JPH0674652A - 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法 - Google Patents

多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法

Info

Publication number
JPH0674652A
JPH0674652A JP20545491A JP20545491A JPH0674652A JP H0674652 A JPH0674652 A JP H0674652A JP 20545491 A JP20545491 A JP 20545491A JP 20545491 A JP20545491 A JP 20545491A JP H0674652 A JPH0674652 A JP H0674652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
suction
strip
heating
wet material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20545491A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Saito
藤 登 斎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP20545491A priority Critical patent/JPH0674652A/ja
Publication of JPH0674652A publication Critical patent/JPH0674652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状湿材の表裏面を均等に加熱するとともに
吸引放湿し、該帯状湿材をその搬送路において拘束支持
して安定して走行させることができる多筒式乾燥装置を
実現するための該帯状湿材の走行案内方法を提供する。 【構成】 帯状湿材wの搬送路の上流側から第1加熱筒
10、第1吸引放湿筒12、第2吸引放湿筒21、第2加熱筒
20の順で配設し、帯状湿材wをこれらの筒10、12、21、
20の隣接する筒間で共通内接線に沿って走行させ、第1
無端帯51を第1加熱筒10上では帯状湿材wの上側に、第
1吸引放湿筒12上では下側に位置させ、第2無端帯52を
第2吸引放湿筒21上では帯状湿材wの下側に、第2加熱
筒20上では上側に位置させて、これら第1、2無端帯5
1、52を帯状湿材wと同方向に走行させる。上記第1、
2吸引放湿筒12、21間においては、帯状湿材wを第1、
2無端帯51、52によって挾持案内させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に不織布、紙、加工
紙、板紙などを抄造する際に、抄出されて来る帯状湿材
を加熱して真空乾燥するための多筒式乾燥装置におい
て、該帯状湿材の走行を案内する走行案内方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一連の加熱筒を上下互い違いに並列する
よう配置し、帯状湿材をこれらの加熱筒に順次巻き付け
てジグザグ状に搬送させながら乾燥させる多筒式乾燥装
置は従来から知られている(例えば特公昭52-11784
号)。この形式の乾燥装置では、上下互い違いに配置さ
れた加熱筒によって帯状湿材の表裏面を交互に加熱する
ので、表裏面をほぼ均等に乾燥させることができる。加
熱筒から次の加熱筒へと移る途中の搬送路における帯状
湿材は、全く支持されない(フリーラン状態という)
か、あるいは上述した特公昭52-11784号のように片面の
みを可撓通気性の無端帯で支持して該帯状湿材の走行を
案内するようになされていた。
【0003】一方、真空度の高い状態では比較的低い温
度で効率よく乾燥できることが知られている。特公昭38
-25156号には、かかる真空乾燥を実現するために上述し
たような多筒式乾燥装置全体を真空フード内に収容する
ことによる、真空雰囲気乾燥方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公昭38-251
56号に開示されている真空雰囲気乾燥方法は、図7に示
すように、先ず乾燥せんとする紙匹wをダブルカンバス
多筒式の予備乾燥機1により予備乾燥に附した後、多筒
式のシリンダ3とシングルカンバス単筒式のシリンダ4
との6段構成からなる乾燥部5を二段または三段以上走
行させる多段真空雰囲気乾燥方法であるが、次のような
欠点がある。
【0005】第1に、設備が大掛かりなものであるか
ら、真空状態と常圧状態との切り替えが容易でない。上
記シリンダ3を収容し減圧室を形成している真空フード
6、7内に作業員が入って必要な作業や管理を行うとき
には常圧状態としなければならないし、操業の際には直
ちに真空状態としなければならない。また、シリンダ1a
やシリンダ4により構成される単筒式、多筒式の大型の
乾燥段を真空フード内に収容することは極めて困難であ
る。
【0006】第2に、紙匹wたる帯状湿材の湿気はいっ
たん大きな真空フード内に放出されて温度が下がるた
め、湿気の保有熱を回収しようとしても、回収効率は低
いものとなる。
【0007】また、従来の単筒式および多筒式乾燥方法
では、帯状湿材は、加熱筒上では無端帯によって押さえ
つけられて長手方向および幅方向に関して拘束されてい
るが、前述したように、単筒式および多筒式乾燥部の各
段内や各段間における加熱筒と次の加熱筒との間の搬送
路では全く支持されないか片面のみを無端帯で支持され
ているだけなので、次のような欠点を伴う。
【0008】第1に、加熱筒間における帯状湿材は、長
手方向に強く引っ張られている一方、幅方向に関しては
自由な状態なので、乾燥されたときに長手方向に平行な
筋状のしわ(ストリークと呼ばれる)が出来やすい。あ
るいはストリークが生じなくとも、長手方向と幅方向と
で残留応力に差ができるので、製品となった後、温度や
湿度の変化によって変形するおそれがある。
【0009】第2に、前記加熱筒間の搬送路において帯
状湿材が煽られ、よじれたり切れたりしやすい。切れ端
は垂れて装置に絡み付き、トラブルを起こすので、操業
を一旦停止しなければならない。
【0010】第3に、操業開始前に帯状湿材の先端を加
熱筒から次の加熱筒へと導くための、ロープ通紙手段な
ど複雑な機構の通紙装置が必要となる。また、通紙作業
に供される帯状湿材の先端は狭幅で切れやすく、切れた
場合には操業を一旦停止して通紙作業をやり直さなけれ
ばならない。
【0011】そこで本発明は、従来装置による乾燥方法
のこれらの欠点を解消し、帯状湿材の表裏面をほぼ均等
に加熱でき、単純な方法で高い熱回収効率が期待できる
真空乾燥を実現するために、帯状湿材の搬送路において
帯状湿材を拘束支持してその走行を案内する多筒式乾燥
