JPH0668820U - 路面点字形成用型枠 - Google Patents

路面点字形成用型枠

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JPH0668820U
JPH0668820U JP016894U JP1689493U JPH0668820U JP H0668820 U JPH0668820 U JP H0668820U JP 016894 U JP016894 U JP 016894U JP 1689493 U JP1689493 U JP 1689493U JP H0668820 U JPH0668820 U JP H0668820U
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好美 須藤
寿男 所
暁 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視覚障害者の歩行を補助するために路面に設け
られている突起状の路面点字を、容易に且つ良好に、耐
久性に優れたものとして形成することが可能である、施
工性に優れた路面点字形成用型枠を提供することを目的
とする。 【構成】ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の型内成型法に
よって成型した型枠1において、該型枠1を成型する時
に、型枠1に表面側がその裏面側よりも小さい面積で開
口する複数の貫通穴2を一体成型してなる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、路面点字形成用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
公共施設、歩道、駅のプラットホーム等の路面には、視覚障害者の歩行を補助 し、歩行時の安全を図る目的で路面点字としての突起が設けられている。従来、 このような路面点字を設けるには、1)表面に突起を設けた路面点字用コンクリ ートブロックを路面に敷きつめる、2)表面に突起を設けた樹脂シートを路面に 貼着する等の手段によっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記1)の手段によって路面点字を設けるには、通常60mm の厚みを有する300mm四方の重いコンクリートブロックが用いられており、 該ブロックは重量物であるため扱い難く、作業性が悪いものであった。その上、 コンクリートブロックを路面に敷きつめて施工するには、その施工前に施工場所 を充分に整地しなければならず、施工のための準備に労力を要し、そのために多 くの時間が費やされていた。また、歩道と車道との境目等のように用意したコン クリートブロックをのまま使用することができず、ブロックの大きさを調節しな ければならない場合にはコンクリートブロックを削る等しなければならず、その ための作業も非常に手間を要するものであった。更に、このようなコンクリート ブロックを既存の路面に直接施工することは不可能であり、施工場所を掘りおこ したりしてコンクリートブロックの施工空間を形成しなければならなかった。
【0004】 一方、上記2)の手段によって路面点字を路面に設ける場合は、単に樹脂シー トを路面に貼着するだけで良く、その作業は簡便なものであるが、貼着しただけ の樹脂シートは剥がれ易く、その耐久性に問題があった。
【0005】 本考案はこのような問題を解決するためになされたものであって、耐久性に優 れた路面点字を容易に、しかも良好に形成することが可能である、施工性に優れ た路面点字形成用型枠を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案の路面点字形成用型枠は、表面側が裏面側よりも小さな面積で開 口する複数の貫通穴が一体成型されたポリオレフィン系樹脂発泡粒子の型内成型 発泡体からなることを特徴とする。
【0007】 また、本考案では各貫通穴の周囲に、及び/又は各貫通穴の間を横断及び/又 は縦断するように、貫通穴に到らない凹溝を型内成型発泡体の裏面側に形成する ことができる。更に、本考案では各貫通穴の周囲に、及び/又は各貫通穴の間を 横断及び/又は縦断するように、貫通穴に到らない切り込みを型内成型発泡体の 裏面側に形成することもできる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案路面点字形成用型枠を図面に基づき詳細に説明する。尚、図1は 本考案型枠の一例を示す上面図であり、図2は本考案型枠の一例を示す底面図で ある。また、図中1は本考案型枠を表している。
