JPH0664737U - 回転体の係合機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、回転体が離脱しようとした
時、その回転体を抑える力を増加させる。 【構成】 電動モータ３により、駆動軸２にセットした
回転体１を回転させると、駆動軸２に納められた突出体
４が、遠心力により外へ突出する力を受け、回転体１を
抑える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動モータによって回転される回転体と駆動軸の係合機構に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来における回転体と駆動軸の係合機構を図４を用いて説明する。円形軸の切 欠溝の中に納められた突出体４の形状は、外周面が円形であり、且つ垂直方向に は円柱形状の駆動軸と接していた。駆動軸が回転すると突出体が遠心力によって 外へ突出する力を受け、駆動軸に係合する回転体に配された穴の内径に押し付け られることによって、回転体と駆動軸とを係合していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の係合機構では、回転体が駆動軸方向に移動しようとした場合に、それに 抗する力は、突出体の遠心力による荷重と、回転体の穴内径部の摩擦係数に比例 した力しかなかった。即ち回転体が回転中に軸方向へ移動し、駆動軸から離脱し ようとする時、それを抑える力が不十分であった。

【０００４】 本考案の目的は、回転体が離脱しようとする時に必要となる抑える力を増加さ せることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、駆動軸の切溝に納められて駆動軸が回転した時、駆動軸に係合し ている回転体穴の内径に押し付けられる突出体の接触点が、切欠溝の接点からず れた位置にくるように、突出体の外周形状を軸方向に対して斜めに角度を持たせ ることによって達成される。

【０００６】

【実施例】 本考案による実施例を図１及び図２を用いて説明する。電動モータ３により駆 動軸２が回転すると、駆動軸２に納められていた突出体４が遠心力により外に突 き出す力を受け、駆動軸２に係合した回転体１を支えている。

【０００７】 従来は回転体１が、駆動軸２方向に移動しようとした場合、図４に示すように 、遠心力（矢印）の線と作用点５が一致するので突出体４を引き込ませる力は遠 心力のみであった。本考案は図２に示すように、作用点５が遠心力線上から外れ るため、その外れ量によりモーメントが作用し突出体４の両端面に接触する力が 生じるため、突出体４が引き込もうとする際、その両端面の摩擦力が抵抗になる 。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、突出体の外周形状を軸方向に対して斜めに角度を持たせたこ とにより、回転体が回転中に駆動軸から離脱しようとする際、それを抑える力を 増加させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案になる回転体の係合機構の一実施例を
示す継断面図である。

【図２】 図１のＡ部拡大図である。

【図３】 図２のＯ−Ｏ線断面図である。

【図４】 従来の回転体の係合機構の拡大図である。

【符号の説明】

１は回転体、２は駆動軸、３は電動モータ、４は突出
体、５は作用点である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動モータによって回転される回転体
   と、該回転体に動力を伝達する駆動軸と、該駆動軸に設
   けられた溝と、該溝に収納された突出体とを有する遠心
   分離機において、前記突出体の一部に傾斜を設けたこと
   を特徴とする回転体の係合機構。