JPH06510505A - 車両の駆動輪懸架装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車の懸架装置に関し、より詳しくは、固定車軸（デッドアクスル） により平行回転平面内に維持される駆動輪の懸架装置に関する。

背景技術 長年に亘り、多くの自動車の駆動輪は、該駆動輪に連結された回転車軸（ライブ アクスル）及び差動歯車の両方を収容する固定車軸ハウジングにより平行平面内 に維持されていた。車両のフレーム及び車体は、駆動輪及び車輪ブレーキの内側 で、固定車軸ハウジング上に支持されたばねに取り付けられていた。

上記懸架装置は多年に亘り多くの車両に使用されてきたが、多数の欠点を存して いた。差動装置ハウジングと車体の下面との間に垂直方向の間隙を設ける必要性 があるため、乗用車及びバスやトラック等の大型車両の両方にとって積載上の問 題を引き起こしていた。また、固定車軸ハウジング、差動装置、回転車軸及び駆 動軸の総重量は、好ましからざる大きな車両のばね下重量をもたらした。

上記懸架装置の欠点を解決するため、多くの車両は、ドブイオン（ＤｅＤｉｏｎ ）等の米国特許第５６２．２８９号に開示されているような湾曲固定車軸を使用 した。このトゲイオン形懸架装置及びその変形懸架装置は、駆動輪間の剛性連結 の長所を保存していることに加え、車体の床を下げることができるという付加的 長所を有していた、というのは、地面と床との間の最小距離は、もはや、差動装 置ハウジングの項部と車体の床との間に垂直方向の間隙を提供することとは無関 係になったからである。

しかしなから、トゲイオン形懸架装置はバス及び大型トラックには使用されてい ない。なせならば、湾曲固定車軸は、両部動輪の垂直方向の変位に抵抗するとき に強大な捩り応力を受けるからである。ｌ・ディオン形湾曲固定車軸の大きな捩 り変位は車軸の許容できない程の移動を引き起こし、バス及び大型トラック用の 湾曲固定車軸のサイズ及び重量を増大させることによりこの捩り変形を除去する ことはコスト及び設計の両方の点で到底不可能である。

発明の開示 本発明は、回転車軸及び差動歯車を組み込んだ固定車軸ハウジング装置及びドブ イオン形湾曲固定車軸装置の両装置の全ての長所が得られると同時に、これらの 両装置の欠点を無くすことができる。本発明による改良形懸架装置は車両のばね 下重量を低減し、車体の地−床間距離を大幅に減少させ、且つ捩り変位力坏可能 な強くて簡単且つ安価な固定車軸を提供する。

簡単に云えば、本発明によるユニークな駆動輪懸架装置は、１対の車輪支持組立 体を連結する真直ぐな円筒状の固定車軸と、車体取付は形差動装置と、駆動輪を 差動装置に連結する自在継手形回転車軸とを存している。各車輪支持組立体は、 好ましくは、空気ばねを両端部に取り付けられた、１枚、或いは２枚以上の板は ねと、鎖板ばねの中央部に設けられる車輪スピンドル支持ハウジングとを有する 。

駆動輪の位置を連結し且つ＄Ａ御するのに４本の懸架制御ロッドが使用されるの が好ましく、これらのロッドのうち２本のロッドは、フレーム及び／又は車体の 下で車輪を中心位置に維持するためのものであり、他の２本は車輪の横方向移動 を制御するためのアングル状ｖｔｍロッドである。車両内の乗客及び載荷の乗り 心地を滑らかにするのにショックアブソーバが使用されている。いかなる場合に も、本発明の懸架装置は、駆動輪の垂直方向の変位により固定車軸に作用する捩 り荷重を除去するための、真直ぐな固定車軸の一端又は両端部に設けられたコニ カルベアリング（ｃｏｎｉｃａｌ　ｂｅａｒｉｎｇ）を採用する。

本発明の懸架装置では、固定車軸を用いた従来の全ての車両用懸架装置に作用す る捩り荷重か除去されるため、固定車軸の重量及びサイズを著しく減少できる。

これは、本発明によれば、固定車軸が車両の重量のみを支持するように設計すれ ばよいからである。固定車軸の端部にコニカルベアリングを使用することにより 、高価で重い湾曲固定車軸を使用する必要を無くし且つ車両の駆動輪懸架装置に 第１の優れた改良点を構成する、というのは、ドブイオン等の湾曲固定車軸の発 明がほぼ１００年前のものだからである。