装置における帯状湿材の走行案内方法を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明による多筒式乾燥装置における
帯状湿材の走行案内方法は、帯状湿材の一方の面を接触
させて該帯状湿材を加熱する上流側の第1加熱筒と、該
帯状湿材の他方の面を接触させて該帯状湿材を加熱する
下流側の第2加熱筒と、これら第1、第2加熱筒の間位
置に配設され第1加熱筒から第2加熱筒に搬送される途
中にある帯状湿材の吸引放湿を行うための、上記第1加
熱筒に近接して設けられた第1吸引放湿筒と、上記第2
加熱筒に近接して設けられた第2吸引放湿筒とからなる
筒群を少なくとも一部に有し、帯状湿材を上記第1加熱
筒と第1吸引放湿筒の共通内接線に沿わせ、該第1吸引
放湿筒の一部を巻回し、該第1吸引放湿筒と第2吸引放
湿筒の共通内接線に沿わせ、該第2吸引放湿筒の一部を
巻回し、該第2吸引放湿筒と上記第2加熱筒の共通内接
線に沿って走行させる多筒式乾燥装置の該帯状湿材の走
行案内方法において、前記第1加熱筒の適宜位置から前
記帯状湿材の上側に位置し、該第1加熱筒の一部を巻回
して該帯状湿材を第1加熱筒の表面に接触させて保持
し、該第1加熱筒と前記第1吸引放湿筒との共通内接線
に沿って走行し、該第1吸引放湿筒において帯状湿材の
下側に位置し、該第1吸引放湿筒の一部を巻回して該帯
状湿材を保持し、該第1吸引放湿筒と前記第2吸引放湿
筒との共通内接線に沿って走行し、該第2吸引放湿筒に
おいて帯状湿材の上側に位置するとともに該第2吸引放
湿筒の適宜位置において該第2吸引放湿筒から離隔す
る、可撓通気性を有する第1無端帯を帯状湿材の走行方
向と同方向に走行させ、上記第1吸引放湿筒の適宜位置
から上記帯状湿材の上側に位置し、該第1吸引放湿筒と
上記第2吸引放湿筒の共通内接線に沿って走行し、該第
2吸引放湿筒において該帯状湿材の下側に位置し、該第
2吸引放湿筒の一部を巻回して該帯状湿材を保持し、該
第2吸引放湿筒と前記第2加熱筒の共通内接線に沿って
走行し、該第2加熱筒において該帯状湿材の上側に位置
し、該第2加熱筒の一部を巻回して該帯状湿材を第2加
熱筒の表面に接触させて保持し、該第2加熱筒の適宜位
置において該第2加熱筒から離隔する可撓通気性を有す
る、第2無端帯を帯状湿材の走行方向と同方向に走行さ
せ、上記第1吸引放湿筒と第2吸引放湿筒の共通接線に
沿って走行する帯状湿材を、上記第1無端帯と第2無端
帯とによって挾持して該帯状湿材の走行を案内すること
を特徴としている。
【0013】
【作用】本発明の走行案内方法によれば、帯状湿材は、
加熱筒上で拘束されるだけでなく、吸引放湿筒上や加熱
筒から吸引放湿筒に移る部分、吸引放湿筒の間、吸引放
湿筒から加熱筒に移る部分などの搬送路においても拘束
支持される。すなわち、帯状湿材は、加熱筒上では該加
熱筒と無端帯との間に挾持されることにより拘束され、
加熱筒に近接配置された吸引放湿筒上では無端帯を介し
て該吸引放湿筒上に吸引または吸着されることにより拘
束され、上記第1吸引放湿筒と第2吸引放湿筒との間で
は、上記第1無端帯と第2無端帯とによって挾持されて
拘束支持される。搬送路におけるこれらの拘束は、帯状
湿材の長手方向および幅方向の双方に関して有効であ
る。したがって製品の変形を招来するような残留応力差
が長手方向と幅方向との間に生ずるのを防止することが
できる。また、フリーラン状態となる部分をなくすこと
ができるから、帯状湿材が走行中に煽られて、よじれた
り切れたりすることもない。
【0014】さらに、乾燥装置の全体に亙ってこの走行
案内方法によって帯状湿材を案内するようにすれば、乾
燥装置の始動の際には、帯状湿材の先端は全搬送路を拘
束支持されながら送られることになるので、従来装置の
ように特別の通紙装置を利用する必要がない。また、た
とえ通紙の際または乾燥作業中に帯状湿材が切れたとし
ても、帯状湿材の切れ端が垂れたりすることもないの
で、操業を停止せずとも何の支障もない。
【0015】そして、この走行案内方法によって帯状湿
材を搬送するようにした多筒式乾燥装置を使用した場
合、帯状湿材は加熱筒により加熱乾燥されるとともに、
吸引放湿筒により真空乾燥される。一般に、帯状湿材か
らの水分蒸発量が特に多い所は、単筒式および多筒式乾
燥部の各段内や各段間において加熱筒により加熱されて
から次の加熱筒に至るまでの帯状湿材搬送路区間であ
り、全水分蒸発量の約70ないし80%がこの区間からのも
のであると考えられている。このためこの乾燥装置の帯
状湿材の案内方法では、この区間の帯状湿材を回転可能
な吸引放湿筒に巻き付け、真空乾燥するようになされて
いる。かかる吸引放湿筒の使用により、乾燥部全体また
は各乾燥段をそれぞれ収容するような大掛かりな真空フ
ードを必要としない。また、帯状湿材から放出された湿
気は拡散することなく殆ど吸引筒内へ吸引されるので、
湿気の保有熱を有効に回収することができる。
【0016】さらに、帯状湿材の表裏面は第1加熱筒お
よび第2加熱筒によりそれぞれほぼ同程度に加熱される
ので、該帯状湿材の厚さ方向に関して物理的特性差を僅
少にできる。
【0017】
【実施例】本発明に係る走行案内方法によって帯状湿材
を案内するように構成した多筒式乾燥装置を、抄紙機の
ドライヤパートに実装した場合の実施例を図1〜図6に
示してあり、該多筒式乾燥装置の説明と併せてこの走行
案内方法を具体的に説明する。
【0018】図1に示す多筒式乾燥装置は乾燥のために
多量の熱量を必要とする、例えば厚手の帯状湿材を加熱
乾燥するための多筒式多段乾燥に好適であり、加熱筒お
よび吸引放湿筒からなる一連の筒群を4組有しており、
それらの筒群は第1の筒群が2組と第2の筒群が2組と
からなって、第1の筒群と第2の筒群とがそれぞれ交互
に並設されてなる。すなわち、図1で見て左端より、互
いに近接して前後に並設された回転可能な吸引放湿筒と
しての導入吸引筒11および導出吸引筒12ならびにこれら
2つの吸引筒11、12に対して上方かつ近接した位置に配
設された回転可能な上側加熱筒10からなる1組の第1の
筒群と、その右側に配設され、互いに近接して前後に並
設された回転可能な導入吸引筒21および導出吸引筒22な
らびにこれら2つの吸引筒21、22に対して下方かつ近接
した位置に配設された回転可能な1つの下側加熱筒20か
らなる1組の第2の筒群と、その右側に配設され、互い
に近接して前後に並設された回転可能な導入吸引筒31お
よび導出吸引筒32ならびにこれら2つの吸引筒31、32に
対して上方かつ近接した位置に配設された回転可能な1
つの上側加熱筒30からなるもう1組の第1の筒群と、さ
らにその右側に配設され、互いに近接して前後に並設さ
れた回転可能な導入吸引筒41および導出吸引筒42ならび
にこれら2つの吸引筒41、42に対して下方かつ近接した
位置に配設された回転可能な1つの下側加熱筒40からな
るもう1組の第2の筒群との4組の筒群で構成されてい
る。
【0019】上記加熱筒10、20、30、40は抄紙機に通常
装備される内部水蒸気加熱の鋳鉄製加熱筒でよいが、熱
油などの他の高温媒体で加熱するか、電熱で加熱するも
