JPH0650759A - 圧電振動体の保持構造及びそれを用いた圧電ジャイロ - Google Patents

圧電振動体の保持構造及びそれを用いた圧電ジャイロ

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JPH0650759A
JPH0650759A JP4205216A JP20521692A JPH0650759A JP H0650759 A JPH0650759 A JP H0650759A JP 4205216 A JP4205216 A JP 4205216A JP 20521692 A JP20521692 A JP 20521692A JP H0650759 A JPH0650759 A JP H0650759A
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JP4205216A
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Mutsuaki Hirota
睦明 廣田
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属保持部材の取り付けが容易でありかつ圧
電振動体の振動特性に対する影響が少ない接合が可能な
圧電振動体の保持構造及びそれを用いた圧電ジャイロを
提供する。 【構成】 円筒状の圧電振動体1の貫通穴に通した金属
保持部材2にバネ性金具14を取り付け、圧電振動体1
のノード点A,Bで圧電振動体1の内面から保持した保
持構造であり、また、この保持構造に使用された金属保
持部材2を、外装ケース4に固定して、圧電振動体1を
外装ケース4内に吊設した圧電ジャイロである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状圧電振動体の保
持構造及び特にそれを用いた圧電ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の自立航法装置や姿勢制御装置、
カメラの手振れ防止機構等には、角速度センサが用いら
れている。角速度センサとしては、ガスレートセンサ、
光ファイバージャイロ、圧電振動ジャイロ等が使用され
ている。この中で圧電振動ジャイロが最も小型で安価に
製造できるため広く利用されようとしている。
【0003】従来の圧電ジャイロの圧電振動体として、
三角柱状の音片を利用したものが知られている(日経エ
レクトロニクス1990年11月26日号No.51
4、183〜191頁、特開平2−223817号)。
この圧電振動体は、三角柱状に加工されたエリンバー合
金等の金属棒を用いており、その3側面に圧電磁器を接
着している。また、振動のノード点位置に、保持部材を
溶接し、アース電極を兼ねている。3側面に接着された
圧電磁器の電極には、細い導線をノード点付近で半田接
合し、保持部付近まで延長し、そこから発振回路等の外
部回路へ引き出している。
【0004】このような圧電振動体では、エリンバー合
金という高価で加工が困難な材料を用いており、部品コ
スト、加工コストが高いという問題があり、さらに3側
面に圧電磁器を接着しているため、接着材の硬さや厚
み、接着位置のずれなどにより圧電振動体の振動特性が
変動してしまうという問題があった。
【0005】このような問題を解決するために、本発明
者は先に、三角柱状の金属棒を用いず、主として、圧電
磁器のみで圧電振動体を形成した圧電ジャイロ用振動体
を提案した(特願平3−218706号、実願平3−7
9159号)。即ち、この圧電ジャイロ用振動体は、円
筒状の円筒状圧電磁器と、前記円筒状圧電磁器の貫通穴
内周面に形成された内部電極と、前記円筒状圧電磁器の
外周面の周方向に分割された複数の外部電極とを備えて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
円筒状の圧電振動体の保持は、周囲に出力端子が植設さ
れた円柱状ベース磁器上に、円筒状の圧電振動体を立設
していた。このため、ベース磁器に圧電振動体が機械的
に接触しているため、圧電振動体の振動特性に影響を与
えてしまい、また、圧電振動体の内部電極との導通を行
