JPH0684750A - 露光装置およびその露光装置を用いた露光方法 - Google Patents

露光装置およびその露光装置を用いた露光方法

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JPH0684750A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一のフォトマスクを用いて、ポジ型および
ネガ型の両方の転写をすること、位相シフタを用いない
で露光の解像力を向上させること、1回の露光で2以上
の焦点を有すること、および1回の露光で2以上の露光
量を有することを可能とする露光装置および露光方法を
提供する。 【構成】 第1の反射型フォトマスク18aと、この第
1の反射型フォトマスク18aを設置するための第1の
マスクステージ100aと、第2の反射フォトマスク1
8bと、この第2の反射型フォトマスク18bを設置す
るための第2のマスクステージ180bと、光源11か
らの光11aを第1の反射型フォトマスク18aおよび
第2の反射型フォトマスク18bに照射し、さらに第1
の反射型フォトマスク18aおよび第2の反射型フォト
マスク18bを反射した第1の露光光110cおよび第
2の露光光110bを、ハーフミラー30により合成
し、第3の露光光110eを形成し、半導体基板21上
のレジスト膜21aに露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は露光装置およびその露
光装置を用いた露光方法に関し、特に、同一のマスクを
用いてネガ型およびボジ型の露光を可能とし、また露光
時の解像力の向上、多重焦点および多重露光を可能とし
た露光装置およびその露光装置を用いた露光方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は、微細かつ複雑
なパターンを組合わせて構成することにより、大容量か
つ多機能の半導体集積回路を経済的に得ることができ
る。このために、たえず半導体集積回路内のパターン寸
法を縮小するための製造技術の開発が行なわれている。
【0003】半導体集積回路の製造におけるパターンの
微細化技術には、リソグラフィ技術が用いられている。
このリソグラフィ技術は、まず半導体基板の上にレジス
ト膜が形成される。
【0004】ここに、レジスト膜とは、光に対して反応
が起きる有機高分子であり、回転塗布法などより、パタ
ーン加工を行なう半導体基板の上に均一な薄膜が形成さ
れる。その後、レジスト膜に加熱処理を施して、レジス
ト膜中に含有している有機溶剤を蒸発させると同時に、
レジスト膜内の応力の除去およびレジスト膜の半導体基
板への付着力の強化を行なう。
【0005】次に、レジスト膜が感光する波長に合わせ
た光で、レジスト膜面に露光を行なう。このとき、予め
所定の回路パターンが形成された原画(マスク)をレジ
スト膜面に直接密着させて露光を行なったり、あるいは
投影法を用いて、マスク上のパターンを半導体基板上に
結像する方法などで露光する。
【0006】露光されたレジスト膜は、光エネルギを吸
収し化学変化を起こす。その結果、レジスト膜の分子量
が変化する。この分子量の変化には、レジスト膜構成物
質の高分子鎖が切断されて分子量が減少するものと、逆
に高分子鎖間に架橋反応が起こって分子量が増大するも
のとの2種類がある。
【0007】前者はポジ型レジストと呼ばれ現像時に光
を当てた部分が除去される。また、後者はネガ型レジス
トと呼ばれ、現像時に光を当てた部分が残る。
【0008】現在の技術では、ポジ型レジストは欠陥が
生じやすいが、パターン精度がよいという特徴があり、
ネガ型レジストは欠陥が生じにくいがパターン精度が悪
いという特徴があり、それぞれ用途によって使い分けら
れている。
【0009】次に、図17を参照して、従来の露光装置
の構造について説明する。この露光装置は、光源である
水銀ランプ11,反射鏡12,集光レンズ20,フライ
アイレンズ13,絞り14,集光レンズ16a,16
b,16c,ブラインド15,反射鏡17,フォトマス
ク18,投影レンズ19a,19bおよび瞳25から構
成されている。
【0010】まず、水銀ランプ11から発せられた光1
1aは、反射鏡12により、たとえばg線(436n
m)のみが反射されて、単一波長の光となる。次に、光
11aは、フライアイレンズ13の各フライアイ構成レ
ンズ13aの各々に入射し、その後絞り14を通過す
る。
【0011】なお、図17において、光11bは、1個
のフライアイ構成レンズ13aによって作りだされた光
路を示し、光11cは、フライアイレンズ13によって
作りだされる光路を示している。その後、光11aは集
光レンズ16a,ブラインド15および集光レンズ16
bを通過して、反射鏡17により再度g線(436n
m)の単一波長の光11aのみが反射される。
【0012】次に、光11aは、集光レンズ16cを透
過した後、所定のパターンが形成されたフォトマスク1
8の全面を均一に照射する。その後、光11aは、投影
レンズ19a,19bにより、所定の倍率に縮小され、
半導体ウェハ21上のレジスト膜21aを露光する。
【0013】たとえば、ポジ型レジスト膜の場合、現像
時に光が当たった部分は除去されることになる。なお、
図において、光11dは0次回折光、光11eおよび光
11fは±一次回折光を示す。
【0014】しかしながら、近年露光寸法が微細化され
る傾向にある。このような背景において、半導体装置内
のパターンの解像度をさらに向上させるために、フォト
マスクを通過する光に位相差を与え、これにより光強度
プロファイルを改善するいわゆる位相シフト法が知られ
ている。
【0015】以下、この位相シフト法について図18
(a),(b),(c),(d)および図19(a),
(b),(c),(d)を参照して説明する。
【0016】まず、図18(a)を参照して、たとえ
ば、ライン・アンド・スペースのパターン形成を行なう
場合、従来のフォトマスク18においては、石英基板な
どの透明マスク基板18a上に、クロム、モリブデンま
たはシリサイドなどの遮光性の材料を用いて形成される
遮光部18dと、光透過部18cを形成する。これによ
り、ライン・アンド・スペースの繰返しパターンを形成
し、露光用のマスクパターン18としている。
【0017】このマスクパターン18を透過した光のマ
スク直下における光の強度分布は、図18(b)に符号
A1で示すように、遮光部18dのところでは、透過す
る光は0であり、透過部18cではすべて光が透過す
る。
【0018】ここで、1つの透過部18cについて考え
ると、図18(c)を参照して、レジスト膜に与えられ
る透過光は、光の回折などにより、両側の裾に小山状の
極大を持つ光の振幅になる。また、透過部18cの透過
光は、一点鎖線A2′で示すようになる。
【0019】次に、図18(d)を参照して、各透過部
18cからの光を合わせると、A3で示すごとく、光強
度分布はシャープさを失い、光の回折による像のぼけが
生じ、結局シャープな露光を得ることができない。
【0020】これに対して、図19(a)を参照して、
上記繰返しパターンの光の透過部18cの上に、1つお
きに、位相シフタ23を設けると、光の回折による像の
ぼけが位相の反転によって打ち消し合い、シャープな像
が転写され、解像力が改善される。
【0021】つまり、図19(b)を参照して、一方の
透過部18cに位相シフタ23が設けられると、それが
たとえば、光に180°の位相差を与えるものであれ
ば、この位相シフト23を通過した光は、符号B1に示
すように反転する。一方、透過部18cからの光は、位
相シフタ23を通らないのでかかる反転は生じない。
【0022】次に、図19(c)を参照して、レジスト
膜に与えられる光は、互いに反転した光が、その光強度
分布のすそにおいて、B2で示す位置で打ち消し合い、
結局レジスト膜に与えられる光の分布は、図19(d)
にB3で示すような、理想的な形状になる。
【0023】以上のように、ライン・アンド・スペース
の1つおきに位相シフタ23を設ける方法をレベンソン
タイプの位相シフタ法と呼んでいる。
【0024】次に、この位相シフタ法を用いた他の従来
例について以下説明する。まず、図20(a)〜(e)
を参照して、補助シフタ型の位相シフト法について説明
する。
【0025】図20(a)を参照して、石英マスク基板
18aの上に、光透過部18cとその両側に開口幅の小
さい光の透過部18e,18eが設けられたフォトマス
クが形成されている。上記光の透過部18e,18eに
は、180°の位相差を与える位相シフタ23が設けら
れている。
【0026】次に、図20(b)を参照して、上記構成
よりなるフォトマスク18に光を照射した場合、透過部
18cを透過した光は、レジスト膜上においては、両側
の裾が広がった小山状の光の振幅となる。また、図20
(c)を参照して、位相シフタ23を透過した光は、レ
ジスト膜の上においては2つの小さい小山状の光の振幅
となる。
【0027】次に、図20(d)を参照して、レジスト
膜上における光の強度は、上述した2つの光の振幅を重
ね合わせね合わせたものとなり、両側側の裾の拡がりが
抑えられたシャープの小山状となり、光の解析によるぼ
けが打ち消される。よって、図20(e)を参照して、
半導体ウェハ21の上に、シャープな像を有するレジス
ト膜21aを形成することが可能となる。
【0028】次に、図21(a)〜(e)を参照して、
自己整合型の位相シフタ法について説明する。
【0029】まず、図21(a)を参照して、石英マス
ク基板18aの上に光の透過部18cと光の遮光部18
dが形成されている。この透過部18cと遮光部18d
の境界部には、透過する光に180°の位相差を与える
位相シフタ23が設けられている。
【0030】次に、図21(b)を参照して、上記構成
よりなるフォトマスク18に光を照射した場合、透過部
18cを透過した光は、レジスト膜上において、両側の
