JPH0668349B2 - 流路用スイベル継手装置 - Google Patents

流路用スイベル継手装置

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JPH0668349B2
JPH0668349B2 JP18557986A JP18557986A JPH0668349B2 JP H0668349 B2 JPH0668349 B2 JP H0668349B2 JP 18557986 A JP18557986 A JP 18557986A JP 18557986 A JP18557986 A JP 18557986A JP H0668349 B2 JPH0668349 B2 JP H0668349B2
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seal
annular
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tubular member
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哲幸 広江
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光夫 谷
友幸 梶原
雄史郎 高杉
進 石橋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一点係留装置に用いて好適の流路用スイベル
継手装置に関し、特にそのシール機構の改善をはかった
流路用スイベル継手装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、浮遊式石油生産設備等に用いられる一点係留装
置の流路部分には、流路用スイベル継手装置がそなえら
れている。
なお、浮遊式石油生産設備とは、海底油田あるいはガス
油田の近傍の海面上において、海底下から採取される原
油あるいは天然ガスの処理をして貯蔵および出荷を行な
う設備であり、海上に係留された貯蔵設備をそなえてい
る。この貯蔵設備には、原油や天然ガスの処理装置が搭
載されている。
そして、海底面の複数の抗口装置から海面の貯蔵設備上
に搭載されている処理装置へは、高温かつ高圧の原油あ
るいは天然ガスが送られる。また、処理装置から抗口装
置へはサービスまたはインジェクション用の高圧流体が
送られる。
このため、抗口装置と処理装置との間には、これらの流
体のための流路が形成されている。
一方、海面上の貯蔵設備は一点係留装置によって係留さ
れているため、波,風および潮流によって一点係留装置
を中心にして振れまわることがある。このため、回転中
心部には、流路用のスイベル継手装置が必要とされてい
る。
第4,5図は、従来の流路用スイベル継手装置を示すもの
で、図示するように、流路用スイベル装置は、内筒部材
03と外筒部材02とから構成された環状チャンバ01が単数
または上下に複数連結されて構成されている。
そして、内筒部材03と外筒部材02とは、相互に摺動しう
るようになっていて、この摺動部分に環状流路04が形成
されている。また、環状流路04には、入口流路07と出口
流路08とがそれぞれ連結されている。さらに、環状流路
04内を流通する高温,高圧の流体が摺動部分から漏れな
いように外筒部材02には、シール05が装着されている。
一方、上述のような流路用スイベル継手装置に対して、
予めシール機構を組み立てるようにすることで、シール
機構の性能試験を実機装着せずにできるようにするとと
もに、内筒部材と外筒部材との組み立てや実機への装着
における作業性の向上と、シール機構の信頼性の向上と
を図った、流路用スイベル継手装置が提案されている。
つまり、第6〜10図に示すように、予めシール機構を組
み立ててるようにした流路用スイベル継手装置Aは、流
路用スイベル継手としての単一エレメントE′が上下に
4段重ねられて構成されていて、係留装置本体17にボル
ト10で取り付けられた基盤8に支持されている。また、
上端の単一エレメントE′には上蓋9がそなえられてい
る。
単一エレメントE′は、内筒部材1,外筒部材2′,シー
ル機構5′およびシール押え11から構成されている。
そして、内筒部材1は、係留装置本体17側であるため固
定部分となっていて、外筒部材2′は、係留装置側にそ
なえられた図示しないターンテーブルに接続されていて
回転部分となっている。
