JPH0680563U - 油圧式パルスレンチ - Google Patents

油圧式パルスレンチ

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JPH0680563U
JPH0680563U JP2143893U JP2143893U JPH0680563U JP H0680563 U JPH0680563 U JP H0680563U JP 2143893 U JP2143893 U JP 2143893U JP 2143893 U JP2143893 U JP 2143893U JP H0680563 U JPH0680563 U JP H0680563U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
main shaft
pulse wrench
peripheral surface
hydraulic pulse
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2143893U
Other languages
English (en)
Inventor
武久 若森
章夫 渡辺
宏樹 野村
和重 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は流体モータの内部にインパクト発生
装置を組み込んだパルスレンチにおいて、組立の容易化
及び軽量化を図ったパルスレンチに関する。 【構成】 ライナ3の内部に流体を封入するとともに、
このライナ3の内部に主軸4を回転自在に組み付け、こ
の主軸4に複数のブレード5を設けるようにした油圧式
パルスレンチ1において、ライナ3の外周面に該ライナ
3を回転させるための複数のベーン7を設け、又、ライ
ナ3の内周面に複数のシール部14、15、16を形成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は流体モータの内部に油圧式インパクト発生装置を組み込んだパルスレ ンチにおいて、組立の容易化及び軽量化を図ったパルスレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流体モータの内部に油圧式インパクト発生装置を組み込んで一体小型化 を図ったようなパルスレンチとして、例えば特開昭57―114369号のよう なものが知られている。 このパルスレンチは、筒状ロータを圧力流体で作動させるためその外周部に複 数のベーンを設けており、又このロータの内部に偏心ライナを組み込んでいる。 そして、この偏心ライナ内に、ブレードを備えた回転体を回転自在に組み付け、 偏心ライナの内周面に形成した複数の突起にブレードの先端を当接させて、偏心 ライナ内に圧力差のある複数の油室を形成するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のパルスレンチの場合、流体モータの構成部品である筒状ロータ と、油圧式インパクト発生装置の構成部品である偏心ライナが別体に構成されて おり、径方向に大型化し重量も増すという問題があった。 又、組み付けにも時間と手間を要するといった不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本考案は内部に流体を封入してなるライナと、こ のライナの内部に回転自在に組み付けられる主軸と、この主軸に組み付けられる 複数のブレードを備えた油圧式パルスレンチにおいて、ライナの外周面に該ライ ナを回転させるための複数のベーンを設けるとともに、ライナの内周面に複数の シール部を形成した。
【0005】
【作用】
ライナの外周面に複数のベーンを設けることで、ロータの機能を兼用させる。 そして、内周面にはシール部を形成することで、従来のロータを廃止すること が出来る。
【0006】
【実施例】
本考案の油圧式パルスレンチの実施例について、添付した図面に基づき説明す る。 図1は本案のレンチの縦断面図、図2は図1の主軸が90度回転した状態を示 す縦断面図、図3は主軸の斜視図、図4は主軸の要部を拡大した斜視図である。
【0007】 図1に示すように、本案の油圧式パルスレンチ1は、ハウジング2内に回転自 在に設けられたライナ3と、このライナ3に回転自在に支持される主軸4と、こ の主軸4に係合する後述の一対のブレード5を備え、この主軸4、ブレード5と 前記ライナ3で囲まれる内部空間部6に作動油を封入している。
【0008】 そして、前記ライナ3の外周には、図1のC―C線断面図である図7に示すよ うに、円周方向等間隔に複数の溝3aが軸方向に沿って形成され、この溝3a内 に夫々ベーン7が摺動自在に挿入されるとともに、このベーン7は溝3a内に供 給される圧縮エアによって外側に付勢され、周囲を取り囲む非円形シリンダ8の 非円形の内周壁に当接している。