うためには外部電極の一つを端面で、内部電極につな
ぎ、ノード点近傍から引き出していたため、分割した外
部電極に制限が生じること、また接続作業が煩雑であっ
た。さらに歩留りが悪かった。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、圧電振動体の支持が容易であ
りかつ振動特性に対する影響が少ない圧電振動体の保持
構造を提供することにある。
【0008】また、別の目的は、上述の圧電振動体の保
持構造に適し、振動特性の変動が少ない圧電ジャイロを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、円筒状
圧電磁器と、前記圧電磁器の貫通穴内周面に形成された
内部電極と、前記円筒状圧電磁器の外周面の周方向に分
割された複数の外部電極とを備えた圧電振動体の保持構
造であって、前記圧電振動体のノード点付近で保持する
金具を備えた金属保持部材を、前記圧電振動体の貫通穴
に挿通して、圧電振動体の貫通穴内面で圧電振動体を保
持した圧電振動体の保持構造である。
【0010】また、第2の本発明は、円筒状圧電磁器
と、前記圧電磁器の貫通穴内周面に形成された内部電極
と、前記円筒状圧電磁器の外周面の周方向に分割された
複数の外部電極とを備えた圧電振動体を、該圧電振動体
の貫通穴内で保持した金属保持部材を用いて、外装ケー
スに収納した圧電ジャイロであって、前記圧電振動体を
外装ケース内に吊設するとともに、前記内部電極と外部
回路との接続を前記金属保持部材を介して行い、前記外
部電極と外部回路との接続を圧電振動体のノード点付近
の外部電極と接続する接続細線を介して行った圧電ジャ
イロである。
【0011】
【作用】第1の発明である圧電振動体の保持構造では、
円筒状の圧電振動体のノード点付近の貫通穴内面で保持
する金具を備えた金属保持部材によって、圧電振動体が
保持されるため、圧電振動体がバネ性金具以外に何も接
触することがないため、圧電振動体の振動特性が極めて
良好なものとなる。また、この圧電振動体の貫通穴内面
に形成した内部電極が、バネ性金具を介して導通してい
るため、外部回路との接続が容易となる。
【0012】第2の発明は、上述の圧電振動体の保持構
造を利用して、金属保持部材によって外装ケース内に吊
設されているため、圧電振動体の振動特性が極めて良好
となる。
【0013】また圧電振動体の内部電極は、金属保持部
材を介して外部回路に接続され、また、圧電振動体の外
部電極は、圧電振動体のノード点付近の外部電極に接続
するワイヤボンディング細線などの接続細線を介して外
部回路に接続されるため、外部回路との接続が容易とな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳説する。
【0015】図1〜図3は、本発明の第1の発明である
圧電振動体の保持構造を説明するための図であり、図4
〜図7は圧電振動体の保持構造を用いた圧電ジャイロを
説明するための図である。
【0016】図1において、圧電振動体の保持構造は、
圧電振動体1と金属保持部材2とから主に構成されてい
る。
【0017】圧電振動体1は、図1、図2に示すよう
に、ジルコンチタン酸鉛(PZT)製の円筒状の圧電磁
器10と、この圧電磁器10の貫通穴13の内周面に形
成されたCu、Auメッキ又はCu、Au等のペースト
焼付けによる内部電極11と、圧電磁器10の外周面に
Cuを蒸着又は焼付けして形成した外部電極12とから
成っている。内部電極11は、後述する金属保持部材2
を介して外部回路のアース電位にに接続されている。ま
た、外部電極12は、圧電磁器10の外表面に周方向に
分割され、長手方向に延びる複数の所定のパターンで被
着されている。尚、図では、外部電極12は同一パター
ンの例を示したが、外部電極12の幅を交互に変化させ
ても構わない。
【0018】金属保持部材2は、42アロイ、コバール
等の金属から成る線状体であり、圧電磁器10と熱膨張
係数が比較的近いものが用いられる。金属保持部材2
は、圧電振動体1の貫通穴13の内径よりも小さい外径
を有し、圧電振動体1よりも長い全長を有している。
【0019】金属保持部材2には左右1対のバネ性金具
