JPH066057U - 自動車用変速装置の変速操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速操作を容易にし、非使用時に格納可能に
する。 【構成】 運転席に傾動自在なひじ掛けを設け、ひじ掛
けの先端に変速指示レバー、押しボタンを設ける。ま
た、ひじ掛けを伸縮自在な第１、第２の部分で構成し、
両部分間に係止手段を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リバース、中立、ホールド、アップ、ダウンの５つの変速位置によ って変速機に変速信号を出力する自動車用変速機の変速操作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかる装置に関し、本出願人は実開昭６２−１５３１２９号公報において、シ ートの隣りに支柱を立設し、その支柱の折曲自在な先端部にシフトレバーを設け て変速操作を容易にする技術を提案し、実開昭６２−１５３１５３号公報におい て、インストルメントパネルの中に収納自在な部材を設け、その部材にシフトレ バーを設けて変速操作を容易にする技術を提案し、また、実開平３−３２５２４ 号公報において、シートのアームレストを回動自在に構成し、そのアームレスト の先端にシフトレバーを設けて変速操作を容易にする技術を提案している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の変速操作装置は、構成する部品点数が多く、構造が複雑で高価である。 また、運転席から助手席に移動しにくい。また、バスの場合は、運転手の降車時 又は着座時に邪魔になるなどの不具合がある。

【０００４】 本考案は、変速操作がし易く、非使用時に格納できるシフトレバーを備えた自 動車用変速装置の変速操作装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、リバース、中立、ホールド、アップ、ダウンの５つの変速位 置によって変速機に変速信号を出力する自動車用変速機の変速操作装置において 、運転席に傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端に上方がアップ位置 、下方がダウン位置又は上方がダウン位置下方がアップ位置、中間がホールド位 置の変速指示レバーと、リバース位置および中立位置をそれぞれ指示する２つの 押ボタンとを設けている。

【０００６】 また、本考案によれば、リバース、中立、ホールド、アップ、ダウンの５つの 変速位置によって変速機に変速信号を出力する自動車用変速機の変速操作装置に おいて、運転席に傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端に上方がアッ プ位置、下方がダウン位置又は上方がダウン位置下方がアップ位置、中間がホー ルド位置の変速指示レバーを設け、かつ、その変速指示レバーにさらにリバース 位置と中立位置とを指示する指示ボタンを設けている。

【０００７】 また、本考案によれば、前記ひじ掛けを第１の部分と第２の部分とで構成し、 第２の部分を第１の部分に対して伸縮自在に構成し、第２の部分を第１の部分に 係止する係止手段を設けている。

【０００８】 また、本考案によれば、リバース、中立、ホールド、アップ、ダウンの５つの 変速位置によって変速機に変速信号を出力する自動車用変速機の変速操作装置に おいて、運転席に傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端にアップ位置 、ダウン位置のオートリターン式の指示スイッチおよび中立位置、リバース位置 のオートリターン式の指示スイッチを設けている。

【０００９】

【作用】

上記のように構成された自動車用変速装置の変速操作装置においては、ひじ掛 けにレバー類を設けたので、変速操作を片方の手の指で簡単に行うことができる 。

【００１０】 また、非使用時は、ひじ掛けを立てると邪魔にならない。

【００１１】 また、運転者の手の位置により、びし掛けの長さを調節できる。

【００１２】 したがって、従来のシフトレバーが不要になる。

【００１３】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【００１４】 図１において、ドライバーズシート１のシートバック２の一方の側面（図示の 例では左側面）には、ひじ掛け３が矢印方向に傾動自在に枢着されており、その ひじ掛け３の前端部には、変速指示レバー５が設けられている。

【００１５】 図２及び図３において、このレバー５は、ひじ掛け３の内部に形成されたボス 部４に枢着されている。そのレバー５には、図示のホールド位置Ｈと、上方に回 動した場合のアップ位置Ｕと、下方に回動した場合のダウン位置Ｄとが設けられ ている。或いは下方をアップ位置で上方をダウン位置としてもよい。、そして、 ひじ掛け３の内部の上下には、レバー５のアップ位置Ｕで閉じるアップ側スイッ チ６と、レバー５のダウン位置で閉じるダウン側スイッチ７とがそれぞれ設けら れている。

【００１６】 他方、ひじ掛け５の前端部の一側（図示の例では右側）には、押しボタン式で リバース位置Ｒを指示するリバース指示スイッチ８と、中立位置Ｎを指示する中 立指示スイッチ９とが設けられている。

【００１７】 したがって、運転者Ｍがシート１に着席して運転するに際し、右手でステアリ ングホイールＷを操作する一方、左手の４指で変速指示レバー５を操作してホー ルド位置Ｈ、アップ位置Ｕ及びダウン位置Ｄを指示し、親指により、指示スイッ チ８又は９を操作してリバース位置又は中立位置を指示することができる。

【００１８】 また、非使用時は、ひじ掛け３を矢印方向に回動してシートバック２と一体に できる。したがって、邪魔にならず、運転席から助手席に容易に移動することが できる。