のであっても構わず、様々な形態の加熱筒が利用でき
る。
【0020】吸引筒11、12、21、22、31、32、41、42
は、後述するように内筒と該内筒に対して回転可能な外
筒とからなる。外筒には多数の通気孔が設けられてお
り、内筒と外筒との間には該通気孔と連通する真空室が
形成されている。また、吸引筒11、12、21、22、31、3
2、41、42は一つの真空室を有するものでもよいし、互
いに区分された複数の真空室を有するものでもよい。
【0021】帯状湿材である湿潤紙材即ち紙匹wは、そ
れぞれの加熱筒および吸引筒に順次巻き付きながらジグ
ザグ状に搬送される。すなわち、図1に示すように、導
入吸引筒11の一部に巻回して該導入吸引筒11と上側加熱
筒10の共通内接線に沿って搬送され、該上側加熱筒10の
一部に巻回して該上側加熱筒10と導出吸引筒12の共通内
接線に沿って搬送され、該導出吸引筒12の一部に巻回し
て該導出吸引筒12と導入吸引筒21の共通内接線に沿って
搬送され、該導入吸引筒21の一部に巻回して該導入吸引
筒21と下側加熱筒20の共通内接線に沿って搬送され、該
下側加熱筒20の一部に巻回して該下側加熱筒20と導出吸
引筒22の共通内接線に沿って搬送され、該導出吸引筒22
の一部に巻回して該導出吸引筒22と導入吸引筒31の共通
内接線に沿って搬送され、該導入吸引筒31の一部に巻回
する。次いで、導入吸引筒11から導入吸引筒31に至る搬
送路と同様に構成された、該導入吸引筒31から補助吸引
筒58に至る搬送路を搬送される。
【0022】可撓通気性の第1無端帯は、図1の実施例
では上列無端帯51として示されている。上列無端帯51
は、第1の筒群の導入吸引筒11、31および導出吸引筒1
2、32上では紙匹wの下側(内側)になって該紙匹wを
支持し、かつ第1の筒群の上側加熱筒10、30上では紙匹
wの上側(外側)になって該紙匹wを上側加熱筒10、30
に直接接触させて該上側加熱筒10、30との間に挾持する
よう、各筒11、10、12、31、30、32に巻き付けられてい
る。したがって、上列無端帯51は、導入吸引筒11、31と
上側加熱筒10、30との間はこれらの筒11、10、31、30の
共通内接線に沿って、上側加熱筒10、30と導出吸引筒1
2、22との間はこれらの筒10、12、30、32の共通内接線
に沿ってそれぞれ走行する。
【0023】また、この上列無端帯51は上記導出吸引筒
12、32からは、該導出吸引筒12、32と第2の筒群の導入
吸引筒21、41との共通内接線に沿って走行し、該導入吸
引筒21、41上では紙匹wの上側(外側)になり、該導入
吸引筒21、41の一部に適宜に巻回した後は該導入吸引筒
21、41から離隔し、該導入吸引筒21、41と導出吸引筒2
2、42の共通外接線に沿って走行して適宜位置で該導出
吸引筒22、42の一部に巻回し、該導出吸引筒22、42上で
は紙匹wの上側(外側)になって走行する。そして、該
導出吸引筒22、42と第1の筒群の導入吸引筒31、補助吸
引筒58の共通内接線に沿って走行し、該導入吸引筒31、
補助吸引筒58の一部に紙匹wの下側(内側)になって巻
回し、該導入吸引筒31、補助吸引筒58と上側加熱筒30、
補助吸引筒62の共通内接線に沿って走行し、該上側加熱
筒30、補助吸引筒62に紙匹wの上側(外側)になって巻
き付けられる。
【0024】可撓通気性の第2無端帯は、図1の実施例
では下列無端帯52として示されている。この下列無端帯
52は、第2の筒群の導入吸引筒21、41および導出吸引筒
22、42上では紙匹wの下側(内側)になって該紙匹wを
支持し、かつ第2の筒群の下側加熱筒20、40上では紙匹
wの上側(外側)になって該紙匹wを下側加熱筒20、40
に直接接触させて該下側加熱筒20、40との間に挾持する
よう、各筒21、20、22、41、40、42に巻き付けられてい
る。したがって、下列無端帯52は、導入吸引筒21、41と
下側加熱筒20、40との間はこれらの筒21、20、41、40の
共通内接線に沿って、下側加熱筒20、40と導出吸引筒2
2、42との間はこれらの筒20、22、40、42の共通内接線
に沿ってそれぞれ走行する。
【0025】また、この下列無端帯52は、上記導出吸引
筒22からは、該導出吸引筒22と第1の筒群の導入吸引筒
31との共通内接線に沿って走行し、該導入吸引筒31上で
は紙匹wの上側(外側)になり、該導入吸引筒31の一部
に適宜に巻回した後は該導入吸引筒31から離隔し、該導
入吸引筒31と導出吸引筒32の共通外接線に沿って走行し
て適宜位置で該導出吸引筒32の一部に巻回し、該導出吸
引筒32上では紙匹wの上側(外側)になって走行する。
そして、該導出吸引筒32と第2の筒群の導入吸引筒41の
共通内接線に沿って走行し、該導入吸引筒41の一部に紙
匹wの下側(内側)になって巻回し、該導入吸引筒41と
下側加熱筒40の共通内接線に沿って走行し、該下側加熱
筒40に紙匹wの上側(外側)になって巻き付けられる。
【0026】また、上記下列無端帯52は、導出吸引筒42
からは、該送出吸引筒42と補助吸引筒58との共通内接線
に沿って走行し、該補助吸引筒58上では紙匹wの上側
(外側)になり、該補助吸引筒58の一部に巻回して該補
助吸引筒58と補助吸引筒62の共通内接線に沿って走行
し、該補助吸引筒62上では紙匹wの下側(内側)にな
る。
【0027】すなわち、第1の筒群の導出吸引筒12(ま
たは32)と第2の筒群の導入吸引筒21(または41)との
間では、紙匹wと上列無端帯51、下列無端帯52とは、こ
れらの筒12、21(または32、41)の共通内接線に沿って
走行するとともに、紙匹wは導出吸引筒12、32上では上
列無端帯51の上側(外側)にあり、導入吸引筒21、41上
では下列無端帯52の上側(外側)にあるから、該紙匹w
は該導出吸引筒12(または32)と導入吸引筒21(または
41)との間では上列無端帯51と下列無端帯52とに挾持さ
れた状態でその走行が案内されることになる(図5中、
符号Lで示す部分を参照)。
【0028】すなわち、上記上側加熱筒10を第1加熱筒
とし、上記下側加熱筒20を第2加熱筒とした場合に、紙
匹wは上流側にある上側加熱筒10で一方の面が加熱さ
れ、下流側にある下側加熱筒20で他方の面が加熱され
る。そしてこれら加熱筒10、20のそれぞれに近接して第
1吸引放湿筒である導出吸引筒12と第2吸引放湿筒であ
る導入吸引筒21とが配設されている。また、紙匹wと上
列無端帯51、下列無端帯52とは、上側加熱筒10から導出
吸引筒12と導入吸引筒21を経て下側加熱筒20に至ること
になり、導出吸引筒12と導入吸引筒21との間ではこれら
の吸引筒12、21の共通内接線に沿って走行するから、該
紙匹wは上列無端帯51と下列無端帯52とに挾持されて搬
送される。あるいは、下側加熱筒20を第1加熱筒とし上
側加熱筒30を第2加熱筒とした場合には、導出吸引筒22
が第1吸引放湿筒となり、導入吸引筒31が第2吸引放湿
筒となる。さらに、上側加熱筒30を第1加熱筒とし、下
側加熱筒40を第2加熱筒とした場合には、導出吸引筒32