また、内筒部材1内の空間には、流路用配管の他に抗口
装置制御用のケーブルや液圧用の配管がそなえられるよ
うになっている。
内筒部材1は、外筒部材2′内に同軸的にそなえられて
いて、内筒部材1の外周と外筒部材2′の内周との間に
は摺動部が形成されている。そして、この摺動部には、
環状流路3が形成されている。
また、内筒部材1内の空間には、流路用配管15aがそな
えられていて、配管15a内に入口流路15が形成されてい
る。さらに、外筒部材2外にも、流路用配管16aがそな
えられていて、配管16a内に出口流路16が形成されてい
る。
さらに、各流路用配管15a,16aはそれぞれ入口流路用接
続部材6,出口流路用接続部材7によって環状流路3に接
続されている。
そして、摺動部の環状流路3の上下には、環状流路3内
の流体をシールするシール機構5′がそなえられてい
る。
このようにしてなる各単一エレメントE′は、環状の軸
受4を介装して上下に積み重ねられていて、各単一エレ
メントE′の各内筒部材1,1の相互をボルト14で固着さ
れながら連結されている。
なお、環状の軸受4は、外周側に上下2つの環状傾斜面
4a,4bをもっていて、上側の環状傾斜面4aがその上方の
単一エレメントE′の外筒部材の一部としてのシール押
え11を支持している。
また、上下には近接する各単一エレメントE′の外筒部
材2側は、そのそれぞれのシール押え11,11がピン13で
相互に連結されていて、一体となって回転できるように
なっている。
そして、このように構成される流路用スイベル継手装置
A′の各単一エレメントE′におけるシール機構5′
は、次のように構成されている。
内筒部材1側と外筒部材2′側との摺動部は、小径円筒
面D1と大径円筒面D2と各円筒面D1,D2相互を結ぶ環状平
面D3とで構成され2段径摺動部分Dをもっている。
そして、この摺動部の内側摺動面は、スリーブ18の外周
面によって形成されていて、このスリーブ18は、上記摺
動面に沿う外形をそなえた所定厚さで軽量の2段径円筒
部材である。
また、摺動部の外側摺動面は、シールケース24の内周面
によって形成されている。このシールケース24は、筒状
部と環状平面部とから構成された部材で、外筒部材2′
とシール押え11とに形成された環状の凹所24aに収納さ
れる。
なお、凹所24a内周面とシールケース24外周面との間に
は、隙間Sをもつような空間部27が形成されている。
シールケース24の大径円筒面D2に沿う摺動面には、上下
に3つの環状凹所28a,29a,30aが形成されていて、各凹
所内には、ラジアルシールとしてのリップ型シール28,2
9,30がラジアルシール面Rを覆うようにそなえられてい
る。なお、このリップ型シールはゴム等の弾性体からな
っている。
また、シールケース24の環状平面D3に沿う摺動面にも、
環状凹所32aが形成されていて、凹所32a内部には環状の
エマージェンシーシール32が、上下方向に移動可能にそ
なえられている。
さらに、シールケース24の小径円筒面D1に沿う摺動面に
も、環状凹所31aが形成されていて、凹所31a内には、ラ
ジアルシールとしてのリップ型シール31がそなえられて
いる。
そして、エマージェンシーシール32は、シール本体34の
内周面と外周面とにそれぞれ環状凹部33a,33bが形成さ
れていて、同凹部33a,33b内にそれぞれOリング33がそ
なえられている。また、シール本体34の下面にも環状凹
部35aが形成されていて、同凹部25a内ににもOリング35
がそなえられている。
また、Oリング33,33は、それぞれシールケース24の凹
所32aの内面に圧接されている。また、各リップ型シー
ル28,29,30,31およびOリング35は、スリーブ18の平面
状シール面Bにそれぞれ圧接されるようになっている。
さらに、シールケース24の下側の端面にも、環状凹部25
a,25bが形成されていて、各凹部25a,25b内にOリング2
5,25がそなえられている。また、シールケース24外側に
形成された環状凸部下面にも、環状凹部26aが形成され
ていて、凹部26a内にOリング26がそなえられている。
各Oリング25,25,26は、それぞれシールケース24の装着
される外筒部材2′の対応箇所に圧接している。
また、スリーブ18の下側の端面21にも環状凹部23aが形
成されていて、凹部23aにOリング23がそなえられてい
る。そして、Oリング23は、内筒部材1の端面22に圧接
されるようになっている。
