JPH0649226A - プロピレンポリマーおよびビスマレインイミド化合物からの部分架橋プラスチック - Google Patents

プロピレンポリマーおよびビスマレインイミド化合物からの部分架橋プラスチック

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JPH0649226A
JPH0649226A JP5146526A JP14652693A JPH0649226A JP H0649226 A JPH0649226 A JP H0649226A JP 5146526 A JP5146526 A JP 5146526A JP 14652693 A JP14652693 A JP 14652693A JP H0649226 A JPH0649226 A JP H0649226A
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alkyl
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Bernd L Marczinke
ベルント、ロータル、マルクツィンケ
Harald Schwager
ハーラルト、シュヴァガー
Sibylle Dr Brosius
ズィビレ、ブロシウス
Rainer Alexander Werner
ライナー、アレクサンダー、ヴェルナー
Guenter Dr Scherer
ギュンター、シェラー
Juergen Kerth
ユルゲン、ケルト
Klaus-Dieter Hungenberg
クラウス−ディーター、フンゲンベルク
Roland Dr Hingmann
ローラント、ヒングマン
Karl Huber
カール、フーバー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術においてもビスマレインイミド化合
物による架橋プラスチックは知られているが、機械的な
特性、特に荷重耐性および加工性に難点が多かった。こ
れらの欠点を取り除いて改良された応用技術的物性を有
する部分架橋プラスチックを提供すること。 【構成】 特にプロピレンホモポリマーまたはプロピレ
ンコポリマーからなる原料プラスチックに、ビスマレイ
ンイミド化合物と必要により有機ペルオキシド化合物等
に代表される適当なラジカル生成重合開始剤をそれぞれ
少量添加して、主として2軸押出成形機中で加圧、加熱
反応させることにより、目的の部分架橋プラスチックを
得る。これらの部分架橋プラスチックの特徴は、メルト
フローインデックスが適切となりアイゾット衝撃強さが
向上し、伸び物性が改良されることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、230℃および2.1
6kg負荷で0.1−100g/10min.のメルト
フローインデックスを有する部分架橋プラスチックに関
するものであり、 a1 )0.1−15重量%のC2 −C10−アルケン−1
コモノマーを含むプロピレンコポリマー(I)の25−
97重量%、およびC2 −C10−アルケン−1コモノマ
ーの15−80重量%を含むさらなるプロピレンコポリ
マーの3−75重量%からのポリマー、または a2 )プロピレンホモポリマーの25−97重量%、お
よびコモノマーC2 −C10−アルケン−1がプロピレン
コポリマー当りで15−80重量%含量となっているC
2 −C10−アルケン−1とプロピレンからのプロピレン
コポリマーの3−75重量%からのポリマー、または a3 )コモノマーC2 −C10−アルケン−1が15重量
%よりも少ないC2 −C10−アルケン−1とプロピレン
からのランダムプロピレンコポリマー、または a4 )230℃および2.16kg負荷でのメルトフロ
ーインデックスが0.01−100g/10min.で
あるプロピレンホモポリマーから選ばれるポリマー
(a)を、 b)一般式(I)のビスマレインイミド化合物において
【0002】
【化2】 Rが以下の意味を有しており:すなわち、1個以上の酸
素原子でアルキル鎖が中断されることのできるC1 −C
20−アルキル、C5 −C7 −シクロアルキル、C6 −C
15−アリールであり、ここでシクロアルキル−または、
アリール基はそれぞれに1個以上のC1 −C10−アルキ
ル−および/またはC1 −C6 −アルコキシ−および/
またはC1 −C4 −ジアルキルアミノ基で置換されてい
ることができ、同様に次式(II) の基を表わし R1 −Z−R2 (II) ここにおいて、R1 およびR2 はそれぞれに相互に無関
係にC1 −C10−アルキル−、C5 −C7 −シクロアル
キル−またはC6 −C10−アリール基であり、これらは
それぞれに1個以上のC1 −C10−アルキル−および/
またはC1 −C6 −アルコキシ−および/またはC1
4 −ジアルキルアミノ基で置換されていることがで
き、およびZがC1 −C10−アルキル基、C1 −C4
ジアルキルアミノ基、酸素原子またはスルホン基を意味
しており、このようなポリマー(a)とビスマレインイ
ミド化合物(b)とを180−280℃の温度、1−1
00バールの圧力下および反応混合物の平均滞留時間が
0.2−10分間の条件で反応して得られるものであ
る。
【0003】このほかに、本発明は部分架橋プラスチッ
ク、ならびにこれらのプラスチックからのフィルムおよ
び成形品の製造法に関するものである。
【0004】
【従来技術】架橋ポリマーは、非架橋ポリマーに比べて
より高い機械的安定性の特徴を有している。しかし完全
架橋のポリマーは、そのメルトフローインデックスが僅
少なためにプラスチック技術で慣用される方法において
は加熱成形されないこととなる〔エッチ・ジー・エリア
ス(H.G.Elias)、“マクロモレキューレ”
(“Makromolekule”)、フヒーティヒ、
ウント、ヴェッフ出版社(Verlag Huthig
& Wepf)、4版、1000−1003頁〕。従
ってポリマーの加工処理のためには、ポリマーの架橋度
が高過ぎないでプラスチック技術において慣用される装
置で成形されることができるように注意する必要があ
る。
【0005】エチレンおよびプロピレンをベースにした
ゴムが、ラジカル的に分解する重合開始剤〔例えばワイ
・ダブリュー・チヨウ(Y.W.Chow)、ジー・テ
ィー・ナイト(G.T.Knight):グミ、アスベ
スト、クンストシュトッフ(Gummi、Asbes
t、Kunstst.)31巻、716頁以降(197
8);ピー・オー・トウニィーおよび共同研究者(P.
