JPH0684037A - 硬貨処理機 - Google Patents

硬貨処理機

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JPH0684037A
JPH0684037A JP4236082A JP23608292A JPH0684037A JP H0684037 A JPH0684037 A JP H0684037A JP 4236082 A JP4236082 A JP 4236082A JP 23608292 A JP23608292 A JP 23608292A JP H0684037 A JPH0684037 A JP H0684037A
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coins
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Hidekazu Ikuta
英一 生田
Tsutomu Suzuki
勉 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬貨投出装置の受皿に投出された硬貨を一纏め
に取出せるようにし、硬貨の残留確認を容易にし、硬貨
の取出し忘れを防止できる硬貨処理機を提供することに
ある。 【構成】硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出金部
と、硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰り出し部
と、硬貨を金種別に選別する硬貨選別部と、金種別に選
別された硬貨を、出金時に繰り出す金種別金庫と、硬貨
を斜め上方に搬送する縦搬送部とを備えた硬貨処理機に
おいて、硬貨入出金部52が、受皿71の底部93を球
状に湾曲させるとともに、受皿71の底部93に光を透
過させて硬貨の有無を検出する硬貨検出器95を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複数種の硬貨
を自動的に処理する硬貨処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、金融機関等にはCD機やATM
等のような硬貨処理機が備え付けられている。そして、
このような硬貨処理機には、硬貨の出入れの窓口となる
硬貨入出金部、硬貨入出金部に投入された硬貨を後段の
各装置へ繰出す硬貨繰り出し部、および、繰出された硬
貨を選別する硬貨選別部、金種別に選別された硬貨を出
金時に繰り出す金種別金庫、及び、硬貨を斜め上方に搬
送する縦搬送部等が組込まれている。
【0003】これらのうち硬貨入出金部は図25に示す
ような受皿1を備えており、この受皿1を利用して硬貨
の入出を行う。すなわち、受皿1は、例えば中空な円柱
を軸方向に沿って切断して得られる形状をしており、矩
形に開口している。さらに、受皿1の底部2は軸方向に
沿って線状に形成されており、受皿1の深さは受皿1の
長手方向全長に亘って均一に設定されている。
【0004】さらに、受皿1はクランク機構3を介して
モ−タ4に連結されており、図中に矢印Aで示すような
モ−タ4の回転力が往復運動に変換されて受皿1に伝達
される。そして、受皿1は図中に矢印Bで示すように揺
動し、投入された硬貨(図示しない)を下方の硬貨繰り
出し部へ排出する。
【0005】また、図26に示すように、硬貨入出金部
には、複数対の投光器5a…と受光器5b…とにより構
成された硬貨検出器5…を有するものがある。投光器5
a…と受光器5b…とは受皿1の外側に配置されてお
り、受皿1の軸方向に沿って一列ずつ並べられている。
また、投光器5a…と受光器5b…とは互いに受皿1の
底部2を挟んで受皿1の径方向に向い合っている。
【0006】さらに、硬貨検出器5…の配置は受皿1の
底部2の一端部から他端部に亘っている。そして、硬貨
検出器5…のピッチは略等しく設定されており、このピ
ッチの値は例えば対象となる硬貨の大きさよりも小さく
設定されている。
【0007】硬貨検出器5…は投光器5a…から検出光
6…を受皿1の底部2へ向けて発し、この検出光6…は
受皿1の底部2に設けられた複数対の検出窓7a…、7
b…を通って受光器5b…に達する。検出窓7a…、7
b…は各対毎に、受皿1の最も深い部分を挟んで同一直
線上に並んでおり、対応する硬貨検出器5…の投光器5
a…と受光器5bとを結ぶ直線上に位置している。
【0008】前記硬貨繰り出し部は、例えば特開昭63
−147772号公報等に記載されている。図27に示
すように硬貨繰り出し部8は、硬貨を貯留する硬貨貯留
部9と、ロ−ラ10、11により送られて走行する一本
の平ベルト12とを備えている。そして、硬貨繰り出し
部8は、平ベルト12に硬貨13、14を載置して、平
ベルト12の走行方向に硬貨13、14を繰出す。
【0009】また、硬貨繰り出し部8にはゲ−トロ−ラ
方式が採用されている。つまり、ゲ−トロ−ラ15が例
えば平ベルト12の走行経路中に配置されており、ゲ−
トロ−ラ15と平ベルト12との間隙は1枚の硬貨の厚
さよりも幾分大きい程度に設定されている。そして、ゲ
−トロ−ラ15は、硬貨13、14が繰出される方向に
対して逆方向に回転し、重なったまま繰出された硬貨の
うち上に載った硬貨14の通過を阻止し、順次送られて
きた複数の硬貨を一層一列状態で通過させる。
【0010】また、図29に示すように、前記硬貨選別
部(以下、選別部と称する)24においては、本体25
上に回転円板26が設けられており、この回転円板26
上に大きさの異なる複数種の硬貨27、28、29が供
給される。回転円板26は図中に矢印Cで示すように一
方向に回転し、硬貨27〜29が円板周壁30に沿って
送られて硬貨出口31を通過し、硬貨通路32に達す
る。
【0011】硬貨通路32は本体25上において直線的
に延びている。さらに、硬貨通路32にはガイド壁33
が面するとともに、硬貨通路32の底面34には複数の
選別孔35、36、37、38が長方形状に開口してい
る。選別孔35〜38は硬貨通路32に沿って一列に並
んでおり、選別孔35〜38の大きさは硬貨出口31か
ら遠ざかるにしたがって大きく変化している。
【0012】さらに、選別孔35〜38はガイド壁33
の側に偏って配置されている。そして、選別孔35〜3
8はそれぞれの一辺をガイド壁33に平行に向けるとと
もに、各選別孔35〜38とガイド壁33との距離は互
いに略等しく設定されている。
【0013】硬貨送りベルト(以下、ベルトと称する)
39が駆動ロ−ラ40と従動ロ−ラ41との間に架設さ
れており、駆動電動機42により駆動されて、図中に矢
印Dで示すように硬貨通路32に沿ってガイド壁33と
平行に走行する。ベルト39は、硬貨通路32に達した
硬貨27〜29に上方から接するとともに硬貨27〜2
9をガイド壁33に押し付けながら走行し、硬貨27〜
29を硬貨通路32の奥部へ送る。
【0014】そして、硬貨27〜29が対応する選別孔
に達したとき、図30に示すように下方に傾いて選別孔
に落ちる。つまり、径寸法の小さい硬貨ほど硬貨通路3
2の手前側で落ち、硬貨27〜29は選別孔35〜38
の大きさ毎に選別される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の硬貨
処理機においては、硬貨入出金部、硬貨繰り出し部8、
及び、硬貨選別部24、金種別金庫、及び、縦搬送部の
それぞれに以下のような不具合があった。
【0016】すなわち、図25及び図26に示すような
受皿1が備えられている場合、受皿1の形状が半円柱状
であるため、受皿1に投出された硬貨は底部2の全域に
分布する。このため、例えば多数の硬貨が受皿1に投出
された場合には全ての硬貨を一度の作業で纏めて取出す
ことは難しく、全ての硬貨を取出すためには取出し作業
を複数回に分ける必要があった。したがって、硬貨の取
出し作業が面倒だった。
【0017】また、底部2の両端部(端壁1a、1aに
隣接した部位)に硬貨が残留し易く、確認を怠った場合
には硬貨が取り忘れられることがあった。
【0018】また、図34に示すように受皿1がクラン
ク機構3に連結されていると、受皿1が不安定であり、
硬貨の取出しの際に回転したり或いは振動したりして、
利用者に不快感を与えることがあった。
【0019】さらに、硬貨の取り忘れを防ぐために底部
2の全長に亘って硬貨検出を行う必要があり、多数の硬
貨検出器5…が必要だった。
【0020】前記硬貨繰り出し部8においては、硬貨貯
留部9内に多量の硬貨がまとめて投入されると、これら
の硬貨が硬貨貯留部9内に溜り、下部の硬貨が上部の硬
貨の重みを受けて動かなくなる。そして、正常な繰出し
が行われずに硬貨詰まりが発生し、硬貨繰り出し部16
の後段に位置する硬貨選別部の硬貨通路に硬貨が供給さ
れなくなる。
【0021】また、図28中に示すように硬貨23…が
側壁部21、21の間で起上がったまま整列してしまう
場合があった。そして、このような場合には、搬送ベル
ト12が走行しても硬貨23…は立位状態のまま回転を
続け、硬貨23…を繰出すことができなくなる。
【0022】図29に示すタイプの硬貨選別部24にお
いては、選別孔35〜38の大きさは硬貨27〜29の
