JPH068307B2 - N―ホスホノメチルグリシンの製造法 - Google Patents

N―ホスホノメチルグリシンの製造法

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JPH068307B2
JPH068307B2 JP2202361A JP20236190A JPH068307B2 JP H068307 B2 JPH068307 B2 JP H068307B2 JP 2202361 A JP2202361 A JP 2202361A JP 20236190 A JP20236190 A JP 20236190A JP H068307 B2 JPH068307 B2 JP H068307B2
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alkylene
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3808Acyclic saturated acids which can have further substituents on alkyl
    • C07F9/3813N-Phosphonomethylglycine; Salts or complexes thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
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Description

【発明の詳細な説明】 N−ホスホノメチルグリシンの製造法、 従来の技術および解決するための課題 本発明は均一触媒系を使用するN−ホスホノメチルイミ
ノ二酢酸の酸化によりN−ホスホノメチルグリシンの製
造法に関する。更に詳しく言えば、本発明は選ばれた金
属の塩を使用してジピリジル化合物存在下にN−ホスホ
ノメチルイミノ二酢酸を酸化することによりN−ホスホ
ノメチルグリシンの製造法に関する。
農薬の分野でグリホセートとして知られるN−ホスホノ
メチルグリシンは極めて効果が大きい商業的に重要な植
物毒剤で、発芽中の種子、地表に出現しつつある実生、
生育期の樹木および草本植物、およびこれらの定着した
植物、ならびに水生植物の防除に有用である。N−ホス
ホノメチルグリシンおよびその塩は水性製剤として多く
の種類の植物の防除に対し発芽後植物毒剤として便利に
施用されている。N−ホスホノメチルグリシンおよびそ
の塩は広範囲の活性スペクトル、即ち多種多様の植物の
発育抑制により特徴づけられる。
N−ホスホノメチルイミノ二酢酸からN−ホスホノメチ
ルグリシンへの酸化に対しこの分野で多数の方法が知ら
れている。例えば、米国特許第3,969,398号明細書
(Hershman)は、酸化剤として分子状態酸素を含むガスを
用い本質的に活性炭からなる触媒の存在下に、N−ホス
ホノメチルイミノ二酢酸を酸化することによりN−ホス
ホノメチルグリシンの製造法を開示している。米国特許
第3,950,402号明細書は、遊離酸素を含むガスと貴
金属触媒、例えば支持体に担持させたパラジウム、白金
またはロジウムを用いてN−ホスホノメチルイミノ二酢
酸を水性媒質中でN−ホスホノメチルグリシンに酸化す
る方法を開示している。米国特許第3,954,848号明
細書は、過酸化水素と酸、例えば硫酸でN−ホスホノメ
チルイミノ二酢酸を酸化する方法を開示している。ハン
ガリー特許願第011706号明細書は金属または金属
化合物の存在下に過酸化物を用いるN−ホスホノメチル
イミノ二酢酸の酸化法を開示している。
本発明方法に役立つジピリジル化合物は当業者にとって
は電子移動剤として知られている。後者の用途に対する
参考文献の例に次のものが包含される:Endo,等,Tetra
hedron Letters26,NO.37,4525−4526頁
