JPH06507083A - 腹腔鏡を使用する胆嚢フィステル成形術や胆嚢切除および良性の前立線肥大の治療のための焼灼装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 腹腔鏡を使用する胆嚢フィステル成形術や胆嚢切除および良性の前立腺肥大の治 療のための焼灼装置および方法本発明の背景 これは、１９９０年８月９日に提出された米国特許出願第５６５１５４号の一部 継続出願であり、前記米国特許出願は、現在米国特許第４９４９７１８号となっ ている、１９８８年９月９日に提出された米国特許出願第２４２７３０号の分割 出願である。

技術分野 本発明は、腹腔鏡を使用する外科手術に関し、特に胆嚢フィステル成形術や前立 腺または胆嚢の切除を腹腔鏡を使用して実施するための焼灼装置および方法に関 する。更に詳細には、本発明の装置および方法は、公知のレーザーを利用した科 学的切除技術の欠点を伴うことなく、胆嚢の内層組織の効果的な壊死を確実にす る。更に、良性の前立腺肥大（ＢＰＨ）を治療するための装置および方法が開さ れており、該方法および装置は、膀胱頚部において前立腺の表面粘膜および更に 表層を、前立腺を切除用内視鏡を以て切除する欠点を以て効果的に焼灼、破壊す る。

背景技術 この明細書では、以下の意味で使用する。

「胆石症」は、石のために生じる胆嚢の病気である。

「粘膜」は、胆嚢、前立腺、膀胱の内層組織である。

「壊死」は、組織中の細胞の死を意味する。

「良性前立腺肥大（ＢＰＨ）Ｊは、ガン性ではない前立腺の肥大であり、膀胱か らの尿の流出が阻害される。

胆石症の標準的な治療では胆嚢を外科的に切除する。ごく近年まで、開腹切除技 術は治療法として年に５０００００例以上選択されている。標準的な胆嚢フィス テル形成術は、悪性の内蔵を切除し、これにより、患者の再発性の問題の発生を 低減する。然しなから、この治療法は、主な外科手術と関連する欠点や、長期間 の入院、数週間仕事から離れなければならないこと等の多数の重大な欠点を有し ており、これらは、いずれも患者に経済的な影響を与える。これらの重大な欠点 あるので、胆石症の治療技術の改良が長年研究されてきた。こうした研究により 、胆嚢の病気の管理のための非侵襲性の方法への動きを導いた。

胆石症の治療は、近時、腹腔鏡の使用に発展した。胆嚢フィステル形成術のため の内視鏡を使用する技術は、胆嚢の経皮的な科学作用による破壊を伴う。例えば 、胆嚢の切除法が、トランスファーカテーテルによる科学的硬化療法を用いた嚢 胞性管の閉塞を伴う技術を通してベラカー等により説明されている。特に、ベラ カー等は、嚢胞性管の閉塞を管を介して硬化材が流出すること防止するために説 明し、続いて、エタノールまたはＳＴＳ等の硬化材を使用する胆嚢の内層組織の 硬化療法を説明している。然しなから、該技術は煩瑣であり、従って、嚢胞性管 の閉塞を達成するために独立したステップを必要とし、同時に患者の体内に危険 な化学薬品を導入することに伴う問題がある。この種の非侵襲性の方法は、複雑 であることが報告されており、該報告にはエーテルを使用することに伴う胆汁性 腹膜炎や呼吸停止が含まれている。

ファイバーレーザーを使用することと、新規な腹腔鏡用の機器を使用することに 利点があるので、腹腔鏡を骨盤や腹部の痛みのための診断ツールとして使用する ことが近年注目を集めている。

