JPH0654543B2 - 光ピックアップのトラックジャンプ装置 - Google Patents

光ピックアップのトラックジャンプ装置

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JPH0654543B2
JPH0654543B2 JP63184086A JP18408688A JPH0654543B2 JP H0654543 B2 JPH0654543 B2 JP H0654543B2 JP 63184086 A JP63184086 A JP 63184086A JP 18408688 A JP18408688 A JP 18408688A JP H0654543 B2 JPH0654543 B2 JP H0654543B2
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jump
signal
track
track jump
time
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邦男 小嶋
野村  勝
富行 沼田
貴志 巌城
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/08505Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
    • G11B7/08517Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head with tracking pull-in only

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスク装置等において、光ピックアップ
をトラック間でジャンプさせるための光ピックアップの
トラックジャンプ装置に関するものである。
〔従来の技術〕
光ピックアップのトラックジャンプ装置は、第7図に示
すようなジャンプ信号Sをトラッキングアクチュエー
タに送ることにより、光ビームをトラック間で移動させ
ている。また、このトラックジャンプの間は、ゲートコ
ントロール信号Sを“LOW ”にすることによりトラッ
キングサーボループを開くようにしている。
このジャンプ信号Sは、まず電圧+VのパルスをT
時間印加することによりトラッキングアクチュエータを
加速し、次に電圧−Vのパルスを同じT時間印加する
ことによりトラッキングアクチュエータを減速し停止さ
せるものであり、この間に光ビームを1トラック分移動
させることができる。従って、トラッキングエラー信号
は、まずそれまでのトラックから離反することによ
って、一方へのエラー量が増大する。しかし、光ビーム
がトラック間の中央を越えると、逆に隣接トラック逆方
向から接近することになるので、エラー量が急激に反転
して、他方側に増大する。そして、さらに隣接トラック
に近づくに従ってエラー量が減少し、零に達した時点で
トラックジャンプが完了する。
この際、ジャンプ信号Sの加速減速時間が実線で示す
の場合には、ゲートコントロール信号Sが“HIG
H”に戻ってトラッキングサーボループを閉じるいと共
に、トラッキングエラー信号Sを直ぐに零付近に収束
する。このため、光ビームも、ほぼ隣接トラック上で速
やかに停止することになるので、安定したトラックジャ
ンプを行うことができる。ところが、この加速減速時間
をTよりも長いTにすると、図示破線で示すよう
に、トラッキングアクチュエータの減速終了時には、既
に光ビームが隣接トラックを大きく超えることになるの
で、ゲートコントロール信号Sがループを閉じた後
も、トラッキングエラー信号Sが零付近に収束しトラ
ッキングサーボが安定するまでに時間を要するようにな
る。また、加速減速時間が短すぎる場合には、逆に光ビ
ームが隣接トラックに十分達しない間にループが閉じる
ので、同様にトラッキングサーボが安定するまでに時間
を要することは有らかである。即ち、トラックジャンプ
に際しては、最適な加速減速時間Tを定める必要があ
る。
ところが、ジャンプ信号Sの加速減速時間Tを予め最
適なトラックジャンプが得られるような一定時間に固定
すると、トラックピッチ相違がある場合やトラッキング
アクチュエータの特性に変動が生じる場合に、安定した
トラックジャンプが得られなくなる。
このため、特開昭59−84379号公報に記載された
発明では、各トラックジャンプ終了時のトラッキングエ
ラー信号Sの状態から飛び過ぎか飛び不足かを判断
し、これによって次回以降の加速減速時間Tを調整して
いる。しかしながら、このような手段では、ジャンプ時
間に比較して十分に長い変動に対しては効果を有するも
のの、短期的な変動に対しては対応することができな
い。
また、特公昭57−1051号公報では、トラックジャ
ンプ中のトラッキングエラー信号Sと基準レベルV
との比較に基づいて、この加速減速時間Tを調整する発
明が開示されている。これは、同じ第7図に示すよう
に、トラッキングエラー信号Sを基準レベルVR1と比
較し、エラー量がトラック間で反転する際にこの基準レ
ベルVR1と交差するタイミングでジャンプ信号Sを減
速信号に切り換えることにより、最適な加速減速時間T
を得るようにしたものである。例えば、この基準レベ
ルVR1をこれより低いVR2にすると、破線で示すよう
に、ジャンプ信号Sの切り換えのタイミングが遅れて
加速減速時間がTと長くなり、前述のように光ビーム