(1985); Ledwith,Accounts of Chemical Research,133
−139頁(1972);Farrington,等,Chemical C
ommunications,259−260頁(1969);およ
びRieger,等,J.Org.Chem.,53,NO.7,1481−
1485頁(1988)。
活性炭あるいは支持体に担持させた貴金属といった不均
一触媒を使用してN−ホスホノメチルグリシンを製造す
る従来法によっても満足すべき結果が得られるけれど
も、高い変換率と選択性とにより顕著な結果を生ずると
同時にリン酸塩のような望ましくない副産物の形成を最
小にする均一触媒を使用するN−ホスホノメチルグリシ
ンの製造法をここに提供する。本法はまた触媒からの生
成物の分離を単純化する。
課題を解決するための手段 これらの利点ならびに他の利点は、N−ホスホノメチル
イミノ二酢酸を、マンガン、コバルト、鉄、ニッケル、
クロム、ルテニウム、アルミニウム、ミモリブデン、バ
ナジウムおよびセリウムの塩および錯塩からなる群から
選ばれる触媒、および有効量の式: 〔式中、R1およびR2は水素、1から約18炭素原子を
有するアルキル、オルト−フェニレン、酸素、硫黄、SO
2、SO3、N-R5(R5は1から6炭素原子を有するアルキ
ルである)からなる群から独立して選ばれ、またR1
2とは1から約6炭素原子を有するアルキレンから選
ばれる基であって、共に結合してアルキレン橋(このア
ルキレン橋は分枝または二重結合を含みうる)を形成し
うる〕により表わされるジピリジル化合物、あるいは
式: 〔式中、R1およびR2は上で定義した通りであり、Yは
Xが2価陰イオンか1価陰イオンかにより1または2と
なり、Xはハロゲン化物、硫酸塩および硝酸塩、リン
酸,過塩素酸塩などからなる群から選ばれ、R3および
4はそれぞれ水素または1から約18炭素原子を有す
るアルキルからなる群から選ばれ、またはR3とR4とは
1から約6炭素原子を有するアルキレンから選ばれる基
であって共に結合してアルキレン橋(このアルキレン橋
は分枝または二重結合を含みうる)を形成することがで
きる〕により表わされるその塩の存在下で分子状酸素を
含むガスと接触させることからなるN−ホスホノメチル
グリシンの製造法により達成される。
本発明方法はN−ホスホノメチルイミノ二酢酸を選ばれ
た金属の水溶性塩または錯塩とジピリジル化合物の存在
に混合物または溶液として接触させるものである。混合
物または溶液を分子状酸素を含むガスと接触させると同
時に、N−ホスホノメチルイミノ二酢酸からN−ホスホ
ノメチルグリシンを生成する酸化反応を開始させ維持す
るのに十分高い温度に反応物を加熱する。
本発明における触媒はマンガン、コバルト、鉄、ニッケ
ル、クロム、ルテニウム、アルミニウム、モリブデン、
バナジウムまたはセリウムの1種以上の塩および錯塩で
ある。適当な塩には酢酸マンガン、硫酸マンガン、マン
ガン(IIまたはIII)イセチルアセトネート、硫酸コバ
ルト、コバルト(IIまたはIII)アセチルアセトネー
ト、塩化コバルト、臭化コバルト、硝酸コバルト、酢酸
コバルト硫酸セリウム(IV)アンモニウム、硝酸セリウム
(IV)アンモニウム、硫酸第二鉄アンモニウム、ならびに
次の塩類、例えば臭化ニッケル、塩化クロム、塩化ルテ
ニウム、臭化リテニウム、硝酸アルミニウム、硫酸バナ
ジル、臭化バナジウム、塩化バナジウムなどが含まれ
る。特に適当な触媒はマンガン、コバルト、バナジウム
およびセリウムの反応条件下で可溶性の塩および錯塩で
ある。バナジウムおよびコバルト塩が特に好適である。
触媒はN−ホスホノメチルイミノ二酢酸へ塩の形で添加
でかるが、あるいは反応混合物に溶解する二酸化マンガ
ン、酸化コバルトまたは五酸化バナジウムといった金属
イオン源の添加によりその場で発生させることができ
る。硫酸バナジルが特に好適である。
本発明方法における触媒濃度は広範囲で変化しうる。こ