O.Towney etal):ジャーナル オブ ア
プリケーション オブ ポリマー サイエンス(J.A
ppln.Polym.Sci.)8巻、2281頁以
降(1964)参照〕が共用されるかまたはエネルギー
の高い放射線〔エス・エム・ミラーおよび共同研究者
(S.M.Miller et al):ジャーナル
オブ ポリマー サイエンス(J.Polym.Sc
i.)58巻、737頁)(1962)参照〕によって
反応が開始されると仮定すると、ビスマレインイミド化
合物によって架橋されることができることが知られてい
る。この場合に、例えばペルオキシドを加えると、生成
ポリマーの機械的特性を明らかに劣化させるポリマーの
分解が起こる。
【0006】さらに、プロピレンコポリマーをマレイン
酸誘導体でグラフトし、続いてグラフトされた化合物を
多官能アミンと反応させる方法が知られている(ドイツ
特許出願公開第4022570号公報)。
【0007】このようにして得られた生成物は酸性また
は塩基性の物性となり、これは各種の技術的応用範囲に
対して望ましくない。
【0008】さらに特開平2−269128号公報のポ
リプロピレンフィルムの熱成形法においては、プロピレ
ンおよび必要ならば少量のエチレンからのポリマーが無
機充填剤、滑剤およびビスマレインイミドと反応させら
れている。この場合に使用される材料は、予めプロピレ
ンポリマーがビスマレインイミドと反応させられること
なしに、一緒に押出成形機中に導入される。この場合に
得られるフィルムは良好に成形されるが、しかしながら
その機械的な荷重耐性に関しては改良される必要があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、上述の欠点を取り除いて改良された応用技術的物性
を有する部分架橋プラスチックを発展させることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために、始めに定義
されたようなビスマレインイミド化合物により部分架橋
されたプラスチックが見出された。
【0011】本発明による部分架橋プラスチックは、2
30℃および2.16kg負荷によるメルトフローイン
デックスの0.1−100g/10min.を有してい
る。この場合にメルトフローインデックスは、DIN5
3735に従って規定された試験装置において230℃
の温度および2.16kg負荷の条件で10分間以内に
加圧流出するポリマーの量に対応している。この場合
に、230℃および2.16kg負荷でメルトフローイ
ンデックスが0.1−50g/10min.となるよう
な部分架橋プラスチックが、特に好適である。
【0012】本発明による部分架橋プラスチックは、 a1 )0.1−15重量%のコモノマーのC2 −C10
アルケン−1を含むプロピレンコポリマー(I)の25
−97重量%、および15−80重量%のコモノマーの
2 −C10−アルケン−1を含むさらなるプロピレンコ
ポリマー(II) の3−75重量%からなるポリマー a2 )プロピレンホモポリマーの25−97重量%、お
よびコモノマーのC2−C10−アルケン−1がプロピレ
ンコポリマーに対して15−80重量%であるプロピレ
ンとC2 −C10−アルケン−1からのプロピレンコポリ
マーの3−75重量%からのポリマー a3 )コモノマーのC2 −C10−アルケン−1含量が1
5重量%より少ないプロピレンとC2 −C10−アルケン
−1からなるランダムプロピレンコポリマー a4 )230℃および2.16kg負荷の下でのメルト
フローインデックスが0.01−100g/10mi
n.のプロピレンホモポリマー から選ばれたポリマー(a)を含んでいる。
【0013】ポリマー(a)として、ポリマー(a1
が選ばれる場合には、そのポリマー(a1 )がコモノマ
ーのC2 −C10−アルケン−1の0.2−12重量%を
含むプロピレンコポリマー(I)の35−95重量%お
よびコモノマーのC2 −C10−アルケン−1の30−7
5重量%を含むプロピレンコポリマー(II) の5−65
重量%を含むようなプラスチックが好適である。このよ
うなプラスチックの内で特に好適なものは、そのポリマ
ー(a1 )がコモノマーC2 −C10−アルケン−1の
0.3−9重量%を含むプロピレンコポリマー(I)の
40−93重量%およびコモノマーのC2 −C10−アル
ケン−1の25−70重量%を含むプロピレンコポリマ
ー(II) の7−60重量%からなる、プラスチックであ
る。
【0014】コモノマーのC2 −C10−アルケン−1と
しては、これらの関係で特にエチレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1またはオクテ
ン−1またはこれらコモノマーの混合物が適しており、
この場合に特に好適なのはエチレンまたはブテン−1が
用いられる。
【0015】ポリマー(a)としてポリマー(a1 )を
用いる場合には、このポリマー(a2 )がプロピレンホ
モポリマーの35−95重量%およびコモノマーの含量
がコポリマー当りで20−75重量%となるプロピレン
コポリマーの5−65重量%からなるようなプラスチッ
クが好適である。特に好適なプラスチックは、プロピレ
ンホモポリマーの40−93重量%およびプロピレンコ
ポリマーの7−60重量%からなるポリマー(a2 )を
含んでいる。この場合に、プロピレンコポリマー当りで
コモノマー含量が25−70重量%になるようなプロピ
レンコポリマーが使われる。コモノマーのC2 −C10
アルケン−1としては、これらの関係で特にエチレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1またはオクテン−1またはこれらのコモノマーの混合
物が適しており、この場合に特に好適にはエチレンまた
はブテン−1が用いられる。
【0016】ポリマー(a)としてポリマー(a3 )を
用いる場合には、ランダムプロピレンコポリマー(a
3 )が12重量%よりも少ないコモノマー含量であるよ
うなプラスチックが特に適している。特別に好適な部分
架橋プラスチックは、コモノマー含量が1.0−10重
量%の範囲にあるようなランダムプロピレンポリマー
(a3 )を含んでいる。この関係でのコモノマーとして
は特にエチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1またはオクテン−1またはこれらコ
モノマーの混合物が適しており、特に好適にはエチレン
またはブテン−1が用いられる。
【0017】ポリマー(a)としてポリマー(a4 )が
用いられる場合には、プロピレンホモポリマー(a4
が230℃および2.16kg負荷の下でのメルトフロ
ーインデックスが0.1−50g/10min.である
ようなプラスチックが特に好適である。
【0018】本発明方法によって使用されるポリマー
(a)の製造は、通常プロピレンの重合用に使用される
反応器中で回分式または好適には連続式で実施されるこ
とができる。好適な反応器は特に連続式の撹拌槽であ
り、この場合にもまた多くの相互に隔離された撹拌槽が
シリーズを形成して使用されることができる。この反応
器は、通常撹拌によって運動状態を保持される微粒子ポ
リマーからの固定床を含んでいる。
【0019】この製造方法は、重合反応技術において慣
用されるツィーグラー−ナッター触媒によって気相、懸
濁または溶液状態で実施されることができる。特にこの
触媒系は、チタン含有固体成分のほかにさらに助触媒を
含んでいる。この場合に、助触媒としてはアルミニウム
化合物が電子供与体化合物と一緒になって用いられるの
が重要である。
【0020】チタン含有固体成分の製造のためには、一
般的にチタン化合物として3価−または4価チタンのハ
ロゲニドまたはアルコラートが使用され、この場合にチ
タン塩化物、特に四塩化チタンが好適である。チタン含
有固体成分は有利には微粒子の担体を有しており、この
担体としてはケイ素酸化物およびアルミニウム酸化物、
さらには実験式SiO2 ・aAl23 のケイ酸アルミ
ニウムが適しており、この内でケイ酸アルミニウムにお
ける実験式のaの値は0.001−2であり、特に0.
01−0.5の範囲が好適となっている。
【0021】好適に利用される担体は、粒子径0.1−
1000μm、特に10−300μm、多孔質容量0.
