JPH0673354A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH0673354A
JPH0673354A JP16847792A JP16847792A JPH0673354A JP H0673354 A JPH0673354 A JP H0673354A JP 16847792 A JP16847792 A JP 16847792A JP 16847792 A JP16847792 A JP 16847792A JP H0673354 A JPH0673354 A JP H0673354A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属とゴムを加硫接着させる構造用接着剤の
分野に於いて耐熱性と接着強度の優れた接着剤組成物を
提供する。 【構成】 比表面積 300〜20000 cm2 /g、粘度法による
平均分子量10万〜300 万(ASTM D 2857)、融点
90〜140 ℃(ASTM D 2117)、熱変形温度60〜14
0 ℃(ASTM D 648)である超高分子量ポリエチレ
ンまたは、α−オレフィンと共重合された高分子量ポリ
エチレンを水または塩酸中に懸濁させ塩素化して得られ
る塩素含有率60〜75重量%でトルエン溶液20重量%、25
℃の粘度が80〜1000cps の塩素化ポリエチレンを使用す
る事を特徴とする、耐熱性と接着性の改善されたゴム系
接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水媒法による溶剤可溶
型塩素化ポリエチレンを用いた耐熱性、接着性に優れた
溶剤可溶型ゴム系接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に溶剤可溶型のゴム系接着剤は媒体
に有機溶剤を用いる事により液の表面張力が低くまた接
着付与剤などの混合も容易な事から被着体を選択しない
汎用の接着剤として広く使用されている。このゴム系接
着剤として一般に使用されるゴム系樹脂としては天然ゴ
ム(以下、NR)、クロロプレン系ゴム(以下、C
R)、アクリロニトリルブタジエン共重合系ゴム(以
下、NBR)、スチレンブタジエン系ゴム(以下、SB
R)、ブチルゴム(以下、BR)、クロロスルホン化ポ
リエチレン(以下、CSM)、ポリビニルブチラール系
樹脂(以下、PVB)等であり、これ等にさらに各々の
被着対象物、要求される物性などにより、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、粘着付与剤、加硫剤、充填剤などが
適宜添加されているのが通例である。
【0003】これら添加物のうち、熱可塑性樹脂に関し
てはゴム系接着剤の耐熱性、接着性向上を目的として添
加されているものであり、その代表的な樹脂として、塩
素化ゴムや、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレ
ン等のいわゆる塩素化ポリオレフィンが良く知られてい
る。特に金属とゴムを加硫接着させる構造用接着剤の分
野においてはこれら塩素化ポリオレフィンが主剤として
用いられている事も公知である。また、W.F.BUS
SE等はクロロスルホン化ポリエチレンや塩素化ポリエ
チレンが、エチレンジアミン等の添加剤により容易に架
橋する事が述べられている。(JOURNAL OF POLYMER SCI
ENCE 12 599-610 (1954))
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の接着剤用途に用
いられる塩素化樹脂には、塩化ゴムや塩素化ポリオレフ
ィン、特に塩素化ポリエチレンが用いられている。塩化
ゴムを用いた接着剤は、この被着物に対して選択性があ
りその改良が種々提案されている(特公平4−12904 号
公報)が万能ではない。一方塩素化ポリオレフィンは四
塩化炭素、クロロホルム等の、塩素に対して不活性な溶
剤に溶解して塩素化する方法(以下溶媒法)で得られた
ものは接着強度が不十分である。
【0005】一方、従来の、水または塩酸中に懸濁させ