本発明による車両の駆動輪懸架装置の長所は次の通りである。

固定車軸は車両の重量のみを支持するように設計すればよいので、今や、バス及 びトラック等の大型車両に固定車軸を使用することができる。

車両のはね下重員の低減が図れる。

左右のばね中心間の距離を大きくできるため、車両のロール剛性を改善できる。

今や、乗用車、パン、バス及び小型及び大型トラックの全てを、低床車両として 設計できる。

部品の修理及び交換を非常に容易にできる。固定車軸、車輪スピンドル支持ハウ ジング及び板ばねは、ボルト留めにより簡単に交換部品と交換できる。また、回 転車軸の後部に対する固定車軸の位置は、エンジンから回転車軸に至るパワート レーン（動力伝達列）の修理又は部品交換を全く妨げない。

固定車軸は差動装置ハウジングの後方に配置されるので、車両のパワートレーン の作動を妨げるいかなるクロスメンバ又は固定車軸も存在しない。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明に従って作られた車両の駆動輪懸架装置を示す斜視図である。

第２図は、第１図の懸架装置を上方から見た平面図である。

第３図は、第１図の懸架装置の固定車軸の端部を包囲し且つ車輪スピンドルハウ ジング内に支承されたコニカルベアリングを示す部分断面詳細図である。

発明を実施するための最良の形態 先ず、第１図及び第２図を参照すると、これらの図面には、車両の駆動輪用の本 発明によるユニークな懸架装置の好ましい実施例が示されている。この懸架装置 は、乗用車、パン、小型又は大型のトラック又はバスのフレーム又は車体から懸 架され、車両のフレーム及び車体は本発明の一部を構成しないので、第１図又は 第２図には示されていない。

第１図及び第２図に示す差動装置ハウジング１０は、該ハウジングＩＯのフラン ジｌＯａを介して、車体の床又は車両のフレームにボルト留めされる。固定車軸 １２は真っ直ぐな中実円筒体又は真っ直ぐな中空円筒状チューブで構成でき、該 円筒体の軸線は、車両が平らな水平平面上にあるときに駆動輪の回転軸線に対し て平行に位置する。固定車軸１２の軸線は、駆動輪に回転動力を供給し且つ差動 装置ハウジング１０内の差動歯車に連結された駆動軸１４の軸線に対して９００ の角度に位置する。

固定車軸１２の各地部には車輪支持組立体１５があり、該組立体１５は、駆動軸 １４の軸線と平行に位置する板はね１６を有するのが好ましい。一対の空気ばね １７が、各板ばね１６の両端部に取り付けられ、各空気はね１７の上面は車体　 。

又はフレームの下面に連結される。

変形例として、板はね１６を重ね板はねて形成し、該重ね板はねの両端部を車両 のフレーム又は車体に直接連結して、空気ばね１７を省略することもできる。

車輪支持組立体１５はまた、第１図に示すように板はね１６の中央に取り付けら れ且つ車輪スピンドル１９を収容する車輪スピンドル支持ハウジング１８を有す る。第２図に示すように、一対の回転車軸２０が、差動歯車を、一対の車輪スピ ンドルハウジング１８内に収容された車輪スピンドル１９に連結する。

４本の制御ロッドが、車体に対する駆動輪の位置を制御するのに用いられている 。車輪スピンドルハウジング１８を車両のフレーム又は車体に連結する２本の真 っ直ぐな制御ロッド２１．２２は、駆動輪を車体の下で中心位置に維持するのに 役立ち、他方、２本のアングル状制御ロッド２３．２４は、駆動輪の横方向移動 を制御するのに役立つ。

一対のショックアブソーバ　２５．２６が、板はね１６と車両のフレーム又は車 体との間に連結され、車両内の乗客又は載荷の乗り心地を滑らかにする。

第２図に示すように、車輪スピンドル１９に取り付けられた一対のブレーキドラ ム２７．２８が、ブレーキシュー（図示せず）に嵌合され、或いは、他の在来の 手段が、制動圧力を駆動輪に加えるのに用いられる。

第１図及び第２図に示す懸架装置は、車両が荒れた平らでない地域を走行すると きに駆動輪の垂直方向の変位により固定車軸１２に作用する捩り荷重を除去する のに、固定車軸１２の各端部に一対のコニカルベアリングを採用する。第３図は 固定車軸１２の端部を示す詳細図であり、固定車軸１２は、小径のねじ端部１２ ｂ及びベアリング支持部分（ベアリングにより支持される部分）１２ａで終端し 、ベアリング支持部分１２ａはまた真っ直ぐな主固定車軸１２の直径よりも僅か に小さい直径を有する。

