JPH0679510U - 発泡成形用金型 - Google Patents

発泡成形用金型

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JPH0679510U
JPH0679510U JP2148393U JP2148393U JPH0679510U JP H0679510 U JPH0679510 U JP H0679510U JP 2148393 U JP2148393 U JP 2148393U JP 2148393 U JP2148393 U JP 2148393U JP H0679510 U JPH0679510 U JP H0679510U
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JP
Japan
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mold
cavity
sealing material
foam molding
lower mold
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Pending
Application number
JP2148393U
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English (en)
Inventor
正司 山下
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形製品にバリを発生させないようにする。 【構成】 内部にキャビティ1aが形成された上型11
および下型12からなる発泡成形用の金型1において、
上型11または下型12に形成されたキャビティ1aの
パッキン面に弾力性を備えたチューブからなるシール材
2が環状に配設され、上型11と下型12とが互いに押
圧接合された状態で、扁平に変形した上記シール材2の
一側部がキャビティの内面と面一になるかまたはキャビ
ティ内に突出するように設定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、発泡性合成樹脂を原料として用いる発泡成形用金型に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来図5に示したような発泡性合成樹脂用の成形用金型10が知られている。 この金型10は上型110と下型120とから構成され、これら上型110と下 型120とは蝶番150によって互いに開閉自在に結合されている。これら上型 110および下型120のそれぞれの当接面にキャビティ1aが凹設されている 。
【0003】 このキャビティ1aに発泡性合成樹脂の原料が装填され、その後金型10は閉 止されて加熱等による所定の発泡処理が施され、図6に例示するようなキャビテ ィ1aの内壁面形状に見合った発泡性合成樹脂製の製品が得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような金型10においては、上型110と下型120とが互 いに接合した状態で両型間に形成される分離線(パーティングライン)に隙間5 が形成されている。この隙間5は、通常金型10の度重なる使用によって偏摩耗 したり変形したりして大きくなる傾向にある。このような隙間5の増大傾向は回 避することができない。
【0005】 ある程度大きな隙間5が形成している金型10を用いて発泡成形を行うと、こ の隙間5に樹脂が入り込み、成形された製品に図6に示すようなバリ3が発生す る。このようなバリ3が生じると、カッターやニッパーでこのバリ3を取り除く 作業を行わなければならない。このようなバリ取り作業は相当面倒であり、従来 そのために多くの人手と時間とが消費されるという問題点が存在した。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、成形製 品にバリを発生させない発泡成形用金型を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の発泡成形用金型は、内部にキャビティが形成された上 型および下型からなる発泡成形用の金型において、上型または下型に形成された キャビティのパッキン面に弾力性を備えたシール材が環状に配設され、上型と下 型とが互いに押圧接合された状態で、上記シール材の一側部がキャビティの内面 と面一になるかまたはキャビティ内に突出するように設定されていることを特徴 とするものである。
【0008】 本考案の請求項2記載の発泡成形用金型は、請求項1記載の発泡成形用金型に おいて、上記シール材は弾力性を有するチューブによって形成されていることを 特徴とするものである。
【0009】
【作用】
上記請求項1記載の発泡成形用金型によれば、上型と下型とが互いに押圧接合 された状態で、シール材の一側部がキャビティの内面と面一になるかまたはキャ ビティ内に突出するように設定されているため、上記シール材によって上型およ び下型の接合面間に形成される隙間は有効にシールされ、バリの発生が阻止され る。
