JPH0669978B2 - シクロアルカノ−ルの製造方法 - Google Patents

シクロアルカノ−ルの製造方法

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JPH0669978B2
JPH0669978B2 JP60259479A JP25947985A JPH0669978B2 JP H0669978 B2 JPH0669978 B2 JP H0669978B2 JP 60259479 A JP60259479 A JP 60259479A JP 25947985 A JP25947985 A JP 25947985A JP H0669978 B2 JPH0669978 B2 JP H0669978B2
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JP
Japan
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cycloalkene
producing
cyclohexanol
cation exchange
present
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民雄 白藤
喜代己 坂井
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住友化学工業株式会社
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はシクロアルカノールの製造方法、さらに詳しく
は強酸性カチオン交換樹脂を触媒として用いてシクロア
ルケンを水和してシクロアルカノールを製造する方法に
ついての工業的に優れた改良方法に関するものである。
〈従来の技術〉 強酸性カチオン交換樹脂を触媒として用いてシクロアル
ケンを水和してシクロアルカノールを製造する方法はす
でに知られている。
特公昭38−15619号公報によれば、強酸性の陽イオン交
換剤を用いて、乳化剤の存在下においてシクロヘキセン
を水和してシクロヘキサノールを製造する方法が提案さ
れている。その明細書中の記載によれば、シクロヘキセ
ン200重量部からシクロヘキサノール28.1〜31.0重量部
が得られている。この記載から計算するとシクロヘキセ
ンからシクロヘキサノールの収率は11.5〜12.7%であ
る。
また特公昭44−26656号公報によれば、強酸性カチオン
交換樹脂を用いて、強酸の存在下においてシクロヘキセ
ンを水和してシクロヘキサノールを製造する方法が提案
されている。その明細書中の記載によればシクロヘキセ
ンのシクロヘキサノールへの転化率は12.6〜14.4%であ
る。
さらに特開昭60−115542 号公報によれば、強酸型イオ
ン交換樹脂を用い、テトラヒドロフルフリルアルコール
などのアルコール類の存在下においてシクロペンテンか
らシクロペンタノールを製造する方法が提案されてい
る。その明細書中の記載によればシクロペンタノール収
率は最高で19.7%である。
〈発明が解決しようとする問題〉 強酸性カチオン交換樹脂を触媒として用いてシクロアル
ケンを水和してシクロアルカノールを製造する方法は、
触媒の分離が容易なことなど優れた方法ではあるが、収
率が極めて低いという欠点を有しており、収率の向上が
望まれている。
〈問題点が解決するための手段〉 本発明者らはこのような事情に鑑み、強酸性カチオン交
換樹脂を触媒として用いてシクロアルケンを水和してシ
クロアルカノールを高い収率で製造する方法について鋭
意研究を重ねた結果、フェノール類の存在下で水和を行
なうことによってシクロアルカノールの収率が著しく向
上することを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、強酸性カチオン交換樹脂を触媒とし
て用いてシクロアルケンを水和してシクロアルカノール
を製造するに当り、フェノール類の存在下で水和を行な
うことを特徴とするシクロアルカノールの製造方法であ
る。
本発明の方法において、原料として用いるシクロアルケ
ンは、シクロペンテン、メチルシクロペンテン、シクロ
ヘキセン、メチルシクロヘキセン、シクロオクテン、シ
クロオクタジエン、シクロドデセン、シクロドデカトリ
エンなどが挙げられる。
本発明の方法において用いるフェノール類はフェノール
および置換フェノール類であり、ベンゼン環に直接置換
したヒドロキシル基を1個以上持つ次式の化合物であ
る。
式中、R1,R2,R3,R4,R5,はそれぞれ独立に水素、低級ア
ルキル基、フェニル基、置換フェニル基、ハロゲン、ヒ
ドロキシル基、低級アルコキシル基、低級アルコキシカ
ルボニル基、カルボキシル基、ニトロ基、メルカプト
基、低級アルキルチオ基、スルホン酸基、などである。
またR1からR5までのうち何れか隣接した2個と、この2
個が結合しているベンゼン環の炭素原子とでベンゼン環
を形成したものでもよい。
さらに具体的には、フェノール、クレゾール、キシレノ
ール、トリメチルフェノール、エチルフェノール、i−
プロピルフェノール、t−ブチルフェノール、フェニル
フェノール、トルイルフェノール、クロルフェノール、
ブロムフェノール、ヨードフェノール、ピロカテコー
ル、レゾルシン、ハイドロキノン、ピロガロール、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、サリチル酸メチル、サ
リチル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、ニトロフェノー