が目的のトラックを超え飛び過ぎになる。従って、予め
適当な基準レベルVを設定しておけば、最適な加速減
速時間Tを得ることができ、トラッキングエラー信号S
の時間軸方向への伸縮に対応することができる。ま
た、リアルタイムな制御が可能となるので、短期的な変
動に対しても安定したトラックジャンプを行うことがで
きる。しかしながら、この発明においても、トラッキン
グエラー信号Sにレベル変動が生じると、このトラッ
キングエラー信号Sの波形と基準レベルVとの関係
が一定ではなくなるので、安定したトラックジャンプが
できなくなる。
そこで、従来は、トラックジャンプ中のトラッキングエ
ラー信号Sと記述レベルVとを比較する際に、その
ピーク値を考慮して加速減速時間Tを調整する発明が特
開昭51−276134号公報で提案されていた。
この従来のトラックジャンプ装置は、上記トラッキング
エラー信号Sと基準レベルVとの比較に基づいて加
速減速時間Tを調整する場合と同様、第8図に示すよう
に、トラッキングエラー信号Sが基準レベルVと交
差するタイミングでジャンプ信号Sを減速信号に切り
換え、最適な加速減速時間Tを得るようにしている。た
だし、この際、トラッキングエラー信号Sのレベル変
動を考慮して、このトラッキングエラー信号Sのピー
ク値Vとの比が一定になるような基準レベルVを設
定している。
即ち、第8図の実線で示すように、安定したトラックジ
ャンプが行われた際の標準的なトラッキングエラー信号
の場合におけるピーク値VP1に対する基準レベルV
R1とし、実際のトラッキングエラー信号Sが破線で示
すようなレベルの低下を生じた場合には、そのときのピ
ーク値VP2に対して、VR1/VP1=VR2/VP2の関係に
なるように基準レベルVR2を設定している。従って、ジ
ャンプ信号Sは、このようなレベル変動がある場合に
も、一定の加速減速時間Tとなり、安定したトラック
ジャンプを行うことができるようになる。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、このような従来のトラックジャンプ装置によ
っても、トラッキングエラー信号Sにオフセット(非
対称性)が生じた場合には、最適な加速減速時間Tを得
ることができなくなるという問題点があった。
例えば第9図に示すように、実線の標準的なトラッキン
グエラー信号Sの場合に対して、破線に示すように早
いタイミングでエラー量の反転を行うオフセットが生じ
た場合について説明する。この場合も、従来のトラック
ジャンプ装置は、実線のトラッキングエラー信号S
場合のVR1/VP1と同じ値になるように、そのピーク値
P2に対して基準レベルVR2を設定するので、加速減速
時間Tが本来設定すべきTよりも短いTとなり、十
分なトラックジャンプが行われずに飛び不足となる。従
って、トラッキングエラー信号Sのエラー量がまだ大
きいうちにサーボループが閉じるので、トラッキングの
回復に時間を要することになる。また、反転の遅いオフ
セットがトラッキングエラー信号Sに発生した場合に
も、飛び過ぎによりトラッキングの回復に時間を要する
ことになるのは明らかである。
また、実際のトラックジャンプに際しては、例えば光デ
ィスクの場合の内周側へのジャンプと外周側へのジャン
プとでは、その標準的なトラッキングエラー信号S
おける反転位置等に波形パターンの相違を有する。しか
も、これまでは、1トラックのジャンプの場合のみ説明
したが、複数のトラックを一度にジャンプする場合に
は、またそれぞれの標準的なトラッキングエラー信号S
に波形パターンの相違を有するものである。
従って、これら各種のトラックジャンプについて、同一
の基準によって加速減速時間Tを定めたのでは、それぞ
れに最適な制御を行うことができないという問題点も生
じていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る光ピックアップのトラックジャンプ装置
は、上記課題を解決するために、トラックジャンプの際
にトラッキングアクチュエータの駆動を開始させるため
の加速信号を、トラックジャンプの開始時から、隣接ト
ラックへの光ビームの移動に伴って検出されるトラッキ
ングエラー信号が一旦ピーク値を呈した後に基準レベル
に達するまで出力した後、トラッキングアクチュエータ
を停止させるための減速信号を、目標トラック直前のト
ラックからこの目標トラックへの光ビームの移動に伴っ
て検出されるトラッキングエラー信号が一旦ピーク値を
呈した後に上記基準レベルに達した時から、上記加速信
号出力時間とほぼ同時間出力する光ピックアップのトラ
ックジャンプ装置において、ジャンプするトラック数や
ジャンプ方向に応じて区別されたトラックジャンプの種
類毎にそれぞれ予め設定された標準値を記憶する記憶手
段と、各トラックジャンプに際して、そのトラックジャ
ンプの種類に対応した標準値を選択する標準値選択手段
と、各トラックジャンプの際の基準レベルを、トラッキ
ングエラー信号のピーク値との比が、その際に選択され
た標準値に基づく値と一致するように設定する基準レベ
ル設定手段と、各トラックジャンプの終了の際のトラッ
キングエラー信号の状態に応じて、その際に選択された
記憶手段の標準値を修正する標準値修正手段とを有する
ことを特徴としている。
〔作 用〕
記憶手段には、複数の標準値が記憶されている。そし
て、トラックジャンプを行う場合には、標準値選択手段
がそのトラックジャンプの種類に対応した標準値を選択