大きさに応じて決定され、選別孔35〜38はガイド壁
33を基準として配置されていた。このため、硬貨27
〜29がガイド壁33に十分に寄せられず、例えば図3
1(a)に示すように硬貨27とガイド壁33との間に
過大な隙間Eが存在した場合には、硬貨27が選別孔3
5に跨がったまま通過し、誤選別が発生することがあっ
た。
【0023】さらに、従来の選別装置24においては、
金種は異なっても直径が略等しい硬貨、或いは、変形し
て直径が変化した硬貨等の選別を行うことはできなかっ
た。そして、図31(b)に示すように、例えば硬貨2
9がガイド壁33から遠く離れたまま移動すると、硬貨
29はその一部を硬貨通路32の底面34に引掛けたま
ま選別孔35に達する。そして、このような場合には、
硬貨29は別の種類の硬貨27に対応している選別孔3
5に落ちてしまい、誤選別が発生する。
【0024】また、硬貨27〜29と選別孔35〜38
との対応は一定であり、硬貨27〜29と選別孔35〜
38との組み合わせを任意に決定することはできなかっ
た。そして、硬貨27〜29の選別場所は大きさに応じ
て決るため、例えば硬貨27〜29の種類毎の量を考慮
して多量の硬貨に対応する選別孔の数を増やしたり、各
硬貨27〜29の選別場所を必要に応じて変更したりす
ることはできず、従来の選別装置24は柔軟性に欠けて
いた。
【0025】金種別金庫についても、前述の硬貨繰り出
し部についてと同じく、硬貨貯留部内に多量の硬貨が投
入されると、下部の硬貨が上部の硬貨の重みを受けて動
かなくなり、正常な繰り出しが行われずに硬貨詰まりが
発生し、利用者への出金動作が行われなくなる。
【0026】そして、近年は硬貨貯留部内に多量の硬貨
を貯留することが要求されており、金種別金庫の改良が
望まれていた。
【0027】出金された硬貨を利用者が受けとる入出金
部へ搬送する縦搬送部については、下部硬貨貯留部に硬
貨が留まり、硬貨掻上げベルトの突起上に載らず、いつ
までも停留し上方の硬貨入出金部へ搬送されなかった。
また、金種別金庫で出金された硬貨が全て入出金部へ搬
送されたか、途中で残留しているのかを確認する方法が
なく、ある一定時間、各搬送系を回転させ、安全を見て
いた。その為取引時間がかかり、利用者に不満を与える
と同時に硬貨処理機の稼働率を下げることになってい
た。
【0028】本発明の目的とするところは、短時間で確
実な硬貨処理を行うことが可能な硬貨処理機を提供する
ことにある。
【0029】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために[請求項1]の発明は、硬貨が供給される
受皿を有する硬貨入出金部と、硬貨を整列させて所定方
向へ繰出す硬貨繰り出し部と、硬貨を金種別に選別する
硬貨選別部と、金種別に選別された硬貨を、出金時に繰
り出す金種別金庫と、硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送
部とを備えた硬貨処理機において、硬貨入出金部が、受
皿の底部を球状に湾曲させるとともに、受皿の底部に光
を透過させて硬貨の有無を検出する硬貨検出器を備え
た。
【0030】[請求項2]の発明は、硬貨入出金部が、
受皿を間欠的に回動させるとともに受皿の停止時に受皿
の姿勢を固定するゼネバ機構を備えた。
【0031】[請求項3]の発明は、硬貨繰り出し部
が、硬貨を貯留する硬貨貯留部と、この硬貨貯留部の下
方に位置し所定方向に走行して硬貨貯留部に貯留された
硬貨を搬送する第1の搬送ベルトと、この第1の搬送ベ
ルトの終端部にその始端部を隣接させるとともに第1の
搬送ベルトよりも早く走行する第2の搬送ベルトと、第
1の搬送ベルトの終端部と第2の搬送ベルトの始端部と
に跨がり第1の搬送ベルトの終端部に達した硬貨を案内
しながら第2の搬送ベルトへ移す硬貨移し壁と、第2の
搬送ベルトに面し第2の搬送ベルトとの間に所定の大き
さの間隙を形成し第2の搬送ベルトにより搬送された硬
貨を厚さ方向に規制するゲ−トロ−ラとを備えた。
【0032】[請求項4]の発明は、硬貨選別部が、硬
貨通路に面したガイド壁と、ガイド壁に沿って並び、選
別される各種の硬貨のうちの最大径の硬貨よりも大きい
複数の選別孔と、硬貨通路に供給された硬貨に接し硬貨
をガイド壁に押し付けながら走行して硬貨を送る硬貨送
りベルトと、硬貨送りベルトによって送られた硬貨の種
類を検出する硬貨検出手段と、硬貨検出手段の検出結果
に基づき駆動されて選別孔をそれぞれ開閉する複数のシ
ャッタとを備え、所望の硬貨を所定の選別孔に選択的に
落とす。
【0033】[請求項5]の発明は、金種別金庫が、硬
貨を貯留する硬貨貯留部と、所定方向に走行し金種別金
庫内の硬貨を投出する搬送ベルトと、この搬送ベルトを
駆動する電動機と、搬送ベルトに面し搬送ベルトとの間
に所定の大きさの隙間を形成し、搬送ベルトにより搬送
された硬貨を厚さ方向に規制するゲ−トロ−ラと、硬貨
貯留部内に設けられ、揺動して硬貨貯留部内に溜った硬
貨を崩す硬貨崩し部材とを備えた。
【0034】[請求項6]の発明は、縦搬送部が、硬貨
を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して硬貨貯留部に
貯留された硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送ベルトと、
硬貨貯留部の底部を構成するとともに、硬貨貯留部に面
し硬貨を受ける硬貨受け面を有する底部構成部材と、硬
貨受け面に対して突没し硬貨貯留部に留まった硬貨を崩
す硬貨崩しレバ−とを備えた。
【0035】[請求項7]の発明は、縦搬送部が、硬貨
を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して硬貨貯留部に
貯留された硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送ベルトと、
縦搬送ベルトに圧接した変位部材を硬貨の通過に伴い変
位させてこの変位部材の変位を変位検出手段により検出
する硬貨計数部とを備えた。
【0036】そして、[請求項1]の発明は、受皿に投
出された硬貨を一纏めに取出せるようにし、硬貨の残留
確認を容易にし、硬貨の取出し忘れを防止できるように
した。
【0037】[請求項2]の発明は、受皿が不安定に動
くことを防止できるようにした。
【0038】[請求項3]の発明は、硬貨詰りの発生を
防止でき、硬貨を常に一層一列状態で繰出せるようにし
た。
【0039】[請求項4]の発明は、誤選別を防止する
とともに、選別場所を任意に変更できるようにした。
【0040】[請求項5]の発明は、硬貨詰りを生じる
ことなく多量の硬貨を処理でき、硬貨貯留部内の硬貨を
確実に繰り出せるようにした。
【0041】[請求項6]の発明は、硬貨貯留部の底部
に起上がったまま留った硬貨を崩すことができ、常に確
実に硬貨を繰り出せるようにした。
【0042】[請求項7]の発明は、硬貨を繰り出しな
がら計数できるようにした。
【0043】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0044】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
中の符号51は硬貨処理機である。この硬貨処理機51
は、硬貨入出金部52、硬貨繰り出し部53、硬貨選別
装置54、金種別金庫55、及び、縦搬送部56を有し
ている。
【0045】つまり、硬貨が硬貨入出金部52の受皿7
1に投入され、受皿71が回転して硬貨を硬貨繰り出し
部53に落下させる。落下した硬貨は硬貨繰り出し部5
3において一枚ずつ繰出され、硬貨選別装置54へ運ば
れる。硬貨選別装置54には検銭部58が設けられてお
り、この検銭部58により各硬貨が順に検銭される。
【0046】検銭された硬貨は硬貨送りベルト59によ
り順次送られる。硬貨選別装置54においてはシャッタ
174…が硬貨の種類に応じて開閉し、硬貨が種類別に
一時保留部61に保留される。そして、取引きが成立す
ると、一時保留部61内の硬貨が、その下に配置された
金種別金庫55に収納される。
【0047】出金時には、金種別金庫55から硬貨が繰
出されて払い出される。金種別金庫55から払い出され
た硬貨は、下段の横搬送ベルト62に沿って硬貨処理機
51の手前側、即ち図1中の左側へ運ばれ、さらに、下
段の縦搬送部63により硬貨繰り出し部53へ送られ
る。硬貨繰り出し部53へ送られた硬貨は再び検銭部5
8を通過してリジェクトゲ−ト65へ達する。そして、
硬貨はリジェクトゲ−ト65から上段の横搬送ベルト6
6を介して上段の縦搬送部67に達し、この縦搬送部6
7により運ばれて受皿56に出金される。
【0048】また、この硬貨処理機51には補充と回収
の機能が備えられている。つまり、補充時には、硬貨
が、金種別金庫55の下に設けられた係員金庫68より
計数されて金種別金庫に装填される。係員金庫68をコ
インメカ本体に装填すると、金庫内のベルトにより縦搬
送部67に繰り出され、硬貨繰り出し部53へ運ばれ
る。
【0049】硬貨繰り出し部53の硬貨は一枚ずつ検銭
部58へ運ばれ、検銭・計数され硬貨選別部54で分類
される。所定枚数分類されると、検銭・選別を一時停止
し、一時保留部61の硬貨を金種別金庫に収納する。こ