の濃度は全金属イオン濃度として約1モルから約0.00
01モルを変化しうる。大抵の金属塩に対しては、この
反応は触媒濃度に一次依存性を有するようである、即ち
反応速度は触媒濃度が増加するにつれて直線的に増加す
る。触媒金属イオンに対する特に好適な濃度は約0.1モ
ルから約0.001モルの範囲にあり、これは調節容易で
かつN−ホスホノメチルグリシンへの選択性に勝れた適
度に早い反応速度を与える。
本発明に係るジピリジル化合物はこの分野で公知であ
り、次式: 〔式中、R1とR2はそれぞれ水素、1から約18炭素原
子を有するアルキル、オルト−フェニレン、酸素、硫
黄、SOX、N-R5(R5は1から6炭素原子を有するアルキ
ルである)からなる群から選ばれ、またR1およびR2
1から約6炭素原子をもつアルキレンから選ばれる基で
あって、共に結合してアルキレン橋(このアルキレン橋
は分枝または二重結合を含みうる)を形成できる〕によ
り表わすことができる。
1とR2が橋を形成する場合、その化合物は次式、例え
あるいは (式中、nは1から約18である)により表わすことが
できる。ジピリジル化合物の塩を使用でき、これらは
式: 〔式中、R1およびR2は上で定義した通りであり、Yは
Xが2価陰イオンか1価陰イオンかにより1または2で
あり、Xはハロゲン化物、硫酸塩および硝酸塩、リン酸
塩、過酸化酸塩などからなる群から選ばれ、R3および
4はそれぞれ水素あるいは1から約18炭素原子を有
するアルキルからなる群から選ばれ、またR3とR4は1
から約6炭素原子を有するアルキレンから選ばれる基で
あって、共に結合してアルキレン橋(このアルキレン橋
は分枝または二重結合を含みうる)を形成できる〕によ
り表わすことができる。
3とR4が橋を形成する場合、ジピリジル化合物は式: (式中nは1から約18である)により表わすことがで
きる。しかし、2,2−ジピリジル化合物の遊離塩基は
反応速度を抑制する効果のため本発明方法において他の
異性体程は有効でないので注意を要す。
式II(式中、R3およびR4は各々メチル、Xは塩化物、
そしてYは2である)により表わされる化合物が好適で
あるが、式V(式中、Xは臭化物、nとYは2である)
の化合物が時に好適である。
本発明方法におけるジピリジル化合物の濃度は、用いる
反応媒質中に存在する触媒塩の量およびN−ホスホノメ
チルイミノ二酢酸の量、および選ばれる特定のジピリジ
ル化合物によって広い範囲で変化しうる。一般に、ジピ
リジル化合物の濃度は反応溶液約0.005モルから1モ
ルを変化することができ、そしてもっと高濃度のジピリ
ジル化合物を使用できるが、このような高濃度はN−ホ
スホノメチルイミノ二酢酸からN−ホスホノメチルグリ
シンへの酸化の選択性に有意な効果をもつとは思わな
い。約0.01モルから約0.5モルのジピリジル化合物濃
度が申し分ない結果を与え、そしてこれは本発明者等が
特に使用したい濃度である。
反応温度は酸化反応を開始させ、かつ維持するのに十分
な温度であればよく、約25℃から150℃の範囲であ
る。一般に、反応温度が上昇するにつれて反応速度が上
昇する。反応速度の調節が容易でかつN−ホスホノメチ
ルグリシン生成への選択性を有利にするには、約50℃
から約90℃の温度範囲が特によい。もし沸点以上の温
度を使用するなら、液相を保つために反応系に圧力を保
持するべきである。
本発明方法を実施するには、分子状酸素を含むガスの存
在下に、N−ホスホノメチルイミノ二酢酸を有効量の触
媒塩および有効量のジピリジル化合物と一緒にするだけ
で済む。「分子状酸素を含むガス」という用語は分子酸
素ガスあるいは反応条件下で酸素と反応しないか、ある
いは反応体か生成物と反応しない1種以上の希釈剤と分
子状酸素とを含む混合ガスを意味する。このような希釈
ガスの例には、空気、ヘリウム、アルゴン、窒素または
他の不活性ガス、あるいは酸素−炭化水素混合物が包含
される。特に適当な分子状酸素含有ガスは未稀釈酸素ガ
スである。