する。トラックジャンプの種類としては、一度にジャン
プするトラック数による区別や、また光ディスクの場合
には内周側へのジャンプか外周側へのジャンプか等の区
別がある。
トラックジャンプは、光ピックアップのトラッキングア
クチュエータにジャンプ信号を送ることにより行われ
る。このジャンプ信号は、加速信号と減速信号を同じ加
速減速時間だけトラッキングアクチュエータに印加する
ものである。加速減速時間は、まず加速信号を印加する
ことによりトラックジャンプを開始させ、トラッキング
エラー信号が一旦増大して次に減少する際に基準レベル
と交差するまでの間の期間によって定められる。
また、この基準レベルは、上記トラッキングエラー信号
が増大した際のピーク値との比が、その際に選択された
標準値と一致するように設定される。この標準値は、そ
の種類のトラックジャンプにおける標準的なトラッキン
グエラー信号のピーク値と基準レベルとの比に対応した
値が基準となる。
従って、本発明は、従来のトラックジャンプ装置と同様
に、トラッキングエラー信号のレベル変動に影響される
ことなく、安定したトラックジャンプを行うことができ
る。また。従来とは異なり、トラックジャンプの種類に
よってトラッキングエラー信号の波形パターンが相違す
る場合の影響をも除去することができる。
上記のようにしてトラックジャンプが終了すると、標準
値修正手段がそのときのトラッキングエラー信号の状態
に応じて、その際に選択された記憶手段の標準値を修正
する。即ち、トラックジャンプが飛び過ぎであった場合
には、設定される基準レベルの値が大きくなり加速減速
時間が短くなるように標準値を修正する。また、トラッ
クジャンプが飛び不足であった場合には、設定される基
準レベルの値が小さくなり加速減速時間が長くなるよう
に標準値を修正する。このようにして修正された標準値
は、次回以降同じ種類のトラックジャンプを行う際に選
択され、基準レベル設定手段によって基準レベルを設定
するために用いられる。
従って、本発明のトラックジャンプ装置は、上記トラッ
キングエラー信号のレベル移動やトラックジャンプの種
類の相違に加えて、オフセット変動が生じた場合にも、
これに応じて次回以降のトラックジャンプの加速減速時
間を最適なものに修正することができる。
なお、一般にトラッキングアクチュエータの運動方程式
は、次式のように表される。
m(d2x/dt2)+μ(dx/dt)+kx=F ただし、m:移動部の質量(対物レンズ等) x:中位位置からの変位量 μ:機械抵抗 k:制御ばね定数 F:加速減速信号による駆動力 そして、通常トラッキングサーボループが閉じている場
合には、中立位置からの変位量xが零に近い値となり、
サーボループが開いた状態では、kxの項を無視するこ
とができる。しかしながら、短時間に連続してトラック
ジャンプを繰り返したようなときには、キャリッジの追
従能力によりトラッキングアクチュエータが中位位置以
外の状態で移動を行う場合がある。そして、このような
場合には、このkxの項が無視できなくなるので、記憶
手段に記憶された標準値に基づいてトラックジャンプを
行っても、トラッキングアクチュエータの特性が異なる
ために正常なジャンプを行うことができない。従って、
この場合には、トラッキングアクチュエータが正常な状
態でのジャンプと区別して、ジャンプ終了時の修正を行
わないようにするか、又はこのような場合に対応する標
準値を別に定めるようにすればよい。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
本実施例は、光ディスク記録再生装置における光ピック
アップのトラックジャンプ装置について示す。
(a)トラッキングサーボループ 第1図に示すように、光ピックアップ1は、光学系2か
ら発したレーザ光が対物レンズ3を介して光ディスク4
に照射されるようになっている。光学系2は、レーザ光
を光ディスク4に照射すると共に、この光ディスク4か
らの反射光を受光して電気信号に変換するものである。
また、光ピックアップ1には、対物レンズ3及び光ピッ
クアップ1自身を移動させてトラッキングサーボ制御や
トラックジャンプを行うためのトラッキングアクチュエ
ータ5が設けられている。
この光ピックアップ1における光学系2からの電気信号
は、トラッキングエラー信号生成回路6に送られるよう
になっている。トラッキングエラー信号作成回路6は、
例えばプッシュプル法によってトラッキングエラー信号
を出力する回路である。このトラッキングエラー信号
は、位相補償回路7で位相補償を受けた後に、アナログ
スイッチ8を介して駆動回路9に送られる。駆動回路9
は、このトラッキングエラー信号に応じてトラッキング
アクチュエータ5を駆動する回路であり、これによって
トラッキングサーボループが形成されることになる。
(b)トラックジャンプ装置 この光ピックアップ1がトラックジャンプを行う場合に
は、マイクロコンピュータ10からの指示に基づいてジ
ャンプ信号生成回路11がジャンプ信号Sを発すると
共に、ゲートコントール信号Sを“LOW ”とするよう
になっている。ゲートコントロール信号Sが“LOW ”
になると、アナログスイッチ8が図示のようにジャンプ
信号生成回路11側に切り替わり、トラッキングサーボ
ループを開くことになる。従って、前記駆動回路9に
は、このアナログスイッチ8を介してジャンプ信号生成
回路11からのジャンプ信号Sが入力されることにな
る。ジャンプ信号Sは、レベルの等しい反対極性のパ