裾が広がった小山状の光の振幅となる。
【0031】次に、図21(c)を参照して、位相シフ
タ23を透過した光は、レジスト膜上においては、両側
の裾がなだらかに広がった2つの小山状の光の振幅とな
る。
【0032】よって、図21(d)を参照して、レジス
ト膜上における光の強度は、上述した2つの光の振幅を
重ね合わせたものとなり、両側の裾の拡がりが抑えられ
たシャープな小山状となる。
【0033】次に、図21(e)を参照して、以上のよ
うにして、半導体ウェハ21の上に、シャープな像を有
するレジスト膜21aを形成することができる。
【0034】次に、図22(a)〜(e)を参照して、
ハーフトーン型の位相シフト法について説明する。
【0035】まず、図22(a)を参照して、石英マス
ク基板18aの上に、光の透過部18cと光の遮光部1
8dが形成されている。この遮光部18dは、光を約1
0%程度透過す材質で形成されている。また、遮光部1
8dの上面には、透過する光に対して180°の位相差
を与える位相シフタ23が設けられている。
【0036】まず、図22(b)を参照して、上記構成
よりなるフォトマスク18に光を照射した場合、透過部
18cを透過した光は、レジスト膜上においては、両側
の裾が広がった小山状の光の振幅となる。
【0037】次に、図22(c)を参照して、遮光部1
8dを透過する約10%の光は、レジスト膜上において
は、位相が180°反転した光の振幅となる。
【0038】次に、図22(d)を参照して、レジスト
膜上における光の強度は、上述した2つの光の振幅を重
ね合わたものとなり、両側に約10%の光の強度がある
ものの、小山状の裾の部分において光の強度が抑えられ
る。
【0039】よって、図22(e)を参照して、半導体
基板21上にシャープな像を有するレジスト膜21aを
形成することが可能となる。
【0040】このハーフトーン型の位相シフト法の特徴
は、上述した補助シフタ型および自己整合型の位相シフ
タ法に比べた場合、解像力は同等であるが、補助シフタ
型や自己整合型のように複雑な位相シフタ23を形成す
る必要はなく、約10%程度透過する遮光部18dの上
に位相シフタ23を設けることのみで容易に形成するこ
とができることになる。
【0041】次に、図23(a)〜(e)を参照して、
シフタ遮光型Iの位相シフト法について説明する。
【0042】まず、図23(a)を参照して、石英マス
ク基板18aの上に、所定の間隔を設けて透過する光に
180°の位相差を与える位相シフタ23が設けられて
いる。
【0043】次に、図23(b)を参照して、上記構成
よりなるフォトマスク18に光を照射した場合、石英マ
スク基板18aの透過部18cを透過した光は、レジス
ト膜上においては、位相シフタ23に対応した部分の振
幅が弱まった形となる。
【0044】また、図23(c)を参照して、位相シフ
タ23を透過した光は、レジスト膜上においては、位相
が180°反転した光の振幅となる。
【0045】よって、図23(d)を参照して、レジス
ト膜上における光の強度は、上述した2つの光の振幅を
重ね合わせたものとなり、位相シフタ23に対応する部
分に光の強度がほぼ“0”となる部分が形成される。
【0046】これにより、図23(e)を参照して、位
相シフタ23に対応する形状を有するレジスト膜21a
を半導体基板21上に形成することが可能となる。
【0047】次に、図24(a)〜(e)を参照して、
シフタ遮光型IIの位相シフト法について説明する。
【0048】まず、図24(a)を参照して、石英マス
ク基板18aの上に、所定の幅を有し、透過する光に対
し180°の位相差を与える位相シフタ23が設けられ
ている。
【0049】次に、図24(b)を参照して、上記構成
よりなるフォトマスク18に光を照射した場合、石英マ
スク基板18aの光の透過部18cを透過した光は、レ
ジスト膜上においては図に示すようになる。また、図2
4(c)を参照して、位相シフタ23を透過した光は、
レジスト膜上においては、位相が180°反転した光の
振幅となる。
【0050】次に、図24(d)を参照して、レジスト
膜上における光の強度は、上述した2つの差の振幅を重
ね合わせたものとなり、位相シフタ23の両端部に対応
する部分に光の強度がほぼ“0”となる部分が形成され
る。
【0051】これにより、図24(e)を参照して、位
相シフタ23の両端部に対応する部分にのみレジスト膜
21aを有するレジスト膜を形成することが可能とな
る。
【0052】次に、図25(a)〜(d)を参照して、
多段型の位相シフト法について説明する。
【0053】まず、図25(a)を参照して、石英マス
ク基板18aの上に、透過する光に対して180°の位
相差を与える所定幅の位相シフタ23bと、この位相シ
フタ23bの一方の端面部にのみ、透過する光に対して
90°の位相差を与える位相シフタ23aが設けられて
いる。位相シフタ23bと位相シフタ23aの両側に
は、透過部18cが設けられている。
【0054】このように配置されたフォトマスク18を
透過するレジスト膜上での光の位相は、図25(b)を
参照して、位相シフタ23bを透過した光の位相は
(i)のようになり、位相シフタ23aを透過した光の
位相は(ii)のようになり、透過部18cを透過した
光の位相は(iii)のようになる。
【0055】よって、レジスト膜上における光の強度
は、図25(c)を参照して、位相シフタ23bと透過
部18cの界面においては、光の強度がほぼ0となるた
めに、露光されない部分が生じる。
【0056】一方、位相シフタ23bと位相シフタ23
aおよび透過部18cからなる部分においては、位相シ
フタ23aを設けているために、光の強度が0となるこ
とはなく、露光されることになる。
【0057】よって、上記構成よりなるフォトマスク1
8を用いた場合、レジスト膜21aは、図25(d)に
示すようになる。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下に述べる問題点を有している。
【0059】まず第1に、フォトマスクと同じパターン
をレジスト膜に転写する場合は、ポジ型レジスト膜を用
い、フォトマスクのパターンを反転させてレジスト膜に
転写する場合は、ネガ型レジスト膜を用いる。
【0060】ポジ型レジスト膜は、ノボラック樹脂系レ
ジストからなり、ネガ型レジスト膜はゴム系レジストか
らなる。よって、それぞれの取扱いが異なる点、現像時
における現像液や現像方法が異なる点において、使用上
留意すべき点が多くある。
【0061】第2に、上記従来技術のように投影型のフ
ォトマスクを用いた場合、フォトマスクの表裏にある欠
陥が露光に悪影響を及ぼす。そのために、フォトマスク
の欠陥の発見や欠陥の修正に多大の時間を費やさなけれ
ばならない。
【0062】また、位相シフトマスクを用いた場合、位
相シフタは透明な材質からできているために、欠陥を発
見するのが困難である。さらに、位相シフタの製造も困
難である。そのため、不規則なパターンの場合、位相シ
フタの製造が複雑となってしまう。
【0063】第3に、半導体基板の上に段差が生じた場
合、同一の半導体基板内において、焦点位置が異なり、
所望の形状にレジスト膜をエッチングできないという問
題点がある。
【0064】ここで、図26(a)〜(c)を参照し
て、段差を有する半導体基板50上のレジスト膜51に
露光を行なう場合について説明する。
【0065】まず、図26(a)を参照して、半導体基
板50の段差部50aの上のレジスト膜を基準として、
焦点位置を合わせた場合を示している。
【0066】この場合は、段差部50aの上のレジスト
膜51には、所定形状の孔52を形成することができ
る。しかし、段差部50bの上のレジスト膜51には、
焦点位置が合わないために、図に示すような形状不良を
起こした孔53が形成される。
【0067】次に、図26(b)を参照して、半導体基
板50の段差部50b上のレジスト膜51を基準として
焦点位置を合わせた場合を示している。
【0068】この場合は、段差部50bの上のレジスト
膜51には、所定形状の孔53を形成することができ
る。しかし段差部50aの上のレジスト膜51には、焦
点進路が合わないために図に示すような形状不良を起こ
した孔52が形成される。
【0069】次に、図26(c)を参照して、半導体基
板50の段差部50a,50bの上のレジスト膜51の
中間の位置を基準として、焦点を合わせた場合を示して
いる。この場合においては、段差部50a,50bの上
のレジスト膜51には、ともに焦点位置が合わないため
に、形状不良を起こした孔52,53が形成されてしま
う。
【0070】第4に、同一の半導体基板の上のレジスト
膜51に深さの異なる孔を形成する場合、それぞれの孔
を形成するための露光量が異なるために、所望の形状の
孔が形成されないという問題点がある。
【0071】図27(a)〜(c)を参照して、深さの
異なる孔を開口する場合について説明する。
【0072】まず、図27(a)を参照して、深さが浅
い方の孔52を基準に露光量を設定した場合を示してい
る。この場合、孔52は所定の形状に形成されるが、孔
53は露光量が不足しているために形状不良となってし
まう。
【0073】次に、図27(b)を参照して、深さが深
い方の孔53を基準に露光量を設定した場合を示してい
る。この場合孔53は、所定の形状に形成されるが、孔
52は露光量が多いために、形状不良となってしまう。
【0074】次に、図27(c)を参照して、孔52と
孔53との中間の深さを基準に露光量を設定した場合を
示している。この場合は、孔52,孔53ともに形状不
良を起こしてしまう。
【0075】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、同一のフォトマスクを用いてポジ型お
よびネガ型の両方の転写を行なうこと、位相シフタを用
いないで露光の解像力を向上させること、1回の露光で
2以上の焦点を有することおよび1回の露光で2以上の