1−10cm3 /g、特に1.0−5.0cm3 /gお
よび比表面積10−1000m2 /g、特に100−5
00m2 /gを有している。
【0022】さらにチタン含有固体成分の製造の際に
は、特にマグネシウム化合物が加えられる。このような
マグネシウム化合物としては、特別にマグネシウムハロ
ゲニド、マグネシウムアルキルおよびマグネシウムアリ
ール、ならびにマグネシウムアルコキシ−およびマグネ
シウムアリールオキシ化合物が考えられ、この場合に好
適には二塩化マグネシウム、二臭化マグネシウムおよび
マグネシウムジ−(C1−C10アルキル)−化合物が使
用される。このほかに、チタン含有固体成分はさらにハ
ロゲン、好適には塩素または臭素を含むことができる。
【0023】このほかに、チタン含有固体成分は通常の
場合にさらに電子供与体化合物、例えば単官能または多
官能カルボン酸、カルボン酸無水物およびカルボン酸エ
ステル、ケトン、エーテル、アルコール、ラクトン、な
らびに有機リン化合物および有機ケイ素化合物等を含ん
でいる。チタン含有固体成分中の電子供与体化合物とし
て、好適には一般式(III)のフタル酸誘導体が使用さ
れ、
【0024】
【化3】 ここにおいてXおよびYはそれぞれに塩素またはC1
10−アルコキシ基であるかまたは一緒になって酸素原
子と結合している。特に好適には、電子供与体化合物が
フタル酸エステルであり、この場合のXおよびYがC1
−C8 −アルコキシ基、例えばメトキシ−、エトキシ
−、プロピルオキシ−またはブチルオキシ基を意味して
いる。
【0025】チタン含有固体成分中のさらなる好適な電
子供与体化合物は、特に3員環または4員環、必要なら
ば置換されているシクロアルキル−1,2−ジカルボン
酸のジエステル、ならびに必要ならば置換されているベ
ンゾフェノン−2−カルボン酸のモノエステルである。
このエステルの場合におけるヒドロキシ化合物として
は、エステル化反応において慣用されるアルコールが使
用され、特にC1 −C15−アルカノール、C5 −C7
シクロアルカノールであり、これらはそれら自身がC1
−C10−アルキル基を置換基として有することができ、
さらにフェノール、ナフトールおよびこれらフェノール
およびナフトール化合物のC1 −C10−アルキル誘導体
も用いられることができる。
【0026】チタン含有固体成分は、既知の方法によっ
て製造されることができる。このための例としては、特
に欧州特許出願公開第45975号公報、欧州特許出願
公開第86473号公報、欧州特許出願公開第1712
00号公報、英国特許出願公開第2111066号公報
および米国特許第4857613号明細書において開示
されている。
【0027】チタン含有固体成分の製造の場合には、好
適に以下の3段階法が使用される。
【0028】第1段において、微粒子担体、好適には二
酸化ケイ素または水分含量0.5−5重量%のSiO2
・aAl23 で、ここにおけるaの数値が0.001
−2の範囲、特に好適には0.01−0.5の範囲にあ
るSiO2 ・aAl23 が、液状アルカン中のマグネ
シウム含有化合物溶液と反応させられ、この後でこの混
合物が0.5−5時間、10−120℃の温度で撹拌さ
れる。
【0029】好適には、担体モル当りで0.1−1モル
のマグネシウム化合物が加えられる。次に絶えず撹拌し
ながら、ハロゲンまたはハロゲン化水素、特に塩素また
は塩化水素がマグネシウム化合物当りで少なくとも2
倍、好適には少なくとも5倍モルの過剰で加えられる。
約30分から120分間後に、固体が液相から分離され
る。
【0030】第2段において、この方法で得られた生成
物が液状アルカン中に導入され、その後でC1 −C8
アルカノール、特にエタノール、3価または4価チタン
のハロゲニドまたはアルコラート、特に好適には四塩化
チタン、および電子供与体化合物、特に好適には一般式
(III)のフタル酸誘導体が加えられる。この場合に第1
段から得られた固体のマグネシウムモル当りで、1−5
モル、特に2−4モルのアルカノール、2−20モル、
特に4−10モルの3価または4価チタンおよび0.0
1−1モル、特に0.1−1.0モルの電子供与体化合
物が加えられる。この混合物が少なくとも1時間10−
150℃で撹拌され、このようにして得られた固体が次
に濾取されて、液状アルカン、好適にはヘキサンまたは
ヘプタンで洗浄される。
【0031】第3段においては、第2段で得られた固体
を、数時間100−150℃の温度で過剰量の四塩化チ
タンまたは不活性溶媒中の四塩化チタン溶液、好適には
少なくとも5重量%の四塩化チタンを含んでいるアルキ
ルベンゾール溶液の過剰量で抽出する。この後で生成物
を液状アルカンで洗浄して、洗液の四塩化チタン含量が
2重量%よりも少なくなるまで洗浄を繰り返えす。
【0032】この方法で得られるチタン含有固体成分
は、助触媒と共にツィーグラー−ナッター触媒系として
使用される。助触媒としては、この場合にアルミニウム
化合物および電子供与体化合物が考えられる。
【0033】適当なアルミニウム化合物は、トリアルキ
ルアルミニウムのほかにまたアルキル基がアルコキシ基
またはハロゲン原子の例えば塩素または臭素で置換され
ているような化合物である。
【0034】好適にはトリアルキルアルミニウム化合物
が使用され、そのアルキル基はそれぞれに1−8個の炭
素原子を有しており、例えばトリメチル−、トリエチル
−またはメチルジエチルアルミニウムである。
【0035】好適にはアルミニウム化合物のほかに、さ
らなる助触媒として電子供与体化合物、例えば単官能ま
たは多官能カルボン酸、カルボン酸無水物およびカルボ
ン酸エステル、ケトン、エーテル、アルコール、ラクト
ン、ならびに有機リン化合物および有機ケイ素化合物が
使用される。特にこの場合に好適な電子供与体化合物は
一般式(IV) の有機ケイ素化合物であり R3 nSi(OR44-n (IV) ここにおいて、R3 は同一かまたは異なっていてC1
20−アルキル基、5員環から7員環までのシクロアル
キル基のC1 −C10−アルキル基を置換基として有する
ことのできるシクロアルキル基、またはC6 −C20−ア
リール−またはアリールアルキル基を意味しており、R
4 は同一かまたは異なっていてC1 −C20−アルキル基
を表わしており、nは1、2または3の数字を意味して
いる。特に好適なのは、この場合にR3 がC1 −C8
アルキル基または5員環から7員環までのシクロアルキ
ル基、R4 がC1 −C4 −アルキル基およびnが1また
は2の数字を表わしているような化合物である。
【0036】このような化合物としては、ジメトキシジ
イソプロピルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロピ
ルシラン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキシ
ジシクロペンチルシランおよびジエトキシイソブチルイ
ソプロピルシランが挙げられる。
【0037】好適には、アルミニウム化合物からのアル
ミニウムとチタン含有固体成分からのチタンとの原子比
率が1:1から800:1、特に2:1から200:1
の範囲であり、アルミニウム化合物と助触媒として加え
られる電子供与体化合物との間のモル比率が1:1から
100:1、特に2:1から80:1の範囲にあるよう
な触媒系が使用される。触媒系の組成分は、任意の順序
で個々にかまたは組成分の混合物として重合系に仕込ま
れることができる。