の選別・停止を繰り返し係員金庫68内の全ての硬貨を
分類・計数して、金種別金庫55に収納する。金種別金
庫68の容量をオ−バ−した硬貨はオ−バ−フロ−スタ
ッカ69に収納される。
【0050】一方、回収時には、金種別金庫55及びオ
−バ−フロ−スタッカ69の硬貨が係員金庫68に回収
される。金種別金庫55から払い出された硬貨は、横搬
送及び縦搬送されて硬貨繰り出し部53へ運ばれ、検銭
部58で検銭され、硬貨選別部54において一時保留部
61へ保管される。所定枚数一時保留部61に分類され
ると、金種別金庫からの繰り出しを停止し、一時保留部
内61の硬貨の数を確定し、横搬送ベルト62に排出す
る。横搬送ベルト62を補充の場合とは逆方向に走行さ
せ、係員金庫68の後方の口から金庫内に収納する。こ
の金種別金庫55からの繰り出しと停止を繰り返し、金
種別金庫55とオ−バ−フロ−スタッカ69の全ての硬
貨を計数して、係員金庫68に収納する。
【0051】つぎに、硬貨処理機51の各部について個
別に説明する。
【0052】図2〜図6は硬貨入出金部52を示してお
り、図2中には受皿71が示されている。受皿71は硬
貨受入れ口72を矩形状に開口しており、球状部73を
有している。受皿71の横断面形状及び縦断面形状は図
3及び図5に示すように共に曲線である。さらに、受皿
71の深さは中心部にいくに従って深くなっている。
【0053】受皿71の端壁74、74の中心に回転軸
75a、75bが取付けられており、受皿71は、図4
及び図5に示すように、軸受76、76を介して受皿支
え板77、78に回転可能に取付けられている。一方の
回転軸75bの突端部には受皿側ギア79が取付けられ
ており、この受皿側ギア79は、後述するゼネバ機構8
0を構成する伝達ギア81と噛合っている。
【0054】図8に示すように、伝達ギア81の外周の
一部には円弧状のガイド面82、83と切欠き溝84、
85が形成されており、伝達ギア81は回転軸86を介
して受皿支え板78に外側から回転可能に取付けられて
いる。受皿支え板78の内側にモ−タ87が配置されて
おり、このモ−タ87はモ−タ取付板88を介して受皿
支え板78に取付けられている。
【0055】モ−タ軸89が受皿支え板78の外側に導
出され、このモ−タ軸89にはゼネバドライブ90が取
付けられている。さらに、ゼネバドライブ90にはドラ
イブピン91が設けられており、ドライブピン91には
ロ−ラ92が回転可能に取付けられている。そして、ロ
−ラ92は伝達ギヤ81の切欠き溝84に入込んでお
り、ゼネバドライブ90と伝達ギア81とが係合してい
る。
【0056】受皿71の底部93の略中央には複数対の
検出窓94a、94b、94cが設けられており、こら
らの検出窓94a〜94cの間隔は、対象となる硬貨の
うち最も小さい硬貨の径寸法よりも狭く設定されてい
る。
【0057】また、検出窓94a〜94cに対向して光
電型の硬貨検出器95、96、97が複数対設けられて
おり、これら硬貨検出器95、96、97は受皿支え板
77、78に取付けられている。
【0058】一方の受皿支え板78に投光器95a、9
6a、97aが取付けられている。そして、投光器95
a、96a、97aから投光された検出光98は、底部
93の検出窓94a、94b、94cを通過して受光器
95b、96b、97bに達する。投光器95a〜97
aの光軸は受光器95b、96b、97bに向けられて
いる。
【0059】受皿71に硬貨99が残留している場合、
1つ或いは2つの検出窓が硬貨99によって塞がれる。
このため、検出光98が遮断され、硬貨の存在が検出さ
れる。
【0060】つぎに、上述の硬貨入出金部52の作用を
説明する。
【0061】利用者によって受皿71に硬貨が投入され
ると、モ−タ87がゼネバドライブ90を図6中に矢印
Fで示すように回転させる。ゼネバドライブ90の回転
力がドライブピン91及びロ−ラ92を介して伝達ギア
81に伝達され、伝達ギア81が、図中に矢印Gで示す
ように、ゼネバドライブ90とは逆方向に回転する。こ
の際、ドライブピン91はロ−ラ92を回転させながら
伝達ギア81の切欠溝85に沿って変位する。
【0062】伝達ギア81の回転に伴い、伝達ギア81
と噛合った受皿側ギア79が図中に矢印Hで示すように
回転する。そして、受皿71が受皿側ギア79と共に回
転し、受皿71内の硬貨が排出されて落下する。
【0063】こののちモ−タ87が逆回転し、ゼネバ機
構80を介して受皿71が逆向きに回転し、受皿71の
姿勢が元の水平な状態に復帰する。
【0064】受皿71が水平な姿勢で停止している際に
は、伝達ギア81のガイド面82がゼネバドライブ90
の円弧状突壁100と係合している。このため、ゼネバ
ドライブ90及び受皿71の不要な回転が防止され、受
皿71の姿勢の維持が正確に行われる。
【0065】一方、出金の際には、図3に示すように硬
貨が99…が縦搬送ベルト67に載って運ばれ、シュ−
ト101を介して受皿71内に供給される。そして、受
皿71内に供給された硬貨99は、利用者により前方へ
すくい取られて出金される。
【0066】出金ののち、受皿71に所定時間以上硬貨
99が残留している場合、硬貨検出器95〜97の投光
器95a〜95aが検出光98を出射する。そして、こ
の検出光98は検出窓94a〜94cを通って受皿71
内に進入したのち、残留した硬貨99により遮られて受
光器95b〜97cに入射しない。このため、受皿71
内に硬貨99が存在していることが検出される。
【0067】すなわち、このような硬貨入出金部52に
おいては、受皿71の間欠回転のための動力伝達手段と
してゼネバ機構80が用いられており、モ−タ87の停
止時に受皿71が自動的にロックして固定される。そし
て、受皿71の姿勢が確実に維持されるため、受皿71
が不安定に動いて利用者に不快感を与えるということが
ない。また、特別なロック機構を設けることなく、駆動
力の伝達と受皿71の姿勢の維持とを共にゼネバ機構8
0を用いて行うことができる。
【0068】なお、本実施例においては、ゼネバドライ
ブ90がモ−タ87に直に連結されているが、ゼネバド
ライブ90とモ−タ87との間に伝達ベルト等を介在さ
せてもよい。
【0069】図7〜図10中の符号53は硬貨繰り出し
部であり、符号111はこの硬貨繰り出し部53に備え
られた硬貨貯留部である。硬貨貯留部111は上部及び
下部を開放した箱状に成形されており、この硬貨貯留部
111には多数の硬貨112…(4つのみ図示)が、硬
貨入出金部52の受皿71が回転することにより無造作
に投入される。
【0070】硬貨貯留部111の底部には、図7及び図
8に示すように、第1及び第2の搬送ベルト113、1
14が配置されている。両ベルト113、114は平行
に隣り合って接しており、互いに同一な角度で傾斜して
いる。そして、両ベルト113、114は互いの上面を
同一平面上に位置させている。さらに、第2の搬送ベル
ト114は第1の搬送ベルト113よりも長く設定され
ている。
【0071】両ベルト113、114は1つの電動機1
15により駆動されて逆向きに走行する。また、両ベル
ト113、114は電磁クラッチ116を介して連結さ
れており、第1の搬送ベルト113は任意に走行・停止
する。
【0072】つまり、第2の搬送ベルト114は駆動プ
−リ117と従動プ−リ118とにエンドレスに架け渡
されており、駆動プ−リ117は上記電動機115の出
力軸119に連結されている。そして、駆動プ−リ11
7は図7中において矢印Iで示すように反時計方向に回
転し、第2の搬送ベルト114は矢印Jで示すように、
従動プ−リ118の側を始点とするとともに駆動プ−リ
117の側を終点として、従動プ−リ118を回転させ
ながら走行する。
【0073】従動プ−リ118の回転軸120には駆動
歯車121が取付けられており、この駆動歯車121
は、上記電磁クラッチ116の駆動軸122に取付けら
れた伝達歯車123に噛み合っている。そして、駆動歯
車121の歯数は伝達歯車123の歯数よりも少なく設
定されている。
【0074】第1の搬送ベルト113は駆動プ−リ12
4と従動プ−リ125とにエンドレスに架け渡されてい
る。駆動プ−リ124は第2の搬送ベルト114の従動
プ−リ118と同軸的に配置されるとともに、この従動
プ−リ118に対して独立している。さらに、駆動プ−
リ124の回転軸126にはベルト側伝達プ−リ127
が取付けられており、このベルト側伝達プ−リ127は
電磁クラッチ116の伝達軸128に取付けられたクラ
ッチ側伝達プ−リ129と、伝達ベルト130を介して
連結されている。
【0075】第2の搬送ベルト114が走行すると、第
2の搬送ベルト114の従動プ−リ118の回転力が、
駆動歯車121及び伝達歯車123を介して電磁クラッ
チ116に伝達される。電磁クラッチ116の駆動軸1
22と伝達軸128とが連結されているときには、第2
の搬送ベルト114の側の従動プ−リ118の回転力
が、前記両伝達プ−リ127、129及び伝達ベルト1
30を介して第1の搬送ベルト113の側の駆動プ−リ
124に伝達される。
【0076】そして、第1の搬送ベルト113が、従動
プ−リ125の側を始点とするとともに駆動プ−リ12
4の側を終点とし、従動プ−リ125を回転させなが
