JPH065911U - 押出成形用金型 - Google Patents

押出成形用金型

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JPH065911U
JPH065911U JP4491692U JP4491692U JPH065911U JP H065911 U JPH065911 U JP H065911U JP 4491692 U JP4491692 U JP 4491692U JP 4491692 U JP4491692 U JP 4491692U JP H065911 U JPH065911 U JP H065911U
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JP
Japan
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reinforcing material
land
inorganic
reinforcing
molded body
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JP4491692U
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隆志 二宮
博美 迫田
政一郎 仲本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】補強材の材質や性状の如何にかかわらず形崩れ
させることなく、補強材を水硬性無機質材料中の所定の
位置に挿入して、形崩れのない補強材入り無機質成形体
を押出成形することができる押出成形用金型を提供す
る。 【構成】吐出口121に連通するランド13に対して略
水平且つ横方向から水硬性無機質材料17をランド13
に供給する導入部を設ける。補強材ガイド14をランド
13内に挿入する。補強材ガイド14内に設けた補強材
供給路142が連通する補強材供給口141がランド1
3内に開口する。補強材供給路142に補強材16を補
強材供給口部141からランド13に供給する補強材供
給装置15を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、補強材入り無機質成形体を製造するのに用いられる押出成形用金型 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、セメント系材料、粘土材料、その他の無機質混練材料を用い、押出成形 装置により建築材料等を成形することが行われている。 この際、使用する建築材料の用途によって、不足する曲げ強度特性あるいは衝 撃強度特性を改善・向上させることが一般に行われている。
【0003】 水硬性無機材料からなる押出成形体に補強材を連続的に供給・挿入し、補強材 入り無機質成形体を成形する金型としては、例えば、特開昭57─201611 号公報に記載の如く、押出成形金型の上壁適所の全幅にわたり内部に開口する補 強金型導入用の湾曲傾斜溝を設け、その溝より補強金網を口金内に導入するよう にされた金型が提案されている。
【0004】 又、特開昭61─92808号公報に記載の如く、セメント組成物押出原料を 別々の2方向からと同時に流動させ、Y形なる合流部において、合流部後方より 補強材を挿入し、よって合流部前方より所望の補強材入り押出成形部材を成形す る金型が提案されている。
【0005】 又、特開昭59─159306号公報や、実開昭51─97557号公報に記 載の如く、補強材を供給して補強材入り成形体を得る流動方向と水平かつ横異方 向より原料を供給し、原料及び補強材の供給口がV型を形成する補強材入り成形 体成形用金型が提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、特開昭57─201611号に記載の金型を用いた場合には、 補強材の仕様により制限を受ける。即ち、可撓性のない剛直な補強材であれば、 金型の湾曲傾斜溝に補強材そのものを挿入することが困難であり、可撓性のある 柔軟な補強材であれば、湾曲傾斜溝より補強材を挿入する際、補強材が湾曲溝に 形状履歴を受け、原料内の所定の挿入深さに安定して正しく配設することができ ず、補強材あるいは成形体に形崩れが生じる。結局、補強材の挿入位置(精度) の管理が困難であり、補強材が設計位置より深く埋設されたり、成形体表面に浮 出するという問題点がある。
【0007】 特開昭61─92808号公報に記載の金型を用いた場合には、2方向から同 時に供給される原料の流速度を同一にすることが困難であり、補強材が均一に挟 設されず、成形の断面を所望の形状に整えることが困難である。又、2台の原料 供給装置を用いれば、装置設備費がかさみ、分解・清掃に係る労務も増大し、装 置設置場所も大きく占有することになる。 又、予め異方向より供給される原料が合流・合致された成形体においては、界 面での密着性が悪く、成形体の界面での剥離、強度低下が生じるという問題点が ある。