【0038】このような触媒系の助けによって、本発明
方法による部分架橋のプラスチックを含むポリマー
(a)が製造されることができる。
【0039】ポリマー(a1 )の製造のためには、この
物質に負荷されるのは、はじめに第1の重合段階におい
てプロピレンコポリマー(I)が製造され、その次に第
2の重合段階においてプロピレンコポリマー(II) が製
造されることである。
【0040】プロピレンと対応するC2 −C10−アルケ
ン−1の共重合は、第1重合段階において20−40バ
ール圧、60−90℃温度および反応混合物の平均滞留
時間1−5時間で実施される。好適には、プロピレンコ
ポリマー(I)の製造の場合に25−35バール圧、6
5−85℃温度および1.5−4時間の平均滞留時間が
用いられる。この場合に反応条件を選んで、この第1の
重合段階においてはアルミニウム成分のミリモル当りで
プロピレンコポリマー(I)の0.05−2kgが生成
するようにする。この場合に、C2 −C10−アルケン−
1としては特別にエチレンおよびブテン−1、またはこ
れらコモノマーの混合物が使用される。プロピレンコポ
リマー(I)の製造のためには、プロピレン分圧および
コモノマー分圧との間の比率が10:1から1000:
1までの範囲、特に15:1から500:1になるよう
な方法でプロピレンがコモノマーと共重合される。
【0041】この場合に生成するプロピレンコポリマー
(I)は、反応完結後に触媒と一緒に第1重合段階から
分離されて第2重合段階に導入され、ここでプロピレン
コポリマーが製造される。
【0042】これは第2重合段階において、プロピレン
コポリマー(I)の存在においてプロピレンが1個以上
のC2 −C10−アルケン−1と一緒に5−25バール
圧、30−80℃温度および1−5時間の反応混合物平
均滞留時間で重合させられることによって、達成され
る。この場合に好適には10−20バール圧、40−7
0℃温度および1.5−4時間の平均滞留時間が使われ
る。この場合に、通常第2重合段階における圧は少なく
とも7バール、好適には少なくとも10バールだけ第1
重合段階の圧よりも低い。C2 −C10−アルケン−1と
しては、この場合に特にエチレンおよびブテン−1また
はこれらコモノマーからの混合物が使用される。コポリ
マー(II) の製造のためには、プロピレンがコモノマー
と、プロピレンの分圧とコモノマーの分圧との比率が
0.1:1から20:1までの範囲、特に0.2:1か
ら15:1の範囲に調整される方法で、共重合される。
重合パラメータの適当な選択によって、これらのほかに
第1重合段階と第2重合段階とでそれぞれに反応したモ
ノマー間の重量比率が0.5:1から20:1の範囲、
特に0.6:1から10:1の範囲になるように注意さ
れなければならない。
【0043】ポリマー(a2 )の製造のためには、好適
な方法に従ってはじめに第1重合段階においてプロピレ
ンが重合され、次に得られたプロピレンホモポリマーに
対して第2重合段階でプロピレンおよび1個以上のC2
−C10−アルケン−1からの混合物が添加重合される。
【0044】プロピレンの重合は、第1重合段階におい
て20−40バール圧、60−90℃温度および1−5
時間の反応混合物の平均滞留時間で実施される。この場
合に好適には、20−35バール圧、65−85℃温度
および1.5−4時間の平均滞留時間となる。さらに反
応条件としては、第1重合段階においてアルミニウム成
分のミリモル当りで、0.05−2kg、好適には0.
1−1.5kgのプロピレンホモポリマーが生成するよ
うに選択する。このポリマーの生成量コントロールのた
めには、アルケン−1の重合の際に常用される制御剤、
例えば水素が共用されることができる。
【0045】このプロピレンホモポリマーは反応終了後
に触媒と一緒に第1重合段階から分離されて第2重合段
階に導入され、ここでプロピレンおよび1個以上のC2
−C10−アルケン−の混合物が追加重合される。第2重
合段階での圧は第1重合段階の圧よりも普通には7バー
ル低く、好適には10バール低くなっており、従って5
−30バール圧、好適には10−25バール圧である。
温度は30−100℃、好適には35−80℃であり、
ポリマーの平均滞留時間は1−5時間、好適には1.5
−4時間である。この第2重合段階においては、プロピ
レンとコモノマーC2 −C10−アルケン−1との間の分
圧比率は0.1:1から10:1の範囲にされている。
反応パラメータの適当な選択によって、第1重合段階と
第2重合段階との反応モノマー間の重量比率が0.2:
1から20:1の範囲、特に0.4:1から15:1の
範囲になるようにさらに注意されなければならない。
【0046】ランダムプロピレンコポリマー(a3 )の
製造のためには、プロピレンがC2−C10−アルケン−
1またはこれらコモノマー数種類からの混合物の存在に
おいて重合させられる。これらのプロピレンコポリマー
(a3 )の製造は、1個の反応器で行なわれることもで
きるし、また複数個の分離された反応器の系列において
も行なうことができる。
【0047】プロピレンとC2 −C10−アルケン−1と
の共重合は、通常の場合に20−40バール圧、60−
90℃温度および反応混合物の平均滞留時間1−5時間
で実施される。この場合に、好適には20−35バール
圧、65−85℃温度および1.5−4時間の平均滞留
時間で実施される。特に好適には反応条件を選んで、ア
ルミニウム成分のミリモル当りで0.05−2kg、好
適には0.1−1.5kgのプロピレンコポリマー(a
3 )が生成するようにする。この場合に、ポリマー生成
制御のためには例えば水素らの制御剤が加えられること
ができる。
【0048】プロピレンホモポリマー(a4 )の製造の
ためには、通常の場合に1個以上の相互に分離された反
応器を使用してプロピレンの重合が行なわれる。
【0049】プロピレンの重合は、好適には20−40
バール圧、60−90℃温度および反応混合物の平均滞
留時間1−5時間で実施される。この場合に好適には、
20−35バール圧、65−85℃温度および1.5−
4時間の平均滞留時間で実施される。反応条件を選択し
て、アルミニウム成分のミリモル当りで0.05−2k
g、好適には0.1−1.5kgのプロピレンホモポリ
マー生成になるようにする。プロピレンホモポリマー
(a4 )の分子量は、重合技術で慣用されている制御
剤、例えば水素によって制御されることができる。プロ
ピレン重合に際しての重合度制御のためには、また時折
の使用であるがさらなるC2 −C10−アルケン−1、例
えばエチレン、ブテン−1、ペンテン−1またはヘキセ
ン−1の僅少量を加えることがある。この結果として、
製造されたプロピレンホモポリマー(a4 )中に0.0
5重量%まで、好適には0.02重量%までの別のC2
−C10−アルケン−1が存在していることができる。
【0050】さらに本発明方法による部分架橋プラスチ
ックは、一般式(I)のビスマレインイミド化合物
(b)を含んでおり
【0051】
【化4】 ここにおいてRは以下の意味を有している:すなわちア
ルキル鎖が1個以上の酸素で中断されていることができ
るC −C20−アルキル、C5 −C7 −シクロアルキ
ル、C6 −C15−アリール、ここではシクロアルキル−
またはアリール基がそれぞれに1個以上のC1 −C10
アルキル−および/またはC1 −C6 −アルコキシ−お
よび/またはC1 −C4 −ジアルキルアミノ基で置換さ
