JPH0644424U - キーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊び要素を備えた意外性のある面白いものに
する。 【構成】 容器２にはキ−取り付け部５が設けられ、該
容器２の内部にはゼンマイを駆動源とする複数の歯車か
ら成る駆動機構を備えるゼンマイユニット３が配され、
該駆動機構の二つの歯車軸１５、１６はゼンマイユニッ
ト３の上下部から突出され、一方の歯車軸１５には人形
様の装飾物１７が、他方の歯車軸１６には上記ゼンマイ
を巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段１８が取着され、該
巻き上げ手段１８は上記容器２に設けた蓋部材４を閉塞
時に連動しゼンマイユニット３のゼンマイを巻き上げ、
上記蓋部材４を開放時に上記ゼンマイの巻戻り力により
上記装飾物１７を動作する一方、上記巻き上げ手段１８
は復帰するように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はキ−ホルダ−、詳しくは遊び要素を具備したキ−ホルダ−に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、キ−ホルダ−はキ−を通しておくキ−リングと該キ−リングに取り付け られた合成樹脂板、人形等の装飾品との組み合わせによって形成されたものや、 革製で小銭入れ様に形成されるとともに複数のキ−を取り付けるためのキ−取り 付け金具を設けたもの等が知られているが、これら従来のものには遊び要素を備 えたものはなかった。

【０００３】

【考案の目的】

本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであって、特にキ−ホルダ−として の機能はもとより遊び要素を備えた意外性のある面白いキ−ホルダ−を提案する ことをその目的とする。

【０００４】

【目的を達成するための手段】

上記目的を達成するための手段として、本考案に係るキ−ホルダ−は、下記要 件を備えることを特徴とする。 （イ）容器にはキ−取り付け部が設けられるとともに、該容器の内部にはゼンマ イを駆動源とする複数の歯車から成る駆動機構を備えるゼンマイユニットが配設 されていること （ロ）上記駆動機構の二つの歯車軸はゼンマイユニットから突出されるとともに 、その一方の歯車軸には人形等の装飾物または装飾物を動かす作動軸が連係され 、他方の歯車軸には上記ゼンマイユニットのゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き 上げ手段が設けられていること また、上記ゼンマイ巻き上げ手段は容器に設けた蓋部材を閉塞したときに連動 してゼンマイユニットのゼンマイを巻き上げるように上記蓋部材に連係されると ともに、該蓋部材を開放したときに上記ゼンマイの巻戻り力により上記装飾物を 動作させる一方、上記ゼンマイ巻き上げ手段は復帰するように構成されたもので あってもよい。

【０００５】

【考案の作用、効果】

上記構成のように、本考案に係るキ−ホルダ−によれば、キ−を取り付けて用 いることは勿論、車等にキ−を掛けた後に上記キ−ホルダ−によって遊びを楽し むことができる。遊びを楽しむときには巻き上げ手段によってゼンマイユニット のゼンマイを巻き上げた後、該ゼンマイの巻戻り力によって上記駆動機構の歯車 軸に設けた人形等の装飾物または装飾物を動かす作動軸を介して動作させること ができる。したがって、キ−ホルダ−とおもちゃとしてのふた通りに用いること ができるので、奇抜で意外性が得られて面白い。

【０００６】 また、ゼンマイ巻き上げ手段を容器に設けた蓋部材の閉塞したときに連動しゼ ンマイユニットのゼンマイを巻き上げるように上記蓋部材に連係されるとともに 、蓋部材を開放したときに上記ゼンマイの巻戻り力により上記装飾物を動作させ 且つ上記ゼンマイ巻き上げ手段は復帰するように構成したことにより、ゼンマイ の巻上が蓋部材を閉めるだけでワンタッチで行なえ、また、遊びを楽しむとき以 外には蓋部材によって装飾物を保護することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施態様の一例について説明する。

【０００８】 図１において、符号１は本考案に係るキ−ホルダ−を示し、該キ−ホルダ−１ は容器２と、容器２内に配設されたゼンマイを駆動源とする複数の歯車から成る 駆動機構を備えるゼンマイユニット３と、上記容器２の上部に設けられた蓋部材 ４とから主に構成されている。

【０００９】 容器２は後部中央にキ−（図示せず）を取り付けるための貫通孔を有するキ− 取り付け部５が形成されるとともに、該キ−取り付け部５の上部に位置される上 記容器２の上端には軸受部６が形成されている。そして、該軸受部６には軸部材 ７が軸受されている。また、容器２内の前部中央には係止爪８を有する係止部材 ９が設けられるとともに、該係止部材９の先端は上記容器２の外部に突出されて いる。そして、上記係止部材９は弾性部材１０によって常に外方向に付勢されて いる。

【００１０】 次に、蓋部材４の後部下端４ａは容器２の後部に設けた軸受部６に軸受された 軸部材７に軸支されるとともに、上記蓋部材４の先端裏側近傍には上記容器２内 の前部に設けた係止部材９の係止爪８に対応する係止凹部１２が形成されている 。また、蓋部材４は上記軸部材７に巻き装されているバネ部材１３によって常に 開放方向に付勢されている。

