JPH0652998U - 電解調質槽における沈降物の堆積防止装置 - Google Patents
電解調質槽における沈降物の堆積防止装置Info
- Publication number
- JPH0652998U JPH0652998U JP9231792U JP9231792U JPH0652998U JP H0652998 U JPH0652998 U JP H0652998U JP 9231792 U JP9231792 U JP 9231792U JP 9231792 U JP9231792 U JP 9231792U JP H0652998 U JPH0652998 U JP H0652998U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode plates
- electrolytic cell
- stock solution
- parallel
- sediment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多数の電極板を並列して原液を電解調質する
電解槽において、並列した電極板の下方に夾雑物やスケ
ール等の沈降物が堆積するのを防止して、電解効率を維
持すると共に、沈降物の排出を容易にする装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 電解槽内に多数の電極板を並列し、その並列
した電極板間に原液を循環して、電解調質を行う装置に
おいて、前記電極板の側方に、並列した電極板間に原液
を送り込む撹拌装置を設け、電解槽の槽の槽底を撹拌装
置の前方下方に傾斜させると共に、電解槽の槽底の傾斜
下端部に沈降物の掻寄装置を配設して沈降物の堆積防止
と電解効率の低下を防止するものである。
電解槽において、並列した電極板の下方に夾雑物やスケ
ール等の沈降物が堆積するのを防止して、電解効率を維
持すると共に、沈降物の排出を容易にする装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 電解槽内に多数の電極板を並列し、その並列
した電極板間に原液を循環して、電解調質を行う装置に
おいて、前記電極板の側方に、並列した電極板間に原液
を送り込む撹拌装置を設け、電解槽の槽の槽底を撹拌装
置の前方下方に傾斜させると共に、電解槽の槽底の傾斜
下端部に沈降物の掻寄装置を配設して沈降物の堆積防止
と電解効率の低下を防止するものである。
Description
【0001】
本願考案は、多数の電極板を並列して原液を電解調質する電解槽であって、特 に、並列した電極板の下方に、夾雑物やスケール等の沈降物が堆積するのを防止 して、電解効率を維持すると共に、沈降物の排出を容易にする装置に関する。
【0002】
従来、原液中に含有する比較的重い夾雑物やスケールは、電極板の下方に堆積 し、電極板間への原液の循環が阻害されるため、定期的に運転を中止し、堆積物 を清掃除去していた。また、電解槽内に空気噴出管と、噴出空気により撹拌され る粒状体を設け、沈殿している不純物を粒状体で破砕し、電解槽より溢流させる 装置はあった(例えば、特公昭63−12679号)。
【0003】
しかしながら、上記の運転を中止し、堆積物を清掃除去する装置にあっては、 電解槽内の原液を排出し、電極板を取り出した後に槽底の堆積物を除去するため 、多大な労力と時間を必要としていた。また、噴出空気により粒状体を撹拌する 装置にあっては、電極板の表面に付着している不純物を剥離することができるも のであるが、粒状体を撹拌するために多量のエアーを供給すると、電解調質によ り生成されたフロックが粒状体で破壊され、あるいは、汚泥液面上に気泡が多量 に発生し、電気抵抗が増加し、電解効率を悪化させる恐れがあった。
【0004】
本願考案は、上記の従来技術の欠点を解決するものであって、その構成は、電 解槽内に多数の電極板を並列し、その並列した電極板内に原液を循環して、電解 調質を行う装置において、前記電極板の側方に、並列した電極板間に原液を送り 込む撹拌装置を設け、電解槽の槽底を撹拌装置の前方下方に傾斜させると共に、 電解槽の槽底の傾斜下端部に沈降物の掻寄装置を配設したものである。そして、 並列した電極板の下方に散気管を配設しておけば、気泡の浮力と、撹拌装置の撹 拌力とで生成されたフロックを破壊することなく循環流を発生させられるもので ある。
【0005】
原液を電解槽に供給し、撹拌装置を作動させると、原液は並列した電極間に移 送され、電解作用を受けながら循環し、凝集フロックを生成する。電解調質をさ れた原液は電解槽から取り出され、フイルタプレス等で固液分離が行われる。一 方、原液中に含まれる軽い夾雑物は原液とともに流動するが、比較的重い夾雑物 とスケールは電解槽の槽底に沈降する。この時、沈降物は撹拌装置の撹拌力で槽 底の傾斜下端部に押し流され、あるいは、槽底を滑り落ちて並列した電極板の下 方外側に堆積する。そして、この堆積物は掻寄装置で掻き寄せられ、電解槽から 抜き出され、電解槽の上部から再度供給するか、あるいは、フイルタプレスへ移 送される。なお、並列した電極板の下方に散気装置を配設しておけば、撹拌装置 との相乗作用により、原液の循環が促進され、沈降物が減少され、しかも、原液 の水流により沈降物を電解槽の槽底傾斜下端部へ流動堆積が容易となるものであ る。
【0006】