【0009】 又、この非円形シリンダ8内には圧縮エアが供給可能となり、この圧縮エアの 給気によってライナ3は非円形シリンダ8内で回転自在とされている。そしてラ イナ3を回転させることで内部空間部6に高圧の油室6Pと低圧の油室6Lを形成 し、ライナ3を1回転させる毎に前記主軸4に1回のインパクトを与え衝撃的に 回転させる。 尚、非円形シリンダ8内に供給された圧縮エアはベーン7に作用してライナ3 を回転させた後、不図示の排出路を経て排出される。
【0010】 ハウジング2の下方には把持部2aが設けられ、この把持部2aの下端部には 圧縮エアの供給ホース10が接続されている。
【0011】 又、把持部2aの上部にはトリガ部材11が設けられ、このトリガ部材11の 操作によって前記非円形シリンダ8内、及び溝3a内に通じる給気通路の連通、 或いは遮断を行うようにしている。
【0012】 前記非円形シリンダ8は図1に示すようにハウジング2の内面に嵌め込まれ、 前方のフロントキャップ12と後方のリヤキャップ13に挟まれて固定されてい る。 又、内周面は、図7に示すように長円形状となり、短円側の内径をライナ3の 外周径と略同一にしている。
【0013】 前記ライナ3は、図1に示すように、フロントキャップ12とリヤキャップ1 3に対して回転自在に支持されるとともに、主軸4に対しても回転自在とされ、 又、その内周部3bは、図7に示すように、基本的に長円形状とされている。 そしてこの内周部3bには、円周方向に沿って深さが変化する複数の彫込部H が設けられ、これら彫込部Hの間には複数の突状部が形成されている。
【0014】 つまり、この突状部は短円側に対向して形成される一対の大突起部14、14 と、長円側の一方に形成される連突起部15と、長円側の他方に形成される小突 起部16からなる。
【0015】 又、このライナ3の後端部には、図1に示すような支持部材17が設けられ一 体化されている。 つまり、この支持部材17は、図1のA―A線断面図である図5に示すように 、ライナ3の内周部3bの形状に合せて長円形状の外形部を備え、ライナ3の内 周部3bに填め込まれて一体化されている。 そして、この支持部材17には後述する弁部材18が設けられている。
【0016】 前記主軸4は、図3及び図4に示すように、先端側の工具取付部20と、中間 部の大径部21と、後端部22を備え、この大径部21には軸心を貫通する溝2 1aが形成されている。 そして、この溝21aは軸心を挟んで図中上下から彫り込まれた一対の条溝と 、これら条溝を連通せしめる中央部の貫通溝によって構成されている。
【0017】 ところで、この溝21aの条溝は図7に示すように、中心線Pからオフセット して設けられており、間隔mと間隔nを異ならしている。 そして、このようにオフセットさせているのは、後述するように、ライナ3の 1回転当りに1回だけライナ3内に高圧の油室6Pと低圧の油室6Lを形成するた めである。
【0018】 又、この大径部21には、図3、図4に示すように別の凹溝hが設けられてお り、この凹溝hは、図中左右両側面に隔壁部21bを挟んで夫々一対設けられて いる。
【0019】 又、前記後端部22には、後端面から軸心に沿って弁部材摺動孔22aが穿孔 され、この弁部材摺動孔22aは、軸心に垂直な連通孔23と、この連通孔23 から斜め前方に延出して前記凹溝hに開口する2本のオリフィス24に連通して いる。 尚、この主軸4の後端部22は前記支持部材17によって回転可能に支持して いる。
【0020】 ところで、この主軸4の溝21aには、前記ブレード5が組み込まれている。 すなわち、図1に示すように、このブレード5は断面T字型にされるとともに 、両ブレード5、5間に設けた一対のコイルスプリング25によって外側に向け て付勢され、前記ライナ3の内周部3bに向けて押し付けられた状態で組み込ま れている。 又、このスプリング25は、図3に示す主軸4のスプリング挿通孔26内を挿 通している。
【0021】 又、このブレード5は、図1に示すように、ライナ3内に組み付けられたサイ ドプレート27を介してバネ部材によって支持部材17に向けて押し付けられて おり、ライナ3内底部の加工の程度に拘らず直角度を保証することで該ライナ内 底部の加工の容易化を図るとともに、作動時に内部空間部6の圧油がサイドプレ ート27を支持部材17側に押圧することによって良好な油密を得られるように している。
【0022】 前記支持部材17には前記のように弁部材18を螺合させている。 つまり、この弁部材18にはネジ部18aと、軸部18bが設けられ、このネ ジ部18aを支持部材17のネジ部17aに螺合させるとともに、先端の軸部1 8bを前記主軸4の弁部材摺動孔22a内に挿入し、支持部材17に対して弁部 材18を進退動させることで、前記連通孔23の通路面積を変化させるようにし ている。
【0023】 以上のように構成したパルスレンチ1の作動について、図6及至図9に基づき 説明する。
【0024】 主軸4の工具取付部20にソケット等の工具を取り付け、この工具をナット等 に嵌合させてトリガ部材11を操作すれば、圧縮エアが非円形シリンダ8内と溝 3a内に入り込んでベーン7に作用してライナ3を回転させ、ナット等に抵抗の 少ない段階ではライナ3の回転に合せて主軸4が回転し、ナット等が締め付けら れてゆく。