【0009】 本考案の路面点字形成用型枠1は、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子を成型用の 型内に充填し、該発泡粒子を加熱することにより粒子相互を融着せしめる、所謂 型内成型法によって得られるものである。このような手段により得られた本考案 型枠1は、独立気泡構造を有し、且つ表面性状が平滑な発泡体であって、非吸水 性に優れたものである。また、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の型内成型発泡体 からなる本考案型枠1は、可撓性、及び弾力性にも優れたものである。
【0010】 型内成型法によって得られる本考案型枠1には、図示するように、規則的に配 列された複数の貫通穴2、2、2・・・が設けられており、該貫通穴2は、型枠 1を成型するときに一体的に形成される。また、一体成型によって型枠1に設け られた上記貫通穴2は、型枠1の表面側がその裏面側よりも小さい面積で開口す るものである。
【0011】 本考案路面点字形成用型枠1では、上記の如く該型枠1の表面側がその裏面側 よりも小さな面積で開口する貫通穴2を、発泡体成型後の抜き加工によって設け るのではなく、発泡体(即ち、型枠1)を成型する際に上記貫通穴2を一体成型 してなる構成とした点が特に重要である。このような構成を採用したことによっ て、本考案型枠1を貫通穴2の内壁面までも平滑に成型されたものとすることが できる。
【0012】 本考案路面点字形成用型枠1を成型するためのポリオレフィン系樹脂発泡粒子 としては、分岐低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ レン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン− 1共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体等を基材樹脂とする発 泡粒子を挙げることができるが、プロピレン系樹脂を基材樹脂とするものが好ま しく、特にプロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダ ム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテンランダム共重合体等のプロピレン系 のランダム共重合体からなる発泡粒子が最も好ましい。また、これらの重合体は 架橋したものであっても、無架橋のものであっても良い。
【0013】 上記発泡粒子を製造する手段としては、従来公知の手段を採用することができ る。公知の方法としては、例えば基材樹脂を押出機で溶融混練した後、ストラン ド状に押し出し、次いで冷却後、適宜長さに切断するか、或いは適宜長さに切断 後、冷却する等の手段で先ずペレット状の樹脂粒子を製造する。次に、密閉容器 内で上記樹脂粒子を発泡剤の存在下で、水等の分散媒に分散させ、該樹脂粒子の 軟化温度以上の温度に加熱して樹脂粒子内に発泡剤を含浸させ、しかる後容器の 一端を開放し、容器内圧力を発泡剤の蒸気圧以上の圧力に保持しながら樹脂粒子 と水とを同時に容器内よりも低圧の雰囲気下(通常は大気圧下)に放出して樹脂 粒子を発泡せしめる等の方法である。
【0014】 発泡に用いる発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シク ロブタン、シクロヘキサン、トリクロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン 、クロロフロロメタン、トリフロロメタン、1,2,2,2 −テトラフロロエタン、 1 −クロロ−1,1 −ジフロロエタン、1,1 −ジフロロエタン、 1−クロロ−1,2,2, 2 −テトラフロロエタン等の揮発性発泡剤や、窒素、二酸化炭素、アルゴン、空 気等の無機ガス系発泡剤が用いられる。なかでもオゾン層の破壊がなく且つ安価 な無機ガス系発泡剤が好ましく、特に窒素、空気、二酸化炭素が好ましい。また 、発泡剤の使用量は、通常樹脂粒子100重量部当り、2〜50重量部であり、 得ようとする発泡粒子の発泡倍率と発泡温度との関係で適宜選定される。
【0015】 樹脂粒子を分散させるための発散媒としては、樹脂粒子を溶解しないものであ れば良く、このような分散媒としては例えば水、エチレングリコール、グリセリ ン、メタノール、エタノール等が挙げられるが、通常は水が使用される。
【0016】 樹脂粒子を分散媒に分散せしめて発泡温度に加熱するに際し、樹脂粒子相互の 融着を防止するために融着防止剤を用いることができる。融着防止剤としては水 等に溶解せず、加熱によって溶融しないものであれば無機系、有機系を問わず使 用可能であるが、一般には無機系のものが好ましい。無機系の融着防止剤として は、カオリン、タルク、マイカ、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化アルミ ニウム等の粉体が好適である。また、分散助剤としてドデシルベンゼンスルフォ ン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤が好適に使用 される。上記融着防止剤としては平均粒径0.001〜100μm、特に0.001 〜30μmのものが好ましい。融着防止剤の添加量は樹脂粒子100重量部に対 し、通常は0.01〜10重量部が好ましい。また界面活性剤は樹脂粒子100重 量部当たり、通常0.001〜5重量部添加することが好ましい。