が第1吸引放湿筒となり、導入吸引筒41が第2吸引放湿
筒となる。
【0029】無端帯51、52としては、抄紙機に一般に用
いられるフェルトやカンバスでよいが、特に通気度の高
いものが好ましい。また、長手方向に亙って両縁部の通
気度を低くするように、該両縁部のみを密に織成したり
フッソ系樹脂などの耐熱耐摩耗樹脂で加工するなどし
て、両縁部と加熱筒の放熱外周面対応部分との間の気密
性を高めた、いわゆる可変通気性帯が最も好ましい。さ
らに、多数の孔が設けられた合成樹脂性薄帯や金属製帯
でもよい。
【0030】無端帯51、52と係合するように配置された
案内ロール53、54、55、56は、可変通気性カンバスであ
る無端帯51、52を夫々補助的に案内するためのものであ
る。すなわち、案内ロール53、55は上記導入吸引筒11、
31と導出吸引筒12、32の共通外接線に沿って走行する下
列無端帯52と係合して該下列無端帯52をこれら吸引筒1
1、12、31、32に押圧しながら案内し、案内ロール54、5
6は上記導入吸引筒21、41と導出吸引筒22、42の共通外
接線に沿って走行する上列無端帯51と係合して該上列無
端帯51をこれら吸引筒21、22、41、42に押圧しながら案
内する。そして、これら案内ロール53、54、55、56は、
無端帯51、52と係合する外周面部分より熱風を吹き出し
て、無端帯51、52が紙匹wと当接したときに付着する紙
粉や塗材などを除去すると共に該無端帯51、52の除湿を
行う。また、紙匹wの送入部(図1で見て左端部)に
は、紙匹wを下列無端帯52の表面に吸い付けて支持させ
ると共に下列無端帯52の移行方向を変更するための吸引
案内ロール57が配設され、紙匹wの送出部(図1で見て
右端部)には、紙匹wを拘束挾持して補助吸引筒62の多
孔外周面に巻き付く上下列無端帯51、52に加圧空気を吹
き付け上列無端帯51を紙匹wから離すための加圧案内ロ
ール59が配設されている。
【0031】前記送入部上方には案内ロール60が配設さ
れ、加圧案内ロール59を経て循環して来る上列無端帯51
を案内している。前記送出部には案内ロール61が配設さ
れ、下列無端帯52を前記送入部へと案内している。補助
吸引筒58、62は、前記吸引筒11、12、21、22、31、32、
41、42とほぼ同じ構成であり、前記送出部において互い
に近接対峙して並設され、送出される紙匹wを十分に放
湿させるための補助的吸引筒であり、設置しなくてもよ
い。
【0032】吸引筒11、12、21、22、31、32、41、42お
よび補助吸引筒58、62は前述のようにほぼ同じ構成であ
るから、導出吸引筒12についてのみ図2および図3を参
照してその構成を詳述する。吸引筒12は、位置調整可能
に支持された軸部材12c を両端に突設された内筒12a
と、該内筒12aに外挿された外筒12bとを備えてなる。外
筒12bは、軸受12dを介して内筒12aの軸部材12cに回転自
在に支持された円環状軸頸部材12e、12fを両端に有して
いる。外筒12bの外周面には多数の通気孔121が設けら
れ、多孔外周面を形成している。内筒12aの外周面と外
筒12bの内周面との間には気密室122 が形成されてい
る。該気密室122は、内筒12aの外周面に突設されて径方
向外方に延びる仕切壁122a、122b、122c、122dによって
区分され、4×5の真空室12g、12h、12i、12jおよび1
×5の加圧室12k からなる。仕切壁122a、122b、122c、
122dの先端には、外筒12b の内周面と摺接する封止部材
(図示せず)が設けられている。そして、各気密室122
は、外筒12b の通気孔121に連通している。
【0033】各気密室122には、調圧弁123を有する通気
管124 が夫々ひとつずつ接続されている。また、各気密
室122には、内部圧力を個別に検知するための圧力検知
器125が夫々接続されている。圧力検知器125 及び調圧
弁123 は、図2に示す導出吸引筒12の側断面図で見て左
端の軸部材12cを貫通する信号線126を介して圧力調節装
置(図示せず)に連結されている。1×5の加圧室12k
となる部分の気密室122に夫々接続された通気管124は、
図2で見て左端の軸部材12cを貫通して内筒12a に内挿
された加圧主管127へと、調圧弁123を介して接続され、
その外端は加圧ポンプ(図示せず)に連通されている。
4×5の真空室12g、12h、12i、12jとなる部分の気密室
122 に夫々接続された通気管124は、図2で見て左端の
軸部材12cを貫通して内筒12aに内挿された真空主管128
へと、調圧弁123 を介して接続され、その外端は真空ポ
ンプ(図示せず)に連通されている。図2で見て右端の
外筒12bの軸頸部材12fには歯車129が装着され、該歯車1
29は電動機(図示せず)により駆動せしめられる歯車13
0 と噛合されている。
【0034】他方、加熱筒10、20、30、40は、それぞれ
に巻回した無端帯51、52の移動により回転駆動される。
【0035】図示実施例による多筒式乾燥装置は次の様
に作用する。例えば抄紙機に適用した場合について述べ
ると、金網部で木材パルプ等の紙材含有水懸濁液を脱水
成形して得られた帯状湿潤紙材を、搾水部で圧搾脱水圧
延し含水率60%前後の薄厚な紙匹wに成形し、テール通
し(後述する。)後、該テールを全幅に拡げて紙匹wを
通紙させる。紙匹wは、吸引案内ロール57上で該ロール
と係合する下列無端帯52の表面に吸引移乗して担持さ
れ、下列無端帯52により搬送されて導入吸引筒11へと導
かれる。その際、上列無端帯51が巻き付いた吸引筒11の
多孔外周面には、図1に示すように、真空室11a よりの
真空吸引力が作用しているので、紙匹wは、通気性の上
列無端帯51を介してこの吸引力の作用を受け、該無端帯
51の表面に吸い付き、拘束支持される。紙匹wは、この
ように拘束支持された状態のまま吸引筒11の回転ととも
に周動し、上側加熱筒10へと搬送される。下側無端帯52
は、導入吸引筒11に巻き付いた紙匹wを該吸引筒11の外
周面との間に挾持した後、該吸引筒11を離れ、案内ロー
ル53によって導出吸引筒12へと導かれる。導入吸引筒11
の加圧室11b は、上側加熱筒10の放熱外周面の前面下側
に近接対峙した外筒の多孔外周面と連通しており、上列
無端帯51はこの加圧室11b からの加圧を受けて、導入吸
引筒11を離れるとほぼ同時に上側加熱筒10に移乗せしめ
られる。紙匹wはかかる上列無端帯51の動きに伴い上側
加熱筒10へ移乗し、該加熱筒10の外周面上に直接押圧さ
れる。紙匹wは、その上に巻かれる上列無端帯51により
上側加熱筒10上に拘束挾持される。紙匹wは、 100℃前
後の上側加熱筒10の平滑放熱外周面に密着して巻き付
き、上列無端帯51により拘束挾持されながら加熱されつ
つ搬送される。上側加熱筒10の放熱外周面の後面下側に
近接対峙した導出吸引筒12の、上列無端帯51が巻き付き
始める多孔外周面には、1×5の真空室12g となる部分
の気密室122 からの真空吸引力が作用しており、上列無