【0008】 特開59─159306号公報、又は実開昭51─97557号公報に記載金 型を用いた場合には、補強材の供給方法及び補強材入り成形体の成形方向と水平 且つ横方向より曲がった流路を経て原料を供給するため、原料供給のスタート・ ストップ時に成形体の幅方向にわたって原料の流速分布が不均一となり、挿入す べきメッシュ状補強材が曲がった流路の外周りの流速の遅い部位に比べて内周り の速い部位により引っ張られ、メッシュ原形状を保持しなくなる。これにより、 正しくメッシュ状補強材を挿入することができない。
【0009】 又、格子目付け強度の弱い補強材であれば、引っ張られた部位の格子が破損し 、メッシュ原形状を保持しなくなる。 又、原料供給のスタート時に、流量バランスを調整した後、補強材を供給する 場合においても、流動中の原料内部に補強材の先端を捕縛させることが困難であ った。 更に、金型の外側より補強材を強制供給させても、補強材が座屈破壊するとい う問題点があった。
【0010】 本考案は、上記の如き従来の問題点を解消し、補強材の材質や性状の如何にか かわらず形崩れさせることなく、補強材を水硬性無機質材料中の所定の位置に挿 入して、形崩れのない補強材入り無機質成形体を押出成形することができる、押 出成形用金型を提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、水硬性無機質材料及び補強材を連続的に押し出して補強材入り無機 質成形体を製造する押出成形用金型であって、吐出口に連通するランドに対して 略水平且つ横方向から水硬性無機質材料をランドに供給する導入部が設けられ、 ランド内に補強材ガイドが挿通され、補強材ガイドの先端部に設けられた補強材 供給口がランド内に開口され、補強材ガイド内に補強材供給口に連通する補強材 供給路が形成され、補強材供給路に補強材を補強材供給口からランドに供給する 補強材供給装置が設けられている押出成形用金型である。
【0012】 本考案においては、吐出口に連通するランドに対して略水平且つ横方向から水 硬性無機質材料をランドに供給する導入部が設けられている。導入部内には流路 が形成され、その流路は押出機の先端部とランドに連通され、押出機より供給さ れる水硬性無機質材料をランドに供給することができるようにされている。
【0013】 ランドに対して水平且つ横方向から設けられる導入部の導入角度θは、15〜 90°が好適であり、30〜60°がより好適である。角度が15°未満の場合 には、金型が大きくなり、その設置面積を広く占有し、それにつれて水硬性無機 質材料の流路も長くなるので、水硬性無機質材料の圧力損失により成形性が低下 する傾向があり、逆に、90°を超える場合には、水硬性無機質材料の偏流が増 大し成形性に劣る傾向がある。
【0014】 本考案においては、ランド内に補強材ガイドが挿通されている。補強材ガイド には先端部に補強材供給口が設けられ、補強材供給口がランド内に開口されてい る。補強材ガイド内には補強材供給口に連通する補強材供給路が形成されている 。
【0015】 ランド内に補強材ガイドが挿入されることにより、ランドは補強材ガイドによ り一旦分流されて、補強材ガイドの補強材供給口付近にて合流した後吐出口に至 る構造となされる。
【0016】 補強材ガイドの補強材供給口は、ランド内のできる限り吐出口に近い、圧縮部 の完了点付近に開口されているのが好ましい。これにより、ランド内を流動して きて合流する水硬性無機質成形体中の所定位置に、補強材を形崩れさせることな く挿入して、形崩れのない補強材入り無機質成形体を成形することができる。
【0017】 補強材ガイドは、補強材を支障なく供給でき、強度、摩耗性に支障なきもので あれば、材質、形状は特に限定されるものではない。 補強材ガイドの材質は、SS41又はSS34等の一般構造用圧延鋼材が、機 械的強度や加工性に優れているので好適に使用される。
【0018】 補強材ガイドの形状は、金型内のランドを広く確保し、その中を流れる水硬性 無機質材料の流動性を阻害させないために、その縦断面が最低必要な強度を有し 、できるだけ小さくするのが望ましい。
【0019】 そのため、補強材ガイドの縦断面形状は、例えば、補強材が棒状のものである 場合には中空円筒状(ノズル状)、補強材がメッシュ状のものである場合にはス リット状の補強材供給路を有する長方形状、補強材が筒状のものである場合には 補強材の幅方向断面形状に応じて補強材供給路は適宜形状とされる。
