JPH0684591U - 記録媒体再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は記録媒体を挿入口より装着させて記
録情報の記録再生を行う記録媒体再生装置に関し、記録
再生時に記録媒体ごとのタイトルを安価に確認可能とす
ることを目的とする。 【構成】 記録媒体再生装置１１の前面における挿入口
１３，パワースイッチ１４，イジェクト釦１５等が設け
られた操作部１２であって、該挿入口１３の下方に装着
される記録媒体の収納ケースを保持する保持部１６を設
ける構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録媒体を挿入口より装着させて記録情報の記録再生を行う記録媒 体再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、記録媒体は、高密度化の要請に伴い、磁気ディスク、光ディスク、光磁 気ディスク等の種類のものが揃えられ、かつ各ディスクの径においても種々のも のがあり、多種に及んでいる。

【０００３】 従来、例えばミニディスク（ＭＤ）と呼ばれる記録媒体は、2.5 インチの光磁 気ディスクをカートリッジ内に収納したもので、このカートリッジ表面にラベル が貼着されてタイトル等が記される。そして、カートリッジはタイトルケースに 収納され、タイトルケース表面にタイトル等が記される。

【０００４】 このＭＤの記録再生を行う記録再生装置は、一般に、装置前面の操作パネルに 挿入口、操作スイッチ、表示部等が設けられ、タイトルケースより取り出したカ ートリッジを挿入口より挿入して装置内に装着するものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述のＭＤが数十枚、数百枚存在して、再生中にＭＤのタイトルを 確認する場合、記録再生中のＭＤのタイトルを確認するか、又はタイトルケース を確認しなければならない。

【０００６】 しかし、記録再生中のＭＤは、そのタイトルの判別が困難であり、そのために ミラーや照明等を装置内に設けることは高価になると共に、別にタイトル入力で 表示部により表示させることは操作が煩雑になるという問題がある。

【０００７】 また、タイトルケースの確認では、多数のＭＤを扱う場合、該ＭＤとタイトル ケースを入れ違える危険性があると共に、ＭＤ装着後における空のタイトルケー スの紛失や破損等に対する保管が困難であるという問題がある。

【０００８】 そこで、本考案は上記課題に鑑みなされたもので、記録再生時に記録媒体ごと のタイトルを安価に確認可能とする記録媒体再生装置を提供することを目的とす る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、収納ケースに収納された記録媒体を、該収納ケースより取り出し 、所定の操作スイッチを備える操作部に設けられた挿入口より装置内に装着して 記録再生を行う記録再生装置において、前記操作部の所定位置に、前記収納ケー スの表示部分表出させて保持する保持手段を設けることより解決される。

【００１０】

【作用】

上述のように、上記記録媒体再生装置は、装置内に装着された記録媒体が作動 中、該記録媒体を収納する収納ケースを保持手段により保持する。

【００１１】 保持手段は収納ケースの所定部分、例えば下部を包むように保持すると、収納 ケースの表示部分にタイトルラベルを貼着して記載した記録媒体の内容のタイト ルが表出され、容易に確認することが可能となる。

【００１２】 すなわち、作動中の記録媒体と収納ケースが常に対応されることとなり、ミラ ーや照明等を設けることなく安価にタイトルを確認することが可能になると共に 、該収納ケースが確実に保管され、紛失や破損等を防止することが可能となる。

【００１３】

【実施例】

図１に、本考案の第１実施例の外観図を示す。図１は、例えばＭＤ（ミニディ スク）の記録媒体再生装置１１の外観図を示したものである。ＭＤは、前述のよ うに、カートリッジ内に光磁気ディスクを内装したもので、ＭＤは後述する収納 ケースに収められる。

【００１４】 図１の記録媒体再生装置１１は、前面が操作部１２であり、該操作部１２には ＭＤを装置内に装着するための挿入口１３が設けられる。この挿入口１３の両サ イドに主な操作スイッチであるパワー釦１４及びイジェクト釦１５が配置される 。また、挿入口１３の下方には保持手段である保持部１６が設けられる。

【００１５】 保持部１６は、細長箱状部材で形成され、後述する収納ケースの下方部分を嵌 合保持する空間部分が形成される（後述する）。

【００１６】 なお、図１中、１７は他の操作スイッチ群であり、１８は表示パネルである。

【００１７】 ここで、図２に、図１の保持部の取り付けの説明図を示す。図２（Ａ）に示す ように、保持部１６は操作部１２にネジ１９ａ，１９ｂにより着脱自在に取り付 けられるものである。また、図２（Ｂ）に示すように、ネジ（１９ａ，１９ｂ） を外すことで矢印方向に移動自在となるもので、任意の位置でネジ（１９ａ，１ ９ｂ）により固定するものである。

【００１８】 続いて、図３に、本考案で使用される収納ケースの外観図を示す。図３（Ａ） は一方面からの外観図であり、図３（Ｂ）は図３（Ａ）の一方面の反対面からの 外観図である。