端帯51は上側加熱筒10を離れるとほぼ同時に導出吸引筒
12の該多孔外周面前面部分に巻き付く。
【0036】加熱筒10と導出吸引筒12との間の紙匹wの
搬送路部分を拡大して示す図4からも理解されるよう
に、加熱筒10と導出吸引筒12とは互いに近接して並設さ
れており、加熱筒10の外方より第1の無端帯51に押圧さ
れて加熱筒10の回転とともに拘束搬送されてきた紙匹w
は、無端帯51に支持されて無端帯51とともに加熱筒10の
放熱外周面を離れたのち、導出吸引筒12の多孔外周面に
巻き付く無端帯51の表面に吸い付けられて導出吸引筒12
の回転とともに拘束搬送される。
【0037】この加熱筒10と導出吸引筒12との隣接区間
において、図4に示すように、無端帯51と導出吸引筒12
の外筒12b とにより形成された楔状ポケットPから無端
帯51の内部を長手方向に対しほぼ平行に流れて導出吸引
筒12の外筒12bの通気孔121を経て真空室12gへと吸い込
まれる気流P2が、幅方向に亙って形成される。斯くし
て、紙匹wおよび無端帯51間は気流P2 の真空雰囲気に
曝されることになる。すなわち、紙匹wの外側面(無端
帯51と反対側)はほぼ常圧P1 に曝され、かつ内側面
(無端帯51側)は真空圧P2 に曝されるから、紙匹wは
無端帯51の表面へ押圧されて拘束支持される。
【0038】紙匹wは、各真空室12gからの真空(約−7
0、−80、−100、−80、−70mmHgの幅方向真空値分布)
による吸引力を上列無端帯51を介して受けているので、
上列無端帯51を下側(内側)にして導出吸引筒12に巻き
付けられる。次いで紙匹wは、1×5の真空室12h から
の真空(−100、−120、−150、−120、−100mmHgの幅方
向真空値分布)による吸引力を上列無端帯51を介して受
けたのち、1×5の真空室12iからの真空(−120、−15
0、−200、−150、−120mmHgの幅方向真空値分布)によ
る吸引筒力を受けて急速放湿し、前述した各真空室12h
と同じ幅方向分布値の真空による吸引力を1×5の真空
室12j から受けたのち、1×5の加圧室12k と連通する
多孔外周面部分に達する。一方、導入吸引筒11の下面に
て一時紙匹wを挾持した下列無端帯52は、案内ロール53
を経て導出吸引筒12の下面で再び紙匹wを覆うようにし
て挾持しながら導出吸引筒12を巻くように案内される。
上下列無端帯51、52に挟まれた状態で真空吸引力を受け
ながら搬送される紙匹wは、各加圧室12k の領域にて該
加圧室12k からの加圧を受け、導出吸引筒12を離れる。
【0039】そののちに導入吸引筒21に巻かれるまでの
間、紙匹wは上下列無端帯51、52間に拘束挾持されなが
ら直線状に搬送される(図5上符号Lで示す)。すなわ
ち、導出吸引筒12と導入吸引筒21との間では、紙匹wと
上下列無端帯51、52とはこれら吸引筒12、21の共通内接
線に沿って走行するから、紙匹wはこれら上下列無端帯
51、52に挾持されて搬送されることになる。したがっ
て、導出吸引筒12と導入吸引筒21との間隔は離れていて
もかまわない。その紙匹wが巻き付き始める導入吸引筒
21の多孔外周面部分は、前記各真空室12h と同じ分布値
の真空に調圧された1×5の真空室21aと連通してお
り、該真空室21aからの真空吸引力を下列無端帯52を介
して受ける紙匹wは、下列無端帯52の表面に吸い付き拘
束支持されながら導入吸引筒21の多孔外周面の前面に巻
かれてゆく。次いで紙匹wは1×5の真空室21bから前
記各真空室12iと同じ分布値の真空による吸引力を下列
無端帯52を介して受けた後、1×5の真空室21c からの
真空(−140、−180、−250、−180、−140mmHgの幅方
向真空値分布値)による吸引力を同じく下列無端帯52を
介して受け、被加熱面側から急速放湿される。この間
に、紙匹wを挾持していた上列無端帯51は導入吸引筒21
の上部で該吸引筒21から離れ、案内ロール54を経て導出
吸引筒22へと移る。一方、紙匹wは前記真空室21b と同
じ分布値の真空による吸引力を1×5の真空室21d から
下列無端帯52を介して受けたのち、1×5の加圧室21e
と連通する、下側加熱筒20の放熱外周面の前面上側に近
接対峙する多孔外周面部分に達する。そこで、下列無端
帯52は各加圧室21e からの加圧を受けて導入吸引筒21を
離れるとほぼ同時に、紙匹wを内側にして近接する下側
加熱筒20に巻き付く。紙匹wは、下側加熱筒20の平滑放
熱外周面に密着して巻き付き、外側を巻く下列無端帯52
により押し付けられるように拘束挾持されて前記被加熱
面と反対側の面を加熱されつつ搬送される。すなわち、
紙匹wは前記上側加熱筒10で一方の面が加熱され、下側
加熱筒20で他方の面が加熱されることになる。
【0040】その後、紙匹wは、下側加熱筒20を離れ、
導出吸引筒22において各気密室から前記真空値を越える
真空による吸引力を受けて急速放湿し、上述した導入吸
引筒11から導出吸引筒22に至る搬送路と同様に構成され
た第1の筒群である導入吸引筒31、上側加熱筒30、導出
吸引筒32、第2の筒群である導入吸引筒41、下側加熱筒
40、導出吸引筒42を経由して、加熱と吸引放湿とを繰返
しながら搬送され、補助吸引筒58に至る。そして、さら
に補助吸引筒58、62において各気密室より最高値の真空
による吸引力を受けて所望の乾燥度に調湿されて送出さ
れる。その後、紙匹wはその張りを調整するため、所望
速さで後続の多筒式乾燥装置へと送入される。
【0041】次に前記各吸引筒を代表する導出吸引筒12
の作用につき、図1および図2を参照しつつ詳述する。
【0042】導出吸引筒12の軸方向および周方向に連な
って設けられている気密室122 のうち、上列無端帯51が
巻き付く多孔外周面の中央部分と連通して周方向に連な
る4つの真空室12g、12h、12i、12j及び1つの加圧室12
k となる気密室122 に夫々接続された圧力検知器125
が、これらの各室内の圧力を検知する。その他の気密室
122においては、回転軸線方向に関して相隣接して周方
向に連なる各気密室122、122 に導管を介して連通する
圧力検知器125 によって該各相隣接する気密室内圧力の
差圧が検知される。斯くして、前記中央部分と連通する
各気密室122 の室内圧を夫々調整する各圧力調節装置
(図示せず)の設定変更をすれば、同一の軸方向真空値
又は加圧値分布パターンを維持しながら自動的にそれら
の値を増減することができる。また、乾燥処理後の紙匹
wの幅方向含水分率分布(水分プロファイル)を公知の
水分計(図示せず)により検知すると共に、該検知値に
応じて前記各圧力調節装置の目標値を個別に且つ同一僅
少幅だけ順次設定変更し、該水分計の応答のうち最大値
を示す吸引筒内部の気密室を逆探知して、該各圧力調節
装置の設定を個別に変更することも可能である。更に、
前述のように紙匹wが巻く多孔外周面の周方向両縁部分
及び回転軸線方向両縁部分へ向かって次第に真空度及び
加圧度が低くなるように各室圧を調整すれば、各気密室
