまり前述の如くロック解除操作
レバー8の第一段の回動操作を行なっても、ストッパ解
除突起19がストッパ13に接触せず、該ストッパ13がガイ
ドレール11の係止段部11aに係止したままで、摺動体12
を前後動させずにそのままの位置に保持している。これ
にて乗員が乗降後に前記後方に移動したシートをそのま
ま前方に移動させれば、メモリー保持状態の該摺動体12
の後端面にロックプレート7に設けた衝止片20が当っ
て、それ以上の前進が規制される。これでシートが元の
シートポジションに一発で戻り、そこでロック解除操作
レバー8を放せば、ロックばね9の引張り力によりロッ
クプレート7が回動してロック爪7aが元のロック孔3aに
嵌合して元通りに位置決めロック状態となり、一々シー
トを前後に再調整しなくても済むようになる。
また乗員が交替するなどによりシートポジションを変更
調整したい場合には、前記ロック解除操作レバー8を前
記第一段の回動操作位置Bより更に回動して第二段の回
動操作位置Cに移動させる。これにて第5図想像線の如
くロックプレート7が回動して、そのロック爪7aがロッ
ク孔3aから離脱してロック解除状態となるだけでなく、
メモリー機構10がメモリー解除する。つまりロック解除
操作レバー8の第二段の回動操作によりストッパ解除突
起19がメモリー機構10のストッパ13を押えばね14に抗し
て押し動かし、これでストッパ13がガイドレール11の係
止段部13aから外れて摺動体12の前後移動を許容する状
態となる。この状態でシートを着座者の好みで前方に移
動すると、それと同ストロークだけ衝止片20が摺動体12
を後押しするようにして前方に移動させ、逆にシートを
後方に移動すると、それと同ストロークだけ衝止片20が
逃げて復帰ばね15により摺動体12が後方に移動する。こ
れでシートを前後のいずれの方向にもスライド調整でき
るようになる。つまりシートポジションの変更調整がで
きる。そのシートポジション変更調整後ロック解除操作
レバー8を放せば、その操作レバー8がロックばね9に
よりAの位置に自動復帰し、ロック爪7aがロック孔3aに
嵌合して該変更ポジションにシートを位置決めロックす
ると共に、メモリー機構10のストッパ13が押えばね14に
より押されてガイドレール11の係止段部11aに係止し
て、摺動体12を当該変更ポジションに位置決めしてメモ
リー保持を行なうようになる。
次に、本発明の第2実施例を第6図乃至第10図により説
明する。なお図中前記第1実施例の第1図乃至第5図に
示した構成と重複するものには同一符号を付して説明の
簡略化を図ることにする。
ここでは回転操作式のロック解除操作レバー38を用いた
スライド装置31とメモリー機構10を組合わせた例で、こ
のメモリー機構10自体は前記実施例と同様である。スラ
イド装置31はリップ溝形鋼状のロアレール33とハット形
鋼状のアッパーレール34とを摺嵌させ、そのアッパーレ
ール34上面部に前後2個のブラケット35,36を溶接固定
し、この両ブラケット35,36のループ状部に回転操作式
のロック解除操作レバー38の丸棒状のシャフト部38aを
貫通して回転可能に支持させている。このシャフト部38
aの途中に固着してロックプレート37を垂設し、このロ
ックプレート37の下端に前後一対のロック爪37aを折曲
形成していると共に、前記シャフト部38aの後端部に捩
りコイルばねであるロックばね39を配して、該シャフト
部38aを前記ロック爪37aがロアレール33の側壁部のロッ
ク孔33aに嵌合する方向に常時附勢している構成であ
る。
そしてロック解除操作レバー38をロックばね39に抗して
回転操作すれば、このシャフト部38aと一体にロックプ
レート37が回動して、この下端のロック爪37aがロック
孔33aから離脱してロック解除状態となり、アッパーレ
ール34上に搭載支持したシート(図示せず)を該アッパ
ーレール34と共に前後に移動調整でき、またその調整に
より着座者にとってシート最適ポジションを選んだとこ
ろで前記ロック解除操作レバー38を放せば、ロックばね
39の附勢力により回動復帰して、ロック爪37aが当該位
置のロック孔33aに嵌合して該シートをアッパーレール
4と共に位置決めロックできるようになっている。
こうしたスライド装置31に前記実施例同様のメモリー機
構10が付設され、このメモリー機構10のストッパ13を押
えばね14に抗して押すストッパ解除手段としては、前記
スライド装置31のロックプレート37自体が兼ねていて、
このロックプレート37の下端ロック爪37aの付根部がロ
ック解除操作レバー38の第10図(c)に示す第二段の回
転操作によりストッパ13を押し動かして摺動体12のメモ
リー保持を解除するようになっている。またそのシート
を前進させると摺動体12の後端面に当たる衝止片40がロ
ックプレート37の後端から突設されている。
なお、この第2実施例の場合も前記ロック解除操作レバ
ー38の第一段の回転操作(Aの位置からBの位置への回
転操作)であるか、第二段の回転操作(Bの位置からC
の位置への回転操作)であるかを操作者が判別し易いよ
うに、第6図及び第7図に示す如く前記ブラケット36上
面に取付板42を介してゴム等の弾性体43が設けられ、こ
れに前記衝止片40がロック解除操作レバー38の第二段の
回転操作(Bの位置からCの位置への回転操作)時に当
たって節度感を得るようにしてある。
こうした第2実施例の構成のメモリー付きシートスライ
ド装置でも前記第1実施例のものと全く同様の作用効果
が得られる。
更に、本発明の第3実施例を第11図乃至第15図により説
明する。なお図中前記第1実施例の第1図乃至第5図並
びに第2実施例の第6図乃至第10図に示した構成と重複
するものには同一符号を付して説明の簡略化を図ること
にする。
ここでスライド装置31は第2実施例と同様で回転操作式
のロック解除操作レバー38を用いた構成で、ロック爪37
aを有したロックプレート37を回転可能に備えている。
但しこのロックプレート37には第2実施例の如き衝止片
40がない。
こうしたスライド装置31に対しシートポジションのメモ
リー機構50が敷設されている。ここでのメモリー機構50
は基本的には前記実施例と略同様で、一本のガイドレー
ル51と、このガイドレール51に前後動自在に摺嵌された
摺動体52と、ガイドレール51の両側長孔51aと摺動体52
の孔52aに摺動されて該ガイドレール51の係止段部51bに
係合するストッパ53と、このストッパ53の押えばね54並
びに前記摺動体52を常時後方に引張り附勢する復帰ばね
55などで構成されている。
ここで前記ガイドレール11は断面U字状のチャンネル状
のもので、両側立上がり板部にそれぞれ長手方向(前後
方向)に亘って長孔51aが形成されていると共に、その
一側立上がり板部の上縁にこの長手方向に間隔を存して
多数の凹状をなす係止段部51bが切欠形成されている。
このガイドレール51が前後の取付枠16,17に固定されて
スライド装置31のロアレール3と間隔を存して並設され
ている。
前記摺動体12は前記ガイドレール51内に前後動自在に摺
嵌する略長方体状のもので、左右方向に貫通して偏平な
ストッパ組込み孔52aが形成されている。
前記ストッパ53は前記ガイドレール51の長孔51aを介し
て摺動体52の孔52aに貫挿する一枚の板で、この基端側
両側部に逆L字板状の掛止部53aが立設されていると共
に、先端前半部分を延長するようにして衝止片53bが一
体に形成されいりる。そしてこのストッパ53は平時は摺
動体52の上面にビス止めした押えばね54により一側方
(反スライド装置側)から押し込められて、係止部53a
がガイドレール51の係止段部51bに係合して該摺動体52
の前後移動を規制し、逆に前記スライド装置1のロック
解除操作レバー38の第15図(c)に示す第二段の回転操
作に伴いロックプレート37によって該ストッパ53がスラ
イド装置側から押されて押えばね54に抗し一側方に押し
戻されると、係止部53aがガイドレール51の係止段部51b
から外れて該摺動体52の前後移動を許容するようになっ
ている。なお前記ロック解除操作レバー38の第一段の回
動操作即ち、第15図(a)のスライドロック位置Aから
第15図(b)のスライドロック解除位置Bへの回動操作
ではストッパ53がロックプレート37により押し戻される
ことはない。また該ストッパ53の先端に延出する衝止片
53bに前記ロックプレート37がロック解除操作レバー38
のB並びにCの回動位置での状態で後方から当接し、そ
れより前側への移動が阻止されるようになっている。
前記摺動体12を後方に引張り附勢する復帰ばね55は前記
実施例同様にコイルスプリングで、この前端を前記摺動
体52の上面にビス止めして突設したL字状のばね受け56
に係止し、後端を前記後部取付枠17に係止して設けられ
ている。
こうした第3実施例の構成のメモリー付きシートスライ
ド装置でも前記第1及び第2実施例のものと全く同様の