固定車軸１２の部分＋２ａは、前方のコニカルベアリング３０及び後方のコニカ ルベアリング３１により、車輪スピンドルハウジング１８の延長部１８ａ内で支 承されている。両コニカルベアリング３０．３１は、ワッシャ３２及び固定車軸 １２の端部１２ｂに螺着されるナツト３３によりそれぞれの所定位置に固定され る。キャップ３４がナツト３３及び固定車軸１２の端部１２ｂを保護し、キャッ プ３４は、第３図に示すように、複数のボルト３５により車輪スピンドルハウジ ング１８の延長部１８ａ上に取り付けられる。

作動中、真っ直ぐな固定車軸１２は、両部動輪を平行平面内に維持して、両部動 輪間の一定の関係を保持する。しかしながら、荒れた地域や道路の穴の走行によ り引き起こされる駆動輪の垂直方向の変位により生じるいかなる捩り荷重も真っ 直ぐな固定車軸１２には伝達されない、というのは、固定車軸１２はその各端部 が一対のコニカルベアリング３０．３１に支えられて回るからである。車輪スピ ンドルＩ９の不整合は、両コニカルベアリング３０．３１の外レースの移動を引 き起こすかもしれないけれとも、これらの移動は固定車軸１２に伝達されない。

以上、本発明による車両の駆動輪懸架装置の最良の形態を図示し且つ説明したが 、本発明はこのような実施例に限定されず、当業者ならば請求の範囲によっての み制限される本発明の範囲内で種々の変更が可能であろう。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．床を備えた車体と、互いに間隔を隔てた一対の駆動輪と、車体の床下に配置 され且つ両駆動輪の中間で車体により支持される差動装置と、一端が差動装置に 連結された回転可能な駆動軸と、夫々、一端が差動装置に連結された、一対の回 転可能な回転車軸とを有する車両の駆動輪懸架装置において、一対の車輪支持組 立体を有し、各車輪支持組立体が、車両の駆動軸に対して平行に位置する板ばね と、該板ばねの各端部に取り付けられ且つ車体に連結されたばねと、板ばねの中 央部上に取り付けられたハウジング内の車輪スピンドルとを有し、 各々が、車輪支持組立体の車輪スピンドルハウジング内の車輪スピンドルに連結 された一対の回転車軸の両端部と、各端部が、間隔を隔てた一対のコニカルベア リングによって車輪スピンドルハウジングの一つに連結された、真っ直ぐな固定 車軸とを有し、前記一対のハウジングが、真っ直ぐな固定車軸の端部で車輪スピ ンドルハウジング内に支承され、 固定車軸を支持する前記コニカルベアリングが、車両が平らでない地域を走行す るときに、間隔を隔てた一対の駆動輪の垂直方向の変位によって引き起こされる 、固定車軸に作用するろり荷重を防止することを特徴とする駆動輪懸架装置。
2. ２．床を備えた車体と、互いに間隔を隔てた一対の駆動輪と、車体の床下に配置 され且つ両駆動輪の中間で車体により支持される差動装置と、一端が差動装置に 連結された回転可能な駆動軸と、夫々、一端が差動装置に連結された、一対の回 転可能な回転車軸とを有する車両の駆動輪懸架装置において、一対の車輪支持組 立体を有し、各車輪支持組立体が、車両の駆動軸と平行に位置し且つ両端部が車 体に連結された板ばねと、該板ばねの中央部上に取り付けられたハウジング内の 車輪スピンドルとを有し、各々が、車輪支持組立体の車輪スピンドルハウジング 内の車輪スピンドルに連結された一対の回転車軸の両端部と、各端部が、間隔を 隔てた一対のコニカルベアリングによって車輪スピンドルハウジングの一つに連 結された、真っ直ぐな固定車軸とを有し、前記一対のベアリングが真っ直ぐな固 定車軸の端部で車輪スピンドルハウジング内に支承され、 固定車軸を支持する前記コニカルベアリングが、車両が平らでない地域を走行す るときに、間隔を隔てた一対の駆動輪の垂直方向の変位によって引き起こされる 、固定車軸に作用するろり荷重を防止することを特徴とする駆動輪懸架装置。