ウスを続けて又は間隔を開けて同一期間発するようにし
た信号であり、先に加速信号が発せられ後に減速信号が
発せられる。従って、このジャンプ信号Sは、まず加
速信号を駆動回路9に送る。すると、駆動回路9は、ト
ラッキングアクチュエータ5を駆動してトラックジャン
プを開始させることができる。
トラックジャンプ期間中にトラッキングエラー信号生成
回路6が生成するトラッキングエラー信号は、非反転/
反転回路12を介して判断回路13と比較器14とに送
られるようになっている。非反転/反転回路12は、ト
ラックジャンプの方向が光ディスク4の内周側又は外周
側のいずれかの場合に、トラッキングエラー信号生成回
路6からのトラッキングエラー信号を反転することによ
り、トラックジャンプ方向にかかわらず常に先にプラス
側のエラー量が増大するトラッキングエラー信号S
出力するようにした回路である。
ピークホールド回路16は、まずこのトラッキングエラ
ー信号Sからそのプラス側への増大のピーク値を検出
保持する。検出されたピーク値は、D/Aコンバータ1
5のリファレンス入力に送られ、マイクロコンピュータ
10からの標準値との積が算出される。
標準値は、マイクロコンピュータ10のRAM内に記憶
された値である。RAM内には、下記第1表及び第2表
に示すように、通常のトラックジャンプの際に用いられ
る第1テーブルと連続ジャンプの際に用いる第2テーブ
ルとの2種類のテーブルが配置されている。また、各テ
ーブルは、そのトラックジャンプが内周側か外周側かに
よっても区分され、またジャンプするトラック数によっ
ても区分されて、それぞれの標準値が二次元配列状に格
納されている。これらの標準値は、各トラックジャンプ
の種類ごとにその標準的なトラッキングエラー信号S
における基準レベルVとピーク値Vとの比が基準と
なる。ただし、これらの標準値は、後に説明するよう
に、トラッキングアクチュエータ5の特性変化等に対応
して順次修正を受けることになる。
マイクロコンピュータ10は、そのときのトラックジャ
ンプの種類に応じて、これらいずれかのテーブルから1
つの標準値を選択する。即ち、まずそのトラックジャン
プが連続ジャンプである場合には第2テーブルを選択
し、その他の通常のトラックジャンプである場合には第
1テーブルを選択する。連続ジャンプの場合には、短時
間に連続してトラックジャンプを繰り返すので、トラッ
キングアクチュエータ5が中位位置以外にある状態でジ
ャンプを行う場合が生じ、単独のジャンプとはかなり特
性の異なったものとなる。このため、連続ジャンプのた
めの標準値の修正を通常のジャンプと区別して行う必要
があるので、テーブルを2種類用意している。また、そ
のジャンプするトラック数をm(1…n)、ジャンプ方
向をD(F,B)とすれば、各テーブルの二次元配列に
おける[m,D]の要素となる標準値を選択する。ジャ
ンプ方向やジャンプするトラック数が異なると、その特
性も個々に相違することになる。従って、あるトラック
ジャンプの実行により、異なる種類のジャンプのための
標準値が修正されることがないように、これについても
区別を行っている。従って、トラックジャンプのそれぞ
れの種類に応じて標準値を設定することができるので、
この種類ごとに相違するトラッキングエラー信号S
波形パターンの影響を受けることなく、適切なジャンプ
を行うことが可能となる。またD/Aコンバータ15
は、このマイクロコンピュータ10が選択した標準値を
ピークホールド回路16から送られて来たピーク値V
に乗じて基準レベルVを算出する。従って、トラッキ
ングエラー信号Sにレベル変動が生じた場合にも、そ
のときのピーク値Vに応じた基準レベルVが設定さ
れるので、このレベル変動の影響を受けることなく安定
したトラックジャンプを行うことができる。
マイクロコンピュータ10が選択した標準値によりD/
Aコンバータ15が算出した基準レベルVは、前記比
較器14に送られるようになっている。比較器14は、
ピーク値Vに達した後のトラッキングエラー信号S
とD/Aコンバータ5からの基準レベルVとを比較し
て、トラッキングエラー信号Sが基準レベルVと交
差した瞬間に、前記ジャンプ信号生成回路11とマイク
ロコンピュータ10に信号Sを発する。
ジャンプ信号生成回路11では、比較器14からの信号
を受けて、ジャンプ信号Sの加速信号を停止す
る。また、このときのトラックジャンプが1トラックの
ジャンプの場合には、先に従来例で示した第8図の場合
と同様に、さらにジャンプ信号Sを反転させて減速信
号とする。トラックジャンプが複数トラックのジャンプ
である場合には、比較器14がトラッキングエラー信号
と基準レベルVとの交差を引き続いて検出する。
マイクロコンピュータ10では、この信号Sをカウン
トすることにより、ジャンプトラック数を計数する。そ
して、所定回数mが計数さると、ジャンプ信号生成回路
11に信号を発し、停止していたジャンプ信号Sを減
速信号に変化させる。また、マイクロコンピュータ10
は、ジャンプ数にかかわりなく前述のジャンプ信号S
における加速信号の印加時間を加速減速時間Tとして計
時しており、減速信号が発せられてからこの加速減速時
間Tが経過すると、ジャンプ信号生成回路11に信号を
発して、この減速信号を停止させジャンプ信号Sを終
了させる。
ここで、例えば、3トラックのジャンプを行う場合を第
3図に基づいて説明する。ゲートコントロール信号S
が“LOW ”になると同時にジャンプ信号Sが+V
加速信号となる。そして、トラッキングエラー信号S
