JPH0660269A

JPH0660269A - イメージ印字機能付き金銭登録機

Info

Publication number: JPH0660269A
Application number: JP19899892A
Authority: JP
Inventors: Yukio Kasashima; 幸雄笠島; Hidetoshi Sasaki; 秀敏佐々木
Original assignee: NCR International Inc
Current assignee: NCR International Inc
Priority date: 1992-07-03
Filing date: 1992-07-03
Publication date: 1994-03-04
Anticipated expiration: 2011-11-27
Also published as: JP2557166B2

Abstract

(57)【要約】【目的】領収書または伝票上に住所、氏名、署名、又
は印章を印字できる金銭登録機を提供する。【構成】印字するのに必要なデータの一部をイメージ
・スキャナ２によりイメージとして読み取り、キーボー
ド１４から入力されたデータをデータ変換部２０でイメ
ージ・データに変換し、記憶手段１６に予め記憶してい
る印章、署名等の特殊な証明記号と上記イメージ・スキ
ャナ２で読み取ったデータおよび入力後変換したイメー
ジ・データとを出力形態に応じて編集制御部で編集し
て、該編集したデータを領収書上にイメージとして出力
するようにした金銭登録機。【効果】領収書に支払い者、受取人、印章、署名等を
印刷可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、領収書その他の伝票上
に数値及び漢字、印章、サインその他の特殊な文字を印
刷することのできるＰＯＳターミナルまたは金銭登録機
に関する。

【０００２】

【従来技術】通常のＰＯＳターミナル又は金銭登録機で
は、レシート上に購入商品の品目、値段、日付、店の名
前等を印字することができる。これに対し、例えば、税
務署、ホテル等では領収書又は伝票上に、顧客の住所、
氏名、受領者の印等、数値以外の情報を印字する必要が
ある場合がある。このような場合、従来技術では以下の
方法がとられていた。顧客ごとに住所、氏名等のデータを記憶しておき、そ
れを呼び出して領収書上に印字する。キーボードによりオペレータが直接入力する。住所・氏名等の印字を希望するようなケースでは通
常、事前に顧客から住所、氏名等が記載されているメモ
その他の書類が存在する。これらの書類から必要な情報
をＯＣＲで読み取りそれを伝票上に出力する。オペレータが領収書または伝票上に手書きする。押印または署名の必要があるときは、その権限を有す
る担当者が行なう。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技
術には以下のような問題があった。顧客数が多いと予め入力しておく等の手続き及び管理
が煩雑である。キーボード入力は、処理スピード、操作性、正確性に
欠ける。ＯＣＲは導入コスト高いうえに、操作性、読み取れる
文字の種類及びり精度に問題がある。手書きは、転記ミスの可能性が大きい、処理スピード
遅い、字の上手下手の個人差が大きい。押印、サイン等の機械処理ができないため、これらの
処理に時間がかかる。

【０００４】

【目的】本発明は、領収書上に、支払い人の住所氏名、
受領者の印又はサイン等を印字する必要がある場合に、
これらの情報を領収書へ迅速、容易、かつ正確に印字す
ることのできるＰＯＳターミナルまたは金銭登録機を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を達成するための手段】本発明はＰＯＳターミナ
ル又は金銭登録機内に、イメージ・スキャナと、前記ス
キャナで読み取ったイメージ・データを記憶するメモリ
と、所定のコードで入力されたデータをイメージデータ
に変換するデータ変換処理部と、所定の印章又はサイン
（署名）を記憶している記憶部と、前記読み取ったイメ
ージ・データ、変換したイメージ・データ及び記憶して
いるイメージ・データとを出力形態に応じて編集する編
集制御部と、前記編集制御部で編集したイメージデータ
を所定の用紙に印字する印字部とからなるイメージ印字
処理手段を設けて、上記目的を達成する。