122 間を封じる封止部材(図示せず)の摺接度合を小さ
くしてもその封止作用が維持できるので、帯状湿材の高
真空放湿が可能となり且つ吸引筒の外筒の駆動負荷も軽
減し得る。
【0043】なお、加熱筒10、20、30、40の各露出放熱
外周面部分と該各加熱筒10、20、30、40の前後面に夫々
近接対峙して配置された導入吸引筒11、21、31、41及び
導出吸引筒12、22、32、42の無端帯51、52が巻く多孔外
周面部分とで前後及び上下方向を囲まれて形成されたポ
ケットPに放湿される湿気は、該各ポケットPに挿入さ
れた吸引管(図示せず)により吸い出される。また各吸
引筒11、12、21、22、31、32、41、42、58、62の真空主
管128 を経て吸出されて来る濃密な湿気を、公知の排熱
回収装置(図示せず)を通すことにより、その保有熱及
び凝縮水は高率で回収することができる。
【0044】更に、乾燥装置を始動する際に狭幅の帯状
湿材(これをテールと称する)を通紙する作業に関して
いえば、各吸引筒11、12、21、22、31、32、41、42、5
8、62及び吸引案内ロール57及び加圧案内ロール59の各
多孔外周面の軸方向操作側縁部分に連通し周方向に延び
て連なる、テール幅に対応したひとつ以上の気密室122
を夫々の吸引筒11、12、21、22、31、32、41、42、58、
62および案内ロール57、59の内部に形成し、該テールの
通紙に際し、該操作側縁部分に連通した気密室122 のみ
を真空又は加圧にすることにより、該テールは前記紙匹
wが受けた作用と同様の作用を受けつつ、確実且つ安定
した状態で通紙されることができる。
【0045】
【応用例】図6は、本発明により紙匹wの走行を案内す
る多筒式乾燥装置の実施例を、抄紙機の多段乾燥部にお
ける公知の段間に挿置される段に適用した例を示す。こ
の応用例は、上述した実施例と同様、乾燥のために多量
の熱量を必要とする、例えば厚手の帯状湿材を加熱乾燥
するための多筒式多段乾燥部に好適である。この応用例
は、公知の、例えば米国特許第3,868,780号明細
書に開示されているようなシングルカンバス多筒式乾燥
装置からなる複数の乾燥段間に、本発明に係る走行案内
方法を実現した多筒式乾燥装置の実施例による乾燥段を
挿置することにより構成することができる。図6に示す
実施例では、第1の筒群として第1加熱筒である加熱筒
72、導入吸引筒72aおよび第1吸引放湿筒である導出吸
引筒72bを含み、第2の筒群として第2加熱筒である加
熱筒73、第2吸引放湿筒である導入吸引筒73aおよび導
出吸引筒73bを含んでいる。この多筒式乾燥装置の前後
に隣接する乾燥段の加熱筒71、74と、本発明に係る走行
案内方法による乾燥装置の吸引筒72a、73bとの間の構成
は、図4に関して前述したものと同様である。
【0046】図6に示す応用例における本発明の実施例
では、紙匹wは同図上右から左に搬送され、この多筒式
乾燥装置の上流側部分では案内ロール75によって方向を
変更された第1無端帯81に案内されて、導入吸引筒71a
加熱筒71、導入吸引筒72aを経由して第1加熱筒72に至
る。この第1加熱筒72では紙匹wは第1無端帯81の下側
(内側)に位置して該第1無端帯81によって加熱筒72の
表面に押圧されて支持されている。紙匹wおよび第1無
端帯81は、該第1加熱筒72の一部に巻回し、該第1加熱
筒72と導出吸引筒72b の共通内接線に沿って走行し、該
導出吸引筒72b の一部に第1無端帯81を下側(内側)に
して巻回し、該導出吸引筒72b と導入吸引筒73aの共通
内接線に沿って走行する。そして、紙匹wは該導入吸引
筒73aの一部に巻回して下流側に走行する。他方、第1
無端帯81は案内ロール76に案内されて上記共通内接線の
方向に導入吸引筒73a から離隔し、適宜な経路を経て上
記案内ロール75に戻る。
【0047】一方、第2無端帯82は案内ロール77に案内
されて上記導出吸引筒72b に導入され、該導出吸引筒72
bと上記導入吸引筒73aの共通内接線に沿って方向に走行
する。これら吸引筒72b、73aの間では紙匹wと第1無端
帯81とがこれら吸引筒72b、73aの共通内接線に沿って走
行しており、かつ第1無端帯81は導出吸引筒72b 上では
紙匹wの下側(内側)に位置し、第2無端帯82は該導出
吸引筒72b 上では紙匹wの上側(外側)に位置するか
ら、これら吸引筒72b、73aの間では紙匹wは第1無端帯
81と第2無端帯82とに挾持されて搬送されることにな
る。なお、第1無端帯81が導入吸引筒73aから離隔する
位置を、上記共通内接線の該吸引筒73a上の接点から僅
かに巻回した位置とし、第2無端帯82が導出吸引筒72b
の導入される位置を、該共通内接線の該吸引筒72b 上の
接点から僅かに巻回した位置としておけば、第1無端帯
81と第2無端帯82とが密着した状態となり、紙匹wを確
実に拘束挾持することができる。
【0048】そして、導入吸引筒73a 上では第2無端帯
82が紙匹wの下側(内側)となって紙匹wを支持しなが
ら搬送し、該紙匹wと第2無端帯82は、該導入吸引筒73
a と第2加熱筒73の共通内接線に沿って走行し、第2加
熱筒73の一部に第2無端帯82を上側(外側)にし紙匹w
を第2加熱筒73の表面に押圧して巻回し、該第2加熱筒
73と上記導出吸引筒73b の共通内接線に沿って走行す
る。したがって、紙匹wは上記第1加熱筒72と第2加熱
筒73とにより表裏それぞれの面が加熱される。そして、
該導出吸引筒73bから加熱筒74を経て導出吸引筒74bに搬
送され、紙匹wは該導出吸引筒74b から次の所定の工程
に送出される。また、第2無端帯82は導出吸引筒74b か
ら案内ロール78によって案内されて走行方向が変更さ
れ、適宜な経路を経て上記案内ロール77に戻る。
【0049】本実施例では第1の筒群と第2の筒群との
間、すなわち吸引筒72bと吸引筒73aとの間の距離Lが、
図1の実施例の場合と比較して長くなっている。しかし
ながら、この間の搬送路における紙匹wが無端帯81およ
び82により拘束状態で挾持案内されることは図1の実施
例の場合と同様であり、このため該距離Lが長くても、
紙匹wが煽られることがなく、従ってよじれたり切れた
りすることが防止される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る帯状
湿材の走行案内方法によれば、帯状湿材をその全搬送路
に亙り拘束支持しながら搬送することができ、加熱と放
湿とを繰り返して該帯状湿材の表裏面をほぼ均等に乾燥
するので、長手方向、幅方向、厚さ方向の張力差に起因
する好ましくない物理特性差を無くし、前記従来の単筒
式などの形式の乾燥装置における帯状湿材の片面側加熱
によることなく、カール等の変形を生じない高品質な製
品を作ることができる。
【0051】また、帯状湿材が煽られてよじれたり切れ
たりすることもないので、従来のようにこれらのトラブ
ルに伴い装置を停止することもなくなる。
【0052】全搬送路に亙り拘束支持させることによ
