JPH0657073A - ビニルフェノール含有ポリマーとポリアミドの混和性ブレンド - Google Patents

ビニルフェノール含有ポリマーとポリアミドの混和性ブレンド

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JPH0657073A
JPH0657073A JP5105227A JP10522793A JPH0657073A JP H0657073 A JPH0657073 A JP H0657073A JP 5105227 A JP5105227 A JP 5105227A JP 10522793 A JP10522793 A JP 10522793A JP H0657073 A JPH0657073 A JP H0657073A
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polyamide
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vinylphenol
polymer
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JP5105227A
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David M Teegarden
モリソン ティーガーデン デビッド
Christine J T Landry
ジョアンヌ テレサ ランドリー クリスティーン
Michael R Landry
レイモンド ランドリー マイケル
Timothy Edward Long
エドワード ロング ティモシー
Dennis Jon Massa
ジョン マッサ デニス
Ralph H Colby
ヘイズ コルビー ラルフ
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Eastman Kodak Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/18Homopolymers or copolymers of aromatic monomers containing elements other than carbon and hydrogen

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形及びフィルム用途に有効なポリマーの混
和性ブレンドを提供する。 【構成】 (a) 約 175℃より高い融点を有し、非晶質で
あるポリアミド及び(b)ビニルフェノール含有ポリマー
を含む混和性ブレンド。このブレンドは、その耐薬品性
及び透明度のため包装用途に特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマーの混和性ブレ
ンドに関する。この混和性ブレンドは一つのガラス転移
温度を示し、成形及びフィルム用途に有効である。
【0002】
【従来の技術】通常ナイロンと呼ばれるポリアミドは、
ポリマー主鎖内にアミド基を有する公知のポリマーであ
る。ポリアミドは合成繊維及びエンジニアリング樹脂と
して、及びそれほど結晶質でない場合、プラスチックと
して大きな成功を達成した。ポリアミドは多くの望まし
い特性を有するが、ポリマーの特性の改良が有効であ
る。
【0003】ポリアミドを他の種類のポリマーと混合す
ることが共重合の方法であるが、ブレンドが混和性であ
るか又は不混和性であるかを予想することはできない。
2種のポリマーを混合する際に遭遇する主要な特徴は、
組成物の大部分においてブレンドが不混和性であり、成
分が相分離を起こし、不均質な混合物を形成する傾向が
あることである。不混和性ブレンドは、相境界を越えた
物理的引力が低く、相境界において離相を起こすため望
ましくない。その結果、不混和性ブレンドは純粋な成分
と比較して特性が劣り、従ってその有効性が限定され
る。一方、混和性であるポリマーブレンドは、相分離を
起こさないため望ましい。混和性ブレンドは、加工の間
もしくは後のポリマー成分の層化が避けられる一相組成
物であり、従って多くの用途に対しブレンド組成物を有
効にする。例えば、光学透明度(結晶が存在せず)、1
つのガラス転移温度(Tg)、核磁気共鳴、透過電子顕
微鏡、及びエキシマー蛍光のような多くの方法が、ポリ
マーブレンドの混和性を決定するために用いられる。こ
こで、混和性ブレンドとは、2種以上のポリマーのブレ
ンドが、1つのTgを示す1つの均一な材料のように挙
動することを意味する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリアミドの融通性を