さらに、スリーブ18の上側の端面20にも、軸受4下面に
そなえられたOリング20aが圧接されている。
シールケース24内部には、流路36,37,38,39,40が形成さ
れていて、流路37〜40はシール押え11を横切るようにし
て、図示しない外部配管に接続されている。
また、流路36は、環状流路3と空間部27とにそれぞれ連
通していて、環状流路3内の高圧流体43が空間部27に導
かれる。これにより空間部27を形成するシールケース24
外周面に高圧流体43が作用するようになっている。
そして、流路37,38,39は、図示しない外部配管および弁
47,48,49を介して圧力バランスタンク42に連通接続され
ている。圧力バランスタンク42内には、潤滑油41が内蔵
されていて、同潤滑油41上面には、ピストン45がそなえ
られている。このピストン45は、スプリング46によって
潤滑油41側に付勢されている。
さらに、圧力バランスタンク42内のピストン45の上方室
内には、環状流路3内の高圧流体43が導かれるようにな
っている。このため、潤滑油41は、高圧流体43の圧力P
とスプリング圧力Pとを加えた圧力P0に加圧されて
いる。
そして、流路37,38の摺動部側端部には、潤滑油室50a,5
0bが形成されている。
また、流路39は、凹所32a内の上部空間51に導かれてい
る。さらに、流路40の一端は、摺動部の環状平面D3のエ
マージェンシーシール32とリップ型シール31との間に開
口していて、他端は、図示しない流体漏れ検出器に接続
されている。これにより、リップ型シール30からの流体
漏れの検出ができるようになっている。
なお、スリーブ18には、内筒部材1にそなえられるキー
19と係合するキー溝19aが形成されていて、内筒部材1
装着時に、内筒部材1と一体に回転しうるようになって
いる。
なお、第11図に示すように、シールケース24とシール押
え11とを一体としたシールボックス53を設けるようにす
るものも提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の、予めシール機構を組み立てられ
るようにした流路用スイベル継手装置A′では、装置の
組み立てや実機への装着における作業性の向上およびシ
ール機構5′の信頼性の向上等が図れるが、シール機構
5′の上下動を防止するボルト12にかかる負荷が大き
く、以下のような問題を招いている。
つまり、環状流路3内を流通する流体は、極めて高圧
(350kgf/cm2程度)であるため、この環状流路3内の
流体が、大きな力でシール機構5′を環状流路3より外
方へ(第9図では上方へ)押圧する。
そして、このようなシール機構5′に作用する上下方向
(スイベル軸方向)の力に対し、ボルト12が対抗して、
シール機構の上下動を防止している。
このようにボルト12にかかる負荷が大きくなるため、強
度上ボルト12のサイズを大きくする必要があり、さら
に、これに伴い継手装置におけるボルト12周辺も大きく
しなくてはならず、装置の製造コストの増加を招き問題
となっている。
一方、シール機構5′が外方へ移動すると流体圧に基づ
く上下方向(スイベル軸方向)の力が直接軸受4に作用
するため、同軸受4が容易に移動するようになる。この
ため、内筒部材1と外筒部材2との相互位置が保持でき
なくなり、シール機構の作用が損なわれるばかりでな
く、装置の損傷を招いてしまうため、内筒部材1と外筒
部材2との相互位置を保持すべくボルト12の締付力の管
理が必要となる。ところが、ボルト12の取付位置が狭い
ためおよびボルト12の要する締付力が大きいためボルト
12の締付力管理は極めて困難となっている。
本発明は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、シール機構の上下動を確実に防止しかつ構造を簡
素化しながら装置の組み立てや装着を更に容易にできる
ようにした、流路用スイベル継手装置を提供することも
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明の流路用スイベル継手装置では、相対
的に回転摺動しうるように同軸的に設けられた内筒部材
および外筒部材と、これらの内筒部材と外筒部材との摺
動部に形成された環状流路と、同環状流路にそれぞれ接
続された入口流路および出口流路と、上記環状流路から
の流体の漏洩を防止すべく上記摺動部に設けられたシー
ル機構とをそなえ、上記シール機構に、上記内筒部材に