14、14が配置されている。バネ性金具14は、図6
に示すように金属保持部材2の外周部にあって折曲げ爪
を有する複数の弾性小片14aが、一端を締結具14b
によって束ねられた構造であり、この締結具14bによ
って金属保持部材2に強固に固定されている。また、弾
性小片14aの表面には、10〜20μmの厚みを有す
る半田メッキ層が被着されている。
【0020】金属保持部材2に固定されたバネ性金具1
4、14は、弾性小片14aの外径部が圧電振動体1の
貫通穴13に形成された内部電極11と確実に圧接さ
れ、且つ金属保持部材2を圧電振動体1の貫通穴13に
挿通した時に、内部電極11を破損しない程度に摺動可
能な弾性を有している。
【0021】バネ性金具14、14が固定される位置
は、金属保持部材2が圧電振動体1の貫通穴13の所定
位置に配置された時、圧電振動体1の実質的にノード
点、すなわち、圧電磁器10の全長をLとするときに圧
電磁器10の端面より0.225Lに対応する位置A、
Bとなるようにする。
【0022】次に、このように構成された圧電振動体の
保持構造の組立手順について説明する。
【0023】まず、圧電磁器10の表面に内部電極11
及び外部電極12が被着された圧電振動体1を用意す
る。
【0024】次に、金属保持部材2の端部から所定位
置、即ち、圧電振動体1のノード点に対応する位置にバ
ネ性金具14、14を固定する。
【0025】次に、バネ性金具14の配置された金属保
持部材2を圧電振動体1の貫通穴13に挿通する。そし
て、バネ性金具14、14が圧電振動体1の各ノード点
に達し時点で、挿通を停止する。このとき、バネ性金具
14、14は金属保持部材2と圧電振動体1の貫通穴1
3の内面との間でバネ性金具14、14の弾性力が作用
し圧電振動体1と金属保持部材2に対し圧接状態となる
ので、ノード点の位置決めが正確かつ容易に行われる。
【0026】次に、金属保持部材2が配置された圧電振
動体1を、リフロー炉に通し、約300℃の熱処理を行
う。これにより、バネ性金具14、14の弾性小片14
aに被着された半田メッキ層が溶融し、圧電振動体1の
内面のAuメッキ層との間で半田付けが行われる。この
とき、金属保持部材2のバネ性金具14、14が圧電振
動体1の貫通穴13の内面に設定されたノード点に仮留
めされているので、位置ずれなく金属保持部材2と圧電
振動体1の一体化とが強固に達成される。
【0027】実装時には、種々の手段が可能であるが、
例えば、金属保持部材2の両端部にステイ15、15
(図では点線で示した)を接合し、外部回路などが形成
されたベース基板(図示せず)上方に圧電振動体1を該
基板と平行に配置することができる。尚、外部電極12
と外部回路との接続は、外部電極12上の圧電振動体1
のノード点付近で結線すればよい。
【0028】このように第1の発明によれば、金属保持
部材2に配置したバネ性金具14により、圧電振動体1
の実質的にノード点における仮留めが容易となり、半田
付けによる両部材1、2の接合が容易、且つ強固に行え
る。
【0029】また、外周部に弾性小片14aが配置され
たバネ性金具14により、両部材の当接位置が軸回りに
均等に配置される。したがって、圧電振動体1の振動特
性に対する影響は少なくなる。
【0030】さらに、圧電振動体1の保持が金属保持部
材2に配置したバネ性金具14によって行われるため、
圧電振動体1のノード点以外に他の構成部品と接触する
ことがないため、圧電振動体1の振動特性が非常に向上
する。
【0031】このような第1の発明の圧電振動体1の保
持構造は、図4〜図7に示す第2の発明である圧電ジャ
イロに使用される。
【0032】図4は、本発明の圧電ジャイロの平面図で
あり、図5は図4中X−X線断面図であり、図6は図4
中Y−Y線断面図であり、図7は圧電ジャイロに用いる
外装ケースの斜視図である。尚、図8は、角速度を検出
するための外部回路図である。
【0033】圧電ジャイロ40は、円筒状の圧電振動体
1、金属保持部材2、接続端子体3及び外装ケース4と
から主に構成されている。尚、圧電振動体1、金属保持
部材2は上述したように、金属保持部材2に固定したバ
ネ性金具14、14によって、圧電振動体1のノード点