ら、図8中に矢印Kで示すように、第2の搬送ベルト1
14に対して逆向きに走行する。そして、第1の搬送ベ
ルト113の走行速度は第2の搬送ベルト114の走行
速度よりも遅い。
【0077】両ベルト113、114の上には硬貨移し
壁131が立設されている。この硬貨移し壁131は楕
円を描くよう湾曲しており、第1の搬送ベルト113の
終点部132と第2の搬送ベルト114の始点部133
とに跨がっている。そして、硬貨移し壁131は一端側
から他端側へ曲率を適宜変化させており、第2の搬送ベ
ルト114の側の部分は湾曲の度合いは第1の搬送ベル
ト113の側の部分の湾曲の度合いよりも急になってい
る。
【0078】また、図8中に符号134で示すのはゲ−
トロ−ラである。このゲ−トロ−ラ134は第2の搬送
ベルト114の終点よりも幾分手前に配置されており、
軸心を第2の搬送ベルト114の幅方向に向けている。
さらに、ゲ−トロ−ラ134は第2の搬送ベルト114
に略平行に面しており、ゲ−トロ−ラ134と第2の搬
送ベルト114との間には硬貨一枚分程度の間隙が形成
されている。
【0079】ゲ−トロ−ラ134の回転軸135にはゲ
−トロ−ラ駆動歯車136が取付けられており、このゲ
−トロ−ラ駆動歯車136と、電動機115の出力軸1
19に取付けられた電動機側歯車137とがアイドル歯
車138を介して連結されている。そして、電動機11
5の出力がゲ−トロ−ラ134へ伝達され、ゲ−トロ−
ラ134は、図1中に矢印Lで示すように第2の搬送ベ
ルト134の走行方向に対して逆向きに回転する。
【0080】また、図9に示すように、硬貨貯留部11
1の中には仕切板139が設けられている。この仕切板
139は第2の搬送ベルト114の上に配置されてお
り、第2の搬送ベルト114を略全長に亘って覆ってい
る。さらに、仕切板139は、第2の搬送ベルト114
の側から第1の搬送ベルト113の側へ近付くほど徐々
に低く傾斜しており、先端側の縁部を両ベルト113、
114の境界部の略真上に到達させている。
【0081】さらに、硬貨繰り出し部53には一対の光
電スイッチ140、140が設けられている。これら光
電スイッチ140、140は、図8中に一点鎖線Oで示
すように第2の搬送ベルト114に対して斜めな直線上
に配置されており、互いの間に第2の搬送ベルト114
の始点部133を介在させている。
【0082】そして、これら光電スイッチ140、14
0は第2の搬送ベルト114に移された硬貨の状態を検
知し、例えば硬貨112…が過度に大量に第2の搬送ベ
ルト114に移された場合には、光電スイッチ140、
140の検知結果に基づいて電磁クラッチ116が操作
され、両搬送ベルト113、114が遮断されて第1の
搬送ベルト114の走行が停止する。
【0083】つぎに、上述の硬貨繰り出し部110の作
用を説明する。
【0084】硬貨貯留部53に多数の硬貨112…が無
造作にばら積み状態で投入されると、これらの硬貨11
2…は仕切板139の上面によって案内されながら滑り
落ち、第1の搬送ベルト113に載る。第1の搬送ベル
ト113は電磁クラッチ116により電動機115の駆
動力を伝達されて図7及び図8中に矢印Jで示すように
走行しており、第1の搬送ベルト153に載った硬貨1
12…は走行方向に送られる。
【0085】硬貨112…が第1の搬送ベルト113の
終点部132に達すると、これらの硬貨112…は硬貨
移し壁131に当り、硬貨移し壁131の内周面に沿っ
て移動して第2の搬送ベルト114の始点部133へ移
される。この際、第2の搬送ベルト114の走行速度は
第1の搬送ベルト113の走行速度よりも早く設定され
ているため、第2の搬送ベルト114に移された硬貨1
12…の間隔は、第1の搬送ベルト113上での間隔よ
りも大となる。
【0086】第2の搬送ベルト114に移された硬貨1
12…は、第2の搬送ベルト114の走行に伴って終点
側へ送られ、ゲ−トロ−ラ134に達する。ゲ−トロ−
ラ134は他の硬貨と重なることなく一層状態で到達し
た硬貨を通過させる。さらに、ゲ−トロ−ラ134は、
複数で重なった硬貨があった場合には、これらの硬貨を
厚さ方向に規制し、上に載った硬貨を回転しながらゲ−
トロ−ラ134の手前に落とす。そして、ゲ−トロ−ラ
134は、常に一層の硬貨のみを通過させる。
【0087】そして、ゲ−トロ−ラ134を通過した硬
貨は、硬貨繰り出し部53の後段に設置された硬貨選別
装置54へ送られる。
【0088】すなわち、上述のような硬貨繰り出し部5
3においては、第1の搬送ベルト113と第2の搬送ベ
ルト114の走行速度が互いに異なっており、第2の搬
送ベルト114が第1の搬送ベルト113よりも早く走
行するので、第2の搬送ベルト114へ移される硬貨の
間隔を両ベルト113、114の速度差を利用して調節
することができる。
【0089】また、両ベルト113、114の速度差と
ゲ−トロ−ラ134とを利用して硬貨112…の状態が
調整されるので、硬貨112…の一層一列状態をより確
実に実現することができる。
【0090】さらに、光電スイッチ40、140の検知
結果に基づいて電磁クラッチ116が制御されるので、
第2の搬送ベルト114上の硬貨の状態に応じて第1の
搬送ベルト113を走行・停止させることができる。そ
して、第1の搬送ベルト113に多量の硬貨が供給され
た場合であっても、多量の硬貨がそのままゲ−トロ−ラ
134に達することを阻止できる。したがって、硬貨詰
まりの発生を確実に防止することが可能になる。
【0091】なお、本実施例においては、両ベルト11
3、114が共に電動機115によって駆動され、第1
の搬送ベルト113の走行・停止は電磁クラッチ116
によって行われるが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば二つの電動機を設けて両ベルト113、
114を独立に駆動してもよい。そして、この場合には
電磁クラッチ116は不要になる。
【0092】また、本実施例においては、両ベルト11
3、114が同一平面上に配置されているが、本発明は
これに限定されるものではなく、両ベルト113、11
4の高さを異ならせてもよい。そして、例えば、第2の
搬送ベルト114の傾斜方向を実施例のままとし、第1
の搬送ベルト113を終点が始点よりも高くなるよう傾
斜させ、第1の搬送ベルト113の終点を第2の搬送ベ
ルト114の始点よりも高く位置させて、硬貨112…
を第1の搬送ベルト113の終点から第2の搬送ベルト
114の始点へ落下させてもよい。
【0093】図11及び図12は硬貨選別部(以下、選
別部と称する)54を示している。図11(a)に示す
ようにこの選別部54の前段には硬貨繰り出し部53が
設けられており、硬貨繰り出し部53で繰り出された硬
貨は本体151上の硬貨通路152に一層一列状態で供
給される。
【0094】硬貨通路152の底面153には選別孔1
54〜159が開口しており、各選別孔154〜159
の開口形状は長方形状に設定されている。さらに、選別
孔154〜159の大きさは互いに略等しく、且つ、選
別される硬貨160〜165のうち最も大きい硬貨より
も幾分大きく設定されている。選別孔154〜159は
硬貨通路152に沿って同一線上に且つ同心的に並べら
れいる。そして、選別孔154〜159の配置は、硬貨
通路152に面したガイド壁166の側に偏っている。
【0095】硬貨通路152上には2本の硬貨送りベル
ト(以下、ベルトと称する)167、167が設けられ
ており、これらベルト167、167は駆動ロ−ラ16
8と従動ロ−ラ169との間に架設されている。さら
に、ベルト167、167の断面形状は円形に設定され
ており、両ベルト167、167は互いに略平行に並ん
でいる。
【0096】さらに、両ベルト167、167の間隔は
例えば最も小さい硬貨の大きさよりも幾分小さく設定さ
れている。そして、図11(b)に示すように両ベルト
167、167の高さは、硬貨通路152の底面153
と両ベルト167、167の、各ロ−ラの下側に回り込
んだ部分との距離が、硬貨一枚分の厚さ程度になるよう
設定されている。
【0097】前記駆動ロ−ラ168は硬貨通路152の
奥部に配置されており、本体151上に設置された駆動
電動機171に連結されている。また、前記従動ロ−ラ
169は硬貨繰り出し部53の近傍に配置されており、
ステ−172、172によって支持された回転軸173
に外嵌されている。
【0098】駆動ロ−ラ168が回転すると、両ベルト
167、167は互いの間隔を略一定に保つとともに従
動ロ−ラ169を従動させながら、同じ速度でエンドレ
ス走行する。そして、両ベルト167、167の、両ロ
−ラ168、168の下側に回り込んだ部分は、図11
(a)中に示すように硬貨繰り出し部53の側から硬貨
通路152の奥部側へ向って進む。
【0099】前記選別孔154〜159内には、図12
(a)〜(c)に示すように、それぞれシャッタ174
…が設けられている。このシャタ174…は一端部17
5…を櫛形に成形されており、この櫛形の部分を各選別
孔154〜159内に露出させている。さらに、シャッ
タ174…は他端部176…を本体151の内側に入り
込ませており、硬貨通路152の裏側に固定された取付
け具177…の連結シャフト178…により枢支されて