【0020】 補強材供給路の寸法は、補強材の径、肉厚より0.2〜10mmの余裕を見込 むことが望ましい。余裕寸法が0.2mm未満の場合には、補強材を供給すると きに補強材供給路内に引っかかり易く、補強材をスムースに供給すること難しく なる傾向があり、逆に、10mmを超える場合には、補強材供給路と補強材との 間に水硬性無機質材料が逆流し、補強材供給路内に材料が詰まって補強材の供給 の妨げとなり、適宜詰まった材料の除去や掃除を行う必要性が生ずる傾向がある 。
【0021】 補強材供給路には、補強材を形崩れさせることなく補強材供給口からランドに 連続的に供給する補強材供給装置が設けられている。 補強材供給装置の機構は特に限定されるものではないが、例えば、ローラー、 ベルト等が挙げられる。 ローラーの場合には、表面に緩衝材を貼着しておくことが望ましい。緩衝材と しては、例えば、ポリエチレン製スポンジ、軟質塩化ビニル、発泡スチロール、 発泡ウレタン、木材等が好適に使用される。
【0022】 本考案において使用される水硬性無機質材料としては、水硬性無機物質、水、 及び必要に応じて水溶性高分子、繊維材料、無機充填材等からなる。
【0023】 水硬性無機物質は、水を添加して練った状態にて硬化性を示す無機物質であれ ば特に限定されることなく使用でき、例えば、普通ポルトランドセメント、特殊 ・ポルトランドセメント、アルミナセメント等の単味セメント、耐酸セメント、 耐火セメント、水ガラスセメント等の特殊セメント等のセメント系材料、陶石、 長石、カオリナイト、ハロサイト、メタハロサイト、木節粘土、蛙目粘土、信楽 粘土等の粘土材料、石膏、石灰等が挙げられるが、特に強度、耐水性の点で普通 ポルトランドセメントが好適に使用される。
【0024】 水溶性高分子は、水に溶解して粘性を示し、混合物の流動性を高めて賦形性を 良好なものとするならば特に限定されず、例えば、メチルセルロース、ヒドロキ シメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル セルロース等のセルロースエーテル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸等 が挙げられる。
【0025】 水溶性高分子は、水硬性無機物質100重量部に対して、10重量部以下を含 有することが望ましい。含有量が10重量部を超える場合には、粘度が高いため 、押出成形性に劣る傾向がある。
【0026】 繊維材料は、無機質押出成形体の曲げ強度や耐衝撃強度を向上させるのに用い られ、例えば、有機繊維、パルプ、金属繊維等が使用される。有機繊維としては 、例えば、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、カーボン、アラミド等の 耐アルカリ性の素材が使用される。パルプの種類は特に限定されないが、水硬性 無機成形体の硬化に悪影響を与えない古紙パルプが好適に使用される。 補強繊維の含有量は、水硬性無機質物質100重量部に対して、10重量部以 下を含有することが望ましい。含有量が10重量部を超える場合には、成形体中 の補強繊維の分散性が悪くなり、無機質硬化体の強度が低下する傾向がある。
【0027】 無機充填材は、例えば、フライシッシュ、マイクロシリカ、シリカヒューム、 球形ケイ酸カルシウムが好適に使用される。 無機充填材の含有量は、水硬性無機物質100重量部に対して、10〜100 重量部が好ましい。含有量が10重量部未満の場合には、成形性に劣る傾向があ り、100重量部を超える場合には、成形体の強度が低下する。
【0028】 本考案において使用される補強材しとては、連続的に供給される水硬性無機質 材料に連続的に供給される長尺状のものであり、その材質及び性状については特 に限定されるものではない。
【0029】 補強材の材質としては、ピアノ線(JIS G3522)、硬鋼線(JIS G3521)、鉄筋コンクリート用棒鋼(JIS G3112)等の金属材料、 アラミド繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維、ガラス繊維、ビニロン繊 維等の有機繊維等が挙げられる。
【0030】 有機繊維の場合、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の様々な熱硬化性或い は熱可塑性の有機系樹脂或いは無機系材料をバインダーとして複合材料とし、補 強材としての力学的強度を増大させることが好適に行われる。
【0031】 更に、有機繊維の場合、バインダー等により付着突起を形成するか或いは異形 断面形状とする他、組紐状、綾巻き状ストランド状、より線状、螺旋糸状等の各 種繊維の束ね方によって原料との付着特性を向上させてもよい。
【0032】 以下、本考案を図面を参照して説明する。 図1は本考案の一例を示す横断面図、図2はその縦断面図である。 1は押出成形用金型であって、バレル11の先端にダイス12が設けられてい る。ダイス12には吐出口121が設けられている。吐出口121は所望の成形 品の最終断面形状に成形・保形する形状とされる。 バレル11にはランド13が形成され、ランド13は吐出口121に連通され ている。