付近で、圧電振動体1の貫通穴13内面で保持されてい
る。
【0034】接続端子体3は、アルミナなどの絶縁材料
の円筒状を成している。接続端子体3は、圧電振動体1
が非接触状態で挿通される貫通部30を有している。ま
た、接続端子体3は、圧電振動体1がその貫通部30内
に配置された時、圧電振動体1の両端から0.225L
の位置にあるノード点が露出される程度の長さ、即ち圧
電振動体1の長さLに対して0.55L(L−0.22
5L×2)よりも若干短い長さを有している。
【0035】この接続端子体3は、接続端子体3から延
びる金属支持棒31、31及び外装ケース4の底面から
内面に延びる保持突起41、41によって外装ケース4
内の所定位置に固定されている。
【0036】また、接続端子体3の外周表面には、圧電
振動体1の外部電極12のノード点付近と接続細線、例
えばワイヤボンディング細線Wを介して接続する電極パ
ッド32・・・、外部接続端子33・・・、電極パッド
32・・・と外部接続端子33・・・とを接続する配線
導体34・・・及び金属支持棒31を半田接合するため
の固定用パッド35、35が被着されている。
【0037】電極パッド32・・・は、外部電極12と
同一の数だけ、対応する外部電極12に近傍するように
接続端子体3の端部に形成されている。図では、6つの
電極パッド32・・を例示し、その3つの電極パッド3
2・・が図5中手前の左側の端部に配置され、残りの3
つの電極パッド32・・・が図5中奥側(図には現れな
い)の右側の端部に配置されている。
【0038】また、6つの外部接続端子33・・・は、
接続端子体3の上部に夫々配置され、電極パッド32・
・・と配線導体34・・・を介して接続されている。
尚、接続端子体3の上部の外部接続端子33・・・は、
外装ケース4の開口面と同一高さに設定することが望ま
しい。
【0039】固定用パッド35、35は、接続端子体3
の側部に形成され、配線導体34・・・を回避して形成
されており、図5中手前の側部では、右寄りに、図5中
奥側の側部では、左寄りに形成されている。この固定用
パッド35、35には外装ケース4の側壁に嵌合される
金属支持棒31、31が半田接合されている。
【0040】外装ケース4は、銅などの金属部材で形成
されており、図7に示すように概ね図中上面が開口した
箱形状となっている。
【0041】外装ケース4の長手方向に対向する2つの
側壁42a、42bには、金属保持部材2の端部が嵌合
される溝43a、43bが、開口面から所定深さにまで
形成されている。この深さは、溝43a、43bに金属
保持部材2の両端を嵌合させた時、即ち圧電振動体1が
所定位置に保持された時、圧電振動体1の外周面が接続
端子体3の貫通部30の内面に接触しないように、より
好ましくは圧電振動体1と接続端子体3とが同心円とな
るように設定されている。
【0042】また、外装ケース4の幅方向に対向する2
つの側壁44a、44bには、接続端子体3から延びる
金属支持棒31、31の端部が嵌合される溝45a、4
5bが所定深さまで形成されている。溝45a、45b
の深さは、溝45、45の最下部にまで嵌合された時、
接続端子体3の貫通部30内周面と圧電振動体1外周面
とが接触しないように、より好ましくは圧電振動体1と
接続端子体3とが同心円となるように設定されている。
【0043】また、側壁44a、44bには、接続端子
体3の電極パッド32・・・と圧電振動体1の外部電極
12とをワイヤボンディングなどで接続処理を容易にす
るための窓部46a、46bが形成されている。窓部4
6a、46bは、接続端子体3の電極パッド32・・・
及び圧電振動体1のノード点付近の外部電極12が露出
し、さらに接続処理が可能な程度に開口している。尚、
窓部46a、46bは、最終的には図4に図示する絶縁
性シール部材47a、47bによって閉塞される。
【0044】このような溝45a、45b及び窓部46
a、46bは、接続端子体3から延びる金属支持棒3
1、31及び電極パッド32・・・の形成位置に対応す
るようになっており、側面44a、44bが対象状態と
なっている。
【0045】また、外装ケース4の底面には、接続端子
体3の下部及び又は端部と当接し、位置決めを確実を行