装着されたスリーブと、同スリーブの外面にシール部材
を介し密封係合するように上記外筒部材の内面に装着さ
れたシールケースとが設けられて、上記スリーブの内周
面に形成された雌ネジ部が、上記内筒部材の外周面に形
成された雄ネジ部と螺合するとともに、上記シールケー
スの外周面に形成された雄ネジ部が、上記外筒部材の内
周面に形成された雌ネジ部に螺合するように構成され、
上記のスリーブと内筒部材との螺合部および上記のシー
ルケースと外筒部材との螺合部に、それぞれ回り止め部
材が介装されたことを特徴としている。
〔作 用〕
上述の本発明の流路用スイベル継手装置では、スリーブ
の内周面に形成された雌ネジ部と内筒部材の外周面に形
成された雄ネジ部との螺合により上記スリーブが上記内
筒部材に対して上下方向に支持され、また、シールケー
スの外周面に形成された雄ネジ部と外筒部材の内周面に
形成された雌ネジ部との螺合により、上記シールケース
が上記外筒部材に対して上下方向に支持されて、上記の
スリーブおよびシールケース等からなるシール機構の上
下動が防止される。そして、上記のスリーブと内筒部材
との螺合部および上記のシールケースとの外筒部材との
螺合部にそれぞれ介装された回り止め部材により、上記
の各螺合部のスリーブおよびシールケースの回転がそれ
ぞれ防止され、上記のシール機構の緩みが防止される。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の一実施例としての流路用スイ
ベル継手装置について説明すると、第1図はその右半部
の縦断面図(第2図のI−I線に沿う断面図)、第2図
はその単一エレメントを一部破断させて示す平面図、第
3図はそのシール機構を示す拡大縦断面図である。
本発明の一実施例としての流路用スイベル継手装置も、
第6〜11図に示す従来の流路用スイベル継手装置とほぼ
同様に流路用スイベル継手装置Aが、流路用スイベル継
手としての単一エレメントEを上下に複数重ねて構成さ
れていて、係留装置本体17にボルト10で取り付けられた
基盤8に支持されている。また、上端の単一エレメント
Eには上蓋9がそなえられている。
そして、単一エレメントEは、第1〜3図に示すよう
に、内筒部材1,外筒部材2およびシール機構5から構成
されている。
なお、内筒部材1は、係留装置本体17側であるため固定
部分となっていて、、外筒部材2は、係留装置側にそな
えられた図示しないターンテーブルに接続されていて回
転部分となっている(第6図参照)。
また、内筒部材1内の空間には、流路用配管の他に抗口
装置制御用のケーブルや液圧用の配管がそなえられるよ
うになっている。
内筒部材1は、外筒部材2内に同軸的にそなえられてい
て、内筒部材1の外周と外筒部材2の内周との間には摺
動部が形成されている。そして、この摺動部には、環状
流路3が形成されている。
また、内筒部材1内の空間には、流路用配管15aがそな
えられていて、配管15a内に入口流路15が形成されてい
る。さらに、外筒部材2外にも、流路用配管16aがそな
えられていて、配管16a内に出口流路16が形成されてい
る。
さらに、各流路用配管15a,16aはそれぞれ入口流路用接
続部材6,出口流路用接続部材7によって環状流路3に接
続されている(第6図参照)。
そして、摺動部の環状流路3の上下には、環状流路3内
の流体をシールするシール機構5がそなえられている。
このようにしてなる各単一エレメントEは、環状の軸受
4を介装して上下に積み重ねられていて、各単一エレメ
ントEの各内筒部材1,1の相互をボルト14で固着されな
がら連結されている。
なお、環状の軸受4は、外周側に上下2つの環状傾斜面
4a,4bをもっていて、ボルト4cで下方の内筒部材1に装
着されて、上側の環状傾斜面4aがその上方の単一エレメ
ントEの外筒部材2を支持している。
また、上下に近接する各単一エレメントEの外筒部材2
側は、ピン13で相互に連結され、各外筒部材2が一体と
なって回転できるようになっている。
そして、このように構成される流路用スイベル継手装置
Aの各単一エレメントEにおけるシール機構5は、次の
ように構成されている。
内筒部材1側と外筒部材2側との摺動部は、小径円筒面
D1と大径円筒面D2と各円筒面D1,D2相互を結ぶ環状平面D
3とで構成され2段径摺動部分Dをもっている。
そして、この摺動部の内側摺動面は、内筒部材1に装着
されるスリーブ61の外周面によって形成されている。こ