が一旦ピーク値に達した後に基準レベルVR3と交差する
と、比較器14の出力信号Sがインパルス状に発せら
れる。最初の信号Sが発せられると、ジャンプ信号S
の加速信号が停止され、マイクロコンピュータ10に
よって加速減速時間Tが計時される。なお、この加速
減速時間Tは、一般にジャンプするトラック数が多く
なるほど長くする必要がある。従って、基準レベルVR3
も、ジャンプするトラック数が多くなる程低い値となる
必要があり、このように各基準値が設定されている。ジ
ャンプ信号Sが加速信号の後に停止されると、光ピッ
クアップ1は惰性で移動を行うので、トラッキングエラ
ー信号Sもトラック間を移動するたびに同様のパター
ンを繰り返す。この間、マイクロコンピュータ10は、
比較器14の出力信号Sを計数し、3回目の信号S
を受けると、ジャンプ信号Sを−Vの減速信号とす
る。そして、この減速信号が加速減速時間Tだけ印加
されると、ジャンプ信号Sを終了し、ゲートコントロ
ール信号Sを“HIGH”に戻す。すると、トラッキング
サーボが復帰して、3トラックのジャンプが完了する。
従って、本実施例のトラックジャンプ装置は、第1テー
ブル又は第2テーブルから選択された標準値とそのとき
のピーク値Vとによって基準レベルVを設定し、所
定のトラックジャンプを行う。
(c)判断回路13 前記判断回路13には、非反転/反転回路12からのト
ラッキングエラー信号Sの他に、ジャンプ信号生成回
路11からのゲートコントロール信号Sも入力される
ようになっている。この判断回路13は、第2図に示す
ように、トラッキングエラー信号Sを第1比較器2
1、第2比較器22及びピークホールド回路23に入力
するようになっている。
ピークホールド回路23は、トラッキングエラー信号S
のピーク値を検出するものであり、このピーク値は、
比較レベル生成回路24・25に送られる。一方の比較
レベル生成回路24は、このピーク値に基づいて比較レ
ベルVを生成し、これを第1比較器21に送る。この
比較レベルVは、トラッキングエラー信号Sにおけ
るピーク値と零レベルとの間でピーク値に基づいて定め
られる所定の値である。第1比較器21では、この比較
レベルVとトラッキングエラー信号Sとを比較し
て、トラッキングエラー信号Sが比較レベルVを超
えた場合に“HIGH”となる信号S11を発する。また、他
方の比較レベル生成回路25は、ピーク値に基づいて比
較レベルVを生成し、これを第2比較器22に送るよ
うになっている。この比較レベルVは、前記レベルV
を反転したマイナスの値を有している。第2比較器2
2では、この比較レベルVとトラッキングエラー信号
とを比較して、トラッキングエラー信号Sが比較
レベルVよりマイナス側になった場合に“HIGH”とな
る信号S12を発する。
なお、この比較レベルV・Vは、上記のようなピー
クホールド回路23及び比較レベル生成回路24・25
によって生成するのではなく、予め設定された一定のリ
ファレンス電圧であってもよい。
第1比較器21からの信号S11は、第1FF回路26の
入力とOR回路27の一方の入力に送られる。第1
FF回路26は、Dタイプのフリップフロップであり、
クロック入力CKに前記ゲートコントロール信号Sを入
力し、このゲートコントロール信号Sの“HIGH”への
立ち上がり時に信号S11をラッチすることにより、Q
出力から信号Sを出力するようになっている。従っ
て、信号Sが“HIGH”の場合には、トラックジャンプ
の終了時にトラッキングエラー信号Sが比較レベルV
を超えていたことになるで、飛び過ぎの状態を検出す
ることができる。
また、第2比較器22からの信号S12は、第2FF回路
28のD入力とOR回路27の他方の入力に送られ
る。第2FF回路28も、Dタイプのフリップフロップ
であり、クロック入力CKに同じくゲートコントロール信
号Sを入力し、このゲートコントロール信号S
“HIGH”への立ち上がり時に信号S12をラッチすること
により、Q出力から信号Sを出力するようになって
いる。従って、信号Sが“HIGH”の場合には、トラッ
クジャンプの終了時にトラッキングエラー信号Sが比
較レベルVよりマイナス側になっていたことになるの
で、飛び不足の状態を検出することができる。
OR回路27は、信号S1112の論理和をとり、信号S
として出力する回路である。従って、この信号S
“HIGH”の場合には、トラッキングエラー信号Sが比
較レベルVと比較レベルVの間以外の値となり、ト
ラッキングサーボが異常である状態を検出することがで
きる。
この判断回路13から出力された信号S・Sは、第
1図に示すように、マイクロコンピュータ10に送られ
るようになっている。そして、マイクロコンピュータ1
0では、トラックジャンプの終了時に信号Sを受ける
と、そのときに選択した標準値の値を少し増加する修正
を行いRAM内のテーブルに戻す。従って、次回同じ種
類のトラックジャンプが行われる場合には、この修正後
の標準値が選択されるので、加速減速時間Tが短縮さ
れ、飛び過ぎを是正することができる。また、マイクロ
コンピュータ10がトラックジャンプの終了時に信号S
を受けると、そのときに選択した標準値の値を少し減
少させる修正を行いRAM内のテーブルに戻す。従っ
て、次回同じ種類のトラックジャンプが行われる場合に
は、この修正後の標準値が選択されるので、加速減速時
間Tが長くなり、飛び不足を是正することができる。
また、トラックジャンプを行おうとする際に、判断回路
13からの信号Sが“HIGH”になっていたとすると、