て光照射、加熱によるラジカルの発生、ラジカル発生剤
の使用等の条件下で塩素化する方法(水媒法)による塩
素化ポリオレフィン(特公昭56−50887 号公報、特開昭
58−84805 号公報)は溶媒法塩素化樹脂と比較して塩素
化の不均一性、具体的には分子内塩素含有量の相異もし
くは分子間塩素含有量の相異に由来する欠点から専ら、
成形品、樹脂の改質などにしか用いられていない。つま
り、従来の水媒系塩素化ポリオレフィンは通常使用され
る安価な溶剤では均一な溶液をつくる事ができず、接着
剤用途として満足のいくものは得られていないのが現状
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願人は、水媒法に於
ける溶剤可溶タイプの塩素化ポリオレフィンの製造方法
を既に開示している(特開平3−199207号公報)が、今
回鋭意検討した結果特定の分子量、融点、熱変形温度を
有するポリエチレン又はα−オレフィン等と共重合され
たポリエチレン共重合物をこの水媒法により塩素化して
得られた特定の塩素化度、溶液粘度(20%トルエン溶
液)を有する塩素化ポリエチレン又は、塩素化ポリエチ
レン共重合体が、高温接着に於ける耐熱性と被接着素材
の選択性無しに接着性が改善される事を見いだした。
【0007】すなわち、本発明者等は、接着剤用途に適
した塩素化ポリエチレンを開発すべく鋭意検討した結
果、比表面積 300〜20000 cm2 /g、粘度法による平均分
子量10万〜300 万(ASTM D 2857)、融点90〜14
0 ℃(ASTM D 2117)、熱変形温度60〜140 ℃
(ASTM D 648)である高分子量ポリエチレン粉末
を水または塩酸中に懸濁させ、光照射、加熱による塩素
ラジカルの発生、もしくはラジカル発生剤の添加のう
ち、少なくとも一つ以上の条件下に於いて塩素ガスを導
入し、塩素含有量60〜75重量%の範囲に於いて塩素化し
20%トルエン溶液粘度80〜1000cps にする事により耐熱
性及び接着力のある優れた接着剤用塩素化ポリエチレン
が得られる事を見いだし本発明に到達した。
【0008】これにより得られた塩素化樹脂は、従来
の、水媒法で得られた塩素化ポリオレフィンにはみられ
ない汎用有機溶剤への溶解性に優れ、接着剤適性、耐熱
性をもった樹脂として、接着剤用途に使用する事が可能
となった。同時に、溶媒法で製造される塩素化樹脂と比
較して格段に接着性に優れた塩素化ポリエチレン又は塩
素化ポリエチレン共重合体を得る事が可能となった。
【0009】本発明の接着剤組成物は上記の塩素化ポリ
エチレンを主要構成要素とし、これと天然ゴム、クロロ
プレン系ゴム、アクリロニトリルブタジエン共重合系ゴ
ム、スチレンブタジエン系ゴム、ブチルゴム、クロロス
ルホン化ポリエチレン及びポリビニルブチラール系樹脂
のうち少なくとも1種のゴム系樹脂とを使用することに
より高温接着に於ける耐熱性と接着性の改善されたゴム
系接着剤組成物を提供する。
【0010】本発明に於いて原料となるポリエチレンの
比表面積であるが、本発明中に述べられている塩素化方
法では、塩素ガス、触媒共に原料ポリエチレン粒子外側
より供給されるため、まず粒子表面より塩素化が進行す
る。このため原料ポリエチレンの比表面積が 300cm2 /g
未満ではポリエチレン粒子内部まで塩素化を進行させる
事ができず有機溶剤に均一に溶解する樹脂を得る事がで
きない。このため比表面積は大きいほど、ポリエチレン
の粒子内部まで均一に塩素化される事が予想されるが、
反面、比表面積が 20000cm2 /gを越えるようになると、
塩素化反応途中での反応液が泡立ちやすく、消泡剤など
の使用を余儀なくされたり、反応終了後の固液分離の際
に作業性が悪くなるなどのデメリットを有している為本
発明より除外されたものである。
【0011】次に、平均分子量を10万〜300 万(AST
M D 2857)と限定した理由は10万未満では得られた
塩素化樹脂に於いて優れた接着強度が得られないからで
あり、また、 300万を越える分子量では初期段階での粉
砕が非常に困難であり、所定の比表面積に合わす事がで