腹腔鏡を使用する胆嚢フィステル形成術は、一般的な外科技術に取って代わった 。と言うのは、上記技術は、切開を少なくすると共に、伝統的な技術に必然的な 術後の痛みが非常に少なくなるためである。更に、上記技術は治療が短期間、通 常７日程度で済み、容易に通常の活動を再開できる。公知のレーザー腹腔鏡を用 いた胆嚢フィステル形成術は危険は無いが、然しなから、腹腔鏡に固有の複雑さ を除くために、ファイバーレーザーまたは電気手術機器および全ての機器の扱い に関して、非常に高いレベルの経験と熟練とを必要とする。

従って、腹腔鏡を使用する胆嚢フィステル形成術のための、レーザーと、電気外 科機器と、影響を受ける組織を壊死させるための化学浴とを使用を含む近時の進 んだ方法では、胆嚢を外科的に除去することよりも一般的に好ましいが、その広 い適用に固有の欠点を育している。

ＢＰＨの標準的な治療では、尿道を通して前立腺を切除する。これらの治療法で は、膀胱の頚部および肥大した前立腺の脹らみを見ることができ、そして切除用 内視鏡を通して凝固性のある電気外科を適用することにより、前立腺の部分を切 除する。この治療法は、電気外科的な火傷に曝されることや、心臓に音直を生じ る患者の血管系に膨張媒体液を注入や、重大な電解液の障害や、前立腺からの出 血や、入院加療を含む重大な欠点を有している。

これらの問題があるために、ＢＰＨの治療技術の改善がなされてきた。この問題 に対する他の解決方法は、膀胱の頚部のブラダ膨張法や、前立腺の冷間凝固法や 、前立腺を収縮させるため、或いは膀胱機能を改善するための投薬療法である。

然しなから、これらの方法は、いずれも泌尿器科学的な切除用内視鏡を使用して 尿道を通しての前立腺切除術に代わるものではない。これとは反対に、本発明の 装置および方法は、切除用内視鏡による前立腺切除法の欠点を伴うことなく、膀 胱の頚部において前立腺の表面粘膜および表層を焼灼して破壊する 発明の開示 本発明の利点は、腹腔鏡の使用に関係する利点を有するが、レーザー、電気外科 的及び化学的な除去に依存する公知技術の不利益を受けない、胆嚢フィステル形 成術を実施するための方法及び装置を提供することにある。

本発明の別の利点は、前立腺破壊への経尿道のアプローチの利点を提供しながら 、切除用内視鏡による経尿道の前立腺切除の危険を回避する部分的な前立腺切除 法を実施するための方法及び装置を提供することにある。

本発明は、胆嚢に膨張自在のブラダを挿入するステップと、膨張自在ブラダを液 体で膨張させるステップと、壊死する粘膜に効果的な時間だけ所定温度まで膨張 自在ブラダの液体を加熱するステップと、膨張自在ブラダを収縮させるステップ と、胆嚢又は前立腺かそれを取り出すステップ、とを含む、胆嚢粘膜又は前立腺 の壊死に影響を及ぼす方法を提供することにある。