れていることができ、同じく次式(II) の基を表わし R1 −Z−R2 (II) ここにおいてはR1 およびR2 がそれぞれ相互に無関係
にC1 −C10−アルキル−、C5 −C7 −シクロアルキ
ル−またはC6 −C10−アリール基であり、これらはそ
れぞれに1個以上のC1 −C10−アルキル−および/ま
たはC1 −C6−アルコキシ−および/またはC1 −C4
−ジアルキルアミノ基で置換されていることができ、
およびZがC1 −C10−アルキル基、C1 −C4 −ジア
ルキルアミノ基、酸素原子またはスルホン基を意味して
いるものである。
【0052】この場合に好適には、一般式(I)のビス
マレインイミド化合物のRは以下の意味を有している:
すなわちアルキル鎖が1個以上の酸素原子で中断されて
いることができるC2−C10−アルキル、C5 −C7
シクロアルキル、C6 −C15−アリール、ここでシクロ
アルキル−またはアリール基はそれぞれに1個以上のC
1 −C4 −アルキル基で置換されていることができ、同
じく式(II) R1 −Z−R2 の基を表わし、ここではR
1 およびR2 がそれぞれ相互に無関係にC1 −C6 −ア
ルキル−、C5 −C7 −シクロアルキル−またはC6
10−アリール基であり、Zが酸素原子またはスルホン
基を意味している。
【0053】特に好適なビスマレインイミド化合物とし
ては、特別に1,6−ビスマレインイミドヘキサン、
1,3−ビスマレインイミドベンゾール、1,3−ビス
マレインイミド−4−メチルベンゾール、4,4′−ビ
スマレインイミド−ジフェニルメタン、4,4′−ビス
マレインイミド−3,5,3′,5′−テトラメチル−
ジフェニルメタンおよび3,3′−ビスマレインイミド
ジフェニルスルホンが使用される。
【0054】ビスマレインイミド化合物は、例えば無水
マレイン酸が対応するジアミンおよび続いて酢酸および
酢酸ナトリウムと反応することによって製造されること
ができる。このような製造法は、専門家にはよく知られ
ていることである。
【0055】本発明方法による、部分架橋プラスチック
は、ポリマー(a)とビスマレインイミド化合物(b)
とを180−280℃の温度、1−100バールの圧お
よび反応混合物の平均滞留時間0.2−10分間で反応
させることによって得られる。この場合に、さらに好適
には190−260℃の温度、1−60バールの圧およ
び0.2−5分間の平均滞留時間となる。個々の成分を
一緒にして反応させることは、プラスチックの加工処理
で慣用されている物質の混合装置、例えばロータリーミ
キサー、製粉装置、スパイラル−またはプレート押出
機、ロールクラッシャーまたは混練機等で行なわれる。
【0056】ポリマー(a)とビスマレインイミド化合
物(b)との反応により本発明による部分架橋プラスチ
ックを得る方法は、ラジカル的に分解する重合開始剤の
存在なしにでも、また存在している状態でも実施される
ことができる。
【0057】ラジカル生成重合開始剤としては、好適に
は有機ペルオキシドまたはアゾ化合物が使用される。こ
の場合に好適には、210℃の温度で1−30秒の半減
期を有するような有機ペルオキシド化合物が使用され
る。このような化合物としては、特にジクミルペルオキ
シド、モノクミル(t.−ブチル)−ペルオキシド、ジ
(t.−ブチル)−ペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t.−ブチルペルオキシ)ヘキサンおよび
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t.−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン(3)が優れている。
【0058】本発明による部分架橋プラスチックの製造
のためには、一般的にポリマー(a)の100重量部当
りで0.001−5.0重量部のビスマレインイミド化
合物(b)および0−2.0重量部のラジカル生成重合
開始剤が使用される。好適には、ポリマー(a)の10
0重量部当りで0.01−2.0重量部、特に0.02
−1.0重量部のビスマレインイミド化合物(b)およ
び0−1.0重量部、特に0−0.5重量部のラジカル
生成重合開始剤が使用される。
【0059】ポリマー(a)とビスマレインイミド化合
物(b)との反応は、好適には押出成形機、特に2軸押
出機中で行なわれる。好適な押出機中にポリマー(a)
とビスマレインイミド化合物(b)同じく必要ならばラ
ジカル生成重合開始剤を一緒に2軸押出機の仕込口に投
与し、ここで混合物が約180−190℃で溶融され、
続いて180−280℃で0.2−10分間押出機中で
反応させられる。
【0060】ビスマレインイミド化合物(b)ならびに
必要ならばラジカル生成重合開始剤は、ポリマー(a)
が押出機中で溶融した後で加えられることもできる。
【0061】同様に好適な製造方法によれば、ビスマレ
インイミド化合物(b)ならびに必要ならばラジカル生
成重合開始剤が、ポリマー(a)の製造後に直接的にポ
リマー(a)製造装置に直結した混合装置に加えられる
こともできる。混合装置としては、この場合特に押出成
形機が使用される。
【0062】本発明方法による部分架橋プラスチック
は、とりわけ高い機械的強度、特に高い剛性、高い切り
欠き強度、向上した打抜き強度、高い伸度ならびに改良
された縫合強度等が特徴となっている。完全架橋プラス
チックに比べて、本発明方法による部分架橋プラスチッ
クはなお良好な加工性を有している。グラフト化および
それに続く部分架橋は一段で実施されることができるの
で、この特徴的な部分架橋プラスチックは非常に簡単な
方法で得られることができる。
【0063】本発明方法による部分架橋プラスチック
は、その良好な加工性に基づいて特に射出成形、ブロー
成形、押出成形および発泡体フォームの製造用原料とし
て特に好適である。この場合には、特にフィルムおよび
成形品の製造用に使用されることができる。
【0064】
【実施例】実施例1−6、ならびに比較実施例Aおよび
Bにおいては、それぞれに以下の条件の設備が使用され
た: −2種類の異なる撹拌式オートクレーブのカスケード方
式、両オートクレーブとも200lの同一実容量を有し
ておりそれぞれに微粒子ポリプロピレンからの可動固定
床で充填されている、 −ならびにヴェルナー・アンド・フライデラー社(Fi
rma Werner& Pfleiderer)の2
軸押出成形機、この押出機の長さ/直径比は30になっ
ている。同押出機は、軸回転として100−300回転
で操作される。
【0065】1から6までの実施例、ならびに比較実施
例AおよびBのすべてにおいて、カスケード方式で製造
されたポリマー(a1 )がビスマレインイミド化合物
(b)ならびに必要ならばラジカル生成重合開始剤と一
緒に2軸押出成形機中で混合されて、次に顆粒ノズルを
経てストランド状で排出される。この場合に、混合は平
均圧30バール、250℃温度、約150回転/分の軸
回転数および反応混合物の平均滞留時間約1分間で操作
される。
【0066】
【実施例1】カスケード方式の最後のオートクレーブか
らポリマー(a1 )が排出され、これは2.6重量%の
コモノマーエチレンを含むプロピレン−エチレン−コポ
リマー(I)の87重量%および60重量%のコモノマ
ーエチレンを含むプロピレン−エチレン−コポリマー
(II) の13重量%からなっており、メルトフローイン
デックスがDIN53735により230℃および2.