のスリーブ61は、上記摺動面に沿う外周面形状をそなえ
た所定厚さで軽量の2段径の円筒部材であり、スリーブ
61の内周には雌ネジ部61aが形成されていて、スリーブ6
1はスリットねじ状になっている。
そして、スリーブ61が装着される内筒部材1の外周に
は、雌ネジ部61aと対応する雄ネジ部1aが形成されてい
る。
また、雌ネジ部61aおよび雄ネジ部1aには、それぞれ回
り止め板(キー)63を嵌装しうるキー溝61bおよび1bが
複数形成されている。
また、摺動部の外側摺動面は、外筒部材2に装着される
シールケース62の内周面によって形成されている。この
シールケース62は、上記摺動面に沿う内周面形状をそな
えていて、その外周には、雄ネジ部62aが形成されてい
る。
そして、シールケース62が装着される外筒部材2の内周
には、雄ネジ部62aと対応する雌ネジ部2aが形成されて
いて、シールケース62もスリットねじ状になっている。
また、雄ネジ部62aおよび雌ネジ部2aには、それぞれ回
り止め板(キー)64を嵌装しうるキー溝62bおよび2bが
複数形成されている。
なお、外筒部材2およびシールケース62の各ネジ部2a,6
2aは、それぞれの外端側に形成されていて、ネジ部の形
成されない各内端側の面には、相互に隙間Sをもつ空間
部27が形成されている。
また、雌ネジ部61a,雄ネジ部1aおよび雄ネジ部62a,雌ネ
ジ部2aのネジ寸法,ピッチや、キー溝61b,1bおよびキー
溝62b,6bの数や大きさは、スイベル本体の寸法および環
状流路3内を流通する流体圧力によって適当に設定され
る。
さらに、シールケース62の大径円筒面D2に沿う摺動面に
は、上下に3つの環状凹所28a,29a,30aが形成されてい
て、各凹所内には、ラジアルシールとしてのリップ型シ
ール28,29,30がラジアルシール面Rを覆うようにそなえ
られている。なお、このリップ型シールはゴム等の弾性
体からなっている。
また、シールケース62の環状平面D3に沿う摺動面にも、
環状凹所32aが形成されていて、凹所32a内部には環状の
エマージェンシーシール32が上下方向に移動可能にそな
えられている。
さらに、シールケース62の小径円筒面D1に沿う摺動面に
も、環状凹所31aが形成されていて、凹所31a内には、ラ
ジアルシールとしてのリップ型シール31がそなえられて
いる。
そして、エマージェンシーシール32は、シール本体34の
内周面と外周面とにそれぞれ環状凹部33a,33bが形成さ
れていて、同凹部33a,33b内にそれぞれOリング33がそ
なえられている。また、シール本体34の下面にも環状凹
部35aが形成されていて、同凹部内ににもOリング35が
そなえられている。
また、Oリング33,33は、それぞれシールケース62の凹
所32aの内面に圧接されている。また、各リップ型シー
ル28,29,30,31およびOリング35は、スリーブ18の平面
状シール面Bにそれぞれ圧接されるようになっている。
さらに、シールケース62の下側の端面および外周面に
も、環状凹部25a,25bが形成されていて、各凹部25a,25b
内にOリング25,25がそなえられている。
各Oリング25,25,26は、それぞれシールケース62の装着
される外筒部材2の対応箇所に圧接している。
また、スリーブ61の下側の端面21にも環状凹部23aが形
成されていて、凹部23aにOリング23がそなえられてい
る。そして、Oリング23は、内筒部材1の端面22に圧接
されるようになっている。
さらに、スリーブ61の大径側内周にも環状凹部23′aが
形成され、内筒部材1の外周に圧接するOリング23′が
装着されている。
シールケース62内部には、流路36,37,38,39,40が形成さ
れていて、流路37〜40は図示しない外部配管に接続され
ている。
また、流路36は、環状流路3と空間部27とにそれぞれ連
通していて、環状流路3内の高圧流体43が空間部27に導
かれる。これにより空間部27を形成するシールケース62
外周面に高圧流体43が作用するようになっている。
なお、流路37,38,39は、第10図に示す従来例と同様に、
図示しない外部配管および弁47,48,49を介して圧力バラ
ンスタンク42に連通接続されている。圧力バランスタン
ク42内には、潤滑油41が内蔵されていて、同潤滑油41上
面には、ピストン45がそなえられている。このピストン
45は、スプリング46によって潤滑油41側に付勢されてい
る。さらに、圧力バランスタンク42内のピストン45の上