ル、メルカプトフェノール、メチルチオフェノール、フ
ェノールスルホン酸、1−ナフトール、2−ナフトー
ル、スルホサリチル酸などが挙げられる。
フェノール類はシクロアルケン1モル当り、0.01〜10モ
ル程度用いられる。0.01モルより少ないと効果が少な
く、また10モル以上多く用いてもそれに見合った効果は
得られない。
本発明の方法における水の量は通常シクロアルケン1モ
ル当り、1〜100モル程度である。
本発明の方法における反応温度は約50〜200℃、好まし
くは70〜150℃である。反応温度が50℃以下では反応速
度が遅く実用的ではない。また反応温度が200℃以上で
は化学平衡がシクロアルケン側に片寄りに不利である。
本発明の方法における反応圧力は、反応条件下でシクロ
アルケンを液相に保つのに必要な圧力以上とすることが
好ましい。しかし、シクロアルケンが十分に反応液に溶
解するような圧力でもよい。また窒素ガスなどの不活性
ガスにより圧力を調整することもできる。
本発明の方法における反応形式は回分式及び連続式のい
ずれも可能であり、また連続式においては、触媒充填連
続流通式及び撹拌槽流通式のいずれも可能である。
〈発明の効果〉 本発明によれば、強酸性カチオン交換樹脂を触媒として
用いてシクロアルケンを水和してシクラアルカノールを
製造するに当り、フェノール類の存在下で水和を行なう
ことにより、シクロアルカノールの収率が従来法よりも
著しく向上する。
〈実施例〉 本発明の方法をより具体的に詳述するために、以下に実
施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
なお、説明の中で用いるシクロヘキサノールの収率は次
式を用いて計算した値である。
実施例1 内容積10mlのガラス製アンプル管にシクロヘキセン0.9
g、水1.65g、フェノール0.9g、強酸性カチオン交換樹脂
であるダイヤイオンRCP147H(三菱化成工業(株)製)
1.35gを入れた。
アンプル管を封じて120℃で8時間反応させた。次いで
冷却後アンプル管を開封して内容物を取り出し、反応液
と樹脂を分離し、樹脂をn−プロパノールで洗浄し、反
応液および洗浄液を集めて、ガスクロマトグラフィーに
よってシクロヘキノールの定量を行なった。その結果シ
クロヘキサノールの収率は36.0%であった。
比較例1 フェノールを入れなかった以外は実施例1と同様に行な
った。その結果シクロヘキサノールの収率は14.2%であ
った。
実施例2〜5及び比較例4〜7 フェノールの代わりに表1に示すフェノール類を入れた
以外は実施例1と同様に行なった。その結果を表1に示
す。
比較例2〜3 フェノールの代わりに表1に示す化合物を入れた以外は
実施例1と同様に行なった。
その結果を表1に示す。
実施例6 強酸性カチオン交換樹脂のダイヤイオンRCP147Hのかわ
りにアンバーリスト15(ローム・アンド・ハース製)を
使用した以外は実施例1と同様に行なった。
その結果シクロヘキサノールの収率は37.5%であった。
比較例8 フェノールを入れなかった以外は実施例10と同様に行な
った。その結果シクロヘキサノールの収率は14.1%であ
った。
実施例7〜9及び比較例9〜15 フェノールの代わりに表2に示すフェノール類を入れた
以外は実施例6と同様に行なった。その結果を表2に示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強酸性カチオン交換樹脂を触媒として用い
    てシクロヘキセンを水和してシクロヘキサノールを製造
    するに当り、フェノール、1−ナフトール、2−ナフト
    ール、ピロカテコール、サリチル酸、2−クレゾール、
    4−クロルフェノールまたは4−ニトロフェノールの存
    在下で水和を行なうことを特徴とするシクロヘキサノー
    ルの製造方法。
JP60259479A 1985-11-19 1985-11-19 シクロアルカノ−ルの製造方法 Expired - Lifetime JPH0669978B2 (ja)

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EP86115628A EP0224116B1 (en) 1985-11-19 1986-11-11 A method for producing cycloalkanols
DE8686115628T DE3682658D1 (de) 1985-11-19 1986-11-11 Herstellungsverfahren von cycloalkanolen.
US06/929,510 US4716253A (en) 1985-11-19 1986-11-12 Method for producing cycloalkanols
KR1019860009756A KR930006603B1 (ko) 1985-11-19 1986-11-18 시클로알칸올의 제조방법

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JP3233090B2 (ja) * 1998-02-06 2001-11-26 株式会社村田製作所 高圧用積層コンデンサ
JP3275818B2 (ja) 1998-02-12 2002-04-22 株式会社村田製作所 積層コンデンサ
CN116332722A (zh) * 2021-12-23 2023-06-27 沈阳化工研究院有限公司 一种环己烯水合制备环己醇用的助剂及其应用

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