16kg負荷で1.3g/10min.となっている。
このポリマー(a1 )の100重量部が、2軸押出成形
機中で上述の条件下によって0.05重量部の1,3−
ビスマレインイミドベンゾ−ルと混合された。
【0067】ここで得られる部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0068】
【実施例2】実施例1で使用されたポリマー(a1 )の
100重量部が、上述の条件下で2軸押出成形機中で
0.2重量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾール
と反応させられた。
【0069】ここで得られる部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0070】
【実施例3】実施例1で使用されたポリマー(a1 )の
100重量部が、上述の条件下で2軸押出成形機中にお
いて0.02重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t.−ブチルペルオキシ)ヘキサンの存在で0.2重
量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾールと反応さ
せられた。
【0071】ここで得られる部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0072】
【実施例4】実施例1で使用されたポリマー(a1 )の
100重量部が、上述の条件下で2軸押出成形機中にお
いて0.08重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t.−ブチルペルオキシ)ヘキサンの存在で、0.2
重量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾールと反応
させられた。
【0073】ここで得られた部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0074】
【実施例5】カスケード方式の最後のオートクレーブか
らポリマー(a1 )が排出され、これは3.9重量部の
コモノマーのエチレンを含むプロピレン−エチレン−コ
ポリマー(I)の57重量%および60重量%のコモノ
マーのエチレンを含むプロピレン−エチレン−コポリマ
ー(II) の43%からなり、メルトフローインデックス
がDIN53735により230℃および2.16kg
負荷で1.0g/10min.となっている。
【0075】このポリマー(a1 )の100重量部が、
上述の条件下で2軸押出成形機中で0.2重量部の1,
3−ビスマレインイミドベンゾールと混合された。
【0076】ここで得られた部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表I中において示されている。
【0077】
【実施例6】実施例5で使用されたポリマー(a1 )の
100重量部が、上述の条件下で2軸押出成形機中にお
いて0.4重量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾ
ールと反応させられた。
【0078】ここで得られた部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0079】
【比較実施例A】実施例1と同様にして、実施例1で使
用されたポリマー(a1 )の100重量部が2軸押出成
形機中で顆粒化されたが、しかしビスマレインイミド化
合物(b)の添加は断念された。
【0080】ここで得られた部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0081】
【比較実施例B】実施例5と同様にして、実施例5で使
用されたポリマー(a1 )の100重量部が、2軸押出
成形機中で顆粒化されたが、しかしビスマレインイミド
化合物(b)の添加は断念された。
【0082】ここで得られた部分架橋プラスチックの物
性は、以下の表Iに示されている。
【0083】
【表1】 a)DIN53735、230℃および2.16kg負
荷 b)DIN53445、23℃ c)−20℃におけるISO180法4Aに類似。この
場合には、射出成形4Aタイプ試料片が使用された。温
度250℃、流れ速度200mm/秒であった。アイゾ
ット衝撃試験の測定前に、試料片は少なくとも1週間室
温で保存された。
【0084】d)シーム結合部を持った伸び試験のため
には、長さ方向に直交するシーム部を中央に有する両側
が射出成形されたダンベル状試験片が製造された。この
ダンベル状試験片は、この場合にその形状測定で標準型
試験片のISO527によるタイプ1に対応しており、
厚さが3mmである。この試験片の製造では、250℃
の温度で流れ速度が200mm/秒であった。
【0085】この方法で製造されたダンベル状試験片
は、DIN53457による23℃の引張り試験によっ
て降伏点伸びと破断時伸びが、それぞれにシーム結合部
で測定された。
【0086】本発明方法による実施例1から6までのプ
ラスチックは比較実施例AおよびBに比べて、特に降伏
点伸びおよび破断時伸びに対する数値が向上しているこ
とで優れている。
【0087】実施例7から9までと、同じく比較実施例
CおよびDは、ベルシュトルフ社(Firma Ber
storff)の長さ/直径比率33の2軸押出成形機
中で実施された。この場合に使用されたポリマー(a
2 )は、粗粒または顆粒として2軸押出機に導入され、
そこでそれぞれに加えられたビスマレインイミド化合物
(b)およびラジカル生成重合開始剤と一緒に溶融され
た。
【0088】
【実施例7】59重量%のプロピレンホモポリマーと赤
外分光計で測定した値からコポリマー当りで54.5重
量%のエチレン含量となるプロピレン−エチレンコポリ
マーの41重量%〔ダブリュー・ホルトラップ(W.H
oltrup)、マクロモレクラーレ・フェミー(Ma
kromol.Chem.)178巻、2335頁(1
977)による抽出分離で測定〕からなり、メルトフロ
ーインデックスが3.5g/10min.〔DIN53
735により230℃および2.16kg負荷による〕
であるプロピレンポリマー(a2 )の100重量部が、
2軸押出成形機中で0.05重量部の1,3−ビスマレ
インイミドベンゾールおよび0.05重量部の2,5−
ジメチル−2,5−ジ−(t.−ブチルペルオキシ)ヘ
キサンと混合され顆粒化された。この場合に、温度が2
40℃、圧が10バールおよび平均滞留時間が30秒で
あった。この後に、混合物は2軸押出成形機から排出さ
れて顆粒化された。
【0089】この場合に得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックス、降伏点伸び、破断時伸び
およびアイゾット衝撃強さは、以下の表IIに示されてい
る。
【0090】
【実施例8】実施例7で使用されたプロピレンポリマー
(a2 )の100重量部が、実施例7におけると同様の