り、帯状湿材の走行は安定する。したがって、高速走行
が可能である。
【0053】また、各吸引筒に巻き付く無端帯の表面に
吸着された状態で拘束支持された帯状湿材の露出面部分
に、強力な乾気や熱風を吹き付けても走行が不安定にな
る等の心配もないので、このような吹き付けにより帯状
湿材からの放湿を促進することもできる。また、前述し
たポケットからの掃気も、帯状湿材への物理的影響を心
配せずに強力に実施できる。
【0054】乾燥装置始動時の通紙作業においても、特
別の通紙装置を必要とすることなく、これを行うことが
できる。たとえ狭幅のテールが切れたとしても、テール
は全搬送路に亙って拘束支持されているので、そのまま
で運転を続けても通紙作業に支障はない。
【0055】そして、この走行案内方法により帯状湿材
を搬送するようにした多筒式乾燥装置によれば、帯状湿
材の表側を加熱するための加熱筒と該帯状湿材の裏側を
加熱するための加熱筒との間で吸引筒を利用することに
より、従来のように乾燥部全体やそれを構成する個々の
乾燥装置を収容するための大きな真空フードを必要とす
ることなく、簡単な構成で真空乾燥を行うことができ
る。本発明においては、従来の大型真空フード内の真空
と常圧との切り替えに要する時間の問題や、管理および
作業のための作業員のアクセスの困難さの問題は解消さ
れている。
【0056】しかも、濃密な湿気を、拡散させることな
く吸引筒によって直接採集することができるので、湿気
の温度低下は比較的少なく、湿気の保有熱を有効に回収
することができる。
【0057】また、各筒群において互いに近接するよう
になされた加熱筒および吸引筒の配置構成から、帯状湿
材は加熱筒の放熱外周面に大きな巻き付け角で巻き付き
効率のよい加熱を受けることができるとともに、乾燥装
置全体を小型化することもできる。
【0058】なお、帯状湿材搬送中、任意に選択された
吸引筒において、帯状湿材を吸着して拘束支持する多孔
外周面部分での幅方向真空値分布パターンを随所で且つ
随時に調整可能とした場合には、乾燥前又は乾燥中にお
ける該帯状湿材の水分プロファイルの不均一や幅方向物
理的特性値の不均一を矯正できる。
【0059】さらに、無端帯に摺接する部材がないか
ら、高速運転をしても無端帯の損耗は極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行案内方法によって帯状湿材の
走行を全搬送路に亙って案内する手段を備えた多筒式乾
燥装置の側断面図である。
【図2】第1図における吸引放湿筒である吸引筒の軸方
向に沿って切断した断面図で、図3におけるB−B線断
面図である。
【図3】同じく吸引筒を軸方向の面で切断した断面図
で、図2にけるA−A線断面図である。
【図4】加熱筒と吸引筒を軸方向の面で切断した断面図
で、一部を省略して示してある。
【図5】第1吸引放湿筒である吸引筒と第2吸引放湿筒
である吸引筒を軸方向の面で切断した断面図で、一部を
省略して示してある。
【図6】本発明に係る走行案内方法によって帯状湿材の
走行を一部の搬送路で案内する手段を備えた多筒式乾燥
装置の側断面図で、本発明の応用例を示す。
【図7】従来の抄紙機の多段乾燥部の真空蒸発式ドライ
ヤの構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10、30 上側加熱筒 11、21、31、41 導入吸引筒(吸引放湿筒) 12、22、32、42 導出吸引筒(吸引放湿筒) 20、40 下側加熱筒 51 上列無端帯(第1無端帯) 52 下列無端帯(第2無端帯) 53、54、55、56 案内ロール 57 吸引案内ロール 58、62 補助吸引筒 59 加圧案内ロール 60 案内ロール 61 案内ロール 71 加熱筒 71a 導入吸引筒 72 加熱筒(第1加熱筒) 72a 導入吸引筒 72b 導出吸引筒(第1吸引放湿筒) 73 加熱筒(第2加熱筒) 73a 導入吸引筒(第2吸引放湿筒) 73b 導出吸引筒 74 加熱筒 74b 導出吸引筒 75、76、77、78 案内ロール 81 第1無端帯 82 第2無端帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 図6に示す応用例における本発明の実施
例では、紙匹wは同図上右から左に搬送され、この多筒
式乾燥装置の上流側部分では案内ロール75によって方向
を変更された第1無端帯81に案内されて、導入吸引筒71
a加熱筒71、導入吸引筒72aを経由して第1加熱筒72に
至る。この第1加熱筒72では紙匹wは第1無端帯81の下
側(内側)に位置して該第1無端帯81によって加熱筒72
の表面に押圧されて支持されている。紙匹wおよび第1
無端帯81は、該第1加熱筒72の一部に巻回し、該第1加
熱筒72と導出吸引筒72b の共通内接線に沿って走行し、
該導出吸引筒72b の一部に第1無端帯81を下側(内側)
にして巻回し、該導出吸引筒72b と導入吸引筒73aの共
通内接線に沿って走行する。そして、紙匹wは該導入吸
引筒73aの一部に巻回して下流側に走行する。他方、第
1無端帯81は案内ロール76に案内されて上記共通内接線
の方向に導入吸引筒73a から離隔し、適宜な経路を経て
上記案内ロール75に戻る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状湿材の一方の面を接触させて該帯状
    湿材を加熱する上流側の第1加熱筒と、該帯状湿材の他
    方の面を接触させて該帯状湿材を加熱する下流側の第2
    加熱筒と、これら第1、第2加熱筒の間位置に配設され
    第1加熱筒から第2加熱筒に搬送される途中にある帯状
    湿材の吸引放湿を行うための、上記第1加熱筒に近接し
    て設けられた第1吸引放湿筒と、上記第2加熱筒に近接
    して設けられた第2吸引放湿筒とからなる筒群を少なく
    とも一部に有し、帯状湿材を上記第1加熱筒と第1吸引
    放湿筒の共通内接線に沿わせ、該第1吸引放湿筒の一部
    を巻回し、該第1吸引放湿筒と第2吸引放湿筒の共通内
    接線に沿わせ、該第2吸引放湿筒の一部を巻回し、該第
    2吸引放湿筒と上記第2加熱筒の共通内接線に沿って走
    行させる多筒式乾燥装置の該帯状湿材の走行案内方法に
    おいて、 前記第1加熱筒の適宜位置から前記帯状湿材の上側に位
    置し、該第1加熱筒の一部を巻回して該帯状湿材を第1
    加熱筒の表面に接触させて保持し、該第1加熱筒と前記
    第1吸引放湿筒との共通内接線に沿って走行し、該第1
    吸引放湿筒において帯状湿材の下側に位置し、該第1吸
    引放湿筒の一部を巻回して該帯状湿材を保持し、該第1
    吸引放湿筒と前記第2吸引放湿筒との共通内接線に沿っ
    て走行し、該第2吸引放湿筒において帯状湿材の上側に
    位置するとともに該第2吸引放湿筒の適宜位置において
    該第2吸引放湿筒から離隔する、可撓通気性を有する第
    1無端帯を帯状湿材の走行方向と同方向に走行させ、 上記第1吸引放湿筒の適宜位置から上記帯状湿材の上側