また、本発明は、腹部の腔を切開するステップと、腹部の器官から腹壁を分離す るために二酸化炭素で腹部を膨張させるステップと、腹腔鏡で胆嚢及び肝臓を視 覚化するステップと、第１穿刺クランプで胆嚢を把持するステップと、電気外科 的フックで嚢胞性管を露出させるステップと、露出した嚢胞性管を第１及び第２ クリツプで二重に挟持するためにクリップアプリケータを用いるステップと、そ れを安定化させるために第２穿刺クランプで胆嚢先端部を把持するステップと、 安定した胆嚢の結石を破砕鉗子で破砕するステップと、４ｍｍのトロカール及び カニユーレで胆嚢の先端部を穿刺するステップと、穿刺された胆嚢から胆汁及び 破砕された結石を排出するステップと、粘膜を清浄するためにリンゲル乳酸塩又 はエステル（Ｒｉｎｇｅｒ’ｓ　Ｌａｃｔａｔｅ）で排出される胆嚢を潅注する ステップと、潅注カニユーレを通して潅注カテーテルを除去するステップと、穿 刺部位に膨張自在ブラダを挿入するステップと、ブラダが胆嚢組織内層の概ね全 体に接触するのを保証するために、挿入された膨張自在ブラダを液体で適当な容 量まで膨張させるステップと、組織内層を麻痺させるために約２から６分の間、 約カ氏１９０度まで液体を加熱するステップと、腹腔鏡で加熱状相をモニターす るステップと、加熱状相の最終に膨張自在ブラダを収縮させるステップと、胆嚢 から収縮した膨張自在ブラダを引き出すステップと、膨張自在ブラダの除去時に 開口する胆嚢穿刺部位に４ｍｍブラダカテーテルドレーンを挿入するステップと 、胆嚢内にそれを係止するために、挿入された膨張自在ブラダカテーテルドレー ンを膨張させるステップと、膨張した膨張自在ブラダカテーテルドレーンを腹壁 まで縫合するステップと、腹腔鏡、第１及び第２穿刺クランプを除去するステッ プと、刺創を閉じるステップ、とを含む胆嚢粘膜の壊死に影響を及ぼす方法を提 供することにある。

また、本発明は、基端部及び末端部と該基端部に取着された膨張自在ブラダとを 育する、胆嚢への挿入に適したカテーテルと、該膨張自在ブラダを膨張させるた めに該末端部に連結された膨張手段と、該膨張自在ブラダの加熱及び膨張を調節 するための制御手段、とを含む胆嚢組織内層の壊死に影響を及ぼす装置を提供す ることにある。

また、本発明は、切除用内視鏡の使用を必要とせずに、好ましくは約５から６ミ リメードルの深さまで、前立腺の凝結性の壊死部を生じさせる熱でそれを破壊す ることによって前立腺肥大の膀胱頚部詰まりを除去するのに効果的な方法を提供 することにある。この処置は、膀胱鏡検査の後に膀胱に膨張自在ブラダを挿入す るステップと、膀胱にソルビトールを充填するステップと、前立腺肥大部の構造 及び膀胱の内部の性質を現出させるステップと、膨張自在ブラダを無菌５％ブド ウ糖の水、約１０ｍで膨張させるステップと、前立腺肥大部及び膀胱頚部に対し て膨張自在ブラダを引っ込めるステップと、膨張自在ブラダ内の液体を約５分間 、約カ氏１９０度まで加熱するステップと、膨張自在ブラダを収縮させて、膀胱 及び尿道からそれを引き出すステップと、加熱処置に続く腫大及び水腫の期間の 間に尿流出を提供するために、約７日の間、身体導入用フォーレイカテーテルを 挿入するステップ、とを含む。

本発明は、基端部及び末端部と該基端部に取着された膨張自在ブラダとを有する 、膀胱への挿入に適したカテーテルと、該膨張自在ブラダを膨張させるために該 末端部に連結された膨張手段と、該膨張自在ブラダの加熱及び膨張を調節するた めの制御手段とを含む、胆嚢組織内層（粘膜）、前立腺、及び膀胱頚部粘膜の壊 死に影響を及ぼす装置を提供することにある。

図面の簡単な説明 図１は、胆嚢内に挿入されて膨張される本発明の方法において利用される膨張自 在ブラダを示す図である。

図２は、胆嚢内の膨張自在ブラダの配置を示す図である。

図３は、膨張自在ブラダの挿入を示す腹部の切除図である。

図４は、カテーテルの接続を示す本発明に従って構築される装置を示す図である 。

図５は、システム制御装置を示す図である。

図６は、圧力制限及び安全モニターの詳細図である。

図７Ａは、本発明の方法において利用される通気性加熱要素シールドを示す図で ある。　図７Ｂは、加熱要素及び熱電対を示す通気性加熱要素シールドの切除図 である。

図８は、カテーテルの着脱のための手段を示す図である。

好適態様の説明 図１は胆嚢６内に設置された硬質管組織３に取り付けられた膨張した膨張自在ブ ラダを示す。流体２５による膨張自在ブラダ５の膨張は膨張自在ブラダの胆嚢６ 組織リニング（粘膜）との均一接触を確実にする。

硬質管組織３およびそこへ取り付けられた膨張自在ブラダ５は、膨張自在ブラダ が収縮したときに十分小さく胆嚢６の穿刺された先端２２から胆嚢６へ至便かつ 安全に挿入できるものでなければならない。上記膨張自在ブラダを有する硬質管 組織は、胆嚢が電子外科フック（図示せず）により露出されかつ穿刺クランプ４ に挟持されたると胆嚢と一直線になる。膨張自在ブラダ５は挿入後に壊死させる 組織、この場合、胆嚢内面上の組織と確実に接触するに足りる圧力まて膨張させ るが、この圧力は膨張自在ブラダ５の破裂の危険を最小限にするために約２０か ら４０ｍｍＨｇで維持するのが好ましい。

膨張自在ブラダ５は破裂することなく高温に耐えるものでなければならず、かつ 効率的に加熱作用する材料で得られるような最良の伝熱特性を有するのが好まし い。ラテックス等の熱硬化性ゴムの膨張自在ブラダは満足のいくものである。

流体２５は約２１２°Ｆの沸点を有する非毒性殺菌流体である。

５％ぶどう糖水溶液が満足できるものである。

図２に示されたように、硬質管組織３へ取り付けられた膨張していない膨張自在 ブラダ５は胆嚢６へ設置するために腹腔２１へ挿入される。この設置は膨張自在 ブラダ５の挿入深さを表示するために目盛り段階４を硬質管組織上に設けて行う ことができる。硬質管組織３は軟質管組織ｌＯを介して制御装置３０（図５に示 す）へ取り付けられる。

図３は胆嚢６へ膨張自在ブラダ５を挿入した状態を示す腹２１の切断図である。

参考として、胆嚢、即ち、肝臓、膵臓、十二指腸の位置か示されている。明らか なように、硬質管組織３の近位端部７へ取り付けられた膨張自在ブラダ５は腹壁 内の切開部８０から腹２１へ挿入される。ラバロスコープ８２は従事者が膨張自 在ブラダ５を穿刺先端２２から胆嚢へ導入するときに医師による胆嚢の検視を可 能にする。膨張自在ブラダ５を胆嚢６へ挿入する前に、医師は、共通胆管からク リップアプリケータ（図示せず）を伴った嚢胞管８６上のレースクリップ８４お よび８４′により胆嚢を共通胆管から隔離する。硬質管組織３の近位端部７は第 １穿刺クランプ４等の既知手段により胆嚢６を挟持かつ保持することにより操作 できる。処置の間、胆嚢を安定化させるために使用されていよい第２穿刺クラン プ、および胆管を隔離するための電子外科フックは図示されていない。

図４は制御装置３０およびカテーテル端部１の配置を示す。カテーテル端部ｌは 膨張自在ブラダ５、硬質管組織３および軟質管組織１０から成り、これらの要素 は相互結合されている。流体系５５は流体２５が移動する皮下バレル１４または 流体源（図示せず）、軟質管組織１０、硬質管組織３、膨張自在ブラダ５および 制御装置３０を含む本発明のよる部から成る。皮下バレル１４の操作により、こ のシステムのオペレータは、流体系５５内の流体２５量、流体の供給、排出によ る膨張自在ブラダの膨張および収縮、特にこの系内流体２５の圧力を制御できる 。皮下バレル１４は、また、上記系の過剰圧力の迅速かつ安全な低下を可能にす ることにより患者を保護する。