【０００６】

【実施例】図面を用いて、本発明の１実施例を説明す
る。本実施例では、税務署における税金の受領の際に領
収書を発行する場合について説明する。図１は本発明の
基本構成を示すブロック図である。図２は本発明に係る
金銭登録機の外観を示す斜視図である。図１中、２はイ
メージ・スキャナ、４はデータの入出力を制御するデー
タ入出力制御部、６はイメージ・データ記憶部（メモ
リ）である。データ入出力部４には、フロッピー・ディ
スク・ドライブ（以下ＦＤＤという）１０、磁気カード
リーダ１２、キーボード１４も接続される。ＦＤドライ
ブ１０には税務署の印鑑の印章及び受領権限者の印鑑の
印章又はサイン等がイメージデータとして記憶されてい
るイメージ・データＦＤ１６がセットされる。磁気カー
ドリーダ１２は税金受領権限者の所有する磁気カード１
８を読み取る。７は操作権限確認手段であり、ＦＤ１６
のセット、磁気カード及び暗証番号により操作権限の有
無をチェックする。操作権限確認手段７により、正しい
ＦＤ１６がセットされ、磁気カードが読み取られて正し
い暗証番号が入力されたことが確認されない限り、金銭
登録機を動作させることはできない。２４は、イメージ
データを印字用紙上に可視情報として印字できるプリン
タである。８は金銭登録機の主制御部で、データの入出
力の制御及び、上記各部の制御、及びその他のモジュー
ル（図示せず）の制御を行なう。

【０００７】本発明に係る金銭登録機の基本的な動作
は、以下の通りである。まず、イメージ・スキャナ２で
納税者情報が記載された税金納付書から納税者の住所・
氏名等のイメージ・データを読み取り、読み取ったデー
タをイメージ記憶部６に記憶する。次にキーボード１４
から入力されたデータをイメージ・データに変換し、編
集して記憶する。最後に、ＦＤ１６から税務署の印章等
の特殊なイメージ・データを読み出し、記憶したイメー
ジ・データとともに、領収書上に印字する。

【０００８】次に、図１の各部の動作を図３を用いて、
順次説明する。図３は税務署の納税処理を本件発明に係
る金銭登録機で処理した場合のフローチャートである。
電源が入ると金銭登録機は、ＦＤの確認モードにはい
る。ここで、正しいイメージ・データＦＤ１６がＦＤド
ライブ１０にセットされているかが確認される（Ｓ
１）。ＦＤ１６は、税務署の印鑑に相当するものとし
て、金庫などに厳重に保管されており、勝手に使用する
ことができないようになっている。ＦＤ１６がセットさ
れると、次に磁気カードの確認が行なわれる（Ｓ２）。
金銭登録機の操作権限者には予め磁気カード１８が配布
されており、操作者が磁気カードを読み取らせると、そ
の内容がＦＤ１８の記憶内容等と比較される。次に、操
作者に暗証番号の入力が要求され、操作者の最終確認が
行なわれる（Ｓ３）。このように、ＦＤ１６のセット、
磁気カードの読み取り及び暗証番号の確認という３つの
確認動作によって無権限者の不正使用を防止している。

【０００９】その後、納税者が住所、氏名等の記載され
た納税標と税金を税務署職員に渡すことにより本発明に
かかるＰＯＳターミナルを使った具体的な納税処理動作
が行なわれる。図４に税金の納付書３０の一部を示す。
税務署職員は、受領した納付書３０に記載されている納
税者の住所・氏名等を、図２のスキャナ２で読み取らせ
る。書類固定枠４２は、後方部分がヒンジ（図示せず）
で止められており、ヒンジを中心に回転可能である。ス
キャナ２も後方部分がヒンジ（図示せず）で止められて
いる。スキャナ２による読み取り手順を説明する。ま
ず、納付書３０を書類置き台４０上においた後書類固定
枠４２を下ろし、書類置き台４０と書類固定枠４２の間
に挟み込む。書類固定枠４２は開口部４４を有してお
り、該開口部４４から納付書３０の読み取りたい部分が
見えるように納付書３０を配置する。その後、スキャナ
２を下におろしてスキャナ２と書類固定枠４２とを密着
させ、納付書３０のデータをイメージとして読み取る
（Ｓ４）。スキャナ２としてはセイコーエプソン（株）
製のＧＴ−１０００を用いることができる。スキャナ２
で読み取られたイメージ・データは、データ入出力部４
を介してイメージ・データ記憶部６に記憶される（Ｓ
５）。

【００１０】納付書の読み取りが終わると、税務署職員
により納税金額、日時等所定の必要事項がキーボード１
４から入力される（Ｓ６）。入力されたデータは、キー
ボード１４から所定のコード、例えば、アスキー・コー
ドとしてデータ入出力部４に送られる。データ入出力部
４に送られたアスキー・コードのデータは、データ変換
部に送られて、そこでイメージ・データに変換される
（Ｓ７）。変換されたイメージ・データは出力形態に応
じて編集され（Ｓ８）、イメージ・データ記憶部６に記
憶される（Ｓ９）。