きないからである。
【0012】なお融点及び熱変形温度は、本発明中の製
法に於いて最も反応が行い易い性質を有するものであ
る。これらの物性は、水性懸濁下で塩素化される場合、
樹脂の塩素化速度を大きく左右する因子であり融点90℃
未満、熱変形温度60℃未満では反応中に樹脂の団塊化が
起こり易く、融点が 140℃を越え、熱変形温度が 140℃
を越えると反応そのものが進行しずらくなる。
【0013】塩素化度も接着剤としての性能に影響を及
ぼす因子の一つである。塩素含有率60重量%未満では汎
用有機溶剤であるトルエン、キシレンに対して均一でク
リアな溶液をつくる事ができず、また塩素含有率が75重
量%を越えると、トルエン、キシレンに溶解した際ゲル
状となり均一な溶液をつくる事ができない。
【0014】接着剤組成物が溶剤に可溶か否かは、接着
剤に要求される重要な要因であり溶剤に不溶なものは作
業性が著しく悪くなり、満足な接着強度が得られなくな
る。得られたトルエン溶液の粘度であるが80cps 未満で
は満足できる接着強度が得られず、又1000cps を越える
と接着剤としては粘度が高すぎ、樹脂の溶液への溶解に
著しく時間を要したり、塗布などの作業性が悪くなる。
【0015】また、ポリエチレンの共重合物として、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、酢酸ビニル等を
数%共重合した低密度ポリエチレンコポリマーも存在す
るが、このものも、同様に本発明の特定の分子量、融
点、熱変形温度を有しており且つ特定の塩素化度、溶液
粘度を有していれば同様の優れた効果を有している物で
ある。ただし、水媒系のような不均一系で塩素化反応を
行う場合、一般に樹脂の密度の小さいものが塩素化され
易い事から反応性そのものはポリエチレンホモポリマー
より有利であると言える。
【0016】
【実施例】以下に本発明の代表的な例を示すが、本発明
は、これ等の実施例に限定されるものではない。
【0017】(実施例1)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量15万(ASTM D 2857)、融点 1
20℃、熱変形温度65℃の高分子量ポリエチレン 500g
を、イオン交換水8L、少量の界面活性剤を使用して懸
濁液を調製した。この系にUVを照射しながら塩素ガス
を連続的に導入して塩素含有量55重量%まで塩素化し
た。ここで系内より塩素化樹脂のみを取り出して比表面
積が1500cm2 /gとなるまで再粉砕したのち、懸濁液を再
び調製してさらに塩素化を行い、塩素含有量が57重量
%、62重量%、67重量%、69重量%、72重量%、76重量
%に達したとき適時抜き取って乾燥させ白色の粉末を得
た。
【0018】(実施例2)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量70万(ASTM D 2857)、融点 1
20℃、熱変形温度70℃で酢酸ビニル含有量2重量%のエ
チレン酢酸ビニル共重合樹脂 500gを、イオン交換水8
L、少量の界面活性剤を使用して懸濁液とした。この系
にUVを照射しながら塩素ガスを連続的に導入して塩素
含有量55重量%まで塩素化した。ここで系内より塩素化
樹脂のみを取り出して比表面積が1500cm2 /gとなるまで
再粉砕したのち、懸濁液を再び調製してさらに塩素化を
行い、塩素含有量が57重量%、62重量%、67重量%、69
重量%、72重量%、76重量%に達したとき適時抜き取っ
て乾燥させ白色の粉末を得た。
【0019】(実施例3)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量90万(ASTM D 2857)、融点 1
30℃、熱変形温度80℃のポリエチレン 500gを、イオン
交換水8L、少量の界面活性剤を使用して懸濁液とし
た。この系にUVを照射しながら塩素ガスを連続的に導
入して塩素含有量55重量%まで塩素化した。ここで系内
より塩素化樹脂のみを取り出して比表面積が1500cm2 /g
となるまで再粉砕したのち、懸濁液を再び調製してさら