酸素濃度、即ち酸素の分圧は反応速度および望むN−ホ
スホノメチルグリシンへの選択性に影響する。酸素分圧
が増すにつれて反応速度は一般に増加する。酸素分圧は
全反応圧を増すか、酸素含有ガス中の分子状酸素の濃度
を増すことにより増大させることができる。酸素分圧が
約2.07×105N/m2(30ポンド/平方インチゲー
ジ圧)より下であるとき反応は幾分遅く、少なくともこ
の酸素分圧を使用することが好ましい。酸素分圧に対し
上限はないが、本発明者等によれば3.45×106N/m
2(500ポンド/平方インチゲージ圧)まであるいは
必要に応じもつと高い酸素分圧で申し分ない結果を達成
できることを見出されている。特に適当な酸素分圧は金
属塩毎に変化し、各塩に対して特に適当な酸素分圧は日
常的実験により決定できる。
当業者ならば本開示からみて明らかに如く、N−ホスホ
ノメチルイミノ二酢酸の溶液または混合物を金属塩触媒
およびジピリジル化合物の存在下での分子状酸素含有ガ
スとの接触方法は任意に選択しうる。例えば、N−ホス
ホノメチルイミノ二酢酸溶液を酸素含有ガスとかきまぜ
ることにより、例えばバブリング、かきまぜ、振りまぜ
などにより接触させることができる。本発明方法は、金
属触媒塩およびジピリジル化合物を含むN−ホスホノメ
チルイミノ二酢酸の水溶液または混合物と分子状酸素含
有ガスを活発に接触させるだけで済む。
反応の初期のpHは反応速度およびN−ホスホノメチルグ
リシンへの選択性に影響を及ぼす。反応の初期pHは約0.
1から約pH7を変化しうる。特に適当な範囲は約pH0.1
からpH3であり、一層好ましいpH範囲は水性媒質中のN
−ホスホノメチルイミノ二酢酸の未調製pHであって、こ
のpHはN−ホスホノメチルイミノ二酢酸濃度および反応
温度によって変化する。
本酸化反応は溶液かスラリーで行なうことができる。溶
液の場合、反応物中のN−ホスホノメチルイミノ二酢酸
の初期濃度は、望む反応温度と溶液の初期pHにおいて、
用いた溶媒(例えば、水)中のN−ホスホノメチルイミ
ノ二酢酸の溶解度により決まる。溶媒温度と初期pHが変
化するとN−ホスホノメチルイミノ二酢酸の溶解度が変
化する。本発明方法は非常に希薄な溶液に対してもある
いは水溶液中N−ホスホノメチルイミノ二酢酸のスラリ
ーの場合でも働く。この反応は典型的には水性溶媒、即
ち少なくとも約50重量%の水を含む溶媒中で行なう。
特に適当な水性溶媒は蒸留脱イオン水である。
本発明を下記の例により更に説明するがこれに制限され
ない。どの場合にも、試料出入口、ガス入口および掃気
ガス出口として使用される三つの追加弁口をとりつけヘ
ッドにかきまぜ機を装置したAutoclave Engineers30
0m圧力反応器で反応を行なった。かきまぜ機により
気−液の十分な混合が得られるようにかきまぜ状態を保
った。N−ホスホノメチルイミノ二酢酸の指示量を含む
蒸留脱イオン水溶液中に触媒塩およびジピリジル化合物
の指示量を溶解または懸濁させた。反応器をシールし、
約300cc/分で掃気した酸素ガスで指示圧まで加圧
し、かきまぜながら指示反応温度に加熱した。
N−ホスホノメチルグリシンの選択性パーセントは、消
費されたN−ホスホノメチルイミノ二酢酸の全モル数
で、生成したN−ホスホノメチルグリシンおよびN−ホ
ルミル−N−ホスホノメチルグリシンのモル数を割り、
100倍することにより決定した。N−ホスホノメチル
イミノ二酢酸の変換パーセントは、反応したN−ホスホ
ノメチルイミノ二酢酸のモル数を出発N−ホスホノメチ
ルイミノ二酢酸の全モル数で割り、100倍することに
より決定した。
例1〜例9 オートクレーブ中に水(100m)とN−ホスホノメ
チルイミノ二酢酸(39.2g、0.1モル)を加えた。表
1に示した硫酸バナジルモル濃度を得るのに十分な量で
硫酸バナジル水和物を加えた。更にまた、次に十分量の
1,1′−エチレン−2,2′−ジピリジニウム二臭化
物を加えて表1に示したDiquatモル濃度とした。オート