【００１９】 図５ないし図７は本考案の別の実施例を示し、前記実施例と実質的に同じ変速 指示レバー５Ａの左右側に、それぞれリバース指示スイッチ８と中立指示スイッ チ９とを設けた例である。

【００２０】 図８は本考案の別の実施例を示し、ひじ掛け１０を、シートバック２（図１） に傾動軸１１により枢着された第１の部分１２と、その第１の部分１２にガイド ピン１３と、パイプ１４及びパイプ１４に係合するシャフト１６とにより伸縮自 在に支持された第２の部分１８とから構成し、両部分１２、１８の間に係止手段 であるパイプ１４に保持された公知のディテントボール１５及びシャフト１６に 刻設した複数の環状溝１７とを設け、第２の部分の端部に変速指示レバー５及び スイッチ８、９又は変速指示レバー５Ａを設けた例である。なお、符号１９は両 部分１２、１８の間を覆うブーツである。この実施例では、運転者の手の位置に より、ひじ掛け１０の長さを調節することができる。

【００２１】 図９は本考案の別の実施例を示し、係止手段及び長さ調節手段を第２の部分１ ８ａに設けたラックシャフト２０と、そのラックシャフト２０に噛み合う第１の 部分１２ａに設けたピニオン２１と、このピニオン２１を駆動するステッピング モータ２２とから構成し、そのモータ２２を図示しない調節スイッチに接続した 例である。この実施例では、ひじ掛け１０Ａの長さ調整を電動で行うことができ る。

【００２２】 図１０及び図１１は本考案の別の実施例を示し、ひじ掛け３Ａの前端部の左右 に、変速指示レバー５と実質的に同様な中立位置Ｎ及びリバース位置を指示する オートリターン式の指示スイッチ２３と、ダウン位置Ｄ、ホールド位置Ｈ及びア ップ位置Ｕを指示するオートリターン式の指示スイッチ２４を設けた例である。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、変速操作を容易にすると 共に、非使用時に格納して運転席から助手席への移動を容易にすることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図。

【図２】図１の要部を示す斜視図。

【図３】図２の側断面図。

【図４】効果を説明する側面図。

【図５】本考案の第２実施例を示す斜視図。

【図６】図５の要部を示す左斜視図。

【図７】図５の要部を示す右斜視図。

【図８】本考案の第３実施例を示す側断面図。

【図９】本考案の第４実施例を示す側断面図。

【図１０】本考案の第５実施例を示す斜視図。

【図１１】図１０の要部を示す正面図。

【符号の説明】

Ｄ・・・ダウン位置 Ｈ・・・ホールド位置 Ｎ・・・中立位置 Ｒ・・・リバース位置 Ｕ・・・アップ位置 １・・・ドライバーズシート ２・・・シートバック ３、３Ａ、１０、１０Ａ・・・ひじ掛け ４・・・ボス部 ５、５Ａ・・・変速指示レバー ６・・・アップ側スイッチ ７・・・ダウン側スイッチ ８・・・リバース指示スイッチ ９・・・中立指示スイッチ １１・・・傾動軸 １２、１２ａ・・・第１の部分 １３・・・ガイドピン １４・・・パイプ １５・・・デテントボール １６・・・シャフト １７・・・環状溝 １８、１８ａ・・・第２の部分 １９・・・ブーツ ２０・・・ラックシャフト ２１・・・ピニオン ２２・・・ステッピングモータ ２３、２４・・・指示スイッチ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リバース、中立、ホールド、アップ、ダ
   ウンの５つの変速位置によって変速機に変速信号を出力
   する自動車用変速機の変速操作装置において、運転席に
   傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端に上方
   がアップ位置、下方がダウン位置又は上方がダウン位置
   下方がアップ位置、中間がホールド位置の変速指示レバ
   ーと、リバース位置および中立位置をそれぞれ指示する
   ２つの押ボタンとを設けたことを特徴とする自動車用変
   速機の変速操作装置。
2. 【請求項２】 リバース、中立、ホールド、アップ、ダ
   ウンの５つの変速位置によって変速機に変速信号を出力
   する自動車用変速機の変速操作装置において、運転席に
   傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端に上方
   がアップ位置、下方がダウン位置又は上方がダウン位置
   下方がアップ位置、中間がホールド位置の変速指示レバ
   ーを設け、かつ、その変速指示レバーにさらにリバース
   位置と中立位置とを指示する指示ボタンを設けたことを
   特徴とする自動車用変速機の変速操作装置。
3. 【請求項３】 前記ひじ掛けを第１の部分と第２の部分
   とで構成し、第２の部分を第１の部分に対して伸縮自在
   に構成し、第２の部分を第１の部分に係止する係止手段
   を設けた請求項１又は２のいずれかに記載の自動車用変
   速機の変速操作装置。
4. 【請求項４】 リバース、中立、ホールド、アップ、ダ
   ウンの５つの変速位置によって変速機に変速信号を出力
   する自動車用変速機の変速操作装置において、運転席に
   傾動自在なひじ掛けを設け、そのひじ掛けの先端にアッ
   プ位置、ダウン位置のオートリターン式の指示スイッチ
   および中立位置、リバース位置のオートリターン式の指
   示スイッチを設けたことを特徴とする自動車用変速機の
   変速操作装置。