いる。
【0100】また、各選別孔154〜159毎にプラン
ジャ179…を有する電磁石180…が設置されてお
り、この電磁石180…は硬貨通路152の裏側に固定
されている。さらに、電磁石180…の可動プランジャ
179…はシャッタ174…の前記他端部176…に連
結されており、可動プランジャ179…とシャッタ17
4…との連結位置はシャッタ174…と取付け具177
…との連結位置よりも端に偏倚している。
【0101】また、可動プランジャ179…にはスプリ
ング181…が外装されており、このスプリング181
…は電磁石180…とシャッタ174…とに連結されて
いる。そして、各電磁石180が励磁されると可動プラ
ンジャ179は下降し、シャッタ174は連結シャフト
178を中心として回動する。そして、シャッタ174
の櫛形な一端部175が点線で示すように上方へ起き上
がり、その下面182を硬貨繰り出し部53の側へ斜め
に向け、例えば選別孔154が開放される。
【0102】さらに、各電磁石180の励磁が解かれる
と可動プランジャ179がスプリング181の復元力を
受けて上昇し、シャッタ174の一端部が水平な状態に
復帰し、その上面183を硬貨通路152の底面153
と同一な平面上に沿わせて、例えば選別孔154を閉塞
する。
【0103】また、複数組の硬貨検出手段としての硬貨
検出センサ184a、184b、〜、189a、189
bが本体151に設けられている。これら硬貨検出セン
サ184a、184b、〜、189a、189bは硬貨
通路152の両側に配置されており、各組毎に硬貨通路
152を挟んで向い合っている。さらに、硬貨検出セン
サ184a、184b〜189a、189bは、各選別
孔154〜159の間の部位、及び、硬貨繰り出し部5
3と最も手前の選別孔154との間の部位に配置される
とともに、硬貨通路152の延びる方向について等ピッ
チで並べられている。
【0104】検銭部58での金種判定結果は各電磁石1
80…に送られ、硬貨検出センサ184a、184b〜
189a、189bの硬貨位置に基づいて各電磁石18
0…をON/OFFする。
【0105】つぎに、上述の選別部54の作用を説明す
る。
【0106】異なった種類の複数の硬貨160〜165
が硬貨繰り出し部53の硬貨貯留部111上にばら積み
状態で投入されると、一層一列状態で硬貨繰り出し部5
3の出口に繰り出される。硬貨繰り出し部53から排出
された硬貨は硬貨通路152に達し、2本のベルト16
7、167に接する。そして、この硬貨はベルト16
7、167と硬貨通路152の底面153との間に挟ま
れたままベルト167、167の走行方向へ送られ、検
銭部58で金種判定を行い、選別孔154〜159に近
付く。
【0107】選別孔154〜159と各種の硬貨160
〜165との組合わせは予め設定されており、硬貨16
0〜165は対応する選別孔のみに落ちて選別される。
【0108】つまり、例えば、最も小さい硬貨160と
送り方向手前側から3番目の選別孔156とが組合わさ
れた場合、硬貨160が1番目及び2番目の選別孔15
4、155に達した際にシャッタ174、174は閉じ
ており、硬貨160はシャッタ174、174の上面1
83に載りながら移動する。
【0109】さらに、硬貨160が選別孔155を通過
して硬貨検出センサ186a、186bの間に達する
と、硬貨検出センサ186a、186bが選別孔156
の直前に達した硬貨が目的の硬貨160であることを検
出し、検銭部58が選別孔156に隣接した電磁石18
0をONする。そして、この電磁石180の可動プラン
ジャ179が下降し、シャッタ174の一端部175を
上方へ回動させて選別孔156を開放する。そして、硬
貨160が開放した選別孔156に達し、シャッタ17
4の下面182により案内されながら選別孔156に落
ちて選別される。
【0110】すなわち、上述のような選別部54におい
ては、金種の異なる硬貨160〜165が硬貨検出セン
サ184a、184b、〜、189a、189bによっ
て検出され、各硬貨に対応する選別孔154〜159の
シャッタ174…が、所望の硬貨が所定の選別孔に達す
るときに開いて硬貨を選別孔に落とす。
【0111】したがって、硬貨の大きさと選別孔の大き
さとを対応させて硬貨を選別孔に落とす従来の選別部の
ように硬貨と選別孔との組合わせが限定されず、硬貨1
60〜165の選別場所を任意に変更することができ、
硬貨160〜165と選別孔154〜159の組合せを
柔軟に設定することが可能である。
【0112】そして、例えば、複数の金種のうち1つの
金種の硬貨のみの数が多い場合に余った選別孔を利用
し、6つの選別孔154〜159のうち2つの選別孔を
同一種の硬貨に対応させて選別を行い、選別に要する時
間を各種の硬貨160〜165について均一化すること
等が可能である。
【0113】なお、本実施例においては硬貨160〜1
65を送るために2本のベルト167、167が用いら
れているが、例えば、図13(a)及び(b)に示すよ
うにベルトの数を1本としてもよい。
【0114】また、本実施例においては、シャッタ17
4…の開放方向が上向きに設定されているが、本発明は
これに限定されず、例えば図14に示すようにシャッタ
174の開放方向を下向きに設定してもよい。
【0115】図15〜図19は金種別金庫55を示して
いる。金種別金庫55は、図16に示すように略同様の
構造の金庫を複数組合せてなるものである。そして、図
15、及び、図17〜図19には1つのみの金庫が示さ
れており、図16には6つの金庫が示されている。
【0116】図15中の符号191はこの金種別金庫5
5の本体55aに組込まれた硬貨貯留部である。硬貨貯
留部191は上部及び下部を開放した箱状に成形されて
おり、この硬貨貯留部191には多数の硬貨192…
(4つのみ図示)が無造作に投入される。
【0117】硬貨貯留部191の底部には一本の搬送ベ
ルト193が配置されている。この搬送ベルト193は
駆動ロ−ラ194と従動ロ−ラ195とにエンドレスに
架け渡されるとともに、上下方向に傾斜している。そし
て、搬送ベルト193は硬貨貯留部191の内側の空間
に下方から面しており、硬貨貯留部191に投入された
硬貨192…を受ける。
【0118】図15及び図16に示すように、本体55
aの下部には電動機196が設けられている。この電動
機196の出力軸197には電動機側プ−リ198が取
付けられており、この電動機側プ−リ198はベルト1
99を介してクラッチ側プ−リ200と連結されてい
る。クラッチ側プ−リ200は、電動機側プ−リ198
りも上に配置されており、本体55a内に設けられた電
磁クラッチ201の伝達シャフト202に取付けられて
いる。伝達シャフト202は6金種の金庫に渡って取付
けられており、各金庫毎に電磁クラッチ201が取付け
られている。
【0119】伝達シャフト202には電磁クラッチ20
1とクラッチ側ギヤ204が取付けられ、駆動ロ−ラ1
94の回転軸203には駆動ロ−ラ側ギヤ205が取付
けられており、両ギア204、205の間にはアイドル
ギア206が介在している。そして、電動機側プ−リ1
98の回転力が電磁クラッチ201を介して駆動ロ−ラ
194へ伝えられ、搬送ベルト193が走行する。
【0120】駆動ロ−ラ194は従動ロ−ラ195に対
して水平方向に離間するとともに従動ロ−ラ195も高
く配置されており、搬送ベルト193は従動ロ−ラ19
5の側を始端とし、駆動ロ−ラ194の側を終端とし
て、斜め上に向かって走行する。また、電磁クラッチ2
01が連結・遮断制御されて、搬送ベルト193は電磁
クラッチ201の制御状態に応じて走行・停止する。
【0121】図15及び図16中に符号207で示すの
はゲ−トロ−ラである。このゲ−トロ−ラ207は搬送
ベルト193の終端よりも幾分手前に配置されており、
軸心を搬送ベルト193の幅方向に向けている。さら
に、ゲ−トロ−ラ207は搬送ベルト193に略平行に
面しており、ゲ−トロ−ラ207と搬送ベルト193と
の間には硬貨一枚分程度の間隙が形成されている。
【0122】ゲ−トロ−ラ207の回転軸208にはゲ
−トロ−ラ側ギア209が取付けられており、このゲ−
トロ−ラ側ギア209がアイドルギア210を介して、
駆動ロ−ラ194の回転軸203に取付けられた駆動ロ
−ラ側ギア205と連結されている。そして、駆動ロ−
ラ194の回転力がゲ−トロ−ラ側ギア205、アイド
ルギア210を介してゲ−トロ−ラ207へ伝達され、
ゲ−トロ−ラ207は搬送ベルト193の走行方向に対
して逆向きに回転する。
【0123】また、金種別金庫55には硬貨崩し部材と
しての揺動板212が設けられている。この揺動板21
2は硬貨貯留部191内に配置されており、揺動板駆動
機構部213を介し電動機196の駆動力を受けて上下
動する。
【0124】つまり、図15及び図16に示すように、
本体55a内にはレバ−214が設けられており、この
レバ−214は本体55aに固定されたブラケット21
5にシャフト216を介して枢支されている。そして、
レバ−214の枢支点はレバ−214の長手方向の途中
の部位に設定されており、揺動してその両端部を上下さ
せる。
【0125】レバ−214の一端部には回動自在なクラ
ンク217が連結されており、このクランク217は、