【0010】 上記請求項2記載の発泡成形用金型によれば、シール材は内部が中空の弾力性 を有するチューブによって形成されているため、それが扁平になる方向には極め て柔軟な弾力性を有している。すなわち、一般的にチューブの長手方向に亘って チューブに不均一な力が加わっても、チューブが波打つように変形して良好に不 均一な力に対応することができるのであり、このようなチューブがシール材とし て用いられているのであるから、上型または下型のパッキン面が不均一であって も、それによく対応して上型と下型との隙間を有効にシールすることができる。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案に係る発泡成形用金型の一例を示す斜視図である。この例の金 型は自動車用のサンバイザー用のものである。この図に示すように、金型1は、 上型11と下型12とから基本構成されている。上型11は平板部11bとこの 平板部11bの一面に凸設された上型堰部11aとからなり、上型堰部11aの 中央部にはサンバイザの半面形状に見合ったキャビティ1aが形成されている。 上型堰部11aの適所には発泡成形時にキャビティ1a内の空気を抜くための空 気孔17が穿設されている。
【0012】 上型11と同様に下型12は平板部12bと下型堰部12aとからなり、下型 堰部12aの中央部にはサンバイザの残りの半面形状に見合ったキャビティ1a が凹設されている。そして、上記両堰部11a、12aの当接面はパッキン面に なっている。
【0013】 このような上型11と下型12とは、それらの堰部11a、12aが互いに対 向した状態で蝶番15によって結合され、蝶番15の水平軸15a回りに互いに 回動して開閉自在になっている。
【0014】 そして、本実施例の場合は、下型12の平板部12bの図1に示す手前側両隅 部に左右一対のボルト14が上型11に向かって立設され、上型11の上記ボル ト14に対応した部分には左右一対の貫通穴13が穿設されている。これらのボ ルト14は、上型11と下型12とが互いに閉止されて接合された状態で両型1 1、12が開放しないように締結するためのものであり、ボルト14の貫通穴1 3から外部に突出している部分にナット14’が螺着され、このナット14’を 締め付けることによって上型11と下型12とは互いに開放しないように強固に 結合されるようになっている。
【0015】 このような金型1の下型堰部12aの表面には、環状を形成するようにチュー ブ製のシール材2が配設されている。このシール材2の材質については特に限定 されるものではないが、ゴム製あるいは弾力性を有する合成樹脂製のものが好適 に使用される。
【0016】 本実施例においては、図2に示すように、下型堰部12aのパッキン面にシー ル材2のチューブの外周円の円弧に相当する円弧溝18が設けられ、この円弧溝 18の内側のパッキン面(円弧溝18を境にしてキャビティ1a側のパッキン面 )上に所定幅の内側パッキン面16が設けられている。そしてこの内側パッキン 面16の幅は、上型堰部11aと下型堰部12aとが互いに押圧接合された状態 でシール材2が扁平に変形し、この変形の結果形成された内側パッキン面16上 の扁平突片21の先端部ががキャビティ1aの内面と少なくとも面一になり、場 合によっては若干キャビティ1a内に突出するように寸法設定されている。
【0017】 従って、上型11と下型12とが互いに閉止され、ナット14’がボルト14 に螺着されて両者が強固に締結された状態では、図3に示すように、上型堰部1 1aと下型堰部12aとの間に押圧挟持されたシール材2は、その一側部に形成 された扁平突片21が若干キャビティ1a内に入り込んだ状態になる。
【0018】 そして、具体的には、内側パッキン面16の幅(Xmm)は、例えば、 X≦(π/4){L(1−(θ/360)) −d(1−(4/π))}−2sin(θ/2)… (ただし、L:シール材の外径(mm) d:シール材のチューブの厚み(mm) π:円周率 θ:シール材を保持するために上型または下型の表面に設けられた溝 の円弧の中心角の角度) によって設定される。
【0019】 この式は、図4に示すように、シール材2が押圧されて扁平に変形しても、そ の外周長に変化がないと仮定して導出されたものである。実際はシール材2の材 質はゴムや弾力性を有する合成樹脂製のものが用いられているため、押圧された 状態では上記外周長は若干伸びたものになる。従って、上記計算式の等号が成立 するように内側パッキン面16の幅(X)を設定したとしても、少なくともキャ ビティ1aの内面と面一になるように扁平突片21が形成され、押圧挟持の力が 相当大きいときは、若干キャビティ1a内に突出した状態になる。
【0020】 なお、円弧溝18の中心角(θ)が不明な場合や、溝が円弧状を呈していない ようなときには、溝幅(Wmm)および溝深さ(Smm)を実測することにより 、以下の式、すなわち、 sin(θ/2)=4WS/(W2+4S2)… を満足するようなθを求めることによって中心角の値を得ることができる。溝が 円弧形状でないときは、上記式を適用してθを求め、このθを用いて式から パッキン面16の幅(X)を近似的に求めることができる。