【００１１】キーボード１５からの入力が終了すると、
ＦＤＤ１０によりＦＤ１６に記録されている税務署の住
所、名称、印章、取扱者の氏名、署名等のイメージ・デ
ータが読み出される（Ｓ１０、１１）。読み出されたイ
メージ・データは、編集手段２２により、印字形態に応
じて編集されてイメージ・データ記憶部６に記憶される
（Ｓ１２、Ｓ１３）。

【００１２】印章などのイメージ・データのＦＤ１６か
ら読み出し及び編集・記憶が終了すると、プリンタ２４
により、全イメージ・データが領収書上に印字される。
（Ｓ１５、Ｓ１６）。図５に印字された領収書の例を示
す。図５中、３４は納付書３０から読み取ったイメージ
・データ、３６はキーボード１５から入力したイメージ
・データ、３８はＦＤ１６から読み出したイメージ・デ
ータである。

【００１３】図５では、ＦＤ１６から読み出したイメー
ジ・データ３８として税務署名及びその印章４７の他、
取扱い者の氏名、印章４８も印刷するようにしている
が、取扱い者氏名及び印章４８は省略可能である。ま
た、領収書の書式、形態、印字位置は、自由に変更可能
である。さらに、本実施例では税務署の住所、名称、印
章等を印字の際にＦＤ１６から読み出すような構成とし
ているが、電源投入時にＦＤ１６から読み出して装置内
部に記憶するよう構成してもよい。このような構成にす
ると、メモリーの容量を大きくする必要があるが、読み
出し速度が速くなるという利点を有する。

【００１４】また、本実施例では暗証番号入力により、
本件装置の使用権限を厳重に確認するようにした。しか
し、不正使用のおそれが無ければ必ずしも暗証番号によ
る確認をする必要はない。また、磁気カード１８と、コ
ントロール・キー４６を組み合わせることにより、使用
権限に応じた使用を許可するように管理することもでき
る。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明の
装置は、顧客の住所、氏名またはサイン等をイメージ情
報として読み取りそのまま印字できるので、支払い者、
受取人の名称等を領収書等の伝票上に迅速かつ正確に出
力することができるようになった。また、印章、サイン
等のデータもスキャナ２で読み取りイメージデータとし
て印字できるので、領収書上に印章又は署名を印刷する
事もできるようになった。

【００１６】さらに、キーボード１４からデジタル・コ
ードで入力されるデータをイメージ・データに変換して
記憶されるので、印字の際にイメージ・データに変換し
て印字する場合や、デジタル・データとイメージデータ
とを別々に印字するのに比べて、印字速度が速くなる。
また、キーボード１４からの入力データ及び、ＦＤ１６
からのイメージ・データを入力時に編集し、そのまま出
力できる形態で記憶しているので、印字時の編集が不要
となり印字スピードが速い。加えて、印章、サインなど
の特殊な証明用記号・符号を記憶しているＦＤ１６は、
取り外し可能であるので、終業時には金庫に保管する等
従来の印鑑の管理と同様の取扱ができ、不正使用を防止
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の金銭登録機の外観を示す斜視図であ
る。

【図３】本発明の１実施例による税金受領の際の領収書
発行の処理手順を示す流れ図である。

【図４】納付書の一部を示す図である。

【図５】領収書の印字状態を示す図である。

【符号の説明】

１６フロッピー・ディスク１８磁気カード３０税金の納付書３４納付書３０から読み取ったイメージ・データ３６キーボード１５から入力したイメージ・データ３８ＦＤ１６から読み出したイメージ・データ４０伝票置き台４２書類固定枠４４開口部４６コントロール・キー４７税務署の印章４８担当者の印章または署名

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】イメージ・スキャナと、前記スキャナで
読み取ったイメージ・データを記憶する第１の記憶手段
と、キーボードから入力されたデータをイメージ・デー
タに変換するデータ変換処理部と、所定の印章又は署名
を予め記憶している第２の記憶手段と、前記読み取った
イメージ・データ、変換したイメージ・データ及び予め
記憶しているイメージ・データとを出力形態に応じて編
集する編集制御部と、前記編集制御部で編集したイメー
ジ・データを所定の用紙に印字する印字部とからなるイ
メージ印字機能付き金銭登録機。