クラッチ側ギア204に噛合ったレバ−駆動ギア218
と同軸的に連結されている。クランク217の偏心した
部位に伝達ピン219が突設されており、この伝達ピン
219はレバ−214に設けられた長孔220に差込ま
れている。
【0126】レバ−214の他端部にはリンク221が
回動自在に連結されており、リンク221の先端部には
上下動シャフト222が連結されている。そして、レバ
−214とリンク221の連結、及び、リンク221と
上下動シャフト222との連結にはそれぞれピン22
3、224が用いられている。
【0127】上下動シャフト222には段差部225が
形成されており、上下動シャフト222はC型金具22
6に摺動自在に取付けられている。上下動シャフト22
2は、スプリング227とワッシャ228によって常に
下方に押し付けられており、上下動シャフト222が上
昇するときにはC型金具226が段差部225に係止し
ながら上昇し、上下動シャフト222が下降するときに
は、ある一定の力が働き上下動シャフト222のみがス
プリング227によって下げられ、C型金具226は停
止している。
【0128】C型金具226は摺動子ガイド229内で
摺動する摺動子230に取付けられ、摺動子230と一
体に上下動する。前記揺動板212も摺動子230に取
付けられており、前記揺動板212は摺動子230と一
体に上下に揺動する。
【0129】つぎに、上述の金種別金庫55の作用を説
明する。
【0130】硬貨貯留部191に硬貨192…が投入さ
れると、これらの硬貨192…は搬送ベルト193の始
端側に載り、搬送ベルト193によって斜め上方へ搬送
される。そして、硬貨192…が順にゲ−トロ−ラ20
7に達し、例えば、2枚で重なった硬貨のうち上に載っ
た硬貨を手前側に落としす。そして、硬貨192…が一
層一列状態でゲ−トロ−ラ207を通過し、金種別金庫
55の後段に位置する横搬送ベルト62に供給される。
【0131】また、多量の硬貨192…が硬貨貯留部1
91に投入されると、これらの硬貨192…が揺動板2
12の周囲に溜る。そして、揺動板212が上下に揺動
して硬貨貯留部191内の硬貨192…が攪拌されて分
散し、搬送ベルト193が硬貨192…の重みから解放
されて所定速度で走行する。
【0132】すなわち、上述のような金種別金庫55に
おいては、ゲ−トロ−ラ207と揺動板212とが設け
られているので、多量の硬貨192…が硬貨貯留部19
1内に投入されても、搬送ベルト193が停止すること
なく、硬貨192…が確実に連続して繰出される。
【0133】そして、1つの金種において所定枚数の出
金が計数ののちに完了すると、電磁クラッチ201を
“OFF”にし、次の金庫の電磁クラッチ201を“O
N”にして要求される枚数を出金し、次の異種硬貨の出
金を行う。
【0134】図20〜24は縦搬送部67を示してい
る。縦搬送部67には縦搬送ベルト241が備えられて
おり、この縦搬送ベルト241は硬貨貯留部242に下
端部を到達させている。縦搬送ベルト241は上部プ−
リ243と下部プ−リ244との間にエンドレスに架け
渡されており、上下に傾いている。そして、縦搬送ベル
ト241の水平方向に対する傾斜角度は比較的急な角度
(例えば45度以上)に設定されている。
【0135】さらに、縦搬送ベルト241には複数の硬
貨掻上げ用突起(以下、突起と称する)245…が設け
られている。各突起245…は縦搬送ベルト241の幅
方向に延びており、縦搬送ベルト241の一方の側縁部
から他方の側縁部に達している。
【0136】各突起245…の間隔は互いに略等しく設
定されるとともに、繰出される硬貨245…のうち最大
の硬貨の径寸法よりも大きく且つ最小の硬貨二枚分の径
寸法よりも小さく設定されている。また、各突起245
…の高さは、繰出される硬貨246…(2つのみ図示)
のうち最小のものの厚さよりも大きく、最大のものの厚
さよりも小さい。
【0137】ここで、縦搬送ベルト241の幅寸法は、
最小の硬貨の径寸法の2倍よりも短く設定されている。
【0138】前記突起245…は、図22中に示すよう
に長手方向、即ち縦搬送ベルト241の幅方向につい
て、略均等に3つに分割されている。そして、各突起2
45の長手方向の途中の部位には2つの凹部247、2
47が形成されている。
【0139】また、両図中に符号248で示すのはゲ−
トロ−ラである。このゲ−トロ−ラ248は縦搬送ベル
ト241の走行方向途中の部位の近傍に配置されてお
り、縦搬送ベルト241に上方から対向している。そし
て、ゲ−トロ−ラ248と縦搬送ベルト241との間隔
は一枚の硬貨246の厚さよりも幾分大きい程度に設定
されている。
【0140】さらに、ゲ−トロ−ラ248は図示しない
モ−タに連結されており、図20中に矢印Pで示すよう
に縦搬送ベルト241の走行方向(下から上)に対して
逆向きに回転する。そして、ゲ−トロ−ラ248は縦搬
送ベルト241により搬送される硬貨246…を厚さ方
向に規制し、1枚のみの硬貨246の通過を許容する。
【0141】ここで、ゲ−トロ−ラ248はばね等の付
勢力を適度に受けており、硬貨246…に弾性的に接す
る。そして、ゲ−トロ−ラ248は硬貨246…に過度
な力を与えることなく接し、硬貨246…が縦搬送ベル
ト241に噛み込むことを防止している。
【0142】また、両図中に符号249で示すのは硬貨
計数部(以下、計数部と称する)である。この計数部2
49は2本の規制ベルト250、250と、この規制ベ
ルト250、250を縦搬送ベルト241に押付けるベ
ルト押付け部251、及び、変位検出部手段として光電
センサ252とを備えている。
【0143】これらのうち規制ベルト250、250は
駆動ロ−ラ253と従動ロ−ラ254とに架け渡されて
おり、互いに平行に並んでいる。さらに、両規制ベルト
250、250の間隔は、縦搬送ベルト241の突起2
45…に設けられた2つの凹部247、247の間隔と
略一致している。そして、両規制ベルト250、250
は両凹部247、247に対向するよう配置されてい
る。
【0144】駆動ロ−ラ253は(図示しない)モ−タ
に連結されており、駆動ロ−ラ253はこのモ−タによ
り回転駆動される。そして、駆動ロ−ラ253の回転に
伴い、規制ベルト250、250が従動ロ−ラ254を
回転させながら走行する。
【0145】ベルト押付け部251は、L字状の変位部
材としての変位レバ−(以下、レバ−と称する)255
とベルト押えロ−ラ256とを備えており、駆動ロ−ラ
253と従動ロ−ラ254との間に配置されている。レ
バ−255の角部をピン257が貫通しており、レバ−
255はこのピン257を介して枢支されている。ま
た、レバ−255は下側の先端を縦搬送ベルト241の
上端部へ向けている。そして、レバ−255の下側の先
端にベルト押えロ−ラ256が回転自在に取付けられて
いる。
【0146】レバ−255は規制ベルト250、250
の間に配置されており、ベルト押えロ−ラ256は規制
ベルト250、250に接している。さらに、レバ−2
55ばね等により、下向きに回動するよう付勢されてお
り、ベルト押えロ−ラ256が規制ベルト250、25
0を前記凹部247…に押し込みながら、縦搬送ベルト
241に押付けている。
【0147】さらに、光電センサ252はレバ−255
の上側の先端の近傍に配置されている。光電センサ25
2は例えば発光部と受光部とを有するもので、縦搬送ベ
ルト241の幅方向に検出光を発している。
【0148】また、前記硬貨貯留部242には底部構成
部材としての底部壁258が設けられている。この底部
壁258は縦搬送ベルト241の下端部の近傍に位置し
ており、縦搬送ベルト241の走行方向に対して略垂直
に向けられている。また、底部壁258は上面、即ち縦
搬送ベルト241の上方を向いた面を図20に中に示す
ように凹ませており、底部壁258には硬貨受け面25
9が形成されている。この硬貨受け面259は縦搬送ベ
ルト241の走行方向手前側に凹んでおり、縦搬送ベル
ト241の各側縁部から中心部へ徐々に深くなる曲線を
描きながら滑らかに湾曲している。
【0149】さらに、図20及び図22〜図24に示す
ように、硬貨崩しレバ−260が備えられている。この
硬貨崩しレバ−260は硬貨崩しレバ−駆動機構261
を介し駆動され、底部壁258の中央に開口した貫通孔
258aに沿って進退し、硬貨受け面259に対して突
没する。
【0150】つまり、図20中に示すように硬貨崩しレ
バ−260は硬貨崩しレバ−駆動機構261の上下動レ
バ−262の一端部に、ピン263を介して枢支されて
いる。上下動レバ−262はその他端部を支軸264に
よって回動自在に支持されており、その長手方向途中の
部位にジョイント265を有している。
【0151】図23中に示すようにジョイント265は
上下動レバ−262に、ジョイント265を貫通したピ
ン266を介して枢支されている。ピン266の両端部
は、上下動レバ−262と上下動レバ−262にねじ止
めされたブラケット267とに差し込まれており、ジョ
イント265はピン266を介して、上下動レバ−26
2とブラケット267とにより回動自在に支持されてい
る。
【0152】また、図20中に符号268で示すのは摺
動軸であり、この摺動軸268はその上端部を下部プ−