【0033】 バレル11には、水硬性無機質材料を供給する導入部111が水平且つ横方向 から一定の導入角度θをなして入るように設けられている。 導入部111には流路111aが形成されている。導入部111は押出機20 の先端部に連結され、押出機20のシリンダー201とスクリュー202との間 で混練された水硬性無機質材料17を流路111aを通してランド13内に供給 できるようにされている。
【0034】 ランド13内の吐出口121よりやや内方に圧縮部131が設けられている。 ランド13にはバレル11を貫通して一対の流量調節器19が設けられており、 ランド内を流動する水硬性無機質材料の流速を調節することができるようにされ ている。
【0035】 ランド13中にほぼ全幅にわたって補強材ガイド14が設けられている。補強 材ガイド14は、ランド13内の圧縮部131の完了点131aに先端部に設け られた補強材供給口141が配置するように挿通されている。 これにより、ランド13には、導入部111の流路111aから供給される水 硬性無機質材料が、補強材ガイドにより一旦分流され、補強材ガイドの補強材供 給口付近で合流し、吐出口に至る流路が形成される。 尚、上例に限定されず、必ずしも補強材ガイドがほぼ全幅にわたって設けられ たものでなくてもよく、一部のみ設けられているものであってもよい。
【0036】 補強材ガイド14中には、補強材供給口141に連通する補強材供給路142 が形成されている。 補強材供給路142を形成する内壁には、複数対のローラー151からなる補 強材供給装置15が設けられ、そのローラー151間で補強材16を挟持して前 進させ、補強材供給口141から、ランド13内に供給されてくる水硬性無機質 材料17内に補強材16を連続的に供給する。
【0037】 ローラー151の外表面には、緩衝材層151aが設けられている。緩衝材層 151aは、例えば、厚さ2mmのウレタンスポンジからなる。 複数対のローラー151間には間隙が設けられており、その間隙は供給する補 強材16の厚さと同等乃至やや小さめとされており、補強材16を挟持しその横 幅を規制して補強材供給口141に向けて進行させることができるようにされて いる。
【0038】 そして、補強材16を補強材供給口141に向けて進行させるには、複数対の ローラーの少なくとも1個のローラーを押出し速度に同調させるように駆動させ るような機構とすれば充分である。 この場合、駆動ロールは補強材供給路の補強材供給口141になるべく近い位 置に設けたものとするのが好適である。
【0039】 尚、補強材供給装置として、上例では複数対のローラーからなるものについて 説明したが、特に図示しないが、一対のローラーからなるものであってもよい。 この場合には、一対のローラーは補強材供給路の補強材供給口141になるべく 近い位置に設けると、水硬性無機質材料層中に供給する補強材が乱れることない ので好適である。
【0040】 ローラーは、図3に示す如く、外周面が平坦な円周面211を有するローラー 21であってもよいし、又、メッシュ状の空隙を有する補強材を用いる場合には 、図4に示す如く、外周面に多数の凸部221が設けられ、その凸部221が補 強材23の空隙231に入り込むようにしたローラー22であってもよい。
【0041】 又、補強材供給装置として、図5に示す如く、複数対のローラー241間に一 対の無端ベルト24が設けられ、その無端ベルト24で補強材131を連続的に 供給するものであってもよい。 尚、その他の構成については図1及び図2で説明したものと同じであるので、 同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0042】 以下、上記に説明した図1及び図2に示した押出成形用金型1を用いて、補強 材入り無機質成形体を製造する例について説明する。 図1及び図2に示す如く、水硬性無機質材料17を押出機20にて連続的に押 し出して、金型1の導入部111からランド13に供給する。
【0043】 一方補強材16を補強材ガイド14の補強材供給路142を通して補強材供給 装置15により引き出し、補強材供給口141よりランド13内の水硬性無機質 材料17中に挿入する。
【0044】 吐出口121より、中央部に長手方向に沿って補強材16が挿入された補強材 入り無機質成形体を押し出す。これを図示しない受け板に受けて、適当な長さで 切断し、養生炉内で養生させることにより、補強材入り無機質硬化物を得る。
【0045】 この押出成形用金型1を用いて製造した補強材入り無機質成形体としては、例 えば、図6〜図10に示す如きものが挙げられる。 即ち、図6に示す例では、縦断面略長方形の成形体25のほぼ中央に長手方向 に沿って補強材251が挿入されている。図7に示す例では、板状の成形体26 の下方に補強材261が挿入されている。図8に示す例では、中空部271が設 けられた成形体27の下方に補強材271が挿入されている。
