JPH0661456B2 - 精油の安定な水性エマルション - Google Patents

精油の安定な水性エマルション

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JPH0661456B2
JPH0661456B2 JP1058054A JP5805489A JPH0661456B2 JP H0661456 B2 JPH0661456 B2 JP H0661456B2 JP 1058054 A JP1058054 A JP 1058054A JP 5805489 A JP5805489 A JP 5805489A JP H0661456 B2 JPH0661456 B2 JP H0661456B2
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ローヌ―プーラン・シミ
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    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00—Essential oils; Perfumes
    • C11B9/02—Recovery or refining of essential oils from raw materials

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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、食品フレーバー用、特に非アルコール飲
料、砂糖菓子及び貯蔵食料のフレーバー用の濃縮物並び
に化粧品用濃縮物の製造に特に使用することのできる精
油の安定な水性エマルションに関する。
［従来の技術］ 精油の水性エマルションを製造するために糖グリセリド
又は糖エステルを使用することが知られている。
例えば仏国特許第２，５２３，１３４号には、 ・精油： １５〜２０％まで 並びに、 ・糖グリセリドと流動菜種油との流動性混合物（例えば
糖グリセリド／流動油の重量比３０／７０〜５０／５
０）：糖グリセリドについて表わして前記精油の４０〜
６０重量％を占める量を含有し得る安定な水性エマルシ
ョンであって且つエマルションが１００重量％になるの
に充分な量の水を存在させた前記水性エマルションが記
載されている。
チェコスロバキア国特許第１８８，５７６号は、糖エス
テル又はモノグリセリド及び安定剤としてのカルボキシ
メチルセルロースを用いて得られるレモン油の水性エマ
ルションから製造された食品フレーバー用粉末に関す
る。モノグリセリド又は糖エステルの使用量は、レモン
油の重量の約５０％に相当する。
［発明が解決しようとする課題］ このようなエマルションには、過剰量の糖グリセリド又
は糖エステルを存在させる必要があるという大きな欠点
がある。
［課題を解決するための手段］ 本発明に従う精油の安定な水性エマルションは、 ・精油： １〜４５重量部、 好ましくは１〜２０重量部 ・糖グリセリドから成る 非イオン系乳化剤： ０．０１〜１重量部、 好ましくは０．０１５〜０．５重量部、 より特定的には０．０３〜０．３重量部 ・キサンタンガム： ０．２〜１．５重量部、 好ましくは０．２５〜１重量部、 より特定的には０．３〜０．５重量部 ・水：全体を１００重量部にするのに充分な量 を含有することを特徴とする。
［発明の具体的な説明］ 用語『精油』は、植物から、水蒸気蒸留法、冷浸法、温
浸法、溶剤抽出法及び圧搾法のような適宜な物理的方法
によって得られる各種の多少揮発性のある物質の混合物
を表わすのに用いられる。また、これらは『エッセン
ス』とも称される。
精油の例としては、以下のものを挙げることができる：
アンゲリカ根エッセンス、アニスエッセンス、シナモン
エッセンス、シトロネラエッセンス、コリアンダーエッ
センス、ガーリックエッセンス、オニオンエッセンス、
ビターアーモンドエッエンス、ジュニパーエッセンス、
ジンジャーエッセンス並びにマンダリン及びポンカン、
オレンジ、グレープフルーツ等のような全ての柑橘類果
実のエッセンス。
用語『糖グリセリド』は、ショ糖と天然又は合成トリグ
リセリドとのエステル交換によって得られる物質の混合
物を表わすのに用いられることが知られている。この混
合物はモノグリセリド、ジグリセリド及び未変化トリグ
リセリド（少量）並びにショ糖のモノエステル及びジエ
ステルを含有する。
用語『トリグリセリド』は、少なくとも１２個、好まし
くは１４〜２０個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂
肪酸のトリグリセリドの１種以上を表わすのに用いられ
る。グリセロールと脂肪族との反応によって製造される
合成トリグリセリドから出発することができるというこ
とは明らかであるが、経済上の理由から、混合物状の天
然トリグリセリドを用いるのがより有利である。
本発明において好適なトリグリセリドの例としては、以
下のものを挙げることができる：ラード、スエット（獣
脂）、ピーナッツ油、バター油、綿実油、亜麻仁油、コ
コナッツ油、オリーブ油、パーム油、グレープシード
油、魚油、大豆油、ひまし油及びコプラ油。
１個より多い二重結合を持たない脂肪酸のトリグリセリ
ドを用いるのが好ましく、必要ならばこれらは不飽和の
数を低減するために水素化操作にかける。
しかして、パーム油、ラード、コプラ油及びスエットの
糖グリセリドを用いるのが好ましい。これらは種々の稠
度のペーストの形を取り、商業的には融点によって分類
される： ・ラード糖グリセリド ４７〜５０℃ ・スエット糖グリセリド ５０〜５５℃ ・パーム油糖グリセリド ５５〜５８℃ ・コプラ油糖グリセリド ６０〜６２℃ さらにより好ましくは、パーム油の糖グリセリドが選択
される。
糖グリセリドはまた、脱脂乳、ホエー、ショ糖、マルト
デキストリン、澱粉、多糖類等のような担体上に担持さ
せることによって粉体の形を取ることもできる。
本発明に従う精油の安定なエマルジョンは種々の方法で
製造することができる。
第１の製造方法は、糖グリセリドを約２０〜６０℃の温
度において水中に分散させ、キサンタンガムを添加して
溶液が得られるまで攪拌し、次いで精油を均質化によっ
てこの水性混合物中に分散させることを含む。
第２の方法は好ましいと考えられ、 ・一方で、糖グリセリドを約２０〜６０℃の温度におい