本願考案を図面に基づき詳述すると、符号1は電解槽であって、この電解槽1 内には、陰極と陽極を交互に並列した電極板2・・・ が配設してあり、この電極板 2,2間に原液を流動させて、原液中に含まれる汚泥を電気分解するようにして ある。電極板は数枚ごとに締結されており、ブロックごとに電解槽1への装着と 取り出しが容易にしてある。符号3は、電解槽1の側壁下部に設けた撹拌装置で あって、側壁に沿ってその外方に突設した撹拌ケーシング4に回転軸5と、この 回転軸5に長尺の平板状の撹拌翼6が設けてあり、駆動機7で撹拌翼6を回転さ せると電解槽1の側壁部の原液を均一に撹拌することができる。そして、この撹 拌装置3を作動させると、電解槽1の側壁に沿って流下してくる原液を、並列し た電極板2・・・ の下方へ送り出し、電極板2の電極表面に接触する汚泥を順次入 れ替えながら原液を上昇させ、電解槽1の側壁と電極板2との間を流下して、再 び撹拌装置3により原液を循環させながら電気分解を行うようにしてある。
【0007】 次に、電解槽1の槽底8は撹拌装置3の前方下方に傾斜してあり、撹拌装置3 の撹拌力により原液を流動させ、沈降してくる比重の大きい夾雑物やスケールを 槽底8の傾斜下端に押し流し、あるいは槽底8を滑り落ちるようにしてある。符 号9は、槽底8の傾斜面下端に設けた掻寄装置であって、掻寄装置9は、スクリ ューケーシング10と、掻寄せ用のスクリュー11からなっており、電解槽1の 槽底に沿って押し流された夾雑物やスケールをスクリューケーシング10に落下 させ、スクリュー11で掻き寄せて、図1に示す実施例においては、循環ポンプ 12により電解槽1の上部に供給するようにしてある。なお、引き抜いた堆積物 をフイルタプレス(図示せず)に直接移送してもよいものである。
【0008】 符号13は、並列した電極板2・・・ の下方に配設した複数本の散気管であって 、電極板2,2間に空気を噴出させ、撹拌装置3の撹拌により送り込まれた原液 が電極板2,2間で滞流しようとするのを気泡の浮力により、上昇流を生ぜしめ 、電極表面に接触する汚泥を順次入れ替えるようにしたものである。この原液の 循環により、比重の大きい夾雑物やスケールを電解槽1の槽底8の傾斜下端部に 押し流すことができると共に比較的軽い夾雑物やスケールを流動させ、沈降物の 減少を図ることができる。また、撹拌装置3と散気管13を組み合わせることに より、単独で原液を循環させるために生じていた、撹拌装置の強撹拌による生成 フロックの破壊、あるいは、散気管13から多量のエアー投入による、汚泥液面 上の気泡の発生や液中内のエアー量の増加に伴う電気抵抗の増加も解消し得るも のである。なお、符号14は、電解槽1と並列した電極板2・・・ の間に設けた隔 壁板、15,16は、電解槽1の上部の一方に設けた供給管と、その他方に設け た電解調質した処理液の取出管、17は沈降物の返送管、18は掻寄装置の駆動 機である。
【0009】
【考案の効果】 本願考案は上記のように構成してあり、原液の撹拌装置を作動させれば、比重 の大きい夾雑物やスケールは原液の流動により押し流され、電解槽の傾斜させた 槽底に沿って移動して、傾斜下端部のスクリューケーシングに落下させることが できるものである。したがって、並列させた電極板の下方に堆積して、原液の流 動を阻害し、やがて、電極表面に汚泥が停滞し、汚泥やスケールが電極板に固着 し、電解効率を低下させるといった従来の欠点がないものである。
【0010】 また、並列した電極板の下方に散気管を設けておけば、上昇する気泡により原 液の循環流を促進させ、沈降物の押し流しを倍加することができる。更に、比較 的軽い夾雑物やスケールを浮上させ、堆積しようとする沈降物を減少させ、電解 処理を阻害する原液の滞流を減少させることができ、維持管理等の労力も最小限 にとどめることができるものである。
【図1】本願考案に係る電解調質槽における沈降物の堆
積防止装置の正面図である。
積防止装置の正面図である。
【図2】同じく沈降物の堆積防止装置の側面図である。
1 電解槽 2 電極板 3 撹拌装置 8 槽底 13 散気管
Claims (2)
- 【請求項1】 電解槽1内に多数の電極板2・・・ を並列
し、その並列した電極板2,2間に原液を循環して、電
解調質を行う装置において、前記電極板2・・・ の側方
に、並列した電極板2・・・ 間に原液を送り込む撹拌装置
3を設け、電解槽1の槽底8を撹拌装置3の前方下方に
傾斜させると共に、電解槽1の槽底8の傾斜下端部に沈
降物の掻寄装置9を配設したことを特長とする電解調質
槽における沈降物の堆積防止装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の沈降物の堆積防止装置に
おいて、並列した電極板2・・・ の下方に散気管13を配
設したことを特長とする電解調質槽における沈降物の堆
積防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092317U JP2575659Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 汚泥等の電解槽における沈降物の堆積防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092317U JP2575659Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 汚泥等の電解槽における沈降物の堆積防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652998U true JPH0652998U (ja) | 1994-07-19 |
JP2575659Y2 JP2575659Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=14051025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992092317U Expired - Fee Related JP2575659Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 汚泥等の電解槽における沈降物の堆積防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575659Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273429A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 汚水処理装置用電解槽 |