露光量を有することを可能とする露光装置およびその露
光装置を用いた露光方法を提供することを目的とする。
【0076】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいた請求
項1に記載の露光装置においては、第1のフォトマスク
を設置するための第1のマスクステージと、第2のフォ
トマスクを設置するための第2のマスクステージと、上
記第1のフォトマスクから出る光のパターンを露光すべ
き基板にまで導くための第1光案内手段と、上記第2の
フォトマスクから出る光のパターンを露光すべき上記基
板にまで導くための第2光案内手段とを備えている。
【0077】次に、この発明に基づいた請求項2に記載
の露光装置においては、露光用の光を発するための光源
と、上記光源から発せられた光を反射光と透過光とに分
割するハーフミラーと、上記反射光の光路内に位置し、
上記反射光を露光すべき基板に反射する所定のパターン
を有する第1の反射型フォトマスクを設置するための第
1のマスクステージと、上記透過光の光路内に位置し、
上記透過光を露光すべき基板に反射する所定のパターン
を有する第2の反射型フォトマスクを設置するための第
2のマスクステージとを備えている。
【0078】次に、この発明に基づいた請求項3に記載
の露光方法においては、以下の工程を備えている。
【0079】まず、光源から露光用の光が発せられる。
その後、上記光をハーフミラーを用いて分割し、反射光
と透過光が形成される。
【0080】次に、上記反射光および透過光を所定のパ
ターンを有する第1の反射型フォトマスクおよび第2の
反射型フォトマスクに照射し、それぞれの反射光により
第1の露光光および第2の露光光が形成される。その
後、上記第1の露光光と上記第2の露光光を再び上記ハ
ーフミラーに照射し、上記第1の露光光と上記第2の露
光光とを合成して、第3の露光光が形成される。
【0081】
【作用】この発明に基づいた請求項1に記載の露光装置
によれば、第1の光案内手段および第2の光案内手段を
備えている。これにより、第1の光案内手段から得られ
る露光光の位相と、第2の光案内手段から得られる露光
光の位相とに所定の位相差を設けることにより、合成さ
れる露光光の解像力を向上させることが可能となる。
【0082】また、上記第1の光案内手段から得られる
露光光の焦点位置と、第2の光案内手段から得られる露
光光との焦点位置とを異ならせることにより、同一基板
上に焦点位置の異なるレジスト膜がある場合にも、1回
の光の照射で露光することが可能となる。
【0083】さらに、上記一方の露光光の所定の領域
に、他の露光光を合成することにより、1回の光の照射
で、部分的に露光量の異なる露光を行なうことが可能と
なる。
【0084】次に、この発明に基づいた請求項2に記載
の露光装置によれば、第1の反射型フォトマスクを設置
するための第1のマスクステージと、第2の反射型フォ
トマスクを設置するための第2のマスクステージとを備
えている。
【0085】このように、反射型のフォトマスクを用い
ることで、フォトマスクの欠陥の検査および欠陥の修正
は反射面のみですむ。また、反射型のフォトマスクを用
いることで投影レンズ等を数量を減少させることができ
るため露光装置の小型化も可能となる。
【0086】さらに、上記と同様に、第1の反射マスク
を反射した露光光の位相と、第2の反射マスクを反射し
た露光光の位相とに所定の位相差を設けることにより、
合成される露光光の解像力を向上させることが可能とな
る。
【0087】また、第1の反射マスクを反射した露光光
の焦点位置と、第2の反射マスクを反射した露光光の焦
点位置とを異ならせることにより、同一基板上に焦点位
置の異なるレジスト膜がある場合にも1回の光の照射で
露光することが可能となる。
【0088】さらに、上記一方の露光光の所定の領域に
のみ他の露光光を合成することにより、1回の光の照射
で部分的に露光量の異なる露光を行なうことが可能とな
る。
【0089】次に、この発明に基づいた請求項3に記載
の露光方法によれば、第1の露光光と第2の露光光とを
形成し、この第1の露光光と第2の露光光とを合成して
第3の露光光を形成する。
【0090】これにより第1の露光光の位相と、第2の
露光光の位相とに所定の位相差を設けることにより、合
成される第3の露光光の解像力を向上させることが可能
となる。また、第1の露光光の焦点位置と第2の露光光
の焦点位置とを異ならせることにより、同一基板上に焦
点位置の異なるレジスト膜がある場合にも1回の光の照
射で露光することが可能となる。
【0091】さらに、第1の露光光の所定の領域にのみ
第2の露光光を合成することにより、1回の光の照射で
部分的に露光量の異なる露光を行なうことが可能とな
る。
【0092】
【実施例】以下、この発明に基づいた露光装置の一実施
例の構造およびその動作原理について説明する。
【0093】まず、図1を参照して、この実施例におけ
る露光装置の構造は、光源である水銀ランプ11、反射
鏡12、集光レンズ20、フライアイレンズ13、絞り
14、集光レンズ16A、16b、およびブラインド1
5を有している。なお、ここまでの構成は、従来技術と
同様であるために詳細な説明は省略する。
【0094】さらに、この半導体装置は、ハーフミラー
30、投影レンズ19a,19b,19c、第1の反射
型フォトマスク18aを設置するための第1のマスクス
テージ180aおよび第2の反射型フォトマスク18b
を接地するための第2のマスクステージ180bを備え
ている。
【0095】ハーフミラー30は、光源から発せられる
たとえばg線(436nm)からなる光11aの光軸に
対して、45°傾いて配置されている。第1の反射型フ
ォトマスク18aは、光11aがハーフミラー30によ
り反射された第1の光110aが垂直に照射されるよう
に、第1のマスクステージ180aに設置されている。
【0096】また、第2の反射型フォトマスク18b
は、光11aがハーフミラー30を透過した第2の光1
10bが垂直に照射されるように、第2のマスクステー
ジ180bに設置されている。
【0097】他に、この露光装置の動作原理について説
明する。光源11から発せられた光11aは、ハーフミ
ラー30により90°反射またはそのまま透過され、第
1の光110aと第2の光110bとに分割される。な
お、図中光の進行方向を矢印で示している。
【0098】次に、第1の光110aは、第1の反射型
フォトマスク18aに形成された所定の反射パターンに
より反射し、第1の露光光110cとなる。一方、第2
の光110bは、第2の反射型フォトマスク18bに形
成された所定の反射パターンにより反射し、第2の露光
光110dとなる。
【0099】この第1の露光光110cと第2の露光光
110dとは、再びハーフミラー30により反射光と透
過光とに分割される。このうち第1の露光光110cの
透過光と、第2の露光光110dの反射光とが合成さ
れ、第3の露光光110eが形成される。
【0100】この第3の露光光110eは、投影レンズ
19cにより半導体ウェハ21に照射され、半導体ウェ
ハ21上のレジスト膜21aを露光する。また、光11
dは0次回折光を示し、光11eと光11fとは±1次
回折光を示している。
【0101】次に、上記露光装置を用いた露光光方法の
各実施例について説明する。なお、各実施例において半
導体ウェハ21上に設けられているレジスト膜21aは
露光部分が除去されるポジ型レジストとする。また、便
宜上、光11d、光11e、光11fの記載は省略す
る。
【0102】まず、図2(a)〜(e)を参照して、第
1の実施例について説明する。この実施例においては、
図2(a)を参照して、第1の反射型フォトマスク18
aは、石英マスク基板18cの上に反射部180aと透
過部180bとからなる反射パターンが形成されてい
る。反射部180aは、たとえばアルミなどから形成さ
れている。
【0103】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、反射パターンは形成さ
れておらず、第2の反射型フォトマスク18bに照射さ
れた光はすべて透過するように形成されている。
【0104】上記第1の反射型フォトマスク18aおよ
び第2の反射型フォトマスク18bを用いた場合、ま
ず、光源からの光11aがハーフミラー30によって反
射された第1の光110aは、第1の反射型フォトマス
ク18aを照射し、反射する。この反射した光により第
1の露光光110cが形成される。
【0105】この第1の露光光110cの半導体ウェハ
21上での光の振幅は、図2(b)に示す振幅となる。
【0106】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bをすべ
て透過するために、第2の露光光110dは、図2
(c)に示すように振幅のない光となる。
【0107】よって、ハーフミラー30によって、第1
の露光光110cと第2の露光光110dとの合成によ
って形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ2
1上における光の強度は、図2(d)に示すようにな
る。したがって、半導体ウェハ21上のレジスト膜21
aは、第1の反射型フォトマスク18aのパターンが反
転したレジストのパターンとなる。
【0108】これにより、ネガ型レジスト膜を用いて、
半導体基板の上にフォトマスクのパターンが反転したパ
ターンが転写されることとなり、ポジ型レジスト膜を用
いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0109】次に、図3(a)〜(e)を参照して、第
2の実施例について説明する。この実施例においては、
まず、図3(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cの上に反射部180
aと透過部180bとからなる反射パターン180が形
成されている。反射部180aは、アルミなどから形成