うための保持突起41、41が形成されている。
【0046】次に、本発明の圧電ジャイロの組立方法を
説明する。
【0047】まず、金属保持部材2に保持された圧電振
動体1、接続端子体3、及び外装ケース4を用意する。
【0048】次に、接続端子体3の固定用パッド35、
35に金属支持棒31、31を半田接合し、接続端子体
3の貫通部30、金属保持部材2に保持された圧電振動
体1を挿通する。
【0049】この状態で、金属保持部材2の両端が側面
42a、42bの溝43a、43bに嵌合し、且つ接続
端子体3の金属支持棒31、31の端部が側面44a、
44bの溝45a、45bに嵌合するように、外装ケー
ス4の上面開口より、接続端子体3の貫通部30に挿通
した圧電振動体1を配置する。そして、金属保持部材2
及び金属支持棒31、31を溝43a、43b、45
a、45bの最下部にまで位置させ、保持突起41、4
1とともに接続端子体3を所定位置に保持する。
【0050】次に、外装ケース4の窓部46a、46b
から接続端子体3の端部に形成した電極パッド32と接
続すべき圧電振動体1の外部電極12が現れるように圧
電振動体1を保持する金属保持部材2を回動制御する。
【0051】次に、溝43a、43b内の金属保持部材
2の端部を、半田接合又は導電性接着材によって、外装
ケース4に固定する。また、溝45a、45b内の金属
支持棒31、31の端部を半田接合又は接着材によっ
て、外装ケース4に固定する。
【0052】これにより、圧電振動体1は、圧電振動体
1と接続端子体3とが互いに接触することなく、且つ圧
電振動体1の外部電極12と接続端子体3の電極パッド
32・・・が最も近接した状態で、外装ケース4内に吊
設されることになる。
【0053】次に、外装ケース4の側壁44a、44b
には形成した窓部46a、46bを介して、接続端子体
3の電極パッド32・・・と圧電振動体1のノード点付
近の外部電極12とをワイヤボンディング細線を用いて
接続処理する。
【0054】最後に、窓部46a、46bをシール部材
47で閉塞して、圧電ジャイロ40が完成する。
【0055】上述の圧電ジャイロ40は、圧電振動体1
が外装ケース4内に、金属保持部材2によって吊設され
て収納されており、圧電振動体1の接触部材が、圧電振
動体1がノード点付近で、貫通穴13内面から圧接した
バネ性金具14、14、及び外部電極12とのワイヤボ
ンディング細線Wのみであり、機械的に圧電振動体1と
一切接触がないため、圧電振動体1の振動特性が良好に
保たれることになり、従来に比較して圧電ジャイロ40
としての特性が大幅に向上する。
【0056】また、図8のに示す発振回路80、作動増
幅回路81、同期検波回路82、直流増幅回路83など
からなる外部回路との接続において、圧電振動体1の外
部電極12はワイヤボンディング細線W−電極パッド3
2・・・−配線導体34−外部接続端子33・・・を介
して行われ、また、圧電振動体1の内部電極11はバネ
性金具14、14−金属保持部材2−外装ケース4を介
して行われることになり、この外装ケース4の開口面と
外部接続端子33・・・とを同一平面となるように設定
しておけば、外部回路を形成した回路基板(図示せず)
などに簡単に接合することができる。尚、この時、回路
基板上の外部接続端子33・・・と接続する配線パター
ンは、外装ケース4を横切る時には、シールド部材47
で横切るようにすれば、内部電極11と外部電極12と
の短絡が防止できる。
【0057】〔他の実施例〕 (a) 第1の発明の本実施例では、バネ性金具14と
内部電極11の接続にリフロー半田を用いたが、クリー
ム半田を用いてもよい。
【0058】(b) 第1の発明の本実施例において
は、バネ性金具14、14の双方に半田付けを行うが、
2つのバネ性金具14、14のうち一方にだけ半田付け
を行い、他方は金具の弾性だけで保持固定する構成とし
てもよい。
【0059】(c) 第2の発明の本実施例では、外装
ケース4の側面42a、42bの溝43a、43bで保
持部材2を固定しているが、外装ケース4の底面から複
数の支柱を立設して、この支柱で保持部材2の両端を固
定してもよい。
【0060】(d) 第2の発明の本実施例では、接続
端子体3は、圧電振動体1が貫挿される円筒状部材で形