高める方法を発見することが要求されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、(a) ナイ
ロン4、ナイロン4,6、ナイロン6、ナイロン6,
6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,1
2、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン3Me6T 、又はナ
イロンMXD-6 より選ばれるポリアミド及び(b) 下式
【化2】 (上式中、Rは水素又はメチルであり、nは1〜5の整
数であり、R1 は同一でも相異なっていてもよく、-OH
、-OSi(R2)3 、-OR2、-OCOR2、-OM、又はt-ブチルオキ
シカルボニルオキシを表し、R2 は直鎖もしくは分枝鎖
1 〜C5 アルキル基、C6 〜C18アルキル基、又は2
〜5個の炭素原子を有するアルキルエーテル基を表し、
Mは金属カチオンを表す)で表される繰り返し単位より
得られるビニルフェノール含有ポリマーを含む、新規混
和性ブレンド組成物が提供される。
【0006】上記ブレンドが混和性であり、大きな相分
離を示さないことが本発明の有利な特徴である。この新
規ブレンドの混和性は、各ポリマー成分のTg値ではな
く1つの組成物のTgの存在により示される。
【0007】当業者に公知のように、同じポリマーにつ
いて報告されたTgの値は異なる。ガラス転移は1つの
明確に規定された温度ではなく広い温度範囲で起こるた
め、同じポリマーについてのTgは時には大きく異な
り、従って観察されたTgは、時には用いた測定方法及
びサンプルの熱履歴によって異なる。混和性ブレンドは
1つのTg値を示し、一方不混和性ブレンドは示さない
(換言すれば、不混和性ブレンドは2つのTg値を示
す)。
【0008】新規混和性ブレンドに用いられる好適なポ
リアミドは、非晶質(及び融点を有しない)であるか又
は結晶質であり、約 175℃より高い融点を示す。約 175
℃より高い融点(Tm)を有するポリアミドは、低い融
点を有するポリアミドと比較して、良好な加熱撓み温度
並びにより高い使用温度における良好な寸法安定性を示
す。上記ポリアミドの規定内のポリアミドの混合物も本
発明において用いてよく、ポリアミド混合物中の所望の
比のポリアミドを用いてよい。
【0009】本発明の範囲外のポリアミドは、すべての
芳香族ポリアミド及び約 175℃未満の融点を有するポリ
アミドを含む。すべての芳香族ポリアミドポリマーは40
0 ℃以下で溶融せず、従って混合工程がとても困難であ
るため含まれない。175 ℃未満の融点を有するポリアミ
ドは、高温によって容易に変形し、従って本発明のブレ
ンドの目的とする用途の1つであるエンジニアリング用
途において有効でないため含まれない。
【0010】上記のように、本発明に有効なポリアミド
は公知であり、縮重合又は付加重合により形成される。
【0011】
【表1】
【0012】より好ましくは、用いられるポリアミド
は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロ
ン3Me6T 、ナイロンMXD-6 である。2つの特に好ましい
混合物は、ナイロン11とナイロンMXD-6 の混合物及びナ
イロン6とナイロンMXD-6 の混合物である。
【0013】本発明に適したビニルフェノール含有ポリ
マーは、下式(I) により表されるビニルフェノールもし
くはビニルフェノールの誘導体より得られる繰り返し単
位を有すると規定される。
【0014】
【化3】 (上式中、Rは水素又はメチルであり、nは1〜5の整
数であり、R1 は同一でも相異なっていてもよく、-OH
、-OSi(R2)3 、-OR2、-OCOR2、-OM、又はt-ブチルオキ
シカルボニルオキシを表し、R2 は直鎖もしくは分枝鎖
1 〜C5 アルキル基、C6 〜C18アルキル基、又は2
〜5個の炭素原子を有するアルキルエーテル基を表し、
Mは金属カチオンを表す)
【0015】R1 で表される側ベンゼン環上の置換基に
加え、側ベンゼン環は、2つまでの残りの位置におい
て、直鎖もしくは分枝鎖C1 〜C5 アルキル基、ハロ原
子、直鎖もしくは分枝鎖C1 〜C5 ハロアルキル基、又
はカルボニル基より選ばれる妨害しない置換基で置換し
ていてもよい。
【0016】ビニルフェノール含有ポリマーはホモポリ
マー又はコポリマーであってもよい。ホモポリマーであ
る場合、モノマーユニットの1つのタイプ(上記式Iで
規定される)が重合される。コポリマーである場合、モ
ノマーユニット(上記のもの)が好適なコモノマーと共