【0017】 発泡せしめる樹脂粒子中には、それが無架橋の場合、二次結晶が存在すること が好ましい。この二次結晶が存在する樹脂粒子を発泡せしめて得られた発泡粒子 は成型性が優れたものとなる。
【0018】 樹脂粒子中の二次結晶の存在は、得られる発泡粒子の示差走査熱量測定によっ て得られるDSC曲線に、樹脂の所謂融解時の吸熱に起因する固有ピークと高温 ピークよりも高温側の高温ピークが現れるか否かによって判定することができる 。固有ピークと高温ピークとは、同一のサンプルの示差走査熱量測定を2回行う ことによって判定できる。この方法では、まずサンプル(樹脂)1〜3mgを示 差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで昇温測定して第1回目のDSC 曲線を得、次いで220℃から40℃付近まで10℃/分の速度で降温し、再度 10℃/分で220℃まで昇温測定して第2回目のDSC曲線を得る。このよう にして得た2つのDSC曲線を比較して固有ピークと高温ピークとを判別するこ とができる。
【0019】 固有ピークとは、樹脂の所謂融解に伴う吸熱ピークであるから、第1回目のD SC曲線にも第2回目のDSC曲線にも現れるピークであり、ピークの頂点の温 度は第1回目と第2回目とで多少異なる場合もあるが、その差は5℃未満、通常 は2℃未満である。一方、高温ピークとは、第1回目のDSC曲線において上記 固有ピークよりも高温側に現れる吸熱ピークである。二次結晶性の存在はこの高 温ピークが現れることによって確認され、実質的な高温ピークが現れない場合に は二次結晶が存在しないものと判定される。上記2つのDSC曲線において第2 回目のDSC曲線に現れる固有ピークの頂点の温度との差は大きいことが望まし く、両者の温度差は5℃以上、特に10℃以上が好ましい。
【0020】 無機ガス系発泡剤を用いた場合には、二次結晶を有する発泡粒子は、一般に耐 圧容器内において樹脂粒子をその融解終了温度以上に昇温することなく、融点− 20℃程度以上、融解終了温度未満の温度において充分な時間、通常5〜90分 間、好ましくは15〜60分間保持することにより得ることができる。またこの ような温度に保持して二次結晶を形成せしめた粒子の場合、樹脂粒子を容器内よ りも低圧雰囲気下に放出して発泡させる際の発泡温度(放出時の温度)は融解終 了温度以上であっても、前記高温ピーク以下の温度であれば成型性良好な発泡粒 子を得ることができる。尚、上記温度保持は温度管理のしやすさから言って、複 数回に分割して異なる温度で行うことが望ましい。この場合、先の保持温度より 後の保持温度を高くする方法が採用される。そして最終保持温度を発泡温度とす ることが望ましい。
【0021】 樹脂粒子と分散媒とを容器内より低圧の雰囲気下に放出して発泡せしめる発泡 温度は、樹脂粒子の軟化温度以上の温度であるが、特に融点付近の温度が好まし い。好適な発泡温度範囲は無架橋のものと架橋のものでは異なるが、無架橋のも のでは、融点−5℃以上で融点+15℃以下、特に融点−3℃以上で融点+10 ℃以下が好ましい。また、架橋のものでは架橋前の融点以上で、その融点+80 ℃以下が好ましい。更に、発泡温度にまで加熱する際の昇温温度は1〜10℃/ 分、特に2〜5℃/分が好ましい。発泡性の樹脂粒子と分散媒とを容器内より放 出する雰囲気は、容器より低圧であればよいが、通常は大気圧下である。
【0022】 尚、上記樹脂の融点とは示差走査熱量計によってサンプル約6mgを10℃/ 分の昇温速度で220℃まで加熱し、その後10℃/分の降温速度で約50℃ま で冷却し、再度10℃/分の速度で220℃まで昇温した時に得られるDSC曲 線における吸熱ピーク(固有ピーク)の頂点の温度である。また融解終了温度と は上記の如く測定によって得られる2回目のDSC曲線の吸熱ピーク(固有ピー ク)における融解終了温度を意味する。また樹脂粒子の軟化温度とは、ASTM −D−648法において、荷重4.6kg/cm2 の条件で求めた軟化温度を意 味するものである。