方室内には、環状流路3内の高圧流体43が導かれるよう
になっている。このため、潤滑油41は、高圧流体43の圧
力Pとスプリング圧力Pとを加えた圧力P0に加圧さ
れている。
そして、流路37,38の摺動部側端部には、潤滑油室50a,5
0bが形成されている。
また、流路39は、凹所32a内の上部空間51に導かれてい
る。さらに、流路40の一端は、摺動部の環状平面D3のエ
マージェンシーシール32とリップ型シール31との間に開
口していて、他端は、図示しない流体漏れ検出器に接続
されている。これにより、リップ型シール30からの流体
漏れの検出ができるようになっている。
このように構成される各単一エレメントEでは、その上
下に隣接する単一エレメントE,Eの相互間が、外筒部材
2の上下端にそれぞれ突出するようネジ止め装着された
連結部材65を互いにボルト13により結合することによっ
て、一体に回転しうるようになっている。
本発明の一実施例としての流路用スイベル継手装置は上
述のごとく構成されているので、作業容易な適当な場所
で予め各単一エレメントEの組み立てを行なう。
つまり内筒部材1に端面20,Oリング23を装着したスリー
ブ61を螺合させ、内筒部材1のキー溝1bとスリーブ61の
キー溝61bとにより形成されたスリット66内に回り止め
板63を嵌装させる。これとともに、外筒部材2に、Oリ
ング25を装着したシールケース62を螺合させ、外筒部材
2のキー溝2bとシールケース62のキー溝62bとにより形
成されたスリット67内に回り止め板64を嵌装させる。
そして、シールケース62の摺動部側に所要のシール部材
つまりリップ型シール28〜31およびエマージェンシーシ
ール32を装着しておき、内筒部材1と外筒部材2とを嵌
合させる。
さらに、このようにして組み立てた単一エレメントEを
ボルト13により上下に連結する。
このように、本実施例ではスリットねじ状のスリーブ6
1,シールケース62を用いることで、シール機構5の部品
点数が減少し、装置の組み立てが極めて容易に行なえる
利点がある。
また、内筒部材1とスリーブ61および外筒部材2とシー
ルケース62の各相互間が螺合しかつ回り止め板63,64で
回り止めされているため、シール機構5の上下動が確実
に防止され、シール機構5内の液密(又は気密)が確保
され常に十分なシール作用が得られる効果がある。
これによりボルト13に作用する力が減少しボルト13の強
度信頼性が向上する。
さらに、本装置の取外しも、回り止め板63,64を外し、
各螺合物を外くことで容易に行なえるのである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の流路用スイベル継手装置
によれば、相対的に回転摺動しうるように同軸的に設け
られた内筒部材および外筒部材と、これらの内筒部材と
外筒部材との摺動部に形成された環状流路と、同環状流
路にそれぞれ接続された入口流路および出口流路と、上
記環状流路からの流体の漏洩を防止すべく上記摺動部に
設けられたシール機構とをそなえ、上記シール機構に、
上記内筒部材に装着されたスリーブと、同スリーブの外
面にシール部材を介し密封係合するように上記外筒部材
の内面に装着されたシールケースとが設けられて、上記
スリーブの内周面に形成された雌ネジ部が、上記内筒部
材の外周面に形成された雄ネジ部と螺合するとともに、
上記シールケースの外周面に形成された雄ネジ部が、上
記外筒部材の内周面に形成された雌ネジ部に螺合するよ
うに構成され、上記のスリーブと内筒部材との螺合部お
よび上記のシールケースと外筒部材との螺合部に、それ
ぞれ回り止め部材が介装されるという簡素な構成によ
り、シール機構の部品点数を減少させることができる
他、装置の組み立て,取り付け,取り外し等の作業性が
向上する利点がある。
また、シール機構の上下動が確実に防止されるため、シ
ール機構の液密(または気密)が保持され、常に十分な
シール作用が得られる効果がある。
さらに、各エレメントを連結するボルトに加わる負荷を
減少でき、同ボルトの強度信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の一実施例としての流路用スイベル
継手装置を示すもので、第1図はその右半部の縦断面図
(第2図のI−I線に沿う断面図)、第2図はその単一
エレメントを一部破断させて示す平面図、第3図はその
シール機構を示す拡大縦断面図であり、第4,5図は従来