て水中に分散させ、次いでこの中に精油を均質化によっ
て分散させ、 ・他方で、約２０〜６０℃の温度においてキサンタンガ
ムの水溶液を調製し、 ・得られたキサンタンガムの溶液を糖グリセリドと精油
との分散液中に導入し、 ・次いで均質化を実施する ことを含む。
精油の安定な水性エマルションは、食品フレーバー（非
アルコール飲料及び砂糖菓子若しくは貯蔵食料のフレー
バー）用の濃縮物又は化粧品用濃縮物の製造に用いるこ
とができる。
［実施例］ 以下の実施例は本発明を単に例示するためのものであ
り、その範囲及び技術思想を何ら限定するものではな
い。
第１の操作態様 ８００ｍｌビーカーを用いて、糖グリセリドを７００rp
m において攪拌しながら８０℃において水中に溶解させ
た。
次いでこの溶液中にキサンタンガムを散布することによ
って添加した。７００rpm において１５分間攪拌を続け
た。得られた溶液を周囲温度において少なくとも２時間
保存した。
得られた溶液にULTRA TURRAX T45N｛ラボーモデルネ（L
ABO-MODERNE）社より市販｝を用いて攪拌しながらオレ
ンジ精油を添加し、次いでこの全体を最大速度において
４０秒間均質化させた。
第２の操作態様 ８００ｍｌビーカーを用いて、糖グリセリドを７００rp
m において攪拌しながら８０℃において水中に溶解させ
た。さらに７００rpm において１５分間攪拌を続けた。
５００ｍｌビーカーを用いて、キサンタンガムを７００
rpm において攪拌しながら８０℃において水中に散布し
た。さらに７００rpm において１５分間攪拌を続けた。
得られた溶液を周囲温度において少なくとも２時間放置
した。
糖グリセリドの溶液にULTRA TURRAX T45Nを用いて攪拌
しながらオレンジ精油を添加した。
再均質化の後に、精油と糖グリセリドとの混合物中にキ
サンタンガムの溶液を導入し、次いでこの全体をULTRA
TURRAX T45Nを用いて最大速度において４０秒間均質化
させた。
安定性試験 調整したエマルションを目盛付１００ｍｌ試験管中に種
々の温度（周囲温度、４℃及び５０℃）において貯蔵し
た。
貯蔵１日後、６日後及び１４日後にそれらの外観を検査
した（Ｄ＋１；Ｄ＋６；Ｄ＋１４）。
下記の基準で評価した： １：安定なエマルション又は微量の脂肪小球の集合体に
よる僅かなクリーム状のリングを表面に有するエマルシ
ョン ２：エマルションの表面に数滴の油分があり、油状小球
が上昇して小球の合体が始まる ３：エマルションの表面に油分のリングがある ４：試験管の底に水相が存在する ５：エマルションの破壊が開始する ６：エマルションが破壊する エマルションは、１又は２の評価の時に安定であると見
なされる。
例１〜２０を実施するための用いた原料は下記の通りで
ある： オレンジ精油 キサンタンガム：ローヌプーラン（RHONE-POULENC）
社より市販の「RHODIGEL」 次の特製を有するパーム油の糖グリセリド： ・結合した糖＝１９±２％ ・遊離の糖≦１．５％ ・酸指数≦８ ・鹸化指数＝１５０±１０ ・比重＝０．９７／６６℃ ・融点範囲＝５０〜６０℃ 例１〜２０ 第１及び第２の操作態様を用いて、オレンジ精油のエマ
ルションを調製した。
各成分の使用量及び得られたエマルションの安定性を表
Ｉ及びIIにまとめる。
比較として、一方でアラビアガムを用いて、他方でキサ
ンタンガムのみを用いて調製したオレンジ精油の水性分
散液の安定性を表IIIに示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１１Ｂ 9/00 Ｚ 2115−4Ｈ (56)参考文献 特開 昭62−244370（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−215343（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−8503（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−31057（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−43972（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−210025（ＪＰ，Ａ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】次の成分： ・精油 ：１ 〜４５重量部 ・糖グリセリドから成る 非イオン系乳化剤 ：０．０１〜１重量部 ・キサンタンガム ：０．２〜 １．５重量部 ・水 ：全体を１００重量部にするの
    に充分な量 を含有することを特徴とする、精油の安定な水性エマル
    ション。
  2. 【請求項２】非イオン系乳化剤の量が０．０３〜０．３
    重量部の範囲であり且つキサンタンガムの量が０．３〜
    ０．５重量部であることを特徴とする特許請求の範囲第
    １項記載の精油の安定な水性エマルション。
  3. 【請求項３】糖グリセリドから成る非イオン系乳化剤の
    水性分散液中にキサンタンガムを溶解させること並びに
    キサンタンガムの溶解前又は後に媒体中に精油を分散さ
    せることによって精油の安定なエマルションを製造する
    方法であって、各成分の使用量が ・精油 ： １ 〜４５重量部 ・非イオン系乳化剤 ： ０．０１〜１重量部 ・キサンタンガム ： ０．２〜 １．５重量部 ・水 ： 全体を１００重量部にする
    のに充分な量 である前記製造方法。
  4. 【請求項４】非イオン系乳化剤の量が０．０３〜０．３
    重量部の範囲であり且つキサンタンガムの量が０．３〜
    ０．５重量部であることを特徴とする特許請求の範囲第
    ３項記載の方法。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第１又は２項記載の精油の
    安定な水性エマルションを含む、フレーバー用濃縮物。
JP1058054A 1988-03-14 1989-03-13 精油の安定な水性エマルション Expired - Fee Related JPH0661456B2 (ja)

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