リ253に回動自在に連結されている。摺動軸268と
下部プ−リ253との連結は、下部プ−リ253の側面
に突設され下部プ−リ253の回転中心に対して偏倚し
たピン269を介して行われている。
【0153】摺動軸268は上下動レバ−262のジョ
イント265に、軸方向に変位できるよう差し込まれて
いる。また、摺動軸268の軸方向中間部及び下端部に
は中間部ワッシャ270と下端部ワッシャ271とが鍔
状に突設されており、ジョイント265は両ワッシャ2
7、271の間に位置している。
【0154】さらに、摺動軸268にはコイルスプリン
グ272が外装されており、このコイルスプリング27
2の一端はジョイント265に接続され、他端は下端部
ワッシャ271に接続されている。そして、コイルスプ
リング271の復元力はコイルスプリング272を収縮
させるよう作用しており、摺動軸268は常に軸方向の
上方へ付勢されている。
【0155】ここで、図20と図1とにおいて、縦搬送
部67の縦搬送ベルト241の向きは逆に示されてい
る。
【0156】つぎに、上述の縦搬送部67の作用を説明
する。
【0157】硬貨貯留部242に投入された硬貨246
…は縦搬送ベルト241に載り、突起245…により掻
き上げられながら順次上方へ搬送される。ゲ−トロ−ラ
248が縦搬送ベルト241の走行方向に対して逆方向
に回転しており、複数で重なった硬貨や、突起245に
載った硬貨を下方へ落とす。そして、硬貨246…が一
層一列状態で上方へ繰出される。
【0158】硬貨246…が搬送ベルト241に載って
計数部249に達すると、硬貨246…が縦搬送ベルト
241と規制ベルト250との間に挟まり、ベルト押え
ロ−ラ256が規制ベルト250、250を介して上方
へ押し上げられる。ベルト押えロ−ラ256の移動に伴
い、レバ−255がピン257を中心に回動変位し、レ
バ−255の上端部が光電センサ343の内側に入込ん
で検出光を遮る。そして、遮光回数が繰出された硬貨3
37…の枚数としてカウントされる。
【0159】また、硬貨貯留部242においては、横搬
送ベルト66から硬貨246…が供給されると、これら
の硬貨246…は底部壁258の硬貨受け面259上に
停留する。硬貨貯留部242の底に溜った硬貨246…
は走行する縦搬送ベルト241の突起245…により掻
き上げられ、縦搬送ベルト241に載ったまま斜め上方
へ搬送される。
【0160】また、下部プ−リ253の回転力が摺動軸
268を介して上下動レバ−262へ伝達され、硬貨崩
しレバ−260が揺動しながら上下し、硬貨受け面25
9に対して突没する。そして、硬貨崩しレバ−260が
硬貨貯留部242の底に溜った硬貨246…を崩し、硬
貨246…の姿勢が縦搬送ベルト341の表面に対して
より平行になる。
【0161】さらに、硬貨246…が側壁部273、2
73の間で起上がったまま整列した場合には、硬貨崩し
レバ−260が中央の複数の硬貨を突上げて上方に排除
し、硬貨246…の整列を崩す。
【0162】すなわち、上述のような縦搬送部67にお
いては、縦搬送ベルト241に突起245…が設けられ
ているので、硬貨246…を確実に一枚ずつ分離して繰
出すことができる。したがって、縦搬送ベルト241の
傾斜角度をより急峻に設定することができるとともに、
硬貨246…をより高く繰出すことが可能になる。
【0163】また、計数部249が設けられているの
で、繰出された硬貨246…の枚数を知ることができ
る。そして、例えば計数部249の計数結果に基づいて
硬貨246…の搬送停止の判断を行えば、硬貨処理時間
を短縮することができる。
【0164】また、硬貨崩しレバ−260が設けられて
いるので、硬貨246…が硬貨貯留部242内で立上が
ったまま停留することを防止でき、硬貨246…を確実
に倒した状態で縦搬送ベルト241へ供給することがで
きる。そして、硬貨246…を常に一層一列状態で硬貨
繰出口へ送ることが可能である。
【0165】なお、本実施例においては、ゲ−トロ−ラ
248と硬貨計数部249の駆動ロ−ラ253の回転駆
動が別々のモ−タにより行われているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、ベルト・プ−リや
歯車等の動力伝達手段を利用し、ゲ−トロ−ラ248と
駆動ロ−ラ253との両方を同一のモ−タにより駆動し
てもよい。
【0166】また、本実施例においては、硬貨受け面2
59が湾曲しながら凹んでいるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、硬貨受け面259の形状を平面と
してもよい。また、硬貨崩しレバ−260が縦搬送ベル
ト241の幅方向中央部に配置されているが、側壁部2
73、273と硬貨崩しレバ−260との間隔が最小な
硬貨の径寸法よりも小さければ、硬貨崩しレバ−260
の配置は中央でなくてもよい。
【0167】さらに、硬貨崩しレバ−260の駆動が下
部プ−リ253の回転力を利用して行われているが、別
な駆動源を利用してもよい。
【0168】そして、本発明は、要旨を逸脱しない範囲
で種々に変形することが可能である。
【0169】さらに、本発明は、自動販売機や両替機、
或いは硬貨のような円形の部品を取扱う機器等にも適用
することが可能である。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように[請求項1]の発明
は、硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出金部と、硬
貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰り出し部と、硬
貨を金種別に選別する硬貨選別部と、金種別に選別され
た硬貨を、出金時に繰り出す金種別金庫と、硬貨を斜め
上方に搬送する縦搬送部とを備えた硬貨処理機におい
て、硬貨入出金部が、受皿の底部を球状に湾曲させると
ともに、受皿の底部に光を透過させて硬貨の有無を検出
する硬貨検出器を備えた。
【0171】したがって[請求項1]の発明は、受皿に
投出された硬貨を一纏めに取出せるようにし、硬貨の残
留確認を容易にし、硬貨の取出し忘れを防止できるとい
う効果がある。
【0172】また、[請求項2]の発明は、硬貨入出金
部が、受皿を間欠的に回動させるとともに受皿の停止時
に受皿の姿勢を固定するゼネバ機構を備えた。
【0173】したがって[請求項2]の発明は、受皿が
不安定に動くことを防止できるという効果がある。
【0174】また、[請求項3]の発明は、硬貨繰り出
し部が、硬貨を貯留する硬貨貯留部と、この硬貨貯留部
の下方に位置し所定方向に走行して硬貨貯留部に貯留さ
れた硬貨を搬送する第1の搬送ベルトと、この第1の搬
送ベルトの終端部にその始端部を隣接させるとともに第
1の搬送ベルトよりも早く走行する第2の搬送ベルト
と、第1の搬送ベルトの終端部と第2の搬送ベルトの始
端部とに跨がり第1の搬送ベルトの終端部に達した硬貨
を案内しながら第2の搬送ベルトへ移す硬貨移し壁と、
第2の搬送ベルトに面し第2の搬送ベルトとの間に所定
の大きさの間隙を形成し第2の搬送ベルトにより搬送さ
れた硬貨を厚さ方向に規制するゲ−トロ−ラとを備え
た。
【0175】したがって[請求項3]の発明は、硬貨詰
りの発生を防止でき、硬貨を常に一層一列状態で繰出せ
るという効果がある。
【0176】また、[請求項4]の発明は、硬貨選別部
が、硬貨通路に面したガイド壁と、ガイド壁に沿って並
び、選別される各種の硬貨のうちの最大径の硬貨よりも
大きい複数の選別孔と、硬貨通路に供給された硬貨に接
し硬貨をガイド壁に押し付けながら走行して硬貨を送る
硬貨送りベルトと、硬貨送りベルトによって送られた硬
貨の種類を検出する硬貨検出手段と、硬貨検出手段の検
出結果に基づき駆動されて選別孔をそれぞれ開閉する複
数のシャッタとを備え、所望の硬貨を所定の選別孔に選
択的に落とす。
【0177】したがって[請求項4]の発明は、誤選別
を防止するとともに、選別場所を任意に変更できるとい
う効果がある。
【0178】また、[請求項5]の発明は、金種別金庫
が、硬貨を貯留する硬貨貯留部と、所定方向に走行し金
種別金庫内の硬貨を投出する搬送ベルトと、この搬送ベ
ルトを駆動する電動機と、搬送ベルトに面し搬送ベルト
との間に所定の大きさの隙間を形成し、搬送ベルトによ
り搬送された硬貨を厚さ方向に規制するゲ−トロ−ラ
と、硬貨貯留部内に設けられ、揺動して硬貨貯留部内に
溜った硬貨を崩す硬貨崩し部材とを備えた。
【0179】したがって[請求項5]の発明は、硬貨詰
りを生じることなく多量の硬貨を処理でき、硬貨貯留部
内の硬貨を確実に繰り出せるという効果がある。
【0180】また、[請求項6]の発明は、縦搬送部
が、硬貨を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して硬貨
貯留部に貯留された硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送ベ
ルトと、硬貨貯留部の底部を構成するとともに、硬貨貯
留部に面し硬貨を受ける硬貨受け面を有する底部構成部
材と、硬貨受け面に対して突没し硬貨貯留部に留まった
硬貨を崩す硬貨崩しレバ−とを備えた。
【0181】したがって[請求項6]の発明は、硬貨貯