クレーブをシールし、オートクレーブ中に酸素を300
cc/分で流し始めた。次にオートクレーブをかきまぜな
がら示された時間75℃に加熱した。結果を表1に示
す。
例10 (イ)オートクレーブへ水(125m)とN−ホスホノメ
チルイミノ二酢酸(20g、0.088モル)を加えた。
次にこのオートクレーブに硫酸コバルト(1.471g、
0.045モル)を加え、次にオートクレーブをシール
し、95℃に加熱し、絶えず300cc/分の流速で酸素
を流しながら1.38×106N/m2(200ポンド/平
方インチゲージ圧)の酸素圧に保った。2.5時間後の分
析は変換率91%、選択性58.5%を示した。
(ロ)1,1′−ジメチル−4,4′−ビピリジニウム二
塩化物(0.351g、0.00225モル)を硫酸コバル
トと共にオートクレーブに加えた以外は例10Aの手順
を繰り返した。4時間後の分析は変換率80.3%および
選択性77.6%を示した。
(ハ)1,1′−エチレン−2,2′−ジピリジニウム二
臭化物(0.757g、0.0022モル)を硫酸コバルト
と共にオートクレーブに加えた以外は例10Aの手順を
繰り返した。3.5時間後の分析は変換率75.4%および
選択性77.9%を示した。
(ニ)式: により表わされる化合物(0.8057g、0.0022モ
ル)を硫酸コバルトと共にオートクレーブに加えた以外
は例10Aの手順を繰り返した。4時間後の分析は変換
率85.1%そして選択性78.6%を示した。
例11 (イ)オートクレーブに水(100m)および−N−ホス
ホノメチルイミノ二酢酸(26.7g)を加えた。次に硫
酸コバルト(II)・7H2Oa(3.3g)を加えた。オー
トクレーブをシールし、3.1×106N/m2(450ポ
ンド/平方インチゲージ圧)に加圧し、オートクレーブ
中に300cc/分で酸素を流し始めた。かきまぜながら
オートクレーブを95℃に3時間加熱した。分析は変換
率99.9%および選択性61.5%であることを示した。
(ロ)1,1′−ジメチル−4−4′−ビピリジニウム二
塩酸塩(1.5g)をオートクレーブに加えた以外は上記
(イ)の手順を繰り返した。分析は変換率73.6%および
選択性90.1%を示した。
例12〜例18 水(100m)中の硫酸バナジルの量を変え、また種
々なジピリジル化合物を用いた以外は例1〜例9の手順
を繰り返した。結果を表2に示す。
例19 コバルトの代りにマンガンおよびセリウムを用いた以外
は例10の手順を繰り返した。ジピリジル化合物を加え
なかった対照よりも改善された結果が得られた。
例20 コバルトの代りに鉄、ニッケル、クロム、ルテニウム、
アルミニウムおよびモリブデンを用いた以外は、例10
の手順を繰り返した。ジピリジル化合物なして対照より
改善された結果を得た。
本発明を詳細な具体例に関して記述したがこれは例示に
過ぎないのであって、本開示により別の具体例および操
作技術が当業者にとり明白となるであろう。例えば、例
に記載されていないが当業者にとって公知の多数の他の
ジピリジル化合物がある。また例えば1,1′−ジ−β
−ヒドロキシエチル−4,4′−ビピリジニウム二臭化
物、1,1′−ジ−β−カルボキシエチル−4,4′−
ビピリジニウム二塩化物、1,1′−エチレン−5,
5′−ジメチル−2,2′−ビピリジニウム二臭化物、
1,1′−エチレン−4,4′−ジメチル−2,2′−
ビピリジニウム二臭化物、および1,1′−トリメチレ
ン−2,2′−ビピリジニウム二臭化物といった化合物
がある。このような化合物は、その代用によってN−ホ
スホノメチルグリシンへの選択性に対し悪影響が起こら
ない限り本発明に係るジピリジル化合物の代りに使用で
きる。従って、ここに記載された主旨から離れることな
く修飾が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/25 X 9342−4G 31/02 102 X 7821−4G 31/04 X 7821−4G 31/22 X 7821−4G 31/26 X 7821−4G C07F 9/40 G 7537−4H // C07B 61/00 300