【００１９】 図３（Ａ），（Ｂ）に示す収納ケース２１は、上述のように光磁気ディスクを 内装したカートリッジのＭＤを収納するもので、その一方面の表示部分にタイト ルラベル２２が貼着される。このタイトルラベル２２に、収納するＭＤの内容の タイトルが記される。なお、ＭＤにおけるカートリッジにおいてもシールが貼着 されて、同様のタイトルが記される。

【００２０】 そこで、図４に、第１実施例の使用状態の説明図を示す。図４において、まず 、収納ケース２１よりＭＤが取り出されて、挿入口１３より挿入されて装置内に 装着される。そして、収納ケース２１はタイトルラベル２２を表面にして、その 下部を保持部１６内に嵌合させることにより、該タイトルラベル２２が表出され て保持される。

【００２１】 このように、装置内に装着したＭＤに対応する収納ケース２１が保持部１６に 保持され、タイトルラベル２２に記載したタイトルを、タイトル入力のような煩 わしい操作を必要とせずに、容易に確認することができる。この場合、保持部１ ６を取り付けるだけでよく、ミラーや照明等を必要としないことから、安価とす ることができる。

【００２２】 また、多数のＭＤを扱う場合であっても、作動中のＭＤと収納ケース２１とが 対応しており、ＭＤと収納ケース２１との入れ違いを防止することができると共 に、当該収納ケース２１の保管が容易となって、紛失や落下等による破損を防止 できるものである。

【００２３】 次に、図５に、本考案の第２実施例の構成図を示す。図５（Ａ）は外観図であ り、図５（Ｂ）はその概略説明図である。図５（Ａ），（Ｂ）における記録媒体 再生装置１１は、保持部１６の取り付け位置を変更したものである。

【００２４】 すなわち、保持部１６に収納ケース２１を保持させたときに、該収納ケース２ １により挿入口１３及びイジェクト釦１５を塞ぐような位置に、該保持部１６を 取り付けたものである。

【００２５】 これにより、ＭＤの作動中に、不用意に他のＭＤを挿入しようとしたり、イジ ェクト釦１５が押されることを防止することができ、装置の安全性の向上を図る ことができる。

【００２６】 また、図６に、本考案の第３実施例の構成図を示す。図６は、イジェクト釦１ ５がパワースイッチ１４側に設けられている場合に、保持部１６の取り付け位置 を変えて、保持する収納ケース２１により挿入口１３，パワースイッチ１４，及 びイジェクト釦１５の総てを塞ぐようにしたものである。すなわち、ＭＤの作動 中にイジェクト釦１５はもちろん、パワースイッチ１４をも不用意に押されるこ とを防止したものである。

【００２７】 なお、上記実施例では、ＭＤを記録再生する記録媒体再生装置について説明し たが、ＣＤ（コンパクトディスク）等のように記録媒体が収納ケースに収納され ている場合の、該記録媒体を記録若しくは再生、又は記録再生する装置において も適用することができるものである。

【００２８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、装置内に装着される記録媒体を収納する収納ケ ースを保持する保持手段を操作部に設けることにより、記録再生時に記録媒体ご とのタイトルを安価に確認することができると共に、収納ケースの紛失、破損等 を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の外観図である。

【図２】図１の保持部の取り付けの説明図である。

【図３】本考案で使用される収納ケースの外観図であ
る。

【図４】第１実施例の使用状態の説明図である。

【図５】本考案の第２実施例の構成図である。

【図６】本考案の第３実施例の構成図である。

【符号の説明】

１１ 記録媒体再生装置 １２ 操作部 １３ 挿入口 １４ パワー釦 １５ イジェクト釦 １６ 保持部 １７ 操作スイッチ群 １８ 表示パネル １９ａ，１９ｂ ネジ ２１ 収納ケース ２２ タイトルラベル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 弘之 愛知県名古屋市瑞穂区竹田町２丁目６番地 の２アーバニア滝子南403号 有限会社東 海サウンド内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納ケースに収納された記録媒体を、該
   収納ケースより取り出し、所定の操作スイッチを備える
   操作部に設けられた挿入口より装置内に装着して記録再
   生を行う記録媒体再生装置において、 前記操作部の所定位置に、前記収納ケースの表示部分を
   表出させて保持する保持手段を設ける構成とする記録媒
   体再生装置。
2. 【請求項２】 前記保持手段は、前記操作部に、着脱自
   在及び移動自在の少なくとも何れかで設けられる構成と
   する請求項１記載の記録媒体再生装置。
3. 【請求項３】 前記保持手段は、保持する前記収納ケー
   スにより前記挿入口を塞ぐ位置に設けられる構成とする
   請求項１又は２記載の記録媒体再生装置。
4. 【請求項４】 前記保持手段は、保持する前記収納ケー
   スにより前記操作部の所定の操作スイッチを塞ぐ位置に
   設けられる構成とする請求項１乃至３記載の記録媒体再
   生装置。