重合され、ここで少なくとも15モルパーセント、好まし
くは少なくとも30モルパーセントのコポリマーは式Iで
規定されるビニルフェノール又はビニルフェノール誘導
体である。共重合される好適なコモノマーは、a,b−
エチレン系不飽和モノマーを含む。好ましいモノマー
は、例えば、スチレン、a−メチルスチレン、C1 〜C
12アルキルアクリレート(例えばメチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリ
レート等)及びメタクリレート、並びにこれらの混合物
を含む。コモノマーとしてより好ましく用いられるもの
は、スチレンである。
【0017】より好ましくは、ビニル含有ポリマーは、
Rが水素であり、nが1であり、そしてR1 がパラ位に
あり、R1 が-OH であるか又はR1 が-OH 以外の置換基
であると規定される場合、この置換基はポリアミドと混
合される前に-OH 基に転化される。-OH 基への置換基の
転化は、例えばジメチル−t−ブチルシリルもしくはt
−ブチルオキシカルボニルオキシの触媒除去、又は溶融
混合工程の前もしくは間の約 150℃以上の温度における
t−ブチルオキシカルボニルオキシスチレン含有ポリマ
ーの加熱処理によるような、当業者に公知の種々の方法
により達成される。最も好ましくは、ビニルフェノール
含有ポリマーはポリ(ビニルフェノール)ホモポリマー
である。
【0018】ビニルフェノール含有ポリマーの好ましい
分子量範囲は約1,500g/mole 〜約500,000g/mole であ
る。特に好ましいものは約30,000〜約100,000g/mole の
分子量を有するビニルフェノール含有ポリマーである。
それは、このポリマーの物理特性、例えば強度、高いT
g、及び加熱撓み温度(HDT)がより望ましいからで
ある。さらに、このポリマーは良好な溶融加工性及び良
好なフィルム形成特性を有するため好ましい。
【0019】本発明に適したビニルフェノール含有ポリ
マーは公知であり、種々の公知の方法により製造され
る。
【0020】成分(a) と(b) の混合の前又は間に混和性
ブレンドに含んでよい他の追加成分は、可塑剤(例えば
トリクレシルホスフェート及びジオクチルフタレー
ト)、安定剤、色素、難燃剤当、及びこれらの混合物を
含む。
【0021】本発明の混和性ブレンドは、成分(a) 及び
(b) の合わせた100 部を基準として、約1〜99重量部の
成分(a) を約99〜1重量部の成分(b) を混合することに
より容易に製造される。原則として、ほとんどのポリマ
ーはすべての濃度範囲において混和性である。
【0022】成分(a) 及び(b) の混合において、公知の
あらゆる方法を用いてよい。例えば、成分(a) 及び(b)
をその粉末計上で混合し、次いで溶融混合し、この混合
物を、例えばスクリュー押出機で押出してもよい。他の
方法において、この両者のポリマーに一般的な溶媒中に
溶解し、次いでこの両者のポリマーについて非溶媒内で
沈澱させることによりポリマー成分を湿潤混合してもよ
い。本発明に含まれる種々のポリマーは異なる溶解性を
有し、従って溶媒の選択は適当に行わねばならず、これ
は当業者により容易に決定される。用いてよい溶媒の例
は、ジメチルホルムアミド(DMF)、m−クレゾー
ル、蟻酸、ピリジン、テトラヒドロフラン等を含む。さ
らに、溶媒の混合物も用いてよい。非溶媒の例は、限定
するものではないが、ヘキサン、リグロイン、ヘプタ
ン、水等を含む。また、非溶媒内に沈澱させないで、湿
潤混合法により製造されたブレンドを不活性基材上に流
延もしくはコートする又は型に流してもよい。
【0023】本発明により、新規ブレンドは、1つのガ
ラス転移温度又は光学透明性により示されるような1つ
の材料の均質性を示す。所望により、混合後成分を従来
の方法で分離してもよい。所望により、硬化剤(例えば
ジイソシアネートもしくはジエポキシド)を混入させる
ことによりフェノールユニットを架橋させることによっ
てこのブレンドを硬化させてもよい。さらに、ある条件
において(例えば溶融加工の間の高温への暴露)、少量
のフェノールが互換反応においてポリアミドと反応し、
ブレンド内でコポリマーを形成してもよい。
【0024】この新規ブレンドは成形及びフィルム用途
に有効である。このブレンドはその耐薬品性及び透明度
のため包装用途に特に有効である。本発明により得られ
る他の利点は、ポリアミドのTgが別のポリアミドコポ
リマーを合成しないで高められることである。従って、
この高いTgは、熱充填用途(100 ℃以上における)、
自動車、又は高い連続使用温度において良好な寸法安定
性を必要とする屋外用途を含む、ポリアミドポリマーに
より不可能な用途を可能にする。