されている。
【0110】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、全面に反射パターン1
80fが形成され、第2の反射型フォトマスク180b
に照射された光をすべて反射するように形成されてい
る。
【0111】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図3
(a)に示すように、λ/4ずらした位置に第2の反射
型フォトマスク18bを配置している。
【0112】これにより、第1の反射型フォトマスク1
8aを反射する光と、第2の反射型フォトマスク18b
を反射する光との間にλ/2の光路差を設けることがで
きる。
【0113】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第2の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図3(b)に示す振幅となる。
【0114】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bにより
すべて反射され、かつその位相が180°変換される。
この反射した光により第2の露光光110dが形成され
る。この第2の露光光110dの半導体ウェハ上での光
の振幅は、図3(c)に示す振幅となる。
【0115】よって、ハーフミラー30により、第1の
露光光110cと第2の露光光110dとの合成によっ
て形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21
上における光の強度は、図3(d)に示すようになる。
【0116】したがって、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aは、第1の反射型フォトマスク18aのレジ
ストパターン180と同じになる。よって、ネガ型レジ
スト膜を用いて、半導体基板の上にフォトマスクと同一
のパターンが転写されることとなる。
【0117】以上、上述した第1の実施例および第2の
実施例により、同一のパターンを用いてネガ型およびポ
ジ型の転写を行なうことができる。
【0118】なお、上記第2の実施例において、第1の
反射型フォトマスク18aおよび第2の反射型フォトマ
スク18bの位置決めを行なうための位置決め装置50
の概略について、図4を参照して説明する。
【0119】この位置決め装置50は、たとえば第2の
反射型フォトマスク18bを載置した第2のフォトマス
クステージ180bを固定し、図中矢印X方向に移動可
能なXステージ54と、このXステージ54の移動方向
を規制するガイド55が設けられている。
【0120】また、Xステージ54を移動させるための
Yステージ53が設けられ、このYステージ53は、モ
ータ51の順回転または逆回転に伴って、図中矢印Y方
向に移動する。Yステージ53とXステージ54との当
接面には、所定のテーパが設けられた斜面53a,54
aがそれぞれ設けられている。
【0121】次に、図5(a)〜(e)を参照して、第
3の実施例について説明する。この実施例においては、
まず、図5(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク機18cの上に反射部180a
と透過部180bとが交互に形成された反射パターン1
80を有している。反射部180aは、アルミなどから
形成されている。
【0122】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スクと同一の反射パターン180が形成されている。
【0123】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
された光により、第1の露光光110cが形成される。
この第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光
の振幅は、図5(b)に示す振幅となる。
【0124】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し反射する。この反射された光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、第1の露光光110c
と同様に、図5(c)に示す振幅となる。
【0125】よって、ハーフミラー30により、第1の
露光光110bと第2の露光光110dとの合成によっ
て形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21
上における光の強度は、図5(d)に示すようになる。
【0126】したがって、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aは、第1の反射型フォトマスク18aおよび
第2の反射型フォトマスク18bのパターンを反転した
パターンとなる。この実施例においては、第1の実施例
と比較した場合、ハーフミラー30による光のパワーロ
スを回復することができる。
【0127】次に、図6(a)〜(e)を参照して、第
4の実施例について説明する。この実施例においては、
まず、図6(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cの上に反射部180
aと透過部180bからなる反射パターン180が形成
されている。この反射部180aは、アルミなどから形
成されている。
【0128】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スクの反射パターンが90°変換された反射パターン1
80が形成されている。
【0129】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図6
(a)に示すように、λ/4ずれた位置に第2の反射型
フォトマスク18bを配置している。
【0130】これにより、第1の反射型フォトマスク1
8aを反射する光と第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光とにλ/2の光路差を設けることができる。
【0131】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
された光により第1の露光光110cが形成される。こ
の第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の
振幅は、図6(b)に示す振幅となる。
【0132】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し反射する。この反射された光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図6(c)に示す振幅
となる。
【0133】したがって、ハーフミラー30により、第
1の露光光110cと第2の露光光110dとの合成に
よって形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ
21上における光の強度は、図6(d)に示すような
る。
【0134】この図からもわかるように、光の強度は、
光の回折による裾の部分が打ち消されるために、光の強
度の強弱が明瞭になり、半導体ウェハ21上のレジスト
膜21aには、シャープな像を転写することができる。
なお、この第4の実施例は、従来の位相シフト法におけ
るレベンソンタイプと同様の作用効果を得ることができ
る。
【0135】次に、図7(a)〜(e)を参照して、第
5の実施例について説明する。この実施例においては、
まず、図7(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cの所定の位置に反射
部180aが形成されている。この反射部は、たとえば
アルミなどから形成されている。
【0136】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18c上の反射部180aよりも広い間隔で、一対
の反射部180a,180aが形成されている。
【0137】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図7
(a)に示すように、λ/4ずらした位置に第2の反射
型フォトマスク18bを配置している。
【0138】これにより、第1の反射型フォトマスク1
8aを反射する光と第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光との間にλ/2の光路差を設けることができ
る。
【0139】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図7(b)に示すように、裾が左右に広がった小
山形状の振幅となる。
【0140】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により第2の露光光11
0dが形成される。この第2の露光光110dの半導体
ウェハ21上での光の振幅は、図7(c)に示す振幅と
なる。
【0141】よって、ハーフミラー30により、第1の
露光光110cと第2の露光光110dとの合成により
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図7(d)に示すように小山の裾
の部分の光の強度が0となり、図7(e)に示すよう
に、半導体ウェハ21上のレジスト膜21aにシャープ
な像を転写できることがわかる。
【0142】なお、この第5の実施例は、従来の位相シ
フト法における補助シフタ型の位相シフト法と同様の作
用効果を得ることがでる。
【0143】次に、図8(a)〜(e)を参照して、第
6の実施例について説明する。この実施例においては、
まず、図8(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cのこの所定の位置に
反射部180aが形成されている。この反射部180a
は、アルミなどから形成されている。
【0144】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18a上の反射部180aの幅と同一の間隔を有す
る一対の反射部180aが形成されている。
【0145】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図8
(a)に示すように、λ/4ずれた位置に第2の反射型
フォトマスク18bを配置している。
【0146】これにより、第1の反射型フォトマスク1
8aを反射する光と第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光とにλ/2の光路差を設けることができる。
まず、光源からの光11aがハーフミラー30によって
反射された第1の光110aは、第1の反射型フォトマ
スク18aを照射し、反射する。この反射した光により
第1の露光光110cが形成される。この第1の露光光
110cの半導体ウェハ21上での光の振幅は、図8
(b)に示すように、両側の裾が左右に広がった小山状
の振幅となる。
【0147】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図8(c)に示す振幅
となる。
【0148】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図8(d)に示すようになる。
【0149】この図からもわかるように、光の最大強度
は小さくなるものの、その両側に光の強度が0となる部
分を有する小山状となるために、図8(e)に示すよう
に半導体ウェハ21上のレジスト膜21aにシャープな
像を転写できることが可能となる。なお、この第6の実
施例は、従来の自己整合型位相シフト法と同様の効果を
得ることができる。
【0150】次に、図9(a)〜(e)を参照して第7
の実施例について説明する。この実施例においては、ま
ず図9(a)を参照して、第1の反射型フォトマスク1
8aは、石英マスク基板18cの上の所定の位置に反射
部180aが形成されている。この反射部180aは、
アルミなどから形成されている。
【0151】一方、第2の反射型フォトマスク180b
の石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォト
マスク18a上の反射部180aに対応する位置に、こ
の反射部180aの幅とほぼ同じ透過部180bを有
し、この透過部180dを左右から挟むように所定の反
射率からなる反射部180aが形成されている。
【0152】なお、この実施例における反射部180a
は、照射された第2の光110bを約10%程度しか反
射しない反射材(たとえばクロムの反射防止膜付アルミ
材)などで形成されている。
【0153】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に第1の反射型フォトマスク18aを反射す
る光に対してλ/2の位相差を設けるために、図9
(a)に示すようにλ/4ずれた位置に第2の反射型フ
ォトマスク18bを配置している。これにより、第1の
反射型フォトマスク18を反射する光と第2の反射型フ
ォトマスク18bを反射する光とにλ/2の光路差を設
けることができる。
【0154】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図9(b)に示すように、両側の裾が広がった小
山状の振幅となる。
【0155】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図9(c)に示す振幅
になる。
【0156】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図9(d)に示すようになる。
【0157】この図からもわかるように、半導体ウェハ
全面を照射するものの、両側において光の強度が0とな
るシャープな小山状となり、光の回折によるぼけがほぼ
打ち消されて、図9(e)に示すようにシャープな像を
レジスト膜21aに転写することが可能となる。
【0158】なお、この第7の実施例は、従来のハーフ
トーン型位相シフト法と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0159】次に、図10(a)〜(e)を参照して、
第8の実施例について説明する。この実施例において
は、図10(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cの上に第1の反射部
180aと第2の反射部180cとが形成され、その両
側に透過部180bが形成されている。第1の反射部1
80aおよび第2の反射部180cはアルミなどから形
成されている。
【0160】また第1の反射部180aによって反射さ
れる光と第2の反射部180cによって反射される光と
にλ/4の位相差を設けるために、図10(a)に示す
ようにλ/8の段差が設けられている。
【0161】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18aの第2の段差部180cにほぼ対応する位置
に反射部180aが形成されている。この反射部180
aは、アルミなどから形成されている。
【0162】また、この第2の反射型フォトマスク18
bを反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aの
第2の反射部180cを反射する光に対してλ/2の位
相差を設けるために、図10(a)に示すようにλ/4
ずれた位置に第2の反射型フォトマスク18bを配置し
ている。
【0163】これにより、第1の反射型フォトマスク1
8aを反射する光と、第2の反射型フォトマスク18b
を反射する光とにλ/2の光路差を設けることができ
る。
【0164】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図10(b)に示す振幅となる。
【0165】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し反射する。この反射した光により、第2の露光光11
0dが形成される。この第2の露光光110dの半導体
ウェハ21上での光の振幅は、図10(c)に示す振幅
となる。
【0166】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図10(d)に示すようになる。
【0167】したがって、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aには、図10(e)に示すような像を転写す
ることが可能となる。なお、この第8の実施例は、従来
の多段型位相シフトマスクと同様の作用効果を得ること
ができる。
【0168】次に、図11(a)〜(e)を参照して、
第9の実施例について説明する。この実施例において
は、図11(a)を参照して、第1の反射型フォトマス
ク18aは、石英マスク基板18cの上に反射部180
aと透過部180bとからなる所定形状の反射パターン
180が形成されている。この反射部180aはアルミ
などから形成されている。
【0169】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18aの反射パターン180を反転させた反射パタ
ーンを有する反射部180aと透過部180bからなる
反射パターン181が形成されている。
【0170】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図11
(a)に示すようにλ/4ずれた位置に第2の反射型フ
ォトマスク18bを配置している。これにより、第1の
反射型フォトマスク18aを反射する光と第2の反射型
フォトマスク18bを反射する光とにλ/2の光路差を
設けることができる。
【0171】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18を照射し、反射する。この反射し
た光により第1の露光光110cが形成される。この第
1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振幅
は、図11(b)に示す振幅となる。
【0172】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図11(c)に示す振
幅となる。
【0173】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図11(d)に示すようになる。
【0174】したがって、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aには、光の強度差がシャープとなるために、
図11(e)に示すようにシャープな像を転写すること
が可能となる。なお、この第9の実施例は、従来のシフ
タ遮光型Iの位相シフト法と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0175】次に、図12(a)〜(e)を参照して、
第10の実施例について説明する。この実施例において
は、まず図12(a)を参照して、第1の反射型フォト
マスク18aは、石英マスク基板18cの上の所定の位
置に透過部180dを有し、その両側に反射部180a
を有する反射パターン180が形成されている。この反
射部180aはアルミなどから形成されている。
【0176】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18aの反射パターン180を反転した状態の反射