マイクロコンピュータ10は、トラッキングサーボが回
復するまでこのトラックジャンプの開始を遅らせる。な
ぜならば、トラッキングエラー信号Sが異常な状態で
は、いずれの標準値を値いてトラックジャンプを行って
も正常なトラックジャンプを行うことができないからで
ある。
(d)判断回路13の動作 トラッキングエラー信号Sにオフセットが発生した場
合の判断回路13の動作を第4図に基づいて説明する。
なお、ここでは、簡単のために1トラックのジャンプの
場合のみを示している。
まず、第4図(a)に、トラッキングエラー信号S
早いタイミングで反転を行うオフセットを生じた場合に
ついて示す。最初のトラックジャンプを行った際に、
このオフセットが初めて発生したとすると、オフセット
を考慮しない標準値に基づいて基準レベルが設定される
ので、加速減速時間Tが足りず飛び不足となる。このた
め、ゲートコントロール信号Sが“HIGH”に戻るジャ
ンプ終了時には、トラッキングエラー信号Sが比較レ
ベルVLより低い値となるため、第2比較器22の出力
信号S12の“HIGH”が第2FF回路28でラッチされ
て、この出力信号Sが“HIGH”となる。従って、マイ
クロコンピュータ10は、この信号Sに基づいて、そ
のときに選択した標準値の値を少し減少させる修正を行
ってから、これを元のテーブルに戻す。そして、再び同
じ種類のトラックジャンプを行うと、今度は修正され
た標準値に基づいて基準レベルを制定するので、飛び不
足が多少改善される。しかし、図ではまだジャンプ終了
時にトラッキングエラー信号Sが比較レベルVより
低い値となるため、第2FF回路28の出力信号S
依然“HIGH”レベルを維持している。なお、これらのト
ラックジャンプ・間に他の種類のジャンプが行われ
信号Sが一旦“LOW ”に戻っている場合にも、ここで
改めて“HIGH”となるので、以後の処理は同じことにな
る。そこで、マイクロコンピュータ10は、この信号S
に基づいて、再び標準値の値を少し減少させる修正を
行う。この後、さらに同じ種類のトラックジャンプを
行うと、これまでの2回の修正によりオフセットの影響
が完全に解消され、ジャンプ終了時には、トラッキング
エラー信号Sもほぼ零付近に位置するとになる。従っ
て、信号Sも“LOW ”に復帰して、安定したトラック
ジャンプを行うことができるようになる。
次に、第4図(b)に、トラッキングエラー信号S
遅いタイミングで反転を行うオフセットを生じた場合に
ついて示す。トラックジャンプを行った際に、このオ
フセットが初めて発生したとすると、オフセットを考慮
しない標準値に基づいて基準レベルが設定されるので、
加速減速時間Tが長くなり飛び過ぎとなる。このため、
ゲートコントロール信号Sが“HIGH”に戻るジャンプ
終了時には、トラッキングエラー信号Sが既に比較レ
ベルVより高い値となるため、第1比較器21の出力
信号S11の“HIGH”が第1FF回路26でラッチされ
て、この出力信号Sが“HIGH”となる。従って、マイ
クロコンピュータ10は、この信号Sに基づいて、そ
のときに選択した標準値の値を少し増加させる修正を行
ってから、これをRAMに戻す。そして、再び同じ種類
のトラックジャンプを行うと、今度は修正された標準
値に基づいて基準レベルを設定するので、飛び過ぎが多
少改善される。しかし、図ではまだジャンプ終了時にト
ラッキングエラー信号Sが比較レベルVより高い値
となるため、第1FF回路26の出力信号Sは依然
“HIGH”レベルを維持している。ここで、マイクロコン
ピュータ10は、この信号Sに基づいて、再び標準値
の値を少し増加させる修正を行う。この後、さらに同じ
種類のトラックジャンプを行うと、これまでの2回の
修正によりオフセットの影響が完全に解消され、ジャン
プ終了時には、トラッキングエラー信号Sがほぼ零付
近に位置することになる。従って、信号Sも“LOW ”
に復帰して、安定したトラックジャンプを行うことがで
きるようになる。
なお、第4図(b)のは、何らかの原因でトラッキン
グエラー信号Sが比較レベルVを超えたために、第
1比較器21の出力信号S11が“HIGH”となり、OR回
路27の出力信号Sも“HIGH”となった場合を示す。
このような場合にトラックジャンプを開始すると安定し
たジャンプを行うことができないので、マイクロコンピ
ュータ10がこの信号Sを受けると、トラッキングサ
ーボが安定するまでジャンプを待つことになる。
(e)トラックジャンプ装置の動作 上記トラックジャンプ装置の動作を第5図及び第6図の
フローチャートに基づいて説明する。
まず、第5図に示すように、装置の電源をONにする
と、ステップ(以下、「S」という)1において、RA
M内の第1テーブルと第2テーブルに標準値の初期値を
設定する。この初期値は、ROM内に記憶されており、
前述のような各種類のトラックジャンプにおける標準的
なトラッキングエラー信号Sのピーク値Vと基準レ
ベルVとの比を基準として定められた値である。そし
て、この値は、それぞれのトラックジャンプについて経
験的に求める他、あるトラックジャンプの値を元に各ジ
ャンプの種類に応じて重みを付加することにより求める
こともできる。初期値の設定が完了すると、各種類のト
ラックジャンプについて自動的に試行ジャンプを行う
(S2〜S4)。この試行ジャンプは、まず各種類のト
ラックジャンプを順次自動的に選定し(S2)、このジ
ャンプを実行すると共にその際に選択された標準値の修