プランジャ６０を押すことにり皮下バレル１４を操作して流体を三方ストップコ ック１２から軟質管組織１０へ、そして硬質管組織３へ誘導できる。流体２５は 硬質管組織３から膨張自在ブラダ５へ流れ、膨張自在ブラダ５を付勢、拡大して 胆管の内部組織層２７と接触させる。流体２５は、また、上記軟質管組織に沿っ て制御装置３０へ送られて周知手段による膨張自在ブラダ内の流体圧の測定を可 能にする。

流体系５５の各部は流体で連通していて全流体系５５内の流体圧を一定にし、か つ制御装置３０へ取り付けられた端部での圧力測定によってカテーテル端部ｌの 圧力測定を可能にする。

制御装置３０は軟質管組織１０および電気シース１６を含むプラスチックシース １５を介してカテーテル端部１へ連結される。軟質管組織１０は圧力変換器５４ を介して周知手段により流体連結器５６へ連結される。標準的ルアロックコネク タ１９を使用することにより圧力変換器５４および皮下バレル１４は容易に入手 できる三方ストップコック１２を介して軟質管組織１０へ連結される。一旦、所 望流体圧に達したならば、三方ストップコック１２は皮下ノくレル１４および他 の流体源を隔離するために使用できる。

図５は流体温度制御器３１、流体圧力制御器３４、時間制御器３８゛および動力 源（図示せず）で構成される制御装置３０を示す。

この制御装置３０は電源スィッチ４２およびフユーズ４１を含む。

流体温度は流体温度制御器３１により調整されかつ温度セ・ノド／リセットボタ ン３３によりセットされる。膨張自在ブラダ５内の流体２５の温度は温度ディス プレイ３２に示される。

流体系５５内の流体圧は流体圧力制御パネル３４上に設置された制御手段により モニタできる。流体圧の上限は高圧セット／リセットボタン３５により、かつそ の下限は低圧セット／リセットボタン３６により制御される。流体圧ｍｍＨｇは ＬＥＤ圧力ディスプレイ３７により示される。制御装置ｔ３０は、また、圧力表 示ディスプレイ４３を有し、これは、流体２５が流体系５５へ導入された場合に 、流体系５５内の流体圧の可視表示を見やすくする。

処置時間は時間ディスプレイ３８に示され、これは処置の経過時間および残余時 間を表示する。処置の全時間は分、秒、１／１０秒まで時間セットボタン３９に よりで簡単にセットでき、時間クリア／リセットボタン４０によりクリアまたは リセットできる。

流体２５が予備セットされた圧力範囲内にあるか否かを決定するための簡素化さ れた手段が図６に示され、ここでは圧力表示ディスプレイ４３として示されてい る。圧力表示ディスプレイ４３は低圧表示器５１、高圧表示器５２、および最適 正表示器５３で構成される。流体２５が皮下バレル１４の操作により流体系５５ へ誘導されるときに、圧力表示器４３は流体圧の変化を連続的に点灯する。低圧 表示器５１は流体圧が予備セットされた範囲より低下すると点灯する。高圧表示 器５２は流体圧が予備セットされた範囲を越えると点灯する。最適正表示器５３ は流体圧が予備セットされた範囲になると点灯する。

上記表示器により従事者は皮下バレル１４の操作により上記流体系内の流体量を 変化させることにより簡単に予備セットされた圧力範囲にすることができる。分 離加熱要素表示器５５は、膨張自在ブラダ５内に設置された加熱要素４４へ電力 が供給されたときを表示Ａは加熱要素４４の外観を示し、この加熱要素（ま加熱 要素コイルシー加熱要素コイルシーフレド４５（ま膨張自在ブラダ５カ（加熱要 素コイルになっている。図８は本発明の開制御装置端部３０′　およびカテーテ 取り付けられたルア口・ツク１９（こよって三方ストップコツク１２へ簡単に連 結またはそこから分離される。

以下、本発明を次の実施例（こより説明する。

とによって注入トロカールが挿入される。ＷＩＳＡＰ（登録商標）注入器を用い て、腹膜組織内の圧力が２０ｍｍ水＃！（Ｈｇ）となるまで腹膜腔に二酸化炭素 が注入され、腹壁を器官から隔離するようにする。次いで、１０ｍｍの腹腔鏡が 請周囲のトロカールを介して挿入される。

診断用の腹腔鏡に続き、直視することによって、外科的処置のための２つの４ｍ ｍのトロカールが右上方の４分の１区である肋骨下の縁部内に配置される。剣状 突起と制量の中間よりも右方に、１つの４ｍｍの穿刺創傷が形成される。第３の ４ｍｍドローカルは慣の２インチ右方に配置される。

５ｍｍのプローブを用いて、視化および外科的アクセスのために肝臓が持ち上げ られる。右上方の４分の１区内の穿刺を介して吸引洗浄カニユーレが配置される 。次いで、胆嚢管を露出させるために電気外科鉤が用いられる。下方の胆嚢は第 １の穿刺クランプによって引っ込められ、またクリップアプリケータを用いて、 露出された胆嚢管は第１および第２のクリップによって二重にクリップ止めされ る。第２の穿刺クランプによって胆嚢を保持して安定するようにし、破砕用鉗子 によって胆嚢内のいかなる結石もが破砕されるべきである。胆嚢の動脈を切断す る必要はない。

胆嚢の先端は次いで４ｍｍのトロカールおよびカニユーレによって穴か開けられ 、残存する胆汁および破砕された結石は穴が開けられた胆嚢から排出されるべき である。内部が排出された胆嚢は次いで粘膜を洗浄すべく、例えばリンガのラク テート（登録商標）なとの無菌溶液により適度に洗浄される。洗浄用カテーテル は次いで洗浄用カニユーレから除去されつるが、カテーテルが除去された後にカ ニユーレを除去してもよい。

直視することによって、膨張可能なブラダは穿刺位置内に、あるいは所定位置の 左側であればカニユーレを介して、挿入される。一旦所定位置に配置されるとカ テーテルステムは腹腔から突出し、またカテーテルステムは電気的接続ブラダお よび硬質管から成る。カテーテルの配置は、精密な処置では腹腔鏡を必要とする が、硬質管上に設けられた挿入深さを示唆する距離マークによって容易にされつ る。

膨張可能なブラダを設置する際、該ブラダは、電気式のコネクタより成る取付具 と、制御装置から延設された相手方部品につながる剛性の管に取着された可撓性 の管とを介して前期制御装置に接続される。

次いで、カテーテルを挿入するめに、前記制御装置を起動させてシステム設定す る。前記膨張自在ブラダ内の流体の温度は、温度制御パネルに設定されると共に 、前記膨張自在ブラダ内に設けた熱電対により測定可能である。流体圧力の設定 値が、圧力制御パネルに設定され、皮下バレルのプランジャを押し込むことによ り、流体を前記流体システムに導入して膨張自在ブラダを膨張させるとき、前記 流体の圧力は前記制御装置に設けられた圧力表示ライトにより容易に測定可能で ある。

次いで、流体源と連通ずるように前記三方ストップコックのレバーを回転すると 共に、前記流体源として機能する前記皮下バレルのプランジャを押し込むことに より前記膨張自在ブラダを膨張させる。

前記流体の圧力が所定の設定値内にあることを前記圧力表示ライトか表示するま で、流体を前記流体システムに導入する。この時点で、前記三方ストップコック を操作して、前記流体システムを前記皮下バレルに残った流体から遮断する。こ れにより、該手法の加熱部分の間に流体か循環することはなく、従って、流体の 温度をより正確に測定可能となる。前記膨張自在ブラダが胆嚢の内層組織のほぼ 全てと接触する圧力に到達するように、前記膨張自在ブラダを膨張させるために 必要な流体の体積は、多くの場合ｌＯから５０ｍ１である。