【0023】 本考案路面点字形成用型枠1は、上記のようにして得た発泡粒子を必要に応じ て無機ガス又は無機ガスと揮発性発泡剤との混合ガスにより加圧熟成して粒子内 に所定の内圧を付与した後、開閉し得るが密閉し得ない成型用型内に、該発泡粒 子をそのまま、若しくは加圧圧縮状態で充填し、おおむね基材樹脂の融点付近の 温度の水蒸気により発泡粒子を加熱して粒子相互を融着せしめ、しかる後冷却す ることによって、表面側と裏面側とで開口面積が相違する貫通穴2が型通りに一 体成型された型枠1が得られる。尚、本考案型枠1の発泡倍率は必要に応じて適 宜選択されるが、一般的には5〜80倍、好ましくは7〜60倍程度である。ま た、貫通穴2の形状、大きさ、それらを設ける間隔、及び型枠1の厚みは、所望 の各種路面点字に応じて成型することができるが、通常、直径5〜50mm程度 の略円形の貫通穴2、或いは幅5〜50mm程度、長さ20〜500mm程度の 長円状の貫通穴2を、20〜500mm程度の間隔で成型し、型枠1の厚みを3 〜30mm程度とするのが好ましい。上記した貫通穴2のサイズ等は型枠1の表 面におけるものであり、その裏面側に向かっては、型枠1の厚み方向に対して1 5〜75°の角度をもって拡開していることが望ましい。更に、型枠1を幅30 0〜1200mm程度、長さ300〜1200mm程度のものとすると取扱いが 容易となり好ましい。
【0024】 次に、本考案の路面形成用型枠1を用いて、路面点字9を形成する手段を説明 する。尚、図8は路面点字9を形成する工程を説明する断面図である。
【0025】 本考案の路面形成用型枠1を用いて路面点字9を形成するには、図8(a)に 示すように、先ずコンクリート路面6に下地塗材7を塗工し、次いで該下地塗材 7が完全に硬化する前(下地塗材7が貼着性を失う前。)に、該下地塗材7の塗 工面に型枠1をその裏面側から敷きつめる。このとき、特に図示しないが下地塗 材7を塗工する前に、プライマーをコンクリート路面6に塗工しておくと、下地 塗材7をコンクリート路面6に強固に接着することができるため好ましい。尚、 下地塗材7としては、以下に説明する路面点字形成塗材8との接着性が良好なも のであれば良く、該路面点字形成塗材8と同じ材質のものを用いても、また、必 要に応じて異なる材質のものを用いても良い。
【0026】 次に、図8(b)に示すように、型枠1の貫通穴2と下地塗材7の塗工面とに よって形成される凹部2aに路面点字形成塗材8を充填せしめる。路面点字形成 塗材8を充填せしめる手段は特に限定されないが、型枠1の表面側からコテ等に より充填することができる。このとき、本考案型枠1は弾力性に優れるため、コ テ等により押圧された部分が偏平するので、下地塗材7との接合不良を生じるこ となく、路面点字形成塗材8を凹部2a内に未充填箇所が生じることなく十分に 充填することができる。尚、路面点字形成塗材8としては、例えば通常は流動可 能で硬化剤等で硬化する樹脂や、コンクリート等を用いることができ、これらの 塗材8には必要に応じて着色剤を含有せしめることができる。尚、上記樹脂とし ては、メタクリル酸系、メタクリル酸エステル系、エポキシ系、不飽和ポリエス テル系等の樹脂を例示することができる。
【0027】 以上の工程が終了し、ある程度路面点字形成塗材8が硬化した後、図8(c) に示すように型枠1を剥離すると、形状が貫通穴2と一致した路面点字9が形成 される。本考案路面点字形成用型枠1は、前述したように型内成型法によって貫 通穴2の内壁部が平滑に成型されており、路面点字形成塗材8との接触面に露出 気泡が生じないので、形成された路面点字9の表面がザラザラに荒れたりするこ とがない。従って、表面性状が良好な路面点字9を形成することができる。その 上、路面点字形成塗材8との接触面が平滑であり、且つ型枠1は非吸水性に優れ たものであるため、路面点字形成塗材8が型枠1の内部に浸入して硬化するのを 防止でき、型枠1の剥離を容易に行うことができる。
【0028】 また、本考案型枠1は可撓性、及び弾力性に優れたものであるから、上記下地 塗材7を塗工したコンクリート路面6に型枠1を敷きつめる工程において、コン クリート路面6が平坦でない場合であっても、その不陸を吸収することが可能で あるが、図4、5、及び6に示す本考案型枠1の他の一例のように、各貫通穴2 の間に該貫通穴2に到らない(即ち、貫通穴2と凹溝4が連設しないように。) 凹溝4を型枠1の裏面に形成した態様とすると、より良好に不陸を吸収すること ができ、凹部2aに充填した路面点字形成塗材8の流出を更に効果的に防ぐこと が可能となるので、バリ等の発生がない良好な路面点字9を路面6に形成するこ とができる。その上型枠1を剥離する際、該型枠1をこのような凹溝4に沿って 折り曲げることができるので、型枠1の剥離が更に容易になり、形成された路面 点字9の頂部の角に欠落が生じ難くなる。
【0029】 本考案において、上記の如き凹溝4は、型枠1の表面において図6に示すよう に各貫通穴2の周囲を囲むように形成しても、図5に示すように各貫通穴2の間 を横断及び/又は縦断するように形成しても良く、或いは各貫通穴2の周囲を囲 む凹溝4と、各貫通穴2の間を横断及び/又は縦断する凹溝4とを同時に形成し ても良い。また、凹溝4の断面形状は、図示したようなV字型に限らず、U字型 、コ字型等であっても良い。