正を行う(S3)。そして、試行ジャンプが完了したか
どうかの判断を行って(S4)、まだ完了していない場
合には、S2に戻り再度試行ジャンプを繰り返す。
このS3におけるトラックジャンプの実行と標準値の修
正処理の内容を第6図に基づいて説明する。
まず第1テーブル又は第2テーブルからそのトラックジ
ャンプの種類に対応した標準値を選択する(S21)。
そして、標準値が選択されると、そのトラックジャンプ
が実行され(S22)、ジャンプの終了を持つ(S2
3)。このジャンプの終了は、ゲートコントロール信号
が“HIGH”に立ち上がることにより検出することが
できる。トラックジャンプが終了すると、信号S・S
の状態を調べる(S24・S25)。S24におい
て、信号Sが“HIGH”であることを検出した場合に
は、そのとき選択された標準値の値を少し増加するよう
に修正し、これをテーブルの元の位置に戻す(S2
6)。標準値が増加されると、ピーク値Vが同じ場合
であっても、基準レベルVが高くなるので、次回以降
の同じトラックジャンプの際に加速減速時間Tが短くな
り飛び過ぎが是正されることになる。S25において、
信号Sが“HIGH”であることを検出した場合には、そ
のとき選択された標準値の値を少し減少するように修正
し、これをテーブルの元の位置に戻す(S27)。標準
値が減少されると、ピーク値Vが同じ場合であって
も、基準レベルVが低くなるので、次回以降の同じト
ラックジャンプの際に飛び不足が是正されることにな
る。S26又はS27において標準値の修正が終了する
と、S3の処理も完了する。また、S24及びS25に
おいて信号S・Sがいずれも“LOW ”であると判断
された場合にも、標準値を修正することなくS3の処理
を完了する。
この試行ジャンプは、各種類のトラックジャンプについ
て安定したジャンプが行えるようになるまで繰り返され
る。従って、第5図において、標準値の修正を受けてS
3の処理を完了した場合には、必ずS4からS2に戻
り、このS2では前回と同じ種類のトラックジャンプが
再度選択されることになる。また、標準値の修正を受け
ることなくS3の処理を完了した場合には、S4におい
て全ての種類のトラックジャンプについて試行ジャンプ
が完了したかどうかの判断がなされ、まだの場合にはS
2に戻り、次の種類のトラックジャンプが選択されるこ
とになる。
この試行ジャンプにより、装置製造時の初期調整が不要
となる。また、この試行ジャンプは、電源ONごとに実
行されるので、装置の経時変化に対応することも可能と
なる。なお、電源OFF時にバックアップされたS−R
AM等に各テーブルの内容を退避させるようにすれば、
このような試行ジャンプを省略することも可能である。
試行ジャンプが完了すると、装置にトラックジャンプの
指令が発せられるのを待ち(S5)、ジャンプ指令が発
せられると、信号Sの状態を検出する(S6)。信号
が“HIGH”の場合には、トラッキングサーボが正常
ではないので、S5に戻り、異常が解消されるのを待
つ。信号Sが“LOW ”でありトラッキングサーボが正
常な状態であると判断されると、指令されたトラックジ
ャンプが連続ジャンプであるかどうかの判断を行う(S
7)。連続ジャンプであるかどうかは、先のトラックジ
ャンプからの経時時間が所定時間内かどうかによって判
断される。
指令されたトラックジャンプが通常のジャンプである場
合には、第1テーブルを選択して(S8)、そのトラッ
クジャンプの実行と標準値の修正処理を行う(S9)。
このS9の処理は、標準値の選択が第1テーブルに限定
されている点を除けば前記S3(第6図)と同じ内容で
ある。S9の処理が完了すると、S5に戻り再びジャン
プ指令を待つ。
S7において、指令されたトラックジャンプが連続ジャ
ンプである場合には、まず第2テーブルを選択して(S
10)、そのトラックジャンプの実行と標準値の修正処
理を行う(S11)。このS11の処理も、標準値の選
択が第2テーブルに限定されている点を除けば前記S3
(第6図)と同じ内容である。S11の処理が完了する
と、連続ジャンプが終了したかどうかの判断を行い(S
12)、終了していない場合にはS11に戻って再びト
ラックジャンプの実行と標準値の修正処理を行う。従っ
て、このS12では、先のジャンプが終了後、S7にお
ける所定時間の経過を待って、この間にジャンプ指令が
あった場合に連続ジャンプがまだ終了していないものと
してS11に戻る。そして、所定時間が経過してもジャ
ンプ指令がない場合には、連続ジャンプが終了したもの
と判断する。この処理により、連続ジャンプの際には、
回数を重ねるに従って変化する特性に標準値を追従させ
ることが可能となる。連続ジャンプが終了すると、第2
テーブルに第1テーブルの内容を複写する(S13)。
これは、連続ジャンプが回数を重ねることにより順次変
化した標準値をキャンセルするために行うものであり、
これにより、後に再び連続ジャンプを行う場合に標準値
の修正を最初の状態から開始することができる。第2テ
ーブルへの複写が済むと、S5に戻って再びジャンプ指
令を待つ。
なお、S7で連続ジャンプであると判断された場合に、
破線で示すように、まず第1テーブルを選択し(S1
4)、次にトラックジャンプを実行して(S15)、連
続ジャンプが終了するまでこのS15の処理を繰り返す
(S16)ようにすることも可能である。そして、この
場合には、S15で第6図に示すS22の処理のみを行
い、標準値の修正を行わない。このような処理を行う