に塩素化を行い、塩素含有量が67重量%に達したとき抜
き取って乾燥させ白色の粉末を得た。この粉末は、トル
エン及びキシレンに容易に溶解し、均一で完全にクリア
ーな溶液が得られた。
【0020】(実施例4)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量250 万(ASTM D 2857)、融点
136℃、熱変形温度86℃のポリエチレン500 gを、イオ
ン交換水8L、少量の界面活性剤を使用して懸濁液とし
た。この系にUVを照射しながら塩素ガスを連続的に導
入して塩素含有量55重量%まで塩素化した。ここで系内
より塩素化樹脂のみを取り出して比表面積が1500cm2 /g
となるまで再粉砕したのち、懸濁液を再び調製してさら
に塩素化を行い、塩素含有量が67重量%に達したとき抜
き取って乾燥させ白色の粉末を得た。この粉末は、トル
エン及びキシレンに容易に溶解し、均一で完全にクリア
ーな溶液が得られた。
【0021】(比較例1)粘度法による平均分子量20万
(ASTM D 2857)、融点 120℃、熱変形温度65℃
のポリエチレン 500gを8Lの四塩化炭素を用い、高圧
力下に於いて 105℃で充分に溶解した後、UV光を照射
しつつ塩素化を行った。塩素含有量が65重量%に達した
とき塩素化反応を停止し、残留塩素を除去した後に水蒸
気蒸留をする事によって白色の粉末を得た。得られた粉
末により20%トルエン溶液を調製したときのB型粘度計
による粘度は25℃で100cpsであってた。
【0022】(比較例2)粘度法による平均分子量50万
(ASTM D 2857)、融点 120℃、熱変形温度70℃
のポリエチレン 500gを8Lの四塩化炭素を用い、高圧
力下に於いて 105℃で充分に溶解した後、UV光を照射
しつつ塩素化を行った。塩素含有量が65重量%に達した
とき塩素化反応を停止し、残留塩素を除去した後に水蒸
気蒸留をする事によって白色の粉末を得た。得られた粉
末により20%トルエン溶液を調製したときのB型粘度計
による粘度は25℃で250cpsであった。
【0023】(比較例3)ポリイソプレンゴム 300gを
8Lの四塩化炭素を用いて溶解し高圧力下に 105℃で充
分に溶解した後、UV光を照射しつつ塩素化を行った。
塩素含有量65重量%に達したとき塩素化反応を停止し、
残留塩素を除去した後に水蒸気蒸留をする事によって白
色の粉末を得た。得られた粉末により20%トルエン溶液
を調製したときのB型粘度計による粘度は25℃で150cps
であった。
【0024】(比較例4)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量5万(ASTM D 2857)、融点 1
10℃、熱変形温度50℃のポリエチレン 500gを、イオン
交換水8L、少量の界面活性剤を使用して懸濁液とし
た。この系にUVを照射しながら塩素ガスを連続的に導
入して塩素含有量55重量%まで塩素化した。ここで系内
より塩素化樹脂のみを取り出して比表面積が1500cm2 /g
となるまで再粉砕したのち、懸濁液を再び調製してさら
に塩素化を行い、塩素含有量67重量%に達したとき抜き
取って乾燥させ白色の粉末を得た。
【0025】(比較例5)攪拌機、UV照射装置、還流
冷却器付き10Lセパラブルフラスコを用い比表面積が、
600cm2 /gとなるようにあらかじめ粉砕された、粘度法
による平均分子量250 万(ASTM D 2857)、融点
136℃、熱変形温度86℃のポリエチレン500 gを、イオ
ン交換水8L、少量の界面活性剤を使用して懸濁液とし
た。この系にUVを照射しながら塩素ガスを連続的に導
入して塩素含有量55重量%まで塩素化した。ここで系内
より塩素化樹脂のみを取り出して比表面積が1500cm2 /g
となるまで再粉砕したのち、懸濁液を再び調製してさら
に塩素化を行い、塩素含有量が66重量%に達したとき抜
き取って乾燥させ白色の粉末を得た。
【0026】上記実施例1〜4及び比較例1〜5で得ら
れた各々の試料を用いて、それぞれ以下のように溶解性
試験と接着強度試験を実施した。
【0027】(試験1)各々の試料を用いて15重量%の