部180aと透過部180bを有する反射パターン18
1が形成されている。
【0177】また、第2の反射型フォトマスク18bを
反射する光に、第1の反射型フォトマスク18aを反射
する光に対してλ/2の位相差を設けるために、図12
(a)に示すようにλ/4ずれた位置に第2の反射型フ
ォトマスク18bを配置している。これにより、第1の
反射型フォトマスク18aを反射する光と第2の反射型
フォトマスク18bを反射する光とにλ/2の光路差を
設けることができる。
【0178】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図12(b)に示す振幅となる。
【0179】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図12(c)に示す振
幅となる。
【0180】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図12(d)に示すようになる。
【0181】したがって、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aには、光の強度差がシャープとなるために、
図12(e)に示すようにシャープな像を転写すること
が可能となる。なお、この第10の実施例は従来のシフ
タ遮光型IIの位相シフト法と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0182】次に、図13(a)〜(e)を参照して、
第11の実施例について説明する。この実施例において
は、まず、図13(a)を参照して、第1の反射型フォ
トマスク18aは、石英マスク基板18cの所定の位置
に反射部180aが形成されている。この反射部180
aは、アルミなどから形成されている。
【0183】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18aの反射部180aに対応する位置に反射部1
80aが形成されている。この反射部180aはアルミ
などから形成されている。
【0184】また、第2の反射型フォトマスク18b
は、半導体基板21上において第1の反射型フォトマス
ク18aと焦点位置が異なるように図13(a)に示す
ように距離Lずれた位置に配置されている。
【0185】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図13(b)に示す振幅となる。
【0186】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により第2の露光光11
0dが形成される。この第2の露光光110dの半導体
ウェハ21上での光の振幅は、図13(c)に示す振幅
となる。
【0187】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図13(d)に示すようになる。
【0188】つまり、上述したように、第1の露光光1
10cと第2の露光光110dとの焦点位置が異なるた
めに、これらの光が合成された第3の露光光110e
は、焦点幅が長くなる。
【0189】これにより、半導体ウェハ21上のレジス
ト膜21aが厚く形成されている場合においても、図1
3(e)に示すように、深さ方向においても均一な幅を
有する像を転写することが可能となる。
【0190】次に、図14(a)〜(e)を参照して、
第12の実施例について説明する。この実施例は、まず
図14(a)を参照して、第1の反射型フォトマスク1
8aは、石英マスク基板18cの上に所定形状の反射部
180aが形成されている。この反射部180aはアル
ミなどから形成されている。
【0191】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、第1の反射型フォトマ
スク18aの反射部180aとは異なる位置に反射部1
80aが形成されている。
【0192】この実施例おいても、上述した第13の実
施例と同様に、第2のフォトマスク18bは、半導体基
板21上での焦点位置を異ならせるよう距離Lだけずれ
た位置に配置されている。
【0193】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは第1の反射
型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射し
た光により、第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図14(b)に示す振幅になる。
【0194】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し反射される。この反射された光により第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図14(c)に示す振
幅になる。
【0195】よって、ハーフミラー30により第1の露
光光110cと第2の露光光110dとの合成によって
形成される第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図14(d)に示すようになる。
【0196】このとき、図14(e)に示すように、半
導体ウェハ21上には所定の段差が形成されているため
に、段差部21bと段差部21cにおいては、その焦点
位置が異なっている。
【0197】本実施例によれば、上述したように第2の
反射型フォトマスク18bの焦点位置が異なるようにず
らして配置しているために、図14(e)に示すように
段差を有する半導体ウェハ21においても、同時にそれ
ぞれ合焦点状態で露光することが可能となる。
【0198】次に、図15(a)〜(e)を参照して、
第13の実施例について説明する。この実施例において
は、まず図15(a)を参照して、第1の反射型フォト
マスク18aは、石英マスク基板18cの上に交互に反
射部180aと透過部180bとからなる反射パターン
180が形成されている。この反射部aはアルミなどか
ら形成されている。
【0199】一方、第2の反射型フォトマスク18bの
石英マスク基板18cの上には、上述した第1の反射型
フォトマスク18a上の反射部180aのいずれかに対
応する位置に反射部180aが形成されている。
【0200】まず、光源からの光11aがハーフミラー
30によって反射された第1の光110aは、第1の反
射型フォトマスク18aを照射し、反射する。この反射
した光により第1の露光光110cが形成される。この
第1の露光光110cの半導体ウェハ21上での光の振
幅は、図15(b)に示す振幅となる。
【0201】一方、ハーフミラー30を透過した第2の
光110bは、第2の反射型フォトマスク18bを照射
し、反射する。この反射した光により、第2の露光光1
10dが形成される。この第2の露光光110dの半導
体ウェハ21上での光の振幅は、図15(c)に示す振
幅となる。
【0202】よって、ハーフミラー30により、第1の
露光光110cと第2露光光110dとの合成によって
形成されて第3の露光光110eの半導体ウェハ21上
における光の強度は、図15(d)ように示すようにな
る。
【0203】ここで、この実施例における半導体ウェハ
21は、図15(e)を参照して、第1の露光光110
cと第2の露光光110dとが重なり合って光の強度が
増した部分に対応する部分に深い段差を有している。
【0204】このように、孔の深い開口部を形成するた
めに露光量が多く照射されるようになっている。よっ
て、この部分に対して露光量が多くなるように露光され
るために、1回の露光において、露光量の異なるレジス
ト膜21aへの像の転写を可能としている。
【0205】なお、上記第1〜第13の各実施例に示す
露光装置は、反射型のフォトマスクを使用した場合を説
明しているが、以下に示す投影型のフォトマスクを用い
るようにしても構わない。
【0206】次に、投影型のフォトマスクを用いる場合
の露光装置の構造について説明する。
【0207】図16を参照して、光源である水銀ランプ
11、反射鏡12、集光レンズ20、フライアイレンズ
13、絞り14、集光レンズ16aおよびハーフミラー
30が設けられている。
【0208】まず、光源11から発せられた光11a
は、フライアイレンズ13を透過し、ハーフミラー30
を照射する。ハーフミラー30に照射された光11a
は、透過光111aと反射光111bに分割される。
【0209】この透過光111aの光路内には、集光レ
ンズ16b、反射光17、集光レンズ16c、第1の透
過型フォトマスク18a、この第1の透過型フォトマス
ク18aを設置するための第1のマスクステージ188
aおよび投影レンズ19aが設けられている。
【0210】一方、反射光111bの光路内には、集光
レンズ16b、反射光17、集光レンズ16c、第2の
透過型フォトマスク18b、この第2の透過型フォトマ
スク18bを設置するための第2のマスクステージ18
8bおよびと投影レンズ19aが設けられている。
【0211】それぞれの光路内を透過した透過光111
aと、反射光111bとは、再びハーフミラー30によ
り合成され、露光光111cを形成する。
【0212】この露光光111cは、投影レンズ19b
によりレジスト膜21aに照射されることになる。
【0213】以上の構成よりなる投影型の露光装置を用
いても、上述した第1〜第13の実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0214】なお、反射型フォトマスクを用いた場合に
おいて、第1の反射型フォトマスクと第2の反射型フォ
トマスクにλ/2の光路差を設けるようにするために、
第2の反射型フォトマスクをλ/4ずれた位置に配置す
るようにしているが、この投影型のフォトマスクを用い
る場合には、第2の反射型フォトマスクをλ/2ずらす
ことにより、同様の作用効果を得ることができる。