と、連続ジャンプの際の安定性はある程度損なわれるこ
とになるが、少なくとも特性の異なる連続ジャンプによ
って通常のトラックジャンプのための標準値が過った修
正を受けることだけは避けることができる。また、この
処理を行う場合には、第2テーブルも不要となる。
〔発明の効果〕
本発明に係る光ピックアップのトラックジャンプ装置
は、以上のように、トラックジャンプの際にトラッキン
グアクチュエータの駆動を開始させるための加速信号
を、トラックジャンプの開始時から、隣接トラックへの
光ビームの移動に伴って検出されるトラッキングエラー
信号が一旦ピーク値を呈した後に基準レベルに達するま
で出力した後、トラッキングアクチュエータを停止させ
るための減速信号を、目標トラック直前のトラックから
この目標トラックへの光ビームの移動に伴って検出され
るトラッキングエラー信号が一旦ピーク値を呈した後に
上記基準レベルに達した時から、上記加速信号出力時間
とほぼ同時間出力する光ピックアップのトラックジャン
プ装置において、ジャンプするトラック数やジャンプ方
向に応じて区別されたトラックジャンプの種類毎にそれ
ぞれ予め設定された標準値を記憶する記憶手段と、各ト
ラックジャンプに際して、そのトラックジャンプの種類
に対応した標準値を選択する標準値選択手段と、各トラ
ックジャンプの際の基準レベルを、トラッキングエラー
信号のピーク値との比が、その際に選択された標準値に
基づく値と一致するように設定する基準レベル設定手段
と、各トラックジャンプの終了の際のトラッキングエラ
ー信号の状態に応じて、その際に選択された記憶手段の
標準値を修正する標準値修正手段とを有する構成をなし
ている。
これにより、各トラックジャンプの種類に応じた標準値
を用いてトラッキングエラー信号のピーク値に基づき基
準レベルを設定することができる。また、トラックジャ
ンプの終了の際におけるトラッキングエラー信号の状態
に応じて、この標準値を修正することができる。
従って、本発明のトラックジャンプ装置は、どのような
種類のトラックジャンプであっても、トラッキングエラ
ー信号のレベル変動やオフセット変動の影響を受けるこ
となく、そのトラックジャンプを安定して行うことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第1図はトラックジャンプ装置のブロック図、第2
図は判断回路のブロック図、第3図は複数トラックのジ
ャンプを行った場合のトラッキングエラー信号とジャン
プ信号等の波形を示すタイムチャート、第4図(a)は
反転のタイミングが早いオフセット変動を生じた場合に
おけるトラッキングエラー信号等の波形を示すタイムチ
ャート、第4図(b)は反転のタイミングが遅いオフセ
ット変動を生じた場合におけるトラッキングエラー信号
等の波形を示すタイムチャート、第5図はトラックジャ
ンプの装置の動作を示すフローチャート、第6図はジャ
ンプ実行及び標準値修正の処理過程を示すフローチャー
トである。第7図乃至第9図は従来例を示すものであっ
て、第7図は基準レベルを変化させた場合のトラッキン
グエラー信号とジャンプ信号等の波形を示すタイムチャ
ート、第8図はレベル変動が生じた場合のトラッキング
エラー信号とジャンプ信号の波形を示すタイムチャー
ト、第9図はオフセット変動が生じた場合のトラッキン
グエラー信号とジャンプ信号の波形を示すタイムチャー
トである。 10はマイクロコンピュータ、13は判断回路、S
トラッキングエラー信号、Tは加速減速時間、Vはピ
ーク値、Vは基準レベルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックジャンプの際にトラッキングアク
    チュエータの駆動を開始させるための加速信号を、トラ
    ックジャンプの開始時から、隣接トラックへの光ビーム
    の移動に伴って検出されるトラッキングエラー信号が一
    旦ピーク値を呈した後に基準レベルに達するまで出力し
    た後、トラッキングアクチュエータを停止させるための
    減速信号を、目標トラック直前のトラックからこの目標
    トラックへの光ビームの移動に伴って検出されるトラッ
    キングエラー信号が一旦ピーク値を呈した後に上記基準
    レベルに達した時から、上記加速信号出力時間とほぼ同
    時間出力する光ピックアップのトラックジャンプ装置に
    おいて、 ジャンプするトラック数やジャンプ方向に応じて区別さ
    れたトラックジャンプの種類毎にそれぞれ予め設定され
    た標準値を記憶する記憶手段と、 各トラックジャンプに際して、そのトラックジャンプの
    種類に対応した標準値を選択する標準値選択手段と、各
    トラックジャンプの際の基準レベルを、トラッキングエ
    ラー信号のピーク値との比が、その際に選択された標準
    値に基づく値と一致するように設定する基準レベル設定
    手段と、各トラックジャンプの終了の際のトラッキング
    エラー信号の状態に応じて、その際に選択された記憶手
    段の標準値を修正する標準値修正手段とを有することを
    特徴とする光ピックアップのトラックジャンプ装置。
JP63184086A 1988-07-22 1988-07-22 光ピックアップのトラックジャンプ装置 Expired - Lifetime JPH0654543B2 (ja)

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