トルエン溶液を調製し溶解性を評価した。そしてこのト
ルエン溶液33部に対して、ハイカーJ1432(日本ゼオン
(株)製ニトリル系ゴム)を用いて調製された15重量%
のトルエン溶液66部を混合したものを鋼板と塩ビゴムシ
ート又はNBRゴムシートの接着性試験に供した。
【0028】試験方法は混合調製された溶液を磨き鋼板
上(15.0cm×4.5cm ×厚さ0.3mm)と各ゴムシート(15.0
cm×4.5cm ×厚さ3mm)に、各々に樹脂分として 65g/m
2 となるように均一に塗工しオープンタイム3分の後張
り合わせ部分が 2.0cm×4.5cmとなるように張り合わせ
た。室温で1週間放置後、20℃と 120℃での測定雰囲気
でテンシロンにて引張り速度5mm/minの条件でせん断接
着強度を測定し、その接着試験強度結果を溶解性試験の
結果と共に表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】(試験2)各々の試料を用いて25重量%の
キシレン溶液を調製し溶解性を評価した。そしてこの溶
液33部に対して、ハイパロン20(クロロスルホン化ポリ
エチレン デュポン製)を用い25重量%のキシレン溶液
を調製したもの66部を混合した。これに架橋剤としてテ
トラエチレンペンタミンを10部添加したものをよく混合
し天然ゴムシート又は、NBRゴムシートと鋼板の接着
性試験に供した。
【0031】試験方法は混合溶液を磨き鋼板上(15.0cm
×4.5cm ×厚さ0.3mm)と各ゴムシート(15.0cm×4.5cm
×厚さ3mm)に、各々に樹脂分として 65g/m2 となるよ
うに均一に塗工しオープンタイム3分の後張り合わせ部
分が 2.0cm×4.5cm となるように張り合わせた。室温で
1週間放置し、 130℃で5時間加熱した後、室温になる
まで放冷し測定試料とした。20℃と 120℃の測定雰囲気
でテンシロンにて引張り速度5mm/minの条件でせん断接
着強度を測定し、その接着強度試験結果を表2に示し
た。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】表1より、水媒法で得られた接着剤組成
物は、従来の溶媒法で得られた塩素化樹脂を用いた接着
剤組成物と比較して接着強度が高い事がわかる。また表
2より、従来の塩素化樹脂を用いた接着剤組成物と比較
して水媒法で得られた接着剤組成物は、接着力が高く硬
化特性が優れていることが明らかである。又、表1及び
表2から共に高温でも十分な接着強度が得られている事
がわかる。
【0034】このような優れた効果については、その詳
細は不明であるが水媒法で得られた塩素化物は、若干の
不均一性による残存結晶領域により、溶媒法で得られた
塩素化物にはない優れた耐熱性、接着性を出現させると
思われる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比表面積 300〜20000 cm2 /g、粘度法に
    よる平均分子量10万〜300 万(ASTM D 2857)、
    融点90〜140 ℃(ASTM D 2117)、熱変形温度60
    〜140 ℃(ASTM D 648)である高分子量ポリエチ
    レンまたは、α−オレフィンと共重合された高分子量ポ
    リエチレンを、水または塩酸中に懸濁させ塩素化して得
    られる塩素含有率60〜75重量%、トルエン溶液20重量%
    濃度、25℃における粘度が80〜1000cps の塩素化ポリエ
    チレンを主構成要素とする高温接着における耐熱性と接
    着性の改善されたゴム系接着剤組成物。
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JPH03199207A (ja) * 1989-12-27 1991-08-30 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 塩素化ポリオレフィンの製造方法

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