JPH0646029Y2

JPH0646029Y2 - スイッチ構造

Info

Publication number: JPH0646029Y2
Application number: JP1987084949U
Authority: JP
Inventors: 利勝寺島
Original assignee: 株式会社エヌ・イー・アール
Priority date: 1987-05-30
Filing date: 1987-05-30
Publication date: 1994-11-24
Anticipated expiration: 2002-05-30
Also published as: JPS63194426U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はスイッチ構造に関する。

（従来の技術）細長いキートップを有するスイッチを押す場合、キート
ップの中央を押すだけでなく、中央から外れた位置を押
すこともある。この際にも、正常に動作することが必要
である。

このための構造として従来は複雑な構造のものが採用さ
れている。

このような従来技術の一例を挙げて説明する。キートッ
プの内底面にプランジャーを垂設し、このプランジャー
をスプリングにより上方に付勢しておく。なお、プラン
ジャーの先端に接点が設けられている。

また、キートップの上下動は、クランク部材により支持
されている。このクランク部材は、一端がキートップの
内底面に軸着されるとともに、他端がスイッチボード上
に水平方向に移動可能に支持されている。

（考案が解決しようとする課題）上述するような構造のキートップは、クランク部材を組
み付ける等の煩わしい作業を伴い、組み立てコストや部
品コストの低下が難しい。

そこで、本考案は、部品点数を減らすことができるとと
もに、組み立てが容易であるスイッチ構造を提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決するため、本考案は次の構造を備える。

すなわち、キートップ底面に下端に接点が取り付けられ
るプランジャーを垂下し、キートップの一つの縁辺に、
薄肉のヒンジ部を介して前記プランジャーよりは長さの
短い一対の支持杆をプランジャーを挾んでプランジャー
の両側に回動可能に延設し、前記支持杆の先端に支持軸
体を設け、前記キートップ、プランジャー、一対の支持
杆、ヒンヂ部および支持軸体を合成樹脂で一体成形した
水平ホルダー付きスイッチが、スイッチボードに前記プ
ランジャーがスイッチボードに設けたガイドにガイドさ
れることにより昇降自在に取り付けられ、かつ前記支持
軸体がスイッチボード上の軸受けに水平方向にガイドさ
れて、前記キートップを押し下げることによりプランジ
ャーの接点がスイッチボード側の接点に当接可能に設け
られ、キートップへの押圧力が解除された際、前記支持
杆が起立してプランジャーが上昇し、プランジャーの接
点とスイッチボードの接点とが離反することを特徴とす
る。

（作用）作用について説明する。

キートップを組み立てる際には、支持杆先端の支持軸体
を、プランジャーを挾んでヒンジ部側とは反対側に回動
して位置させる。この状態で、プランジャーをスイッチ
ボードのガイドに昇降自在に取り付けるとともに、支持
軸体をスイッチボード上の軸受けに水平方向にガイドさ
れるように設ける。

（実施例）以下、本考案の好適な実施例を添付図面を参照して詳細
に説明する。

第１図は本考案に係るキートップの斜視図、第２図は支
持杆を垂直状態にしたキートップの正面図、第３図は第
２図の状態の側面図である。

細長い直方体状のキートップ10の下面は開放されてい
る。このキートップ10の底面から板状のプランジャー12
が垂設している。

キートップ10の開放側の一方の長辺、すなわちプランジ
ャー12と平行である縁辺に薄肉のヒンジ部14を介して下
方に向けて、一対の支持杆16、16が設けられている。こ
の支持杆16、16は、プランジャー12の幅よりも大きな間
隔を存して延出し、基部は連結杆18により連結されてい
る。

また、支持杆16、16の先端には、水平に、対向方向に延
出する支持軸体20が設けられている。この支持軸体20の
先端の間隔は、やはりプランジャー12の幅より若干大き
い。

なお、前記プランジャー12の先端には、ゴム接点を取り
付けるために対向する突起24、24が設けられている。

上述するように構成されたキートップ10、ヒンジ部14、
14、支持杆16、16、連結杆18、プランジャー12および支
持軸体20は合成樹脂により一体成形されている。

なお、ヒンジ部14、14は薄肉に形成され、プランジャー
12の両側に回動可能である。

続いて、キートップ10の組み立て構造について説明す
る。

先ず、支持杆16、16先端の支持軸体20、20を、支持杆1
6、16の基部（ヒンジ部14、14）に対してプランジャー1
2の反対側に位置させる。

この状態で、スイッチボード30に形成されている筒状の
ガイド（図示せず）に挿入する。なお、ガイド（図示せ
ず）に挿入されたプランジャー12は、スプリング（図示
せず）により上方に付勢されている。

そして、スイッチボード30から突出する反転Ｌ字状の軸
受け26の内側に支持軸体20、20を位置させることによ
り、軸受け26に保持されて支持軸体20は水平方向に移動
可能となる。

このようにして組み立てられたキートップ10を押すと、
支持杆16、16先端の支持軸体20が軸受け26の下側で水平
方向に移動し、キートップ20が降下し、プランジャー12
の接点がスイッチボード側の接点に当接する。一方、キ
ートップ10を押している力を解除すると、支持杆16、16
やヒンジ部14、14等により水平状態に保持されつつ、ス
プリングにより付勢されキートップ10が上昇する。

第５図は他の実施例を示す。この実施例は支持杆16、16
先端に支持軸体として、球状体28を設けたものである。
この場合も、上記同様に軸受け26にガイドするようにす
れば良い。その他、大型正方形あるいは平面Ｌ字形のキ
ートップにも用い得ることができる。

以上本考案の好適な実施例を挙げて種々説明したが、本
考案は上記実施例に限定されるものでなく、考案の精神
を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろ
んのことである。

（考案の効果）本考案は上述するように、前記プランジャーよりは長さ
の短い一対の支持杆をプランジャーを挾んでヒンジ部側
と反対側とに回動可能に構成したため、プランジャーに
邪魔されずにスイッチを組み立てることができる。ま
た、キートップ、プランジャー、一対の支持杆、ヒンジ
部および支持軸体を合成樹脂で一体成形でき、部品点数
を減らすことができる等の著効を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るキートップの斜視図、第２図は支
持杆を垂直状態にしたキートップの正面図、第３図は第
２図の状態の側面図、第４図は支持軸体の支持状態を示
す斜視図、第５図は他の実施例を示す正面図である。 12……キートップ、 12……プランジャー、14……ヒンジ部、 16……支持杆、18……連結杆、 20……支持軸体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】キートップ底面に下端に接点が取り付けら
れるプランジャーを垂下し、キートップの一つの縁辺
に、薄肉のヒンジ部を介して前記プランジャーよりは長
さの短い一対の支持杆をプランジャーを挾んでプランジ
ャーの両側に回動可能に延設し、前記支持杆の先端に支
持軸体を設け、前記キートップ、プランジャー、一対の
支持杆、ヒンジ部および支持軸体を合成樹脂で一体成形
した水平ホルダー付きスイッチが、スイッチボードに前記プランジャーがスイッチボードに
設けたガイドにガイドされることにより昇降自在に取り
付けられ、かつ前記支持軸体がスイッチボード上の軸受
けに水平方向にガイドされて、前記キートップを押し下げることによりプランジャーの
接点がスイッチボード側の接点に当接可能に設けられ、
キートップへの押圧力が解除された際、前記支持杆が起
立してプランジャーが上昇し、プランジャーの接点とス
イッチボードの接点とが離反することを特徴とするスイ
ッチ構造。