【0021】 本考案の発泡成形用金型は、以上詳述したように、金型1の上型11または下 型12の当接面に弾力性を有するチューブ状のシール材2を環状に配設し、シー ル材2の内側の内側パッキン面16の幅を、シール材2が押圧されて扁平に変形 したとき、その扁平突片21の先端が少なくともキャビティ1aの内壁面と面一 になるように設定したものであるから、この金型1のキャビティ1a内に発泡性 合成樹脂の原料を装填して所定の発泡処置を施せば、発泡した合成樹脂は上記扁 平突片21によってパーティング部分に形成している隙間に入り込むことはなく 、その結果得られた成形製品にバリは発生せず、従来実施されていたバリ取り作 業を省略することができ、製造作業の合理化達成に貢献することができる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の発泡成形用金型は、上型または下型に形成された キャビティのパッキン面に、弾力性を備えたシール材が環状に配設され、上型と 下型とが互いに押圧接合された状態で、上記シール材の一側部がキャビティの内 面と面一になるかまたはキャビティ内に突出するように設定されてなるものであ る。
【0023】 従って、上記シール材によって上型および下型の接合面間に形成される隙間は 有効にシールされ、少なくともキャビティの内面と面一とされたシール材によっ て製品のバリの発生が有効に阻止される。その結果、従来行われていたバリを取 るための工程を省略することが可能になり、製造工程の工数削減が実現する。
【0024】 そして、上記シール材として内部が中空の弾力性を有するチューブを用いれば 、上型または下型のパッキン面が不均一であっても、それによく対応して上型と 下型との隙間を有効にシールすることができ好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る発泡成形用金型の一例を示す斜視
図である。
【図2】図1の部分拡大断面図であり、上型と下型とが
接合していない状態を示している。
【図3】図1の部分拡大断面図であり、上型と下型とが
接合した状態を示している。
【図4】シール材が配設された状態を例示する部分拡大
断面図である。
【図5】従来の発泡成形用金型の一例を示す断面図であ
る。
【図6】従来の発泡成形用金型によって得られた製品を
例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 金型 1a キャビティ 11 上型 11a 上型堰部 12 下型 12a 下型堰部 13 貫通穴 14 ボルト 14’ ナット 15 蝶番 15a 水平軸 16 内側パッキン面 17 空気孔 2 シール材 21 扁平突片 3 バリ 4 成形製品 5 隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にキャビティが形成された上型およ
    び下型からなる発泡成形用の金型において、上型または
    下型に形成されたキャビティのパッキン面に弾力性を備
    えたシール材が環状に配設され、上型と下型とが互いに
    押圧接合された状態で、上記シール材の一側部がキャビ
    ティの内面と面一になるかまたはキャビティ内に突出す
    るように設定されていることを特徴とする発泡成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 上記シール材は弾力性を有するチューブ
    によって形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の発泡成形用金型。
JP2148393U 1993-04-23 1993-04-23 発泡成形用金型 Pending JPH0679510U (ja)

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JP2148393U JPH0679510U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 発泡成形用金型

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JP2148393U JPH0679510U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 発泡成形用金型

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JPH0679510U true JPH0679510U (ja) 1994-11-08

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JP2148393U Pending JPH0679510U (ja) 1993-04-23 1993-04-23 発泡成形用金型

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119830A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Bridgestone Corp 発泡成形用の金型及び発泡成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119830A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Bridgestone Corp 発泡成形用の金型及び発泡成形方法

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