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ホスホノメチルグリシンの製造法にお
    いて、N−ホスホノメチルイミノ二酢酸を、マンガン、
    コバルト、鉄、ニッケル、クロム、ルテニウム、アルミ
    ニウム、モリブデン、バナジウムおよびセリウムの塩お
    よび錯塩からなる群から選ばれる触媒、および有効量の
    式: 〔式中、R1およびR2は水素、1から約18炭素原子を
    有するアルキル、オルト−フェニレン、酸素、硫黄、SO
    2、SO3、N-R5(式中、5は1から6炭素原子を有するア
    ルキルである)からなる群から独立して選ばれ、更に、
    1とR2はそれぞれ1から約6炭素原子を有するアルキ
    レンから選ばれる基であって、共に結合してアルキレン
    橋(アルキレン橋は分枝または二重結合を含みうる)を
    形成してもよい〕により表わされるジピリジル化合物、
    あるいは式: 〔式中、R1およびR2は上で定義した通りであり、Yは
    Xが2価陰イオンか1価陰イオンかによって1または2
    であり、Xはハロゲン化物、硫酸塩、および硝酸塩、リ
    ン酸塩および過塩素酸塩からなる群から選ばれ、R3
    よびR4はそれぞれ水素または1から約18炭素原子を
    有するアルキルからなる群から選ばれ、更にR3とR4
    はそれぞれ1から約6炭素原子を有するアルキレンから
    選ばれる基であって、共に結合してアルキレン橋(この
    アルキレン橋は分枝または二重結合を含みうる)を形成
    することができる〕により表わされるその塩の存在下で
    分子状酸素を含むガスと接触させることからなる上記方
    法。
  2. 【請求項2】ジピリジル化合物濃度は0.01から0.5モ
    ルである、請求項第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】ジピリジル化合物は4,4−ジピリジル化
    合物である、請求項第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】R1とR2は各々メチルである、請求項第3
    項記載の方法。
  5. 【請求項5】触媒はコバルト、マンガン、バナジウムお
    よびセリウムの塩からなる群から選ばれる、請求項第1
    項記載の方法。
  6. 【請求項6】ジピリジルは上記式IIにより表わされる塩
    である、請求項第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】Yは2、Xはハロゲン化物イオンである、
    請求項第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】Xは臭化物イオンである、請求項第7項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】R3とR4が1から約6炭素原子を有するア
    ルキレンから選ばれかつ両者一緒になって橋を形成する
    ことにより式: (式中、Xは塩化物イオンか臭化物イオンであり、nは
    1から18である)により表わされるジピリジル化合物
    を与えるものである、請求項第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】nは2である、請求項第(9)項記載の方
    法。
  11. 【請求項11】xは臭化物イオンである、請求項第(10)
    項記載の方法。
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