【0030】 本考案型枠1に凹溝4を形成するには、製造工程を簡略するために型枠1を成 型するときに貫通穴2と共に一体的に形成するのが好ましいが、形成した凹溝4 は路面点字9を形成するときに路面点字形成塗材8とは接触せず、凹溝4に気泡 が露出しても路面点字9の外観に悪影響を与える虞がないので、型枠1を成型し た後に後加工によって形成しても良い。また、本考案の実施例を説明するために 、型枠1の裏面側のみに凹溝4を形成したものを一例として図示したが、該凹溝 4は更に型枠1の表面側に形成しても良い。尚、表裏両面に形成する場合には、 両面における凹溝を互い違いに形成するのが好ましい。
【0031】 また、本考案型枠1は上記凹溝4の代わりに、該凹溝4と同様に各貫通穴2の 周囲に、及び/又は各貫通穴2の間を横断及び/又は縦断するように、貫通穴2 に到らない切り込み5を型内成型発泡体の表面側及び/又は裏面側に形成した態 様としても良く、型枠1に切り込み5を形成しておくと、型枠1の剥離時に該切 り込み5に沿って型枠1を、その切り口から型枠1の切り屑が生じることなく容 易に切断でき、型枠1の剥離が更に容易になる。また、このような切り込み5に よっても不陸の吸収等の効果を得ることができる。尚、切り込み5は凹溝4と別 々に形成しても良いが、図4及び図8に示すように凹溝4と共に形成することも できる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の本考案路面点字形成用型枠は、該型枠に形成さ れた貫通穴に路面点字形成塗剤を充填し、しかる後型枠を剥離するという簡便な 作業で耐久性に優れた路面点字を形成することができる極めて作業性の良いもの であって、熟練した作業者によらずとも均一な路面点字を良好に形成することが でき、その上既存の路面にも、そのまま路面点字を容易に形成することができる 。また、本考案型枠は、型内成型法によって貫通穴の内壁部が平滑に成型されて いるので、表面性状が良好な路面点字を形成することができる。しかも、型枠の 路面点字形成塗材との接触面は平滑であり、且つ型枠は非吸水性に優れたもので あるため、路面点字形成塗材が型枠の内部に浸入して硬化するのを防止でき、型 枠の剥離を容易に行うことができる。
【0033】 また、本考案の本考案路面点字形成用型枠に前述したような凹溝や切り込みを 形成することによって、路面点字を形成する面の不陸を更に良好に吸収すること ができ、施工場所が充分に整地さていなくても、路面点字を施工場所の路面状況 に応じて形成することができる。その上型枠の剥離も更に容易になり、路面点字 の一部欠落等の問題が起こりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案路面点字形成用型枠の一例を示す平面図
である。
【図2】本考案路面点字形成用型枠の一例を示す底面図
である。
【図3】図1の III−III 線における断面図である。
【図4】本考案路面点字形成用型枠の他の一例を示す要
部斜視図である。
【図5】本考案路面点字形成用型枠の他の一例を示す底
面図である。
【図6】本考案路面点字形成用型枠の他の一例を示す底
面図である。
【図7】図6の VII−VII 線における断面図である。
【図8】本考案路面点字形成用型枠を用いて路面点字を
形成する工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 路面点字形成用型枠 2 貫通穴 3a 開口部 3b 開口部 4 凹溝 5 切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00 4F

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側が裏面側よりも小さな面積で開口す
    る複数の貫通穴が一体成型されたポリオレフィン系樹脂
    発泡粒子の型内成型発泡体からなることを特徴とする路
    面点字形成用型枠。
  2. 【請求項2】各貫通穴の周囲に、及び/又は各貫通穴の
    間を横断及び/又は縦断するように、貫通穴に到らない
    凹溝が型内成型発泡体の裏面側に形成されている請求項
    1記載の路面点字形成用型枠。
  3. 【請求項3】各貫通穴の周囲に、及び/又は各貫通穴の
    間を横断及び/又は縦断するように、貫通穴に到らない
    切り込みが型内成型発泡体の裏面側に形成されている請
    求項1、又は2記載の路面点字形成用型枠。
JP016894U 1993-03-12 1993-03-12 路面点字形成用型枠 Pending JPH0668820U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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