留部の底部に起上がったまま留った硬貨を崩すことがで
き、常に確実に硬貨を繰り出せるという効果がある。
【0182】また、[請求項7]の発明は、縦搬送部
が、硬貨を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して硬貨
貯留部に貯留された硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送ベ
ルトと、縦搬送ベルトに圧接した変位部材を硬貨の通過
に伴い変位させてこの変位部材の変位を変位検出手段に
より検出する硬貨計数部とを備えた。
【0183】したがって[請求項7]の発明は、硬貨を
繰り出しながら計数できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】本発明の一実施例の硬貨入出金部に備えられた
受皿の斜視図。
【図3】本発明の一実施例の硬貨入出金部の断面図。
【図4】同じく硬貨入出金部の平断面図。
【図5】[図4]中のS−S線に沿った断面図。
【図6】ゼネバ機構とその周辺部を示す正面図。
【図7】本発明の一実施例の硬貨繰り出し部を一部切断
して示す側面図。
【図8】同じく硬貨繰り出し部の要部を示す平面図。
【図9】同じく硬貨繰り出し部の要部を示す斜視図。
【図10】同じく硬貨繰り出し部の要部を示す側面図。
【図11】(a)及び(b)は本発明の一実施例の硬貨
選別部を示すもので、(a)は平面図、(b)は硬貨通
路の側断面図。
【図12】(a)〜(c)はシャッタ及びその周辺部を
拡大して示すもので、(a)は平面図、(b)は側面
図、(c)は(b)中のT−T線に沿った断面図。
【図13】(a)及び(b)は変形例のシャッタ及びそ
の周辺部を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面
図。
【図14】他の変形例を示す側断面図。
【図15】本発明の一実施例の金種別金庫を一部切断し
て示す正面図。
【図16】金種別金庫の要部を一部切断して示す側面
図。
【図17】揺動板駆動機構部の一部とその周辺部を示す
正面図。
【図18】揺動板駆動機構部の一部とその周辺部を示す
平面図。
【図19】揺動板とその周辺部を示す平面図。
【図20】本発明の一実施例の縦搬送部を一部切断して
示す側面図。
【図21】硬貨計数部とその周辺部を示す平面図。
【図22】[図20]中の矢印Qで示す方向からの矢視
図。
【図23】上下動レバ−及びその周辺部を拡大して示す
平面図。
【図24】下部プ−リ及びその周辺部を拡大して示す平
面図。
【図25】従来の硬貨処理機の受皿とその周辺部を示す
斜視図。
【図26】同じく従来の受皿とその周辺部を示す斜視
図。
【図27】従来の硬貨繰り出し部を示す概略構成図。
【図28】同じく従来の硬貨繰り出し部を示す説明図。
【図29】従来の硬貨選別部を示す平面図。
【図30】同じく従来の硬貨選別部において硬貨が選別
孔に落ちる状態を示す説明図。
【図31】(a)及び(b)は従来の硬貨選別部の不具
合を示すもので、(a)は硬貨が選別孔に跨がった状態
を示す説明図、(b)は硬貨が対応していない別の選別
孔に落ちる状態を示す説明図。
【符号の説明】
51…硬貨処理機、52…硬貨入出金部、53…硬貨繰
り出し部、54…硬貨選別部、55…金種別金庫、63
…縦搬送部、67…縦搬送部、71…受皿、80…ゼネ
バ機構、93…受皿の底部、94a〜94c…検出窓、
95…硬貨検出器、111…硬貨貯留部、112…硬
貨、113…第1の搬送ベルト、114…第2の搬送ベ
ルト、131…硬貨移し壁、134…ゲ−トロ−ラ、1
52…硬貨通路、154〜159…選別孔、160〜1
65…硬貨、166…ガイド壁、167、167…硬貨
送りベルト、174…シャッタ、184a、184b〜
189a、189b…硬貨検出センサ(硬貨検出手
段)、191…硬貨貯留部、193…搬送ベルト、20
7…ゲ−トロ−ラ、212…揺動板(硬貨崩し部材)、
233…変位レバ−(変位部材)、241…縦搬送ベル
ト、242…硬貨貯留部、246…硬貨、249…硬貨
計数部、252…光電センサ(変位検出部)、258…
底壁部(底部構成部材)、259…硬貨受け面、260
…硬貨崩しレバ−。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記硬貨入出金部が、
    上記受皿の底部を球状に湾曲させるとともに、上記受皿
    の底部に光を透過させて硬貨の有無を検出する硬貨検出
    器を備えたことを特徴とする硬貨処理機。
  2. 【請求項2】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記硬貨入出金部が、
    上記受皿を間欠的に回動させるとともに上記受皿の停止
    時に上記受皿の姿勢を固定するゼネバ機構を備えたこと
    を特徴とする硬貨処理機。
  3. 【請求項3】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記硬貨繰り出し部
    が、上記硬貨を貯留する硬貨貯留部と、この硬貨貯留部
    の下方に位置し所定方向に走行して上記硬貨貯留部に貯
    留された上記硬貨を搬送する第1の搬送ベルトと、この
    第1の搬送ベルトの終端部にその始端部を隣接させると
    ともに上記第1の搬送ベルトよりも早く走行する第2の
    搬送ベルトと、上記第1の搬送ベルトの終端部と上記第
    2の搬送ベルトの始端部とに跨がり上記第1の搬送ベル
    トの終端部に達した上記硬貨を案内しながら上記第2の
    搬送ベルトへ移す硬貨移し壁と、上記第2の搬送ベルト
    に面し上記第2の搬送ベルトとの間に所定の大きさの間
    隙を形成し上記第2の搬送ベルトにより搬送された上記
    硬貨を厚さ方向に規制するゲ−トロ−ラとを備えたこと
    を特徴とする硬貨処理機。
  4. 【請求項4】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記硬貨選別部が、上
    記硬貨通路に面したガイド壁と、上記ガイド壁に沿って
    並び、選別される各種の硬貨のうちの最大径の硬貨より
    も大きい複数の選別孔と、上記硬貨通路に供給された上
    記硬貨に接し上記硬貨を上記ガイド壁に押し付けながら
    走行して上記硬貨を送る硬貨送りベルトと、上記硬貨送
    りベルトによって送られた上記硬貨の種類を検出する硬
    貨検出手段と、上記硬貨検出手段の検出結果に基づき駆
    動されて上記選別孔をそれぞれ開閉する複数のシャッタ
    とを備え、所望の硬貨を所定の選別孔に選択的に落とす
    ことを特徴とする硬貨処理機。
  5. 【請求項5】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記金種別金庫が、上
    記硬貨を貯留する硬貨貯留部と、所定方向に走行し上記
    金種別金庫内の上記硬貨を投出する搬送ベルトと、この
    搬送ベルトを駆動する電動機と、上記搬送ベルトに面し
    上記搬送ベルトとの間に所定の大きさの隙間を形成し、
    上記搬送ベルトにより搬送された上記硬貨を厚さ方向に
    規制するゲ−トロ−ラと、上記硬貨貯留部内に設けら
    れ、揺動して上記硬貨貯留部内に溜った上記硬貨を崩す
    硬貨崩し部材とを備えたことを特徴とする硬貨処理機。
  6. 【請求項6】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記縦搬送部が、上記
    硬貨を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して上記硬貨
    貯留部に貯留された上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬
    送ベルトと、上記硬貨貯留部の底部を構成するととも
    に、上記硬貨貯留部に面し上記硬貨を受ける硬貨受け面
    を有する底部構成部材と、上記硬貨受け面に対して突没
    し上記硬貨貯留部に留まった上記硬貨を崩す硬貨崩しレ
    バ−とを備えたことを特徴とする硬貨処理機。
  7. 【請求項7】 硬貨が供給される受皿を有する硬貨入出
    金部と、上記硬貨を整列させて所定方向へ繰出す硬貨繰
    り出し部と、上記硬貨を金種別に選別する硬貨選別部
    と、金種別に選別された上記硬貨を、出金時に繰り出す
    金種別金庫と、上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬送部
    とを備えた硬貨処理機において、上記縦搬送部が、上記
    硬貨を貯留する硬貨貯留部と、斜めに走行して上記硬貨
    貯留部に貯留された上記硬貨を斜め上方に搬送する縦搬
    送ベルトと、上記縦搬送ベルトに圧接した変位部材を上
    記硬貨の通過に伴い変位させてこの変位部材の変位を変
    位検出手段により検出する硬貨計数部とを備えたことを
    特徴とする硬貨処理機。
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