【0025】本発明により製造されるブレンドは透明で
あるか又は不透明であり、これは用いる出発材料及び結
晶の量によりきまる。良好な透明度を有するものは保護
コーティングの包装に有効である。不透明であるものは
成形部品又は構造用途に有効である。
【0026】
【実施例】以下の例は本発明の特徴を説明するものであ
るが、その範囲を限定するものではない。以下に示すよ
うに、Tgはガラス転移温度を表し、Tcは結晶化温度
を表し、そしてTmは融点を表す。この例に示すすべて
のブレンドは、Perkin-Elmer DSC7 を用いる示差走査熱
量計(DSC)により分析し、非晶質ブレンドは測定可
能なTmを示さない結晶質ブレンドを対照としてTmを
示さない。このブレンドを透明か又は不透明かを目視に
より調べた。本発明の混和性ブレンドの各々のガラス転
移温度Tgは1つの温度であった。不混和性ブレンドを
比較例I及びIIに示し、2つのTg値が各ブレンドに測
定された。
【0027】例I まず、ポリ[4-(t-ブチルオキシカルボニルオキシ)スチ
レン](" ポリ(tBOCスチレン)"]を得ることにより非
晶質ビニルフェノール含有ポリマーを製造した。ポリ
(ビニルフェノール)(PVPh)を形成するためのポ
リ(tBOCスチレン)の脱保護は、機械攪拌機、還流
冷却器、及びアルゴン流入チューブを備えた三口丸底フ
ラスコ内で、アルゴン下、15〜20%溶液を形成するに十
分なp−ジオキサンに溶解することにより行われる。次
いでトリフルオロ酢酸を加え、この溶液を48時間還流し
た。透明な反応混合物を大過剰の水に沈澱させ、白色ポ
リマーを形成した。このポリマー(PVPh)を濾過
し、洗浄液のpHが6になるまでよく水で洗浄する。混
合する前に粉末をストレーナに通し、使用前に真空オー
ブン内で75℃で約72時間乾燥した。サイズ排除クロマト
グラフィー(SEC)により決定した用いたPVPhの
絶対重量平均分子量は35,000g/moleであった。このPV
PhのTg(中点)値は188 ℃であった。
【0028】以下の表Iに示すように、種々のポリアミ
ドを混合した。混合前に、各ポリアミドを液体窒素によ
り冷却し、粉末形状に粉砕した。
【0029】使用前に、ポリアミド及びPVPh粉末を
表Iに示す比で混合し、ボトル内で2分間振盪し、真空
中約80℃で一晩乾燥し、次いで1/4 インチスクリュー及
び2インチスリットダイを有する実験室押出機を用いて
溶融混合した。各混合における溶融混合の温度を表Iに
示す。各ブレンドの結果を表Iに示す。ここで押出した
際にブレンドの物理状態を示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】例II A〜Dで示す4種のビニルフェノール/スチレンコポリ
マーを、従来の遊離基共重合及びその後の脱保護により
粉末形状として得た。コポリマーA〜Dは、以下の表II
に示すように、コポリマー(copol) 中に存在するビニル
フェノール(VPh) のモルパーセントに関して異なってい
た。コポリマーA及びBは15モルパーセント未満のビニ
ルフェノールより製造し、従って不混和性である比較を
表す。
【0033】結晶質ポリアミドナイロン6は粉末形状で
得た。コポリマーA〜Dは、各々独立に、1/4 インチス
クリュー及び2インチスリットダイを有する実験室押出
機を用いて、260 ℃において溶融押し出しすることによ
り、ナイロン6と混合した。
【0034】各ブレンドについての表IIに示したTgデ
ータは、DSCスキャン、中点値の第二の実験を表して
いる。このデータにより示されるように、比較(コポリ
マーA及びBとのブレンド)は2つのTg値を示し、第
二の値は不混和性であるブレンドの第二の相を表してい
る。混和性ブレンド(コポリマーC及びDにより製造さ
れたもの)は押出の際に透明であり、1つのTgのみを
示した。
【0035】
【表4】
【0036】例III 表III に示すポリマーの組合せを用いて例Iの方法を繰
り返した際に、3成分ポリアミド/ポリアミド/PVP
hの混和性が発見された。ここに示すように、この混和
性3成分ブレンドは1つのTgを示す。
【0037】
【表5】
【0038】比較例I 下式
【化4】 の芳香族ポリアミド(251 ℃の中点Tg)を例Iに記載
のPVPhと混合した。各ポリマー粉末を0.2g計量し、
各々を4.0ml のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解した。
次いでこのポリマー溶液を1:1比で混合し、このポリ
マーンブレンドを200:1過剰の水に沈澱させた。真空中
83℃でこの沈澱を一晩乾燥した。この沈澱したブレンド