作用効果が得られる。
なお、前記各実施例におけるスライド装置1,31にアッパ
ーレール4,34を介してシートを常時前方に附勢するリタ
ーンばね(図示せず)を設けて置くことにより、シート
をスライドバックして乗車後に、ロック解除操作レバー
8,38の操作のみで、シートが自動的に前進してメモリー
位置に復帰できて便利である。
〔発明の効果〕
本発明は前述の如く構成したから、従来のスライド装置
を少し加工すれば簡単に適用できて、重量並びにコスト
高を招くことが少なく、且つ乗降し易いようにシートを
ロック解除しながら最後部まで移動させても、そのまま
シートを元の最適ポジションに一発で戻すことができ
て、その都度一々再調整しなくて済む非常に簡便で実用
性大なるメモリー付きシートスライド装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の第1実施例を示すもので、
第1図は一部省略した斜視図、第2図は分解斜視図、第
3図は平面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う一部断
面した矢視図、第5図は作用状態を示す平面図、第6図
乃至第10図は本発明の第2の実施例を示すもので、第6
図は一部省略した斜視図、第7図は分解斜視図、第8図
は平面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う一部断面し
た矢視図、第10図(a)(b)(c)はそれぞれ作用状
態を示す断面図、第11図乃至第15図は本発明の第3の実
施例を示すもので、第11図は一部省略した斜視図、第12
図は分解斜視図、第13図は平面図、第14図は第13図のX
−X線に沿う一部断面した矢視図、第15図(a)(b)
(c)はそれぞれ作用状態を示す断面図である。 1,31……スライド装置、8,38……ロック解除操作レバ
ー、10,50……メモリー機構、11,51……ガイドレール、
11a,51b……係止段部、12,52……摺動体、13,53……ス
トッパ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用シートをロアレールに対し前後動可
    能なアッパーレールを介して支持し、且つ着座者がロッ
    ク解除操作レバーを操作してロック爪によるロックを解
    除することで該車両用シートを前後にスライド可能と
    し、その適当ポジションでロック解除操作レバーを放せ
    ばロック爪が自動復帰して車両用シートを当該ポジショ
    ンに位置決めロックする構成のスライド装置において、
    このスライド装置のロック解除操作レバーによるロック
    爪のロック解除を行う第一段の操作によりシートポジシ
    ョンをメモリー保持した状態のまま車両用シートの後方
    への移動を許容すると共に該車両用シートの前方への復
    帰を前記メモリー保持したポジションまでとし、且つ前
    記ロック解除操作レバーの更に第二段の操作により前記
    メモリー解除して車両用シートの前後移動でメモリーポ
    ジションの変更調整が可能となるメモリー機構を、前記
    スライド装置のロアレールに対しユニット化して並設し
    たこと特徴とするメモリー付きシートスライド装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のメモリー付きシートスライ
    ド装置において、メモリー機構を、スライド装置のロア
    レールと並設された多数の係止段部付きガイドレール
    と、このガイドレールに前後移動自在に摺嵌された摺動
    体と、平時は前記ガイドレールの係止段部に係止して摺
    動体の前後移動を規制し車両用シートの前方への復帰ポ
    ジションをメモリー保持すると共に前記スライド装置の
    ロック解除操作レバーの更に第二段の操作に応動して該
    ガイドレールの係止段部から外れ摺動体の前後移動を許
    容して車両用シートの前後移動でメモリーポジションの
    変更調整を可能とするストッパとから構成し、且つ着座
    者の前記ロック解除操作レバーの第一段の操作の後の第
    二段の操作に対し節度感を与える弾性体を設けて構成し
    たことを特徴とするメモリー付きシートスライド装置。
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