【0025】 そして、ある程度締め付けた後、ナット等の抵抗が増えてくると主軸4とライ ナ3との間で回転差を生じる。 そして、例えばこのようなライナ3と主軸4の関係が図6のような状態である 場合、この状態からライナ3が図中時計まわりに90度回転すると、図7に示す ように、一方側のブレード5が小突起部16に当接し、他方側のブレード5が連 突起部15の片側の突起に当接する。そして同時に両隔壁部21b、21bが夫 々の大突起部14、14に当接してシールされるが、図6から図7に致るまでの 間、油室6Pの油圧は上昇して高圧となり、油室6Lの油圧は低下して低圧となっ て最後の瞬間に主軸4に衝撃的なトルクが発生する。
【0026】 この際、この高圧の油室6Pと低圧の油室6Lはオリフィス24を介して連通す るが、このオリフィス24の連通する連通孔23の通路面積を弁部材18で調整 することで、トルク値を制御することが出来る。 すなわち、通路面積を狭めれば圧力差が大きくなって高いトルクが発生し、通 路面積を広げればトルクは低くなる。
【0027】 続いて図7の状態からライナ3が90度、180度回転すると、夫々図8、図 9の状態となる。 そして、図9のようにトルク発生から180度回転した時点では連突起部15 、小突起部16と各ブレード5の当接は行われず、高圧の油室も低圧の油室も形 成されない。 従ってライナ3が1回転する毎に衝撃力が1回発生する。
【0028】 尚、ライナ3が逆転する時、ブレード5は図6及至図9に示す方向と逆方向に 倒れ、今度は連突起部15の反対側の突起が関与して同様な作動となる。
【0029】
【考案の効果】
以上のように本考案の油圧式パルスレンチは、ライナの外周面に複数のベーン を設け、又、その内周面に複数のシール部を設けるようにしたため、従来のロー タの機能を兼用することが出来、小型化、軽量化が可能である。 又、組み付けも容易である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案のレンチの縦断面図
【図2】図1の主軸が90度回転した状態を示す縦断面
【図3】主軸の斜視図
【図4】主軸の要部を拡大した斜視図
【図5】図1のA―A線断面図
【図6】図2のB―B線断面図
【図7】図6の主軸が90度回転した状態で、図1のC
―C線断面図
【図8】図7の主軸が90度回転した状態図
【図9】図8の主軸が90度回転した状態図
【符号の説明】
1 パルスレンチ 3 ライナ 4 主軸 5 ブレード 6P 高圧の油室 6L 低圧の油室 7 ベーン
フロントページの続き (72)考案者 中塚 和重 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流体を封入してなるライナと、こ
    のライナの内部に回転自在に組み付けられる主軸と、こ
    の主軸に組み付けられる複数のブレードを備え、前記ラ
    イナを回転させてライナ内に高圧室と低圧室を形成して
    主軸に衝撃的なトルクを発生させるようにした油圧式パ
    ルスレンチにおいて、前記ライナの外周面に該ライナを
    回転させるための複数のベーンを設けるとともに、ライ
    ナの内周面に前記ブレードの先端面を当接せしめて高圧
    室と低圧室を形成する複数のシール部を形成したことを
    特徴とする油圧式パルスレンチ。
JP2143893U 1993-04-23 1993-04-23 油圧式パルスレンチ Withdrawn JPH0680563U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2143893U JPH0680563U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 油圧式パルスレンチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2143893U JPH0680563U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 油圧式パルスレンチ

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Publication Number Publication Date
JPH0680563U true JPH0680563U (ja) 1994-11-15

Family

ID=12054980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2143893U Withdrawn JPH0680563U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 油圧式パルスレンチ

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970703