次いで、加熱要素を起動して前記流体を所定温度まで加熱する。

前記膨張自在ブラダ内の加熱要素をブラダを介して１２ボルトシステムに接続す ることにより、前記膨張自在ブラダ内の流体は、特定の場所での沸点、例えばメ キシコシティ−では１９０°Ｆ１ニユーヨーク市では２１２°Ｆまで加熱される 。上記温度に達すると、システムタイマーが起動して該療法の時間を計測し、所 定時間の経過後、自動的に前記加熱要素を停止する。粘膜を完全に壊死させるた めには、約２から６分の加熱プロセスが好ましい。加熱プロセスの間、腹腔鏡に より、この治療法を監視する。

上記治療法が完了すると、前記三方ストップコックを再び操作し、前記流体シス テムから前記流体を吸引して前記膨張自在ブラダを収縮させる。前記膨張自在ブ ラダが収縮した後、前記カテーテルを患者から完全に引き出す。

収縮した前記膨張自在ブラダを引き出した後、４ｍｍのブラダカテーテルドレン を胆嚢の開ロチツブに挿入し、腹部のシャント等の周知の縫い合わせ手段により 膀胱内に取着する前に膨張させる。

次いで、腹腔鏡等の残りの機器を取外し、開腹部を閉鎖する。

〔実施例２〕 本発明は、また、前立腺肥大により閉塞した膀胱頚部を、前立腺を５から６ｍｍ の深さで凝固性の壊死をもたらして効果的に除去するための方法を提供する。こ の治療方は、膀胱鏡検査の後に膨張自在ブラダを膀胱に挿入し、該膀胱をソルビ トールで満たし、膀胱内部の状態および肥大した前立腺の形状を明らかにして、 前記膨張自在ブラダを５％の無菌ぶどう糖水溶液約１０ｍ１で膨張させ、前記膨 張自在ブラダを前記膀胱頚部および肥大した前立腺に対して後退させ、前記膨張 自在ブラダ内の流体を１９５°Ｆで約５分間加熱し、漸次ブラダを収縮させて前 記膀胱および尿道から引き出し、次いで、身体導入用フォーレイカテーテルを挿 入し、加熱損傷に続く腫大および水腫の期間、７日間まで膀胱から尿が流出でき るようにすること父君でいる。この術後処置の間は病院外でもよく、これに続い て前記ブラダを除去し、壊死した前立腺からの小片による排尿の閉塞防止のみの ために、カテーテル法を施す。排尿後に棒構内に残る尿の体積の測定は勿論、尿 の症状から上記治療法が成功したか否かが判定される。