条件下で0.2重量部の1,3−ビスマレインイミドベ
ンゾールおよび0.08重量部の2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t.−ブチル−ペルオキシ)−ヘキサンと
混合され、対応する処理をされた。
【0091】この場合に得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックス、降伏点伸び、破断時伸び
およびアイゾット衝撃強さは、以下の表II に示されて
いる。
【0092】
【比較実施例C】実施例7の条件下で、実施例7で使用
されたプロピレンポリマー(a2 )の100重量部がビ
スマレインイミド化合物(b)およびペルオキシドの添
加なしに処理された。
【0093】この場合に得られたプラスチックのメルト
フローインデックス、降伏点伸び、破断時伸びおよびア
イゾット衝撃強さは、以下の表II に示されている。
【0094】
【実施例9】プロピレンホモポリマーの57重量%、コ
ポリマー当りで56重量%のエチレン含量となるプロピ
レン−エチレンコポリマーの43重量%からなり、メル
トフローインデックス10.6g/10min.〔DI
N53735により230℃および2.16kg負荷で
測定〕を有するプロピレンポリマー(a2 )の100重
量部が、0.2重量部の4,4′−ビスマレインイミド
−3,5,3′,5′−テトラメチルジフェニルメタン
および0.03重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(t.−ブチルペルオキシ)−ヘキサンと混合され
て、実施例7の条件下で処理された。
【0095】この場合に得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックス、アイゾット衝撃強さ、降
伏点伸びおよび破断時伸びは、以下の表 IIIに示されて
いる。
【0096】
【比較実施例D】実施例9の条件下で、実施例9におい
て使用されたプロピレンポリマー(a2)の100重量
部が、ビスマレインイミド化合物(b)およびペルオキ
シドの添加なしに処理された。
【0097】この場合に得られたプラスチックのメルト
フローインデックス、降伏点伸び、破断時伸びおよびア
イゾット衝撃強さは、以下の表III に示されている。
【0098】
【表2】 a)DIN53735に類似、230℃および2.16
kg負荷で実施 b)−20℃におけるISO180法4Aに類似、T:
部分破壊 この場合には、射出成形4Aタイプ試料片が使用され
た。温度250℃、流れ速度200mm/秒であった。
アイゾット衝撃試験の測定前に、試料片は少なくとも1
週間室温で保存された。
【0099】c)シーム結合部を持った伸び試験のため
には、長さ方向に直交するシーム部を中央に有する両側
が射出成形されたダンベル状試験片が製造された。この
ダンベル状試験片は、この場合にその形状測定で標準型
試験片のISO527によるタイプ1に対応しており、
厚さが3mmである。この試験片の製造では、250℃
の温度で流れ速度が200mm/秒であった。
【0100】この方法で製造されたダンベル状試験片
は、DIN53457による23℃の引張り試験によっ
て降伏点伸びと破断時伸びが、それぞれにシーム結合部
で測定された。
【0101】
【表3】 a)DIN53735に類似、230℃および2.16
kg負荷で実施 b)−20℃におけるISO180法4Aに類似、T:
部分破壊 この場合には、射出成形4Aタイプ試料片が使用され
た。温度250℃、流れ速度200mm/秒であった。
アイゾット衝撃試験の測定前に、試料片は少なくとも1
週間室温で保存された。
【0102】c)シーム結合部を持った伸び試験のため
には、長さ方向に直交するシーム部を中央に有する両側
が射出成形されたダンベル状試験片が製造された。この
ダンベル状試験片は、この場合にその形状測定で標準型
試験片のISO527によるタイプ1に対応しており、
厚さが3mmである。この試験片の製造では、250℃
の温度で流れ速度が200mm/秒であった。
【0103】この方法で製造されたダンベル状試験片
は、DIN53457による23℃の引張り試験によっ
て降伏点伸びと破断時伸びが、それぞれにシーム結合部
で測定された。
【0104】実施例10および11ならびに比較実施例
Eは、ヴェルナー・アンド・フライデラー社(Firm
a Werner & Pfleiderer)の長さ
/直径−比率が30である2軸押出成形機中で実施され
た。この場合に使用されたランダムプロピレンコポリマ
ー(a3 )は、粗粒または顆粒として2軸押出成形機に
導入されて、この押出成形機中でビスマレインイミド化
合物(b)、ならびに実施例10の場合にはラジカル生
成重合開始剤と一緒に溶融された。
【0105】
【実施例10】実施例11において使用されたプロピレ
ンコポリマー(a3 )の100重量部が、240℃の温
度、20バールの圧および30秒の平均滞留時間の条件
で0.2重量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾー
ルおよび0.02重量部の2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t.−ブチル−ペルオキシ)−ヘキサンと混合され
て対応する処理をされた。
【0106】この方法で得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックスは、以下の表IVに示され
ている。
【0107】
【実施例11】DIN53735により230℃および
2.16kg負荷でのメルトフローインデックスが2g
/10min.であり、コモノマーのエチレンの2.5
重量%を含むプロピレンポリマー(a3 )の100重量
部が、2軸押出成形機中で0.2重量部の1,3−ビス
マレイン−イミドベンゾールと混合され、顆粒化され
た。この場合の温度は240℃、圧が20バールおよび
平均滞留時間30秒であった。この後で混合物が2軸押
出成形機から出されて、顆粒化された。
【0108】この方法で得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックスは、以下の表IVに示され
ている。
【0109】
【比較実施例E】実施例11において使用されたプロピ
レンコポリマー(a3 )の100重量部が、実施例11
の条件下でビスマレインイミド化合物(b)の添加なし
に処理された。
【0110】この方法で得られたプラスチックのメルト
フローインデックスは、以下の表IVに示されている。
【0111】
【表4】 実施例10においては、これに加えて比較実施例Eから
の生成物との比較において伸びの硬化が測定された。伸
び特性の研究については、この場合にベー・アー・エス
・エフ株式会社(BASF Aktiengesell
schaft)が開発した伸びレオメーター(Dehn
rheometer)〔ハー・ミュンステット(H.M
unstedt)、レオロジー誌(J.Rheol.)