WO2013145743A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | ダイキン工業株式会社 | 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 |
JP2013202487A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Daikin Industries Ltd | 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 |
JP2013208529A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Daikin Industries Ltd | 電気分解装置及び温度調節水供給機 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP1992092317U patent/JP2575659Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273429A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 汚水処理装置用電解槽 |
JP4548955B2 (ja) * | 2001-03-14 | 2010-09-22 | 三洋電機株式会社 | 汚水処理装置用電解槽 |
WO2013145743A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | ダイキン工業株式会社 | 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 |
JP2013202487A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Daikin Industries Ltd | 電気分解装置及びこれを備えた温度調節水供給機 |
JP2013208529A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Daikin Industries Ltd | 電気分解装置及び温度調節水供給機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2575659Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110382074B (zh) | 絮凝和沉积设备 | |
US4919775A (en) | Method and apparatus for electrolytic treatment of sludge | |
US6251258B1 (en) | Method and apparatus for removing toxic substances from waste marine products | |
CN215886443U (zh) | 一种高效气浮水处理装置 | |
JP2009106847A (ja) | 凝集反応槽 | |
JPH0652998U (ja) | 電解調質槽における沈降物の堆積防止装置 | |
US4075076A (en) | Water treatment apparatus | |
KR20010001930A (ko) | 폐수처리시스템 | |
JP7002008B2 (ja) | 電解スライム回収装置及び電解スライム回収方法 | |
CN213537568U (zh) | 一种絮凝浮沉一体装置 | |
EP1025285B1 (en) | Flexible separating member for separating the tank bottom part from the rest of the electrolytic cell | |
JP2009247989A (ja) | 浄化槽 | |
US3920530A (en) | Flotation process | |
CN210340412U (zh) | 油水分离装置 | |
US6558527B2 (en) | Apparatus and method for electrochemically removing fine metal particles from emulsions | |
JPH1034162A (ja) | 廃水処理設備 | |
JP2005211768A (ja) | 廃液処理装置及び廃液の処理方法 | |
CN208532304U (zh) | 一种污水处理装置 | |
KR200194158Y1 (ko) | 폐수처리 시스템 | |
SU1000406A1 (ru) | Электролизер дл очистки сточных вод | |
CN221565877U (zh) | 一种全自动垢菌清装置 | |
CN218221214U (zh) | 一种沉淀反应池残渣清理装置 | |
CN221275374U (zh) | 屠宰废水电絮凝气浮机 | |
CN213738744U (zh) | 一种工业废水处理除泥装置 | |
JPH05212385A (ja) | 堅形電解浮上式排水処理方法及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |