JPH0673062U - 自動搬送装置用走行レール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩耗した場合に修理が容易な自動搬送装置用
走行レールを得る。 【構成】 Ｈ形綱からなるレール１７の中心部の下部の
両側面にボス１９を立設固着し、レール１７の下端部上
に角レール１８を載置し、ボルト２０を角レール１８の
孔、ボス１９及びレール１７の中心部の下部に設けた孔
に挿通し、ボルト２０をナット２１により締付けること
により角レール１８を固定する。角レール１８は着脱自
在となり、角レール１８のみの交換が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ホイスト等の自動搬送装置に用いられる走行レールに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

図６〜図８は従来のホイストの側面図、正面図及び平面図を示し、１はＩ形綱 からなるレール２とその走行車輪３との係合接触部に溶接された帯綱４からなる 走行レール、５は走行車輪３を駆動する走行用モータである。走行車輪３及び走 行用モータ５は取付部材６に取付けられ（走行車輪３のみのものも半分ある。） 、２個ずつの取付部材６がボギー７に回動自在に連結され、ボギー７も連結部材 ８に回動自在に連結される。走行車輪３、走行用モータ５、取付部材６、ボギー ７、及び連結部材８により走行部１５が形成される。又、９は連結部材８に連結 支持された巻上部であり、巻上ドラムを内蔵するとともに、巻上ドラムを駆動す る巻上用モータ１１及び制動する巻上用ブレーキ１２を有している。１３はロー プ１４を介して巻上ドラムに支持されたシーブである。

【０００３】 上記した従来のホイストにおいては、走行用モータ５を駆動すると走行車輪３ が回転し、走行車輪３は走行レール１の帯綱４上を走行し、走行部１５が走行レ ール１に沿って走行する。従って、巻上部９が移動する。又、巻上用モータ１１ により巻上ドラムを回転駆動すると、ロープ１４を介してシーブ１３が上下動し 、シーブ１３に連結された搬送物体を吊下げることができ、巻上部９の移動によ り搬送物体は搬送される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来のホイストにおいては、頻繁に使用された場合に走行レール１の 帯綱４が摩耗し、走行レール１全体を交換しなければならず、多くの労力と時間 を要した。これは、走行レールをＩ形綱又はＨ形綱単独で形成した場合も同様で あった。

【０００５】 この考案は上記のような課題を解決するために成されたものであり、走行レー ルが摩耗した場合にその修理を容易に行うことができる自動搬送装置用走行レー ルを得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る自動搬送装置用走行レールは、Ｈ形綱又はＨ形状の鋼材からな るレールと、該レールの走行車輪との係合接触部に着脱自在に取付けられた角レ ールを設けたものである。

【０００７】

【作用】

この考案においては、Ｈ形綱又はＨ形状の鋼材からなるレールの走行車輪との 係合接触部に角レールが着脱自在に取付けられ、角レールのみ摩耗するので角レ ールのみ交換される。

【０００８】

【実施例】

実施例１ 以下、この考案の実施例を図面とともに説明する。図２〜図４は実施例１によ るホイストの正面図、側面図及び平面図を示し、１６は走行レールである。走行 レール１６は図１に示すように、Ｈ形綱からなるレール１７の走行車輪３との係 合接触部に角レール１８を着脱自在に取付けて構成されており、実際にはレール １７の中心部の下部の両側面にボス１９を立設固着し、レール１７の下端部上に 角レール１８を載置し、ボルト２０を両角レール１８の孔、両ボス１９の孔、レ ール１７の中心部の下部に設けた孔に挿通し、このボルト２０をナット２１によ り締付けることにより角レール１８を固定する。走行レール１６以外の構成は従 来と同様であり、動作も従来と同様である。

【０００９】 実施例１では、角レール１８は走行車輪３との係合接触により摩耗するが、こ の場合にはナット２１を取外し、ボルト２０を引抜くことにより角レール１８を 容易に取外すことができ、新しい角レール１８の取付も容易である。

【００１０】 実施例２ 図５は実施例２による走行レール２２を示し、この場合中心部鋼材２３ａの両 端に端部鋼材２３ｂ，２３ｃを溶接してＨ形状の鋼材からなるレール２３を形成 し、端部鋼材２３ｃ上に角レール１８を載置し、角レール１８の孔１８ａ及び端 部鋼材２３ｃに設けた孔にボルト２４を挿通し、ボルト２４にナット２５を締付 けることにより走行レール１８を固定する。実施例２でも角レール１８の交換は 容易である。

【００１１】

【考案の効果】

以上のようにこの考案によれば、Ｈ形綱又はＨ形状の鋼材からなるレールの走 行車輪との係合接触部に角レールを着脱自在に取付けており、走行車輪との係合 接触により角レールが摩耗した場合、走行レール全体を交換する必要はなく、角 レールのみ交換すればよく、修理が非常に容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１による走行レールの正面図
である。

【図２】この考案の実施例１によるホイストの正面図で
ある。

【図３】この考案の実施例１によるホイストの側面図で
ある。

【図４】この考案の実施例１によるホイストの平面図で
ある。

【図５】この考案の実施例２による走行レールの正面図
である。

【図６】従来のホイストの側面図である。

【図７】従来のホイストの正面図である。

【図８】従来のホイストの平面図である。

【符号の説明】

３…走行車輪 ５…走行用モータ ９…巻上部 １１…巻上用モータ １３…シーブ １５…走行部 １６，２２…走行レール １７，２３…レール １８…角レール １９…ボス ２０，２４…ボルト ２１，２５…ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行レールと、走行レールと係合接触す
   る走行車輪とこの走行車輪を駆動する走行用モータを有
   する走行部と、搬送物体を支持するとともに走行部に支
   持される搬送物体支持部を備えた自動搬送装置におい
   て、Ｈ形綱又はＨ形状の鋼材からなるレールと、該レー
   ルの走行車輪との係合接触部に着脱自在に取付けられた
   角レールを備えたことを特徴とする自動搬送装置用走行
   レール。