JPH0650221Y2 - インキ・ジェット記録用サーマル・ディレード・タック・シート - Google Patents

インキ・ジェット記録用サーマル・ディレード・タック・シート

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JPH0650221Y2
JPH0650221Y2 JP3015788U JP3015788U JPH0650221Y2 JP H0650221 Y2 JPH0650221 Y2 JP H0650221Y2 JP 3015788 U JP3015788 U JP 3015788U JP 3015788 U JP3015788 U JP 3015788U JP H0650221 Y2 JPH0650221 Y2 JP H0650221Y2
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JP
Japan
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paper
jet recording
layer
ink
delayed tack
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JP3015788U
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宏和 束原
季明 妹尾
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本考案は、紙の一方の面がインキ・ジェット記録適性を
有し、他方の面にはサーマル・ディレード・タック層が
設けられたタック・シートに関する。
(B)従来の技術及び考案が解決しようとする課題 インキ・ジェット記録方式は、通常有色のインキ液微小
滴をタテ方向に走行する紙面へ向けてヨコ方向に動くノ
ズルよりON/OFF信号に応じて噴射し、紙面上へ文字、記
号、図柄などの可視パターンを形成せしめる画像記録方
式であって、画像形成された記録紙を他の物品へ貼付す
る目的でインキ・ジェット記録用紙の裏面をあらかじめ
タック糊加工しておくことが行なわれる。
この場合、いわゆる永久タック加工を施すと必然的に離
型紙(リリースペーパー)を仮着させる必要があり、こ
うすると工場現場ラインなどで物品、商品などにラベル
等として自動貼付する際に作業性、生産性において劣
り、かつ離型紙を必要とする分だけ高コストとなる、な
どの問題が発生する。
また、インキ・ジェット記録用紙は一般にインキ液滴を
急速に吸収する必要から、低サイズ紙が使用され、従っ
てタック糊も紙へ滲み込んでしまい、糊が効きにくいと
いう問題点をかかえている。
(C)課題を解決するための手段 本考案は、インキ・ジェット記録用紙の裏面へバリアー
層を設けて糊の滲み込みを防ぎ、その上へ通常非粘着性
でしたがって離型紙(リリースペーパー)を必要とせ
ず、熱時活性化して粘着性が生じ、しかも降温後も粘着
性が持続するサーマル・ディレード・タック層を設ける
ことによって、上記課題を一挙に解決せんとするもので
ある。
加熱により活性化する粘接着剤としてはホットメルト型
接着剤が知られているが、このものは高温時にのみ活性
化していて、常温にまで降温すると失活するので、物品
に貼付する場合は高温物体でラベルの丸ごとを物品へ熱
圧着する必要があり、インキ・ジェット記録紙へ応用し
た場合、画像が熱圧着の際に変色したり退色したりする
ことがあり得るので実用にならない。
サーマル・ディレード・タック型接着剤は熱時活性化し
て常温にまで降温してもタックを持続して失活しない点
に特徴があり、インキ・ジェット記録紙の裏側、すなわ
ちサーマル・ディレード・タック層側を熱風や赤外線
(熱線)等で加熱してタックを現出させ、暫時後物品へ
低温物体で圧着すればよいのであるから、インキ・ジェ
ット記録画像の熱による損傷はずっと軽微もしくは皆無
となり、実用になり得る。
しかし、軽微な画像損傷でも、例えばバーコードラベル
などに応用した場合には誤読・誤動作の原因となり得る
し、美麗なカラー画像の色彩を損なうような画像損傷は
極力妨がねばならない。
従って、本考案は特にかかる軽微な画像損傷をも防止す
る構成のインキ・ジェット記録用タック・シートを提供
するものである。
本考案においては、インキジェット記録適性を有する紙
の裏面へサーマル・ディレード・タック層を設ける前に
先ずバリアー層を設ける。
バリアー層は、加熱活性化した粘着剤が支持体(紙)側
へ浸み込んでしまって有効糊量が減るのを防ぐための層
である。この層は例えば特開昭61−2783で提案されてい
るような鉱物質顔料と高分子系結合剤とから主として成
る層でよい。
このバリアー層は糊の滲み込むのを防ぐのみならず、裏
面を加熱した際の表面のインキ・ジェット記録画像の変
・退色を防止する機能をも併せて有することが見出され
た。このバリアー層は厚さ1〜10ミクロンで十分効果を
発揮する。
インキ・ジェット記録用紙には、インキ受理面(すなわ
ち、記録画像形成面)が普通紙のまま(すなわち、塗被
層無し)のタイプと顔料塗被層を設けたタイプの2通り
がある。
前者は主として文字記録用の単色(例えば黒色)画像用
に使用されることが多く、とりわけ低サイズの紙(通
常、ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10秒以下で
あることが望ましい)が推奨される。しかし、文字など
の解像度を一段高める為にこの紙の表面へ顔料塗被層を
軽く設けることも行なわれる。この場合もインキ液滴は
紙層まで滲み込むのでサイズ度は同様に低くなければな
らない。
この顔料塗被効果を更に高めて、高画質画像、特に多色
カラープリントを得る目的のものが上記後者の代表例で
ある。
この場合は表面の顔料塗被層(この塗被層は1層構成と
は限られず、2〜3層構成の場合もある)がインキ受理
のほとんどを受け持つので、紙層のサイズ度はやや高く
(通常、ステキヒトサイズ度は坪量60g/m2基準で10秒以
上でもかまわない)てもよいが、例えば3原色インキ
(プラス墨インキの計4色の場合もある)からなる混色
かつ高濃度画像部分は受理インキのトータル量が大量と
なるので、顔料塗被層だけでなく紙層もインキ受理を受
持つためにサイズ度は低い方が好ましい。
このように、インキ・ジェット記録用紙は一般に、上質
