JPH064574B2 - アミノアシルアニリドの製法 - Google Patents

アミノアシルアニリドの製法

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JPH064574B2
JPH064574B2 JP16930185A JP16930185A JPH064574B2 JP H064574 B2 JPH064574 B2 JP H064574B2 JP 16930185 A JP16930185 A JP 16930185A JP 16930185 A JP16930185 A JP 16930185A JP H064574 B2 JPH064574 B2 JP H064574B2
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aminoacylanilide
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inorganic acid
salt
acid salt
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清 姫野
明 梶川
秀隆 土定
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアミノアシルアニリドの製法に関するもので、
詳しくは、フェニレンジアミンをアシル化剤でモノアシ
ル化することによりアミノアシルアニリドを製造する方
法に関するものである。
(従来の技術) アミノアシルアニリド、例えば、m−アミノアシルアニ
リドはそれ自体又はこれをN−アルキル化したものは通
常、モノアゾ染料のカップリング成分として広く用いら
れている。
m−アミノアシルアニリドの製法としては、いくつかの
方法が知られており、その一つとして例えば、m−フェ
ニレンジアミンをアシル化剤でモノアシル化する方法が
知られている。この反応は通常、鉱酸の存在下に水溶媒
中で簡単に実施することができる。
しかしながら、この方法においては、目的とするm−ア
ミノアシルアニリド以外に、例えば、ジアシル体などの
副生物の生成が多く、そのため、目的生成物の収率が低
くなり経済的に好ましい方法とは言えなかった。
従来、この欠点を改良するために、例えば、反応系内の
pHを1.5〜3.5に維持する方法(特開昭52−73831
号公報)などが提案されているが、未だ十分に満足でき
る方法ではない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はフェニレンジアミンをアシル化剤によりモノア
シル化してアミノアシルアニリドを製造する際に、ジア
シル体などの副生物の生成を抑制し、高収率でアミノア
シルアニリドを得る方法の提供を目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、フェニレンジアミンを鉱酸の存在
下、水溶媒中でアシル化剤と反応させアミノアシルアニ
リドを製造する方法において、無機酸塩を3〜25重量
%(対全水分量)溶解した反応溶媒中で実施することを
特徴とするアミノアシルアニリドの製法を要旨とするも
のである。
上記フェニレンジアミンとしては、例えばm−又はp−
フェニレンジアミンを挙げることができる。
上記アシル化剤としては、例えば、無水酢酸、無水プロ
ピオン酸などの酸無水物又は塩化ベンゾイルが挙げられ
る。そして、アシル化剤の使用量としては、通常、フェ
ニレンジアミンに対して、1〜1.05モル倍の範囲が挙げ
られる。
上記鉱酸としては通常、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸など
が挙げられ、特に、塩酸が好ましい。そして、鉱酸の使
用量としては、通常、フェニレンジアミンに対して1.8
〜2モル倍の範囲が挙げられる。
上記水溶媒の使用量としては、通常、フェニレンジアミ
ンに対して6〜20重量倍の範囲が挙げられる。
結果として反応系内のpHは、1〜2程度に調節される。
上記無機酸塩としては食塩、芒硝、硫酸マグネシウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸カリウム、臭化カ
リウム等が挙げられ、好ましくは食塩、芒硝及び硫酸マ
グネシウムから選ばれた少なくとも一種の塩が挙げられ
る。そして、水溶媒中の無機酸塩の濃度としては、3〜
25重量%の範囲が挙げられ、好ましくは5〜20重量
%の範囲が挙げられる。また、水溶媒中の無機酸塩の濃
度が前記範囲よりも低い場合には、ジアシル体などの副
生物の生成を十分に抑制することができず、逆に、前記
