JPH067287U - 電気機器の固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、電気機器を基台に固定する際に電
気機器の固定位置を決定する基台のケガキ作業を簡略化
し、電気機器の基台への固定作業の効率化を計った電気
機器の固定構造を得るものである。 【構成】 本考案は、基台に設けた基準線に合わせるこ
とのできる目印線を電気機器に設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、制御盤等で基台に電気機器を固定する際の固定作業の改善に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来実施されている基台への電気機器の固定方法は、図１で示すものでは電気 機器１の取り付け孔２、２が対角の位置に形成され、図２に示すように基台上に 中心線３をケガキ、寸法Ａを出した後に中心線３を基準に寸法Ｂ、Ｃを計測して 取り付け孔位置４、４にポンチ等で目印をつけた後に穴をあけ、タップ加工をし 電気機器１の取り付け穴２、２にネジを挿入して基台取り付け部のタップ部にネ ジ着して電気機器１を基台に固定していた。図３で示すものでは、電気機器５に 平行に取り付け孔６、６を有するもので、図４に示すように中心線７をケガキ、 中心線７に沿って寸法Ｄを出して取り付け孔位置８、８を決定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は上記の如く、電気機器を基台に整列させて固定するために、基台に固定 する取り付け孔位置を決定する作業として、基準となる中心線をケガイて、さら に中心線を基準に必要寸法を出してケガク作業をしなければならず、制御盤業界 の現場ではこのケガキ工程に時間を要し、作業性に問題があり、コスト高になっ ていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電気機器本体に目印線を設け、基台には基準となる中心線等を設け るだけで、この基準先に電気機器の目印線を合わせて、現物合わせにて電気機器 を固定する基台の取付孔位置を決定するようにしたものである。

【０００５】

【考案の作用】 本考案では、電気機器を基台に固定する際にケガキ作業が簡略化できると同時 に整列固定ができる。

【０００６】

【実施例】

図５、図６に基づいて説明すると、図５に示すものでは、１０は電気機器、１ １、１１は取付孔で電気機器１０の中心線１２に対して対角の位置に設け、１３ 、１３は目印線で中心線１２の左右に設け、電気機器１０を基台に固定する時は 目印線１３、１３を基台の基準線１４、１４に合わせて、直接電気機器１０の取 付孔１１、１１にポンチ等を挿入して取付孔位置の目印をつけて、孔あけタップ 加工をする。

【０００７】 図６に示すものでは、１５は電気機器、１６、１６は取付孔で電気機器１５の 中心線１７上に設け、１８は目印線で中心線１７の左右に設け、基台に電気機器 １５を固定する時は、目印線１８を基台の基準線１９に合わせて電気機器１５の 取付孔位置を決定できる。

【０００８】 目印線は図６に示すように、縦方向の目印線２０でもよく、基台にケガイた基 準線に合わせることができる目印線であればよい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、基台にケガイた基準線に目視で合わせることのできる目印線を電気 機器にもうけ、基準線と目印線とを合わせた状態で電気機器の取付孔位置我決定 できるので、基台のケガキ作業が基準線のみで電気機器取付位置がきまり、ケガ キ作業が簡略化されて制御盤制作のコストダウンとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の電気機器の正面図

【図２】従来例の電気機器を基台に固定する方法を説明
する図

【図３】従来例の他の電気機器の正面図

【図４】従来例の他の電気機器を基台に固定する方法を
説明する図

【図５】本考案の電気機器の正面図

【図６】本考案の他の電気機器の正面図

【符号の説明】

１０ 電気機器 １１、１１ 取付孔 １２ 中心線 １３、１３ 目印線 １４、１４ 基準線 １５ 電気機器 １６、１６ 取付孔 １７ 中心線 １８ 目印線 １９ 基準線 ２０ 目印線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台に電気機器をネジで固定するものに
   おいて、前記電気機器の中心で交差する十字状の目印線
   を設けた電気機器の固定構造。
2. 【請求項２】 基台に電気機器をネジで固定するものに
   おいて、前記電気機器の対角位置に配置した取り付け孔
   の中間左右方向に目印線を設けた電気機器の固定構造。