紙の中では低サイズ紙の部類に入るので、裏面に直接に
接着剤層を設けると有効糊量が減ってしまい、のりが効
かない結果となる。従って本考案では裏面にのりの滲透
を防ぐためのバリアー層を設け、その上へタック層を設
けることによって良い結果を得たのである。
上記のサーマル・ディレード・タック層は通常、高分子
系接着剤と粘着付与剤樹脂と常温で固体の可塑剤とから
主として成り、常温付近では非粘着性であるが加熱する
と粘着性が発現するものであって、各素材を水性分散体
の形で調合して紙面へ水性塗工する方法が好ましく、熱
により活性化しない範囲に加温して乾燥する。そして、
リリースペーパーなしで、直接ロール状に巻取ることが
できるものである。
(D)実施例 実施例を第1〜3図に示す。
第1図は、ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10秒
以下である紙1の裏面へ、鉱物質顔料、例えばカオリン
と高分子系結合剤、例えばスチレン−ブタジエン系ラテ
ックスとから主として成るバリアー層2を設け、更に、
通常非粘着性で熱時活性化して粘着性が生じしかも降温
後も粘着性が持続するサーマル・ディレード・タック層
2を設けた例であって、バリアー層2を設けたお陰でタ
ック層3を熱風もしくは赤外線(熱線)などで加熱して
活性化させた時粘着剤が低サイズ度の紙1へ滲み込んで
有効糊量が減ってしまうのを防いでいるばかりでなく、
既に表面に記録されてあったインキ・ジェット画像の軽
微な変・退色をも防ぐのに役立っている。
第2図は、第1図の例の紙1の表面へインキ液滴吸収性
の良好な顔料(プラス高分子系結合剤、例えばポリビニ
ルアルコールなどの水溶性高分子)塗被層4を軽く設け
た例であって、インキジェット記録画像の解像度などの
画質向上に役立っている。この場合、インキ液滴は塗被
層4を貫通して極く低サイズ度の紙層1にまで達してい
る。バリアー層2およびタック層3は第1図と同様の役
割りを演じている。
第3図は、ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10秒
以上である紙5の表面へ高度のインキジェット記録適性
を有する塗被層4を設けた例であって、例えば多色カラ
ー画像や天然色画像を記録する目的などに使用される。
この場合は塗被層4がインキ受理のほとんどを受け持つ
がインキのタートル量が多い場合には紙層5にまで達す
ることがある。バリアー層2およびタック層3は第1図
や第2図と同じ目的で設けられている。
なお、インキ・ジェット記録適性を有する塗被層4は実
際には単一層構成とは限らず、2〜3層構成の場合もあ
る。しかし、煩雑さを避けるために、図面では1層のよ
うに表現した。
(E)考案の効果 以上詳述した通り、紙の一方の面がインキ・ジェット記
録適性を有し、他方の面にはサーマル・ディレード・タ
ック層が設けられたタック・シートを作成するには、イ
ンキ・ジェット記録用紙が一般に低サイズ度紙であるの
で、タック層の有効接着剤(糊)量の減少を防ぐための
バリアー層を設けることが必要となり、こうすることに
よってまた、表面に形成されたインキ・ジェット記録画
像がサーマル・ディレード・タック層を加熱・活性化す
る際にも変・退色する恐れが全くなくなった。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は、本考案の実施例を示す、紙の一方の面が
インキ・ジェット記録適性を有し他方の面にはサーマル
・ディレード・タック層が設けられた、インキ・ジェッ
ト記録用サーマル・ディレード・タック・シートの模式
的断面図である。 図中、1…ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10秒
以下である紙 2…バリアー層 3…サーマル・ディレード・タック層 4…インキ・ジェット記録適性を有する塗被層 5…ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10秒以上で
ある紙 をそれぞれ示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10
    秒以下である紙1の裏面へ、鉱物質顔料と高分子系結合
    剤とから主として成るバリアー層2を設け、更に、通常
    非粘着性で熱時活性化して粘着性が生じしかも降温後も
    粘着性が持続するサーマル・ディレード・タック層3を
    設けたことを特徴とする、インキ・ジェット記録用サー
    マル・ディレード・タック・シート。
  2. 【請求項2】紙1の表面へ顔料と高分子系結合剤主体の
    インキ・ジェット記録適性を有する塗被層4を設けた、
    請求項(1)記載のインキ・ジェット記録用サーマル・
    ディレード・タック・シート。
  3. 【請求項3】ステキヒトサイズ度が坪量60g/m2基準で10
    秒以上である紙5の表面へ顔料と高分子系結合剤主体の
    インキ・ジェット記録適性を有する塗被層4を設け、一
    方、紙5の裏面へは鉱物質顔料と高分子系結合剤とから
    主として成るバリアー層2を設け、更に、通常非粘着性
    で熱時活性化して粘着性が生じしかも降温後も粘着性が
    持続するサーマル・ディレード・タック層3を設けたこ
    とを特徴とする、インキ・ジェット記録用サーマル・デ
    ィレード・タック・シート。
JP3015788U 1988-03-07 1988-03-07 インキ・ジェット記録用サーマル・ディレード・タック・シート Expired - Lifetime JPH0650221Y2 (ja)

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JPH01137263U JPH01137263U (ja) 1989-09-20
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JP3105943B2 (ja) * 1991-05-17 2000-11-06 日本製紙株式会社 インクジェット記録用ラベル
JP3329579B2 (ja) * 1994-06-03 2002-09-30 三菱製紙株式会社 インクジェット記録シート
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