の流路用スイベル継手装置を示すもので、第4図はその
縦断面図、第5図は第4図のV−V矢視断面図であり、
第6〜11図は他の従来の流路用スイベル継手装置を示す
もので、第6図はその右半部を破断して示す側面図、第
7図は第6図のVII−VII矢視断面図、第8図はその単一
エレメントの縦断面図、第9図はそのシール部分を拡大
して示す縦断面図、第10図はそのシール部分の潤滑系を
示す模式的な縦断面図、第11図はその変形例を第9図と
対応させて示す縦断面図である。 1……内筒部材、1a……雄ネジ部、1b……キー溝、2…
…外筒部材、2a……雌ネジ部、2b……キー溝、3……環
状流路、4……軸受、4a,4b……環状傾斜面、4c……ボ
ルト、5……シール機構、6……入口流路接続部材、7
……出口流路接続部材、8……基盤、9……上蓋、10…
…ボルト、12……取付ボルト、13,14……ボルト、15…
…入口流路、15a……流路用配管、16……出口流路、16a
……流路用配管、17……係留装置本体、20〜22……端
面、23,23′……Oリング、23a,23′a……環状凹部、2
5……Oリング、25a,25b……環状凹部、26……Oリン
グ、26a……環状凹部、27……空間部、28〜31……ラジ
アルシールとしてのリップ型シール、28a,29a,30a,31a
……環状凹所、32……エマージェンシーシール、32a…
…環状凹所、33……Oリング、33a,33b……環状凹部、3
4……シール本体、35……Oリング、35a……環状凹部、
36〜40……流路、41……潤滑油、42……圧力バランスタ
ンク、43……高圧流体、44……Oリング、45……ピスト
ン、46……スプリング、47〜49……弁、50a,50b……潤
滑油室、51……上部空間、61……スリーブ(スリットね
じ)、61a……雌ネジ部、61b……キー溝、62……シール
ケース(スリットねじ)、62a……雄ネジ部、62b……キ
ー溝、63,64……回り止め板(キー)、65……連結部
材、66,67……スリット、A……流路用スイベル継手装
置、B……平面状シール面、D……2段径摺動部分、
D1,D2……円筒面、D3……環状平面、E……単一エレメ
ント、R……ラジアルシール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 光夫 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 梶原 友幸 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 高杉 雄史郎 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 石橋 進 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−57519(JP,A) 特開 昭62−52292(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に回転摺動しうるように同軸的に設
    けられた内筒部材および外筒部材と、これらの内筒部材
    と外筒部材との摺動部に形成された環状流路と、同環状
    流路にそれぞれ接続された入口流路および出口流路と、
    上記環状流路からの流体の漏洩を防止すべく上記摺動部
    に設けられたシール機構とをそなえ、上記シール機構
    に、上記内筒部材に装着されたスリーブと、同スリーブ
    の外面にシール部材を介し密封係合するように上記外筒
    部材の内面に装着されたシールケースとが設けられて、
    上記スリーブの内周面に形成された雌ネジ部が、上記内
    筒部材の外周面に形成された雄ネジ部と螺合するととも
    に、上記シールケースの外周面に形成された雄ネジ部
    が、上記外筒部材の内周面に形成された雌ネジ部に螺合
    するように構成され、上記のスリーブと内筒部材との螺
    合部および上記のシールケースと外筒部材との螺合部
    に、それぞれ回り止め部材が介装されたことを特徴とす
    る、流路用スイベル継手。
JP18557986A 1986-08-07 1986-08-07 流路用スイベル継手装置 Expired - Lifetime JPH0668349B2 (ja)

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