成したが、貫通部が形成された角柱状にしてもよく、ま
た接続端子体3を外装ケース4の底面や側面に直接固定
しても構わない。
【0061】(e) 第2の発明の組立工程において、
外装ケース4の側壁42a、42bの何れかに圧電振動
体1が横方向から挿通可能な大きな穴を形成しておき、
この外装ケース4に先に接続端子体3を固定しておき、
側壁42a、42bの何れかに形成した穴を介して圧電
振動体1を接続端子体3の貫通部30に配置するなど種
々の変更が可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る圧電振動体の保持構造によ
れば、円筒状の圧電振動体が内部電極を形成した貫通穴
内面のノード点付近で金属保持部材で保持され、さらに
この金属保持部材に設けられたバネ性金具が半田メッキ
されているため、加熱処理のみにより、機械的な保持及
び電気的接続が確実に行え、圧電振動体の振動特性が良
好に維持できる。
【0063】また、本発明に係る圧電ジャイロは、外装
ケース内に、金属保持部材で保持された圧電振動体が吊
設され、かつ電気的な導通が金属保持部材及び圧電振動
体の外部電極のノード点付近で接合する接続細線によっ
て行われているので、圧電振動体の振動特性を損なうこ
とがなく、外部回路との接続が容易に達成でき、角速度
センサとして良好な特性が導出できる圧電ジャイロとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明である圧電振動体の保持構造に係
わる外観斜視図である。
【図2】図1のZ−Z線断面図である。
【図3】金属保持部材とバネ性金具を説明するための概
略図である。
【図4】第2の本発明である圧電ジャイロの平面図であ
る。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図4のY−Y線断面図である。
【図7】本発明の圧電ジャイロに用いる外装ケースの一
例を示す斜視図である。
【図8】本発明の圧電ジャイロに用いた角速度検出回路
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・圧電振動体 2・・・金属保持部材 3・・・接続端子体 4・・・外装ケース 14・・・バネ性金具 W・・・ワイヤボンディング細線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状圧電磁器と、前記圧電磁器の貫通穴
    内周面に形成された内部電極と、前記円筒状圧電磁器の
    外周面の周方向に分割された複数の外部電極とを備えた
    圧電振動体の保持構造であって、 前記圧電振動体のノード点付近で保持する金具を備えた
    金属保持部材を、前記圧電振動体の貫通穴に挿通して、
    圧電振動体の貫通穴内面で圧電振動体を保持したことを
    特徴とする圧電振動体の保持構造。
  2. 【請求項2】円筒状圧電磁器と、前記圧電磁器の貫通穴
    内周面に形成された内部電極と、前記円筒状圧電磁器の
    外周面の周方向に分割された複数の外部電極とを備えた
    圧電振動体を、該圧電振動体の貫通穴内で保持した金属
    支持部材を用いて、外装ケースに収納した圧電ジャイロ
    であって、 前記圧電振動体を外装ケース内に吊設するとともに、前
    記内部電極と外部回路との接続を前記金属保持部材を介
    して行い、前記外部電極と外部回路との接続を圧電振動
    体のノード点付近の外部電極と接続する接続細線を介し
    て行ったことを特徴とする圧電ジャイロ。
JP4205216A 1992-07-31 1992-07-31 圧電振動体の保持構造及びそれを用いた圧電ジャイロ Pending JPH0650759A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005257683A (ja) * 2004-03-03 2005-09-22 Northrop Grumman Corp 振動梁を含む電気機械システム

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