【００１１】 蓋部材４をバネ部材１３の弾性に抗して容器２の上部に閉塞したときに、該蓋 部材４の先端裏側の近傍に設けられた係止凹部１２は容器２内の前部中央に設け られた係止部材９の係止爪８に係止される。また、該係止部材９を押圧してその 係止状態を解除することによって上記蓋部材４はバネ部材１３の弾性によって開 放する。

【００１２】 容器２の内部の前部から真ん中の中央部に配置されたゼンマイユニット３はゼ ンマイの駆動力を複数の歯車に伝達する従来から公知の駆動機構を備えるととも に、上記駆動機構の一つの歯車軸１５は上記ゼンマイユニット３の上面から突出 され且つＬ字状に折り曲げられ、また、他の一つの歯車軸１６はゼンマイユニッ ト３の下面から突出されている。そして、上記歯車軸１５には人形様の装飾物１ ７が、歯車軸１６にはゼンマイユニット３のゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き 上げ手段１８がそれぞれ取着されている。

【００１３】 ゼンマイ巻き上げ手段１８はゼンマイユニット３の下面から突出されている駆 動機構の歯車軸１６に取着された紐車１９と、該紐車１９に巻装された紐２０と 、容器２に軸支された蓋部材４と同軸７に遊挿された略扇状を有する可動部材２ １とによって構成されている。そして、上記紐２０の先端は上記容器２内の後部 近傍の上下部に設けた中間の紐車２２、２３を介して上記可動部材２１の先端に 固定されている。

【００１４】 可動部材２１は蓋部材４の閉塞に伴って該蓋部材４の裏面で押圧されて軸部材 ７を支点に回動し容器２内に没入するとともに、紐車１９に巻装されている紐２ ０が引き出される。このときに、上記紐車１９が回転しゼンマイユニット３のゼ ンマイを巻き上げる。

【００１５】 キ−ホルダ−１は上述のように構成されているので、その使用にあたっては、 容器２に設けたキ−取り付け部５にキ−（図示せず）を取り付けて用いることが できる。また、係止部材９を押圧することによってその係止状態が解除され容器 ２の上部に閉塞されている蓋部材４がバネ部材１４の弾性によって開放される。 このときに、ゼンマイユニット３のゼンマイの巻戻り力によって該ゼンマイユニ ット３の複数の歯車から成る駆動機構が回転し、その一つの歯車軸１６に取着さ れている紐車１９に紐２０が巻き取られるのと同時に該紐２０の先端に連係され ている可動部材２１は引っ張られ軸部材７を支点に回動し容器２内から露出され る。一方、他の一つの歯車軸１５に取着されている人形様の装飾物１７は回転動 作する。

【００１６】 次に、蓋部材４を閉塞することによって該蓋部材４によって可動部材２１が押 圧されて容器２内に没入する。このときに、紐２０が引っ張られ紐車１９に巻装 されている紐２０が巻き戻されるとともに、ゼンマイユニット３のゼンマイが巻 き上げられる。そして、上記蓋部材４を開放することによって上記と同様の動作 を繰り返して行なう。

【００１７】 上述のようにキ−ホルダ−１によれば、キ−（図示せず）をキ−取り付け部５ に取り付けて用いることは勿論、車等にキ−を掛けた後に容器２の蓋部材４を開 放することによって、該容器２内に設けた複数の歯車から成る駆動機構を備えた ゼンマイユニット３のゼンマイの巻戻り力によって上記駆動機構の歯車軸１５に 設けた人形様の装飾物１７を動作させ遊びを楽しむことができる。

【００１８】 このようにキ−ホルダ−とおもちゃとの両方に用いることができるので、奇抜 で意外性が得られるとともに、面白い遊びを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るキ−ホルダ−の内部構造を示す縦
断面図である。

【図２】上記キ−ホルダ−の要部の平面図である。

【符号の説明】

１ キ−ホルダ− ２ 容器 ３ ゼンマイユニット ４ 蓋部材 ５ キ−取り付け部 １５ 歯車軸 １６ 歯車軸 １７ 装飾物 １８ ゼンマイ巻き上げ手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記要件を備えることを特徴とするキ−
   ホルダ−。 （イ）容器にはキ−取り付け部が設けられるとともに、
   該容器の内部にはゼンマイを駆動源とする複数の歯車か
   ら成る駆動機構を備えるゼンマイユニットが配設されて
   いること （ロ）上記駆動機構の二つの歯車軸はゼンマイユニット
   から突出されるとともに、その一方の歯車軸には人形等
   の装飾物または装飾物を動かす作動軸が連係され、他方
   の歯車軸には上記ゼンマイユニットのゼンマイを巻き上
   げるゼンマイ巻き上げ手段が設けられていること
2. 【請求項２】 ゼンマイ巻き上げ手段は容器に設けた蓋
   部材を閉塞したときに連動してゼンマイユニットのゼン
   マイを巻き上げるように上記蓋部材に連係されるととも
   に、該蓋部材を開放したときに上記ゼンマイの巻戻り力
   により上記装飾物を動作させる一方、上記ゼンマイ巻き
   上げ手段は復帰するように構成したことを特徴とする請
   求項１のキ−ホルダ−。