【0046】 図9に示す例では、異種材料を積層・塗着した嵌合部を有する成形体28の下 方に補強材281が挿入されている。図10に示す例では、縦断面がL字状に成 形体29の内側部分に補強材291が長手方向に沿って挿入されている。
【0047】
【作用】
本考案は、水硬性無機質材料及び補強材を連続的に押し出して補強材入り無機 質成形体を製造する押出成形用金型であって、吐出口に連通するランドに対して 略水平且つ横方向から水硬性無機質材料をランドに供給する導入部が設けられ、 ランド内に補強材ガイドが挿通され、補強材ガイドの先端部に設けられた補強材 供給口がランド内に開口され、補強材ガイド内に補強材供給口に連通する補強材 供給路が形成され、補強材供給路に補強材を補強材供給口からランドに供給する 補強材供給装置が設けられていることにより、補強材供給装置により補強材をそ の材質や性状の如何にかかわらず形崩れさせることなく保持して補強材供給口ま で運び、補強材供給口よりランド内を流動してくる水硬性無機質材料中の所定の 位置に形崩れさせることなく挿入して、形崩れのない補強材入り無機質成形体を 成形することができる。
【0048】
【実施例】 実施例1 図1及び図2を参照して説明した金型を用いて、図6に示す如き補強材入り無 機質成形体の製造を行った。 導入部の導入角度θ=45℃のものを用いた。 水硬性無機質成形体用の原料として、普通ポルトランドセメント100重量部 、フライアッシュ(プレーン値:3,000)50重量部、ワラストナイト(粒 径250μm以下、アスペクト比35)、ポリプロピレン繊維(直径12μm、 長さ10mm)6重量部、パルプ〔粒度%(25メッシュ残留:5以上、150 メッシュ通過:10以下)〕2重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース( 粘度:33,000CPS、メトキシ基:20%、ヒドロキシプロポキシル基: 8%)、水45重量部からなるものを用いた。
【0049】 補強材として、3軸ビニロン織物(クラレ社製、使用原糸:ビニロン1,80 0デニール/1,000フィラメント、構成:正三角形織り、一辺30mm)を 用いた。
【0050】 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。尚、成形体の形崩れは若干認められたが品質上問題がないも のであった。
【0051】 実施例2 補強材として、ビニロンネット(クラレ社製、使用原糸:ビニロン 縦横とも 1,800デニール/1,000フィラメント、構成:格子メッシュ状、一辺7 .5mm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図6に示す如き補強材入 り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。尚、成形体の形崩れは若干認められたが品質上問題がないも のであった。
【0052】 実施例3 補強材として、樹脂含浸ビニロンネット(クラレ社製:商品名「クラグリッド 」、使用原糸:高強力ビニロン糸、目合:縦横とも20mm、樹脂:ビニルエス テル樹脂)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図6に示す如き補強材入 り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。又、成形体の形崩れが認められず、成形性に良好であった。
【0053】 実施例4 補強材として、金網(目合:縦横とも20mm、素線径:約1mm)を用いた こと以外は実施例1と同様にして、図6に示す如き補強材入り無機質成形体の製 造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。又、成形体の形崩れが認められず、成形性に良好であった。
【0054】 実施例5 図4に示す金型を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図6に示す如き補 強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。尚、成形体の形崩れは若干認められたが品質上問題がないも のであった。
【0055】 実施例6 図4に示す金型を用いたこと以外は実施例2と同様にして、図6に示す如き補 強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。尚、成形体の形崩れは若干認められたが品質上問題がないも のであった。