23(1979)、421−36頁〕を使って実施し
た。この場合に、直径6mmおよび長さ約20mmの円
柱状試料がアルミニウム保持具の間にはさまれて、引き
のばされた。0・104 パスカル(PA)の一定の引っ
張り応力δにして、175℃の温度で試験された。この
方法によって、伸びの硬化が測定されることができた。
【0112】以下の図1から明らかになるように、実施
例10の部分架橋試料については小さな伸びの範囲にお
いて始めに伸びが急上昇し、続いて明らかな伸び硬化に
移行している。これに対して、比較実施例Eの非架橋試
料は伸びの全範囲にわたってほとんど直線的な経過とな
っている。
【0113】これから結論されることは、本発明方法に
よる実施例10は高い伸び硬化を有する部分架橋プラス
チックになっていることを示している。
【0114】図1:実施例10および比較実施例E 実施例12および13ならびに比較実施例Fは、ベルシ
ュトルフ社(Firma Berstorff)の長さ
/直径比率が33である2軸押出成形機で処理された。
この場合に使用されたプロピレンホモポリマー(a4
は粗粒または顆粒として2軸押出成形機に導入され、そ
こでビスマレインイミド化合物(b)およびラジカル生
成重合開始剤と一緒に溶融された。
【0115】
【実施例12】DIN53735により230℃および
2.16kg負荷で測定されたメルトフローインデック
スが0.1g/10min.であるプロピレンホモポリ
マー(a4 )の100重量部が、2軸押出成形機中で
0.4重量部の1,3−ビスマレインイミドベンゾール
および0.01重量部の2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t.−ブチルペルオキシ)−ヘキサンと混合され、顆
粒化された。この場合に、温度が240℃、圧が10バ
ールおよび平均滞留時間が30秒であった。この後で2
軸押出成形機から混合物が出されて、顆粒化された。
【0116】この場合に得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックスおよび示差走査熱量計(D
SC)融点は、以下の表Vに示されている。この場合に
得られた部分架橋プラスチックの伸び硬化を比較実施例
Fと比較した例は、以下の図2において再現されてい
る。
【0117】
【実施例13】実施例12において使用されたプロピレ
ンホモポリマー(a4 )の100重量部が、実施例12
と同様の条件下で0.4重量部の1,3−ビスマレイン
イミドベンゾールおよび0.02重量部の2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t.−ブチル−ペルオキシ)ヘキサ
ンと混合されて対応するように処理された。
【0118】この場合に得られた部分架橋プラスチック
のメルトフローインデックスおよびDSC融点は、以下
の表に示されている。比較実施例Fからの製品と比較し
た伸び硬化は、以下の図3に示されている。
【0119】
【比較実施例F】実施例12において使用されたプロピ
レンホモポリマー(a4 )の100重量部が、実施例1
2の条件下でビスマレインイミド化合物(b)およびペ
ルオキシドの添加なしに処理された。
【0120】この場合に得られたプラスチックのメルト
フローインデックスおよびDSC−融点が、以下の表に
示されている。伸び硬化に対する対応値は、以下の図2
および3に再現されている。
【0121】
【表5】 試料の伸び物性の研究は、実施例12および13ならび
に比較実施例Fにおいてベー・アー・エス・エフ株式会
社(BASF Aktiengesellschaf
t)が開発した伸びレオメーター(Dehnrheom
eter)〔ハー・ミュンステット(H.Munste
dt)、レオロジー誌(J.Rheol.)23(19
79)、421−36頁)によって実施された。
【0122】この場合に、直径6mmおよび長さ約20
mmの円柱状試料がアルミニウム保持具の間にはさまれ
て、伸ばされた。この試験は、2・104 パスカル(P
A)の一定の引っ張り応力δおよび175℃の温度で実
施された。この方法で伸び硬化が測定されることができ
た。
【0123】図2および3から明らかなように、実施例
12および13の部分架橋試料の場合には小さな伸びの
範囲において始めに急激な上昇が認められ、続いて明ら
かな伸び硬化に移行する。これに対して、比較実施例F
の非架橋試料は、伸びの全範囲を通してほとんど直線的
な経過となっている。
【0124】以上のことから結論すると、本発明方法に
よる実施例12および13は高い伸び硬化を有する部分
架橋プラスチックを与えている。
【0125】図2:実施例12および比較実施例F 図3:実施例13および比較実施例F なお、添付の図面は本発明方法による部分架橋プラスチ
ックと非架橋プラスチックとの間の伸び硬化の比較を表
わしており、一定の引っ張り応力δと一定の温度で円柱
状試料の時間当りの伸び変化を示している。本発明の部
分架橋プラスチックは、始めの小さな伸びの状態では急
激に伸びが上昇するが、その後では硬化して伸びが一定
となる。これに対して非架橋プラスチックでは始めから
伸びが直線的な変化となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例10と比較実施例Eとの比較を示す図表
である。
【図2】実施例12と比較実施例Fとの比較を示す図表
である。
【図3】実施例13と比較実施例Fとの比較を示す図表
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 P4219884.4 (32)優先日 1992年6月17日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 ズィビレ、ブロシウス ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒス ハーフェン、コルドヴァシュトラーセ、29 (72)発明者 ライナー、アレクサンダー、ヴェルナー ドイツ連邦共和国、6702、、バート、デュ ルクハイム、ザリーネンシュトラーセ、 143 (72)発明者 ギュンター、シェラー ドイツ連邦共和国、6731、アルトドルフ、 ヴィーゼンシュトラーセ、42 (72)発明者 ユルゲン、ケルト ドイツ連邦共和国、6719、カールスベル ク、ヴアテンハイマー、シュトラーセ、15 (72)発明者 クラウス−ディーター、フンゲンベルク ドイツ連邦共和国、6943、ビルケナウ、オ ルツシュトラーセ、135 (72)発明者 ローラント、ヒングマン ドイツ連邦共和国、6802、ラーデンブル ク、シュタールビュールリング、54 (72)発明者 カール、フーバー ドイツ連邦共和国、6710、フランケンター ル、ベンスハイマー、リング、6アー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a1 )0.1−15重量%のコモノマーの
    2 −C10−アルケン−1を含むプロピレンコポリマー
    (I)の25−97重量%および15−80重量%のコ
    モノマーC2 −C10−アルケン−1を含むさらなるプロ
    ピレンコポリマー(II) の3−75重量%からなるポリ
    マー、または a2 )プロピレンホモポリマーの25−97重量%およ
    びプロピレンコポリマー当りでコモノマーC2 −C10
    アルケン−1の15−80%を含むプロピレンコポリマ
    ーの3−75重量%からなるポリマー、または a3 )コモノマーのC2 −C10−アルケン−1の含量が
    15重量%より少ないコモノマーとのランダムプロピレ
    ンコポリマー、または a4 )メルトフローインデックスが230℃および2.
    16kg負荷の条件で0.01−100g/10mi
    n.であるプロピレンホモポリマーから選ばれるポリマ
    ー(a)、および b)一般式(I) 【化1】 Rが以下の意味を有しており:すなわち、アルキル鎖が
    1個以上の酸素原子で中断されていることができるC1
    −C20−アルキル、C5 −C7 −シクロアルキル、C6
    −C15−アリール、ここにおいてシクロアルキル−また
    はアリール基はそれぞれに1個以上のC1 −C10−アル
    キル−および/またはC1 −C6 −アルコキシ−および
    /またはC1 −C4 −ジ−アルキルアミノ基で置換され
    ていることができ、同じく次式(II) を表わし R1 −Z−R2 (II) ここにおいて、R1 およびR2 はそれぞれ相互に無関係
    にC1 −C10−アルキル−、C5 −C7 −シクロアルキ
    ル−またはC6 −C10−アリール基であり、これらがそ
    れぞれに1個以上のC1 −C10−アルキル−および/ま
    たはC1 −C6 −アルコキシ−および/またはC1 −C
    4 −ジアルキルアミノ基で置換されていることができ、
    およびZがC1 −C10−アルキル基、C1 −C4 −ジア
    ルキルアミノ基、酸素原子またはスルホン基を意味して
    いる、で示されるビスマレインイミド化合物からなり、
    ポリマー(a)をビスマレインイミド化合物(b)と1
    80−280℃の温度、1−100バールの圧力下およ
    び反応混合物の平均滞留時間0.2−10分間で反応さ
    せることを特徴とする、230℃および2.16kg負
    荷でのメルトフローインデックスが0.1−100kg
    /10min.である部分架橋プラスチック。
JP5146526A 1992-06-17 1993-06-17 プロピレンポリマーおよびビスマレインイミド化合物からの部分架橋プラスチック Withdrawn JPH0649226A (ja)

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