【0215】また、第1の投影型フォトマスクと第2の
投影型フォトマスクをそれぞれ透過した光の焦点位置を
異ならせるには、どちらか一方の投影型フォトマスクを
所定の距離ずらすことにより容易に実施することが可能
となる。
【0216】
【発明の効果】この発明に基づいた請求項1に記載の露
光装置によれば、第1の光案内手段および第2の光案内
手段を備えている。これにより、第1の光案内手段から
得られる露光光の位相と、第2の光案内手段から得られ
る露光光の位相とに所定の位相差を設けることにより、
合成される露光光の解像力を向上させることが可能とな
る。
【0217】したがって、従来の位相シフトマスクを用
いた露光を行なわずに、位相シフト方法を実現すること
が可能となる。
【0218】また、上記第1の光案内手段が得られる露
光光の焦点位置と、第1の光案内手段から得られる露光
光の焦点位置とを異ならせることにより、同一基板上に
焦点位置の異なるレジスト膜がある場合にも、1回の光
の照射で露光することが可能となる。
【0219】さらに、上記一方の露光光の所定領域にの
み他の露光光を合成することにより、1回の照射で部分
的に露光量の異なる露光を行なうことが可能となる。こ
れにより、信頼性の高い半導体装置を効率よく生産する
ことが可能となり、半導体装置の歩留りの向上および半
導体装置のコストの低減を図ることが可能となる。
【0220】次に、この発明に基づいた請求項2に記載
の露光装置によれば、第1の反射型フォトマスクを設置
するための第1のマスクステージと、第2の反射型フォ
トマスクを設置するための第2のマスクステージとを備
えている。
【0221】これにより、反射型のフォトマスクを用い
ることで、フォトマスクの欠陥の検査および欠陥修正は
反射面のみでするために、従来のように透過型のフォト
マスクを用いた場合のフォトマスク全面の検査を不要と
している。
【0222】また、反射型フォトマスクを用いることに
より、装置内に用いられる光学系の装置を半減すること
が可能となり、装置の小型化および低コスト化を可能と
している。
【0223】さらに、第1の反射型フォトマスクに反射
した露光光の位相と第2の反射型フォトマスクに反射し
た露光光の位相とを異ならせることにより、合成される
露光光の解像力を向上させることが可能となる。
【0224】また、第1の反射マスクを反射した露光光
の焦点位置と第2の反射マスクを反射した露光光の焦点
位置とを異ならせることにより、同一基板上に焦点位置
が異なるレジスト膜がある場合においても、1回の光の
照射で露光することが可能となる。
【0225】さらに、上記一方の露光光の所定領域のみ
他の露光光を合成することにより、1回の光の照射で、
部分的に露光量の異なる露光を行なうことが可能とな
る。
【0226】これにより、信頼性の高い半導体装置の製
造を効率よく行なうことが可能となり、半導体装置の歩
留りの向上、半導体装置のコスト低減を図ることが可能
となる。
【0227】次に、この発明に基づいた請求項3に記載
の露光方法によれば、第1の露光光と第2の露光光とを
形成し、この第1の露光光と第2の露光光とを合成して
第3の露光光を形成している。
【0228】これにより、第1の露光光の位相と第2の
露光光の位相とに所定の位相差を設けることにより、合
成される第3の露光光の解像力を向上させることが可能
となる。
【0229】また、第1の露光光の焦点位置と第2の露
光光の焦点位置とを異ならせることにより、同一基板上
に焦点位置の異なるレジスト膜がある場合にも、1回の
光の照射で露光することが可能となる。
【0230】さらに、上記一方の露光光の所定の部分に
のみ他の露光光を合成することにより、1回の光の照射
で部分的に露光量の異なる露光を行なうことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた反射型フォトマスクを用い
た場合の露光装置の構成を示す全体模式図である。
【図2】(a)は、この発明に基づいた第1の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第1の実施
例における第1の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第1の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第1の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第1の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図3】(a)は、この発明に基づいた第2の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第2の実施
例における第1の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第2の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第2の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第2の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図4】フォトマスクの位置決めを行なうための位置決
め装置の構成を示す模式図である。
【図5】(a)は、この発明に基づいた第3の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第3の実施
例における第3の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第3の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第3の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第3の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図6】(a)は、この発明に基づいた第4の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第4の実施
例における第1の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第4の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第4の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第4の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図7】(a)は、この発明に基づいた第5の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第5の実施
例における第3の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第5の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第5の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第5の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図8】(a)は、この発明に基づいた第6の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第6の実施
例における第1の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第6の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第6の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第6の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図9】(a)は、この発明に基づいた第7の実施例に
おける露光装置の模式図である。(b)は、第7の実施
例における第3の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(c)は、第7の実施例におけ
る第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を表
わす図である。(d)は、第7の実施例における第1の
露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェハ
上における光の強度を示す図である。(e)は、第7の
実施例により形成されるレジストのパターンを示す図で
ある。
【図10】(a)は、この発明に基づいた第8の実施例
における露光装置の模式図である。(b)は、第8の実
施例における第1の露光光の半導体ウェハ上における光
の振幅を表わす図である。(c)は、第8の実施例にお
ける第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を
表わす図である。(d)は、第8の実施例における第1
の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェ
ハ上における光の強度を示す図である。(e)は、第8
の実施例により形成されるレジストのパターンを示す図
である。
【図11】(a)は、この発明に基づいた第9の実施例
における露光装置の模式図である。(b)は、第9の実
施例における第3の露光光の半導体ウェハ上における光
の振幅を表わす図である。(c)は、第9の実施例にお
ける第2の露光光の半導体ウェハ上における光の振幅を
表わす図である。(d)は、第9の実施例における第1