ＦＩＧ、１ 国際調査報告

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．胆嚢に膨張自在ブラダを挿入するステップと、ブラダが胆嚢組織内層の概ね 全体に接触するのを保証するために、挿入されたブラダを膨張媒体で適当な体積 まで膨張させるステップと、 壊死組織に影響を及ぼすために約２から６分の間、約力氏１９０度まで膨張媒体 を加熱するステップ、 とを含む胆嚢組機内層の壊死に影響を及ぼす方法。
2. ２．腹部の腔を切開するステップと、 腹部の器官から腹壁を分離するために二酸化炭素で腹部を膨張させるステップと 、 腹腔鏡で胆嚢及び肝臓を視覚化するステップと、第１穿刺クランプで胆嚢を把持 するステップと、電気外科的フックで嚢胞性管を露出させるステップと、露出し た嚢胞性管を第１及び第２クリップで二重に挟持するためにクリップアプリケー タを用いるステップと、それを安定化させるために第２穿刺クランプで胆嚢先端 部を把持するステップと、 安定した胆嚢の結石を破砕鉗子で破砕するステップと、４ｍｍのトロカール及び カニユーレで胆嚢の先端部を穿刺するステップと、 穿刺された胆嚢から胆汁及び破砕された結石を排出するステップと、 粘膜を清浄するためにリンゲル乳酸塩又はエステル（Ｒｉｎｇｅｒ′ＳＬａｃｔ ａｔｅ）で排出される胆嚢を潅注するステップと、潅注カニューレを通して潅注 カテーテルを除去するステップと、穿刺部位に膨張自在ブラダを挿入するステッ プと、ブラダが胆嚢組織内層の概ね全体に接触するのを保証するために、挿入さ れた膨張自在ブラダを膨張媒体で適当な容量まで膨張させるステップと、 組織内層を麻庫させるために約２から６分の間、約力氏１９０度まで膨張媒体を 加熱するステップと、 腹腔鏡で加熱状相をモニターするステップと、加熱状相の最終にブラダを収縮さ せるステップと、胆嚢から収縮したブラダを引き出すステップと、ブラダ除去時 に開口する胆嚢の先端部に４ｍｍブラダカテーテルドレーンを挿入するステップ と、 胆嚢内にそれを係止するために、挿入されたブラダカテーテルドレーンを膨張さ せるステップと、 膨張したブラダカテーテルドレーンを腹壁まで縫合するステップと、 腹腔鏡、第１クリップを除去し、且つ、膜壁の穿刺創を閉じるステップ、 とを含む胆嚢組織内層の壊死に影響を及ぼす方法。
3. ３．カテーテル、基端部及び末端部と、挿入に適した該基端部に取着された、胆 嚢を膨張させる膨張自在ブラダ手段と、 膨張媒体を膨張自在ブラダに導入するために該末端部に連結された膨張手段と、 膨張自在ブラダの内部に位置決めされる組織壊死部に影響を及ぼすのに充分な温 度まで膨張媒体を加熱する加熱手段と、膨張自在ブラダの加熱及び膨張を調節す るために末端部に連結された制御手段、 とを含む胆嚢組織内層の壊死に影響を及ぼす装置。
4. ４．膨張自在ブラダを前立腺に挿入するステップと、ブラダが嚢組織内層の概ね 全体に接触するのを保証するために、挿入されたブラダを膨張媒体で適当な容量 まで膨張させるステップと、 壊死組織に影響を及ぼすために約２から６分の間、約力氏１９０度まで膨張媒体 を加熱するステップ、 とを含む、前立腺肥大によって生じる膀胱頸部の詰まりを除去するのに効果的な 方法。
5. ５．膀胱鏡検査の後に膀胱に膨張自在ブラダを挿入するステップと、膀胱にソル ビトールを充填するステップと、前立腺肥大部の構造及び膀胱の内部の性質を現 出させるステップと、 挿入されたブラダを無菌５％ブドウ糖の水、約１０ｍで膨張させるステップと、 前立腺肥大部及び膀胱頸部に対して膨張自在ブラダを引っ込めるステップと、 膀胱内のブドウ糖水溶液を約５分間、約力氏１９０度まで加熱するステップと、 ブラダを収縮させて、膀胱及び尿道からそれを引き出すステップと、 処置に続く腫大及び水腫の期間の間に尿流出を提供するために、約７日の間、身 体導入用フォーレイカテーテル（ｉｎｄｗｅｌｌｉｎｇ　ｆｏｌｅｙｃａｔｈｅ ｔｅｒ）を挿入するステップ、とを含む、前立腺肥大によって生じる膀胱頸部の 詰まりを除去するのに効果的な方法。
6. ６．カテーテル、基端部及び末端部と、前立腺を膨張させる、挿入に適した該基 端部に取着された膨張自在ブラダ手段と、 膨張媒体を膨張自在ブラダに導入するために該末端部に連結された膨張手段と、 膨張自在ブラダの内部に位置決めされる組織壊死部に影響を及ぼすのに充分な温 度まで膨張媒体を加熱する加熱手段と、膨張自在ブラダの加熱及び膨張を調節す るために末端部に連結された制御手段、 とを含む、前立腺肥大によって生じる膀胱頸部の詰まりを除去するのに効果的な 方法。