をDSCにより分析し、 189℃及び252 ℃の2つのTg
を示した。
【0039】比較例II 下式
【化5】 のポリアミド−イミド(269 ℃の中点Tg)を例Iに記
載のPVPhと混合した。各ポリマー粉末を0.2g計量
し、各々を4.0ml のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し
た。次いでこのポリマー溶液を1:1比で混合し、この
ポリマーンブレンドを200:1過剰の水に沈澱させた。真
空中83℃でこの沈澱を一晩乾燥した。この沈澱したブレ
ンドをDSCにより分析し、 197℃及び258 ℃の2つの
Tgを示した。
【0040】
【発明の効果】ポリアミドをビニルフェノール含有ポリ
マーと混合することにより、ポリアミドの結晶性が低下
もしくは排除され、又はポリアミドの結晶化の速度が低
下することがわかった。従って、得られる混和性ブレン
ドは当初のポリアミドより高い透明度を有する。
【0041】この新規ブレンドは成形及びフィルム用途
に有効である。このブレンドはエンジニアリング用途に
特に有効である。さらに、このブレンドはその耐薬品性
及び透明度のため包装用途に特に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスティーン ジョアンヌ テレサ ラ ンドリー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14472, ホネオイ フォールズ,ポンド ロード 175 (72)発明者 マイケル レイモンド ランドリー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14472, ホネオイ フォールズ,ポンド ロード 175 (72)発明者 ティモシー エドワード ロング アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,クーパー ドライブ 32 (72)発明者 デニス ジョン マッサ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,ディア クリーク ロー ド 40 (72)発明者 ラルフ ヘイズ コルビー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14622, ロチェスター,カルバー ロード 3540

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) ナイロン4、ナイロン4,6、ナイ
    ロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,9、ナイロン
    6,10、ナイロン6,12、ナイロン11、ナイロン12、ナ
    イロン3Me6T 、又はナイロンMXD-6 より選ばれるポリア
    ミド及び(b) 下式 【化1】 (上式中、Rは水素又はメチルであり、 nは1〜5の整数であり、 R1 は同一でも相異なっていてもよく、-OH 、-OSi(R2)
    3 、-OR2、-OCOR2、-OM、又はt-ブチルオキシカルボニ
    ルオキシを表し、 R2 は直鎖もしくは分枝鎖C1 〜C5 アルキル基、C6
    〜C18アルキル基、又は2〜5個の炭素原子を有するア
    ルキルエーテル基を表し、 Mは金属カチオンを表す)で表される繰り返し単位より
    得られるビニルフェノール含有ポリマーを含む、一つの
    ガラス転移温度を示すブレンド組成物。
JP5105227A 1992-05-07 1993-05-06 ビニルフェノール含有ポリマーとポリアミドの混和性ブレンド Pending JPH0657073A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US879679 1992-05-07
US07/879,679 US5250624A (en) 1992-05-07 1992-05-07 Miscible blends of polyamides and vinylphenol containing polymers

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JPH0657073A true JPH0657073A (ja) 1994-03-01

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JP (1) JPH0657073A (ja)
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