範囲よりも高い場合には、原料のフェニレンジアミンが
溶解し難くなり、アシル化反応自体が良好に進行しない
ので好ましくない。
本発明では水溶媒中の無機酸塩の濃度を上記の特定範囲
に調節しているため、反応開始時から終了時までの間、
反応で生成したアミノアシルアニリドが反応系内で塩析
され、結晶として析出し、水溶媒中に溶解しているアミ
ノアシルアニリドの量は極めて少ないため、一旦、生成
したアミノアシルアニリドが更にアシル化されてジアシ
ル体となる可能性は小さいのである。
なお、従来法においても、反応系内のpHを一定に保持す
るために酸結合剤を供給しながら反応を実施する場合に
は、無機酸塩が生成するが、この場合には反応前期にお
ける無機酸塩の濃度が特に低いので、ジアシル体などの
副生物の生成を十分に抑制することができなかった。
本発明の反応温度としては−10〜20℃の範囲を挙げ
ることができ、好ましくは−5〜5℃の範囲を挙げるこ
とができる。また、反応時間としては1〜5時間の範囲
を挙げることができる。
本発明の反応を実施するには、通常、上記無機酸塩を溶
解した水溶媒に原料フェニレンジアミンと鉱酸とを仕込
み、攪拌下、これにアシル化剤を滴下することにより行
なわれる。
この反応においてはアシル化剤がカルボン酸を生成する
ため反応系内のpHが低下するので、これを防止するため
に酸結合剤を用いてpHを一定に保つ方法を採用すること
ができる。
ここで用いる酸結合剤としては通常、苛性ソーダ又は炭
酸ソーダが挙げられる。
なお、この処理により無機酸塩を生成するので、通常、
反応後期ほど無機酸塩の濃度は高くなる。
反応終了後の混合物中、生成物の殆んどが結晶として析
出しているが、必要に応じて溶解している目的生成物を
完全に塩析させるために、無機酸塩を更に添加する方法
が採用される。なお、反応終了時における混合物中の無
機酸塩の濃度が例えば、10重量%以上、好ましくは1
5重量%以上の場合には、その必要性は少ない。この無
機酸塩としては上述のものと同様に、例えば、食塩、芒
硝、硫酸マグネシウムなどが挙げられる。そして、この
混合物を過することにより、アミノアシルアニリドの
結晶を回収することができる。
(作用及び効果) 本発明によれば、特定濃度の無機酸塩を溶解する水溶媒
中で反応を実施するため、反応開始時から終了時までの
間に生成したアミノアシルアニリドの大部分が結晶とし
て析出するので、アミノアシルアニリドが更にアシル化
剤と反応してジアシル体を副生する確率は少ない。その
ため、本発明ではジアシル体の副生が著しく少なく、高
収率で目的とするアミノアシルアニリドを得ることがで
きるのである。
(実施例) 次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜5及び比較例1〜3 攪拌機及び温度調節器を有する2ガラス製反応器に、
m−フェニレンジアミン100g(0.926モル)、35
%塩酸174g(HClとして1.67モル)及び水930g
を仕込み、更に、これに第1表に示す無機酸塩を溶解し
た後、攪拌下、約0℃の温度にて、無水酢酸99.2g(0.9
7モル)と25%苛性ソーダ水溶液148gとを各々、
4時間かけて均等に滴下することにより反応を行なっ
た。なお、反応開始時の系内のpHは1.5であり、その後
のpHも1〜2の範囲であった。
反応終了後の混合物は生成物の殆んどが結晶として析出
しているが、これに更に無機酸塩を加えて水溶媒中の塩
濃度を20重量%とした後、この混合物を別すること
により生成物の結晶を回収した。
このようにして回収した結晶を分析し、m−フェニレン
ジアミンに対するm−アミノアセチルアニリドの収率及
びm−ジアセチルアニリドの副生量を求め第1表に示す
結果を得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェニレンジアミンを鉱酸の存在下、水溶
    媒中でアシル化剤と反応させアミノアシルアニリドを製
    造する方法において、無機酸塩を3〜25重量%(対全
    水分量)溶解した反応溶媒中で実施することを特徴とす
    るアミノアシルアニリドの製法。
  2. 【請求項2】無機酸塩が食塩、芒硝及び硫酸マグネシウ
    ムから選ばれた少なくとも一種の塩であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のアミノアシルアニリド
    の製法。
JP16930185A 1985-07-31 1985-07-31 アミノアシルアニリドの製法 Expired - Lifetime JPH064574B2 (ja)

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