    に位置し、該第1吸引放湿筒と上記第2吸引放湿筒の共
    通内接線に沿って走行し、該第2吸引放湿筒において該
    帯状湿材の下側に位置し、該第2吸引放湿筒の一部を巻
    回して該帯状湿材を保持し、該第2吸引放湿筒と前記第
    2加熱筒の共通内接線に沿って走行し、該第2加熱筒に
    おいて該帯状湿材の上側に位置し、該第2加熱筒の一部
    を巻回して該帯状湿材を第2加熱筒の表面に接触させて
    保持し、該第2加熱筒の適宜位置において該第2加熱筒
    から離隔する可撓通気性を有する、第2無端帯を帯状湿
    材の走行方向と同方向に走行させ、 上記第1吸引放湿筒と第2吸引放湿筒の共通接線に沿っ
    て走行する帯状湿材を、上記第1無端帯と第2無端帯と
    によって挾持して該帯状湿材の走行を案内することを特
    徴とする多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方
    法。
JP20545491A 1991-07-22 1991-07-22 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法 Pending JPH0674652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20545491A JPH0674652A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20545491A JPH0674652A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5565085A Division JPS61217673A (ja) 1985-03-22 1985-03-22 多筒式乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0674652A true JPH0674652A (ja) 1994-03-18

Family

ID=16507151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20545491A Pending JPH0674652A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0674652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189318A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製紙株式会社 セルロースナノファイバー乾燥固形物の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5243922A (en) * 1975-10-02 1977-04-06 Pioneer Electronic Corp Driving circuit of electric motor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5243922A (en) * 1975-10-02 1977-04-06 Pioneer Electronic Corp Driving circuit of electric motor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189318A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製紙株式会社 セルロースナノファイバー乾燥固形物の製造方法
JPWO2019189318A1 (ja) * 2018-03-29 2021-04-01 日本製紙株式会社 セルロースナノファイバー乾燥固形物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4000035A (en) Machine for drying webs, including suction and heat-contact cylinders
SU712044A3 (ru) Многоцилиндрова сушилка дл ленточного материала
JPS6360159B2 (ja)
US3447247A (en) Method and equipment for drying web material
US3956832A (en) Web dryer arrangement
US6294050B1 (en) Drying end of a machine for the production of a material web and method of drying a material web
CN103459957A (zh) 纺织材料织物的干燥机
US2919495A (en) Process of papermaking
JPH0674652A (ja) 多筒式乾燥装置における帯状湿材の走行案内方法
US6108942A (en) Opposed belt drying apparatus for sliced wood veneers
KR970001191B1 (ko) 웹을 건조하기 위한 드라이어 섹션 장치 웹의 건조 방법
CA2240999C (en) Continuous drying apparatus for porous web
JPH0238873B2 (ja)
US2828552A (en) Paper drying machine
US5337490A (en) Single tier dryer threading nozzle for paper machines
JPH10502712A (ja) 紙ウェブのドライヤ
US3357111A (en) Material guarding and guiding means for sieve drums
KR102456708B1 (ko) 합지원단 주름 제조방법 및 그 장치
JPH04363579A (ja) 多筒式乾燥装置
US6412192B1 (en) Device and method for ventilating an offset pocket space in a papermaking machine
JPH0849972A (ja) てん茶用乾燥機
US3125424A (en) Apparatus for drying fabrics
US3557870A (en) Drying apparatus for flexible supports
JP2008055092A (ja) ロール仕上機、及びロール仕上げ方法
US2981007A (en) Willow drier

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19941220