JPH0667414B2 - 玩 具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、本体と、回転のための水平軸の回りに回転可
能に積荷受取り位置と少なくとも１つの傾斜位置との間
で本体に取付けられた傾斜積荷台とを有する玩具に関す
る。 本発明は特に、本体がワゴン自体の一部であり、軸はワ
ゴンの縦方向に伸びるおもちゃのワゴンに関する。

【従来の技術】

木製のおもちゃの軌道に使用されることを意図されたこ
のタイプの従来のおもちゃの軌道ワゴンは、傾斜積荷台
が、本体に固着された前端壁部と後端壁部に回転可能に
自由に吊るされたコンテナーからなるものであった。コ
ンテナーは２つの相互に一直線となるピボットピンを有
し、該ピンは該軸を形成し、前端壁部材と後端壁部材の
円形の穴に入られる。穴の直径はピボットピンの直形よ
り少々長い。

【発明が解決しようとする課題】

コンテナーは端壁部材から自由に吊るされているので、
積荷受取り状態あるいは静止状態では比較的不安定であ
る。このことは、例えば砂のようなものが積載された
時、コンテナーは非常に容易に転倒することを意味し、
積荷は完全には均等にコンテナー中に配分されない。従
って、ワゴンで遊ぶ子供達をその不安定さからすぐに苛
立たせ、ワゴンで遊ぶことに興味を失わせてしまう。 従って本発明の目的は、傾斜積荷台が積荷受取り状態に
あるとき安定すると共に、単純な傾斜機能を維持するお
もちゃ，特におもちゃのワゴンを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、この目的は本明細書の導入部に記載さ
れたタイプの玩具によって達成される。この玩具は、該
本体は平面上部を有し、該積荷台は積荷受取り状態にあ
るとき本体の平面上部上で静止するよう平面下部を有
し、該軸を形成する２つの相互に一直線になったピボッ
トピンの各々は、積荷台と本体の一方に固定され、ピボ
ットピンは積荷台と本体の他方に形成された縦に細長い
穴の各々に取付けられることを特徴とする。 好ましい実施例では、本体の平面上部は平らな上表面で
あり、積荷台の平面下部は平らな底表面である。 好ましくは、２つのピボットピンは積荷台に固定して連
結され、２つの穴は本体の２つの対向部分に形成され、
その間に積荷台が配置される。 特殊な実施例では、該おもちゃはおもちゃのワゴンであ
り、その本体はワゴン自体の一部で、その軸はワゴンの
縦方向に伸びる。

【実施例】

本発明を添付の図面を参照しながら以下により詳細に説
明する。 図面中のおもちゃのワゴンは、木製のおもちゃの軌道に
使用されることが意図されており、本体１と、該本体に
固定された４つの車輪２と、該本体によって支持された
傾斜積荷台３を有している。該積荷台３は、外面が水平
面の底表面3aと、外に向って傾斜した側壁3bと、２つの
垂直な端壁3cとを有するコンテナーである。本体１は、
平面で水平な上表面1aを有し、そこではコンテナー３が
静止状態あるいは積荷受取り状態にあるとき、図面中に
示されているように、積荷台の平らな底表面3aに対し静
止する。このようにコンテナー３は、この状態にあると
きは本体１上に安定して静止し、それ故ちょっとした積
荷のアンバランスの場合にも、傾斜したりしない。コン
テナー３の平らな底表面3aと本体１の平らな上表面1aと
の間の接触面が広ければ広い程、もちろんコンテナーは
本体上に安定して静止する。 本体１は２つの垂直な端壁部材４を有しており、その各
々は縦に細長い穴５を有する。コンテナー３の端壁3cは
各々、それに固定して連結される水平に突き出たピボッ
トピン６を有し、対応する端壁部材４の穴５に入れられ
る。ピボットピン６は互いに一直線となり、コンテナー
３の回転軸６′を形成する。ピボットピン６の直径は穴
５の幅よりやや小さいが、穴の縦の長さよりはかなり小
さく、このことは第１図に明瞭に現われている。穴５と
ピボットピン６は互いに連結して配置され、その結果、
ピボットピン６は、第１図に示すようにコンテナー３が
静止状態あるいは積荷受取り状態にあるとき、各穴５の
下部に位置する。 従ってコンテナー３は、左右の両方に、即ちそれぞれ右
側の傾斜位置，左側の傾斜位置まで回転可能である。コ
ンテナー３は手で回転される。コンテナー３を傾斜位置
まで回転されるために、ピボットピン６はまず穴５の中
で持ち上げられる。これは、穴の形が縦に細長いために
可能となる。平らな底表面3aの右側の縦の端部（右回転
時）あるいは左側の縦の端部（左回転時）が、ピボット
ピン６によって形成された回転軸６′の真下の位置を通
過する場合、ピボットピン６は、コンテナー３が傾斜位
置まで回転を継続する間、再び穴５の中を下げられる。 本発明は、当然ながら上記の図示された実施例に限定さ
れるものではなく、添付の特許請求の範囲内でいくつか
に修正可能である。従って、考えられる他の実施例で
は、例えばピボットピン６を本体１の端壁部材４に固定
し、コンテナー３の端壁3cに縦に細長い穴５を形成する
ことも可能である。更に、ピボットピン６と穴５からな
る１組を図示されたように配置し、他の１組を代わり得
るように配置することも可能である。また、本体１の平
らな上表面1aによって行なわれる作用は、例えば多数の
横リブで形成された平らな上部によっつて達成され得
る。同様に、コンテナー３の平らな底表面3aによって行
なわれる作用は、例えば２つ以上の縦のリブによって形
成される平らな下部によっても達成され得る。その場
合、最も外部のリブ間の距離が、積荷受取り状態にある
コンテナー３が本体１上で静止する際の安定性を決定す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はおもちゃのワゴンの背面図、第２図は第１図の
側面図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体（1,4）と、積荷受取り位置と少なく
   とも１つの傾斜位置の間で水平回転軸（６′）の回りを
   回転可能に該本体に取付けられた傾斜積荷台（３）を有
   する玩具において、該本体（1,4）は平面上部（1a）を
   有し、該積荷台（３）は積荷受取り状態にあるとき本体
   （1,4）の平面上部（1a）上で静止するよう平面下部（3
   a）を有し、該軸（６′）を形成する２つの相互に一直
   線になったピボットピン（６）の各々は、積荷台（３）
   と本体（1,4）の一方に固定され、ピボットピン（６）
   は積荷台（３）と本体（1,4）の他方に形成された縦に
   細長い穴（５）の各々に取付けられることを特徴とする
   玩具。
2. 【請求項２】本体（1,4）の平面上部（1a）は平らな上
   表面であり、積荷台（３）の平面下部（3a）は平らな底
   表面であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の玩具。
3. 【請求項３】２つのピボットピン（６）は、積荷台
   （３）に固定して連結され、２つの穴（５）は、積荷台
   がその間に配置される本体（1,4）の２つの対向部分
   （４）中に形成されることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項ないし第２項に記載の玩具。
4. 【請求項４】本体（1,4）はおもちゃのワゴンの一部で
   あり、該軸（６′）は、ワゴンの縦方向に伸びることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれ
   か１項に記載の玩具。