の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半導体ウェ
ハ上における光の強度を示す図である。(e)は、第9
の実施例により形成されるレジストのパターンを示す図
である。
【図12】(a)は、この発明に基づいた第10の実施
例における露光装置の模式図である。(b)は、第10
の実施例における第1の露光光の半導体ウェハ上におけ
る光の振幅を表わす図である。(c)は、第10の実施
例における第2の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(d)は、第10の実施例にお
ける第1の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半
導体ウェハ上における光の強度を示す図である。(e)
は、第10の実施例により形成されるレジストのパター
ンを示す図である。
【図13】(a)は、この発明に基づいた第11の実施
例における露光装置の模式図である。(b)は、第11
の実施例における第1の露光光の半導体ウェハ上におけ
る光の振幅を表わす図である。(c)は、第11の実施
例における第2の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(d)は、第11の実施例にお
ける第1の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半
導体ウェハ上における光の強度を示す図である。(e)
は、第11の実施例により形成されるレジストのパター
ンを示す図である。
【図14】(a)は、この発明に基づいた第12の実施
例における露光装置の模式図である。(b)は、第12
の実施例における第1の露光光の半導体ウェハ上におけ
る光の振幅を表わす図である。(c)は、第12の実施
例における第2の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(d)は、第12の実施例にお
ける第1の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半
導体ウェハ上における光の強度を示す図である。(e)
は、第12の実施例により形成されるレジストのパター
ンを示す図である。
【図15】(a)は、この発明に基づいた第13の実施
例における露光装置の模式図である。(b)は、第13
の実施例における第1の露光光の半導体ウェハ上におけ
る光の振幅を表わす図である。(c)は、第13の実施
例における第2の露光光の半導体ウェハ上における光の
振幅を表わす図である。(d)は、第13の実施例にお
ける第1の露光光と第2の露光光とを合成した場合の半
導体ウェハ上における光の強度を示す図である。(e)
は、第13の実施例により形成されるレジストのパター
ンを示す図である。
【図16】この発明に基づいた実施例における透過型の
フォトマスクを用いた場合の露光装置の構成を示す全体
模式図である。
【図17】従来技術における露光装置の構成を示す全体
模式図である。
【図18】(a)は、従来のフォトマスクの構造を示す
断面図である。(b)は、(a)に示すフォトマスクを
透過した光の直下における振幅を示す図である。(c)
は、(a)に示すフォトマスクを用いた場合の半導体ウ
ェハ上における光の振幅を示すグラフである。(d)
は、(c)に示すグラフを合成した図である。
【図19】(a)は位相シフタを設けたフォトマスクの
構造を示す図である。(b)は、(a)に示すフォトマ
スクを透過した光の位相を示す図である。(c)は、
(a)を透過した光の半導体ウェハ上における光の振幅
を示す図である。(d)は、(c)に示す光の位相を光
の強度に変換した場合の図である。
【図20】(a)は、第1従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第1従来例におけるフォト
マスクの透過部を透過した光の振幅を示す図である。
(c)は、第1従来例におけるフォトマスクの位相シフ
タ部を透過した光の振幅を示す図である。(d)は、
(b)および(c)に示す光を合成した場合の半導体ウ
ェハ上における光の強度を示す図である。(e)は、
(a)に示すフォトマスクによって形成されるレジスト
パターンを示す図である。
【図21】(a)は、第2従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第2従来例におけるフォト
マスクの透過部を透過した光の振幅を示す図である。
(c)は、第1従来例におけるフォトマスクの位相シフ
タ部を透過した光の振幅を示す図である。(d)は、
(b)および(c)に示す光を合成した場合の半導体ウ
ェハ上における光の強度を示す図である。(e)は、
(a)に示すフォトマスクによって形成されるレジスト
パターンを示す図である。
【図22】(a)は、第3従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第1従来例におけるフォト
マスクの透過部を透過した光の振幅を示す図である。
(c)は、第3従来例におけるフォトマスクの位相シフ
タ部を透過した光の振幅を示す図である。(d)は、
(b)および(c)に示す光を合成した場合の半導体ウ
ェハ上における光の強度を示す図である。(e)は、
(a)に示すフォトマスクによって形成されるレジスト
パターンを示す図である。
【図23】(a)は、第4従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第4従来例におけるフォト
マスクの第2の段差における位相シフト部を透過した光
の振幅を示す図である。(c)は、第4従来例における
フォトマスクの第1の段差からなる位相シフタ部の透過
した光の振幅を示す図である。(d)は、(b)および
(c)に示す光を合成した場合の半導体ウェハ上におけ
る光の強度を示す図である。(e)は、(a)に示すフ
ォトマスクによって形成されるレジストパターンを示す
図である。
【図24】(a)は、第5従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第1従来例におけるフォト
マスクの透過部を透過した光の振幅を示す図である。
(c)は、第5従来例におけるフォトマスクの位相シフ
タ部を透過した光の振幅を示す図である。(d)は、
(b)および(c)に示す光を合成した場合の半導体ウ
ェハ上における光の強度を示す図である。(e)は、
(a)に示すフォトマスクによって形成されるレジスト
パターンを示す図である。
【図25】(a)は、第6従来例におけるフォトマスク
の断面図である。(b)は、第6従来例におけるフォト
マスクを透過した光の振幅を示す図である。(c)は、
(b)に示す光を半導体ウェハ上における光の強度を示
す図である。
【図26】(a)は、段差部を有するレジスト膜の一方
に焦点位置を合わせた場合の問題点を示す図である。
(b)は、段差部を有するレジスト膜の他方に焦点位置
を合わせた場合の問題点を示す図である。(c)は、段
差部を有するレジスト膜の中間地点に焦点位置を合わせ
た場合の問題点を示す図であるぁ
【図27】(a)は、レジスト膜に深さの異なる孔を形
成するための露光時の第1の問題点を示す図である。
(b)は、レジスト膜に深さの異なる孔を形成するため
の露光時の第2の問題点を示す図である。(c)は、レ
ジスト膜に深さの異なる孔を形成するための露光時の第
3の問題点を示す図である。
【符号の説明】
11 光源 12 反射鏡 13 フライアイレンズ 14 絞り 15 ブラインド 16a,16b,20 集光レンズ 17 反射鏡 18a 第1の反射型フォトマスク 18b 第2の反射型フォトマスク 19a,19b,19c 投影レンズ 21 半導体ウェハ 21a レジスト膜 30 ハーフミラー 11a 光 110a 第1の光 110b 第2の光 110c 第1の露光光 110d 第2の露光光 110e 第3の露光光 180a,188a 第1のマスクステージ 180b,188b 第2のマスクステージ なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフォトマスクを設置するための第
    1のマスクステージと、 第2のフォトマスクを設置するための第2のマスクステ
    ージと、 前記第1のフォトマスクから出る光のパターンを露光す
    べき基板にまで導くための第1光案内手段と、 前記第1のフォトマスクから出る光のパターンを露光す
    べき前記基板にまで導くための第2光案内手段と、を備
    えた露光装置。
  2. 【請求項2】 露光用の光を発するための光源と、 前記光源から発せられた光を反射光と透過光とに分割す
    るハーフミラーと、 前記反射光の光路内に位置し、前記反射光を露光すべき
    基板に反射する所定のパターンを有する第1の反射型フ
    ォトマスクを設置するための第1のマスクステージと、 前記透過光の光路内に位置し、前記透過光を露光すべき
    基板に反射する所定のパターンを有する第2の反射型フ
    ォトマスクを設置するための第2のマスクステージと、
    を備えた露光装置。
  3. 【請求項3】 光源から露光用の光を発する工程と、 前記光をハーフミラーを用いて分割し、反射光と透過光
    とを形成する工程と、 前記反射光および前記透過光を、所定のパターンを有す
    る第1の反射型フォトマスクおよび第2の反射型フォト
    マスクに照射し、それぞれの反射光により第1の露光光
    と第2の露光光とを形成する工程と、 前記第1の露光光と前記第2の露光光とをハーフミラー
    に照射し、前記第1の露光光と前記第2の露光光とを合
    成して、第3の露光光を形成する工程と、を備えた露光
    方法。
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