【0056】 実施例7 図4に示す金型を用いたこと以外は実施例3と同様にして、図6に示す如き補 強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。又、成形体の形崩れが認められず、成形性に良好であった。
【0057】 実施例8 図4に示す金型を用いたこと以外は実施例4と同様にして、図6に示す如き補 強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。又、成形体の形崩れが認められず、成形性に良好であった。
【0058】 比較例1 補強材供給装置を使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして、図6に示 す如き補強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、ランド内を流動する水硬性無機質材料の流速の速い部位の補強材に 形崩れが生じ、所定位置に補強材を正しく挿入した成形体を得ることができなっ かった。
【0059】 比較例2 補強材供給装置を使用しなかったこと以外は実施例2と同様にして、図6に示 す如き補強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、ランド内を流動する水硬性無機質材料の流速の速い部位の補強材に 形崩れが生じ、所定位置に補強材を正しく挿入した成形体を得ることができなっ かった。
【0060】 比較例3 補強材供給装置を使用しなかったこと以外は実施例3と同様にして、図6に示 す如き補強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、ランド内を流動する水硬性無機質材料の流速の速い部位の補強材に 形崩れが生じ、所定位置に補強材を正しく挿入した成形体を得ることができなっ かった。
【0061】 比較例4 補強材供給装置を使用しなかったこと以外は実施例4と同様にして、図6に示 す如き補強材入り無機質成形体の製造を行った。 その結果、補強材を形崩れすることがなく挿入した補強材入り無機質成形体を 得ることができた。又、成形体の形崩れも認められ、品質上容認できないもので あった。
【考案の効果】
本考案は、上記の如き構成とされているので、補強材をその材質や性状の如何 にかかわらず形崩れさせることなく水硬性無機質材料中の所定の位置に挿入して 、成形性よく形崩れのない補強材入り無機質成形体を成形することができる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を使用態様とともに示す横断面図
である。
【図2】図1に示すものの縦断面図である。
【図3】本考案に用いる補強材供給装置のローラーの一
例を示す正面図である。
【図4】本考案に用いる補強材供給装置のローラーの別
の例を示す正面図である。
【図5】本考案の別の例を使用態様とともに示す横断面
図である。
【図6】本考案の押出成形用金型を用いて製造した補強
材入り無機質成形体の一例を示す縦断面図である。
【図7】本考案の押出成形用金型を用いて製造した補強
材入り無機質成形体の別の例を示す縦断面図である。
【図8】本考案の押出成形用金型を用いて製造した補強
材入り無機質成形体の別の例を示す縦断面図である。
【図9】本考案の押出成形用金型を用いて製造した補強
材入り無機質成形体の別の例を示す縦断面図である。
【図10】本考案の押出成形用金型を用いて製造した補
強材入り無機質成形体の別の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 金型 11 バレル 12 ダイス 13 ランド 14 補強材ガイド 15 補強材供給装置 16 補強材 17 水硬性無機質成形体 19 ベルト 20 押出機 111 導入部 121 吐出口 141 開口部 142 補強材供給路 151 ローラー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性無機質材料及び補強材を連続的に
    押し出して補強材入り無機質成形体を製造する押出成形
    用金型であって、吐出口に連通するランドに対して略水
    平且つ横方向から水硬性無機質材料をランドに供給する
    導入部が設けられ、ランド内に補強材ガイドが挿通さ
    れ、補強材ガイドの先端部に設けられた補強材供給口が
    ランド内に開口され、補強材ガイド内に補強材供給口に
    連通する補強材供給路が形成され、補強材供給路に補強
    材を補強材供給口からランドに供給する補強材供給装置
    が設けられていることを特徴とする押出成形用金型。
JP4491692U 1992-06-29 1992-06-29 押出成形用金型 Pending JPH065911U (ja)

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